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伏兵レッズがシュワーバーにとって魅力的な選択肢となる理由とは?
オフシーズン当初、レッズが強打者カイル・シュワーバーを獲得する可能性は低いとみられていた。しかし、争奪戦においてレッズの存在を無視することはできない。
MLB.comが複数の関係者から得た情報によると、レッズは依然としてシュワーバー争奪戦に加わっており、今オフのフリーエージェント(FA)市場の大物選手を獲得しようとしているという。
シュワーバーはあらゆる点において、レッズに完璧にフィットする選手だ。左打ちの指名打者であるシュワーバーはオハイオ州ミドルタウン出身の「ご当地選手」で、子供のころはグレートアメリカンボールパークに通っていた。クラブハウスで絶大な存在感を発揮するリーダーとして知られており、若手が多いレッズに欠かせない存在となるだろう。
レッズは今季、本塁打数がメジャー21位、OPSも同19位に終わり、攻撃力アップが課題となっている。延長戦など、特に試合終盤の状況に応じた打撃に課題を抱えていた。オールスター遊撃手のエリー・デラクルーズの援護砲としてシュワーバーが加入することにより、デラクルーズのさらなる成長を促進する効果も期待できる。
デラクルーズは今季チーム最多の22本塁打を記録。しかし、後半戦は変化球攻めに遭い、わずか4本塁打にとどまった。
来年3月に33歳となるシュワーバーは、今季フィリーズでリーグ最多の56本塁打を放ち、メジャー最多の132打点、同5位のOPS.928を記録。打率は.240と低いが、球界有数の打撃力を誇る選手だ。また、デラクルーズと同様に、今季は全162試合に出場した。
フィリーズで過ごした4年間は、平均で46.8本塁打、108.5打点、OPS.856を記録。獲得に成功すれば、レッズにとって極めて大きな戦力となることは間違いない。
シュワーバーがレッズにフィットしない理由を挙げるとすれば、それは金額面だ。レッズの来季のペイロール(年俸総額)は、今季と同レベルになることが予想されている(今季開幕時点で1億1200万ドル=約168億円)。ブルペン、特にクローザーなど、ほかにも補強ポイントがあるが、シュワーバー獲得のためには補強予算の大部分を投じる必要があるだろう。
どのようなオファーが提示されているかは不明だが、レッズは金額面では大都市の裕福な球団に太刀打ちできない。シュワーバーを獲得するためには創意工夫を凝らしたオファーが必要になる。
シュワーバー争奪戦には、再契約を目指すフィリーズのほか、レッドソックスやメッツが加わっていることが報じられている。しかし、レッズにはほかの球団がオファーできない魅力がある。それは「地元でプレーできる」ということだ。シュワーバーが地元球団への移籍を望むのであれば、レッズにも獲得のチャンスが出てくるだろう。
2025.12.3 10:49 Wednesday
メッツがブルペン補強 デビン・ウィリアムスと3年契約で合意
1日(日本時間2日)、MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、メッツはフリーエージェント(FA)の救援右腕デビン・ウィリアムスと3年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。まだ球団からの正式発表は行われていない。関係者によると、今回の契約にはオプションやオプトアウト権は盛り込まれていないという。
ウィリアムスは今季ヤンキースでプレーしたため、同じニューヨークを本拠地とするライバルチームに移籍することになる。なお、MLB.comでメッツを担当するアンソニー・ディコモが関係者から得た情報によると、メッツは引き続き守護神エドウィン・ディアスとの再契約を目指す方針。ウィリアムスは今季ヤンキースで経験したように、セットアッパーの役割にも前向きな姿勢を示しているようだ。
今季のウィリアムスは自己最悪のシーズンを過ごした。ブルワーズからヤンキースへ移籍し、自己最多の67試合に登板したものの、防御率4.79と大不振。ブルワーズで過ごした6年間の通算防御率が1.83だったことを考えれば、信じられない数字だった。
しかし、ツキに恵まれない部分があったことも忘れてはならない。FIP(守備の影響を除外して算出する疑似防御率)は2.68と実際の防御率より2点以上も良く、期待防御率(打球の質などから算出する疑似防御率)も3.04と良かった。被ハードヒット率は自己ワーストの35.7%だったが、決して悪い数字ではない。
「エアベンダー」の異名で知られる代名詞のチェンジアップは、以前ほど有効ではなかったとはいえ、今季も十分な威力を発揮。被打率.194、空振り率37.3%を記録した。
基本的には90マイル台中盤のフォーシームとチェンジアップだけで勝負する投手であり、2024年はフォーシームとチェンジアップの投球割合が逆転したものの、今季はキャリアの大部分と同様に、チェンジアップ(52.4%)のほうがフォーシーム(47.4%)よりも投球割合が多かった。
レギュラーシーズン終盤は好投を続け、最終9登板では9イニングを投げて無失点、12三振、2四球に抑えた。2度のオールスター選出を誇る右腕は、ポストシーズンでも4試合に登板し、4イニングを無失点に抑えている。
7年間のメジャー生活を振り返ると、背中の疲労骨折で長期離脱した2024年を除けば、毎年のように比較的健康なシーズンを過ごしてきた。2024年は初登板が7月下旬までずれ込み、登板できたのはわずか22試合だけ。ただし、限られた登板機会の中で防御率1.25、三振率43.2%としっかり結果を残した。
これまでの実績を考えれば、ウィリアムスが31歳で迎える2026年シーズンに復活を遂げる可能性は十分にある。メッツにとって大きな戦力となるのは間違いないだろう。
2025.12.2 12:07 Tuesday
ブルージェイズなど複数球団が救援右腕フェアバンクスに興味
今オフのフリーエージェント(FA)市場はクローザーの層が厚いのが特徴だ。エドウィン・ディアス、ロベルト・スアレス、デビン・ウィリアムスといった「大物」はまだ動いていないが、彼らに次ぐクラスのクローザーが契約を結び始めている。ライセル・イグレシアスはブレーブスと再契約し、ライアン・ヘルズリーはオリオールズと2年契約。そして、次に動くのはピート・フェアバンクスかもしれない。
「ジ・アスレチック」の報道によると、ブルージェイズとマーリンズを含む複数球団がフェアバンクスに興味を示しているようだ。レイズの主力リリーフ投手として活躍し、2023年から3年連続で20セーブ以上を挙げたフェアバンクスだが、シーズン終了後に年俸1100万ドル(約16億5000万円)の球団オプションを破棄され、バイアウト100万ドル(約1億5000万円)を受け取ってFAとなった。
今季のフェアバンクスは負傷者リスト入りすることなく1年を過ごし、自己最多の61試合に登板。投球イニング(60回1/3)とセーブ(27)もキャリアハイを更新し、防御率2.83、被打率.201、WHIP1.04と安定した成績を残したが、奪三振率は8.80にとどまった(通算では11.26)。2022~23年に99マイル(約159キロ)前後だった平均球速もここ2年は97.3マイル(約157キロ)まで低下しており、かつての支配的な投球が影を潜めつつあったのも事実。レイズがオプション行使を見送ったのは、年俸だけでなく、こうした事情が影響している可能性もある。
とはいえ、手頃な価格で実績のあるクローザーを手に入れたい球団にとって、魅力的な補強ターゲットであることは間違いない。まもなく32歳の誕生日を迎えるが、年齢を考えてもあと数年は第一線で活躍できるはずだ。ディアス、スアレス、ウィリアムスほどの「大物」を必要としていない球団が争奪戦を繰り広げることになりそうだ。
2025.12.2 10:27 Tuesday
今井達也の争奪戦から撤退濃厚のジャイアンツが狙う投手は?
ジャイアンツは今オフ、投手補強を目指している。「ジ・アスレチック」のアンドリュー・バガーリーによると、先発投手を少なくとも1人獲得した上でブルペンも補強したいと考えているようだ。
ジャイアンツが先発投手を獲得する場合、それは今井達也ではない可能性が高い。ポスティング移籍を目指す27歳の右腕は総額1億ドル(約150億円)を超える大型契約を得ることが確実視されており、バガーリーは「ジャイアンツの予算をオーバーしてしまう」と指摘。「ドジャースを倒したい」との発言で注目された今井だが、ドジャースの長年のライバルであるジャイアンツへ移籍する可能性は低そうだ。
ESPNのバスター・オルニーも「ジャイアンツは、より手頃な価格の投手を狙っている」と伝えており、今井やディラン・シース(ブルージェイズと7年2億1000万ドル=約315億円で合意)のほか、フランバー・バルデスとレンジャー・スアレスの両左腕など、フリーエージェント(FA)市場のトップクラスの先発投手はジャイアンツの補強ターゲットから外れるだろう。より安い価格で獲得できる先発投手に狙いを定めることになりそうだ。
より安価な選択肢となれば、メリル・ケリーとクリス・バシットの両ベテラン右腕、今季レッドソックスで10勝を挙げたルーカス・ジオリト、安定した制球力を持つザック・リテル、負傷からの完全復活を目指すタイラー・マーリー、米球界復帰を狙うコディ・ポンセらの名前が挙がる。また、今季チーム3位の152イニングを投げ、4勝11敗ながら防御率3.85をマークした大ベテラン右腕ジャスティン・バーランダーとの再契約も1つの選択肢だろう。
ブルペンに目を移すと、ジャイアンツはガーディアンズからノンテンダーFAとなっていた左腕サム・ヘンジスと27日(日本時間28日)に1年140万ドル(約2億1000万円)で合意。しかし、勝ちパターンの継投が確立されておらず、セットアッパーやクローザーを任せられるような投手の補強が急務となっている。
大物FA投手を回避するのであれば、エドウィン・ディアスやロベルト・スアレスは狙わず、不振に終わった今季からの巻き返しを目指すデビン・ウィリアムスの獲得や、今夏のトレードで放出したタイラー・ロジャースの呼び戻しが現実的な選択肢となっていくかもしれない。
2025.12.2 09:35 Tuesday
外野手補強を目指すロイヤルズ 左腕レイガンズの放出を検討か
ロイヤルズは今オフ、主力先発投手のうち1人をトレードで放出することになるのだろうか。J・J・ピコーロGMは、チームの最大の課題である外野手補強を実現させるためであれば、先発投手をトレードで放出しても構わないと考えているようだ。
ロイヤルズの先発ローテーションは現時点でコール・レイガンズ、マイケル・ワカ、クリス・ブービッチ、セス・ルーゴ、ノア・キャメロンという顔ぶれ。アレック・マーシュは右肩関節唇の手術を受け、来季全休が濃厚だが、ほかにもベイリー・フォルター、ライアン・バーガート、スティーブン・コレックらがおり、外野手に比べると圧倒的に層は厚い。
そうした状況の中、ピコーロGMは「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアーに対して「多くのチームが先発投手を求めている。だから、我々の先発投手に彼らが興味を持ち、彼らの外野手に我々が興味を持つのであれば、トレードを成立させる可能性が生まれるだろう」と語り、先発投手をトレード要員として外野手補強に乗り出す可能性を示唆した。
最も有力なトレード要員は1年後にフリーエージェント(FA)となる左腕ブービッチだろう。しかし、ESPNのジェフ・パッサンは「左肩の負傷で飛躍の2025年シーズンを早期終了することになってしまったため、トレードで大きな対価を得ることはできない」と指摘。また、ルーゴとワカの両ベテラン右腕については、FAでわざわざロイヤルズを選んでくれたという事情もあり、ピコーロGMは放出に前向きではないようだ。
以上を踏まえると、外野手補強に最適なトレード要員はレイガンズということになる。あと3年保有できるエースをトレードで放出するなら驚きだが、ピコーロGMは「トレードの可能性が全くないわけではない」と明言している。
ロイヤルズはジャレン・デュランの獲得に興味を示しており、ギャレット・クローシェに次ぐ先発2番手の補強を目指し、なおかつ外野手が人員余剰気味だったレッドソックスは、ロイヤルズにとって最適なトレード相手となる可能性があった。ただし、レッドソックスはすでにカージナルスとのトレードでソニー・グレイを獲得して先発2番手を確保し、現在は強打者の獲得を目指しているため、レイガンズに対してどれくらい興味を持つかは不透明。ロイヤルズは別のトレード相手を探す必要があるかもしれない。
2025.12.2 08:47 Tuesday
打線とブルペンを強化したオリオールズ 次はいよいよエース獲得か
オリオールズは今オフに入り、最も活発な動きを見せているチームの1つだ。まず、エンゼルスからトレードでテイラー・ウォードを獲得して打線を強化。29日(日本時間30日)にはフリーエージェント(FA)のライアン・ヘルズリーと合意したことが明らかになり、クローザーも確保した。低迷した今季から巻き返し、激戦のアメリカン・リーグ東地区を勝ち抜くために、今後どのように補強を展開していくのだろうか。
まだ重要な補強ポイントが残っている。それはエース級の先発投手の獲得だ。昨オフ、オリオールズはエースのコービン・バーンズがFAで移籍したにもかかわらず、チャーリー・モートンと菅野智之を獲得するにとどめ、バーンズに代わるエースの補強は行わなかった。「エース不在」はチームの大きな弱点となり、昨オフの戦略ミスが低迷の要因の1つとなったことについては疑いの余地がない。
今オフのFA市場は絶対的エースと呼べるような先発投手は不在だが、ディラン・シースがブルージェイズと合意したあとも好投手が多く市場に残っている。フランバー・バルデス、レンジャー・スアレス、マイケル・キングらはいずれもオリオールズの補強ターゲットとなる可能性がある。また、ポスティング移籍を目指す今井達也に興味を示していることも報じられている。
トレード市場に目を向ければ、マッケンジー・ゴア(ナショナルズ)、フレディ・ペラルタ(ブルワーズ)、ジョー・ライアン(ツインズ)、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)といった好投手たちに移籍の噂がある。場合によっては、2年連続サイ・ヤング賞のタリック・スクーバル(タイガース)も市場に出てくるだろう。若手野手の層が厚いオリオールズがトレードによるエース獲得に動いても不思議ではない。
2023年から2年連続でポストシーズン進出を果たしたオリオールズだが、比較的静かなオフシーズンを過ごしたあと、今季は75勝87敗と低迷した。今季、ア・リーグ東地区からはブルージェイズ、ヤンキース、レッドソックスの3チームがポストシーズンに進出。レイズも毎年侮れない存在であり、来季もメジャー屈指の激戦区となるのは確実だ。オリオールズは2年ぶりのポストシーズン進出を目指し、昨オフとは対照的なアプローチで積極的な補強に動いており、エース獲得の行方も含め、今後の動向が注目される。
2025.11.30 11:34 Sunday










