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ジョシュ・ネイラーのマリナーズ残留が一塁手市場に与える影響は?
大物フリーエージェント(FA)選手の「ドミノ倒し」が始まった。MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、ジョシュ・ネイラーとマリナーズは5年契約の締結に向けて、合意間近になっているという。ネイラーはMLB.comのFA選手ランキングで15位にランクイン。FA選手トップ30のうち、最初に契約が決まる選手となりそうだ。ネイラーの残留は、今オフの一塁手市場にどんな影響を与えるのだろうか。
ネイラーの契約金額はまだ明らかになっていないが、メッツとの2年契約の残り1年を破棄してFAとなったピート・アロンソにとって、ネイラーの契約は追い風となるかもしれない。FA市場の一塁手では、アロンソが最大の契約を得ると予想されており、ネイラーの5年契約はアロンソの契約年数や総額を押し上げる可能性がある。FA市場の一塁手は、ほかに今季オリオールズとパドレスで活躍したライアン・オハーン、昨季まで3年連続で首位打者を獲得したルイス・アライズらがいる。
第7戦までもつれた熱戦の末、リーグ優勝決定シリーズでブルージェイズに敗れたマリナーズにとって、非常に早い時期にネイラーの残留がほぼ確定したのは、例年以上に積極的な補強を展開するつもりであることを表していると言える。マリナーズは今夏のトレード補強でネイラーとエウヘニオ・スアレスを獲得し、24年ぶりの地区優勝につなげた。ネイラーとの5年契約は最初の一歩に過ぎないが、悲願のワールドシリーズ初出場に向けて、今後も積極的に動いていくかもしれない。
また、ネイラー残留でマリナーズの一塁が埋まったことは、メジャー移籍を目指す村上宗隆と岡本和真をめぐる市場にも少なからず影響を与えるはずだ。マリナーズは三塁とDHがまだ空いているため、村上や岡本の獲得に動く可能性は消えていないが、少なくともマリナーズが一塁手として村上や岡本を狙う可能性は消滅した。
2025.11.17 11:40 Monday
ジョシュ・ネイラーが5年契約でマリナーズ残留へ 合意間近との報道
MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、ジョシュ・ネイラーとマリナーズは5年契約の締結に向けて、合意間近となっているようだ。まだ球団からの正式な発表は行われていない。
ネイラーはポストシーズンで素晴らしい活躍を見せ、球界に名を轟かせた。強打の一塁手として、ブルージェイズとのリーグ優勝決定シリーズでは打率.417、3本塁打、OPS1.273の好成績をマーク。レギュラーシーズンでは自己最高のWAR3.1(ベースボール・リファレンス版)を記録した。
今季はダイヤモンドバックスでスタートし、夏場にマリナーズへ移籍。24年ぶりの地区優勝、そして球団史上初のワールドシリーズ進出まであと1勝に迫ったポストシーズンの戦いで大きく貢献した。マリナーズに移籍する前、ダイヤモンドバックスでは93試合に出場し、打率.292、11本塁打、59打点、11盗塁、出塁率.360、OPS.807という成績だった。
トレード移籍後、さらに成績を向上させ、54試合で打率.299、9本塁打、33打点、19盗塁(失敗0)、出塁率.341、OPS.831を記録。スプリントスピードはメジャー最低レベルだったが、的確な判断力と走塁の巧みさを証明した。
ネイラーは2019年にパドレスでメジャーデビューし、翌2020年途中にクリーブランドへ移籍。クリーブランドで主力選手に成長し、2020年のヤンキースとのワイルドカード・シリーズでは7打数5安打(打率.714)、3二塁打、1本塁打、OPS2.285と打ちまくった。2024年には初のオールスター選出。同年のシーズン終了後、ダイヤモンドバックスへのトレードが決まった。
好調時のネイラーは高打率を残すことができ、シーズン30本塁打を狙えるパワーも兼備している。三振率も低く、今季の13.7%はメジャー上位9%という優秀な数字。スイングスピードを効率よく打球速度に変換できているというデータも出ており、質の高い打撃が光る。
守備面では、ゴールドグラブ賞を狙えるほどのレベルではないものの、今季はOAA(Outs Above Average:平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)+2を記録するなど、一塁手として堅実なプレーを見せる。ポストシーズンでも一塁の守備を落ち着いてこなしていた。
2025.11.17 10:48 Monday
殿堂入り投票について知っておくべきこと まもなく2026年度の候補者発表
ニューヨーク州クーパーズタウンにあるアメリカ野球殿堂は、野球界の伝説たちが永遠に生き続ける場所である。
しかし、そもそも野球界の伝説たちはどのようにしてクーパーズタウンに辿り着くのだろうか。それには2つの方法がある。
選手たちは全米野球記者協会(BBWAA)の投票、または時代委員会の投票によって殿堂入りを果たすことができる。
2026年度のBBWAAによる殿堂入り投票の候補者は17日(日本時間18日)に発表される予定だ。ここでは殿堂入り投票について知っておくべきことを紹介していこう。
◆BBWAAによる殿堂入り投票
【1】投票資格があるのは誰?
野球記者として少なくとも10年以上連続で活動しているBBWAAの現役会員と名誉会員のみ投票資格がある。つまり、少なくとも10年前からBBWAAの会員となり、野球記者として活動している必要がある。
2025年度の投票では、BBWAAの会員394人が殿堂入り投票を行った。
【2】投票はどれくらいの頻度で行われるのか
BBWAAは1936年に殿堂入り投票を開始。1966年以降は毎年、新たな候補者を選定して殿堂入り投票を行っている。
【3】殿堂入り投票の対象となる選手は?
メジャーリーグで少なくとも10シーズン以上プレーし、現役引退から5年以上経過している選手は、殿堂入り投票の候補者となる資格がある。
たとえば、左腕コール・ハメルズは2006年にメジャーデビューし、15シーズンにわたってプレー。最後に出場したのは2020年だった。よって、2026年度の殿堂入り投票から候補者となることができる。
【4】投票用紙に名前が載る選手を決めるのは誰?
メジャーで10シーズン以上プレーし、現役引退から5年以上経過したすべての選手が投票用紙に記載されるわけではなく、毎年、25~30人ほどの候補者が選ばれている。投票用紙に名前が載る選手を決める権限は、BBWAAが任命した野球記者によって構成される選考委員会にある。この委員会は6名で構成されており、新たに殿堂入り投票の候補者となった選手は、6名中2名から推薦されれば、投票用紙に名前が載る。
また、前年の殿堂入り投票で得票率5%以上を記録した選手は、引き続き投票用紙に名前が載る。
【5】投票方法は?
投票用紙は11月下旬にBBWAAの各メンバーに送付される。投票者は0~10人の選手を選んで投票する。投票用紙に署名があり、12月31日までに返送された票のみ集計対象となる。2026年度の殿堂入り投票の結果発表は1月20日(同21日)にMLBネットワークの番組内で行われる予定だ。
【6】選手が殿堂入りを果たすために必要な条件は?
得票率75%以上を記録した選手はクーパーズタウン行き(殿堂入り)が決定する。2025年度の投票では、全394票のうち296票以上を獲得する必要があった。イチロー(得票率99.7%)、CC・サバシア(86.8%)、ビリー・ワグナー(82.5%)の3人が選出された。
得票率が75%に満たなかった選手は、得票率が5%以上であれば、翌年も投票用紙に残ることができる。得票率が5%未満の場合、その時点でBBWAAの投票による殿堂入りの資格を失う。
【7】選手は最大で何年間、投票の対象となるのか
得票率5%以上を毎年記録していれば、最長で10年間、投票用紙に残ることができる。10年間で殿堂入りを果たすことができなかった場合、その時点でBBWAAの投票による殿堂入りの資格を失う。
【8】これまでに何人の選手が選出されたのか
2025年の時点で、BBWAAの投票によって137人の選手が殿堂入りを果たした。
【9】これまでの最高得票率は?
これまでにただ1人、2019年度のマリアーノ・リベラだけが得票率100%を記録している。
◆時代委員会による殿堂入り投票
【10】時代委員会とは何か
以前はベテランズ委員会と呼ばれていた。時代委員会では、BBWAAの投票による殿堂入りの資格を失った選手のほか、監督や審判、球団幹部の殿堂入りを審議する。
時代委員会の殿堂入り投票は3つに分けられている。
・現代野球時代の選手投票:主に1980年以降に活躍した選手が対象 ・現代野球時代の監督/審判/球団幹部投票:主に1980年以降に活躍した監督/審判/球団幹部が対象 ・古典野球時代の投票:ニグロリーグを含む、1980年以前に活躍した人物が対象
時代委員会は殿堂入りした人物のほか、現役の球団幹部、元球団幹部、メディア関係者、野球歴史家などの16名で構成される。また、委員会のメンバーは毎年変更される。
【11】投票はどれくらいの頻度で行われるのか
3年周期のローテーション。毎年、3つの区分のうち1つの投票が行われる。
【12】投票用紙に名前が載る人物を決めるのは誰?
BBWAAによって任命された歴史外観委員会は、10~12人の代表者で構成されており、選考委員会として機能している。毎年、時代委員会による殿堂入り投票の対象として8名の候補者を選出している。
【13】今回の投票対象者は誰?
今回の時代委員会の殿堂入り投票は、現代野球時代の選手投票、つまり主に1980年以降に活躍した選手が対象となっている。候補者8名はすでに発表されており、バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、カルロス・デルガド、ジェフ・ケント、ドン・マティングリー、デール・マーフィー、ゲーリー・シェフィールド、フェルナンド・バレンズエラという顔ぶれだ。
【14】投票方法は?
今年は12月7日(同8日)、オーランドで行われるウィンターミーティングで時代委員会の会合が開催され、8名の候補者について審議する。各委員は投票用紙に記載されている8名のうち、0~3人に投票できる。投票結果は米東部時間12月7日午後7時30分(同8日午前9時30分)からMLBネットワークの番組内で発表される。
【15】殿堂入りを果たすために必要な条件は?
候補者は得票率75%以上(16票中12票以上)を獲得すればクーパーズタウン行き(殿堂入り)が決まる。なお、今年からのルール変更により、5票未満に終わった場合は、次の3年周期の投票用紙に名前が載る資格を失う。次の3年周期が終了したあと、再び候補者になることができる。
たとえば、今年の時代委員会の投票で5票未満に終わった場合、2028年の投票には参加できない。その次、2031年の投票には再び参加できる。
5票未満が複数回あった場合、その候補者は時代委員会の投票による殿堂入りの資格を失う。
【16】これまでに何人の人物が選出されたのか
時代委員会は形式を変えながら、これまでに183人の人物を選出してきた(選手117人、球団幹部33人、監督23人、審判10人)。昨年は古典野球時代の投票が行われ、デーブ・パーカーとディック・アレンが殿堂入りを果たした。
2025.11.17 10:16 Monday
ダイヤモンドバックスがスター二塁手マルテのトレードを検討する理由とは
13日(日本時間14日)に終了したゼネラルマネージャー(GM)会議は、トレード市場がどのようなものになるかを各球団が感じ取り、トレードの可能性についての話し合いが始まる、ホットストーブシーズンの開幕を告げるものである。
GM会議において、ダイヤモンドバックスに関する話題は、オールスター二塁手のケテル・マルテをトレードする可能性があるかどうかに集中していた。また、私の受信フォルダは、その可能性に関するファンからの質問で埋め尽くされていた。
このトピックに関して、最もよく尋ねられる質問をいくつか見ていこう。
【1】2026年にポストシーズン進出を目指して戦うつもりなら、なぜチーム最高の選手の1人をトレードするのか
ダイヤモンドバックスは今オフ、投手陣を補強する必要がある。2年連続で、投手陣の不振により、攻撃陣の素晴らしい活躍を無駄にしてしまったからだ。
その一部は主力投手のケガが理由だった。もし先発のコービン・バーンズや、ダブル守護神のA・J・パクとジャスティン・マルティネスが健康であれば、投手陣の成績はもっと良くなっていたに違いない。
今季途中にメリル・ケリーを放出し、シーズン終了後にはザック・ギャレンがフリーエージェント(FA)となったため、ダイヤモンドバックスはエデュアルド・ロドリゲス、ライン・ネルソン、ブランドン・ファートとともにローテーションを形成する先発投手を少なくとも2人確保する必要がある。バーンズは2人のクローザーとともに、来季中盤に復帰する可能性があるが、チームとしては、それを当てにすることはできない。
ダイヤモンドバックスのオーナー陣は昨オフ、バーンズと6年2億1000万ドル(約315億円)の大型契約を結び、ペイロール(年俸総額)を増額した。これにより、今季開幕時点の年俸総額は球団史上最高となる約1億9500万ドル(約292億5000万円)に達した。
今オフ、ダイヤモンドバックスのペイロールは昨オフほどの規模にはならないとみられている。ただし、昨オフと同様に、オーナー陣は正当な理由があれば、例外を認める可能性を排除していない。
現在、ダイヤモンドバックスの来季のペイロールで確定しているのは1億4500万ドル程度(約217億5000万円)。よって、マイク・ヘイゼンGMには補強に使える資金がある。しかし、FA市場の優秀な先発投手の価格は高騰することが予想されており、質の高い先発投手2人と、ブルペンの層を厚くする複数人の救援投手を獲得するためには、FA補強だけでは不十分だろう。
それはつまり、ダイヤモンドバックスがトレード市場での補強を検討する必要があるということだ。
【2】有望株をトレードすることで補強することはできないのか
将来有望な若手選手をトレードすることも可能だ。実際、ヘイゼンGMは若手有望株の放出に対して前向きな姿勢を示している。
「そうするかもしれない。したくはないが、価値のある選手を獲得しようとするなら、こちらも価値のある選手を手放さないといけない。それが現実だ。トレード市場がどんなものになるか、現時点ではわからない」
これはGM会議に向かう前のヘイゼンGMの発言だ。つまり、ダイヤモンドバックスは若手遊撃手のジョーダン・ローラーや球団ナンバーワン有望株のライアン・ウォルドシュミットの放出に前向きだと言っていい。しかし、トレード市場における若手有望株の人気は、ここ数年ほど高くない。
したがって、ヘイゼンGMが希望通りの補強を実現するために、若手有望株の放出だけで十分であるかどうかという点については疑問が残る。
【3】マルテの代わりにほかの野手をトレードするのはどうか
外野手のコービン・キャロル、遊撃手のヘラルド・ペルドモ、捕手のガブリエル・モレノを除けば、マルテのような見返りをもたらしてくれる選手はいない。
ダイヤモンドバックスは外野手のジェイク・マッカーシーとアレック・トーマスのどちらかを放出する可能性があるものの、その対価としてトップクラスの投手を獲得するのは不可能だ。
しかし、マルテは選手としてピークを迎えており、手頃な契約を結んでいる。4月にダイヤモンドバックスと結んだ延長契約は2030年まで。2031年の契約は選手側に選択権のあるオプションだ。合計で9100万ドル(約136億5000万円)が保証されている。
リーズナブルな契約のスーパースターであり、ダイヤモンドバックスはマルテをトレードしたがらないだろう。それはつまり、他球団がマルテを獲得する場合、多くの対価を用意してくれる可能性があるということだ。
【4】マルテが実際にトレードされる可能性はあるのか
可能性はあるが、低いと思われる。なぜならば、マルテを放出するなら、大型トレードの見返りとして非常に大きな対価を獲得する必要があるからだ。しかし、そのようなトレードは簡単に成立するものではない。
2025.11.17 09:05 Monday
アストロズがバーランダーを復帰させる可能性 投手と予算不足
アストロズは今オフ、ベテラン右腕ジャスティン・バーランダーとの再会を試みるべきだろうか。投手不足、そして大物選手の獲得に大金を費やせないアストロズの台所事情からすれば、バーランダーとの契約はあらゆる点で理に適っている。
バーランダーは、2025シーズンは1年1500万ドルでジャイアンツに加入し、29先発(152イニング)で防御率3.85、fWAR(代替可能な選手と比べて何勝分上積みしたかを示す総合指標)2.2をマーク。前半戦は防御率4.70と不振だったが、ケガから復帰した後半戦は14先発で防御率2.99と復調。さらに最後の7先発では防御率1.96と、2月に43歳を迎える大ベテランながら、実力はまだ十分だ。
しかし、援護不足に泣き、4勝11敗と勝ち星が伸び悩んだ。バーランダーが目標とする通算300勝までは、あと34勝残っている。 「もし29、30試合以上先発出場して、チームにあと数年勝ち続けるチャンスを与えることができれば、それは可能だと思う。不可能だとは言わない。とはいえ、間違いなく難しくなる。29試合先発するなら、10から15勝はしたいものだ。今年はそれが叶わなかった。でも、もしかしたら今年は勝つための年ではなかったのかもしれない。もしかしたら、今年は健康のために、そして自分自身を見つめ直し、中5、6日の間隔に慣れ、とにかくイニングを投げるという、そういう年だったのかもしれない。それが、僕を必要な場所へと導いてくれるのかもしれない」 そうシーズン最後の先発後に語ったバーランダーはまだまだ先を見据えている。
そのバーランダーにチャンスを与えるのは、古巣アストロズかもしれない。20年のキャリアを誇るバーランダーはアストロズで6年以上過ごしてきた。その間、ワールドシリーズ制覇2回、サイ・ヤング賞2回、3度目のノーヒットノーラン達成、通算3000三振など、数々の成功と節目を経験した。アストロズでは通算130先発で73勝28敗、防御率2.71と大活躍し、キャリアの最盛期を謳歌した。
アストロズはエースのフランバー・バルデス(今季192投球回)がFAとなり、流出が濃厚だ。ダナ・ブラウンGMはケガに苦しんだスペンサー・アリゲッティ(35回1/3)とクリスチャン・ハビアー(37回)が健康を取り戻し、バルデスの穴を埋めることを期待している。ハビアーはトミージョン手術から復帰し、8先発で防御率4.62。アリゲッティは親指のケガで8月まで戦線を離れ、5先発で防御率5.26と苦しんだあと、右肘の炎症を起こした。両投手とも健康状態とかつてのパフォーマンスを取り戻せるかは未知数だ。 「われわれは最高の選手を目指そうと努力するが、必ずしもうまくいくとは限らない」と、ブラウンGMはGM会議で語っている。
エースのハンター・ブラウンに次ぐそれ以外の投手は、コルトン・ゴードン、ジェイソン・アレクサンダー、そしてNo.16有望株のAJ・ブラバフら。さらに元有望株のネイト・ピアーソンとオフシーズン早々に1年契約を結び、先発に転向させる予定だ。トミージョン手術を受けた3投手(ロネル・ブランコ、ヘイデン・ウェスネスキ、ブランドン・ウォルター)はリハビリ期間中で、かつてローテーションで活躍したルイス・ガルシアも復帰しない。
「今のところ、フランバーと契約していないので、そのイニングを埋めなければいけない。トップにはハンター・ブラウンがいますし、ハビアーの去年怪我からの復活ぶりには期待している。球速は最高96マイル(約155キロ)だったので、春季キャンプに来るのを心待ちにしている。アリゲッティもオフシーズンが非常に充実しているので、彼についても期待しているもう少し層を厚くし、ローテーションの後半を固める必要がある」と、ブラウンGM。バーランダーとの再会は理に適っている。
2025.11.16 11:00 Sunday
アストロズが便利屋ドノバン獲得に興味を示す
右打者偏重の打線を擁するアストロズは、カージナルスのユーティリティであるブレンダン・ドノバンの獲得に興味を示していると、ジ・アスレチック(有料記事)が報じている。ドノバンは2025シーズンに515打席、打率.287、出塁率.353、長打率.422を記録した左打者で、通算打率は.282、出塁率.361、長打率.411である。
守備面ではドノバンは主にセカンドとして出場し、ショートやレフトも務めた。キャリアの中ではファースト、サード、ライトの経験もある。
カージナルスは2027シーズンまで2年の契約を残すドノバンの放出に前向きだと報じられている。既にガーディアンズやロイヤルズといった球団が獲得に興味を示しているとの報道もある。再建を目指すカージナルスにとって、目下のターゲットは若手先発投手がメインとなるかもしれない。
アストロズはカージナルスのトレード相手、そしてドノバンの移籍先として一見フィットしない球団でもある。ドノバンを獲得した場合、内野は満員となる。サードにはカルロス・コレア、ショートにはジェレミー・ペーニャ、セカンドにはホセ・アルトゥーベ、ファーストにはクリスチャン・ウォーカー、そしてDHに両コーナーを守れるイーサック・パレイデスがおり、さらに内野手獲得となればトレードの必要が生じる。一方で、ダナ・ブラウンGMは振るわないシーズンを送ったクリスチャン・ウォーカーの放出に否定的なコメントも残している。
2025.11.16 10:26 Sunday
ブルージェイズの積極的なオフシーズンの青写真とは
ブルージェイズの眼前には大きなチャンスが広がっている。ワールドシリーズ第7戦まで勝ち進み、強豪としての地位を再確立したブルージェイズは、オフシーズンに入っても絶好調だ。球団の顔であるスター選手を擁し、ベテランスター選手の大半はチームに残る、そして堅固なファームシステムと潤沢な資金を持つ。今オフは大胆な戦略を練る必要がある。
ブルージェイズは既に獲得し得るすべての大物と交渉中だが、11月中旬の時点では「最有力候補」はおらず、明確なターゲットを探っている。1チームだけが獲得に成功し、他の29チームは獲得できず、あらゆる交渉は水の泡となるだろう。しかし、オフシーズンのこの時期は、ブルージェイズがこれまで以上に必要としている、戦略と積極的な戦略を策定する上で有益だ。
カイル・タッカーとボー・ビシェット
タッカーの契約は3億ドルを超える可能性があり、高額ではあるものの、タッカーは「ブルージェイズ野球」のあらゆる要素を最大限まで引き出した存在と言えるだろう。確かに、その要素はどれも「10」まで引き上げられておらず、真のエリート選手としての能力は持ち合わせていないが、タッカーは堅実な打者であり、この市場のトップに君臨するだけの理由がある。 ブルージェイズは2025シーズンの総年俸を上回るだけの柔軟性を持っている。オーナー陣がポストシーズンでの快進撃を味わってしまった今、以前のやり方に戻るのは難しい。今のところ、タッカーはブルージェイズが関心を持つ選手の一人だが、予算を上回ることがあれば、ブルージェイズがタッカーを追い続けることはないだろう。 一方、FAとなったビシェットには感傷的な部分もある。フロントはそういった感情を表に出さないようにしているが、ファンにとってはこれは1年前のブラディミール・ゲレーロJr.の契約延長交渉を巡る議論のダイエット版のようなもので、長年フランチャイズの礎を築いてきたビシェットが退団してしまうのではないかと懸念している。 「素晴らしい選手だ。ボーは、今日の我々の好調に大きく貢献してくれた。我々が5シーズンの安定した成績と、本当に素晴らしい1年を終えることができたのは、彼のおかげだ。彼の貢献は計り知れない。彼は市場にとって魅力的な選手になるだろうし、我々も彼の市場にいるだろう」と、ロス・アトキンスGMは言った。 ビシェットの市場は、上限と下限の幅が大きいだろう。ブルージェイズはビシェットが強く希望すればショートとして起用する用意があると明言しているが、ビシェットを二塁、アンドレス・ヒメネスをショートに据えた方が、ブルージェイズの守備力は高くなる。ブルージェイズは状況が進展するにつれ、ビシェットの市場に留まることが予想されるが、それには時間がかかるかもしれない。
2027シーズン以降:お金の問題
オフシーズンに積極的に取り組む理由がまさにここにある。 ジョージ・スプリンガー、ケビン・ゴースマン、ドールトン・バーショ、シェーン・ビーバー、そしてイミ・ガルシアは2026年以降フリーエージェントとなる。ホセ・ベリオスにもオプトアウトの権利がある。ブルージェイズは外野と先発ローテーションの整備が明らかに必要であり、これらの準備は事前に行う必要があるだろう。 もしブルージェイズが今オフに、昨年のヒメネスのような驚くべきトレード・契約を果たすとしたら、それは外野手になるだろう。ヒメネスがニーズが生まれる1年前に遊撃手としてチームを守ったように、ブルージェイズは外野手でもそれを再現する必要がある。 先発ローテーションも同様で、ゴースマンと交わしたような契約、あるいはベリオスのようなトレード+契約延長のような動きが必要となる。タリック・スクーバルを筆頭とする来年のフリーエージェント層は、それほど強力ではないため、ブルージェイズにとって今オフは長期的な解決策を先取りする絶好の機会となる。
伸びしろ
ブルージェイズは今オフもファームシステムへの自信を深めている。トレイ・イェサベージ、ブレイドン・フィッシャー、アディソン・バージャー、アーニー・クレメントといった選手の育成は、それぞれ数百万ドルから数千万ドルの節約につながる。来季はリッキー・ティードマン、ゲージ・スタニファー、ヨーヘンドリック・ピナンゴ、RJ・シュレックなど、他にも多くの選手が活躍するかもしれない。 ええ、ブルージェイズはリリーフ投手、さらにはクローザーの補強を模索するだろう。これはブルージェイズにとって、いわば「贅沢」と言えるかもしれない。ベテラン選手の獲得でロースターを寄せ集める必要がないからだ。また、タッカーとビシェットのどちらかを選ぶといったように、大型補強に適応できる若手選手を起用することで、費用対効果の高い補強を追求できる可能性も秘めている。
2025.11.16 10:06 Sunday
フロント関係者に聞いた「FAの先発投手トップ5」 今井は3位
オフシーズン中に球団を強化するには、質の高い先発投手と契約するより良い方法はおそらくないだろう。 球界は、ワールドシリーズの第6戦と第7戦における山本由伸の英雄的な活躍によって、そのことを改めて思い知らされた。 イニング数は減少傾向にあるものの、先発投手は依然として野球の主役であり、勝敗を左右する上で大きな役割を果たす。そしてポストシーズンでは、エース級投手がより多くのイニング数を占めるため、先発投手の重要性はさらに高まる。 「プレーオフのローテーション編成には、エリート投手が鍵だと考えている。ペナント優勝チームで、一流の実力派投手がいないことは稀だ。自分が育てた7巡目指名選手ばかりでは、タイトルは取れない。レギュラーシーズンを勝ち抜くことはできても、タイトルには届かない」と、あるベテランのスカウトは語る。
FA市場には全盛期を迎え、将来殿堂入りするような選手はいないかもしれないが、トップ層には優れた選手が揃う。しかし、トップ層の選手の間に明確な序列はなく、獲得を目指す球団は賢明な選択をしなければならない。 この先発投手のトップ層をどうランク付けするのか。5人の球団幹部に聞けば、5通りの順位が出てくるかもしれない。複数のフロント関係者へのアンケート調査、データを掘り下げ、総合的にランク付けを行った。
1位:ディラン・シース、右腕、30歳(年齢は2026シーズン時)
フロント関係者の間で第1位をめぐる意見は一致しなかったが、シースは多くの支持を得た。 シースは実力と安定感、そして耐久性を兼ね備える。そして、同じく第1位候補のフランバー・バルデスより2歳若く、来季もまだ30歳だ。 「シースとフランバーは信じられないほどタフで、強力な武器を持っている。年間33回も先発するとなると、自分が投げるイニングだけでなく、8番手と9番手の先発投手が投げなくて済むイニングも重要になる」と、あるGMは語った。 シースは2021年以降、4.5、4.4、3.6、4.7、3.4のfWAR(代替可能な選手と比べ、上積みした勝利数を示す総合指標)を連続で記録しており、これらのシーズンではいずれも少なくとも165イニングを投げている。そしてその5シーズン連続で200三振以上をクリアする。 他にもこのような記録を持つ現役投手はいるだろうか。 クレイトン・カーショウ:2010~2015年(6シーズン) クリス・セール:2013~2019年(7シーズン) マックス・シャーザー:2012~2019年(8シーズン) ジャスティン・バーランダー:2009~2013年(5シーズン) そして、シースは2025年に自己最高の平均球速(97.1マイル)を記録しており、衰える兆候は全く見られない。 四球率を、トップクラスの三振率(昨シーズンは29.8%、通算では28.6%)と同等まで改善できれば、さらに高いレベルに到達できるだろう。もちろん、これはほとんどの関係者が改善の余地があると感じる欠点だ。シースの通算四球率は10%だ。 さあに3つ目の球種を開発できれば、さらに良い投手になるだろう。 あるスカウトは、近年の球種設計の進歩により、多くの投手がスプリットやスプリットチェンジアップを追加しており、シースがその候補になる可能性があると指摘している。 「たとえシースが(オフスピードの球を)習得できなかったとしても、私は高校3年生の頃から彼を見ていて、彼の人間性を信じている」とスカウトは語った。 スプリッターであろうとなかろうと、シースは素晴らしい。
2位:フランバー・バルデス、左腕、32歳(年齢は2026シーズン時)
確実なことは何もないが、バルデスはチームにとって確実な選択肢だ。 2022年以降、バルデスは4.4、4.4、3.7、4.0というfWARを記録している。また、これらのシーズンではいずれも少なくとも176イニングを投げている。 2021年以降、この左投手はメジャーリーグで400イニングに到達した投手の中で、投球イニング数(902 1/3)で5位、fWAR(18.3)で9位、防御率(3.20)で18位にランクされている。 オールスターに2回出場し、サイ・ヤング賞の投票でトップ10に3回入り、ワールドシリーズリングも持っている。 32歳のシーズンを迎えているが、衰える気配は全く見られない。 2025シーズンのK-BB%(三振率から四球率を引き算した指標)は14.8で、はキャリア平均(14.8)とほぼ同水準だった。昨シーズンのStuff+(100を平均として、球種の質を示す)108は、フルシーズンではキャリア最高記録だった。 ナ・リーグのスカウト陣は、ランキング1位のバルデスについて「スプレッドシート・スカウティング(数字だけを見るスカウティング)の方がシースを気に入るだろう。しかし、もう一方(バルデス)はチャンピオンリングを持っている」と語った。 ア・リーグのベテランスカウトはこう語った。「プレーオフでの実績、耐久性、投球の質から、バルデスをトップスターターとみなしている」 シースと同様に、バルデスも耐久性と生産性に優れています。2026年のSteamer(成績予測システム)の予測も同様だ。 バルデス:防御率3.47、WAR3.7、188イニング シース:防御率3.61、WAR3.7、185イニング ただ、両者のピッチングスタイルは異なる。 バルデスは四球やフライをほとんど許さない。ゴロを多く打たせる投手であり、2021年以降のゴロ率62%は、規定に到達した投手の中で4位にランクインしている。また、2021年以降、併殺打率ではMLBトップに立っている。 バルデスにとって、単に異なる環境に移るだけでもメリットがあるかもしれない。 前所属アストロズの本拠地ダイキンパークのクロフォードボックスは、左腕にとって必ずしも有利とは言えない。バルデスの通算HR/FB(フライ打球に占める本塁打率)は14.9%で、MLB平均の12%を上回る。さらに、アストロズの守備力は近年中堅レベルに後退しており、2023年以降、守備防御率は合計33点減少している。 あるア・リーグのGMはこう語った。 「カブスの守備陣のようなチームにバルデスを置けば、もう1点も失点を許すことはないかもしれない」
3位:今井達也、右腕、28歳(年齢は2026シーズン時)
今井はFA市場トップの海外選手だ。山本由伸レベルの才能はないかもしれないが、一部の関係者にとってはシースやバルデスと同等ランクに位置する。 「(トップ層以後の)次のグループは大きく格が落ちてしまう。残りの選手には、上位3人に匹敵するだけの実力も耐久力もない」と、ア・リーグの球団幹部は言う。 今井は西武ライオンズで163回2/3を投げ、防御率1.92、178奪三振を記録したシーズンを終えたばかりだ。NPBでは投高打低が顕著になる中でも、この成績は依然として印象的だった。 スライダー、チェンジアップ、スプリッターなど、多彩な球種を操る。速球は99マイル(160キロ)に達する。スプリッターはさらに進化する可能性があるとの声もある。 2022年に左足首を負傷した以外は健康状態は良好で、3シーズン連続で少なくとも158イニングを投げている。
4位:レンジャー・スアレス、左腕、30歳(年齢は2026シーズン時)
スアレスの豊富な投球スキル(5球種をまんべんなく2桁の投球率で投げる)と優れたコントロール(2025年の与四球率5.8%)は球団の興味をそそる。 「レンジャーは、そのストライク率率の高さと非常に多様な武器のおかげで、おそらくこのグループの中で一番のお気に入りだ」と、ある球団のアナリストは語った。 別の人はこう言った。 「スアレスがナンバーワンだと考えるのはおかしなことか?」 Steamer(成績予測システム)も、上位の選手たちよりもスアレスを高く評価しており、防御率 3.55、fWAR 3.3、169 イニングを予想している。 ただ、耐久性という懸念点もある。 「スアレスは素晴らしいコントロールと打者を騙すスキルを持っている。彼が負傷者リスト入りした回数(6回)が心配だ。だからこそ、彼をトップ3の後ろに位置づけているのだ」と、あるGMは語った。
5位:マイケル・キング、右腕、31歳(年齢は2026シーズン時)
キングは一部の人にとってはトップ3に入る可能性もある投手だ。しかし、2025年シーズンは肩の負傷に苦しみ、FA選手としてはリスクもある。 あるGMは「キングがランキングの他の投手のように投球することはないだろうが、彼はユニークで、調子が良ければ他の投手のように投球できる」と語った。 9月の復帰後は不安定なパフォーマンスだったが、球速は安定していた。2023年以降、キングはシースと並んでMLB21位に入る19.3のK-BB%を記録している。 あるアナリストは「健康状態は心配だが、そのおかげで(安く抑えられる)契約のコストパフォーマンスが一番良くなるかもしれない」と分析。 別のスカウトは「キングを3位に挙げたのは、彼の能力、打者を騙す能力、そして肉体的な強さがピークに達していたからだ。また、彼のタフさ、そして打者を軽蔑する姿勢も理由だ」と語る。 ザック・ギャレン、今永昇太、ザック・エフリンなど、他にも多くの選手が支持を集めた。これはFA上位層の才能と、その層の厚さを物語っており、オフシーズンが魅力的なものになることは間違いない。
2025.11.16 09:25 Sunday
ロイヤルズのオールスター左腕ブービッチに複数の球団が関心を示す
今オフ、トレードで獲得可能なエース候補が不足することはないだろう。フレディ・ペラルタ(ブルワーズ)、ジョー・ライアン(ツインズ)、タリック・スクーバル(タイガース)といった好投手たちのトレードの噂がすでに飛び交っている。しかし、トレードによるエース獲得は巨額の投資を必要としない一方、若手有望株を含む大きな出血が必要となる可能性が高い。
若手有望株を放出したくない、あるいは他球団が欲しがりそうな若手有望株がいないチームには、別の選択肢があるかもしれない。米メディア「ジ・アスレチック」のウィル・サモンによると、ロイヤルズの左腕クリス・ブービッチが今オフ中にトレードで放出される可能性があり、すでに複数の球団が関心を示しているという。
28歳のブービッチはメジャー6年目の今季、20試合に先発して116回1/3を投げ、8勝7敗、防御率2.55、116三振という自己最高の成績をマーク。前半戦の活躍が認められ、オールスター初選出を果たした。ところが、7月下旬に左回旋筋腱板を痛め、早々にシーズン終了。トミー・ジョン手術で2023年と2024年の大部分を欠場した左腕は、今季もシーズンを完走することができなかった。しかし、ケガの懸念があるとはいえ、華々しい復活劇で他球団の幹部からの関心を集めるようになり、高い潜在能力を持つエース候補として、複数の球団から関心を寄せられているようだ。
もちろん、ロイヤルズがブービッチの放出に応じるという保証はない。2024年以来のポストシーズン復帰を目指すロイヤルズは、先発投手をトレードで放出することによって何を得られるか、トレードのメリットとデメリットを慎重に検討することになるだろう。なお、サモンによると、ロイヤルズのほかの先発投手(コール・レイガンズ、マイケル・ワカ、セス・ルーゴ)がトレードされる可能性はブービッチ放出の可能性よりも低いという。
打線強化(特に外野手)が長年の課題となっているロイヤルズ。フリーエージェント(FA)まで残り1年となったブービッチをトレードの駒として、打線のアップグレードに動く可能性はありそうだ。
2025.11.15 11:24 Saturday
ホフマン賞を受賞したディアス メッツ残留の可能性は「五分五分」と発言
エドウィン・ディアスが前回フリーエージェント(FA)となったのは2022年シーズン終了後で、そのときはメッツがすぐに再契約に動いた。ワールドシリーズ終了のわずか4日後、メッツはディアスと救援投手史上最高額となる5年1億200万ドル(約153億円)の大型契約を締結。しかし、今回は両者が合意に向けて急いでいるようには見えない。
ディアスは今月上旬、オプトアウトの権利を行使してメッツとの契約(残り2年)を破棄し、FAとなった。13日(日本時間14日)にはラスベガスで行われた「MLBアワード」に出席し、代理人がメッツとの新しい契約に向けて交渉を行っていることを明言。しかし、メッツと再契約を結ぶ可能性については「五分五分」と語り、慎重な姿勢を崩さなかった。
ディアスをめぐる市場はすでに形成されつつある。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、ディアスの代理人はゼネラルマネージャー(GM)会議でブルージェイズと面談を行ったようだ。
ブルージェイズは今季新加入のジェフ・ホフマンが不安定なパフォーマンスに終始したため、クローザーのアップグレードを狙っている可能性がある。3年3300万ドル(約49億5000万円)で加入したホフマンは移籍1年目の今季68イニングで15本塁打を浴び、防御率4.37に終わった。ポストシーズンでは本来の姿を取り戻したが、ワールドシリーズ第7戦では優勝まであと2アウトに迫った場面でミゲル・ロハスに同点アーチを被弾。痛恨のセーブ失敗を喫し、ブルージェイズは延長戦の末に敗れた。
今オフのFA市場には有力なクローザーが多数おり、ロベルト・スアレス、デビン・ウィリアムス、ライセル・イグレシアス、ライアン・ヘルズリー、ピート・フェアバンクス、ケンリー・ジャンセンらも市場に出ている。しかし、その中で一番の大物がディアスであることは間違いない。
13日(同14日)、ディアスはナショナル・リーグの最優秀救援投手に与えられるトレバー・ホフマン賞を受賞(3年ぶり2度目、ほかにアメリカン・リーグのマリアーノ・リベラ賞を1度受賞)。今季は66回1/3を投げて98三振を奪い、28セーブ、防御率1.63の好成績をマークした。
2025.11.15 10:19 Saturday






