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フィリーズがデュラン獲得 トップ・プロスペクト2選手とのトレード
30日(日本時間31日)、フィリーズはツインズの剛腕ヨアン・デュランの獲得に成功した。あと2年半保有できるデュランの獲得に要した対価は大きく、MLBパイプラインのプロスペクト・ランキング全体トップ100にランクインしていた2選手(ミック・エイベルとエデュアルド・タイト)を放出。とはいえ、平均100マイル超の剛球を持つ右腕の加入はフィリーズのブルペンを劇的にグレードアップさせることになるだろう。
デュランはメジャー4年目の今季、ここまで49試合に登板して6勝4敗16セーブ、1ホールド、防御率2.01、53三振の好成績をマーク。フォーシームの平均球速は100.2マイルに達し、この剛速球以外にスプリッター(スプリンカー)、ナックルカーブ、スイーパーを操る。高い三振奪取能力を誇るだけでなく、ゴロの打球を量産するため、被本塁打が少ないのが特徴だ。
今季のフィリーズはジェフ・ホフマンとカルロス・エステベスが抜けたブルペンにジョーダン・ロマノとジョー・ロスを補強したが、両者とも期待外れ。さらにホセ・アルバラードが薬物規定違反で80試合の出場停止処分を受け、ポストシーズンにも出場できない。こうしたチーム事情もあり、ブルペンが最大の補強ポイントとなっていたが、先日のデービッド・ロバートソンに続き、デュランの獲得にも成功。デーブ・ドンブロウスキー編成本部長はブルペンの補強が完了したことを明言した。
しかし、デュラン獲得に要した対価は小さくなかった。エイベルはメジャー全体92位の評価を受けている有望株右腕で、今年5月にメジャーデビュー。ここまで6試合に先発して2勝2敗、防御率5.04と苦戦しているが、マイナー3Aでは13先発で7勝2敗、防御率2.31の好成績を残している。
タイトはメジャー全体56位の評価を受けている攻撃型捕手で、今季はマイナー1Aと1A+で合計82試合に出場して打率.255、11本塁打、57打点、OPS.753を記録。まだ攻守とも発展途上で、今後の成長が期待される。
なお、ポストシーズンでは先発ローテを4人で回すことができるため、ポストシーズンに出場できないアルバラードの代役として、左腕ヘスス・ルザードをブルペンに回すプランが浮上しているようだ。ブルペンの補強に成功したフィリーズはトレード期限に向けて、打線の強化に着手するとみられる。
2025.7.31 10:34 Thursday
メッツがさらなるブルペン補強 カージナルスの守護神ヘルズリーを獲得
ジャイアンツからタイラー・ロジャースを獲得したばかりのメッツがさらなるブルペン補強に動いた。30日(日本時間31日)、メッツはカージナルスの守護神ライアン・ヘルズリーを獲得したことを発表。ヘスス・バイエズ、ネイト・ドーム、フランク・エリサルトという有望株3選手とのトレードとなった。MLBパイプラインの球団別プロスペクト・ランキングではバイエズが8位、ドームが14位にランクインしていた(エリサルトは圏外)。
ヘルズリーは昨季カージナルスの球団記録となるシーズン49セーブをマークした剛腕リリーバー。今季は36試合に登板して36イニングを投げ、3勝1敗21セーブ、防御率3.00、41三振を記録している。「ポストシーズンに出られるのはいつが最後になるかわからないから、10月にプレーしたいんだ」と語り、コンテンダーへの移籍を望んでいたが、希望通りにナショナル・リーグ東地区の首位に立つメッツへの移籍が実現した。
メッツには絶対的守護神のエドウィン・ディアスがいるため、今季終了後にFAとなるヘルズリーはクローザーではなく、セットアッパーの役割を担うことになるとみられる。今季のヘルズリーは昨季ほど支配的なピッチングを見せているわけではないが、自慢の剛速球(平均99.3マイル)と切れ味抜群のスライダーは健在であり、ヘルズリーからディアスにつなぐ「勝利の方程式」は他球団の脅威となりそうだ。
バイエズはドミニカ共和国出身の20歳の遊撃手。今季はマイナー1Aと1A+で合計75試合に出場し、打率.242、10本塁打、42打点、7盗塁、OPS.722を記録している。
ドームは2024年ドラフト3巡目(全体82位)指名でプロ入りした22歳の右腕。今季はマイナー1Aと1A+で合計18試合(うち17先発)に登板して62回2/3を投げ、3勝5敗、防御率2.87、77三振をマークしている。
エリサルトは2024年ドラフト19巡目(全体563位)指名でプロ入りした23歳の右腕。今季はマイナー1Aと1A+で合計20試合(うち7先発)に登板して56回1/3を投げ、4勝5敗、3ホールド、防御率3.04、65三振という成績を残している。
2025.7.31 09:49 Thursday
レッズがゴールドグラブ賞三塁手のキブライアン・ヘイズを獲得
30日(日本時間31日)、レッズはパイレーツとのトレードを成立させ、2023年にゴールドグラブ賞を受賞した名手キブライアン・ヘイズを獲得した。対価としてリリーフ左腕のテイラー・ロジャースとプロスペクト遊撃手のサミー・スタフラの2選手に加え、金銭をパイレーツへ譲渡している。
ヘイズはメジャー4年目の2023年に打率.271、15本塁打、61打点、OPS.762とキャリアハイの成績を残し、もともと定評があった守備面ではナショナル・リーグ三塁手部門のゴールドグラブ賞を受賞。しかし、2024年はOPS.573、今季もOPS.569と打撃面の伸び悩みが続いていた。
レッズのテリー・フランコーナ監督は「彼は球界で最高の守備力を持つ選手かもしれない」とヘイズの守備力を高く評価。ニック・クロールGMは「エリート級の守備力を持つ選手を獲得する機会はなかなかないから興奮しているよ。彼は強い打球を打っているし、スイングの判断も悪くない。ボール球に手を出す機会は少ないし、空振りも多くない。逆方向を狙う打撃が目立っているが、2年前のように強い打球を打つことを心掛ける必要があるかもしれない」と語り、打撃の改善に着手することを示唆した。
ヘイズはパイレーツと8年7000万ドルの長期契約を結んでいたため、その契約が2029年まで残っている(2030年は球団オプション)。ヘイズの打撃成績が2023年の水準まで戻れば、この契約はレッズにとって「お買い得」なものとなるだろう。
レッズはヘイズの加入に伴い、ノエルビ・マルテを三塁から右翼へコンバートすることが予想されている。マルテは今季、右翼手として3試合(うちスタメン1試合)に出場。ここ最近は試合前に右翼の守備練習に取り組んでいた。
ロジャースは今年1月にジャイアンツから加入したベテラン左腕。今季は40試合に登板して防御率2.45をマークしていた。双子の弟であるタイラー・ロジャースもジャイアンツからメッツへのトレードが決まっており、双子の兄弟が同じ日に移籍することになった。
スタフラはMLBパイプラインの球団別プロスペクト・ランキングでレッズの9位にランクインしていた遊撃手。今季はマイナー1Aで88試合に出場し、打率.262、4本塁打、48打点、28盗塁、OPS.804を記録している。
レッズは現在、ナ・リーグのワイルドカード争いで4位につけており、2020年以来5年ぶりのポストシーズン進出を狙っている。トレード市場では買い手に回り、引き続き戦力アップを目指す。
2025.7.31 09:20 Thursday
レッドソックス13得点大勝 吉田は今季初本塁打を含む2安打3打点
【ツインズ1-13レッドソックス】ミネアポリス/ターゲットフィールド、7月30日(日本時間31日)
レッドソックスの吉田正尚は敵地でのツインズ戦に「7番・DH」でスタメン出場。五回の第3打席でライトへの2点タイムリー、九回の第5打席で待望の今季初アーチを放つなど5打数2安打3打点の活躍でチームの勝利に貢献した。今季の打撃成績は打率.239、出塁率.255、OPS.625となっている。
トレード期限前の最終戦、レッドソックス打線が爆発した。二回にトレバー・ストーリーの17号ソロで先制すると、追いつかれた直後の三回にはエイブラハム・トロの犠牲フライで勝ち越しに成功。五回にジャレン・デュランと吉田のタイムリーで6-1とリードを広げ、六回にはデュランに11号2ランが飛び出した。
九回にウィルヤー・アブレイユのタイムリーで9点目を奪うと、ツインズは勝利を諦めて野手登板のコディ・クレメンスを投入。レッドソックスはロミー・ゴンザレスの7号3ラン、吉田の1号ソロと2者連続アーチで4点を追加し、終わってみれば13-1の大勝となった。
アレックス・コーラ監督は「選手たちが攻撃面で素晴らしい仕事をしてくれた。守備も素晴らしかった。投手陣も頑張ってくれたし、いいシリーズだったと思う」と2勝1敗で勝ち越したツインズ3連戦を総括。7月はオールスター・ブレイク直前の10連勝もあり、17勝7敗とリーグトップの好成績を残した。
ワイルドカードを獲得した2021年を最後に、3年連続でポストシーズン進出を逃しているレッドソックスだが、今季はワイルドカード圏内をキープしており、4年ぶりのポストシーズン進出に向けて視界良好。トレード市場では先発投手、リリーフ投手、レギュラークラスの一塁手の獲得を目指すことが予想されており、戦力を整えて8月以降の戦いに臨む。
2025.7.31 08:23 Thursday
カブスがスイープ負けを回避 今永8勝目、鈴木は3打数ノーヒット
【ブルワーズ3-10カブス】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、7月30日(日本時間31日)
カブスの今永昇太は敵地でのブルワーズ戦に先発し、5回89球を投げて5安打、8三振、無四球、3失点の力投。2本塁打を浴びたが、カブス打線が11安打10得点で援護し、今永には8勝目(4敗、防御率3.25)が記録された。鈴木誠也は「3番・左翼」でスタメン出場して3打数ノーヒット2四球。3試合ぶりの無安打に終わり、今季の打撃成績は打率.249、出塁率.312、OPS.825となった。
スイープ負けだけは避けたい首位攻防3連戦の最終戦、カブスの強力打線がようやく本領を発揮した。マイケル・ブッシュの21号先頭打者アーチで先制した直後、今永がウィリアム・コントレラスに7号ソロを浴びて同点に追いつかれたものの、三回にピート・クロウ=アームストロングとモイゼス・バレステロスのタイムリー二塁打で一挙4得点。ブルワーズのエース右腕フレディ・ペラルタを4回5安打5失点で降板に追い込んだ。
今永は四回にもコントレラスに8号ソロを浴び、五回にはサル・フリーリックの犠牲フライで3点目を失ったが、無四球で8つの三振を奪う力投。勢いに乗るブルワーズに主導権を渡さず、エースとしての役割を果たした。
カブスは六回にダンズビー・スワンソンとカイル・タッカーのタイムリー二塁打で3点を追加。九回にはニコ・ホーナーの犠牲フライとイアン・ハップの15号ソロでさらに2点を追加し、10-3で快勝した。
首位攻防3連戦はブルワーズ2勝、カブス1勝で終了し、首位ブルワーズと2位カブスは1ゲーム差。今季の直接対決は残り1回、8月18~21日に5連戦(18日はダブルヘッダー)が予定されており、ナショナル・リーグ中地区の優勝争いを大きく左右する「天王山」となりそうだ。
2025.7.31 07:58 Thursday
エンゼルス逆転勝ちで3連勝 菊池は六回途中10安打4失点で勝敗つかず
【エンゼルス8-5レンジャーズ】アナハイム/エンゼルスタジアム、7月29日(日本時間30日)
エンゼルスの菊池雄星は本拠地でのレンジャーズ戦に先発し、六回途中まで2失点に抑える力投。しかし、残した2人の走者がいずれも生還し、一時的にレンジャーズに逆転を許したため、5勝目を手にすることはできなかった。試合はエンゼルスが8-5で逆転勝ち。連勝を3に伸ばし、借金を2とした。
初回に2点を先制してもらった菊池は毎回のように走者を出しながらも三回まで無失点。四回にカイル・ヒガシオカの5号ソロ、五回にアドリス・ガルシアのタイムリーで1点ずつを失ったが、五回終了時点でエンゼルスが3-2とリードしていたため、菊池は5勝目の権利を手にした。
ところが、六回1死からヒガシオカとジョシュ・スミスに連打を許し、ピンチを招いたところで降板。2番手のブロック・バークがエゼキエル・デュランにタイムリーを浴び、左翼テイラー・ウォードの悪送球も絡んで2者が生還したため、菊池の勝ち投手の権利はあっという間に消滅した。
菊池は5回1/3(105球)を投げて10安打、5三振、無四球、4失点(自責点3)という内容。牽制で走者をアウトにするなど落ち着いた投球を見せたものの、6試合連続で6回を投げ切ることができず、シーズン通算の防御率はやや悪化して3.30となった。
エンゼルスは逆転を許した直後の六回に打線が奮起し、2死一、二塁からグスタボ・キャンペロのタイムリーで4-4の同点に。さらに代打ヨアン・モンカダと1番ザック・ネトに連続タイムリーが飛び出し、3点を勝ち越した。
八回にヒガシオカの2本目のアーチとなる6号ソロで2点差に詰め寄られたものの、直後に1点を追加し、8-5で勝利。八回の攻撃ではネトとマイク・トラウトが連続死球を受けて場内が騒然とする一幕もあったが、最終戦を残してレンジャーズ3連戦の勝ち越しを決めた。
トレード期限まで残り1試合となり、借金は2つ。一部の主力選手にはトレードの噂も出ているが、売り手に回るのか買い手に回るのか、ペリー・ミナシアンGMの決断が注目される。
2025.7.30 13:59 Wednesday
首位攻防3連戦はブルワーズが連勝 カブスとのゲーム差を2に広げる
【ブルワーズ9-3カブス】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、7月29日(日本時間30日)
カブスとの首位攻防3連戦の初戦を制して単独首位に浮上したブルワーズは、2戦目も9-3で快勝。アンドリュー・ボーンが10号グランドスラムを含む4打数3安打6打点の大活躍で打線を牽引した。この結果、首位ブルワーズと2位カブスのゲーム差は2に拡大。カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場して4打数1安打だった。
初回3失点から逆転勝利を収めた初戦に続き、2戦目もブルワーズが強さを見せつけた。1点を先制された直後の二回に連打で無死一、二塁のチャンスを作り、送りバントと犠牲フライで同点に追いつくと、三回には一死満塁からボーンの犠牲フライで勝ち越し。ピンチをしのいだ直後の五回にはボーンのタイムリーなどで3点を追加し、5-1とリードを広げた。
ニコ・ホーナーの4号ソロで1点を返された直後の六回には相手のエラーもあって1死満塁のチャンスを迎え、ボーンが10号グランドスラム。甘く入ってきた初球のカーブをとらえ、飛距離409フィート(約124.7メートル)の一発を左中間の自軍ブルペンに放り込んだ。
七回にピート・クロウ=アームストロングの犠牲フライで1点を返されたものの、大勢に影響はなく、9-3で快勝。六回途中まで2失点に抑えたブルワーズ先発のクイン・プリースターに10勝目が記録され、メジャー3年目で初の2ケタ勝利を達成した。
勝利の立役者となったボーンは6月中旬にホワイトソックスからトレードで加入し、7月上旬にメジャー昇格を果たしたばかりの元有望株。今季ホワイトソックスでは48試合で打率.189、5本塁打、19打点、OPS.532に終わっていたが、移籍後は15試合で打率.375、5本塁打、21打点、OPS1.210と打ちまくり、現在のブルワーズの快進撃を象徴する存在となっている。
鈴木はショートゴロ、空振り三振、サードゴロ併殺打、レフトへの二塁打で4打数1安打。1点ビハインドの五回、1死一、三塁の好機で併殺打に倒れたのが痛かった。2試合連続でヒットを放ち、今季の打撃成績は打率.251、出塁率.311、OPS.828となった。
2025.7.30 11:51 Wednesday
スミスの決勝打でドジャース逆転勝ち 大谷は5打数ノーヒット4三振
【レッズ4-5ドジャース】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、7月29日(日本時間30日)
ドジャースの大谷翔平は敵地でのレッズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。バットから快音は聞かれず、5打数ノーヒット4三振に終わった。大谷が1試合4三振を喫したのは6月17日のパドレス戦に続いて今季2度目である。試合は九回にウィル・スミスが勝ち越し打を放ち、ドジャースが5-4で逆転勝ち。最終戦を残してレッズ3連戦の勝ち越しを決めた。
レッズ先発のニック・ロドロの前に、初回は3者三振に終わったドジャースだが、二回2死1塁からトミー・エドマンに12号2ランが飛び出し、2点を先制。先発のタイラー・グラスナウを援護した。
しかし、グラスナウが四回に捕まり、1死一塁からジェイク・フレイリーに6号同点2ランを浴びると、2死後にはノエルビ・マルテに7号勝ち越しソロを被弾。グラスナウは五回無死満塁の大ピンチを招き、降板となった。
2番手のジャック・ドライヤーはエリー・デラクルーズをサードゴロに打ち取ったが、この間に三塁走者が生還して2-4と2点ビハインドに。ドジャースは七回1死から四球とヒットでチャンスを作り、大谷が空振り三振に倒れたものの、スミスとフレディ・フリーマンが連続タイムリーを放ち、試合を振り出しに戻した。
九回、ドジャースは先頭のマイケル・コンフォートが四球を選び、代走にジェームス・アウトマンを起用。ムーキー・ベッツがライトフライ、大谷もライトライナーに倒れたが、スミスがレフトへの二塁打を放ち、一塁走者のアウトマンが一気に生還して勝ち越しのホームを踏んだ。
最後は6番手のアレックス・ベシアが3者凡退で締めくくり、5-4で試合終了。決勝打を含む2本のタイムリーを放ったスミスの勝負強さが光った一戦だった。
大谷は空振り三振、見逃し三振、空振り三振、空振り三振、ライトライナーで5打数ノーヒット4三振。連続試合安打が9でストップし、今季の打撃成績は打率.272、出塁率.377、OPS.989となっている。
2025.7.30 11:13 Wednesday
ドジャースのキム・ヘソンがIL入り 有望株フリーランドが初昇格
29日(日本時間30日)、ドジャースはMLBパイプラインの有望株ランキングで球団3位・全体35位の評価を受けているアレックス・フリーランドをメジャーに初昇格させた。キム・ヘソンが左肩の滑液包炎で負傷者リスト入りしたことに伴う措置であり、フリーランドはレッズ3連戦の最終戦で三塁手としてスタメン出場が予定されている。
デーブ・ロバーツ監督はレッズ3連戦が始まった時点でフリーランドをシンシナティに呼び寄せていた。キムだけでなく、トミー・エドマンも右足首の負傷を抱えており、複数の内野手が離脱する可能性があったからだ。最終的にエドマンは負傷者リスト入りを回避したものの、キムが離脱。その代役としてフリーランドがメジャー初昇格を果たした。
キムは今季58試合に出場し、打率.304、2本塁打、15打点、12盗塁、OPS.744を記録。期待以上の活躍を見せていたが、7月に入ってからは大きく調子を落とし、21試合で打率.193にとどまっていた。今後はロサンゼルスに戻って注射による治療を受け、患部の回復を待つ予定だ。ロバーツ監督は「短期間で済むことを願っている」とコメントした。
フリーランドは今季マイナー3Aで94試合に出場して打率.253、12本塁打、71打点、17盗塁、OPS.798を記録。75個の四球を選び、出塁率.377と選球眼の良さも光る。メジャー初昇格を告げられたフリーランドは「最初は父親に連絡をした」と話しており、メジャーデビューに備えて家族や友人をシンシナティに招待したようだ。
左膝の骨挫傷で離脱しているマックス・マンシーは、まもなくマイナーでのリハビリ出場を開始する予定となっており、戦列復帰が近づいている。マンシーが復帰すれば、三塁のポジションは埋まるため、フリーランドにとってはマンシーが復帰するまでの数試合がアピールのための重要な機会ということになりそうだ。
2025.7.30 10:23 Wednesday
新人王候補のアスレチックス・ウィルソンが左前腕の骨折でIL入り
今季のアメリカン・リーグはジャック・ウィルソン、ニック・カーツというアスレチックスの2選手による新人王争いが繰り広げられていたが、開幕から高打率をキープしてきた安打製造機が戦列を離れることになった。29日(日本時間30日)、アスレチックスはウィルソンが左前腕の骨折で負傷者リスト入りしたことを発表。カーツが猛打を見せる中、新人王争いでも後退することになった。
ウィルソンは8日(同9日)のブレーブス戦で左手に死球を受けた。X線検査の結果は陰性(骨折なし)で「打撲」と診断され、3試合欠場したあとに復帰。後半戦も7試合に出場したが、うち5試合は無安打に終わり、25日(同26日)のアストロズ戦に出場したのを最後に欠場が続いていた。
メジャー2年目の今季は開幕からコンスタントに安打を積み重ね、94試合に出場して打率.312、10本塁打、45打点、5盗塁、OPS.793の好成績をマーク。一時はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と首位打者争いを繰り広げ、新人王の有力候補に挙げられていた。しかし、死球を受けたあとの9試合は38打数4安打、打率.105と急降下。新人王争いでも「カーツに抜かれた」との見方が優勢となっていた。
ウィルソンが長期離脱するのは今回が初めてではなく、メジャーデビューした昨季も左ハムストリング痛による負傷者リスト入りを経験している。このときは1カ月以上の戦線離脱を強いられ、今季も右ハムストリングの痛みで4試合を欠場した時期があった。
ウィルソンの離脱はアスレチックスにとって大きな痛手となる。ウィルソンの代わりになるような遊撃手はチーム内に見当たらないからだ。ユーティリティ・プレーヤーのマックス・シューマンの出場機会が大幅に増加することが予想されているほか、控えの内野手としてダレル・ヘルネイズが今季メジャー初昇格を果たしている。
2025.7.30 09:41 Wednesday