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プロファー復帰のブレーブスが逆転勝ち 菊池は力投するも4勝目ならず

【ブレーブス8-3エンゼルス】@アトランタ/トゥルイスト・パーク、7月2日(日本時間3日)

 クリス・セールに続いてスペンサー・シュウェレンバックも負傷者リスト入りし、今後も厳しい戦いが続くことが予想されるブレーブスだが、開幕直後に禁止薬物の使用が発覚して80試合の出場停止処分を受けていたジュリクソン・プロファーがようやく復帰。初戦から本塁打を放つなど、チームの勝利に貢献する活躍を見せた。なお、エンゼルスの菊池雄星は勝利投手の権利を持って降板したが、降板直後に逆転され、4勝目を逃した。

 初回にジョー・アデルのタイムリーで2点を先制されたブレーブスは、エンゼルス先発の菊池から何度かチャンスを作りながらも五回まで無得点。連続イニング無得点は21まで伸び、敗色濃厚かと思われた。

 しかし、エンゼルスは六回に菊池が2死一、二塁のピンチを招き、球数が100球に到達したところで交代させることを選択。2番手のライアン・ゼファージャンがマウンドに上がったが、ブレーブスはショーン・マーフィーが12号3ランを放ち、一気に試合をひっくり返した。

 さらにブレーブスの攻撃は続き、マイケル・ハリス2世のヒットと2つの四球で2死満塁のチャンスに。ここでマット・オルソンに16号グランドスラムが飛び出し、7-2とリードを広げた。ゼファージャンは続くオースティン・ライリーにもヒットを浴び、打者6人から一つもアウトを取れずにマウンドを降りた。

 六回に逆転のきっかけとなるヒットを放ったプロファーは、七回にエンゼルス3番手のハンター・ストリックランドが投じたチェンジアップをとらえ、ライトへの1号ソロ。移籍後初アーチを放ち、自身の復帰戦に花を添えた。

 エンゼルスは九回にホルヘ・ソレアの9号ソロで1点を返したが、3-8で逆転負け。菊池は5回2/3を投げて6安打、7三振、2四球、2失点と力投し、今季100三振を突破したものの、2番手のゼファージャンが大誤算だった。菊池の防御率は2.81となっている。

2025.7.3 11:34 Thursday

フィリーズがパドレスに逆転勝ち 松井は3試合連続失点で防御率4.91

【フィリーズ5-1パドレス】@フィラデルフィア/シチズンズバンク・パーク、7月2日(日本時間3日)

 新人右腕ミック・エイベルの乱調により、パドレスとのダブルヘッダー第1試合を落としたフィリーズだが、第2試合は5-1で勝利。先発のクリストファー・サンチェスが7回5安打1失点の好投を見せると、打線もパドレスの好投手ディラン・シースから2本塁打などで4点を奪って援護した。パドレスの松井裕樹は3試合連続で失点を喫し、今季の防御率を4.91としている。

 今季のフィリーズの先発投手陣は、総合指標WARという観点から見ると、MLB史上でも屈指の数字を残す可能性がある。データサイト「ファングラフス」によると、フィリーズ先発陣はダブルヘッダーが始まる前の時点で、シーズン21.7のペースでWARを稼いでいる。もしこれを達成すると、1999年アストロズと並び、メジャー歴代32位の数字となる。ザック・ウィーラー、レンジャー・スアレス、サンチェス、ヘスス・ルザードらのここ最近のピッチングを見ると、さらにペースを上げる可能性もあるだろう。

 その強力ローテーションの一角を担うサンチェスは、7イニングを1失点に抑える好投を見せ、チームの勝利に大きく貢献。四回にジャクソン・メリルのタイムリーで先制点を献上したが、それ以降はパドレス打線に追加点を与えず、打線の援護を待った。

 フィリーズ打線は、サンチェスが失点した直後の四回、マックス・ケプラーの10号2ランで逆転に成功。五回にはブランドン・マーシュの3号ソロとニック・カステヤノスのタイムリーで2点を追加し、4-1とリードを広げた。

 七回にはパドレスの2番手として松井裕樹が登板。先頭のマーシュをレフトフライ、続くトレイ・ターナーを空振り三振に仕留めたが、カイル・シュワーバーを四球で歩かせて降板となった。

 パドレスは3番手としてエデュアルニエル・ヌニェスを投入し、フィリーズはシュワーバーの代走に俊足のヨハン・ロハスを起用。そのロハスが盗塁を決めてチャンスを作ると、アレック・ボームにタイムリー三塁打が飛び出し、ダメ押しの5点目を奪った。

 フィリーズはその後、2番手のオライオン・カークリングと3番手のマット・ストラームが走者を出しながらも無失点に抑え、5-1で勝利。パドレスとのダブルヘッダーを1勝1敗のタイに持ち込んだ。

2025.7.3 10:38 Thursday

ブレーブス・プロファーが出場停止から復帰 バーデューゴがDFAに

 2日(日本時間3日)、ブレーブスは80試合の出場停止処分期間が終了したジュリクソン・プロファーを戦列に復帰させた。プロファーは本拠地でのエンゼルス戦に「5番・左翼」でスタメン出場している。また、プロファーの復帰に伴い、ロースターの枠を空けるために、アレックス・バーデューゴのDFAが発表された。

 プロファーは今年1月、3年4200万ドルの好条件でブレーブスと契約。開幕から4試合に出場したところで禁止薬物に指定されているヒト絨毛性ゴナドトロピン(パフォーマンス向上薬の一つ)に陽性反応を示したことが明らかになり、MLB機構が定める薬物規定に従って80試合の出場停止処分が科された。

 復帰したプロファーは正左翼手として起用され、打線の中軸を打つ見込み。なかなか調子が上がらないチームを牽引し、8年連続となるポストシーズン進出に導くような活躍が期待される。ただし、薬物規定違反による出場停止処分を受けているため、プロファー自身は今年のポストシーズンに出場できない。

 元トップ・プロスペクトのプロファーは昨季、パドレスで158試合に出場して打率.280、24本塁打、85打点、10盗塁、OPS.839とキャリアハイの成績をマーク。2020~23年は合計470試合(1793打席)でOPS.702と平凡な成績に終わったが、ようやく元有望株の才能を開花させた。2023年シーズン終盤にロッキーズを解雇されていたことを考えると、昨季の活躍はパドレスにとって嬉しいサプライズだった。

 一方、今年3月に1年150万ドルで加入したバーデューゴは、期待に応える活躍を見せることができず、DFAが決定。契約した当初、人員余剰気味のブレーブス外野陣において、バーデューゴがどのような役割を担うのか不透明だったが、プロファーの出場停止により、多くの出場機会を得ることになった。

 開幕当初はジャレッド・ケルニックが左翼手として起用されていたが、数週間でマイナー降格に。それ以降はバーデューゴが左翼のレギュラー格として起用されていたものの、56試合に出場して打率.239、0本塁打、12打点、1盗塁、OPS.585と結果を残せなかった。

 これまでドジャース、レッドソックス、ヤンキースで活躍してきた実績があるバーデューゴだが、ブレーブスは守備・走塁でも貢献できるスチュアート・フェアチャイルドやイーライ・ホワイトを残すほうがチームにとって得策であると判断。バーデューゴのDFAを決断した。

 なお、ブレーブスの左翼手はチーム全体で、今季メジャーワーストのfWAR -1.9を記録している。プロファーにはこの状況を一変させるような活躍が期待される。

2025.7.3 09:28 Thursday

オールスターのスタメン出場選手が決定 スミス、フリーマンら選出

 2日(日本時間3日)、2025年オールスター・ゲームのファン投票の結果発表が行われ、各リーグのスタメン出場選手(野手9名)が決定した。ドジャースからは大谷翔平、ウィル・スミス、フレディ・フリーマンが選ばれ、ナショナル・リーグ最多となる3人が選出。アメリカン・リーグも3人が選出されたタイガースが最多だった。今年のオールスター・ゲームは15日(同16日)にブレーブスの本拠地トゥルイスト・パークで行われる。

 オールスター・ゲームのファン投票は2段階に分けて行われる。フェイズ1で各リーグの最多得票となった選手は、その時点でオールスター・ゲームのスタメン出場選手が決定し、今年もアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と大谷が選出。フェイズ2ではそれ以外のポジションの決選投票が行われ、最終的にスタメン野手9名の顔ぶれが確定した。選出されたメンバーは以下の通り。

アメリカン・リーグ 捕手:カル・ローリー(マリナーズ) 一塁手:ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ) 二塁手:グレイバー・トーレス(タイガース) 三塁手:ホセ・ラミレス(ガーディアンズ) 遊撃手:ジェイコブ・ウィルソン(アスレチックス) 外野手:アーロン・ジャッジ(ヤンキース) 外野手:ライリー・グリーン(タイガース) 外野手:ハビアー・バイエズ(タイガース) 指名打者:ライアン・オハーン(オリオールズ)

ナショナル・リーグ 捕手:ウィル・スミス(ドジャース) 一塁手:フレディ・フリーマン(ドジャース) 二塁手:ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス) 三塁手:マニー・マチャド(パドレス) 遊撃手:フランシスコ・リンドーア(メッツ) 外野手:ピート・クロウ=アームストロング(カブス) 外野手:カイル・タッカー(カブス) 外野手:ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス) 指名打者:大谷翔平(ドジャース)

 なお、投手と控え野手を含む各リーグの完全なロースターは、6日午後5時(同6日午前6時)からESPNにて発表される予定。残りのメンバーは選手間投票とMLB機構の推薦によって決定され、全30球団から少なくとも1人が選出されるように調整される。山本由伸(ドジャース)や鈴木誠也(カブス)が選出されるか注目だ。

2025.7.3 08:50 Thursday

レンジャーズ・デグロムの好投が続く 6回5安打2失点で今季9勝目

【レンジャーズ10-2オリオールズ】@アーリントン/グローブライフ・フィールド、7月1日(日本時間2日)

 ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)は来場者プレゼントで自身のユニフォームが配布される日に、マウンドに立つことになった。七回まで無安打に抑える快投を見せた前回登板に続き、またしてもオリオールズ戦での登板。前回が敵地、今回は本拠地という違いこそあったが、37歳のベテラン右腕は再び安定感のあるピッチングを見せ、チームを勝利に導いた。

 レンジャーズのクリス・ヤング編成本部長は先日、「我々が彼をこのチームに連れてきた理由は、勝つためだけではありません。ファンのみなさんに世界最高の投手の一人である彼の素晴らしいピッチングを観戦する機会を提供したかったんです。私も元投手ですが、ジェイコブほどの才能はありませんでした。彼はエリート級のパワフルな球威を持ち、それを投げ分ける能力も兼備しています。まさに芸術と言えるでしょう」と語っていた。

 本拠地グローブライフ・フィールドでオリオールズを相手にデグロムが見せたピッチングは、完璧ではなかったかもしれない。6イニングを投げ切るのに92球を要し、四回にはゲーリー・サンチェスに5号2ランを浴びた。それでも6回5安打2失点、6三振、1四球でクオリティスタートを達成。9勝目を挙げて6年ぶりの2ケタ勝利にリーチをかけ、今季の防御率は2.13となった。

 デグロムは4月18日(同19日)のドジャース戦以降、14先発連続で5イニング以上を投げて2失点以下に抑えている。これは前身のワシントン・セネタース時代も含めて球団史上最長の記録であり、今季のMLBでも最長記録だ。

 また、14先発連続で6安打以下かつ2失点以下に抑えたのは、20世紀以降のMLBにおいて、オープナーを除く先発投手のなかで最長記録。故障が増え、一時は限界説も囁かれたデグロムだが、サイ・ヤング賞2度の最強右腕は37歳になった今も健在だ。

2025.7.2 12:54 Wednesday

カブス50勝到達 鈴木誠也は23号ソロを放ち打点リーグ単独トップに

【カブス5-2ガーディアンズ】@シカゴ/リグレー・フィールド、7月1日(日本時間2日)

 カブスは7月の初戦を制し、今季50勝に到達。鈴木誠也は六回に高々と打ち上げる23号ソロを放ち、貴重な追加点を叩き出した。この一打で今季70打点となり、エウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)に1差をつけてナショナル・リーグの単独トップに浮上。キャリアハイ(2023年の74打点)の更新も目前だ。

 カブスの勝利の立役者となったのは、7回5安打2失点の好投を見せた先発のマシュー・ボイド。昨季復活のチャンスをくれた古巣ガーディアンズ相手の登板だったが、安定したピッチングでキャリアハイにあと1と迫る今季8勝目を挙げた。

 ボイドは昨季終了後にガーディアンズからFAとなり、カブスとの2年契約を選択。ガーディアンズのスティーブン・ボート監督は「ボイドの人柄をよく表している出来事は、カブスと契約したときに、私に謝罪の電話をくれたということだ」と語っている。

 34歳のベテラン左腕は今季17度目の先発登板で12度目のクオリティスタートを記録。故障者の発生などに苦しむ先発陣において、ここまで8勝3敗、防御率2.65という素晴らしい活躍を見せ、ローテーションを牽引する存在となっている。

 カブスは二回にマイケル・ブッシュのタイムリーとカーソン・ケリーの2点タイムリー二塁打で合計3点を先制。四回にノーラン・ジョーンズのタイムリーとアンヘル・マルティネスの犠飛で1点差に迫られたが、ボイドの失点はこの2点だけだった。

 その後、カブスは六回に鈴木の23号ソロで貴重な追加点を挙げると、八回にはケリーの犠飛で5点目を奪ってダメ押し。5-2で3連戦の初戦を制し、今季50勝に到達した。

2025.7.2 12:01 Wednesday

ドジャース・大谷翔平とカブス・鈴木誠也の6月の活躍を振り返る

 MLBの2025年レギュラーシーズンは6月の戦いを終え、7月に突入した。ここでは6月にMLBの舞台でプレーした日本人野手2人、大谷翔平(ドジャース)と鈴木誠也(カブス)の活躍を振り返ろう。

大谷翔平(ドジャース)

 6月は27試合に出場して打率.265、7本塁打、17打点、出塁率.372、長打率.559、OPS.931を記録。投手としての調整を進めるなかで盗塁の数は減少しており、6月は1つも盗塁がなかった。これは月別で見ると、エンゼルス時代の2022年9~10月(30試合出場で0盗塁)以来のことである。

 しかし、打撃では何度も見せ場を作った。14日(日本時間15日)のジャイアンツ戦では今季3度目の1試合2本塁打。特に2本目のアーチ、今季25号ソロはメジャー通算250号という節目の一発になった。22日(同23日)と24日(同25日)にはカードを跨いで2試合連続アーチを放ち、日米通算300本塁打を達成。松井秀喜、福留孝介に次ぐ3人目の快挙となった。

 その後、26日(同27日)と27日(同28日)にもカードを跨いで2試合連続アーチを放ち、今季29本塁打はナショナル・リーグ最多。月間成績だけを見れば、突出した数字はなかったものの、シーズントータルの成績では得点(82)、塁打(207)、本塁打(29)、長打率(.633)、OPS(1.021)など多くの部門でリーグトップに立っている。

 また、オールスター・ゲームのファン投票ではフェイズ1でリーグ最多得票を獲得し、5年連続5度目となるオールスター・ゲーム出場が決定。投手としても着実に状態を上げており、7月以降は投打二刀流での大活躍に期待がかかる。

鈴木誠也(カブス)

 6月は26試合に出場して打率.226、8本塁打、17打点、出塁率.265、長打率.481、OPS.746を記録。5月までと比較すると、やや低調な1カ月となったが、それでもコンスタントに本塁打を放ち、打点も着実に積み上げていった。

 7日(同8日)のタイガース戦では今季3度目の1試合2本塁打をマークし、チームの勝利に貢献。先制の15号ソロ、ダメ押しの16号ソロと2本とも効果的な一発だった。17日(同18日)のブリュワーズ戦では1点ビハインドの五回に18号逆転3ラン。ファーストストライクから積極的に振りにいく姿勢が奏功し、チームを勝利に導いた。

 22日(同23日)のマリナーズ戦では再び1試合2本塁打を記録。チームは敗れたものの、3年連続3度目となるシーズン20本塁打を達成した。その後、24日(同25日)と28日(同29日)にも一発を放ち、シーズン22本塁打で早くもキャリアハイを更新。69打点もエウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)と並んでリーグトップとなっており、今後は両部門でどこまで数字を伸ばしていくか注目される。

2025.7.2 10:54 Wednesday

ブレーブス・セールが60日間のILへ移行 復帰は最短でも8月後半に

 2日(日本時間3日)、ブレーブスは左肋骨の骨折で15日間の負傷者リスト入りしている左腕クリス・セールを60日間の負傷者リストへ移行したことを発表した。これによりセールは前半戦の残りを欠場し、最短でも8月下旬まで復帰できないことが確定した。

 セールが6月18日(同19日)のメッツ戦の九回に左肋骨を骨折したとき、復帰までには6~8週間が必要とみられていた。しかし、今回の措置により、昨季のサイ・ヤング賞投手であるセールは8月19日(同20日)まで復帰できないことになった。

 今季少なくとも2カ月以上を欠場するブレーブスの先発投手はセールが3人目だ。右腕レイナルド・ロペスは1試合だけ先発したあと、右肩の手術を受けて離脱。今季中に復帰できるとしても、登板はリリーフに限られる可能性がある。一方、若手右腕AJ・スミス=ショウバーは6月にトミー・ジョン手術を受け、今季の残りだけでなく、来季も欠場する可能性がある。

 セールが故障したのはメッツ戦の守備時。フアン・ソトが放った一塁方向へのゴロをダイビングキャッチし、一塁でアウトにするところまではよかったが、このプレーで左肋骨を骨折した。セールは次打者ピート・アロンソを空振り三振に仕留めたあと、ブランドン・ニモに内野安打を許したところで球数が116球となったため降板。完封にはあと1アウト足りなかった。

 昨季、自身初のサイ・ヤング賞に輝いたセールは今季最初の5先発で防御率6.17と不安定なスタートになったが、直近10先発では防御率1.23と素晴らしいパフォーマンスを披露。故障なく好投を続けていけば、2年連続サイ・ヤング賞の可能性もあったはずだ。

 故障者が続出するなか、ブレーブスは先発ローテーションの編成に苦戦しており、現在は20歳の新人右腕ディディアー・フエンテスをローテの一角として起用している。2005年生まれのフエンテスはマイナーAA級で5試合、AAA級で1試合投げただけでメジャー昇格が決定。ここまで2先発で0勝2敗、防御率10.80と打ち込まれているが、3度目の先発登板のチャンスも与えられる予定だ。

 なお、セールが60日間の負傷者リストに移ったことでロースターの40人枠に空きが生まれたため、ブレーブスはパイレーツとのトレードで右腕ハンター・ストラットンを獲得している。ストラットンは今季パイレーツで3試合に登板して防御率23.63、被打率.588と散々な成績。6月下旬にDFAとなり、そこをブレーブスが獲得に動いた。

 投手陣の柱であるセールを欠くブレーブス。逆転でのポストシーズン進出のためには、7月以降の巻き返しが必要だが、先発投手不足の状況が続いており、苦戦は避けられないだろう。

2025.7.2 09:16 Wednesday

ブルージェイズがヤンキース撃破 スプリンガーが7打点の大暴れ

【ブルージェイズ12-5ヤンキース】@トロント/ロジャース・センター、7月1日(日本時間2日)

 ブルージェイズは「カナダの日」に行われたヤンキースとの一戦に12-5で大勝。ジョージ・スプリンガーが2本塁打を含む4打数3安打7打点の大暴れを見せるなど、確実に好機を生かして逆転勝利を収め、アメリカン・リーグ東地区の3位ながら首位ヤンキースまで1ゲーム差に迫った。

 4万人以上の大観衆が詰めかけたロジャース・センターが大きく沸いたのは七回だ。守備のミスで同点に追いつかれた直後に1死満塁のチャンスを迎えると、アーニー・クレメントのタイムリーで勝ち越しに成功。さらにスプリンガーがヤンキースのルーク・ウィーバーの4球目、カウント2-1からど真ん中に入ってきた直球をとらえ、左中間に13号グランドスラムを叩き込んだ。

 今季2度目の1試合2本塁打で通算本塁打数を274に伸ばしたスプリンガーにとって、このグランドスラムはブルージェイズ移籍後100本目のアーチという節目の一発。球場全体が歓喜に沸くなか、スプリンガーは軽快にベースを一周し、タイラー・ハイネマンと思い切りハイタッチを交わした。

 四回に12号ソロを放っていたスプリンガーは、八回にも2点タイムリーを放ち、キャリアハイとなる1試合7打点の大暴れ。昨季は145試合に出場して自己ワーストのOPS.674に終わったが、今季はここまで打率.270、13本塁打、47打点、OPS.853と強打を取り戻している。

「カナダの日」に輝いたのはスプリンガーだけではなかった。好守のアンドレス・ヒメネスは四回に5号同点3ラン。今季は開幕5試合で3本塁打を量産したあと、2カ月以上にわたって本塁打がなく、6月10日(同11日)にようやく敵地ブッシュ・スタジアムで4号アーチを放ったが、本拠地ロジャース・センターでの本塁打は3月31日(同4月1日)以来だった。

 先発のケビン・ゴーズマンは立ち上がりに制球が定まらず、2四球などで2死満塁のピンチを招き、ジェイソン・ドミンゲスの2点タイムリーで先制を許したが、二回以降は立ち直って5回6安打2失点。守備のミスもあってリリーフ陣が同点に追いつかれたため、今季7勝目を挙げることはできなかったが、先発として最低限の役割を果たした。

 しかし、やはり「カナダの日」のヒーローはスプリンガーだった。ブルージェイズはヤンキース4連戦の初戦から連勝。ヤンキースとのゲーム差を1に縮め、いよいよ地区首位の座が見えてきた。

2025.7.2 08:28 Wednesday

ジャイアンツがボブ・メルビン監督の来季契約オプションを行使

 2日(日本時間3日)、ジャイアンツはボブ・メルビン監督の2026年シーズンの契約オプションを行使したことを発表した。

 バスター・ポージー編成本部長は「ボブと毎日一緒に仕事をする機会に恵まれ、このような経験豊かなリーダー、そして球界で最も尊敬される監督の一人を得られたことは、我々にとって本当に幸運です」とコメント。「彼のリーダーシップや準備、そして選手たちとのつながりは計り知れないほど貴重であり、彼が我々のチームを前進させるのに相応しい人物であると確信しています」と指揮官の手腕をたたえた。

 メルビン監督は「このチームの指揮を続ける機会を得られたことに感謝しています。ここで築き上げてきたものを信じていますし、ジャイアンツのオーナーグループやグレッグ(・ジョンソン会長)、バスター(・ポージー編成本部長)、ラリー(・ベアー球団社長)、ザック(・ミナシアンGM)、その他のジャイアンツ球団組織内のみなさんが私とコーチングスタッフを信頼してくれていることに感謝します。今年はまだまだ仕事が残っていますし、今後の仕事が楽しみです」と語った。

 63歳のメルビン監督はジャイアンツの監督として2年目、メジャー球団の監督として22年目のシーズンを迎えている。その22年間でチームを8度のポストシーズン進出に導き、ダイヤモンドバックス時代の2007年とパドレス時代の2022年にはリーグ優勝決定シリーズに進出した。また、2001年にダイヤモンドバックスがワールドシリーズ制覇を成し遂げたときには、ボブ・ブレンリー監督のもとでベンチコーチを務めていた。

 メジャーリーグの監督として、メルビン監督は3度の最優秀監督賞に輝いている(ダイヤモンドバックス時代の2007年、アスレチックス時代の2012年と2018年)。レギュラーシーズンでは通算1642勝1547敗(勝率.515)を記録。1642勝は現役監督のなかでレンジャーズのブルース・ボウチー(2212勝)とレッズのテリー・フランコーナ(1994勝)に次ぐ3位、歴代でも21位にランクインしている。

2025.7.2 07:26 Wednesday

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