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ALCS第4戦に先発するシャーザー 6球団でのPS出場は最多タイ記録に
マリナーズとのアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)第3戦に勝利し、シリーズの対戦成績を1勝2敗としたブルージェイズは、引き続き敵地T-モバイルパークで行われる第4戦にマックス・シャーザーが先発する。
メジャー通算221勝の実績を誇る41歳のシャーザーは、サイ・ヤング賞に3度輝き、ナショナルズ時代の2019年とレンジャーズ時代の2023年にはワールドシリーズ制覇。昨季までに所属した6球団のうち、ダイヤモンドバックスを除く5球団でポストシーズンの舞台を経験した。
そして、ブルージェイズに加入した今季は17度の先発登板で5勝5敗、防御率5.19と自己最悪の成績に終わったものの、チームは10年ぶりの地区優勝を達成してポストシーズン進出。ALCS第4戦に先発すれば、シャーザーにとって6球団目のポストシーズン出場となる。
6球団でのポストシーズン出場はメジャータイ記録であり、過去にケニー・ロフトン、デービッド・ウェルズ、フェルナンド・ロドニー、ジョシュ・ドナルドソンの4人しか達成していない。シャーザーが5人目となるが、そのうちワールドシリーズ制覇を経験したのはウェルズ、ロドニー、シャーザーの3人だけ、複数回のワールドシリーズ制覇となれば、ウェルズとシャーザーだけだ。
勝てばシリーズの対戦成績を2勝2敗のタイに持ち込むことができる第4戦。将来のアメリカ野球殿堂入りが確実視される右腕は、チームを勝利に導くことができるだろうか。
なお、5球団でポストシーズンに出場した選手は、シャーザーのほかに20人いる。その顔ぶれは以下の通り。
ドン・ベイラー カルロス・ベルトラン ボビー・ボニーヤ チャド・ブラッドフォード エリス・バークス オーランド・カブレラ アロルディス・チャップマン オクタビオ・ドテル アラン・エンブリー カーティス・グランダーソン リッキー・ヘンダーソン ジェイソン・ヘイワード ダニー・ジャクソン クレイグ・キンブレル J・D・マルティネス パット・ニーシェック ジョン・オルルド トミー・ファム レジー・サンダース ジム・トーミー
2025.10.16 13:21 Thursday
ブルージェイズが打線爆発で大勝 カービーらマリナーズ投手陣を粉砕
【マリナーズ4-13ブルージェイズ】シアトル/T-モバイルパーク、10月15日(日本時間16日)
アメリカン・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)はトロントでマリナーズが連勝し、第3戦から舞台がシアトルに移された。シアトルでALCSが開催されるのは、イチロー氏が入団した2001年以来。3連勝で一気に王手をかけたかったマリナーズだったが、ブルージェイズ打線が爆発し、13-4の大勝でシリーズの対戦成績を1勝2敗とした。
先手を取ったのはマリナーズだった。ブルージェイズ先発のシェーン・ビーバーに対し、初回先頭のランディ・アロザレーナが四球を選んで出塁。二塁への盗塁を決めて1死二塁のチャンスを作ると、フリオ・ロドリゲスがレフトへの2ラン本塁打を放ち、2点を先制した。
しかし、ビーバーが二回に3者三振の快投を見せると、試合の流れが一変。三回、ブルージェイズは先頭のアーニー・クレメントが二塁打を放ってチャンスを作り、アンドレス・ヒメネスが右中間へ2ラン本塁打を叩き込んで2-2の同点に追いついた。さらに2死満塁のチャンスとなり、カービーの暴投で勝ち越しに成功。ドールトン・バーショが右翼フェンス直撃の2点タイムリー二塁打を放ち、5-2とリードを広げた。
四回にはジョージ・スプリンガーがソロ本塁打を放ち、さらに1点を追加。スプリンガーはポストシーズン通算22本塁打となり、ヤンキースのレジェンド、バーニー・ウィリアムスに並んで歴代4位タイに浮上した。
五回にはブラディミール・ゲレーロJr.にもソロ本塁打が飛び出し、マリナーズ先発のカービーをノックアウト。2死一、二塁からクレメントがタイムリーを放ち、8-2とリードした。
六回もブルージェイズ打線の勢いは止まらず、アレハンドロ・カークの3ラン本塁打などで4点を追加。先発のビーバーは6回88球を投げ、4安打2失点、8三振、1四球の好投を見せた。
ホームで意地を見せたいマリナーズは、八回1死からアロザレーナとカル・ローリーが連続でソロ本塁打を放って反撃。しかし、ブルージェイズは九回にもアディソン・バージャーのソロ本塁打で追加点を奪い、5本塁打を含む18安打13得点の猛攻で大勝した。
ブルージェイズ1勝、マリナーズ2勝で迎える第4戦はマックス・シャーザー(ブルージェイズ)とルイス・カスティーヨ(マリナーズ)の先発が予定されている。
2025.10.16 12:00 Thursday
ゴールドグラブ賞のファイナリスト発表 カブスから最多の6人が選出
15日(日本時間16日)、ローリングス主催のゴールドグラブ賞のファイナリストが発表された。受賞者は11月2日(同3日)にESPNの番組内で発表される予定だ。
各リーグの各ポジションに3人のファイナリストが選出。伝統的な9ポジションに加え、2022年からはユーティリティ部門の表彰も開始されている。
伝統的な9ポジションについては、30球団の監督と、各チームから最大6人のコーチが参加して投票を実施。この監督・コーチのよる投票が75%の割合を占める(自チームの選手には投票できない)。残りの25%はアメリカ野球学会(SABR)が独自に集計している守備指標が使用される。
ユーティリティ部門については、ローリングスがSABRと協力し、従来の選考プロセスとは異なる、特別な守備指標を作成。それに基づいて選考が行われる。
ファイナリストの最多人数はカブスの6人。ブルージェイズも6部門に5人のファイナリストを送り込んだ(アーニー・クレメントが三塁手とユーティリティの2部門でファイナリスト入り)。
2025年シーズンのゴールドグラブ賞のファイナリストは以下の通り。
アメリカン・リーグ
投手 ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ) マックス・フリード(ヤンキース) ルイス・セベリーノ(アスレチックス)
捕手 ディロン・ディングラー(タイガース) アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ) カルロス・ナルバエス(レッドソックス)
一塁手 タイ・フランス(ツインズ/ブルージェイズ) ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ) カルロス・サンタナ(ガーディアンズ)
二塁手 アンドレス・ヒメネス(ブルージェイズ) ルイス・レンヒーフォ(エンゼルス) マーカス・セミエン(レンジャーズ)
三塁手 アーニー・クレメント(ブルージェイズ) マイケル・ガルシア(ロイヤルズ) ホセ・ラミレス(ガーディアンズ)
遊撃手 コリー・シーガー(レンジャーズ) テイラー・ウォールズ(レイズ) ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)
左翼手 スティーブン・クワン(ガーディアンズ) ワイアット・ラングフォード(レンジャーズ) タイラー・ソダーストロム(アスレチックス)
中堅手 カイル・イズベル(ロイヤルズ) セダン・ラファエラ(レッドソックス) フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)
右翼手 ウィルヤー・アブレイユ(レッドソックス) アドリス・ガルシア(レンジャーズ) キャム・スミス(アストロズ)
ユーティリティ アーニー・クレメント(ブルージェイズ) マウリシオ・デュボン(アストロズ) ダニエル・シュニーマン(ガーディアンズ)
ナショナル・リーグ
投手 マシュー・ボイド(カブス) デービッド・ピーターソン(メッツ) ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)
捕手 パトリック・ベイリー(ジャイアンツ) カーソン・ケリー(カブス) ルイス・トーレンズ(メッツ)
一塁手 ブライス・ハーパー(フィリーズ) マット・オルソン(ブレーブス) スペンサー・スティアー(レッズ)
二塁手 ゼイビアー・エドワーズ(マーリンズ) ニコ・ホーナー(カブス) ブライス・トゥラング(ブルワーズ)
三塁手 キブライアン・ヘイズ(パイレーツ/レッズ) ライアン・マクマーン(ロッキーズ) マット・ショウ(カブス)
遊撃手 ニック・アレン(ブレーブス) ムーキー・ベッツ(ドジャース) メイソン・ウィン(カージナルス)
左翼手 イアン・ハップ(カブス) トミー・ファム(パイレーツ) カイル・スタワーズ(マーリンズ)
中堅手 ピート・クロウ=アームストロング(カブス) ビクター・スコット2世(カージナルス) ジェイコブ・ヤング(ナショナルズ)
右翼手 コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス) サル・フリーリック(ブルワーズ) フェルナンド・タティスJr.(パドレス)
ユーティリティ ミゲル・ロハス(ドジャース) ハビアー・サノーハ(マーリンズ) ジャレッド・トリオロ(パイレーツ)
2025.10.16 10:49 Thursday
新監督を探すオリオールズ 通算703本塁打の名打者プホルスに興味
オリオールズは新監督候補としてビッグネーム(大物)に興味を示しているようだ。
ESPNのアルデン・ゴンザレス記者の報道によると、オリオールズは将来のアメリカ野球殿堂入りを確実視されているレジェンド、アルバート・プホルスに興味を示しているという。まだプホルスと正式な面談を行っていないものの、近日中に面談が実施される見込みだ。この報道に関して、球団からの発表は行われていない。
オリオールズは5月にブランドン・ハイド監督を解任。それ以降はトニー・マンソリーノが監督代行を務めたが、75勝87敗という不本意なシーズンとなった。監督代行としてシーズンを終えたマンソリーノが正式な監督に就任する可能性も残されているとみられる。
2022年シーズン限りで引退したプホルスは、メジャーリーグの歴史に残る輝かしいキャリアを築き上げた。22シーズンで通算703本塁打、3384安打を記録し、カージナルス時代に3度のMVPを受賞。2006年と2011年にはワールドシリーズ制覇も経験した。
プホルスはまだメジャーリーグでの監督経験はないものの、昨冬はレオネス・デル・エスコヒードを率いてドミニカ共和国リーグとカリビアンシリーズのタイトルを獲得。来春開催のワールドベースボールクラシック(WBC)ではドミニカ共和国代表の監督を務める予定だ。
新監督候補としてプホルスに興味を示しているのは、オリオールズだけではない。エンゼルスも興味を示しており、先週の時点で監督就任について面談を実施したことが明らかになっている。なお、プホルスは2011年シーズン終了後にカージナルスからFAとなったあと、エンゼルスと10年2億4000万ドルの大型契約を結び、その契約には引退後の10年10000万ドルの「個人サービス契約」が含まれていた。引退後の2023年からエンゼルスとの「個人サービス契約」がスタートしている。
2025.10.16 09:34 Thursday
ドジャース・山本由伸がメジャー初完投 その快投に関する「9つの事実」
ドジャースの山本由伸が素晴らしいピッチングを見せた。ブレイク・スネルが8イニングを最少打者数の24人で抑えた翌日、ナショナル・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第2戦に先発した山本は、ポストシーズンでは2017年以来となる完投を記録。ブルワーズを相手に、ドジャースを5-1の勝利に導いた。
ドジャースの先発投手陣は今年のポストシーズンで見事な働きを見せている。昨年のポストシーズンでは16試合を戦ってワールドシリーズ制覇を成し遂げたが、今年はまだ8試合しか戦っていないにもかかわらず、先発投手陣の合計イニング数はあと7回1/3で昨年に並ぶ。
ポストシーズンの最初の8試合中7試合で先発投手が少なくとも6イニングを投げたのは、2013年のタイガース(同じく7試合)以来だ。
ここでは、山本の素晴らしいピッチングと、今年のポストシーズンにおけるドジャース先発陣の見事な活躍について、9つの興味深い「記録」と「事実」を紹介しよう。
(1)投手の起用法が多様化する中で、以前よりも完投は減っており、特にポストシーズンではその傾向が顕著だ。ポストシーズンでの完投は2017年のアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)第2戦でジャスティン・バーランダー(当時アストロズ)が達成して以来。日付は山本と同じ10月14日(日本時間15日)だった。ドジャースの投手によるポストシーズンでの完投は2004年のナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)第3戦のホセ・リマ以来。また、日本人投手がポストシーズンで完投したのは初めてだった。
(2)スネルの好投に続いて山本が完投したことは、さらに興味深い。ポストシーズンで先発投手が2試合続けて8イニング以上を投げたのは2016年のジャイアンツ以来。このときはワイルドカードゲームにマディソン・バムガーナー、NLDS第1戦にジョニー・クエトが先発した。同一シリーズでの2試合連続に限ると、2010年のワールドシリーズ第4戦と第5戦でジャイアンツが達成して以来だ(バムガーナーとティム・リンスカム)。
(3)ドジャースの先発投手がポストシーズンで2試合続けて8イニング以上を投げたのは1988年以来。このときはNLCS第1戦にオーレル・ハーシュハイザー、第2戦にティム・ベルチャーが先発した。
(4)ポストシーズンのシリーズの最初の2試合で先発投手がいずれも8イニング以上を投げ、1失点以下に抑えたのは、過去50年間で今年のドジャースが5チーム目。前回もドジャースが達成しており、1983年のNLCSだった。その前は1981年の地区シリーズでドジャース、アスレチックス、アストロズの3チームが達成した。つまり、過去50年間で5度達成されたうちの3度はドジャースによるものである。
(5)山本のピッチングは支配的だった。得点圏に1人も走者を背負わなかったのだ。ポストシーズンの試合で得点圏に走者を背負わず完投したのは、2010年のNLDS第1戦でノーヒッターを達成したロイ・ハラデイ以来。過去20年間では、ほかに2005年のALCS第3戦でジョン・ガーランドが記録しただけである。
(6)山本は先頭打者本塁打を浴びた。しかし、だからこそ山本の偉業は多くの点で興味深いものとなっている。ポストシーズンの試合で先頭打者本塁打を浴びながらも完投したのは4人目。過去3人はジョニー・アントネリ(1954年のワールドシリーズ第2戦)、ジョニー・ビーズリー(1942年のワールドシリーズ第5戦)、ベーブ・アダムス(1909年のワールドシリーズ第5戦)という顔ぶれだ。このうち、先頭打者本塁打のあとに追加点を与えなかったのは、山本とアントネリだけである。
(7)ドジャースは今年のレギュラーシーズンで完投が1度もなかった。レギュラーシーズンで完投がなかったにもかかわらず、ポストシーズンで完投を記録したのは、2016年のブルージェイズに続いてドジャースが2チーム目。ただし、ブルージェイズの完投はマルコ・エストラーダによる8イニングの完投負けであり、ポストシーズンで完投がなかったチームの投手がポストシーズンで完投勝利を挙げたのは山本が史上初となった。
(8)ドジャースはNLCSの最初の2試合で5安打しか許していない。ポストシーズンのシリーズの最初の2試合での被安打数としては、1906年のワールドシリーズのカブスに並ぶ歴代2位タイの好記録だ。これを上回るのは、2019年のNLCSの最初の2試合でわずか4安打しか許さなかったナショナルズだけである。
(9)ドジャースの先発陣は、今年のポストシーズンでここまで防御率1.54を記録。先発投手がポストシーズンの最初の8試合で30イニング以上を投げたチームとしては、2012年のタイガースが防御率0.96をマークして以来の好記録だ。今年のドジャースを上回るのは、2012年のタイガースのほかに、1972年のアスレチックス(1.33)、1981年のドジャース(1.44)、1995年のインディアンス(1.46)だけである。
2025.10.16 09:10 Thursday
21歳チューリオが山本から先頭打者本塁打 大舞台での活躍続く
【ブルワーズ1-5ドジャース】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、10月14日(日本時間15日)
ブルワーズのジャクソン・チューリオは超有望株として評価されていた2年前、まだデビューしていないにもかかわらず8年8200万ドルの契約を手にした。20代になったばかりの若者がその記録的な契約と大金、メジャーリーグの投手、さらに言えばポストシーズンなどのプレッシャーに対処できるのか。
チューリオを見出したスカウトたちは、自信を持っていた。ブルワーズの国際選手評価ディレクターのルイス・ペレスは語る。 「チューリオがああいうプレッシャーに耐えられるのは驚きではない。直接尋ねたことがある。『ああいう試合で自分の実力を発揮しなければいけないとき、どう思う?』とね。そしたら『戦うだけだ』と」
ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS=7回戦制)の第2戦、チューリオは球団タイ記録となるポストシーズン通算4本目の本塁打を放った。21歳の若きスターは、ドジャース先発山本由伸が投じた初球をとらえ、先頭打者本塁打。しかし、ブルワーズはその1点のみに抑えられ、ドジャースに連敗を喫した。
山本の歴史的快投に圧倒された。ポストシーズンで先頭打者本塁打を浴びながら、その後は無失点で完投した投手は1954年のジョニー・アントネッリしかいない。
「試合最初のスイングで口を殴られた。いいスイングだったね」と、チューリオを称賛したのは完投劇を演出したドジャースのウィル・スミスだった。「でも、その後27アウトを取ったのはすごい。今夜の山本はまさに圧倒的だった」と語った。山本はブルワーズの走者に得点圏すら踏ませず、最後は14打者連続アウトで試合を締めくくった。
チューリオの本塁打がなければ、ブルワーズは完封を食らっていただろう。チューリオは21歳217日で、ポストシーズンで先頭打者本塁打を放った史上2番目に若い選手となった。史上最も若い選手は?それは昨季のポストシーズンで20歳205日で達成したチューリオ本人だ。
ポストシーズン通算4本塁打は、ミゲル・カブレラ、ブライス・ハーパー、アンドリュー・ジョーンズ、ミッキー・マントルと並んで、22歳になるまでに放った史上2番目に多い本塁打数だ。ちなみに史上最多は5本を放ったフアン・ソトであり、チューリオが今季のポストシーズンでそれを更新する可能性もある。
チューリオを見出したペレスは、この大舞台の活躍に驚きはないと語る。チューリオは8歳からベネズエラ代表でプレーしていた。「チューリオはどんなプレッシャーにも負けず、常に才能を発揮していた。私からすれば、そういう振る舞いは自然なことだ。周りの人たちは皆、『あの男は才能以上のものを持っている。プレッシャーにも耐えられる』と言っていたよ」と、ペレスは回想する。
「あれ以上の得点を重ねることができず、勝ち続けることができなかった」と、チューリオは試合後に悔しがった。ただ、山本からの本塁打には手応えを感じている。「でも、(先頭打者のホームランは)最高の気分だ。おかげで試合前にチームに新鮮な息吹が吹き込まれ、リードを奪えた。でも、それを活かすことができなかった」
2025.10.15 15:02 Wednesday
由伸が圧巻の完投勝利 ドジャースがNLCS連勝発進
【ブルワーズ1-5ドジャース】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、10月14日(日本時間15日)
ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS=7回戦制)の第2戦は、山本由伸(27)の好投でドジャースが連勝した。山本は9回1失点で自身初の完投勝利。打線もブルワーズ先発のフレディー・ペラルタを攻略し、シリーズ戦績を2勝0敗とした。
初回、山本はこの日の初球のフォーシームをとらえられ、1番チューリオに先制弾を被弾。
幸先悪い立ち上がりとなったが、それ以降は本来の投球を取り戻した。二回は先頭をエラーで出塁させたものの、後続を断って無失点。三、四回は2死から安打を許したものの、失点にはつなげなかった。
打線も山本を援護した。二回、テオスカー・ヘルナンデスが同点弾を放ち、さらにアンディ・パヘスのタイムリー二塁打で逆転。六回にはペラルタからマックス・マンシーがとどめの一発を放ち、リードを広げた。攻勢は止まらず、七回には不調の大谷翔平にもタイムリーが生まれた。さらに八回にも5点目を追加した。
山本は好投を続け、九回もマウンドへ。九回もブルワーズ打線のクリーンアップを3人で抑え、見事にMLB移籍後では初の完投勝利を挙げた。9回1失点、7三振、1四球、3安打とブルワーズ打線を圧倒。コンタクト力の高いブルワーズ打線を打たせて取り、15個のゴロアウトを量産した。
2025.10.15 12:48 Wednesday
41歳シャーザーがALCS第4戦に先発 ブルージェイズは生き残れるか
14日(日本時間15日)、ブルージェイズはア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS=7回戦制)第4戦の先発投手をマックス・シャーザーと発表。0勝2敗と連敗スタートを切ったが、生き残りを賭ける第4戦を41歳の大ベテランに託す。
ヤンキースとの地区シリーズ(ALDS)第4戦では、ブルージェイズは先発投手を起用せず、ブルペンデーを行った。しかし、最大7戦のALCSでは伝統的なスタイルに則り、百戦錬磨のベテラン投手を起用する。
「シャーザーが(将来の)殿堂入りに値するのには理由がある。彼にボールを渡し、彼が活躍する姿を見るのは、本当に気持ちがいい」と、ジョン・シュナイダー監督は語る。
しかし、それは名声の問題ではない。もしそうなら、ブルージェイズは今すぐにノーラン・ライアンと契約するだろう。
ブルージェイズが必要とするのは、ポストシーズンで勝てるシャーザーだ。それはシャーザーが9月に見せられなかった姿だ。
不調でシーズンを終えたとはいえ、シャーザーの状態は上がっている。シャーザーはALDSのロースターから外れて以来、投球練習を続け、そのコンディションは1ヵ月前よりはるかに向上したという。
シュナイダー監督は信頼を置いている。 「マックスから最高のパフォーマンスを引き出せると思う。彼は準備万端だ。1年を通して彼の準備について話してきた。だから、彼にとって普段通りのプレーが(良い)と思う。普段通りのプレーを見たい。しっかりと準備し、全力を尽くして、大事な場面で力を発揮してくれると信じているんだ」
シャーザーの調子が7月下旬から8月上旬に見せたものと同等であれば、ブルージェイズはその信頼を深められるだろう。シャーザーは百戦錬磨で、何にも動揺することはないはずだ。ポストシーズンでは通算30登板(25先発)で143イニングを投げ、2019年と2023年にチャンピオンリングをつかんだ。
0勝2敗の劣勢にも動じていない。 「不可能じゃない。野球だからね。流れがいつ変わるかなんて誰にもわからない。流れやシリーズがいつ変わるか、あるいはそのままになるかなんて、誰にもわからない。本当にわからない。最大7戦のシリーズには理由がある。もし1試合だけのプレーインゲームなら、今は休暇中だ。でも、そうじゃないんだ」
ブルージェイズがシャーザーと契約したのは、まさにこのような試合で先発させるためだ。この第4戦での勝利は、1年1550万ドルの契約をすぐさま回収するだろう。ブルージェイズはまだこのレジェンド右腕に力が残されていると信じて、大きな賭けに出る。
2025.10.15 10:48 Wednesday
ドジャースがNLCS第1戦を制す 先発スネルは8回10K無失点の快投
【ブルワーズ1-2ドジャース】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、10月13日(日本時間14日)
ワールドシリーズ制覇を目指す球団にとって、ドジャースとの対戦は避けて通れない道だ。今年のナショナル・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)ではメジャー最高勝率のブルワーズが昨季王者のドジャースと対戦する。今年のレギュラーシーズンではブルワーズがドジャースに対して6戦全勝と圧倒した。
スモールマーケット球団ながらも堂々たる戦いぶりでNLCSの舞台に辿り着いたブルワーズは、第1戦でも勇気あるプレーを見せたが、2-1で勝利したのはドジャースだった。先発のブレイク・スネルは8回無失点の快投。六回にフレディ・フリーマンが先制のソロ本塁打を放ち、九回にはムーキー・ベッツの押し出し四球で貴重な追加点を奪った。
四回、ポストシーズン史上最も奇妙と言っても過言ではないダブルプレーがあったにもかかわらず、勝利したのはドジャース。三回までヒットを打てず、打線の1~3番が無安打に終わったものの、試合巧者ぶりを見せつけた。九回、ブルワーズの反撃に遭ったが、2-1で逃げ切った。
大谷翔平は「1番・DH」でスタメン出場し、2打数ノーヒット(3四球)。九回の申告敬遠はベッツの押し出し四球につながった。
佐々木朗希は2点リードの九回に登板したが、1死二、三塁のピンチを招き、ジャクソン・チューリオの犠牲フライで1点を失ったあと、クリスチャン・イェリッチに四球を与えて降板。試合を締めくくることはできなかった。
今、歴史の重みを味方につけているのはドジャースだ。ポストシーズンの歴史上、7試合制のシリーズで初戦を制したチームは194回中126回でそのシリーズに勝利(64.9%)。現在の2戦→3戦→2戦のフォーマットでは、敵地での第1戦に勝利したチームが71回中40回でそのシリーズを制している(56.3%)。
2025.10.14 12:26 Tuesday