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トレード市場ではツインズに注目 主力3選手に放出の可能性あり

 もし大規模なチーム再建に突入する道を選択した場合、ツインズはトレード市場で大きな注目を集めるチームとなるだろう。生え抜きのスター外野手と主力先発投手2人がトレード要員となる可能性があるからだ。

 ESPNのカイリー・マクダニエルとジェフ・パッサンは「今オフ中にトレードされる可能性がある選手」としてトップ25を選出。そのランキングのトップ10にはバイロン・バクストン(5位)、ジョー・ライアン(6位)、パブロ・ロペス(8位)とツインズの選手が3人ランクインした。

 バクストンは2028年シーズンまで7年1億ドル(約150億円)の長期契約を結んでおり、2026年シーズンまでは全球団に対するトレード拒否権が付属している。しかし、トレード拒否権を破棄する姿勢を見せており、ツインズが放出に動けば、移籍に応じる可能性は高い。今季は8年ぶりに規定打席をクリアし、打率.264、35本塁打、83打点、24盗塁(失敗0)、OPS.878の好成績をマーク。カイル・タッカーやコディ・ベリンジャーといったフリーエージェント(FA)市場の大物外野手を逃したチームが獲得に興味を示しそうだ。

 一方、ライアンとロペスの両右腕は、比較的安価な先発補強を目指すチームにとって魅力的な選択肢となるだろう。ディラン・シースが7年2億1000万ドル(約315億円)でブルージェイズと契約したように、先発投手の価格高騰は続いている。メジャーで実績十分の両右腕には、FA市場に大金を投じることができないチームから問い合わせが殺到しそうだ。

 ライアンは今季171イニングを投げて13勝10敗、防御率3.42、194三振を記録。メジャー5年目でオールスターに初選出された。FAになるのは2027年シーズン終了後で、あと2年保有できるため、ツインズが放出を決断した場合には大きな対価を得られるはずだ。

 ロペスは2027年シーズンまで4年7350万ドル(約110億2500万円)の契約を結んでおり、こちらも保有期間はあと2年。今季は3度の負傷者リスト入りがあり、わずか14試合しか先発できなかったが、75回2/3を投げて5勝4敗、防御率2.74、73三振とパフォーマンス自体は安定していた。ちなみに、ESPNの記事では両右腕ともトレードの可能性は「50%」と予想されている。

2025.12.3 11:36 Wednesday

伏兵レッズがシュワーバーにとって魅力的な選択肢となる理由とは?

 オフシーズン当初、レッズが強打者カイル・シュワーバーを獲得する可能性は低いとみられていた。しかし、争奪戦においてレッズの存在を無視することはできない。

 MLB.comが複数の関係者から得た情報によると、レッズは依然としてシュワーバー争奪戦に加わっており、今オフのフリーエージェント(FA)市場の大物選手を獲得しようとしているという。

 シュワーバーはあらゆる点において、レッズに完璧にフィットする選手だ。左打ちの指名打者であるシュワーバーはオハイオ州ミドルタウン出身の「ご当地選手」で、子供のころはグレートアメリカンボールパークに通っていた。クラブハウスで絶大な存在感を発揮するリーダーとして知られており、若手が多いレッズに欠かせない存在となるだろう。

 レッズは今季、本塁打数がメジャー21位、OPSも同19位に終わり、攻撃力アップが課題となっている。延長戦など、特に試合終盤の状況に応じた打撃に課題を抱えていた。オールスター遊撃手のエリー・デラクルーズの援護砲としてシュワーバーが加入することにより、デラクルーズのさらなる成長を促進する効果も期待できる。

 デラクルーズは今季チーム最多の22本塁打を記録。しかし、後半戦は変化球攻めに遭い、わずか4本塁打にとどまった。

 来年3月に33歳となるシュワーバーは、今季フィリーズでリーグ最多の56本塁打を放ち、メジャー最多の132打点、同5位のOPS.928を記録。打率は.240と低いが、球界有数の打撃力を誇る選手だ。また、デラクルーズと同様に、今季は全162試合に出場した。

 フィリーズで過ごした4年間は、平均で46.8本塁打、108.5打点、OPS.856を記録。獲得に成功すれば、レッズにとって極めて大きな戦力となることは間違いない。

 シュワーバーがレッズにフィットしない理由を挙げるとすれば、それは金額面だ。レッズの来季のペイロール(年俸総額)は、今季と同レベルになることが予想されている(今季開幕時点で1億1200万ドル=約168億円)。ブルペン、特にクローザーなど、ほかにも補強ポイントがあるが、シュワーバー獲得のためには補強予算の大部分を投じる必要があるだろう。

 どのようなオファーが提示されているかは不明だが、レッズは金額面では大都市の裕福な球団に太刀打ちできない。シュワーバーを獲得するためには創意工夫を凝らしたオファーが必要になる。

 シュワーバー争奪戦には、再契約を目指すフィリーズのほか、レッドソックスやメッツが加わっていることが報じられている。しかし、レッズにはほかの球団がオファーできない魅力がある。それは「地元でプレーできる」ということだ。シュワーバーが地元球団への移籍を望むのであれば、レッズにも獲得のチャンスが出てくるだろう。

2025.12.3 10:49 Wednesday

アストロズが今季韓国で16勝を挙げた右腕ワイスとメジャー契約で合意

 アストロズが先発ローテ候補の投手を獲得した。2日(日本時間3日)、MLB.comが関係者から得た情報によると、右腕ライアン・ワイスとメジャー契約を結ぶことで合意。なお、身体検査の結果を待っている状態で、まだ球団からの正式発表は行われていない。

 28歳のワイスは過去2年間、韓国プロ野球でプレー。ハンファ・イーグルスで合計270回1/3を投げ、防御率3.16、305三振、WHIP1.07をマークした。身長193センチの右腕は、2018年ドラフト4巡目指名でダイヤモンドバックスに入団し、ダイヤモンドバックスとロイヤルズのマイナーで合計132試合(うち47先発)に登板。2021~23年にはマイナー最上位の3Aでプレーしたが、メジャー昇格は果たせなかった。2023年は台湾プロ野球でもプレーしている。

 マイナーでは合計313回1/3を投げ、防御率4.88、294三振、WHIP1.42と目立った数字は残せていない。

 アストロズはエース左腕のフランバー・バルデスがフリーエージェント(FA)となり、ハンター・ブラウンとクリスチャン・ハビアーの両右腕が先発の軸。スペンサー・アリゲッティが健康を取り戻せばローテの一角に入り、それ以外はランス・マカラーズJr.やコルトン・ゴードン、ジェイソン・アレクサンダー、J・P・フランス、球団16位有望株のAJ・ブルーバーらの競争が予想される。ワイスもスプリングトレーニングでこの競争に加わることになるが、計算できる投手が少ないため、アストロズは引き続き先発投手の補強を目指している。

 10月にはブルージェイズのかつてのドラフト1巡目指名選手である右腕ネイト・ピアソンと1年契約を結んだが、ピアソンはブルペンの一員としての起用が有力視されている。29歳のピアソンは今季、カブスでメジャーと3Aを往復し、9月21日に解雇。新天地でポテンシャルを開花させることができるか注目される。

2025.12.3 10:10 Wednesday

ブルージェイズがさらなる先発補強 右腕ポンセと3年契約で合意

 忙しいオフシーズンを過ごしているブルージェイズは2日(日本時間3日)、さらなる先発補強に動いた。MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、右腕コディ・ポンセと3年契約で合意。総額は3000万ドル(約45億円)と見込まれている。まだ球団からの正式発表は行われていないが、7年2億1000万ドル(約315億円)で獲得したディラン・シースに続く先発補強となった。

 海外で4シーズンを過ごしたあと、31歳(来年4月で32歳)でメジャーに戻ってくるポンセは、2020~21年にパイレーツでプレーした当時とは全く異なる投手のように見える。しかし、大きな変化が本格的に現れたのは今季だった。

 2022~24年は日本プロ野球の北海道日本ハムファイターズと東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーしたが、目立った成績は残せなかった。しかし今季、韓国プロ野球のハンファ・イーグルスに移籍すると、全く別人となった。29試合に先発して180回2/3を投げ、17勝1敗という驚異的な成績をマーク。防御率1.89と252三振はともにリーグトップで、1位タイの17勝と合わせて投手三冠に輝いた。

 5月17日の試合では1試合18三振の新記録を樹立し、シーズン252三振も韓国プロ野球の新記録に。リーグの最優秀先発投手を表彰するチェ・ドンウォン賞を受賞しただけでなく、リーグMVPにも選出された。

 投球分析家のランス・ブロズドウスキーによると、ポンセのフォーシームは平均95.5マイル(約154キロ)を計測し、最速では90マイル台後半に達する。「キックチェンジ」と呼ばれるチェンジアップを武器としており、空振り率46%を記録した(ストライクゾーン内の空振り率も39%を記録)。さらに、高速スライダーのようなカットボールも投げ、必要に応じてシンカーを使うこともある。

 こうした球質の向上により、以前よりもメジャーで活躍できる可能性が高いと期待されている。パイレーツ時代はフォーシームの平均球速が93.2マイル(約150キロ)で、チェンジアップは「第5の球種」に過ぎなかった。効果的なチェンジアップを持っていなかったため、左打者に苦戦するケースが目立ち、101打数で9本塁打、長打率.703と打ち込まれた。

 身長198センチ、体重115キロというパワーピッチャーらしい体格を持っているカリフォルニア州ポモナ出身のポンセは、地元の大学から2015年ドラフト2巡目指名でブルワーズに入団。マイナー2Aまで昇格したあと、2019年の夏にジョーダン・ライルズとのトレードでパイレーツへ移籍した。

 短縮シーズンの2020年にメジャーデビューを果たすと、2年間で5度の先発を含む20試合に登板。55回1/3を投げて13本のアーチを浴び、1勝7敗、防御率5.86に終わった。2021年シーズン終了後、パイレーツを解雇され、2022年から今季までアジアでプレーしていた。

 近年は韓国プロ野球で好成績を収めたあと、メジャーに復帰する投手が増えている。エリック・フェディは2023年にポンセと同様の大活躍を見せ、ホワイトソックスとの契約を勝ち取った。復帰1年目の2024年、シーズン途中でカージナルスへトレードされたが、2球団合計で31試合に先発して防御率3.30をマークした。メリル・ケリーは韓国プロ野球で4年間プレーしたあと、2018年12月にダイヤモンドバックスと契約。それから7年間メジャーで活躍しており、来季が8年目のシーズンとなる。

2025.12.3 09:38 Wednesday

メッツがブルペン補強 デビン・ウィリアムスと3年契約で合意

 1日(日本時間2日)、MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、メッツはフリーエージェント(FA)の救援右腕デビン・ウィリアムスと3年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。まだ球団からの正式発表は行われていない。関係者によると、今回の契約にはオプションやオプトアウト権は盛り込まれていないという。

 ウィリアムスは今季ヤンキースでプレーしたため、同じニューヨークを本拠地とするライバルチームに移籍することになる。なお、MLB.comでメッツを担当するアンソニー・ディコモが関係者から得た情報によると、メッツは引き続き守護神エドウィン・ディアスとの再契約を目指す方針。ウィリアムスは今季ヤンキースで経験したように、セットアッパーの役割にも前向きな姿勢を示しているようだ。

 今季のウィリアムスは自己最悪のシーズンを過ごした。ブルワーズからヤンキースへ移籍し、自己最多の67試合に登板したものの、防御率4.79と大不振。ブルワーズで過ごした6年間の通算防御率が1.83だったことを考えれば、信じられない数字だった。

 しかし、ツキに恵まれない部分があったことも忘れてはならない。FIP(守備の影響を除外して算出する疑似防御率)は2.68と実際の防御率より2点以上も良く、期待防御率(打球の質などから算出する疑似防御率)も3.04と良かった。被ハードヒット率は自己ワーストの35.7%だったが、決して悪い数字ではない。

「エアベンダー」の異名で知られる代名詞のチェンジアップは、以前ほど有効ではなかったとはいえ、今季も十分な威力を発揮。被打率.194、空振り率37.3%を記録した。

 基本的には90マイル台中盤のフォーシームとチェンジアップだけで勝負する投手であり、2024年はフォーシームとチェンジアップの投球割合が逆転したものの、今季はキャリアの大部分と同様に、チェンジアップ(52.4%)のほうがフォーシーム(47.4%)よりも投球割合が多かった。

 レギュラーシーズン終盤は好投を続け、最終9登板では9イニングを投げて無失点、12三振、2四球に抑えた。2度のオールスター選出を誇る右腕は、ポストシーズンでも4試合に登板し、4イニングを無失点に抑えている。

 7年間のメジャー生活を振り返ると、背中の疲労骨折で長期離脱した2024年を除けば、毎年のように比較的健康なシーズンを過ごしてきた。2024年は初登板が7月下旬までずれ込み、登板できたのはわずか22試合だけ。ただし、限られた登板機会の中で防御率1.25、三振率43.2%としっかり結果を残した。

 これまでの実績を考えれば、ウィリアムスが31歳で迎える2026年シーズンに復活を遂げる可能性は十分にある。メッツにとって大きな戦力となるのは間違いないだろう。

2025.12.2 12:07 Tuesday

ブルージェイズなど複数球団が救援右腕フェアバンクスに興味

 今オフのフリーエージェント(FA)市場はクローザーの層が厚いのが特徴だ。エドウィン・ディアス、ロベルト・スアレス、デビン・ウィリアムスといった「大物」はまだ動いていないが、彼らに次ぐクラスのクローザーが契約を結び始めている。ライセル・イグレシアスはブレーブスと再契約し、ライアン・ヘルズリーはオリオールズと2年契約。そして、次に動くのはピート・フェアバンクスかもしれない。

「ジ・アスレチック」の報道によると、ブルージェイズとマーリンズを含む複数球団がフェアバンクスに興味を示しているようだ。レイズの主力リリーフ投手として活躍し、2023年から3年連続で20セーブ以上を挙げたフェアバンクスだが、シーズン終了後に年俸1100万ドル(約16億5000万円)の球団オプションを破棄され、バイアウト100万ドル(約1億5000万円)を受け取ってFAとなった。

 今季のフェアバンクスは負傷者リスト入りすることなく1年を過ごし、自己最多の61試合に登板。投球イニング(60回1/3)とセーブ(27)もキャリアハイを更新し、防御率2.83、被打率.201、WHIP1.04と安定した成績を残したが、奪三振率は8.80にとどまった(通算では11.26)。2022~23年に99マイル(約159キロ)前後だった平均球速もここ2年は97.3マイル(約157キロ)まで低下しており、かつての支配的な投球が影を潜めつつあったのも事実。レイズがオプション行使を見送ったのは、年俸だけでなく、こうした事情が影響している可能性もある。

 とはいえ、手頃な価格で実績のあるクローザーを手に入れたい球団にとって、魅力的な補強ターゲットであることは間違いない。まもなく32歳の誕生日を迎えるが、年齢を考えてもあと数年は第一線で活躍できるはずだ。ディアス、スアレス、ウィリアムスほどの「大物」を必要としていない球団が争奪戦を繰り広げることになりそうだ。

2025.12.2 10:27 Tuesday

今井達也の争奪戦から撤退濃厚のジャイアンツが狙う投手は?

 ジャイアンツは今オフ、投手補強を目指している。「ジ・アスレチック」のアンドリュー・バガーリーによると、先発投手を少なくとも1人獲得した上でブルペンも補強したいと考えているようだ。

 ジャイアンツが先発投手を獲得する場合、それは今井達也ではない可能性が高い。ポスティング移籍を目指す27歳の右腕は総額1億ドル(約150億円)を超える大型契約を得ることが確実視されており、バガーリーは「ジャイアンツの予算をオーバーしてしまう」と指摘。「ドジャースを倒したい」との発言で注目された今井だが、ドジャースの長年のライバルであるジャイアンツへ移籍する可能性は低そうだ。

 ESPNのバスター・オルニーも「ジャイアンツは、より手頃な価格の投手を狙っている」と伝えており、今井やディラン・シース(ブルージェイズと7年2億1000万ドル=約315億円で合意)のほか、フランバー・バルデスとレンジャー・スアレスの両左腕など、フリーエージェント(FA)市場のトップクラスの先発投手はジャイアンツの補強ターゲットから外れるだろう。より安い価格で獲得できる先発投手に狙いを定めることになりそうだ。

 より安価な選択肢となれば、メリル・ケリーとクリス・バシットの両ベテラン右腕、今季レッドソックスで10勝を挙げたルーカス・ジオリト、安定した制球力を持つザック・リテル、負傷からの完全復活を目指すタイラー・マーリー、米球界復帰を狙うコディ・ポンセらの名前が挙がる。また、今季チーム3位の152イニングを投げ、4勝11敗ながら防御率3.85をマークした大ベテラン右腕ジャスティン・バーランダーとの再契約も1つの選択肢だろう。

 ブルペンに目を移すと、ジャイアンツはガーディアンズからノンテンダーFAとなっていた左腕サム・ヘンジスと27日(日本時間28日)に1年140万ドル(約2億1000万円)で合意。しかし、勝ちパターンの継投が確立されておらず、セットアッパーやクローザーを任せられるような投手の補強が急務となっている。

 大物FA投手を回避するのであれば、エドウィン・ディアスやロベルト・スアレスは狙わず、不振に終わった今季からの巻き返しを目指すデビン・ウィリアムスの獲得や、今夏のトレードで放出したタイラー・ロジャースの呼び戻しが現実的な選択肢となっていくかもしれない。

2025.12.2 09:35 Tuesday

外野手補強を目指すロイヤルズ 左腕レイガンズの放出を検討か

 ロイヤルズは今オフ、主力先発投手のうち1人をトレードで放出することになるのだろうか。J・J・ピコーロGMは、チームの最大の課題である外野手補強を実現させるためであれば、先発投手をトレードで放出しても構わないと考えているようだ。

 ロイヤルズの先発ローテーションは現時点でコール・レイガンズ、マイケル・ワカ、クリス・ブービッチ、セス・ルーゴ、ノア・キャメロンという顔ぶれ。アレック・マーシュは右肩関節唇の手術を受け、来季全休が濃厚だが、ほかにもベイリー・フォルター、ライアン・バーガート、スティーブン・コレックらがおり、外野手に比べると圧倒的に層は厚い。

 そうした状況の中、ピコーロGMは「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアーに対して「多くのチームが先発投手を求めている。だから、我々の先発投手に彼らが興味を持ち、彼らの外野手に我々が興味を持つのであれば、トレードを成立させる可能性が生まれるだろう」と語り、先発投手をトレード要員として外野手補強に乗り出す可能性を示唆した。

 最も有力なトレード要員は1年後にフリーエージェント(FA)となる左腕ブービッチだろう。しかし、ESPNのジェフ・パッサンは「左肩の負傷で飛躍の2025年シーズンを早期終了することになってしまったため、トレードで大きな対価を得ることはできない」と指摘。また、ルーゴとワカの両ベテラン右腕については、FAでわざわざロイヤルズを選んでくれたという事情もあり、ピコーロGMは放出に前向きではないようだ。

 以上を踏まえると、外野手補強に最適なトレード要員はレイガンズということになる。あと3年保有できるエースをトレードで放出するなら驚きだが、ピコーロGMは「トレードの可能性が全くないわけではない」と明言している。

 ロイヤルズはジャレン・デュランの獲得に興味を示しており、ギャレット・クローシェに次ぐ先発2番手の補強を目指し、なおかつ外野手が人員余剰気味だったレッドソックスは、ロイヤルズにとって最適なトレード相手となる可能性があった。ただし、レッドソックスはすでにカージナルスとのトレードでソニー・グレイを獲得して先発2番手を確保し、現在は強打者の獲得を目指しているため、レイガンズに対してどれくらい興味を持つかは不透明。ロイヤルズは別のトレード相手を探す必要があるかもしれない。

2025.12.2 08:47 Tuesday

ジャイアンツが今井達也争奪戦から撤退の可能性 大型契約がネックか

「ドジャースを倒したい」との発言もあり、ポスティング移籍の行方が注目されている今井達也。総額1億5000万ドル(約225億円)以上の大型契約も予想される中、ドジャースの長年のライバルであるジャイアンツを移籍先の有力候補に挙げる声も多かった。もし今井獲得に成功すれば、ローガン・ウェブ、ロビー・レイ、今井が形成する3本柱は王者ドジャースにとって大きな脅威となっていたはずだ。

 ところが、ジャイアンツが今井争奪戦から撤退する可能性が浮上している。ESPNのバスター・オルニーによると、ジャイアンツが狙っているのは「より手頃な価格の投手」だという。「これはジャイアンツが今井のような大型契約が必要な投手を追いかけていないという強い兆候だろう」とも伝えており、ジャイアンツが今井やフランバー・バルデスのようなトップクラスの先発投手の争奪戦からは手を引く可能性が出てきた。

 ジャイアンツはエース右腕のウェブと2028年まで5年9000万ドル(約135億円)の契約を結んでいる。元サイ・ヤング賞左腕のレイは来季が契約最終年で、年俸は2500万ドル(約37億5000万円)だ。今季チーム3位の投球回を記録した大ベテランのジャスティン・バーランダーはフリーエージェント(FA)となり、現時点で先発ローテーションの3番手以降には右腕ランデン・ループら若手が並んでいる。ブルペンも含めて投手陣の層は薄く、補強が必要な状況だが、オルニーの報道が事実であれば、大物投手を獲りにいくつもりはないということだろう。

 バスター・ポージー編成本部長としては、ローテーションの1枠を若手の競争に充てたいという思惑もあるのかもしれない。今季7勝7敗、防御率3.80を記録したループのような新戦力が台頭してくる可能性もあるからだ。とはいえ、少なくともバーランダーの穴埋めは必要であり、今季152イニングを投げて防御率3.85を記録したバーランダーとの再契約が選択肢の1つとして浮上してくる可能性もある。

 本命視されたジャイアンツが撤退するとなれば、今井争奪戦はやはり東海岸のチームを中心に動いていくのだろうか。「ドジャースのようなチームに勝ってワールドチャンピオンになることが自分の人生にとって一番価値がある」と語った今井。メジャー30球団との交渉期限が約1カ月後に迫る中、今後の動向が注目される。

2025.12.1 11:12 Monday

レイズの21歳有望株アイザックが脳の手術を受けたことを公表

 レイズの有望株ゼイビアー・アイザックは28日(日本時間29日)、夏に「命を救う」脳の手術を受けていたことを公表した。

 アイザックはインスタグラムの投稿の中で、7月に脳スキャンを受け、それが「人生で最も恐ろしい瞬間」となり、手術によりシーズンを終えることになったと明かした。MLBパイプラインの球団別有望株ランキングで5位にランクインしている21歳の一塁手は、脳スキャンを受けた理由について「単なる脱水症状だと思っていた」と記している。

 脳手術の目的については明らかにしなかったが、「完全に回復した」と復活を宣言。2022年ドラフト1巡目指名の一塁手はここ最近、レイズのマイナー選手向けの打撃キャンプに参加しており、来春のスプリングトレーニングには間に合う見込みだ。

 シーズン中、球団に対しては自身の状態に関する詳細を公表しないように要請していた。今季のアイザックはスプリングトレーニングで肘を負傷し、マイナー2Aで41試合に出場しただけ。最後の出場は6月25日で、7月以降は完全に欠場した。

 インスタグラムの投稿から数時間以内に、ジュニオール・カミネロ、ジョシュ・ロウ、カーソン・ウィリアムスといったレイズのチームメイト、ロマン・アンソニー(レッドソックス)、マックス・クラーク(タイガース)、テルマー・ジョンソン(パイレーツ)といった他球団の有望株たちがコメントを投稿し、アイザックへのサポートを表明した。

 アイザックは「X is Back」(Xは復活する)という言葉で投稿を締めくくった。

2025.12.1 08:56 Monday

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