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ヤンキースが泥沼の6連敗 投手陣が苦戦中 メッツは4連勝
【メッツ12-6ヤンキース】ニューヨーク/シティフィールド、7月5日(日本時間6日)
メッツとヤンキースによるサブウェイ・シリーズ3連戦の2戦目は、メッツが本塁打攻勢で大勝。メッツが4連勝でナ・リーグ東地区首位のフィリーズに0.5ゲーム差に迫った一方、ヤンキースは6連敗を喫してア・リーグ東地区首位のブルージェイズから3ゲーム差に後退した。
初回、メッツは1死満塁からブランドン・ニモが今週2本目の満塁本塁打を放ち、4点の先制点をもたらした。ヤンキースも二回にジャズ・チザムJr.の15号ソロで1点を返したが、メッツは二回にスターリング・マルテのタイムリーですかさず追加点。ヤンキースは三回にオースティン・ウェルズの12号ソロで追い上げたが、メッツは五回にピート・アロンソの19号2ランで再び突き放した。
ヤンキースはその後もコディ・ベリンジャーのタイムリー二塁打、アンソニー・ボルピーの本塁打で追い上げを図ったが、メッツはフランシスコ・リンドーアのタイムリーやアロンソのきょう2本目となる20号でダメ押し。最終的に12-6の大勝で、サブウェイ・シリーズ3連戦の勝ち越しを決めた。
ヤンキースは泥沼の6連敗で、一時は2位に対して7ゲームあったリードが、3ゲームを追いかける展開に。「連敗が続くのは決して楽しいことじゃない。野球のシーズンは僕を含め、チーム全員にとって精神的な負担になることが多い。でもマラソンみたいなものだから、諦めずに続けなきゃいけないんだ」と、敗戦投手となった先発のカルロス・ロドンは言葉を絞り出した。
「試合中ずっと、ひたすら追い上げていた」というアーロン・ジャッジのコメントが象徴するように、今のヤンキースに何が足りないかは明らかだ。きょうの試合でも6得点を取り、しかも反撃もできていたように、打線は深刻な問題ではない。
問題は投手陣と守備力だ。ヤンキースの先発投手は過去6試合で防御率8.36(28イニングで自責点26)で、ブルペンもそれほど良くはない(防御率11.65、17イニングで自責点22)。そしてきょうの試合で2つの失策が失点に絡んだように、守備力も足を引っ張っている。
トレードデッドラインまで残り3週間となった今、ヤンキースにとって投手補強は急務だ。先日負傷者リストに入った先発右腕クラーク・シュミットのトミー・ジョン手術も発表され、先発投手陣はさらに手薄になってしまった。シュミットの穴を埋められる先発投手、さらに疲労困憊のブルペンを厚みを加えられる救援投手が必要だ。
なお、一方のメッツも一時は深刻な投手不足に陥っていたが、朗報が舞い込んできた。右ハムストリングスを痛めて負傷者リストに入っていた千賀滉大がダブルAでリハビリ登板を実施。3回2/3を投げ、6安打2四球、4三振、4失点(自責点3)、68球(ストライク44)という内容だった。千賀はマイナーでのリハビリをこの登板限りで終え、来週のロイヤルズとのシリーズで戦列に復帰する可能性もある。
2025.7.6 12:46 Sunday
誠也が両リーグ最速で75打点に到達 同僚は球宴選出を熱望
【カブス6-8カージナルス】シカゴ/リグレー・フィールド、7月5日(日本時間6日)
4連勝中のナ・リーグ中地区首位・カブスは、4連敗中の同地区3位・カージナルスと対戦。同地区ライバル対決の3連戦の2戦目となったこの試合は、カージナルスが2点ビハインドの八回に5得点のビッグイニングを作り、鮮やかな逆転勝利を飾った。なお、鈴木誠也は追い上げのタイムリー二塁打を放ち、MLB最速でシーズン75打点に到達。同僚の間からはオールスター選出を望む声もあがっている。
カージナルスがマシュー・リベラトーア、カブスがブルペンデーというマッチアップでこの試合はスタート。初回、カージナルスはトーマス・サジェーシーのタイムリーで2点を先制する。その後、二回にカブスはマイケル・ブッシュ、四回にカージナルスはノーラン・ゴーマンのソロ本塁打で1点ずつ加点。カブスは四回にチャンスを作って内野ゴロの間に1点をかえし、さらに六回にはニコ・ホーナーのタイムリーと暴投でついに4-3と逆転に成功した。
七回にはカーソン・ケリーにもソロ本塁打が飛び出し、カブスは2点にリードを拡大。逃げ切りを図ったが、今季ここまで安定感抜群だったブラッド・ケラーがカージナルス打線に捕まった。アレック・バーレソンにソロ本塁打、ゴーマンにタイムリーを浴び、さらにヨヘル・ポゾに勝ち越しの3ラン本塁打を被弾。5失点を許したカブスは、八回に鈴木のタイムリー二塁打で追い上げたが、反撃もそこまで。8-6でカージナルスに敗れた。
カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場して4打数1安打1打点。今季の打撃成績は打率.261、24本塁打、75打点、OPS.869となっている。そして八回のタイムリー二塁打によって、MLB最速でシーズン75打点に到達。2023シーズンに記録したキャリアハイの74打点を前半戦の内に更新してしまった。
自身初となるシーズン100打点、そしてピート・アロンソやエウヘニオ・スアレスといった同リーグのライバルを振り切っての打点王タイトルに向け、期待は高まっている。そして、もう一つの期待は、あすロースターが発表されるオールスターゲームへの選出だ。
既にファン投票でオールスターのスタメンに選出されているピート・クロウ=アームストロングは「鈴木誠也は絶対にオールスターに選ばれるべき」と、兄貴分の鈴木の選出に太鼓判を押した。そしてクロウ=アームストロングと同じくスタメンを務めるカイル・タッカーも「彼はリーグ屈指の打者の一人だ。アトランタ(オールスターの開催地)でも一緒にプレーしてくれるといいな。彼は今年ずっと素晴らしい活躍を見せている」と、鈴木の選出を望んだ。
しかし、本人の視界に入っているのはオールスターではない。鈴木はクロウ=アームストロングのコメントについて尋ねられたとき「大丈夫です。もちろん、もし選ばれたら出場したいです。でも、今はポストシーズン進出を目指しています。それが一番重要です」と通訳を介してコメントした。
2025.7.6 11:38 Sunday
首位タイガースがガーディアンズに逆転勝利 独走の秘訣は切り替え
【ガーディアンズ1-2タイガース】クリーブランド/プログレッシブフィールド、7月4日(日本時間5日)
ア・リーグ中地区首位のタイガースは、きょうから同地区4位のガーディアンズのホームに乗り込み、3連戦がスタート。その初戦は接戦の末、タイガースが制した。タイガースは4位ガーディアンズとのゲーム差を13.5まで拡大。一方のガーディアンズは連敗が泥沼の8にまで伸びてしまった。前半戦を前に独走体制に入りつつあるタイガースの強さの秘密は、浮き沈みをものともしない切り替える力かもしれない。
タイガースは先日のナショナルズとの3連戦では、第2、3戦に連敗を喫して負け越し。しかし、昨季のディビジョン・シリーズ以来の再訪となるプログレッシブフィールドでのライバルとの再戦で、その連敗を引きずることはなかった。「今年は本当に良いプレーができているが、良いシリーズの後はリセットし、悪いシリーズの後もリセットしている」とはAJ・ヒンチ監督。勝って兜の緒を締め、悪い結果の後にも当然切り替える。その意識の徹底によってか、タイガースは今季3連敗以上の連敗を喫していない。
「負けることもあるが、僕たちは良いマインドセットを持っている。僕たちは毎日変わっていく。(ナショナルズに2連敗したことは)分かっているけど、次の日には必ず勝つために、そして勝つために全力を尽くすんだ」と語ったのは、きょうのヒーローとなった外野手ウェンシール・ペレスだった。ペレスは攻守で悪い流れを断ち切り、試合の趨勢を変えるパフォーマンスを見せた。
初回、タイガース先発のリース・オルソンは、負傷者リストからの復帰初戦とあっておぼつかない立ち上がり。ホセ・ラミレスに14号先制ソロを献上し、その後もピンチを招いた。二回にも1死二塁からライト前にヒットを浴びてしまい、ガーディアンズに2点目が加わったと思われた。しかし、タイガースのライトを守るペレスが果敢にチャージし、二塁走者を本塁でアウトに。今季のタイガースの選手としては最速となる97.9マイルのバックホームを見せ、ガーディアンズの流れを断ち切った。
そして三回、1死で打席が回ってきたペレスは、ガーディアンズ先発のスレイド・セッコーニを捉え、同点の7号ソロ。さらに四回にはザック・マッキンストリーにも6号勝ち越しソロが飛び出した。勝ち越したタイガースは、先発のオルソンが4回1/3を1失点と粘ると、2番手タイラー・ホルトンが2回2/3、トミー・ケインリーが0回2/3、最後はウィル・ベストが1回1/3と3投手が無失点リレー。タイガースは虎の子のリードを守り抜き、同地区ライバル相手に大きな逆転勝利を挙げた。
本職が二塁手のペレスは、2年前から初めて外野手に挑戦。「驚いた。あんなに速い球を投げたことがなかったからね」と、練習以上の成果が出たことに満足気だった。2年目のペレスは、5月下旬の昇格後に定位置を獲得。OPS.881を記録するなどブレイク中で、グレイバー・トーレスとライリー・グリーンのオールスターコンビの間を打つ3番打者に定着しつつある。
まだ7月上旬にもかかわらず、タイガースは2位ツインズに12.5ゲームの差を付けて首位を独走。破竹の勢いを維持するタイガースの行く手を阻むチームは、まだ現れそうにない。
2025.7.5 16:10 Saturday
新人の活躍でアスレチックスが勝利 名手・クラークが打撃で特大弾
【アスレチックス11-2ジャイアンツ】サクラメント/サターヘルス・パーク、7月4日(日本時間5日)
5月にデビューして以来、アスレチックスの新人デンゼル・クラークはその守備力で名を轟かせてきた。そして、プロスペクト時代から、クラークが期待を受けていた理由は、守備力だけではない。4日のジャイアンツ戦ではクラークが自身のパワーポテンシャルを特大のホームランで示し、またいつも通り守備の好プレーも見せ、アスレチックスを勝利に導いた。
アスレチックスは初回からジャイアンツ先発のジャスティン・バーランダーを攻めた。初回にブレント・ルーカーのタイムリーで先制すると、二回には新人のマックス・マンシー、オールスターの先発ショートに選出されたジェイコブ・ウィルソン、そして再びルーカーがタイムリーを放って、早くも5点のリードを奪う。続く三回には、きょう負傷者リストから復帰したザック・ゲロフの犠牲フライで6点目を挙げ、バーランダーをここでノックアウトした。
六回、先頭のクラークが三塁打で出塁すると、続くローレンス・バトラーがタイムリーでかえして7点目。そして走者を一人置いてニック・カーツが13号2ランを放ち、アスレチックスは一気にジャイアンツを突き放した。カーツはアガスティン・ラミレス(マーリンズ)を抜き、本塁打数で新人トップに。6月の最優秀新人に輝いた昨季のドラ1は、新人王レースを突っ走る同僚・ウィルソンのライバルとして名乗りを上げている。
その後の七回、走者を一人置いてクラークが左中間へ471フィート(約144メートル)の特大2ラン。これでリードを11-0に広げたアスレチックスは、6回を無失点に抑えた先発のJP・シアーズから新人のジャック・パーキンスへとつなぎ、2人の継投でジャイアンツを振り切った。
クラークの471フィート弾は、今季のMLBで3番目の特大弾だった(1位はマイク・トラウトの484フィート弾、2位はバイロン・バクストンの479フィート弾)。そしてスタットキャスト導入後では、アスレチックスの球団史上5位の飛距離だった。
今季の本塁打の飛距離ランキングに名を連ねるのは、トップ3に入るトラウトとバクストン、そしてアーロン・ジャッジやロナルド・アクーニャJr.らを筆頭に強打者揃い。その中でクラークは、この試合の前までシーズン打率は.189に過ぎなかった。クラークはマイナー時代は最高で年間15本塁打を放ったこともあり、MLBでも平均以上のバットスピードを記録するなど、素質は備えている。しかし、MLBレベルの投手相手にまだ適応はできていなかった。
クラークはキャリア初のマルチ長打(三塁打、本塁打)を記録したきょうの活躍の要因について、「最大の要素は単純化」だと語った。MLBでは球速、変化、コマンドにしても最高レベルを相手にしなければならず、その中で人並み外れて長い手足を持つクラークにとっては、シンプルなスイングへの意識は欠かせない。
そして、クラークは得意の守備でも美技を披露。八回2死、右中間に飛んだライナーにダイビングし、地面すれすれで見事なキャッチを見せた。
再建期からなかなか抜け出せないアスレチックスだが、クラークやカーツ、ウィルソンら若手の成長が希望の光となっている。
2025.7.5 16:02 Saturday
ヤンキースが5連敗 サブウェイ・シリーズでメッツに逆転負け
【メッツ6-5ヤンキース】ニューヨーク/シティフィールド、7月4日(日本時間5日)
ヤンキースが苦境に陥っている。先日のブルージェイズとの4連戦ではスイープ(4連敗)を喫し、ア・リーグ東地区の首位から陥落。この日、メッツ戦の敗北で連敗は5に伸び、直近21試合で15敗を喫している。
「何が起こっているのか、理解するのは難しい」と試合後に絞り出したのは、ヤンキースのルーク・ウィーバーだった。守護神として抜群の安定感を誇っていた右腕は、負傷者リストからの復帰後に一転して不調に。復帰後の7試合は防御率13.51と打ち込まれ、中でも被本塁打が増加している。
きょうのメッツ戦でも、ウィーバーの一発病が結果的に試合を決定づけてしまった。
クロスタウンライバル(同じ都市のホームを置くライバル)であるメッツの本拠地に乗り込んでの3連戦の初戦、ヤンキースは序盤に主導権を握った。先発マーカス・ストローマンが5回3失点と堅実にゲームメイク。打線もジェイソン・ドミンゲスのマルチ本塁打、アーロン・ジャッジの32号、コディ・ベリンジャーの13号で5得点を入れた。
しかし、リリーフ投手陣が仕事を果たせなかった。5-3とリードして迎えた六回、2番手イアン・ハミルトンがブレット・ベイティに9号ソロを被弾して1点差に。そして1点リードの七回、4番手のウィーバーがジェフ・マクニールに9号2ランを浴び、試合を5-6とひっくり返されてしまった。それが決勝点となり、メッツに5-6で敗北した。
先発のストローマンは「ルークが昨年、そして今年に入ってからもどれほど好調だったか、みんな忘れていると思う。だから、何度か苦戦したとしても、全体から見れば大したことはない」と、ウィーバーを庇った。アーロン・ブーン監督も「彼にはこれを乗り越える力がある。彼はキャリアの中で、成功と失敗を何度も経験してきた」と苦労人の守護神の復活に期待を寄せる。
そして、実際にヤンキースにとってはウィーバーの復活は必要不可欠だ。投手陣は今や故障者が続出し、代役候補は少ない。救援右腕フェルナンド・クルーズに加え、先発右腕クラーク・シュミットも故障離脱となり、ヤンキースは厳しい運用を迫られている。
また、ヤンキースのジャッジは「2番・ライト」でスタメン出場。32号ソロを含む4打数2安打で、シーズン成績は打率.365、OPS1.214に改善した。
2025.7.5 11:38 Saturday
ドジャースがWソックス3連戦をスイープ 快投のメイを打線が援護
【ドジャース6-2ホワイトソックス】ロサンゼルス/ドジャー・スタジアム、7月3日(日本時間4日)
八回途中まで4安打、9三振、1四球、2失点という素晴らしいピッチングを見せたダスティン・メイ(ドジャース)。しかし、八回にブルックス・ボールドウィンに4号2ランを浴びた直後に交代となり、明らかに自身のピッチングに納得していないような素振りを見せた。
普段から感情を表に出すタイプのメイだが、チームの勝利に大きく貢献したとはいえ、六回途中までパーフェクト、七回まで無失点と見事なパフォーマンスを見せていただけに、自身の登板の終わり方に納得がいかなかったのだろう。
メイが先発登板で八回のマウンドに立つのは、メジャーリーグのキャリアで初めてのことだった。しかし、先頭打者のジョシュ・ロハスにヒットを許すと、次打者ボールドウィンには4号2ランを被弾。ボールドウィンに打たれたシンカーは、メイがこの試合で投じた最後の1球となった。
それでも2023年3月31日のダイヤモンドバックス戦以来1年半ぶりに7イニングを投げ抜き、特に最初の5イニングは打者15人をパーフェクト。メイの降板時にはドジャー・スタジアムの観客席から大歓声が送られた。
2年ぶりの戦列復帰を果たした今季、メイはすでに未知の領域に足を踏み入れている。投球イニング数(89回2/3)は、すでにキャリアハイ(2020年の56回)を30イニング以上も更新。6月に先発のマウンドに立ったのもキャリアで初めてのことだった。故障者が続出している先発陣において、離脱することなくローテの一角を担い続けているメイは、ドジャースにとって極めて貴重な存在だ。
ドジャースは初回に四球で出塁した大谷翔平をフレディ・フリーマンがタイムリー二塁打でかえし、1点を先制。三回にはフリーマンの2点タイムリー二塁打とマイケル・コンフォートの7号2ランで5-0とリードを広げた。
七回には打撃不振が続いていたムーキー・ベッツがダメ押しの10号ソロ。八回に2点を返されたものの、タナー・スコットとカービー・イェーツがホワイトソックスの反撃を封じ、ホワイトソックス3連戦をスイープした。
ドジャースの大谷は「1番・DH」でスタメン出場し、2打数ノーヒットに終わったが、四球で2度出塁し、いずれもフリーマンのタイムリーで生還。2得点でチームの勝利に貢献した。今季の打撃成績は打率.284、30本塁打、56打点、出塁率.385、OPS1.012となっている。
2025.7.4 13:58 Friday
有望株コンビの活躍でカブスがサヨナラ勝ち ホートン好投、ショウ決勝打
【カブス1-0ガーディアンズ】シカゴ/リグレー・フィールド、7月3日(日本時間4日)
カブスのケイド・ホートンは、まだ短いキャリアながらも自己最高のピッチングを見せた。また、ブルペン陣もここ2カ月の好調を維持し、4人の投手が合計3イニングを無失点。そして十回にマット・ショウがガーディアンズの守護神エマニュエル・クラセからセンターへの犠飛を放ち、カブスは1-0のサヨナラ勝ちでガーディアンズ3連戦をスイープした。
勝利の立役者となったのは投打の有望株だった。先発のホートンは前回登板、敵地でのアストロズ戦で自己ワーストの7失点を喫したが、汚名返上の素晴らしいピッチングを披露した。
自己最長の7イニングを投げ、5安打、5三振、2四球、無失点という見事なパフォーマンス。捕手リース・マグワイアによる2度の盗塁刺やガーディアンズ打線の拙攻にも助けられ、メジャー昇格後の10度の登板の中で最高のピッチングだった。
一方の打線は、制限リスト入りしたルイス・L・オルティスに代わって急遽先発した左腕ジョーイ・キャンティロをはじめとするガーディアンズ投手陣を打ちあぐねた。三回と四回にいずれも複数の走者を出したものの、後続が倒れて無得点。しかし、十回1死三塁の場面でショウがセンターへの犠飛を放ち、白熱の投手戦に終止符を打った。
カブスの鈴木誠也は「3番・右翼」でスタメン出場して4打数1安打。初回にライトへのヒットを放ち、連続試合安打を3に伸ばした。今季の打撃成績は打率.261、23本塁打、73打点、出塁率.318、OPS.865となっている。
2025.7.4 12:19 Friday
Wソックスの有望株コルソン・モンゴメリーのメジャー昇格が決定
ホワイトソックスは「MLBパイプライン」の有望株ランキングで球団5位・全体95位の評価を受けているコルソン・モンゴメリーをメジャーに昇格させる方針を固めたようだ。まだ球団からの公式発表は行われていないが、MLB.comは複数の情報筋から確認を取った。
23歳のモンゴメリーは2021年ドラフト1巡目(全体22位)指名でプロ入りした強打の遊撃手。190センチ・104キロという立派な体格を持ち、プロ入り後は着実に成長を遂げ、プロ入り4年目の昨季、マイナー最上級の3Aに到達した。
左打者のモンゴメリーは、将来的にメジャーで30本塁打を狙えるパワーを持ち、肩も強い。大柄なわりには守備範囲も広く、強打の遊撃手としての活躍が期待されている。2023年はマイナー3階級合計でOPS.939の好成績をマーク。昨季は初の3Aで打率.214、OPS.710と苦戦したが、それでも18本塁打と持ち前の長打力を発揮した。
3Aの環境にも慣れ、さらなる成長が期待された今季だが、4月末の時点で打率.149、3本塁打とスロースタートに。しかし、5月以降は徐々に調子を上げ、6月は16試合に出場して打率.281、6本塁打、16打点、OPS1.010をマークした。三振率の高さといった課題は残るものの、状態が上がってきたタイミングでメジャー昇格が決まった。
強打の大型遊撃手として、コリー・シーガー(レンジャーズ)と比較されることが多いモンゴメリー。将来的には、シーガーのようなスター遊撃手として、ホワイトソックスを牽引していくことが期待される。
なお、今春のスプリング・トレーニングで正遊撃手候補に挙げられていたモンゴメリーだが、9打数1安打(その1安打はホームラン)と結果を残せなかっただけでなく、背中の故障もあり、3月11日にマイナー降格が決定。それから約4カ月が経過し、満を持してメジャーの舞台に登場する。
2025.7.4 11:41 Friday
エンゼルスが再び5割復帰 ネトとアデルがそれぞれ3安打の活躍
【ブレーブス1-5エンゼルス】アトランタ/トゥルイスト・パーク、7月3日(日本時間4日)
ザック・ネト(エンゼルス)は直近5試合で13打数連続ノーヒットの状態でブレーブス3連戦の最終戦を迎えた。そして、連続ノーヒットはあっという間に終了した。
初回の第1打席でレフトへのヒットを放ったネトは、この一打で勢いに乗り、二回に二塁打、四回には13号ソロを放つ活躍。三塁打が出ず、サイクル安打は逃したものの、5打数3安打1打点、3得点をマークし、チームの勝利に大きく貢献した。
ネトの3安打は、いずれもブレーブス先発のブライス・エルダーから放ったもの。エンゼルスは序盤からエルダーを攻略し、四回までに2本のアーチを含む7安打を浴びせて4点を奪った。
初回はネトのヒットからチャンスを広げ、ジョー・アデルのタイムリーで先制。二回にはネトの二塁打の直後にノーラン・シャニュエルが8号2ランを放ち、四回にネトの一発で4-0とリードを広げた。
エンゼルスはその後、六回にテイラー・ウォードのタイムリー三塁打で1点を追加。先発のホセ・ソリアーノが7回3安打無失点、7三振の好投を見せるなど、ブレーブスの反撃を九回のジュリクソン・プロファーの2号ソロによる1点のみに抑え、5-1で勝利した。
アデルはネトと同様に5打数3安打1打点の活躍。連続試合安打を自己最長の14に伸ばし、現在継続中の記録としてはレイズのブランドン・ラウ(18試合)に次ぐメジャー2位となっている。
エンゼルスはブレーブス3連戦の最終戦を制し、2勝1敗で勝ち越し。1勝1敗で迎えた最終戦の連敗を6で止めた。勝率を再び5割に戻し、久々の貯金1を目指して、4日(同5日)から敵地でブルージェイズとの3連戦を戦う。
2025.7.4 11:10 Friday