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レッドソックスの有望株ロマン・アンソニーが初のサヨナラヒット

【レッドソックス2-1アストロズ】ボストン/フェンウェイパーク、8月1日(日本時間2日)

 レッドソックスの吉田正尚は本拠地でのアストロズ戦に「6番・DH」でスタメン出場したが、2打数ノーヒット(1死球)。九回のサヨナラ機で回ってきた第4打席は左腕ジョシュ・ヘイダーとの対戦となったため、代打を送られて交代した。3試合ぶりのノーヒットに終わり、今季の打撃成績は打率.229、出塁率.260、OPS.614となっている。チームは延長戦の末、十回に有望株ロマン・アンソニーのキャリア初のサヨナラ打が飛び出し、2-1で勝利した。

 トレード・デッドライン明けの初戦、レッドソックスは強豪アストロズとの接戦を制した。二回にクリスチャン・ウォーカーの14号ソロで先制されたものの、先発のクーパー・クリスウェルは7回7安打1失点の力投。しかし、アストロズ先発のハンター・ブラウンを攻略できず、六回まで無得点に抑えられた。

 七回、レッドソックスはトレバー・ストーリーの四球と盗塁、吉田の死球で無死一、二塁の好機を作り、カルロス・ナルバエスが送りバントを決めてチャンス拡大。ここでウィルヤー・アブレイユがレフトへの犠牲フライを放ち、ようやく同点に追いついた。

 九回は1死からストーリーが二塁打を放ち、一打サヨナラのチャンスに。吉田の代打で登場したロブ・レフスナイダーが四球を選び、1死一、二塁となったが、ナルバエスがセカンドフライ、アブレイユが空振り三振に倒れ、好機を生かせなかった。

 しかし、タイブレークに突入した十回、4番手のグレッグ・ワイサートがアストロズの攻撃を無失点に抑える好リリーフを見せると、直後に無死二、三塁のチャンスが到来し、有望株アンソニーがセンター越えのサヨナラタイムリー。アストロズ3連戦の初戦を制し、今季60勝に到達した。

 トレード期限にダスティン・メイとスティーブン・マッツを獲得し、投手陣を強化したレッドソックス。アレックス・コーラ監督が「いいチームになった」と手応えを語っていた通り、ロースコアの接戦をモノにして8月は白星スタートとなった。

2025.8.2 11:12 Saturday

ナショナルズ・小笠原慎之介が2度目の昇格 当面はリリーフでの起用か

 1日(日本時間2日)、ナショナルズはライアン・ルートス、オーランド・リバルタ、小笠原慎之介の3投手と外野手のロバート・ハッセル3世をメジャーに昇格させたことを発表した。トレード期限にクローザーのカイル・フィネガンら複数の主力選手を放出しており、その穴を埋めるための措置となる。

 小笠原に2度目のチャンスが巡ってきた。2年契約でナショナルズに加入した今季は3月21日にマイナー3Aに降格となり、4月17日には右脇腹を痛めて負傷者リスト入り。その後、ルーキーリーグやマイナー1A+でのリハビリ登板を経て3A復帰を果たし、7月6日にメジャー初昇格を果たしたが、2度の先発で0勝1敗、防御率9.45と打ち込まれた。

 メジャーで2度目の登板を終えた翌日に3A降格が決定。それ以降は2度の先発登板で合計10イニングを投げ、1勝0敗、防御率1.80と好投していた。フィネガンやマイケル・ソロカの放出でアクティブ・ロースターの投手枠に空きができたため、2度目のメジャー昇格の機会を得ることになった。

 ナショナルズは1日に始まったブルワーズ3連戦にミッチェル・パーカー、ジェイク・アービン、ブラッド・ロードの順で先発予定。オフを1日挟み、5日から始まるアスレチックス3連戦の初戦にはマッケンジー・ゴア(中5日)の先発が濃厚で、その後の3試合はパーカー、アービン、ロードがそれぞれ中4日で先発できるため、9日のジャイアンツ戦まで5人目の先発投手が不要なスケジュールとなっている。

 よって、小笠原は今後1週間ほどはブルペン待機となる可能性が高い。「MASNスポーツ」のマーク・ザッカーマン記者も「来週まで(追加の)先発投手が必要ではないため、小笠原は当面の間、ブルペンでの起用になるだろう」と伝えている。小笠原が2度目のチャンスを生かせるか注目だ。

2025.8.2 09:28 Saturday

カブスが8月の初戦を制す 新人右腕ホートンは17回2/3連続無失点

【カブス1-0オリオールズ】シカゴ/リグレーフィールド、8月1日(日本時間2日)

 カブスの鈴木誠也はトレード・デッドライン明けの初戦、本拠地でのオリオールズ戦に「3番・DH」でスタメン出場。8回4安打1失点で完投したオリオールズ先発のトレバー・ロジャースの前に3打数ノーヒットに終わったが、チームは1-0で勝利した。鈴木は2試合連続ノーヒットで今季の打撃成績は打率.248、出塁率.310、OPS.820となっている。

 トレード期限にリリーフ右腕のアンドリュー・キットリッジやユーティリティ・プレーヤーのウィリー・カストロ、先発右腕のマイケル・ソロカ、リリーフ左腕のテイラー・ロジャースを補強したカブス。新戦力が合流した最初の試合はロースコアの投手戦が展開され、わずか1時間49分というスピーディな試合となった。

 カブス先発のケイド・ホートンは強風が吹く中、5回71球を投げて2安打、3三振、3四球、無失点の好投を披露。カブスはホートンの労働量(球数やイニング数)を慎重に管理していく方針であり、少し早めの降板となったが、これで17回2/3連続無失点となり、直近5先発では防御率1.26と好投を続けている。

 カブスに唯一の得点が生まれたのは二回。カーソン・ケリーとピート・クロウ=アームストロングの連打で無死二、三塁のチャンスを作ると、ダンズビー・スワンソンは空振り三振に倒れたものの、イアン・ハップがライトへの犠牲フライを放ち、三塁走者のケリーが生還した。

 六回以降は4人のリリーバーが無失点リレー。新戦力のキットリッジも古巣を相手に2三振を含む3者凡退の好投を見せ、1点リードのまま迎えた最終回はクローザーのダニエル・パレンシアが締めくくった。

 カブスのクレイグ・カウンセル監督は「これから素晴らしい3カ月が待っている。それが今日スタートしたんだ」とトレード・デッドラインを経て強化されたチームに手応えを感じている様子。充実の戦力を揃えたカブスが2020年以来5年ぶりの地区優勝&ポストシーズン進出に向け、好スタートを切った。

2025.8.2 08:56 Saturday

ヤンキースがベドナー、ドバルら4選手を獲得 球界屈指のブルペンが完成

 31日(日本時間8月1日)、ヤンキースは救援右腕デービッド・ベドナー、カミロ・ドバル、ジェイク・バード、そしてユーティリティのホセ・カバイェロを獲得。トレード市場では既にライアン・マクマーンらを獲得していた中、デッドライン当日も精力的に動き、球界屈指のブルペンを完成させた。

 ヤンキースはパイレーツとジャイアンツからそれぞれ守護神を獲得した。現在30歳のべドナーは今季パイレーツで42試合に登板し、失敗なしの17セーブ、防御率2.37をマーク。現在28歳のドバルは今季ジャイアンツで47試合に登板し、15セーブ、防御率3.09を記録していた。共に不振に陥った昨季を乗り越え、守護神として復活のシーズンを送っていた。

 さらにロッキーズからは救援右腕ジェイク・バードを獲得した。現在29歳のバードは、通算防御率が4.57、今季も4.73と表面上の成績は優秀ではない。ただ、サイドに近い腕の角度から投じるスイーパーとカーブに磨きがかかり、今季は奪三振力が向上した。

 そして注目すべきは、獲得した3人の救援投手は全員が来季以降も契約を残す選手だということだ。ベドナーは1年半、ドバルは2年半、バードは3年半の保有期間を残しており、来季以降のブルペンの見通しも非常に明るくなった。

 一方、野手陣には昨季の盗塁王・カバイェロをレイズから獲得した。トレード発表時、レイズはヤンキースとまさに試合を戦っている最中であり、反対側のダグアウトへわたることとなった。これまでのトレードでもアメッド・ロサリオ、オースティン・スレイターらプラトーン/ベンチプレイヤーを獲得してきたのに引き続き、便利屋タイプのカバイェロを加え、選手層に厚みをもたらした。カバイェロもまた4年半の保有期間を残している。

 ヤンキースはこの4選手を獲得するため、10人の若手を放出した。「MLBパイプライン」が発表する球団の有望株ランキング・トップ30に入っていた有望株の中からは、捕手ラファエル・フローレス(8位・パイレーツへ移籍)、二塁手ロック・リッジオ(10位・ロッキーズへ移籍)、捕手/一塁手エドグリーン・ペレス(14位・パイレーツへ移籍)、右腕トリスタン・ビアーリング(19位・ジャイアンツへ移籍)、捕手ヘスス・ロドリゲス(25位・ジャイアンツへ移籍)、左腕ベン・シールズ(28位・ロッキーズへ移籍)らが放出された。

 今トレード市場におけるヤンキースの評価は高いだろう。売り手市場の様相を呈した今夏のトレード市場において、対価が高くなりやすい保有期間が長い選手を狙いながらも、球団にとって重要な有望株には手を付けずに補強に成功。選手層はデッドライン前とは見違えるほどに厚みを増し、ア・リーグ東地区首位のブルージェイズを追い上げ、リーグ連覇を狙える体勢が整った。

2025.8.1 10:28 Friday

アストロズがコレアを三塁手として呼び戻し 好打のサンチェスも獲得

 31日(日本時間8月1日)、アストロズがツインズから内野手カルロス・コレア、マーリンズから外野手ヘスス・サンチェスを獲得。正三塁手イーサク・パレイデスの今季全休が決まり、アストロズに7年間在籍したコレアを三塁手として呼び戻し、弱点の外野にも好打のサンチェスを加えた。

 現在30歳コレアはかつて2012年ドラフト全体1位でアストロズに入団し、アストロズの黄金期形成に大きな役割を果たした実績がある。その後、FAでツインズに加入後も活躍していたが、今季は打率.267、OPS.705、7本塁打と不振に苦しんでいた。

 ツインズもチームリーダーであるコレアの不振と歩調を合わせるように振るわないシーズンを送り、トレード市場では売り手に回ることを決断していた。コレアは「フロントオフィスと何度か話し合ったが、(2023年の)プレーオフ進出後に私が考えていたような方向には進んでいなかった。彼らも私を移籍させる時期が来たという点で同意した」と語り、両者の合意のもとトレードが進んだ。

 全球団に対するトレード拒否権を持つコレアは「私は移籍を許すチームは1チームだけ」と、古巣アストロズへの移籍を希望。アストロズも正三塁手だったパレイデスが右ハムストリングの負傷で今季全休となり、ノーラン・アレナドら内野手の補強を模索していた。ツインズとのトレードは30日(同31日)の時点で暗礁に乗り上げたと報じられていたが、デッドライン当日に急転直下で合意となった。

 コレアの対価は、26歳の左腕マット・ミカルスキーのみだった。ミカルスキーは「MLBパイプライン」が発表する球団の有望株ランキング・トップ30に入っておらず、今季も1Aで防御率5.68と振るわない。ツインズにとっての目的は若手を対価として得ることではなく、6年2億ドルのコレアの契約をサラリーダンプ(チーム総年俸の削減)することにある。コレアの契約の残り9600万ドル(約144億6500万円)の内、ツインズが負担するのは3300万ドルのみで、アストロズが残り契約の大部分を負担することになる。

 さらにアストロズは古顔を呼び戻しただけではなく、補強ポイントだった外野手もトレード。投手有利な本拠地でプレーしながら10本塁打、OPS.740をマークしているサンチェスを獲得した。サンチェスの対価として、新人の先発右腕ライアン・ガスト、アストロズの球団13位有望株である内野手チェイス・ジャロウスキー、1Aでプレーするエスミル・バレンシアをマーリンズに送っている。

2025.8.1 09:02 Friday

フィリーズが好守の外野手ベイダーを獲得 弱点の外野を補強

 31日(日本時間8月1日)、フィリーズが好守の外野手ハリソン・ベイダーをツインズから獲得。ナ・リーグ東地区でメッツと熾烈な地区優勝争いを繰り広げるフィリーズは、弱点だった外野のデプスを補強した。

 現在31歳のベイダーは今季96試合に出場し、打率.258、OPS.778、12本塁打をマーク。ゴールドグラブ受賞歴のある外野守備で知られるベテランは今季は打撃でもキャリアハイペースの成績を残し、新境地を見せていた。

 フィリーズは強力打線が持ち味だったが、外野陣のfWARはMLB28位の0.6に過ぎず、補強ポイントとなっていた。走攻守の貢献度を示すfWARにおいて、ベイダーは今季2.0をマークしており、フィリーズにとっては大きな補強となる。

 一方のツインズは勝率5割を下回り、今季のトレード市場では売り手として多くの選手を放出している。1年契約で加入していたベイダーも有力な放出候補であり、対価として2人の有望株を獲得した。

 対価の目玉となったのが、21歳の外野手ヘンドリー・メンデス。「MLBパイプライン」の有望株ランキングで12位に入っていたメンデスは今季、2Aで85試合で持ち味の打力を発揮。打率.290、OPS.808、三振数と同じ52四球をマークしていた。そして、ルーキーリーグでプレーする16歳の右腕ジェレミー・ヴィロリアも獲得している。

2025.8.1 07:38 Friday

ブルージェイズがCY賞右腕ビーバーを獲得 手術からの復帰目指す

 31日(日本時間8月1日)、ブルージェイズが2020年サイ・ヤング賞投手のシェーン・ビーバーをガーディアンズから獲得。ビーバーは目下、トミー・ジョン手術からの復帰を目指し、マイナーで既に4回のリハビリ登板を行っている。ア・リーグ東地区首位を走るブルージェイズは、逃げ切りのために先発ローテーションに実績ある右腕を加えた。

 現在30歳のビーバーは、健康であれば球界屈指の先発投手として知られる。2020年は防御率1.63を記録し、サイ・ヤング賞を受賞した。その後もガーディアンズのエースとして活躍し続けていたが、2024年4月に右肘を負傷し、トミー・ジョン手術を受けた。

 ブルージェイズの先発ローテーションは、ケビン・ゴーズマンを筆頭に実績あるベテランが名を連ねる。しかし、先発ローテーションの防御率はMLB24位と、ポストシーズンを勝ち抜く上では不安が残るクオリティだった。仮にビーバーが健康を取り戻せば、大きな補強となる。リハビリの経過は良好で、残りのリハビリ登板は2、3度と見られている。

 一方、ガーディアンズは今季54勝54敗と勝率5割を保っているが、トレード市場では売り手に回ることを決断し、生え抜きエースのビーバーとも袂を分かった。ビーバーは来季1600万ドルのプレイヤーオプションを残し、そのオプションがビーバーによって破棄されれば、球団には400万ドルのバイアウトが発生する。低予算球団のガーディアンズにとっては少なくない出費だ。今季を諦めたガーディアンズは、来季ビーバーが本格復帰を果たすことを期待する以上に今夏トレードして対価を得ることを選択した。

 対価としてガーディアンズに移籍するのは、22歳の先発右腕カール・スティーブン。2024年ドラフト2巡目でブルージェイズに入団したスティーブンは今季大ブレイクを果たした。シングルAから既にダブルAへと昇格し、3階級で18登板(17先発)で防御率2.06を記録した。

2025.8.1 06:51 Friday

パドレスが剛腕ミラーらをアスレチックスから獲得 超有望株を対価に

 31日(日本時間8月1日)、パドレスが救援右腕メイソン・ミラーと先発左腕JP・シアーズをアスレチックスからトレードで獲得。対価として「MLBパイプライン」のプロスペクトランキングで球界3位のレオ・デブリースら4人の有望株がアスレチックスへ移籍する。パドレスのAJ・プレラーGMが再びトレード市場を揺るがすビッグディールを成立させた。

 現在26歳のミラーは昨季オールスターにも選出された球界屈指の剛腕。昨季は55登板で28セーブを挙げ、9回あたりの奪三振数(K/9)14.40個とブレイクを果たした。今季は防御率こそ3.76と振るわないが、38登板で既に20セーブを挙げている。

 ミラーの獲得によって、パドレスは既に球界最強とうたわれるブルペンに新たなトップリリーバーを加えたことになる。パドレスのブルペンはこれまでMLBトップの防御率2.97を記録し、オールスター・ゲームに3選手(ロベルト・スアレス、エイドリアン・モレホン、ジェイソン・アダム)を送り込む史上初の快挙を成し遂げたばかりだ。

 また、ミラーは来季以降、先発投手として活躍する可能性もある。アスレチックスでは先発投手としてデビューし、才能の片鱗を示しながらも、負傷のリスクを懸念して昨季から救援に転向した。ミラー獲得のために莫大な対価を支払ったパドレスには、過去にセス・ルーゴやマイケル・キングの先発転向を成功に導いた実績もあり、今回も同じ道を模索するかもしれない。

 一方、シアーズは先発ローテーションに安定感をもたらす存在として期待される。29歳のシアーズは今季、22先発で7勝9敗、防御率4.95をマーク。通算防御率も4.48と支配力には欠けるが、過去2年は負傷なく年間32先発ずつをこなしたワークホースだ。今季のパドレスの先発ローテーションは、キングやダルビッシュ有といった主力投手の離脱が相次いだ。怪我知らずのシアーズは2028シーズンまで3年半の保有期間を残し、今後長くローテーションを埋められる存在になり得る。

 しかし、ミラーとシアーズの獲得に要した対価は決して安くはなかった。パドレスは球界最高のプロスペクトの一人と称されるデブリースを放出した。デブリースは弱冠18歳ながらハイAで今季82試合に出場し、OPS.767と平均以上の打撃成績をマーク。守備力・脚力にも高い評価を受けている。

 また、デブリースの他にも3人の投手プロスペクトを放出した。23歳のブレイデン・ネット(パドレス3位)は最速99マイルの直球を武器に高い奪三振力を誇る。22歳のヘンリー・バエズ(同13位)も、今季ダブルAの20先発で防御率1.96と好投していた。そして26歳のエドゥアルニエル・ヌニェス(同17位)も101マイル(約163キロ)を超える豪速球を武器に、今季メジャーデビューを飾った救援右腕だ。

 「我々が決して恐れたことがないのは、選手をトレードすることだ」と昨夏のトレード・デッドラインでプレラーGMは語った。その言葉通りにミラー争奪戦を制したあともパドレスのトレード攻勢は続いており、ロイヤルズからキャッチャーのフレディ・ファーミンを、オリオールズからはオールスター選出の大砲ライアン・オハーンと外野手ラモン・ローレアーノを獲得したと報じられている。

2025.8.1 05:56 Friday

レッズがレイズの右腕リテルを獲得 ドジャースも絡む三角トレードに

 パイレーツから好守の三塁手キブライアン・ヘイズを獲得したばかりのレッズが、次は先発投手の補強に動いた。30日(日本時間31日)、レッズはレイズとのトレードで右腕ザック・リテルを獲得したことを発表。なお、レイズはドジャースともトレード交渉を進めており、事実上の三角トレードに発展する見込みであることが報じられている。

 レッズはアダム・サーウィノウスキー(球団10位の有望株)とブライアン・バンベルの2投手をレイズへ放出し、リテルを獲得。29歳のリテルは2023年シーズン途中のレイズ移籍後に先発投手として急成長を遂げ、今季は22試合に先発して8勝8敗、防御率3.58をマークしている。

 リテルの加入に伴い、レッズはニック・マルティネスをブルペンに回すという。ニック・クロールGMは「リテルが先発を務め、マルティネスは昨季のようにスイングマン(=谷間の先発とロングリリーフを兼任する投手)に回る予定だ」と両投手の起用法について語っている。

 なお、レッズは今後、有望株チェイス・バーンズにイニング制限を設ける見込みであり、負傷者リスト入りしているハンター・グリーンの復帰後、バーンズはブルペンに回る可能性がある。よって、グリーン復帰後の先発ローテーションはグリーン、アンドリュー・アボット、ニック・ロドロ、ブレイディ・シンガー、リテルという顔ぶれになりそうだ。

 また、複数の関係者によると、レイズはレッズから獲得したサーウィノウスキーを含む3選手をドジャースに放出し、ハンター・フェデュシアを獲得する見込みだという。ドジャースにはサーウィノウスキーのほか、ポール・ジャーベイス、ベン・ロートベットの3選手が移籍する予定だ。こちらのトレードについては、まだ両球団からの正式発表は行われていない。

2025.7.31 14:38 Thursday

レッドソックスが投手補強 カージナルスからベテラン左腕マッツを獲得

 30日(日本時間31日)、レッドソックスはカージナルスとのトレードで34歳のベテラン左腕スティーブン・マッツを獲得したことを発表した。トレードの対価としてマイナーリーガーのブレイズ・ジョーダンがカージナルスへ移籍する。

 マッツは自己最多の14勝を挙げた2021年シーズン終了後にFAとなり、総額4400万ドルの4年契約でカージナルスに加入。しかし、移籍後は肩や腰の不調に悩まされ、3年間でわずか10勝と思うような活躍ができなかった。

 契約最終年の今季は32試合(うち2先発)に登板して55イニングを投げ、5勝2敗1セーブ、7ホールド、防御率3.44、47三振を記録。先発、ロングリリーフ、中継ぎ、抑えと様々な役割をこなせる「便利屋」としてトレード市場でも注目を集めていた。

 新天地レッドソックスでも引き続き「便利屋」としての起用が有力。主にロングリリーフを担当することになるとみられるが、必要に応じて谷間の先発や試合終盤のリリーフを担うケースも出てくるだろう。レッドソックスにとっては投手陣の層に厚みをもたらすという点で、意味のある補強になったと言える。

 カージナルスへ移籍するジョーダンは2020年ドラフト3巡目(全体89位)指名でプロ入りした強打の内野手。今季はマイナー2Aと3Aで合計88試合に出場し、打率.308、12本塁打、62打点、OPS.872をマークしている。

 来季からカージナルスの編成本部長に就任することが決まっているハイム・ブルーム(現在の肩書はアドバイザー)にとって、ジョーダンはレッドソックス時代に自身がドラフトで獲得した選手であり、将来の主軸候補として育成していくつもりなのだろう。

2025.7.31 14:00 Thursday

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