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打線とブルペンを強化したオリオールズ 次はいよいよエース獲得か

 オリオールズは今オフに入り、最も活発な動きを見せているチームの1つだ。まず、エンゼルスからトレードでテイラー・ウォードを獲得して打線を強化。29日(日本時間30日)にはフリーエージェント(FA)のライアン・ヘルズリーと合意したことが明らかになり、クローザーも確保した。低迷した今季から巻き返し、激戦のアメリカン・リーグ東地区を勝ち抜くために、今後どのように補強を展開していくのだろうか。

 まだ重要な補強ポイントが残っている。それはエース級の先発投手の獲得だ。昨オフ、オリオールズはエースのコービン・バーンズがFAで移籍したにもかかわらず、チャーリー・モートンと菅野智之を獲得するにとどめ、バーンズに代わるエースの補強は行わなかった。「エース不在」はチームの大きな弱点となり、昨オフの戦略ミスが低迷の要因の1つとなったことについては疑いの余地がない。

 今オフのFA市場は絶対的エースと呼べるような先発投手は不在だが、ディラン・シースがブルージェイズと合意したあとも好投手が多く市場に残っている。フランバー・バルデス、レンジャー・スアレス、マイケル・キングらはいずれもオリオールズの補強ターゲットとなる可能性がある。また、ポスティング移籍を目指す今井達也に興味を示していることも報じられている。

 トレード市場に目を向ければ、マッケンジー・ゴア(ナショナルズ)、フレディ・ペラルタ(ブルワーズ)、ジョー・ライアン(ツインズ)、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)といった好投手たちに移籍の噂がある。場合によっては、2年連続サイ・ヤング賞のタリック・スクーバル(タイガース)も市場に出てくるだろう。若手野手の層が厚いオリオールズがトレードによるエース獲得に動いても不思議ではない。

 2023年から2年連続でポストシーズン進出を果たしたオリオールズだが、比較的静かなオフシーズンを過ごしたあと、今季は75勝87敗と低迷した。今季、ア・リーグ東地区からはブルージェイズ、ヤンキース、レッドソックスの3チームがポストシーズンに進出。レイズも毎年侮れない存在であり、来季もメジャー屈指の激戦区となるのは確実だ。オリオールズは2年ぶりのポストシーズン進出を目指し、昨オフとは対照的なアプローチで積極的な補強に動いており、エース獲得の行方も含め、今後の動向が注目される。

2025.11.30 11:34 Sunday

今後シーズン出塁率5割を達成する打者が現れる可能性はあるのか?

 年が経つごとに、4割打者の夢は消えつつある。

 2026年シーズンは、最後の4割打者(1941年テッド・ウィリアムスの打率.406)が誕生してから85年目のシーズンとなる。もちろん、それ以降も4割打者が誕生するチャンスはあったが、球界に大きな変化が起こらない限り、新たな4割打者が生まれることは考えにくい。

 しかし、別の記録はどうだろうか。アスレチックスの「マネーボール」が大きな話題となった2000年代初頭以降、打率よりも出塁率が重要であるという認識が一般的になっている。出塁率4割は確かに素晴らしい数字だが、歴史的な記録とは言えない。では、出塁率5割はどうか。

 エクスパンション時代(1961年以降)において、出塁率5割を達成したのはバリー・ボンズただ1人。しかもボンズは2001~04年に4年連続で達成し、2004年には史上最高の.609をマークした。しかし、ボンズが引退してから長い時間が経過しており、出塁率5割は20年以上達成されていない。「出塁率5割」は「打率4割」と比較して、現実的な目標と言えるのだろうか。

 ここでは出塁率5割の歴史を振り返るとともに、今後新たに出塁率5割が達成される可能性を考察し、その候補となり得る選手について見ていく。

◆稀有な偉業

 1900年以降の近代野球において、出塁率5割を達成した選手はボンズ以外に5人いた。5人の選手により合計11度達成されている。

ベーブ・ルース(5度) 1920年(.532)、1921年(.512)、1923年(.545)、1924年(.513)、1926年(.516)

テッド・ウィリアムス(3度) 1941年(.551)、1954年(.513)、1957年(.526)

ミッキー・マントル(1度) 1957年(.512)

ロジャース・ホーンスビー(1度) 1924年(.507)

ジョン・マグロー(1度) 1900年(.505)

 上記5人全員がアメリカ野球殿堂入りを果たしている(マグローは1937年に監督として殿堂入りしたが、選手としても17年間の素晴らしいキャリアを過ごしている)。いずれにせよ、これまで出塁率5割を達成したのは真の一流選手だけだ。

 出塁率5割が達成されたシーズンのうち、最も低い打率は.328である。2025年シーズンに当てはめると、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の.331に次ぐメジャー2位に相当する。最も高い打率は最後の4割打者であるウィリアムスの.406ではなく、ホーンスビーの.424だ。前述の通り、現在の球界で4割打者が誕生する可能性はゼロに等しい。

 出塁率5割を達成した選手は、もれなく高打率(中央値は.372)を残していただけでなく、四球率も極めて高かった。もちろん、ボンズは例外だ。ボンズは2001~04年に記録した四球率でメジャー歴代トップ4を独占しており、2004年には617打席で232四球と徹底的に勝負を避けられた(四球率37.6%)。

 ボンズ以外に四球率が26%を超えた打者はいない。ボンズを除くと、1954年のウィリアムスの25.9%が最高である(打率.345、出塁率.513)。出塁率5割を達成するためには、打席で相当な辛抱強さが必要となる。出塁率5割を達成した選手のうち、四球率が19%より低かったのはホーンスビーしかいない(打率.424で四球率13.9%)。

 ボンズも含め、出塁率5割が達成された15度の平均四球率は驚異の24.3%に達する。ちなみに、2025年シーズンのメジャートップはジャッジの18.3%だった。最後に20%を超えたのは2022年のフアン・ソト(20.3%)。ソトはその前年にも22.2%を記録しており、これが2004年のボンズ以降では最高値である。

 故意四球(敬遠)の数も重要な要素となる。ボンズは2004年に120度も敬遠されるなど、史上唯一の「シーズンに46度以上敬遠された打者」となっている。しかし、敬遠が出塁率を高める有効な手段である一方、出塁率の重要性が広く認識されたことや、ユニバーサルDHの導入で投手が打席に立たなくなったことが影響し、敬遠の割合は2012年と比較して50%以上減少している。今季はジャッジが36度敬遠されたが、これはアルバート・プホルスが2010年に38度敬遠されて以来の記録だった。

 まとめると、出塁率5割を達成するためには、2025年のメジャートップよりも2分以上高い打率を残すだけでなく、敬遠の恩恵を受けずに5%多く四球を選ぶ必要がある。要するに「幸運を祈るしかない」ということだ。

◆出塁率5割に近づいた打者は?

 出塁率5割を達成するのは困難だが、不可能ではないかもしれない。近年でも出塁率.450以上を記録した選手は少なからず存在する。2005年以降では9度記録された(短縮シーズンの2020年を除く)。

チッパー・ジョーンズ(2008年/.470) フアン・ソト(2021年/.465) アルバート・プホルス(2008年/.462) ブライス・ハーパー(2015年/.460) マイク・トラウト(2018年/.460) ジョーイ・ボットー(2015年/.459) アーロン・ジャッジ(2024年/.458) アーロン・ジャッジ(2025年/.457) ジョーイ・ボットー(2017年/.454)

 短縮シーズンの2020年も含めると、直近20年間で出塁率5割に最も近づいたのは2020年のソト(.490)だ。ナショナルズで47試合に出場し、打率.351、四球率20.9%を記録した。逆に言えば、打率.350と四球率20%をクリアしても出塁率5割には届かなかったのだ。

 では、ボンズ以来となる出塁率5割を達成する可能性がある現役選手はいるのか。ここでは4人の有力候補を紹介しよう。

アーロン・ジャッジ(ヤンキース)

 まずはジャッジから始めるべきだろう。直近2年間、出塁率5割に最も近い選手だったからだ。今季はメジャー断トツの.457を記録。2位のジョージ・スプリンガー(.399)に大差をつけた。ジャッジは2024年にも.458をマークし、通算出塁率.413を誇る。驚異的なパワーを持つだけでなく、出塁能力の高さもエリートレベルだ。

 しかし、ジャッジほどの実力を持つ打者であっても、出塁率5割を達成するのは至難の業だろう。2年連続MVPに輝いた2024年と2025年は近年でトップクラスの打撃成績を残したシーズンだったが、それでも出塁率5割には遠く及ばなかった。打撃技術の高さと選球眼の良さを兼ね備えており、現役選手の中では出塁率5割を達成する最有力候補と言えるが、実際に達成される可能性は低いと言わざるを得ない。

フアン・ソト(メッツ)

 実は、ソトはジャッジよりも出塁率5割に近づいたシーズンがある(短縮シーズンの2020年も含めると2度)。2021年に打率.313を記録し、メジャー最多の145四球を選んだため、出塁率は.465に達した。だが、出塁率5割を達成するためには、これを再現するだけでなく、さらに数字を伸ばす必要がある。

 メッツと15年7億6500万ドル(約1147億5000万円)の超大型契約を結んだ今季、ソトは打率.263に終わったが、リーグトップの出塁率.396を記録した。パワーと驚異的な選球眼を兼ね備えるソトは、他の追随を許さないダイナミックな打者だが、出塁率5割を達成するためには、才能をフルに発揮する、もしくは限界を突破していくような活躍が必要になるだろう。

大谷翔平(ドジャース)

 今のところ、大谷はジャッジやソトほど出塁率5割に近づいていない。自己最高の出塁率はエンゼルスで2度目のMVPを受賞した2023年に記録した.412である。直近2年間では.390と.392を記録しているが、一流打者の中では空振り率やチェイス率(ボール球に手を出す割合)が比較的高く、それが出塁率を制限する要素となっている。今季の四球率15.0%はメジャー上位3%の好成績であるものの、この四球率のまま出塁率5割を達成するためには、4割近い打率が必要となる。

 しかし、大谷は今年のワールドシリーズ第3戦で4度も敬遠されるほど相手チームに恐れられた打者だ(ポストシーズンでの1試合4敬遠は史上初)。誰も大谷が1試合9出塁を続けられるとは思っていないが、もし相手チームに「勝負したくない」と思わせるほどの好調をキープすれば、大谷にとって特別なシーズンが到来する可能性はある。そして、たとえ出塁率が5割に届かなかったとしても、どんなプレーも見逃せない選手であることに変わりはない。

ロマン・アンソニー(レッドソックス)

 ジャッジ、ソト、大谷は定番の選択肢であり、最後はダークホース的な候補を選んで締めくくろう。今季のメジャーデビュー時点で球界ナンバーワン有望株だったアンソニーは「大穴」と呼ぶべき候補ではないかもしれないが、将来的な殿堂入りがほぼ確実な現役のスーパースターたちと同列に並べるのはやや大胆だと言える。

 今季のアンソニーはレッドソックスで303打席に立ち、打率.292、出塁率.396、四球率13.2%と印象的なルーキーシーズンを過ごした。ボール球に手を出さず、打球速度はかなり速く、特に速球に強かった。出塁率5割を達成するためには、打率を上げ、三振率(27.7%)を下げ、四球率をかなり上げていく必要があるが、もしそれを実現できるだけの才能を持つ若手選手がいるとすれば、それはアンソニーかもしれない。

2025.11.30 10:47 Sunday

層の厚いリリーフ市場 イグレシアス、ヘルズリーの契約後も選択肢は豊富

 トレードでテイラー・ウォードを獲得して打線強化に成功してから10日後、オリオールズはブルペンの補強に動いた。29日(日本時間30日)、MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、オリオールズはフリーエージェント(FA)の剛腕ライアン・ヘルズリーと2年契約で合意。1年目終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が盛り込まれているという。

 米メディア「ジ・アスレチック」のケイティ・ウーによると、程度の差はあるものの、15チーム前後がヘルズリーに対して関心を示していたようだ。その中には、ヘルズリーを先発投手として起用することを検討しているチームもあった。しかし、ヘルズリーにはオールスター選出2度、2024年にカージナルスの球団新記録となる49セーブを挙げた実績があり、守護神フェリックス・バティースタを肩の手術で欠いているオリオールズではクローザーとして起用される可能性が高い。

 実績のあるクローザーでは、ブレーブスと再契約を結んだライセル・イグレシアスに続いてヘルズリーも市場から姿を消すことになった。しかし、今オフのリリーフ市場は層が厚く、ブルペンの補強を目指すチームにとっては幸いなことに、まだ多くの選択肢が残っている。クローザー経験がある投手だけを見ても、エドウィン・ディアス、ロベルト・スアレス、デビン・ウィリアムス、ケンリー・ジャンセン、ピート・フェアバンクス、ルーク・ウィーバーらがまだ獲得可能だ。

 イグレシアスは1年1600万ドル(約24億円)でブレーブスと再契約を結び、ヘルズリーは2年2800万ドル(約42億円)でオリオールズと合意。つまり、実績のあるクローザーを獲得するためには年平均1500万ドル(約22億5000万ドル)前後の契約が基準となる。ディアスのようなトップクラスのクローザーを獲得するためには、年平均2000万ドル(約30億円)を超えるような契約が必要になるだろう。

 各選手の詳細な契約情報を扱う「Cot’s Baseball Contracts」によると、年平均1800万ドル(約27億円)以上の契約を手にしたリリーフ投手は過去4人だけ。ディアス、ジョシュ・ヘイダー、リアム・ヘンドリックス、タナー・スコットだ。

 ディアスが2022年オフにメッツと再契約した際の条件は5年1億200万ドル(約153億円)。年平均では2040万ドル(約30億6000万円)となり、総額でも年平均額でもリリーフ投手史上最高だった。ディアスはこの5年契約の残り2年を破棄してFAとなっており、さらなる記録更新を狙っているに違いない。クローザーにそこまでの金額を支払えないと判断したチームは、層の厚いリリーフ市場を利用し、ほかの投手を補強ターゲットとしていくはずだ。

2025.11.30 07:27 Sunday

オリオールズがクローザー確保 剛腕ヘルズリーと2年契約で合意

 オリオールズはクローザーのライアン・ヘルズリーと2年2800万ドル(約42億円)の契約を結ぶことで合意に至ったようだ。MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から情報を得た。今回の契約には1年目終了後のオプトアウト権が含まれているという。なお、球団からの正式発表はまだ行われておらず、身体検査の結果待ちとなっている。

 ヘルズリーは1年前、ナショナル・リーグの最優秀救援投手を表彰するトレバー・ホフマン賞を受賞し、オールMLBのファーストチームに選出された。さらに、オールスターにも選出され、サイ・ヤング賞投票でもポイントを獲得。どちらも2022~24年の3年間で2度目のことだった。2024年はカージナルスで65試合に登板し、53度のセーブ機会で49セーブを記録。66回1/3を投げ、防御率2.04、79三振の好成績を残した。

 この活躍は、ヘルズリーの3年間にわたる支配的なパフォーマンスの締めくくりとなった。2023年は右前腕痛で戦列を離れた時期があったものの、2022~24年の3年間、健康時には素晴らしい活躍を見せ、合計82セーブ、防御率1.83、9イニングあたり12.08三振を記録。相手打者を打率.172、OPS.505に封じ込めた。

 今季は序盤からやや安定感を欠いたが、31歳の誕生日直後、トレード期限の直前にメッツへ移籍する頃には、すっかり本来の調子を取り戻しているように見えた。カージナルスでの最終11登板のうち10試合を無失点に抑え、カージナルスでは36試合に登板して21セーブ、防御率3.00をマークした。

 ところが、フリーエージェント(FA)を控えていたヘルズリーにとって残念なことに、メッツ移籍は良い結果にはつながらなかった。移籍後4度のセーブ機会をすべて失敗し、22試合の登板で0勝3敗、1ホールド、防御率7.20と全く貢献できず。メッツは惜しくもポストシーズン進出を逃した。メッツ移籍後は20イニングで25安打、11四球、20失点(自責点16)。シーズントータルの防御率も4.50まで悪化した。

 メッツ移籍後、苦戦が続いたヘルズリーだが、「明らかにクセが盗まれている」と語り、修正に取り組もうとしていた。その成果が出たのか、最終6登板、合計7イニングを無失点に抑えてシーズンを終えた。

 プロ入りは2015年で、ドラフト5巡目指名を受けてオクラホマ州のノースイースタン州立大学からカージナルスに入団。2019年にメジャーデビューを果たし、7年間のメジャー生活で通算319回2/3を投げて105セーブ、防御率2.96、377三振を記録している。

 オリオールズはクローザーのフェリックス・バティースタが8月に肩の手術を受けて長期離脱が決まっており、今オフはブルペンの補強が急務に。一時は先発転向の可能性も取り沙汰されたヘルズリーだが、来季全休の可能性もあるバティースタの代わりに守護神を務めることになりそうだ。

2025.11.30 06:33 Sunday

好投手獲得のレッドソックス&ブルージェイズ 今後の補強方針は?

 移籍市場ではサンクスギビング(感謝祭)の休日を迎える前に、いくつかの大きな動きがあった。25日(日本時間26日)、レッドソックスはカージナルスとのトレードを成立させ、通算125勝のベテラン右腕ソニー・グレイを獲得。その翌日にはブルージェイズがフリーエージェント(FA)の右腕ディラン・シースと7年契約で合意し、先発ローテーションを強化した。

 好投手を手に入れた両チームだが、もちろん今オフの補強はこれで終わりではない。両チームともFA市場においてトップクラスの大物選手の獲得を狙っていることが明らかになっている。

 レッドソックスは今オフの2つの大きな目標のうち、グレイの獲得によって「先発2番手の確保」という1つ目の目標をクリア。残る目標は「強打者の獲得」であり、FAとなったアレックス・ブレグマンとの再契約を目指している。しかし、ブレグマンの流出に備えた動きも開始しており、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマンによると、レッドソックスはブレグマンのほか、カイル・シュワーバー、ピート・アロンソ、J・T・リアルミュート、岡本和真らに興味を示し、ブレグマンも含めた5人のうち2人を獲得したいと考えているという。

 レッドソックスは現有戦力でラインナップを組んだ場合、一塁(トリストン・カサス)、三塁(マルセロ・マイヤー)、指名打者(吉田正尚)がいずれも左打者となるため、岡本はチームにフィットする存在と言える。主力に左打者が多いというチーム事情もあり、ブレグマンの引き留めに失敗した場合は、右打者のアロンソや岡本の優先度が高まっていくかもしれない。

 ブルージェイズは先発ローテーションの補強を終え、ブルペンや打線の強化に注力していく可能性が高い。FA市場最大の大物であるカイル・タッカーの獲得も噂されているが、MLB.comのマーク・フェインサンドによると、あくまでも最優先はボー・ビシェットとの再契約のようだ。ビシェット自身も愛着のあるチームへの残留を強く希望しており、ブルージェイズが提示する条件次第ではスムーズに残留が決まる可能性もある。

 また、ブルペンに関しては試合終盤を任せられる大物リリーバーの獲得を検討しているようだ。ヘイマンは「エドウィン・ディアスやロベルト・スアレスのような大物クローザーの獲得を真剣に狙う可能性がある」とリポート。今季は新加入のジェフ・ホフマンが33セーブを挙げながらも防御率4.37と安定感を欠いたため、1993年以来の頂点を目指すために、さらなるアップグレードを画策しているとみられる。

2025.11.29 09:51 Saturday

シースがブルージェイズと合意した契約が先発投手市場に与える影響は?

 MLB.comのマーク・フェインサンドは26日(日本時間27日)、フリーエージェント(FA)市場でトップクラスの先発投手の1人である右腕ディラン・シースがブルージェイズと7年2億1000万ドル(約315億円)で合意したことを報じた。まだ球団からの正式発表は行われていないが、今季のアメリカン・リーグ王者に大きな戦力が加わることになった。

 フェインサンドは24日(同25日)に公開した「各ポジションで最高のFA選手」という記事において、先発右腕部門ではシースを選出していた。「耐久性が高く、直近5年間の平均で176回2/3を投げて221三振を奪っている」とフェインサンドが評価したシースがFA市場から姿を消したことは、ほかの先発投手にどんな影響を与えるのだろうか。

 まず、ブルージェイズの状況から見ていこう。ワールドシリーズで惜しくもドジャースに敗れたブルージェイズは、ケビン・ゴーズマン、トレイ・イェサベージ、シェーン・ビーバーらを擁するローテーションに大きな戦力を加えた。シースは今季、防御率4.55と不調だったが、5年連続で32試合以上に先発しており、ローテーションの一角として確実に計算できる投手である。また、球界屈指の三振奪取能力を誇り、5年連続200三振以上を継続中。今季は168イニングで215三振を奪い、9イニングあたり11.52三振はメジャートップの数字だった。

 FAの先発投手市場に目を移すと、シースの「7年2億1000万ドル」という長期かつ高額な契約は、ほかの先発投手が各球団と契約交渉をする上での基準となっていく。シースが直近2年間で残したWAR8.1(ファングラフス版)はFAの先発投手の中でトップであり、シースが得た契約を上回るのは難しいかもしれない。しかし、12月に30歳となるシースが7年契約を得たという事実は大きい。フランバー・バルデス、レンジャー・スアレス、マイケル・キングといった同世代の投手たちは、シースが7年契約を結んだことによる恩恵を受けるはずだ。

 もちろん、ポスティング制度によるメジャー移籍を目指す今井達也にとってもシースの契約は追い風となるはずだ。1995年生まれのシースに対し、今井は1998年生まれと3歳年下。メジャーでの実績がないため、年平均額でシースを上回るのは現実的ではないが、契約年数はシースを超える可能性もある。たとえば、年平均2500万ドル(シースは3000万ドル)で8年契約を結べば、契約総額は2億ドル(約300億円)の大台に乗る。その場合、西武が受け取る譲渡金は3187万5000ドル(約48億円)となる。

 1993年以来の頂点を目指すア・リーグ王者が真っ先に大物右腕を獲得したことで、今オフの先発投手市場の基準が定まり、今後の市場の動向にも大きな影響を与えるはず。ワールドシリーズが終了してから約1カ月。オフシーズンはまだ始まったばかりだ。

2025.11.29 08:54 Saturday

マーリンズ 若手先発右腕ペレスと今オフも契約延長交渉を継続へ

 米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは26日(日本時間27日)、マーリンズが今春のスプリングトレーニング期間中に若手先発右腕のエウリー・ペレスと契約延長交渉を行っていたことを報じた。当時、ペレスはトミー・ジョン手術のリハビリ中だった。

 今季開幕までに合意することはなかったが、MLB.comが関係者から得た情報によると、マーリンズは今オフ、ペレスとの契約延長に向けて代理人との交渉を再開する見込みだという。

 マーリンズは最近、オールスター外野手のカイル・スタワーズと契約延長に向けて交渉していることが明らかになった。これらの動きは、マーリンズが近い将来に向けて才能のある若手主力選手をキープしようとしていることの証と言えるだろう。

 今季のマーリンズは勝ち星を前年から17個も増やし、レギュラーシーズンの最終盤までポストシーズン進出の可能性を残した。今オフは戦力の穴を埋めるために、フリーエージェント(FA)選手の獲得も目指す方針だ。各選手が期待以上の成長を見せているため、予想よりも早くポストシーズン進出を果たせる可能性があり、フロントオフィスはこの機会を最大限に活用しようとしている。さらに、ロースター40人枠内のすべての選手が少なくともあと2年保有可能という状況にある(=1年後にFAとなる選手が1人もいない)。

 来年4月に23歳となるペレスは、来季終了後、初めて年俸調停権を得る。FAになるのは2029年シーズン終了後であり、そのときペレスは26歳だ。ちなみに、ペレスの代理人は、2021年12月にマーリンズと5年5600万ドル(約84億円)で契約を延長したサンディ・アルカンタラと同じである。

 先発投手が23歳のシーズンより前に契約を延長した例は少なく、前例はあるものの、それ以降、球界の状況は大きく変化している。若手先発投手の契約延長の例としては、ブレット・アンダーソン(2010年アスレチックス/4年1250万ドル)、ジェフ・サマージャ(2007年カブス/5年1000万ドル)、CC・サバシア(2005年クリーブランド/4年950万ドル)、フリオ・テヘラン(2014年ブレーブス/6年3240万ドル)、トレバー・ケーヒル(2011年アスレチックス/5年3050万ドル)、マーティン・ペレス(2013年レンジャーズ/4年1250万ドル)、ロイ・ハラデイ(2000年ブルージェイズ/3年370万ドル)などが挙げられる。

 トミー・ジョン手術から復帰したペレスは、再びエースのポテンシャルを見せつけた。今季は20試合に先発して95回1/3を投げ、7勝6敗、防御率4.25、105三振、被打率.195、WHIP1.05を記録。先発登板数、勝利数、投球イニング数はキャリアハイだった。特に最終4先発では合計20イニングを投げて防御率2.70、33三振、4四球、被本塁打1本と安定した投球を披露。シーズン最終登板では自己最多の11三振を奪った。

 スタットキャストによると、ファストボールの平均球速(97.9マイル=約158キロ)はメジャー上位6%という好成績。そのほか、期待被打率(.204)、期待防御率(3.21)、ファストボールのランバリュー(9)といった指標でも上位にランクインした。

 2019年7月2日、ドミニカ共和国出身の国際アマチュアFA選手としてマーリンズと契約金20万ドル(約3000万円)で契約して以来、ペレスは常に注目を浴びてきた。身長203センチ、体重99キロの大型右腕はプロ入り後も急激な成長を遂げ、マイナーでの登板はわずか46試合、マイナー最上位の3Aをスキップしてメジャー昇格を果たした。

 メジャーデビューした2023年5月12日の時点で、球団別有望株ランキング1位(メジャー全体でも9位)の評価を受けており、20歳27日でのメジャーデビューは投手では球団史上最年少だった(従来の記録は2013年に20歳250日でデビューしたホゼ・フェルナンデス=故人)。

 20歳のルーキーシーズン、ペレスは球界屈指の若手投手の1人として台頭。左仙腸関節の炎症により、ワイルドカードシリーズには出場できなかったが、チームのポストシーズン進出に大きく貢献した。メジャー1年目の成績は19先発で5勝6敗、防御率3.15、108三振。ナショナル・リーグの新人王投票では7位タイにランクインした。

2025.11.28 10:26 Friday

今永残留&メイトン獲得のカブス 今オフの残り3つの目標とは

 カブスはオフシーズンが始まって以来、すでにいくつかの注目すべき動きを見せている。今永昇太がクオリファイングオファーを受諾して残留し、フリーエージェント(FA)の中継ぎ右腕フィル・メイトンを2年契約で獲得した。

 しかし、2年連続のポストシーズン進出や、ライバルのブルワーズを打倒して短縮シーズン以外では2017年以来となる地区優勝を果たすためには、まだやるべきことが残っている。それを念頭に、ここでは今オフの残り期間での3つの目標について見ていこう。

【1】ローテーションの柱を獲得する

 双方のオプション破棄で一旦はFAとなったものの、今永がクオリファイングオファーを受諾して残留することが決まったカブス。負傷歴の多いベテラン左腕(マシュー・ボイド)と今季非常に印象的な活躍を見せた新人右腕(ケイド・ホートン)がいるものの、安定したローテーションを形成するためには不十分だ。ほかにはコリン・レイやジェイムソン・タイオンがおり、ジャスティン・スティールもいずれ復帰するため、理論上は少なくとも6人の先発投手を確保できるが、カブスが目指す場所を考えると、この陣容では十分とは言えないだろう。

 カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長もそのことをしっかり理解している。現時点で特定の投手に狙いを定めている兆候はないが、FAの右腕マイケル・キングに興味を示しており、トレード市場でもマッケンジー・ゴア(ナショナルズ)やジョー・ライアン(ツインズ)といった移籍の可能性がある複数のエース格への関心が報じられている。

【2】ブルペンを整備する

 ローテーションと同様に、カブスのブルペンも1年間を何とか乗り切った。しかし、重要なイニングをカバーするためには、相当数の選手が必要だった。そして、そのうちの大半(ライアン・ブレイジャー、ブラッド・ケラー、ドリュー・ポメランツ、テイラー・ロジャース、ケイレブ・シールバー)は現在FAとなっている。また、シーズン途中にトレードで獲得したアンドリュー・キットリッジは11月4日(日本時間5日)に再トレードでオリオールズ復帰が決まった。

 メイトンの加入は大きな補強であり、多くのリリーフ投手がFAになったことで浮いたイニングの一部は、層の厚いスイングマン(=谷間の先発とロングリリーフを兼任する投手)でカバーできる見込みだ。負傷しない限り、今季最も多くのセーブ機会を得たダニエル・パレンシアは来季も引き続きクローザーを務めることになるだろう。ポーター・ホッジは苦しいシーズンを過ごしたものの、2024年には好成績を残しており、復調する可能性は十分にある。しかし、試合中盤のイニングを担うリリーフ投手にはまだ多くの疑問が残っている。

【3】カイル・タッカーの穴埋め

 タッカーがFAで他球団へ移籍した場合、その空席には有望株オーウェン・ケイシーを抜擢するのが最も自然な流れだろう。開幕ロースターの外野陣はケイシー、ピート・クロウ=アームストロング、イアン・ハップ、鈴木誠也の4選手によるローテーションとなる可能性が高い(うち1人が指名打者に入る)。この布陣でも問題ないが、今季のカブス打線がクロウ=アームストロングとマイケル・ブッシュのブレイクに大きく依存していたこと、そして後半戦に得点力が急落したことを忘れてはならない。そんな中、タッカーは負傷に悩まされたにもかかわらず、後半戦も出塁率.360を記録していた。

 重要な場面を任せられる投手が不足していることに比べると、タッカーの穴埋めをする優先順位は低いかもしれないが、タッカーの代わりになるようなインパクトのある打者を1人獲得するのも悪くない選択肢だ。コディ・ベリンジャーを呼び戻すのは理にかなっているが、可能性は低い。ピート・アロンソやカイル・シュワーバーも候補に挙がるが、現時点でカブスが獲得を狙っているという情報はない。より現実的な選択肢としては、ライアン・オハーン、アドリス・ガルシアらの名前が挙げられる。

2025.11.28 09:05 Friday

シースと契約合意のブルージェイズ 次は強打者の確保を目指す

 ワールドシリーズ第7戦で惜しくも敗れ、夢のようなシーズンを終えたばかりのブルージェイズが再び球界の主役になろうとしている。

 26日(日本時間27日)、ブルージェイズがフリーエージェント(FA)の先発右腕ディラン・シースと7年総額2億1000万ドル(約315億円)の大型契約で合意したことが明らかになった。これは投手市場の動きを先取りし、今オフの投手市場の相場を早々に確定させる、大胆かつ大きな動きだ。まだ球団からの正式発表は行われていないが、今後の補強の行方を大きく左右するものであり、球界でも有数の強力ローテーションを形成することが可能になった。

 もちろん、ブルージェイズの補強はまだ終わっていない。まだオフシーズンは始まったばかりであり、まだ11月だ。次はどう動くのだろうか。

【1】カイル・タッカーかボー・ビシェット、あるいはその両方を獲得する可能性は?

 ブルージェイズは強打者の獲得を狙っている。望むならばどの選手の争奪戦にも参加できるくらいの財政的な柔軟性を有しているからだ。

 シースを獲得したことにより、もともと低かったタッカーとビシェットを「両獲り」する可能性はさらに低くなった。しかし、だからといって、FA市場でトップクラスの打者を獲得するチャンスがなくなったわけではない。

 大まかに言えば、ブルージェイズは今年ワールドシリーズ進出を果たす前から、メジャーでも上位の資金力を持つチームだった。そして、ここ数カ月のブルージェイズの勢いは、経済学の学位を持っていなくとも理解できるだろう。これまで夢見ることしかできなかったカナダ市場の可能性が、突如として現実のものとなり始めたのだ。人口4000万人ほどのカナダで平均1090万人もの視聴者数を誇るブルージェイズが資金に困窮することは考えにくい。

 シースとの大型契約により、トレードで強打者の獲得を狙う可能性も出てきた。リーズナブルな契約を結んでいるケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)はブルージェイズにとって魅力的なターゲットとなるだろう。しかし、こうした選択肢を検討する前に、口座残高を確認するような段階にはまだ至っていない。つまり、ブルージェイズにはまだ補強資金がある。ビシェットとの再契約の可能性も含め、FA市場で強打者を狙うことになりそうだ。

【2】ほかにはどのようなニーズがあるのか?

 強打者を1人獲得する必要性に加え、論理的にはブルペン補強が次のステップであり、ウィンターミーティングに向けてリリーフ投手市場での動きを活性化させていくだろう。昨オフは右腕ジミー・ガルシアを2年契約で呼び戻した。今オフはさらにレベルの高い投手の獲得に動くことが予想される。

 ブルペンに関しては、選手育成が地味ながらも大きな役割を果たしている。これまでのブルージェイズは、それほど多額でないにしても、ブルペン補強に資金を投じる必要があった。それは自前のファーム組織から十分な戦力を輩出できていなかったからだ。現在は先発ローテーションの一角を担うトレイ・イェサベージを筆頭に、ブレイドン・フィッシャー、メイソン・フルハーティらがメジャーの戦力として台頭。これにより、戦力不足をカバーするためにベテラン投手を獲得する必要はなくなった。

 その結果、ブルージェイズは「戦力不足をカバーするため」ではなく「戦力アップのため」に資金を投入できる。ジェフ・ホフマンがクローザー、ルイス・バーランドがセットアッパーを務めているが、セランソニー・ドミンゲスがFAとなったため、少なくともその穴埋めが必要。早々のシース獲得は大型補強への強い意欲の表れであり、ホフマンをドミンゲスの穴埋めとしてセットアッパーに回し、実績のある大物クローザーの獲得に動くことも十分に考えられる。

【3】先発ローテーションにさらなる動きはあるのか?

 もし明日シーズンが開幕するとしたら、ブルージェイズは以下のような強力ローテーションを組むことができる。

ディラン・シース ケビン・ゴーズマン トレイ・イェサベージ シェーン・ビーバー ホゼ・ベリオス

 6番手以降にはエリック・ラウアーやボーデン・フランシスが控えており、有望株のゲージ・スタニファーとリッキー・ティードマンもいる。さらに、アダム・マッコやラザロ・エストラーダにもスプリングトレーニングでアピールのチャンスが与えられるだろう。先発として起用できる投手の選択肢は多い。

 ここで最大の不確定要素となるのがベリオスだ。今季はメジャー10年目で初めて負傷者リスト入りし、右肘炎症でシーズンを終えた。球速が低下しており、これは今後に向けた「赤信号」となる可能性もある。10年近くにわたり、球界で最も安定した先発投手の1人であるベリオスを戦力構想から外すのは難しいが、今季ついに不安が露呈したのは事実だ。

 ブルージェイズが現在のローテーション5枚から誰かをトレードで放出する可能性は低いと思われるが、ベリオスには来季終了後のオプトアウト権があることを覚えておかなければならない。来季の成績次第では、ベリオスが契約の最終2年を破棄してFA市場に出ていく可能性がある。ゴーズマンとビーバーも1年後にFAとなるため、ブルージェイズは1年後のオフ、先発投手3人を同時に失う可能性もあるのだ。

 よって、ブルージェイズが先発投手をもう1人獲得し、先発補強に失敗したチームにベリオス(またはほかの先発投手)をトレードするという可能性は完全には排除できない。とはいえ、わざわざライバル球団を助けるようなことはしないだろう。シース獲得で先発補強を終え、強打者やブルペンの補強にシフトしていく可能性が高そうだ。

2025.11.27 11:56 Thursday

パドレス前監督のマイク・シルト 育成担当としてオリオールズへ

 2025年シーズン終了後、マイク・シルトは引退を表明し、パドレスの監督を退任することを発表した。57歳の指揮官はパドレスで成功を収めていたため、このニュースは驚きとともに伝えられた。

 しかし、シルトが球界から長く離れることはなかった。

 26日(日本時間27日)にMLB.comが関係者から得た情報によると、オリオールズは上級レベルの育成担当コーディネーターとしてシルトを採用することを決めたようだ。また、関係者の情報によると、サミュエル・ベガが内部昇格し、下級レベルの育成担当コーディネーターに就任するという。

 これらの動きはまだ、球団からは正式に発表されていない。

 シルトは2年間パドレスの監督を務め、183勝141敗を記録。2年連続でポストシーズンに進出したが、昨年は地区シリーズでドジャースに敗れ、今年はカブスと対戦したワイルドカードシリーズで敗退した。

 パドレスとの契約は2027年シーズンまで残っていたが、退任を表明する文書の中で「野球シーズンの過酷な日々が精神的にも肉体的にも感情的にも深刻な負担を強いている」と述べ、引退を決断。その後、パドレスの新監督には元投手のクレイグ・スタメンが就任した。

 2018~21年にはカージナルスの監督を務め、252勝199敗を記録。チームをポストシーズンに3度導き、2019年には最優秀監督賞を受賞した。その年、カージナルスは91勝71敗で地区優勝。ただし、リーグ優勝決定シリーズでナショナルズに敗れた。

 ノースカロライナ州シャーロット出身のシルトは、2004年からカージナルスに在籍し、地域スカウトやマイナーの監督も含め、様々な役職を歴任した。オリオールズのマイク・エライアス編成本部長も2007~11年にカージナルス在籍経験があり、スカウト部門で働いていた。

 ベガは2021年11月からオリオールズのラテンアメリカ・フィールドコーディネーターを務めてきた。現在29歳で、2017~18年にはノーザンイリノイ大学で内野手としてプレーした。

 2024年にはオリオールズの「カル・リプケンSr.選手育成賞」を受賞。主にラテンアメリカ系の有望株たちを指導し、ドミニカ共和国にある球団の選手育成施設に勤務することもあった。

 シルトとベガが新しい役割でどのような責任を負うのかはまだ明らかになっていない。しかし、シルトはマイナー3Aノーフォークと2Aチェサピーク、ベガはハイAフレデリックと1Aデルマーバを担当することになると思われる。

2025.11.27 10:32 Thursday

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