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「スタットキャスト」の申し子 オニール・クルーズがHRダービー出場へ

 オニール・クルーズ(パイレーツ)は試合中の打席で数々の驚くべき打球を放っているが、最も驚異的な打球のいくつかは打撃練習中に生まれている。複数の球場で3階席に打球を放り込むなど、クルーズの打撃練習には目を見張るものがある。

 14日(日本時間15日)、世界はこうしたクルーズの驚異的な打球の数々を目撃することになる。アトランタのトゥルイスト・パークで行われるホームラン・ダービーにクルーズが出場することが決定したからだ。

 今年のホームラン・ダービーに出場することが決まったのは、クルーズが5人目。すでにロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、カル・ローリー(マリナーズ)、ジェームス・ウッド(ナショナルズ)、バイロン・バクストン(ツインズ)が出場を表明している。

 各球団のスラッガーが名を連ねるホームラン・ダービーだが、クルーズよりも速い打球を打つことができる選手は球界にいない。平均打球速度96.1マイル(約154.7キロ)はメジャートップの数字であり、5月25日に放った122.9マイル(約197.8マイル)の本塁打はスタットキャスト時代(2015年以降)において最も速い打球だった。

 クルーズが持つ記録はそれだけではない。今季118マイル(約189.9キロ)以上の打球はメジャー全体で10本記録されているが、そのうち6本はクルーズが放ったものである。クルーズがメジャーデビューした2022年以降、メジャー全体で最も速い打球24本(ポストシーズンを含む)のうち12本はクルーズによるものだ。

 飛距離で言うと、クルーズの最長飛距離本塁打は2024年7月27日にブランドン・ファート(ダイヤモンドバックス)から放った472フィート(約143.9メートル)。今季は4月23日に463フィート(約141.1メートル)の本塁打を放っており、これは今季メジャー15位に位置する。

 今季のクルーズはここまでチーム最多の15本塁打を記録。すでに28個の盗塁を決めており、バリー・ボンズに次いで球団史上2人目となるシーズン30本塁打&30盗塁を達成する可能性もある。

 パイレーツの選手がホームラン・ダービーに出場するのは、2019年のジョシュ・ベル以来であり、クルーズが球団史上6人目。ほかには1990年にボビー・ボニーヤ、1992年にボンズ、2012年にアンドリュー・マカッチェン、2013年にペドロ・アルバレスが出場している。過去5人はいずれも1回戦で敗退しており、クルーズには球団史上初の初戦突破、そしてホームラン・ダービー優勝の期待がかかる。

 結果はどうあれ、ホームラン・ダービーに招待されたことで、クルーズは名実ともに球界を代表するスラッガーの1人となった。そして、クルーズは来週、その実力を大舞台で証明することになるだろう。

2025.7.9 08:37 Wednesday

パドレス・ダルビッシュが今季初登板 マチャドは通算2000安打を達成

【パドレス3-6ダイヤモンドバックス】サンディエゴ/ペトコ・パーク、7月7日(日本時間8日)

 パドレスは右肘の炎症で長期離脱していたダルビッシュ有が待望の今季初登板。四回途中まで63球を投げ、3安打、5三振、3四球、2失点とまずまずのシーズンデビューを飾った。また、主砲マニー・マチャドは15号ソロを含む3安打を放ち、現役5人目の通算2000安打を達成。しかし、2番手として登板した松井裕樹が2点を失うなど、3-6で敗れ、首位ドジャースとのゲーム差を詰めることはできなかった。

 待望の戦列復帰となったダルビッシュは多彩な球種を操りながらダイヤモンドバックス打線を翻弄。初回先頭のコービン・キャロルから今季初三振を奪い、初回はわずか10球で三者凡退に抑えた。二回にエウヘニオ・スアレスにタイムリー二塁打、三回にはルルデス・グリエルJr.にタイムリーを浴び、四回途中で降板したが、5つの三振を奪うなど上々のピッチング。完全復活に向けて大きな一歩を踏み出した。

 打線ではマチャドの活躍が光った。初回に通算1999本目のヒットを放つと、五回にショートへの内野安打を記録し、通算2000安打の大台に到達。現役選手ではフレディ・フリーマン(ドジャース)、ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)、アンドリュー・マカッチェン(パイレーツ)、ポール・ゴールドシュミット(ヤンキース)に次ぐ5人目の快挙となった。

 マチャドはすでに通算350本塁打を達成しており、32歳のシーズンまでに350本塁打&2000安打を記録したのは史上12人目。そのうち、ミゲル・カブレラ、アルバート・プホルス、アレックス・ロドリゲスを除く8人はアメリカ野球殿堂入りを果たしている。また、パドレスの選手として通算2000安打を達成したのは、1983年のスティーブ・ガービー、1985年のグレイグ・ネトルズ、1990年のギャリー・テンプルトン、1993年のトニー・グウィン、2006年のマイク・ピアッツァに次いで6人目となった。

 松井はダルビッシュのあとを受け、四回途中から2番手として登板。五回にジョシュ・ネイラーに11号2ランを浴び、1回1/3を投げて2安打、1三振、2失点という内容だった。今季の防御率はさらに悪化して5.14となっている。

2025.7.8 13:59 Tuesday

ドジャースが今季2度目の4連敗 山本は一回途中5失点でノックアウト

【ブルワーズ9-1ドジャース】ミルウォーキー/アメリカンファミリー・フィールド、7月7日(日本時間8日)

 アストロズ3連戦でスイープ負けを喫したドジャースは、敵地ミルウォーキーに移動してブルワーズとの3連戦がスタート。その初戦にオールスター・ゲーム初選出が決まったばかりの山本由伸が先発したが、1イニングを投げ切れずに5失点でノックアウトされ、チームも1-9で大敗した。ドジャースは5月16~19日以来となる今季2度目の4連敗を喫している。

 山本は初回、二塁打と四球でいきなり無死一、二塁のピンチに。ジャクソン・チューリオとクリスチャン・イェリッチを打ち取り、2死までこぎつけたものの、ブルワーズ移籍後初出場のアンドリュー・ボーンに6号3ランを浴びた。カウント2-2と追い込んだあと、スライダーが高めに浮き、痛恨の被弾。ブルワーズでの初打席で本塁打を放つのは、ボーンが史上5人目となった。

 気持ちを切り替えたい山本だったが、ヒットと四球で再び一、二塁のピンチとなり、ケイレブ・ダービンのショートゴロで3アウトかと思われたが、ムーキー・ベッツが痛恨の悪送球。タイムリーエラーとなり、4点目を失った。続くアンドリュー・モナステリオにもタイムリーを許し、球数が40球を超えていたこともあって降板に。山本が1イニングを投げ切れなかったのはメジャー通算36度目の先発登板で初めてだった。

 打線はブルワーズ先発のフレディ・ペラルタを打ち崩せず、六回まで5安打、7三振、1四球で無得点。ドジャース投手陣は五回に4番手のウィル・クラインが2点を失うと、七回には6番手のフリアン・フェルナンデスがイェリッチに18号2ランを浴び、0-9と大きくリードを広げられた。

 ドジャースは八回に大谷翔平のヒットからチャンスを広げ、エステウリー・ルイーズのタイムリーでようやく初得点。しかし、1-9で大敗を喫し、今季2度目の4連敗となった。

 山本は2/3回を投げて4安打、2四球、5失点(自責点3)という内容で7敗目を喫し、防御率は2.77に悪化。大谷は4打数2安打で9試合ぶりのマルチ安打を記録し、今季の打撃成績は打率.280、OPS.991となっている。

2025.7.8 12:07 Tuesday

タイガース4連勝でメジャートップの58勝目 2013年以来の貯金24

【タイガース5-1レイズ】デトロイト/コメリカ・パーク、7月7日(日本時間8日)

 メジャー最高勝率を誇るタイガースは、本拠地でのレイズ3連戦の初戦に5-1で勝利。連勝を4に伸ばし、2013年以来12年ぶりとなる貯金24に到達した。ハビアー・バイエズは二回に先制の10号2ランを放ち、3年ぶりの2ケタ本塁打を達成。先発のカイダー・モンテロは味方野手陣の好守にも助けられ、6回4安打1失点の好投で4勝目を挙げた。

 タイガースは6月に敵地でレイズと対戦した際、1勝2敗で負け越し。そのリベンジを目指す今回のシリーズは、二回にバイエズの10号2ランが飛び出し、幸先のいいスタートを切った。バイエズはカウント0-2からの3球目、高めに浮いたナックルカーブを逃さず仕留め、左中間への先制アーチ。タイガースに加入した2022年(17本塁打)以来3年ぶりとなる2ケタ本塁打を達成した。

 先発のモンテロは三回にピンチを招き、ジョナサン・アランダにタイムリーを浴びて1失点。しかし、右翼手のザック・マキンストリーはクルリと回転しながら捕球すると、三塁へ素早く送球し、一塁走者のダニー・ジャンセンを刺した。この見事なプレーでピンチの継続と拡大を防ぎ、タイガースは守備から流れを引き寄せた。

 四回に鮮やかなダイビングキャッチを見せたライリー・グリーンが五回にタイムリーを放ち、3-1とリードを広げると、七回にはコルト・キースの7号ソロ、マキンストリーの7号ソロと2本のアーチが飛び出し、さらに2点を追加。グリーンは今季の打点数を72とし、リーグトップのアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とカル・ローリー(マリナーズ)まで2差に迫っている。

 タイガースはモンテロ降板後、タイラー・ホルトン、ブレナン・ハニフィー、ウィル・ベストの3人がそれぞれ1イニングを無失点に抑え、レイズの反撃をシャットアウト。再三の好守も含めて投打がしっかりと噛み合い、レイズ3連戦の初戦に5-1で勝利した。

 4連勝のタイガースはメジャー最多の58勝目。他球団が精彩を欠くアメリカン・リーグ中地区において、2位ツインズに14ゲーム差をつけて首位を独走している。

2025.7.8 10:29 Tuesday

レッドソックス・吉田正尚 日本時間10日のロッキーズ戦で復帰か

 右肩の手術を乗り越え、マイナーで5試合のリハビリ出場を行った吉田正尚(レッドソックス)はすでにチームに合流。9日(日本時間10日)、ロッキーズ3連戦の最終戦で戦列復帰することになりそうだ。

 メジャー3年目の今季、吉田はオフに受けた右肩の手術の影響で開幕から負傷者リスト(IL)入り。スター三塁手のアレックス・ブレグマンが新加入し、主砲ラファエル・デバースが三塁から指名打者に移ったため、チームは「守備に就けるようになるまで吉田を復帰させない」という方針を固めていた。

 正一塁手のトリストン・カサスが離脱し、デバースがトレードでジャイアンツへ放出されたあともチームの方針は変わらず、吉田は今月に入ってようやくマイナーでのリハビリ出場を開始。試合出場のオプションを増やすため、一塁の守備練習に取り組む姿もみられた。リハビリ出場の5試合では14打数4安打(すべて単打)、打率.286、出塁率.353を記録している。

 ロッキーズ3連戦の初戦ではなく、最終戦での復帰が有力視されているのは、相手先発投手の左右が関係している。ロッキーズは初戦に左腕オースティン・ゴンバーが先発し、2戦目は左腕カイル・フリーランドが先発予定。「対右腕要員」としての起用が想定される吉田の復帰を急ぐ理由はないというわけだ。最終戦は右腕アンソニー・センザテラが先発予定であり、吉田は復帰して即スタメン起用されることになるだろう。

 吉田のメインの役割は、昨季までと同様に「対右腕用の指名打者」となる見込み。左腕キラーのロブ・レフスナイダーとの併用が有力だ。もちろん、外野手としての出場機会を与えられる可能性もあるが、ジャレン・デュラン、ロマン・アンソニー、セダン・ラファエラ、ウィルヤー・アブレイユと外野手が揃っていることを考えると、外野手としての出場機会はそれほど多くならないことが予想される。

2025.7.8 09:44 Tuesday

ドジャース・グラスナウの復帰登板が決定 山本は球宴登板を回避か

 右肩の炎症で負傷者リスト(IL)入りしていたタイラー・グラスナウ(ドジャース)の復帰登板が決まった。7日(日本時間8日)、デーブ・ロバーツ監督はグラスナウをブルワーズ3連戦の最終戦の先発投手として起用することを明言。同3連戦の先発投手は山本由伸、クレイトン・カーショウ、グラスナウとなり、ダスティン・メイはジャイアンツ3連戦の初戦にスライドすることになった。

 グラスナウがいよいよ戦列に戻ってくる。今季5試合に先発して1勝0敗、防御率4.50を記録していたグラスナウだが、右肩の炎症で4月下旬にIL入り。5月末には60日のILに移行するなど、離脱が長期化していたが、マイナーでの3度のリハビリ登板を経て、9日(同10日)のブルワーズ戦で復帰することが決まった。山本、カーショウ、メイに次ぐ先発4枚目が確立すれば、ドジャース先発陣の台所事情は多少改善されるはずだ。

 また、ドジャースはキケ・ヘルナンデスを左肘の炎症でILに登録したことを発表した。ロバーツ監督によると、ヘルナンデスは1カ月以上にわたって左肘の不調に悩まされており、現在は試合出場が難しい状態になってしまったようだ。ただし、「後半戦が始まってすぐに復帰できるだろう」と話しており、離脱は長期化しない見込みだ。マックス・マンシーに続いてヘルナンデスも不在となり、ミゲル・ロハスとトミー・エドマンが三塁を守る機会が増えることが予想される。

 さらに、ロバーツ監督は山本が前半戦の最終戦、13日(同14日)のジャイアンツ戦に先発する予定であることを明かした。よって、山本は初選出されたオールスター・ゲームでの登板が不可能となる。オールスターでの登板を回避し、後半戦最初のカード(ブルワーズ3連戦)で先発することになりそうだ。

2025.7.8 09:07 Tuesday

スプリンガー、ブッシュ、ウィーラーの3選手が週間MVPに選出

 7日(日本時間8日)、2025年レギュラーシーズン15週目の週間MVPが発表され、アメリカン・リーグはジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)がキャリア6度目の受賞。一方、ナショナル・リーグはマイケル・ブッシュ(カブス)とザック・ウィーラー(フィリーズ)が同時受賞した。ブッシュはキャリア2度目、ウィーラーはメジャー11年目で初めての受賞となった。

 35歳のスプリンガーは7試合に出場して打率.429(28打数12安打)、5本塁打、13打点、OPS1.464と打棒爆発。週間MVPに輝くのは3度受賞した2021年以来4年ぶりであり、ブルージェイズからの選出は今季初めてとなった。ヤンキースをスイープした4連戦では、2度のマルチ本塁打を記録。特に2日(同3日)の試合では自己最多の7打点を叩き出す大活躍を見せた。このヤンキース4連戦では4本塁打&11打点を記録。同一カード4連戦で4本塁打以上&10打点以上は球団史上3人目の快挙だった。

 27歳のブッシュは6試合に出場して打率.565(23打数13安打)、4本塁打、7打点、OPS1.789と打ちまくった。昨年9月に続いてキャリア2度目の受賞であり、カブスからの選出はカイル・タッカーと鈴木誠也に続いて今季3人目。また、球団通算100度目という節目の受賞にもなった。4日(同5日)にカブスが球団新記録の1試合8本塁打をマークしたが、ブッシュはこの試合で3本塁打を含む4打数4安打5打点の大暴れ。6試合中4試合でマルチ安打、そのうち3試合で3安打以上を放つなど、絶好調の1週間だった。

 35歳のウィーラーは2試合に先発して17イニングを投げ、2勝0敗、防御率0.53、7安打、22三振、無四球、被打率.123、WHIP0.41という圧巻のピッチングを披露。意外にも週間MVPに選ばれるのは今回が初めてであり、フィリーズからの選出も今季初となった。6月30日(同7月1日)のパドレス戦で8回6安打無失点、10三振という快投を見せると、7月6日(同7日)のレッズ戦では9回1安打1失点、12三振で完投勝利。元同僚のオースティン・ヘイズに打たれたソロ本塁打がなければ完全試合という見事なパフォーマンスだった。

2025.7.8 08:26 Tuesday

パドレスがレンジャーズ3連戦に勝ち越し 松井裕樹は登板機会なし

【パドレス4-1レンジャーズ】サンディエゴ/ペトコ・パーク、7月6日(日本時間7日)

 ナショナル・リーグ西地区首位のドジャースを8ゲーム差で追う2位パドレスは、レンジャーズ3連戦の最終戦に4-1で勝利。3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終え、ドジャースとのゲーム差を7に縮めた。6投手の継投でレンジャーズ打線を6安打1得点に封じたが、松井裕樹の登板機会はなし。あす7日(同8日)から始まるダイヤモンドバックス4連戦の初戦にはダルビッシュ有の今季初登板が予定されている。

 オープナーとしてメジャー初先発のマウンドに立ったデービッド・モーガンは、初回先頭のジョシュ・スミスにヒットを許すと、次打者コリー・シーガーにライトへのタイムリー二塁打を浴び、先制点を献上。その後、さらに2死満塁のピンチを背負ったが、ジョナ・ハイムをセカンドライナーに打ち取り、なんとか最少失点で切り抜けた。

 パドレスは初回2死満塁のチャンスを生かせなかったものの、三回にルイス・アライズが同点タイムリーを放ち、続く四回にはフェルナンド・タティスJr.のタイムリー二塁打で勝ち越しに成功。六回にマーティン・マルドナード、七回にジェイク・クロネンワースがそれぞれタイムリーを放ち、4-1とリードを広げた。

 メジャー再昇格を果たしたばかりのカイル・ハートが二回途中から2番手として登板し、打者11人をパーフェクトに抑える好リリーフ。六回以降はジェレマイア・エストラーダ、ジェイソン・アダム、エイドリアン・モレホン、ロベルト・スアレスと強力リリーフ陣が各1イニングを無失点に抑え、リードを守り抜いた。

 ドジャースに7ゲーム差をつけられながらもワイルドカード圏内を維持しているパドレス。あす復帰するダルビッシュには75球(4~5イニング)前後の球数制限が設けられる見込みだが、チームをさらに勢いづかせるようなピッチングを期待したい。

2025.7.7 13:27 Monday

カブス11得点で完勝 鈴木誠也は25号ソロ含む5打数2安打2打点の活躍

【カブス11-0カージナルス】シカゴ/リグレー・フィールド、7月6日(日本時間7日)

 カブスは同地区ライバル・カージナルスとの3連戦の最終戦に11-0で完勝。3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終え、貯金を今季最多タイの18とした。カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場し、三回にタイムリー二塁打、五回に25号ソロを放つ活躍。今季77打点となり、メジャー2位のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とカル・ローリー(マリナーズ)に3差をつけた。

 高い得点力を誇るカブス打線がカージナルス投手陣に襲いかかった。初回にピート・クロウ=アームストロングのタイムリーで先制すると、二回にカイル・タッカーのタイムリーで2点、三回には鈴木のタイムリー二塁打などで一挙5点を追加。四回にもニコ・ホーナーのタイムリー三塁打などで2点を奪い、早くも2ケタ得点に到達した。

 五回には鈴木が2試合ぶりの一発となる25号ソロ。カージナルスの新人右腕マット・スバンソンがカウント2-1から投じた4球目、真ん中高めの4シームをとらえ、打球速度106.1マイル(約170.8キロ)、飛距離405フィート(約123.4メートル)で右中間スタンドに叩き込んだ。

 カブス先発のマシュー・ボイドは打線の大量援護を受け、五回までに87球を投げて3安打、9三振、1四球、無失点の好投で自己最多に並ぶ9勝目。2番手のジョーダン・ウィックス、3番手のダニエル・パレンシアも無失点でつなぎ、3人の投手による6安打完封リレーを完成させた。

 クロウ=アームストロング、タッカー、ボイドの3人がオールスター・ゲームに選出されたカブスの前半戦は残り6試合。オフを1日挟み、8日(同9日)から敵地でツインズ、ヤンキースとの6連戦がスタートする。

2025.7.7 11:34 Monday

ナショナルズがデーブ・マルティネス監督とマイク・リゾGMの解任を発表

 6日(日本時間7日)、ナショナルズはデーブ・マルティネス監督とマイク・リゾGMの解任を発表した。ジェームス・ウッドとマッケンジー・ゴアを筆頭に、若手の台頭が目立つナショナルズだが、6月は7勝19敗と大苦戦。現在、37勝53敗でナショナル・リーグ東地区の最下位に低迷しており、球団は監督とGMの交代が必要であると判断した。

 マルティネス監督はナショナルズ史上最長の在任期間を誇り、通算500勝(622敗)も球団史上最多。一方、リゾGMはフロントオフィスのトップとして17年目のシーズンを迎えていた。GM補佐のマイク・デバートロが暫定GMに任命され、暫定監督については7日(同8日)中に発表が行われる予定となっている。

 球団オーナーのマーク・D・ラーナーは「我々の家族とワシントン・ナショナルズの球団組織を代表して、マイクとデービーの、球団や街への貢献に対して感謝を申し上げます」とのコメントを発表。「我々の家族は、ワールドシリーズの優勝トロフィーをワシントンD.C.にもたらすという功績も含め、彼らの長年にわたる球団への献身に深く感謝しています。しかし、彼らがこれまでに収めてきた成功に感謝する一方で、現在のフィールド上でのパフォーマンスは、我々やファンが期待していたほどではありませんでした。今は球団にとって極めて重要な時期であり、新たなアプローチとエネルギーこそが、チームを前進させるための最善の道であると信じています」と二人の解任を決断した理由について説明した。

 マルティネス監督とリゾGMは、2019年にナショナルズを球団史上初のワールドシリーズ制覇に導いた。開幕50試合で19勝31敗とスタートダッシュに失敗したものの、それ以降に巻き返し、最終的には第7戦までもつれたワールドシリーズでアストロズを破った。しかし、ナショナルズはそれ以降、ポストシーズン進出を果たすことができていない。

 ナショナルズは2021年から再建をスタートし、マックス・シャーザー、トレイ・ターナー、フアン・ソトといったスター選手とのトレードで球団の将来を担う若手有望株を獲得してきた。その結果、2021年は65勝97敗、2022年は55勝107敗、2023年は71勝91敗、2024年も同じく71勝91敗と負け続けた。

 再建期間中に獲得したCJ・エイブラムス、ゴア、ウッドらが着実に成長し、今季は過去4年間よりも高い期待を背負って迎えたシーズンだったが、今のところ、その成果は勝利という形では表れていない。再建期間を終えようとしているチームを次のステップに進めるべく、監督とGMの交代という決断を下した。

2025.7.7 10:26 Monday

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