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マルテの美技でレッズが逃げ切り プレーオフに望みつなぐ

【レッズ2-1パイレーツ】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、9月25日(日本時間26日)

 レッズはミルウォーキーで行われるレギュラーシーズン最後の3連戦のために短くて3日間、ポストシーズンに進出してワイルドカードシリーズを突破すれば長くて10日間に及ぶ遠征のため、荷物をまとめた。「これは誰が信じているかを見極めるのに非常に良いテストになると思う」と語ったテリー・フランコーナ監督は、世界一2度を成し遂げた名将だ。「10枚の下着を詰め込んだ人を見れば、彼らは信じていると分かる。2枚しか持っていない人を見れば、その人を外したくなるかもね」

 ナ・リーグワイルドカード4位のレッズは2-1でパイレーツに勝利。九回にノエルビ・マルテが同点を阻止する本塁打キャッチで、チームを救い、ワイルドカード獲得に望みをつないだ。

 「あの状況下では、あれはこれまで見た中で最高のプレーの一つだ。試合展開、シーズンの時期、そして彼がどれだけ高い位置までジャンプしたかを考えると、素晴らしいプレーだった」とフランコーナ監督。本塁打キャッチに救われたエミリオ・パガーンも、「最初に打った時は、打ち上げ過ぎだと思った。ノエルビを見始めたばかりだったんだけど、追い続けていたから『まさか、冗談でしょ』って思った。でも、オデル・ベッカム(NFLの元スターワイドレシーバー)みたいにキャッチして、試合を救ってくれたんだ」と称賛した。

 マルテは実は外野手を3ヵ月前から始めたばかりだ。本職は三塁手だが、デビューから2年は守備面で苦戦。今季はゴールドグラブ2度受賞の三塁手キブライアン・ヘイズがトレード加入したことで、7月から本格的に外野へ転向した。「この瞬間にホームランを奪えたことは、本当に最高だ。あのプレーが必要だった。こんな気持ちは初めてだ」

 レッズは地区最下位のパイレーツに連敗し、ポストシーズン進出に暗雲が垂れこめていた。しかし、この日行われた3連戦の最終戦ではニック・ロドロの好投、そしてマルテの本塁打キャッチで勝利。81勝78敗とし、ワイルドカード3位メッツに0.5ゲーム差に迫った。フランコーナ監督は「どんな形容詞をつけても構わない。魔法、必死さ。試合は同点。あのプレーで失点がなくなった。スコアは2対1。だから計算できる。私にだってできる」と、マルテのプレーが与えた影響を語った。

 6回1/3で無失点、12三振を記録したロドロは「みんな飛び上がって、大騒ぎだった。彼の活躍が嬉しい。これまでプレーしたことのないポジションに適応しようと努力してきたんだ。ああいうプレーができるなんて、本当にすごい」と、マルテの舞台裏の努力を称えた。さらにフランコーナ監督は「彼はこの3ヵ月間、カウギルと本当に熱心に練習してきた。本当にすごいことだ」と、マルテを育てた一塁・外野コーチのコリン・カウギルへの言及も忘れなかった。

 土壇場の好守だけでなく、マルテは五回に先制タイムリーを放って打撃でも活躍。「正直に言って、自分自身に満足している。これまでずっと懸命に練習に取り組んできた。そして、その成果が実を結んだのを見ることができて、本当に嬉しい。最高の気分だ」

 レッズはシーズン最後の3連戦を首位ブルワーズと戦う。ブルワーズは2021年以降、過去13シリーズ全てでレッズに勝ち越しており、過去15シリーズ中14シリーズ、そして過去19シリーズ中17シリーズで勝利している。ワイルドカード3位のメッツ(カブスと対戦中)と1ゲーム差で最後の3連戦を迎える場合、レッズにとってはメッツ戦など他会場の結果もポストシーズン進出に影響する。ただ、パガーンは過去の対戦成績を意に介していない。「今、誰と対戦するかは、あまり重要ではない。気にしていない。とにかく、力強く終えて、チャンスを掴みたいだけだ。もちろん、これまでの経緯を考えると、話題にはなるだろう。でも、私たちは違うチーム。前回ミルウォーキーに来た時や、ここ数年対戦してきたチームとは違うチームだ」

2025.9.26 15:51 Friday

今永が8失点の乱調でカブス敗れる 鈴木は2本塁打で不振脱出の兆し

【カブス5-8メッツ】シカゴ/リグレーフィールド、9月25日(日本時間26日)

 カブスの今永昇太(32)が今季ワーストの8失点で8敗目(9勝)。カブスは鈴木誠也の2本塁打などで追い上げを図ったが、メッツ投手陣の好投に振り切られた。敗れたカブスはワイルドカードシリーズでのパドレスとの対戦が決定(開催地は未定)。一方のメッツはワイルドカード3位で1ゲームのリードを保っている。

 今永は初回から1死二、三塁のピンチを背負い、4番ビエントスをショートフライに打ち取った。ショートのスワンソンはこの打球をフェンス際で好捕したが、ファウルスタンドに倒れ込み、ここでボールデッドと判定。走者に進塁権が与えられ、不運な形で先制点を許した。さらに5番ニモにタイムリーを浴び、2点目を失った。

 三回、今永は1番リンドーアに30号ソロを被弾。リンドーアはこの本塁打で30本塁打30盗塁に到達し、既に達成済みのチームメイト、フアン・ソトと共に史上5組目の「30-30」を同時に達成したチームメイトとなった。

 さらにメッツ打線は今永を打ち込み、四回は7番ベイティが18号3ランを逆方向に放った。六回には8番テイラーが左中間を破る鋭いタイムリー二塁打を放ち、8点目。5回2/3、8失点(8自責)、9安打、3三振、1四球、2本塁打の内容で今永を降板させた。

 一方、カブス打線も反撃に出た。メッツ先発の好投手ノーラン・マクリーンに対し、五回に鈴木が28号ソロ、さらに六回にはスワンソンも24号ソロで続いた。そして六回には走者を2人置いて再び鈴木が本塁打を放ち、3点差に追い上げた。しかし、メッツのブルペン陣が3回2/3をわずか2安打、無失点に抑え、8-5でカブスを振り切った。

 鈴木にスランプ脱出の兆しが見えた。今季最初の86試合で、鈴木は25本塁打、OPS.880を記録するほど好調だったが、その後61試合でわずか2本塁打、OPS.608と低迷。この日の本塁打は実に8月6日以来の快音だった。

 一方の今永は8失点と低調。課題の一発病が影を指し、これで9先発連続で本塁打を浴びた。試合後、地元メディアの取材に対して「上手く打たれた。ピンチの場面でコースと高さのどちらかを間違えたとき、それを逃さずに打たれた」「ただ、ストライクゾーンに空振りもファウルも取れないボールを投げていると、メジャーの打者は逃してくれない」と淡々と振り返った。ワイルドカードシリーズではパドレスとの顔合わせが決まり、開幕投手を務めた今永も当然その先発を担うと期待されていた。しかし、9月の5先発で防御率6.51、10本塁打とピリッとしない投球が続き、カブスは再考を迫られるかもしれない。今永はポストシーズンについて問われると、「今自信があると言っても強がりにしか聞こえないと思う。この1週間でプレーオフで相手を圧倒する自信を付けられるような調整をしていきたい」と語った。

2025.9.26 15:49 Friday

マリナーズが2001年以来24年ぶりの地区優勝 ローリーは60本塁打に到達

【マリナーズ9-2ロッキーズ】シアトル/T-モバイルパーク、9月24日(日本時間25日)

 ファンが待ち続けた瞬間がついにやってきた。T-モバイルパークは1999年7月15日に開場してから通算2092試合目を迎え、4万2883人の観衆は歴史の目撃者となったのだ。

 マジックを「1」としていたマリナーズはロッキーズに9-2で勝利し、アメリカン・リーグ西地区優勝を決めた。イチロー氏が入団し、歴代最多タイの116勝を挙げた2001年以来、実に24年ぶりだ。

 その歴史的な日に、カル・ローリーが花を添えた。驚異的な活躍を見せてきた強打の捕手は59号と60号を連発。メジャー史上7人目となるシーズン60本塁打を達成した。

 ローリーは初回に先制の59号ソロ。この一打はライトスタンドの3階席に到達し、この球場で8人目の快挙となった。そのライトスタンドには4つのバナーが掲げられている。地区優勝(1995年、1997年、2001年)を称える3つと、ワイルドカード獲得(2000年と2022年)を表す1つだ。

 しかし、このローリーの先制弾は、マリナーズ打線による猛攻の序章に過ぎなかった。マリナーズは初回にローリー、フリオ・ロドリゲス、ホルヘ・ポランコと3本のソロ本塁打で3点を先制。その後も着実に加点し、八回にローリーが60号ソロを放ってダメ押しした。

 来季の開幕時にはライトスタンドに新たなバナーが掲げられる。ただし、そこにどんな栄誉が記されるかはまだ決まっていない。地区優勝だけで終わらない可能性があるからだ。球団史上初のリーグ優勝、そしてワールドシリーズ制覇を目指し、マリナーズの戦いは続いていく。

2025.9.25 13:28 Thursday

カブス10得点快勝で連敗ストップ 鈴木はタイムリー二塁打で93打点目

【カブス10-3メッツ】シカゴ/リグレーフィールド、9月24日(日本時間25日)

 メッツの捕手フランシスコ・アルバレスが大きくボールを逸らす中、カブスのピート・クロウ=アームストロングは悠々と二塁から三塁へ進み、徐々にスピードを落とした。しかし、クロウ=アームストロングは投手クレイ・ホームズがマウンド付近にとどまり、本塁のベースカバーに入っていないことを見逃さなかった。

 クロウ=アームストロングは再びスピードを上げ、本塁に向かって全力疾走。豪快なヘッドスライディングで生還し、本拠地リグレーフィールドの観客から大歓声を浴びた。五回にクロウ=アームストロングが見せた好走塁もあり、カブスは10-3で快勝。連敗を5で止め、ワイルドカード・シリーズでのホームフィールド・アドバンテージ獲得に一歩前進した。

 現時点でカブスはワイルドカード2位のパドレスに2.5ゲーム差をつけており、このままいけば3試合制(2勝先取制)のワイルドカード・シリーズを本拠地リグレーフィールドで開催できる。カブスはポストシーズンの初戦を西海岸で迎えるのではなく、本拠地で戦いたいと考えており、そのためにレギュラーシーズン最終週も負けられない戦いが続いている。

 カブスは敵地ピッツバーグでポストシーズン進出を決めたものの、その直後から今季ワーストの5連敗。レッズ4連戦でスイープ負けを喫し、メッツ3連戦の初戦も落としたが、2戦目は「絶対に負けられない」という選手たちの気迫が感じられた。

 先発のマシュー・ボイドは六回途中まで2安打2失点に抑える力投。五回に浴びたアルバレスの13号2ランのみに抑え、今季リグレーフィールドでは12勝1敗となった。シーズントータルでは31先発で179回2/3を投げ、防御率3.21と見事な働きを見せた。

 カブス打線は三回に一挙5点を先制。無死満塁からイアン・ハップのタイムリー二塁打で2点を先制すると、モイゼス・バレステロスと鈴木誠也も続き、メッツ先発のジョナ・トンをノックアウトした。1死後にはクロウ=アームストロングの犠牲フライで5点目。その後、四回にマット・ショウが13号ソロ、六回にはマイケル・ブッシュが31号2ランを放ち、2ケタ得点で快勝した。

 鈴木は「5番・右翼」でスタメン出場し、三回にタイムリー二塁打を放って4打数1安打1打点。今季の打撃成績は打率.242、27本塁打、93打点、出塁率.322、OPS.775となった。

2025.9.25 12:45 Thursday

パイレーツ・スキーンズが今季最終登板で6回無失点 防御率は1点台に

【レッズ3-4パイレーツ】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、9月24日(日本時間25日)

 パイレーツ先発のポール・スキーンズは四回先頭のギャビン・ラックスをセカンドゴロに打ち取った時点で今季の防御率が1点台となり、球団の歴史に名を刻んだ。ライブボール時代の1920年以降、規定投球回をクリアした上で防御率1点台をマークしたパイレーツの投手は過去に1人もいなかったのだ。

 パイレーツはすでにポストシーズン進出の可能性が消滅しており、スキーンズのピッチングだけが注目だった。今季のナショナル・リーグのサイ・ヤング賞最有力候補と目される右腕のレギュラーシーズン最終登板。しかし、スキーンズの登板は防御率を1点台にしただけでは終わらなかった。

 四回の先頭打者を打ち取った時点で防御率が1点台となったスキーンズだが、その時点で降板するようなことはせず、6回4安打無失点、7三振、無四球の好投。チームは延長11回の熱戦の末に4-3で勝利を収めた。

 この結果、スキーンズの防御率は1.97まで向上。防御率1点台はメジャー全体でも2022年のジャスティン・バーランダー(当時アストロズ・現ジャイアンツ)が防御率1.75をマークして以来、3年ぶりの快挙だ。

 また、23歳以下のシーズンで防御率1点台をマークしたのは、ライブボール時代の1920年以降では、1964年のディーン・チャンス(23歳)、1971年のバイダ・ブルー(21歳)、1985年のドワイト・グッデン(20歳)に次ぐ4人目の快挙となった。

 スキーンズは五回先頭のタイラー・スティーブンソンに二塁打を浴び、防御率1点台を失うピンチに陥ったが、ウィル・ベンソンをファーストゴロに打ち取ったあと、1死三塁から2者連続三振で無失点。六回は三者凡退に抑え、最後の打者となったスペンサー・スティアーを空振り三振に仕留めて2025年レギュラーシーズンを締めくくった。

 スキーンズが降板した時点でパイレーツは2-0とリードしていたが、リリーフ陣が同点に追いつかれ、スキーンズの11勝目は消滅。スキーンズは防御率1.97、216三振の好成績を残しながらも10勝10敗でシーズンを終えることになった。

2025.9.25 12:19 Thursday

快進撃のガーディアンズが単独首位に浮上 元有望株バレラが逆転2ラン

【ガーディアンズ5-1タイガース】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月24日(日本時間25日)

 三回、ジョージ・バレラのバットから放たれた飛球は、右中間に向かって飛んでいった。タイガースの中堅手パーカー・メドーズがその打球を追い、外野フェンスをよじ登ってキャッチしようとした。

 メドーズは「捕れる」と思ったかもしれない。しかし、バレラの打球はメドーズが伸ばしたグラブを越えていき、プログレッシブフィールドの観客を熱狂させた。

 タイガース先発のジャック・フラハティからバレラが2号2ランを放ち、ガーディアンズは逆転に成功。5-1で勝利し、重要なタイガース3連戦の勝ち越しを決めた。一方、敗れたタイガースは泥沼の8連敗となった。

 バレラの一発で援護してもらったガーディアンズ先発のタナー・バイビーは6回5安打1失点、5三振、2四球と安定したピッチング。ガーディアンズ先発陣は19試合連続2失点以下で、2019年のレイズ以降では最長記録となった。

 この勝利により、ガーディアンズはタイガースに1ゲーム差をつけてアメリカン・リーグ中地区の単独首位に浮上。ガーディアンズにとっては今季最大タイのリードとなる(2勝1敗だった3月30日以来)。タイガースが2位に転落するのは14勝10敗だった4月23日以来だ。

 ガーディアンズとタイガースは同率首位でこの試合を迎えたが、3連戦の初戦にガーディアンズが勝利したことで、直接対決ではガーディアンズの勝ち越しが決まっている。よって、両チームが同率首位でレギュラーシーズン162試合を終えた場合、ガーディアンズが地区優勝となる。

 タイガース先発のフラハティは4回1/3を投げて5安打3失点、6三振。悪くないピッチングだったが、バレラの一発に泣いた。タイガース打線は散発の6安打。三回にメドーズの犠牲フライで奪った1点だけに終わった。

 チームを勝利に導いた逆転2ランは、バレラにとって本拠地プログレッシブフィールドでの初本塁打となった。かつて「MLBパイプライン」のトップ100有望株にも選ばれたことのある24歳は、相次ぐ負傷を乗り越え、9月1日にメジャーデビュー。重要な一戦で元有望株の意地を見せた。

2025.9.25 11:54 Thursday

ヤンキースが同率首位に浮上 ジャッジはキャリア4度目の50本塁打を達成

【ヤンキース8-1ホワイトソックス】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、9月24日(日本時間25日)

 アーロン・ジャッジは二回の第2打席、いつも通りのスタンスで打席に立っていた。次の投球を待つ間、ヤンキースのキャプテンは少し足を開いて両腕を伸ばし、バットを高く掲げて少しだけ揺らしていた。

 それは歴史に名を残すプレーだった。ジャッジは50号3ランと51号ソロを連発し、チームの8-1の快勝に貢献。ジャッジにとっては4度目のシーズン50本塁打となり、メジャーリーグの歴代最多記録に並んだ。

 二回に50号逆転3ランを放ったジャッジは、八回にダメ押しの51号ソロを放ち、通算46度目のマルチ本塁打を達成。ミッキー・マントルと並び、球団歴代2位タイに浮上した(1位はベーブ・ルースの68度)。

 さらに重要なのは、ジャッジのこの活躍がヤンキースの勝利につながったということだ。4連勝となったヤンキースは、レッドソックスに敗れたブルージェイズと並び、アメリカン・リーグ東地区の同率首位に浮上。なお、直接対決ではブルージェイズが勝ち越しているため、ヤンキースが地区優勝するためには勝率で上回る必要がある。

 直近9年間で8度目のポストシーズン進出を決めた翌日、ジャッジはヤンキース打線を牽引した。1点を先制された直後の二回、ジャッジはホワイトソックス2番手のジョナサン・キャノンから50号逆転3ラン。塁上にいたアンソニー・ボルピーとトレント・グリシャムをホームへ迎え入れた。

 打球速度106.9マイル(約172キロ)、飛距離392フィート(約119メートル)の一発はセンターにあるヤンキースのブルペンに飛び込んだ。三回にはポール・ゴールドシュミットとジャズ・チザムJr.がタイムリーを放ち、先発のマックス・フリードを援護。フリードは7回4安打1失点の好投を見せ、両リーグ最多の19勝目を挙げた。

 4度目のシーズン50本塁打は、ルース(1920~21年、27~28年)、マーク・マグワイア(1996~99年)、サミー・ソーサ(1998~2001年)に次ぐ4人目の快挙。また、ヤンキースで2年連続50本塁打を記録したのは、ルースとジャッジの2人だけである。昨季ジャッジは58本塁打を放ち、チームをリーグ優勝に導いた。

 なお、ジャッジは通算本塁打を366に伸ばし、ルース(659)、マントル(536)、ルー・ゲーリッグ(493)に次ぐ球団歴代4位にランクインしている。

2025.9.25 11:28 Thursday

クローシェの快投でレッドソックス快勝 吉田は3号ソロを含むマルチ安打

【ブルージェイズ1-7レッドソックス】トロント/ロジャースセンター、9月24日(日本時間25日)

 レッドソックスのポストシーズンへの道のりは、昨年12月にテキサス州ダラスで行われたウィンター・ミーティングでクレイグ・ブレスロー編成本部長が若手有望株4人とのトレードでホワイトソックスからギャレット・クローシェを獲得したことで、さらに明るくなった。

 よって、クローシェがレギュラーシーズン最終登板で快投を見せ、チームを4年ぶりのポストシーズン進出が決まる寸前まで導いたのは、おそらく必然だったのだろう。

 クローシェの素晴らしいピッチングもあり、レッドソックスは首位ブルージェイズに7-1で快勝。早ければ25日(同26日)にもワイルドカード獲得が決定する可能性が出てきた。

 レッドソックスのポストシーズン進出へのマジックナンバーは「2」。レッドソックスの勝利数とアストロズの敗戦数の合計が「2」になった時点で、アレックス・コーラ監督が率いるレッドソックスはポストシーズン進出が決まる。

 アストロズはこの日、敵地サクラメントでアスレチックスとのナイトゲームを戦う。また、25日(同26日)にはデーゲームが予定されており、レッドソックスがブルージェイズ3連戦の最終戦を迎える前に、ワイルドカード獲得が決定する可能性もある(アストロズがアスレチックスに連敗した場合)。

 クローシェは圧巻のピッチングでブルージェイズ打線を圧倒。ちょうど100球で8イニングを投げ抜き、3安打無失点、6三振、無四球という快投を見せた。18勝目を挙げ、防御率は2.59。両リーグ最多の三振数を255まで伸ばした。

 レッドソックス打線は序盤からクローシェを援護し、初回に吉田正尚のタイムリー二塁打などで3点を先制。五回に吉田の3号ソロでリードを広げると、八回にはカルロス・ナルバエスがダメ押しの15号3ランを放ち、とどめを刺した。

 吉田は「4番・DH」でスタメン出場し、5打数2安打2打点の活躍。5試合連続安打&4試合連続マルチ安打と好調を維持しており、今季の打撃成績は打率.260、出塁率.302、OPS.678となっている。

2025.9.25 10:58 Thursday

フィリーズが球団新の8本塁打で大勝 シュワーバー2発、ソーサも3発

【フィリーズ11-1マーリンズ】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク、9月24日(日本時間25日)

 カイル・シュワーバーがフィリーズのレギュラーシーズン最終4試合をさらに面白くしてくれそうだ。

 マーリンズを相手に11-1で大勝した一戦で、シュワーバーは55号ソロと56号ソロを連発。フィリーズは球団新記録の8本塁打を放ち、ポストシーズンの第2シード以上が確定した。フィリーズのシーズン最多本塁打記録は2006年にMVPを受賞したライアン・ハワードによる58本。シュワーバーは残り4試合であと2本に迫っている。

 しかし、シュワーバーが58本で止まるとは限らない。

 レギュラーシーズンは残り4試合。シュワーバーが60本塁打の大台に到達する可能性も残されているだろう。

 シュワーバーの活躍も見事だったが、シュワーバー以上の活躍を見せた選手がいた。エドムンド・ソーサが負傷者リストからの復帰初戦で自身初の1試合3本塁打を達成したのだ。

 シュワーバーとソーサのほか、ブライソン・ストット、アレック・ボーム、オットー・ケンプも本塁打を放ち、フィリーズは1試合8本塁打の一発攻勢。過去に4度マークした1試合7本塁打の球団記録を塗り替えた。

 過去の1試合7本塁打は以下の通り。

2025年8月28日:ブレーブス戦 シュワーバー(4本) J・T・リアルミュート マックス・ケプラー ブライス・ハーパー

2021年6月1日:レッズ戦 ロナルド・トレイエス オデュベル・ヘレーラ(2本) アンドリュー・マカッチェン(2本) リース・ホスキンス マット・ジョイス

2018年7月26日:レッズ戦 ホスキンス(2本) カルロス・サンタナ ニック・ウィリアムス(2本) マイケル・フランコ(2本)

1998年9月8日:メッツ戦 リコ・ブローニャ(2本) ケビン・セフシック(2本) ボビー・エスタレヤ(2本) マーロン・アンダーソン

2025.9.25 10:29 Thursday

ブルワーズがパドレス撃破 球団タイ記録のレギュラーシーズン96勝目

【パドレス1-3ブルワーズ】サンディエゴ/ペトコパーク、9月24日(日本時間25日)

 ブルワーズはポストシーズンに向けて万全の態勢を整え、2025年を球団史上最高のレギュラーシーズンとするために、残り3試合をレッズと戦うことになった。

 ジャクソン・チューリオは初回に3ラン本塁打をもぎ取るファインプレーを見せ、七回にはヒットと盗塁でチャンスメイクし、勝ち越し点を呼び込む活躍。ブルワーズは敵地でのパドレス戦に3-1で勝利し、球団タイ記録となる96勝目を挙げた。球団新記録を作るためのチャンスは、あと3試合残されている。

 この勝利により、ブルワーズは地区シリーズで対戦する可能性のあるパドレスのスイープを阻止。ポストシーズンの第1シード確定も目前となった。ブルワーズはフィリーズとの直接対決に勝ち越しているため、フィリーズがあと1敗するか、ブルワーズがあと1勝すれば、第1シードが確定する。次の勝利はブルワーズにとって、2011年と2018年の96勝を上回る球団新記録となる。

 また、ブルワーズはすでにアメリカン・リーグの全チームを上回る成績でレギュラーシーズンを終えることが確定しているため、ナショナル・リーグの第1シードが決まった時点で、ワールドシリーズまでのホームフィールド・アドバンテージを保持することが確定する。

 メジャー最高勝率でレギュラーシーズンを終えれば、ブルワーズにとって球団史上2度目となる。前回は1982年で、ロビン・ヨーントとポール・モリターが中心となり、95勝67敗を記録。球団史上唯一となるリーグ優勝を成し遂げ、ワールドシリーズ制覇まであと1勝に迫った。

 しかし、ワールドシリーズのことを考え始めるのは、少し気が早い。ブルワーズはポストシーズンでの初戦敗退が続いており、まずは最初のシリーズを突破しなければならない。そのためには今回のロード6連戦で1試合平均2得点と停滞していた打線の奮起が必要だ。

 チューリオは低迷していた打者の1人だったが、七回2死の場面でパドレスの左腕エイドリアン・モレホンからライトへのヒットを放ち、20打数連続ノーヒットの不振を脱出。盗塁を決めたあとにブライス・トゥラングのタイムリーで生還し、六回にジャクソン・メリルの16号ソロで追いつかれたばかりのチームに勝ち越し点をもたらした。

 1点リードのまま迎えた九回にはダニー・ジャンセンが貴重な追加点となる13号ソロ。投手陣は、4番手のニック・ミアーズが七回に1死満塁のピンチを切り抜けると、八回はジャレッド・ケイニッグ、九回はアブナー・ウリーベが危なげなく無失点に抑え、3-1で勝利した。

 なお、パドレスが敗れたことにより、この試合が終了した時点で、ドジャースの地区優勝のマジックナンバーは1つ減って「2」となっている。

2025.9.25 08:53 Thursday

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