MLBのライブ配信観るなら《SPOTV NOW》
TRENDING NOW

カブス九回に悪夢 5失点で逆転負け、守護神が負傷 鈴木は1安打
【カブス3-6ナショナルズ】シカゴ/リグレーフィールド、9月7日(日本時間8日)
カブスは3-1とリードして迎えた九回、守護神ダニエル・パレンシアが1死も奪えず5失点。3-6で逆転負けを喫した上、パレンシアは右肩の負傷を訴えてイニング途中で退いた。この日の敗戦で東地区最下位のナショナルズとの3連戦に負け越し、さらにクローザーが負傷し、カブスにとって悪夢の週末となった。また、鈴木誠也はタイムリーを含む5打数1安打を記録した。
1-1の同点で迎えた五回2死一、二塁で、カブスは鈴木がレフト前にタイムリー。高めのフォーシームを捉え、勝ち越し点を叩き出した。
投手陣も奮闘し、オープナーの後を引き継いだコリン・レイが5回1/3を1失点と好投。さらにカーソン・ケリーがこの日2本目の本塁打を放ち、カブスは3-1にリードを広げた。
そして2点リードの最終回を今季22セーブのパレンシアに託した。パレンシアは先頭のロバート・ハッセル3世に3号ソロを被弾。なおも四球と単打でピンチを招き、代打ジョシュ・ベルに逆転3ランを浴びた。続くディレン・ライルにも三塁打を浴び、アンドレス・シャパロへの初球を投じたところで右肩を痛めた。
パレンシアの降板後に三塁走者が生還し、ナショナルズはさらにリードを拡大。そのまま6-3で逆転勝利を飾った。カブスはポストシーズン争いから脱落したナショナルズに対し、1勝2敗で3連戦に負け越し。依然ワイルドカード1位を維持し、同4位に対して5ゲーム、同2位のパドレスに対して3ゲームのリードを保っている。
クレイグ・カウンセル監督はパレンシアの負傷について、肩の後方部分の捻挫とコメント。25歳のパレンシアは豪速球を武器に今季からクローザーに定着。この日5失点を喫するまで、51登板で防御率2.12と抜群の安定感を発揮していた。ポストシーズンの戦いを見据えるカブスにとって、クローザーの離脱は大きな痛手となる。
また、鈴木は「3番・ライト」でスタメン出場し、5打数1安打1打点を記録。直近7試合で打率.179と振るわないが、ナショナルズとの3連戦では毎試合安打を放った。
2025.9.8 07:51 Monday
エンゼルス・菊池が2回7失点で11敗目 通算1000三振の節目に到達も
【エンゼルス4-17アスレチックス】アナハイム/エンゼルスタジアム、9月6日(日本時間7日)
エンゼルスの菊地雄星(34)がアスレチックス戦に先発。2回7失点と苦しみ、今季11敗目を喫した。エンゼルスは21安打17得点の猛攻を浴び、アスレチックスに17-4の大差で敗れた。
菊池は初回、先頭打者から三振を奪い、キャリア通算1000三振に到達。幸先良いスタートを切ったが、2死から2四球と単打で満塁のピンチを招いた。続くタイラー・ソダーストロムが放った鋭いライナーをレフトのテイラー・ウォードがバンザイして後逸し、これが走者一掃の二塁打となる。
いきなり3点のビハインドを背負った菊池は、二回も5球であっさりと2死までこぎ着けた。しかし、シェイ・ランゲリアーズとブレント・ルーカーに連続二塁打を打たれて4点目を失い、四球を挟んで4番コルビー・トーマスに5号3ランを献上。前回の8月の対戦でも本塁打を打たれている新人に痛恨の一発を浴び、菊池は二回限りで降板した。
2回7失点、6安打、1本塁打、3四球、1三振と苦しみ、防御率は3点台から4.18に悪化した。オールスターに選出された前半戦から一転、後半戦は10先発で防御率6.66と不振に陥っている。
エンゼルスはその後も追加点を許し、八回開始時点で1-9と大差を付けられ、野手のスコット・キンガリーをマウンドに。キンガリーは2回で12安打8得点の猛打を浴びながら、試合を終わらせた。
一方、勝利したアスレチックスは今季最多の21安打17得点で大勝。4位エンゼルスに0.5ゲーム差に迫り、最下位脱出に近づいた。新人王候補のニック・カーツは29号ソロを放ち、アスレチックスではマーク・マグワイア(1987年)とホセ・カンセコ(1986年)以来、新人での30本塁打に王手をかけた。
2025.9.7 15:01 Sunday
Dバックスが4連勝でプレーオフ争いに再参戦 吉田は1安打1打点
【ダイヤモンドバックス5-1レッドソックス】フェニックス/チェイスフィールド、9月6日(日本時間7日)
トレードデッドラインでは売り手に回ったダイヤモンドバックスが調子を上げ、4連勝を記録した。レッドソックスはセダン・ラファエラの本塁打キャッチ、吉田正尚のタイムリーで一矢報いたが、及ばなかった。
ダイヤモンドバックスは二回、満塁のチャンスを作り、敵失と犠牲フライで3点を先制。レッドソックスも直後の三回に吉田のタイムリーで1点を返した。
しかし、ダイヤモンドバックスはレッドソックス先発のジオリトに対して攻撃の手を緩めず、四回に1点を追加。さらに五回にもコービン・キャロルが右中間に大飛球を放ち、本塁打になるかと思われたが、これをレッドソックスのセンターであるラファエラが捕球した。「スタットキャスト」によればラファエラは約35.7メートルの距離を時速約29.7キロで駆け抜け、一直線に打球を追跡。ジャンプ一番で打球を掴んだ。
しかし、ラファエラのスーパープレーでも流れは覆らなかった。七回にダイヤモンドバックスは犠牲フライで再び1点を追加。さらに直後の八回にはレフトのブレイズ・アレクサンダーがお返しとばかりにアレックス・ブレグマンの本塁打を奪い取った。本職が内野手のアレクサンダーはこれまでレフトのプレー経験はわずか1イニングのみ。しかし、高い身体能力を生かし、慣れないポジションでスーパープレーを見せた。
ダイヤモンドバックスは5-1で勝利し、7月1日以降では初めて勝率5割を上回った。8月から21勝13敗の快進撃でワイルドカードまで4.5ゲーム差に前進し、再びプレーオフ争いに加わっている。一度はプレーオフ争いに白旗を上げたが、チーム内ではこの快進撃は驚きではない。救援左腕のジェイレン・ビークスは「僕たちにとって、ずっと現実だったと思う。確かに、ある時点では8.5ゲーム差まで追い詰められたこともあるけど、いつも『おい、周りを見ろよ、ここにはいい選手がたくさんいるぞ』って感じだったよ」と、キャロルやケテル・マーテら実力者が揃うチームへの自信が失われたことはなかったようだ。さらに本塁打キャッチで魅せたアレクサンダーはこう語る。「このまま勢いを維持していきたい。この差を縮めて、最後19試合でどこまでいけるか見てみよう」。
レッドソックスの吉田は「1番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打1打点。1番でキャリア初の先発出場となり、チーム唯一の得点を叩き出した。今季の打撃成績は打率.242、OPS.649となっている。
2025.9.7 14:58 Sunday
バーランダーが奪三振数歴代8位に浮上 チームは42歳の好投生かせず敗北
【カージナルス3×-2ジャイアンツ】セントルイス/ブッシュスタジアム、9月6日(日本時間7日)
42歳のジャスティン・バーランダーがカージナルス戦で6回無失点6三振と好投。ジャイアンツのレジェント投手であるゲイロード・ペリーを抜き、歴代8位に浮上する通算3535三振を記録した。ただ、2-0とリードしていたジャイアンツは、最終回に3失点して逆転サヨナラ負け。連勝が5でストップした。
六回、そこまで無失点の好投を続けていたバーランダーは先頭のイバン・ヘレーラから見逃し三振を奪い、奪三振数歴代8位のゲイロード・ペリー(通算3534三振)に並んだ。さらに続くノーラン・ゴーマンからこの日3度目の三振を奪い、ペリーの記録を更新。そして3死目も通算3536個目の三振で奪い、6回無失点の好投を締めくくった。
バーランダーはこれで歴代奪三振数ランキングの8位に浮上。そして7位のドン・サットンまでの差はわずか39個だ。メルビン監督は「記録更新は続くだろう。彼より上位の選手はそう多く残っていないからね。本当に信じられない。キャリアのこの晩年でこれほど好投できるなんて、彼には脱帽だ」と、大ベテラン右腕の好投を称えた。
一方のバーランダーは「すごく興奮しているよ。素晴らしいね。うん、最高だよ。すごく嬉しいよ」と語ったが、チームのサヨナラ負けに苛立ちを隠せない様子だった。ジャイアンツは2点リードで迎えた九回、守護神ライアン・ウォーカーが1死も奪えず3失点を喫してサヨナラ負け。目前に迫っていた6連勝を逃した。
しかし、ベテランのバーランダーは既に前を向いている。「つい最近まで、僕らは完全に落ち込んでいた。今は希望がある。希望にはプレッシャーが伴うが、僕らは良いパフォーマンスを発揮しなければならない。これまでやってきたことを続けるだけさ。特別なことは何もする必要はない」
2025.9.7 14:56 Sunday
ヤンキースが首位ブルージェイズとの接戦を制す ベリンジャーが好返球
【ヤンキース3-1ブルージェイズ】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、9月6日(日本時間7日)
ア・リーグ東地区首位のブルージェイズと2位のヤンキースによる同地区対決3連戦は2戦目を迎え、この日はヤンキースが勝利。序盤に得たリードをコディ・ベリンジャーの補殺やブルペン陣の奮闘で守り抜いた。
ヤンキースは二回、ジェイソン・ドミンゲスのタイムリーと犠牲フライで2点を先制。しかし、先発のルイス・ヒルは2四球でピンチを招き、内野ゴロの間に1失点を許した。
そして六回にもピンチを招き、2死二塁からライト前ヒットを浴びる。ただ、ここはライトのベリンジャーが好返球で二塁走者を本塁で刺し、同点を防いだ。試合はその後雨天中断に入ったが、中断明けもヤンキースの流れは変わらなかった。六回に犠牲フライで追加点を挙げ、3-1で逃げ切りに成功。首位攻防戦の2戦目を取り、シリーズを1勝1敗のタイに戻した。
ベリンジャーは試合の鍵を握った補殺について「いいスタートを切れた。2死で、相手は積極的に攻めてくるだろうと予想していた。とにかく(捕手の)オースティン・ウェルズにいい送球ができればと思った。彼はボールをうまくキャッチしてタッチしてくれた」「芝生が濡れていたから、理想的には、彼にちょっとワンバウンドでいいボールを送りたかった」と振り返った。
さらにベリンジャーは「あの打線を1点に抑えるのは簡単なことじゃない。(投手陣は)今日素晴らしい仕事をしてくれた」と、投手陣を称賛。ヤンキースのブルペンは一時期の乱調を乗り越えつつある。4アウトセーブを挙げたデービッド・ベドナーはブルペン陣の役割が明確化されつつあるとし、「みんな少し落ち着いてきたと思う。私にとって一番大事なのは、いつ電話がかかってきても対応できるように準備しておくことだと思う。いつだってね」と語った。
2025.9.7 13:16 Sunday
パドレスが打者天国でまさかの完封負け 痛恨の5連敗
【ロッキーズ3-0パドレス】デンバー/クアーズフィールド、9月5日(日本時間6日)
3カード連続で負け越し中のパドレスは、この日から西地区最下位のロッキーズと3連戦。その初戦はロッキーズ先発のカイル・フリーランドに8回無失点10三振と抑え込まれ、0-3で敗れた。西地区首位のドジャースも不振に喘ぐ中、パドレスも急ブレーキがかかり、首位との差は2ゲームから縮まっていない。
パドレスの目下の課題は先発投手陣で、直近9試合で防御率7.52。しかし、この日は打者天国と呼ばれるクアーズフィールドで先発のニック・ピベッタが好投し、6回2失点と試合を作った。
問題は打線だった。パドレス打線はロッキーズ先発のフリーランドに対し、五回にラモン・ローレアーノの二塁打、八回にホセ・イグレシアスの単打、九回にフェルナンド・タティスJr.の単打が飛び出しただけで、3安打に抑え込まれた。
フリーランドは前回登板の2日のジャイアンツ戦で初回無死一塁から先制2ランを打たれ、その本塁打のセレブレーションについて打者ラファエル・デバースと口論になり、1死も奪えないまま退場処分に。しかし、この日は見違えるような投球で、8回無失点、2安打、10三振、無四球。8回以上を無失点に抑えるのは実に2017年以来、2桁三振も2021年以来と、3連続で防御率5点台の左腕にとって久々の快投となった。
パドレスは痛恨の5連敗を喫した。しかし、地区優勝を争うドジャースも4連敗、直近3カードで負け越しており、ゲーム差は変わっていない。シーズン残り1カ月、不振脱出の糸口を早く見つけるのはどちらのチームになるだろうか。
2025.9.6 14:44 Saturday
休養十分のPCAが躍動しカブス大勝 鈴木と小笠原が対戦
【カブス11-5ナショナルズ】シカゴ/リグレーフィールド、9月5日(日本時間6日)
カブスは休養十分のピート・クロウ=アームストロング(PCA)ら打線の活躍によって、ナショナルズに大勝。カブスの鈴木誠也も4打数1安打1得点と活躍した。また、ナショナルズの小笠原慎之介は3番手として登場し、2回2失点だった。
クロウ=アームストロングは2日と3日のブレーブス戦を連続で欠場した。さらに4日はチームの休養日で、3日連続で試合から離れることになった。クロウ=アームストロングを3日間休ませたクレイグ・カウンセル監督は「精神的なリセットになるし、結果に苛まれることから解放される。選手たちにとって大きな励みになる。毎日、結果で評価されるというのは、本当に辛いことだ。選手たちは本当に苦労するんだ」と、休養を与えることの意義について語った。
そして休養の効果は早速発揮された。クロウ=アームストロングは初回、一挙5点を先制するビッグイニングで特大の犠牲フライ、その後打球速度100マイル超えの単打を2本、今季32個目の盗塁、終盤にも仕上げの犠牲フライを放った。直近30試合では打率.163、出塁率.217、長打率.231、1本塁打と苦しんでいたが、この日の活躍が息を吹き返すきっかけとなるかもしれない。
名将の呼び声高いカウンセル監督は選手に休養を与えるタイミングにも長けている。「確かに、これは直感的な決断の一つだ。目の前には、そろそろそうすべきかもしれないというデータもある。でも、見ているのはあくまでその人、選手。コーチやここにいる人たちと話し合って、選手にとって何が必要かを考えるだけだ。選手にとって何が最善なのか?」。カウンセル監督は先月もカイル・タッカーに精神的なリセット期間として数試合欠場させ、復調に導いた。さらにミゲル・アマヤ、イアン・ハップ、そして鈴木も過去に休養をきっかけに復調した経験がある。
クロウ=アームストロングも「休養は良かった。間違いなく賢明で計算された決断だった。最初から、私はカウンセルを信頼していた。そして、ここで一緒に過ごしていくうちに、本当に良い関係へと発展していった」と、カウンセル監督への信頼を語った。地区首位のブルワーズに対しては5.5ゲーム差の2位、ワイルドカードでは5ゲーム差で首位のカブスは、このまま第4シードでポストシーズンに臨む可能性が高い。コンディショニングが鍵を握る残り1ヵ月の期間では、適度な休養が生きるだろう。
カブス打線の11得点の猛攻、そして先発ハビアー・アサッドのゲームメイクが光ったこの試合で、鈴木も勝利に貢献。初回にチャンスを広げる安打を放ち、5得点のビッグイニングを演出した。4打数1安打1得点1四球の成績で、シーズン打撃成績は打率.244、OPS.791となっている。
そして、ナショナルズの3番手として小笠原が登板し、五回は三者凡退に抑えた。六回は先頭に四球を与え、鈴木とメジャーで初対戦。4球目のチェンジアップをセンターフライにされ、二塁走者を進める犠牲フライを打たれた。その後クロウ=アームストロングに犠牲フライ、続くニコ・ホーナーにソロ本塁打を浴びた。2回2失点1安打1四球で、防御率は5.67へ悪化した。
2025.9.6 14:38 Saturday
不振のメッツ・千賀が3Aに降格 再調整でポストシーズンの復帰目指す
メッツは不振の千賀滉大を3Aに降格させた。スプリングトレーニング時点ではエースとして期待されていた千賀に対して、非情な決断を下した。
千賀は少なくとも9月20日まではMLBに復帰する資格がなく、そこまで3Aで調整する予定だ。球団はポストシーズンで千賀が貢献できるかどうかより的確に判断できると考えている。
「彼はチームにとって正しいことをしたいと思っており、ここでプレーオフ進出に貢献できると信じていると思う。彼はプレーオフ進出を強く望んでいる。そして、私たち全員が、彼にとってその実現に向けた最良の方法は、一歩引いて、よりコントロールされた環境で必要なことに取り組み、そこから前進することだと認識した」とデービッド・スターンズ球団運営部長は降格の理由を語った。
メッツが千賀を降格させるには、右腕投手の承認が必要だった。これは、千賀が2022年12月に日本からメッツに移籍した際に署名した5年総額7500万ドルの契約条項に盛り込まれていた。スターンズとカルロス・メンドーサ監督によると、千賀は当初からこの条件に同意していたという。「この件についてコウダイと話し合っていくうちに、我々双方の観点から、これがチームと選手にとって正しい選択だということがはっきりしたと思う」とスターンズは語った。
2023年のルーキーイヤーにオールスターに選出された32歳の千賀は、昨季は負傷に苦しんだ。しかし、今季の前半戦は本領を発揮し、最初の13試合で7勝3敗、防御率1.47。しかし、右ハムストリングを痛め、最終的に1ヵ月間欠場した。それを境に不振に陥り、直近8試合では、0勝、防御率6.56となっていた。
メッツの関係者は、千賀の脚の怪我が、投球フォームの他の部分で過剰な補正を強いる原因になった可能性があると考えている。投球メカニクスに細心の注意を払っている千賀は、運動連鎖の一部に違和感を覚えると認めている。昨夏、彼は左ふくらはぎの怪我からの復帰が遅れた理由として、投球メカニクスを何度も挙げていた。今回は、ペナントレースの真っ只中で千賀に解決策を探らせるのではなく、メッツは3Aシラキュースというリスクの低い環境で解決策を見つけてほしいと考えている。計画では、千賀は今後1週間で数回のブルペン投球を行い、その後2回先発登板する。すべてが順調に進めば、終盤に1、2回先発登板できる見込みだ。
「彼を注意深く見守るつもりだ。彼はチームにとって重要な存在だから、しっかり見極めなければならない」とカルロス・メンドーサ監督は語った。
2025.9.6 14:38 Saturday
打線好調のジャイアンツが5連勝 プレーオフ争いをかき乱す?
【カージナルス2-8ジャイアンツ】セントルイス/ブッシュスタジアム、9月5日(日本時間6日)
ラファエル・デバースとウィリー・アダメスの連続本塁打で勢いづいたジャイアンツがカージナルスを下し、5連勝。直近12試合で11勝の快進撃でポストシーズン圏内まで4ゲーム差のワイルドカード4位に躍進した。
ジャイアンツは初回、デバースとアダメスの2、3番コンビが本塁打を放って2点を先制。ボブ・メルビン監督も「本当に原動力になった」と振り返る主砲の連続弾で、ジャイアンツは試合の主導権を握った。
投げても、メジャー初勝利を目指す先発のカーソン・シーモアが5回1失点と好投。さらに四回にも一挙4得点の猛攻でリードを広げた。七回にはこの日4安打と爆発したイ・ジョンフ(李政厚)のタイムリー三塁打などでダメ押し。先発全員安打で今季最多タイの18安打をカージナルスに浴びせる完勝だった。
「攻撃面で良い感触を持って試合に臨めている。それには理由がある。その感触は伝染する。そして今、攻撃面では、今年一番良い状態にあると感じている」とメルビン監督は手応えを感じている。
トレードデッドラインでは売り手に回り、後半戦の出だしは9勝22敗と大失速した。8月22日には借金が7にまで膨らんだが、わずか2週間で貯金は3にまでV字回復。その原動力は好調な打線で、直近15日間ではOPS.919、29本塁打(ともにメジャー2位)と大当たりだ。本塁打が出にくい投手有利な球場を本拠地にしているが、直近18試合では毎試合本塁打が飛び出している。仮に19試合連続本塁打となれば、1947年に樹立された球団記録に並ぶことになる。
この日の勝利で連勝は5に伸び、ワイルドカード2位タイのパドレスとメッツまで4ゲーム差、そして地区首位のドジャースまで6ゲーム差に差を縮めた。ドジャースとの直接対決も7試合残っており、ジャイアンツが残り1ヵ月のペナントレースにおける台風の目となるかもしれない。
2025.9.6 14:33 Saturday
ポール・スキーンズがドジャースを圧倒 サイ・ヤング賞は確実か
【パイレーツ5-3ドジャース】ピッツバーグ/PNCパーク、9月4日(日本時間5日)
ナ・リーグサイ・ヤング賞候補のポール・スキーンズ(10勝9敗)が6回無失点の好投で、パイレーツを勝利に導いた。若手投手陣の活躍で中地区最下位のパイレーツは、西地区首位のドジャースをスイープ(3連勝)。スキーンズは防御率を再び1点台とし、サイ・ヤング賞レースで独走体勢に入った。
スキーンズにケチを付けるのは難しい。23歳の右腕は既に新人王、デビューからの2シーズンで2年連続のオールスターゲーム先発など多くの栄誉を手に入れ、今季は自身初のサイ・ヤング賞を手にするだろう。唯一ケチを付けられる点が、個人勝敗では黒星が先行していることだったが、この日10勝目を手に入れたスキーンズは「もう私についてそんなことは言えないよ」といたずらっぽく笑った。
スキーンズは10勝9敗、防御率1.98(両リーグ1位)、195三振(ナ・リーグ1位)の成績を収めており、サイ・ヤング賞獲得はほぼ間違いない。パイレーツの選手として1990年のダグ・ドレイベック以来3人目の受賞者となるだろう。
パイレーツのドン・ケリー監督は喜んでサイ・ヤング賞投票における広報の役目を引き受けるだろう。「もちろん、彼の仕事ぶり、闘志、持ち前の才能、そして彼の仕事への取り組み方。私たち全員が彼のためにそれ(サイ・ヤング賞)を望んでいる。願わくば、今年こそ受賞してほしい。今年であろうとなかろうと、彼はサイ・ヤング賞に値する投手だ。彼が受賞すれば、ポールにとっても球団にとっても大きな意味を持つだろう」と、受賞を熱望している。重ねて「ポールのこと、そして彼の物事への取り組み方を知っていると、本当に感銘を受けるのは、彼がそうするのはサイ・ヤング賞が理由ではないということだ。彼は本当により良くなりたいから、偉大になりたいから、そうするんだ。そして、彼はマウンドに立って、ピッツバーグ・パイレーツの勝利に貢献したいんだ」と、スキーンズの姿勢に賛辞を惜しまなかった。
MLB3位の平均得点を誇る強力ドジャース打線に対し、スキーンズはわずか2安打、8三振(ナ・リーグMVP最有力候補の大谷からの2三振含む)、1四球と好投した。「こういうのが楽しいんだ。間違いなく野球界最強のチームを相手にホームでスイープを狙うのは、最高のチャンスだ。決して軽視してはいけない」と、強敵との対戦を楽しんだ。
また、自身初のサイ・ヤング賞獲得に向けて視界は良好だが、スキーンズはまだ気を緩めていない。「結局は良いピッチングをすることに尽きる。良いピッチングをしても失点することはあるし、良いピッチングをしても失点しないなんてありえない。残り4、5試合の先発が残っている。オフシーズンに入る前に、何もやり残したくはない。去年と同じ考え方だ。どこに行っても結果には関わらないが、何もやり残したくはない」と、全てを出し切るつもりだ。
そして、いかにスキーンズが好投しようと、打線の援護がなくては前半戦のように黒星が増えてしまうだろう。後半戦に入ってから6勝1敗と勝ち運が巡ってきたスキーンズのバックには、ケリー新監督のもと生まれ変わったチームがいる。ケリー監督が5月に就任するまでチームは12勝26敗だったが、就任後は52勝51敗。特に直近16試合では12勝を挙げている。
スキーンズは好調なチームについて「いい野球ができている。個人として、あるいはチームとして、自信がどこから来るのかは分からない。ある程度は成功から来ると思う。だから、自分たちにはできるということを証明できたと思う。それが自信につながっているんだ」と語った。
2025.9.5 14:44 Friday