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ブルージェイズがタッカー獲得に本腰 ビシェット再契約は見送りか

 今オフ、すでにディラン・シース、タイラー・ロジャース、コディ・ポンセ、岡本和真を獲得するなど、積極的な補強を見せているブルージェイズだが、まだ2026年シーズンに向けた補強は完了していない。フリーエージェント(FA)市場の目玉であるカイル・タッカーの獲得に向けて、熱心に取り組んでいるようだ。

 ジ・アスレチックのミッチ・バノン記者は、ブルージェイズがタッカー獲得に向けた動きを「加速」させていることを伝えている。オールスター4度の実績を誇る外野手には多くのチームが関心を示しているが、バノン記者によると、ブルージェイズはここ最近、「より積極的」に動いているようだ。また、ブルージェイズの最大のライバルはドジャースとメッツになるとみられる。MLBネットワーク・ラジオのジム・デュケット氏によると、この2チームはタッカー獲得に熱心に取り組んでいるという。

 一方、バノン記者はブルージェイズがボー・ビシェットと再契約を結ぶ可能性について「ますます低くなっている」と伝えている。ジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者も同様の見解を示した。

 岡本の加入もあり、ビシェットはプロ入り後に唯一在籍してきたチームにもはや居場所が残されていないかもしれない。しかし、ビシェット獲得には多くのチームが興味を示しており、MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者は3日(日本時間4日)の時点で、フィリーズ、ヤンキース、カブス、ドジャース、レッドソックスなどがビシェット争奪戦に加わっていることを報じていた。

 ジ・アスレチックは7日(同8日)、カブスがビシェットに興味を示していることに加え、三塁手の補強を目指してアレックス・ブレグマンと引き続き交渉中であることを報じた。ジ・アスレチックによると、レッドソックスもブレグマン、ビシェットの両選手と交渉を行っているという。

 レッドソックスが再契約を目指すブレグマンについて、ブルージェイズとダイヤモンドバックスが有力な移籍先候補に挙げられていたが、ブルージェイズはブレグマンと同じ三塁手の岡本を獲得したため、ブレグマン争奪戦から撤退したとみられる。ダイヤモンドバックスはトレードが噂されていたケテル・マルテが残留濃厚となっており、正式に残留が決まれば、こちらもブレグマン争奪戦から撤退することになるだろう。

 ブレグマンにも多くのチームが興味を示しているものの、MLB.comのマーク・フェインサンド記者によると、複数の球団幹部は「ブレグマンは最終的にレッドソックスに残る」と予想しているという。昨オフ、ブレグマンはタイガースから6年1億7150万ドル(約257億円)のオファーを受けていたが、ESPNの報道によると、レッドソックスは同規模のオファーを提示する「意思を示している」ようだ。

 カブスも昨オフに続いてブレグマン獲得に興味を示しているが、関係者によると、カブスがレッドソックスよりも高額のオファーを提示する可能性は低いという。しかし、あるア・リーグ球団の幹部は「カブスを除外することはできない」と話しており、レッドソックスがブレグマンとの再契約を実現させる上で、カブスが最大のライバルになると考えているようだ。

 特筆すべきは、カブスがFA市場に大金を投じることなく、インパクトのある先発投手の獲得を実現させたことだ(マーリンズとのトレードでエドワード・カブレラを獲得)。これにより、カブスは強打者獲得に資金を投入することが可能になったため、レッドソックス優位とみられるブレグマン争奪戦の行方に影響を与える可能性もありそうだ。

2026.1.8 11:36 Thursday

ドジャースが救援右腕グラテロルとの年俸調停を回避して1年契約

 7日(日本時間8日)、MLB.comが関係者から得た情報によると、ドジャースは救援右腕ブルスダー・グラテロルとの年俸調停を回避し、年俸280万ドル(約4億2000万円)の1年契約を結ぶことで合意したようだ。なお、球団からの正式発表は行われていない。

 グラテロルのほか、ドジャースは8日(同9日)の期限までに今季の年俸について合意しなければならない選手が3人いる。救援左腕アンソニー・バンダ、外野手アレックス・コール、救援右腕ブロック・スチュワートだ。

 年俸調停権を持つこれらの選手が期限までに球団と合意できなかった場合、球団と選手の双方が希望額を提示した上で、年俸調停に進むことになる。ただし、球団と選手の交渉はその後も継続され、年俸調停が実施されるまでに合意する可能性もある。

 27歳のグラテロルは右肩関節唇の手術を受け、2025年シーズンを欠場。今季の年俸は2025年シーズンと同額となる。この剛球リリーバーは、2024年シーズンも肩とハムストリングの負傷で長期離脱を強いられ、レギュラーシーズン7試合、ポストシーズン3試合の登板にとどまった。

 2025年シーズン、ドジャースはグラテロルの不在を痛感した。ブレイク・トライネンとカービー・イェーツの両ベテラン右腕が不振に陥り、マイケル・コペックとエバン・フィリップスの両右腕もケガで離脱していたため、試合の重要な場面を担う右腕に人材を欠いていたからだ。グラテロルはドジャースでの5年間で178試合に登板して防御率2.69の好成績をマークし、右打者を通算OPS.524に抑えている。

 フリーエージェント(FA)になる前の最後のシーズンを迎えるグラテロルは、万全の状態でスプリングトレーニングに臨むことができる見込みだ。

 32歳のバンダは年俸調停期間2年目のシーズンを迎えている。ドジャース2年目の昨季はチーム最多の71試合に登板し、防御率3.18を記録。年俸は100万ドル(約1億5000万円)だった。

 31歳のコールは今オフ、初めて年俸調停の資格を得た。昨夏にナショナルズからドジャースへトレードされ、移籍後は38試合に出場して打率.247、OPS.717を記録した。

 34歳のスチュワートはバンダ同様、年俸調停期間2年目のシーズンとなる。コール同様、昨夏のトレードでドジャースに加入したものの、右肩のケガで移籍後はわずか4試合しか登板できなかった。手術を受け、それ以降のシーズンを棒に振ったが、2026年シーズンは大幅な出遅れを強いられることはないと予想されている。昨年はツインズとドジャースで合計43試合に登板し、防御率2.63をマークした。

2026.1.8 10:20 Thursday

カブレラのカブスへのトレードが先発投手市場に与える影響は?

 カブスがマーリンズから右腕エドワード・カブレラを獲得したことを受けて、MLB.comでは今回のトレードが各球団や移籍市場に与える影響について、3人の記者に意見を求めた。

【1】今回のトレードは、マッケンジー・ゴアやフレディ・ペラルタらトレード候補となっているほかの先発投手にどんな影響を与えるのか。トレードの可能性は高くなったのか、それとも低くなったのか。

 カブレラを獲得するためにカブスは球団1位と11位の有望株(と3人目の選手)を放出しなければならなかったという点が興味深い。しかし、カブレラはあと3年保有可能な選手であり、それが価値を押し上げた可能性は高い。カブレラは保有期間があと2年のゴアほど優秀な投手ではない。ゴアもまた、FAまであと1年となったペラルタほど優秀な投手ではない。

 とはいえ、カブレラのカブス移籍が決まったことで、トレードの選択肢が1つ減ってしまった。フランバー・バルデス、レンジャー・スアレス、ザック・ギャレンといったフリーエージェント(FA)の有力投手に大金を投じたくないチームにとって、トレードでの補強は先発ローテーションを強化するための唯一の手段となる。私は今回のトレード以前からゴアとペラルタがトレードされるだろうと予想していたので、今更「トレードはない」と予想する理由はない。(全国担当:マーク・フェインサンド記者)

【2】カブスにとって、今回のトレードでオフシーズンの補強は終了なのか。それとも、より大きな動きの前兆と見るべきなのか。

 今後、さらなる動きがあるのは確実だ。もしカブスが打線と先発ローテーションの両方にインパクトのある選手を加えようとしているなら、今回のトレードはそれをより現実的なものにする素晴らしい方法だった。あと3年保有できるカブレラを獲得したことにより、カブスはFA市場に大金を投じることなく、インパクトのある先発投手を手に入れることができた。

 先発補強の資金を節約できたため、カブスのフロントオフィスは強打者獲得に向けて、もう少し積極的に動いていくことになるかもしれない。昨オフに続いてアレックス・ブレグマンの獲得を狙っているとの噂があり、ここ最近の報道によると、ボー・ビシェットの獲得を少なくとも検討しているようだ。今回のトレードにより、カブスは理論上、ぜいたく税の最初の基準額(2億4400万ドル=約366億円)を超えることなく、強打者の獲得を実現することができるだろう。(カブス担当:ジョーダン・バスティアン記者)

【3】FA市場にはまだバルデス、ギャレン、スアレスら有力投手が残っているが、カブレラのトレードが決まった今、こうした投手たちの獲得に乗り出す可能性が最も高いチームはどこだろうか。

 カブレラのトレードがFA市場の3人の有力投手にどれくらい影響を与えたかは定かではない。なぜなら、カブスは先発投手に大金を投じるつもりはなかったと思われるからだ(ギャレン獲得に乗り出すという噂はあった)。FA市場の先発投手に大金を投じる意思のあるチームは、依然としてFA市場での補強を狙っているはずだ。有力な先発投手の移籍先としては、メッツ、オリオールズ、エンゼルス、ブレーブスの4チームに注目すべきだろう。(全国担当:マーク・フェインサンド記者)

【4】今回のトレードにより、マーリンズがサンディ・アルカンタラを放出する可能性は高くなったのか、それとも低くなったのか。

 オフシーズンを通して、マーリンズのピーター・ベンディックス編成本部長は「投手陣全員の保有権が複数年残っているため、無理にトレードを行う必要はない」と語っていた。トレード成立のためには魅力的なオファーが届く必要があり、カブレラのカブス移籍はまさにその通りのトレードだった。ただし、アルカンタラの場合は事情が異なっているのは明らかだ。元サイ・ヤング賞投手のアルカンタラだが、トミー・ジョン手術から復帰した昨年は成績を落とした(ERA+82)。一方、カブレラは自己ベストのシーズンだった(ERA+125)。3年保有可能なカブレラに対し、アルカンタラは2027年の球団オプション(年俸2100万ドル=約31億5000万円)を含めても残り2年だ。マーリンズは先発投手の層が厚いものの、ケガの不安を抱える投手も多い。マックス・マイヤーとブラクストン・ギャレットは手術明けで、ライアン・ウェザースも過去2年間は長期離脱を経験している。こうした状況を考えると、球団の顔であるアルカンタラのトレードは、さらに可能性が低くなったと言えるだろう。(マーリンズ担当:クリスティーナ・デ・二コラ記者)

2026.1.8 09:46 Thursday

カブスが有望株ケイシーらとのトレードで右腕カブレラを獲得

 カブスは今オフ、先発ローテーションにインパクトのある投手を加える方法を模索してきた。昨夏のトレードデッドラインの頃から先発投手の補強を目指していたカブスにとって、トレード市場でマーリンズの剛腕エドワード・カブレラに狙いを定めることは、常に魅力的な選択肢の1つだった。

 7日(日本時間8日)、カブスはフリーエージェント(FA)までの保有可能期間があと3年残っているカブレラをマーリンズから獲得するトレードを成立させた。交換要員として球団ナンバーワン有望株の外野手オーウェン・ケイシー(メジャー全体47位の有望株)のほか、クリスチャン・ヘルナンデス(球団11位の有望株)とエドガルド・デレオンの両内野手をマーリンズへ放出した。

トレードの詳細 カブス獲得:右腕エドワード・カブレラ マーリンズ獲得:外野手オーウェン・ケイシー、内野手クリスチャン・ヘルナンデス、内野手エドガルド・デレオン

 カブレラは自己最高のシーズンを終えたばかりで、2025年は先発登板(26)、投球イニング(137回2/3)、奪三振(150)などでキャリアハイを更新し、防御率3.53をマークした。これまでのキャリアではケガをはじめとして様々な不安を抱え、昨夏も例外ではなかったが、ボールには威力があり、大ブレイクの可能性を秘めているのは明らかだ。

 ディラン・シース(ブルージェイズと7年契約)、マイケル・キング(パドレスと3年契約)、今井達也(アストロズと3年契約)ら補強ターゲットが続々とFA市場から姿を消したため、先発投手の補強を目指すカブスにとって、代替案をトレード市場で模索することは重要だった。

 2025年、カブスはワイルドカードでポストシーズンに出場し、地区シリーズに進出したものの、終盤にケガ人が出たことにより先発陣は手薄になっていた。カブレラは2026年の戦力アップに貢献するのはもちろん、2028年まで球団に保有権があるため、複数年にわたる戦力として期待できる。

 8日(日本時間9日)は各球団が年俸調停権を持つ選手に条件提示を行う期限だ。カブスは年俸調停権を持つハビアー・アサッド、ジャスティン・スティールの両先発投手とまだ契約を済ませておらず、2025年の年俸が195万ドル(約2億9250万円)だったカブレラもそのグループに加わることになる。

 カブレラはFA市場の有力な先発投手と比べて年俸が安いため、カブスが引き続きインパクトのある打者の獲得を目指す上で有利に働く可能性がある。カブスはオフシーズンを通して、FAのスター三塁手アレックス・ブレグマンの獲得を狙っているとの噂があり、ここ最近の報道では強打の内野手ボー・ビシェットも補強ターゲットに挙げられている。

 カブスは今オフ、実績のある先発投手を2人獲得することが目標だったが、今永昇太がクオリファイングオファー(年俸2202万5000ドル=約33億円)を受諾して残留を決めたことで状況は一変した。スイングマン(=先発とロングリリーフを兼任する投手)のコリン・レイとも再契約を結び、実力のある先発投手がもう1人必要となっていたが、そこにカブレラが加わった。

 現状では、カブスの先発ローテーションにはカブレラのほか、昨年の新人王投票で2位となったケイド・ホートン、マシュー・ボイド、ジェイムソン・タイオン、今永が入る見込みだ。スティールは左肘の手術からの復帰を目指しており、前半戦のうちには復帰できる予定。レイ、アサッド、ベン・ブラウン、ジョーダン・ウィックスらも先発候補として控えている。また、有望株ジャクソン・ウィギンスも夏頃にはメジャー昇格を果たす可能性がある。

 カブレラは2025年、平均94.2マイル(約152キロ)のチェンジアップの使用率(25.8%)が最も高く、カーブ(23.6%)、平均96.8マイル(約156キロ)のシンカーと続いていた。ほかにスライダーとフォーシームも投げ、制球力も向上している。2025年の与四球率は8.3%だったが、これはキャリア通算の11.7%よりはるかに優れた数字だ。

 昨年は5月4日から8月8日までの好調時にリーグ3位の防御率2.22を記録。この期間中、カブレラを上回る防御率を記録したのはパイレーツのポール・スキーンズ(1.60)とフィリーズのクリストファー・サンチェス(2.06)だけで、この2人はサイ・ヤング賞投票で1位と2位だった。

 しかし、カブレラは好調なシーズンの中で何度もケガに悩まされた。7月には右肘の違和感を訴えたが、オールスターブレイクのタイミングと重なったため、負傷者リスト入りは免れた。8月30日には右肘を痛めて途中降板。その後、9月下旬に復帰し、28日のシーズン最終戦では5イニングを無失点に抑えてメッツのポストシーズン進出を阻止した。

 23歳のケイシーは2020年オフにダルビッシュ有とのトレードでパドレスから加入した選手の1人で、2026年はカブス外野陣のレギュラー争いに加わるとみられていた。マイナーでのキャリアを通して印象的なパワーを発揮してきた強打の有望株で、昨年メジャーデビューを果たしたが、脳震盪の影響によりシーズンを終えた。

 ケイシーは昨オフにカブスが左腕ヘスス・ルザードの獲得を目指していた際にもトレード候補に挙げられていた。最終的にルザードはマーリンズからフィリーズへ移籍し、カブスとのトレード交渉は破談となったものの、マーリンズはこの将来有望な左打者に注目し続けた。なお、マーリンズはヘルナンデス、デレオンの両内野手も獲得。18歳のデレオンはドミニカ共和国のサマーリーグで好成績を残している選手だ。

2026.1.8 09:01 Thursday

カージナルスが救援左腕ブルールを獲得 ガーディアンズと金銭トレード

 6日(日本時間7日)、カージナルスは金銭トレードで救援左腕ジャスティン・ブルールをガーディアンズから獲得し、経験のあるベテランやゴロを打たせるのに長けた投手の補強を継続した。

 28歳のブルールは、MLBで5年間にわたってドジャース、ロッキーズ、パイレーツ、そしてブルージェイズでプレーし、94試合に登板。2勝2敗、防御率4.72をマークし、ドジャース在籍時の2021年と昨季のブルージェイズでは通算4登板のプレーオフ経験もある。

 なお、ブルール獲得に伴い、カージナルスは右腕ザック・ケントをDFA(40人枠から外す措置)。カージナルスは12月5日にケントをウエーバー経由でガーディアンズから獲得したばかりだった。

 ブルールは、シーズン終了後にノンテンダーFAで退団した救援左腕ジョン・キングが過去3年担っていた役割を埋めると見られている。ブルールはキャリアを通して、左打者を被打率.224、2本塁打、7長打に抑え込んでいる。

 シンカーを51%、スイーパーを42%の割合で投じ、昨季は15登板でゴロ率46.2%を記録。過去4シーズンではゴロ率は、51.9%、41%、49.4%、そして60%と推移していた。

 ブルールは12月17日にブルージェイズからガーディアンズへトレードされ、その3日後にDFAされていた。その後、どの球団も獲得(クレーム)せず、カージナルスへトレードされることとなった。

2026.1.7 12:36 Wednesday

レイズが外野手マロイを獲得 左腕に強い25歳の元有望株

 6日(日本時間7日)、レイズはタイガースから金銭トレードでジャスティン=ヘンリー・マロイを獲得し、外野手のポジション争いに新たな候補を加えた。

 マロイは12月20日に救援右腕カイル・フィネガンの獲得に伴い、タイガースからDFA(40人枠を外れる措置)されていた。レイズは左打者偏重だった外野陣に、右打者のマロイを獲得した。

 なお、レイズは40人枠に2つの空き枠があったため、マロイ獲得に伴う関連する動きはない。

 マロイは、2021年ドラフトでジョージア工科大学から6巡目でプロ入りし、2022年12月にトレードでブレーブスからタイガースへ移籍。2024-25年は3AとMLBを行き来し、MLBでは123試合で打率.209、出塁率.311、長打率.346、9本塁打、38打点をマーク。3Aで過ごした過去4シーズンでは、271試合で打率.286、出塁率.424、長打率.478、40本塁打の好成績を収めている。

「彼はマイナーで実績を残してきた。出塁する能力も、長打力もある。MLBではまだその実力が発揮できていない。彼が通用しないと言うわけではないが、特にわれわれのチームでは、その実力を結実させるための時間と枠がなかった」と、タイガースのジェフ・グリーンバーグGMは先月語っていた。

 マロイは左腕に強く、タイガース在籍時はケリー・カーペンターのプラトーン相手を務めた。マロイは、左腕に対して131打席で打率.250、出塁率.390、長打率.423、23四球に対してわずか36三振と、相性の良さを発揮していた。

 多くの外野手を抱えながら、右打ちが少ないレイズにとって、マロイは願ってもない存在だ。センターのセドリック・マリンズ、両翼のチャンドラー・シンプソン、ジョシュ・ロウ、ジェイク・フレイリーは全員が左打ちであり、最近獲得した有望株ジェイコブ・メルトンも左打ちだ。マロイは同じく右打者のジョニー・デルーカ、ライアン・ビレイドとともにチームにバランスをもたらす存在となる。

 マロイはサードとしてプロ生活をスタートさせ、ファーストを守った経験もある。しかし、今は外野の両翼が適任とみなされている。さらに2つのマイナーリーグオプションが残っており、開幕ロースター(出場選手登録)に残れなかった場合は3Aに降格させることもできる。同じ右打ちの両翼の外野手(内野経験もある)で、ライバルとなるビレイドは、マイナーリーグオプションが切れている。

2026.1.7 12:16 Wednesday

ブレグマン争奪戦の行方 古巣レッドソックスの対抗馬は?

 アレックス・ブレグマンにとって、この冬はデジャ・ブとなっている。ブレグマンは残り2年8000万ドル(約125億円)のレッドソックスとの契約を破棄してフリーエージェント(FA)となり、1年前には得られなかった新しい長期契約を求めている。

 昨冬、ブレグマンは長期契約の希望から切り替え、年平均額の高い短期契約を求め、最終的に2月15日にレッドソックスと3年1億2000万ドル(約188億円)の契約を結んだ。6000万ドル(約94億円)の繰延払いと2つのオプトアウト(契約破棄条項)を含むその契約によって、ブレグマンは再びFA市場に出るチャンスを得たが、この日まで望みの長期契約は実現していない。

 この傾向が続けば、ブレグマンは2年続けて似たような短期の年平均額の高い短期契約を目指すだろうか。 「彼はより長い年数による安定を求めているのか、それともAAV(契約総額を契約年数で割って求められる契約の年平均額)が重要なのか?長期契約を結ぶ可能性はあるが、昨年彼が得たような額は得られないだろう」と、関係者は疑問を呈する。

 ブレグマンは昨季、レッドソックスで114試合に出場して18本塁打、62打点、OPS.821を記録。シーズン途中には右大腿四頭筋の負傷で7週間の欠場を余儀なくされた。ケガ前の成績(51試合で11本塁打、35打点、OPS.938)は、復帰後の成績(63試合で7本塁打、27打点、OPS.724)を上回っている。ブレグマンは健康であれば、依然としてトップクラスの攻撃力を持つサードだ。

 ブレグマンは2026年の開幕週には32歳を迎えるため、レッドソックスであれ他の球団であれ、長い契約年数を提示するのに抵抗がある球団もいるかもしれない。ただ、1年前にクオリファイングオファー(QO)を受けたブレグマンは、今オフはQO対象ではなく、獲得に伴うドラフト指名権の喪失というペナルティに悩まされることはない。

 ブルージェイズとダイヤモンドバックスは、再契約を目指すレッドソックスにとって最大の脅威であると球界内で見なされていた。しかし、ブルージェイズは最近になって日本から内野手の岡本和真を獲得し、ブレグマンから撤退する可能性が高い。ダイヤモンドバックスは有力候補の1つだが、ケテル・マルテのトレード放出を行わなければ、状況は変わるかもしれない。

 多くのチームがブレグマンの動向を注視しているものの、複数の球団幹部は、3度のオールスター選出を誇るこのスターがレッドソックスに復帰すると予想している。 「彼はフィールド内外でチームに完ぺきにフィットしていた。レッドソックスも彼のことをよく知っているし、彼もチームをよく知っている。いつものことだが、最終的にはお金の問題だ」

 ESPNの最新の報道によれば、レッドソックスはブレグマンに対し、昨オフにタイガースが提示した6年1億7150万ドル(約268億円)規模の大型契約を与える意思を示したという。

 レッドソックスはブレグマンが昨季示したリーダーシップを高く評価している。ローマン・アンソニー、セダン・ラファエラ、マルセロ・マイヤーなど、チームに若い選手が多いことを考えれば、見過ごせない要素だ。そして、マイヤーはブレグマンが流出した際にサードを務められるが、マイヤーをセカンドに移し、ブレグマンを復帰させる方が良いだろう。レッドソックスにとってもう一つの選択肢は、FAの内野手ボー・ビシェットを獲得してセカンドに据え、マイヤーをサードで起用することだ。

 カブスも昨オフにブレグマンに関心を示していたが、最終的に最高入札者になる可能性は低いと関係者は考えている。ただ、ア・リーグの球団幹部はカブスの可能性を除外せず、カブスとレッドソックスが「最有力候補」と予想している。 「彼は世界一に必要なピースだと見られている」と、その幹部は言う。

 メッツは外野手の補強に注力しており、主なターゲットはコディ・ベリンジャーとカイル・タッカーだ。しかし、どちらも獲得できなければ、ブレグマン獲得に動くかもしれない。現在、サードはブレット・ベイティと予想されているが、ブレグマンはアップグレードとなる。主砲ピート・アロンソが抜けた穴を埋められるだろう。

 仮にブレグマンが再び長期契約狙いから切り替えた場合、他の球団にも獲得の可能性が出てくるだろうか。昨オフにブレグマン争奪戦に加わったタイガースは、未だに関心を寄せている。ただ、昨オフに提示したような契約を喜んで与えるという兆候は示していない。

 タイガースは、2年連続サイ・ヤング賞投手のタリック・スクーバルが今季限りでDAとなるため、大きな決断を控えている。スクーバルと再契約することを目指して財布の紐を固くするのか、スクーバルをFAで失うことを覚悟して、ブレグマンと契約するような大型補強でオール・インするのか。選択が注目される。

2026.1.7 11:46 Wednesday

岡本を加えたブルージェイズ タッカー獲得に「注力」か

 岡本和真と4年契約を結び、ブルージェイズは持ち前の強力打線をさらに強化した。しかし、岡本獲得後もブルージェイズの補強攻勢は終わりそうになく、フリーエージェント(FA)市場最大の大物であるカイル・タッカーの獲得に「注力」しているという。ジ・アスレチックのミッチ・バノン記者が報じている。

 1月に29歳を迎えるタッカーは、3-4億ドル(約470億-626億円)の超大型契約を結ぶと予想されている。その予想契約規模の大きさから、ヤンキース、メッツ、ドジャース、ブルージェイズなどの限られた資金力ある球団が関心を寄せていた。中でも、ブルージェイズはフロリダ州ダニーデンにある球団の選手育成施設にタッカーを招待するなど、獲得に真剣な姿勢を見せていた。

 日本からスラッガーの岡本を獲得したことで、ブルージェイズにはスタメン級の野手が十分に揃った。しかし、ブルージェイズは、なおもタッカー獲得に「より積極的に」取り組んでいるという。

 仮にブルージェイズがタッカーを獲得した場合、タッカーは本職であるライトに入ることが予想される。そして、現時点でライトと予想されるアディソン・バージャーがサードに回り、岡本とプラトーン起用される可能性が高い。

2026.1.7 11:02 Wednesday

今井達也獲得は序章か アストロズはさらなるアジア進出を目指す

 ドジャースがここ数年で収めた日本人選手獲得による成功は、アストロズのオーナーであるジム・クレインも見過ごせなかった。2024年の大谷翔平獲得からドジャースはワールドシリーズを連覇し、2025年は山本由伸が大車輪の活躍でワールドシリーズMVPに輝いた。

 過去8年間ポストシーズンに連続進出し、その内2度の世界一に輝いたアストロズは2025年、ついにポストシーズン進出を逃した。アストロズは、それまで日本人選手のFA市場に加わっていなかったが、今井達也と3年5400万ドル(約84億円)の契約を結んだ。今井はNPBから直接アストロズに移籍した最初の日本人選手となり、そしておそらく最後の選手ではない。

「さらに多くの才能を日本から獲得したい。間違いなくMLBレベルの才能が揃っている。育成に長けているんだ」と、クレインは今井の入団会見で語った。

 クレインは昨夏、ダイキンコンフォートテクノロジーズの施設を視察すべく、日本を訪れた。同社は2024年11月にヒューストンにあるアストロズの本拠地球場と15年間の命名権契約を締結。クレインが保有する輸送・貨物会社であるクレインワールドワイドロジスティクスは、日本を含む世界中にオフィスを構えている。ヒューストンへ戻ったクレインは、環太平洋地域におけるスカウティング活動の強化を決意した。 「彼らと会い、日本各地を案内してもらった時、本当に目が覚めた。日本には何度も来ているし、40年間もオフィスを構えていて、市場を熟知している。私たちは本来あるべきほど集中して取り組んでいなかった。何人かの人材が日本に出入りしていたが、才能を見抜き、その先頭に立つという仕事が十分にできていないと感じていた。そこで、全力で取り組んだ。帰国後、『これらのポジション全て(環太平洋地域のスカウティング部門)で人材を採用する』と宣言した。幸いにも施設があったから、すぐに仕事に取り掛かることができた」

 夏にかけて、アストロズは東京、台湾、韓国においてスカウトを雇い、クレインのオフィスに拠点を置いた。アストロズの目標は、アジアの才能ある選手を発掘し、契約する上で大きな役割を担うことであり、今井との契約はまさにその動きを如実に示している。今井は、松井稼頭央、青木宣親、菊地雄星(2024年夏にトレードで獲得)に続き、アストロズでプレーする4人目の日本人選手となる。

「ドジャースが先導してくれたし、私も国際的な会社を持っているので、すぐに体制を整えて、選手たちに私たちのシステムの中で仕事やコミュニケーションの場を提供するのはとても簡単だった。アジアでは迅速に活動し、引き続き注力して、現地の才能ある選手を全員評価していく。そうすれば、もっと多くの選手をこちらに呼び寄せ、チームを強化できるだろう」

「アジア市場は目を見張るものがある。そこから出てくる選手の中には、ここにいる選手たちと同等かそれ以上の選手もいる。大谷選手の活躍が見られるまでは、この市場は未開拓だった。多くの人が注目していると思うが、今後は特に注力していく」

 今井との契約は、アストロズとダイキンのパートナーシップにとっても重要な意味を持つ。ダイキンの井上隆之CEOは、今井の入団会見を最前列で見届けていた。アストロズとダイキンの契約は2039年シーズンまで有効で、ネーミングライツやその他のパートナーシップ特典が含まれている。 「彼らはわれわれのパートナーであり、豊富なリソースを持っているので、日本での私たちの大きな助けになると思う。私たちは彼らに頼るつもりだし、彼らはここで私たちと長期契約を結んでくれて本当に感謝している。彼らにはチームの一員になってほしいと思っている」

 菊池のヒューストンでの成功は、今井と両投手の代理人であるスコット・ボラスの注目を集めた。菊地は2024年夏にトレード加入し、10回の先発登板で60イニングを投げ、5勝1敗、防御率2.70、WHIP0.93という成績を収めた。その活躍もあり、シーズン終了後にエンゼルスと3年総額6300万ドル(約98億円)の契約を結んだ。

 アストロズはこれが日本からの成功への道の始まりに過ぎないことを期待している。 「菊池の獲得は、コミュニティの内外を問わず、素晴らしい経験となった。関係者全員が達也に、この経験、そして菊池がここで過ごした快適さ、スタッフからのサポート、そして彼がここに来て選手として成長し、球場で素晴らしい投球を見せてくれたことなど、全てを伝える機会を得た。ヒューストンと達也の活躍が楽しみだ」と、代理人のボラスは語った。

2026.1.6 11:39 Tuesday

進展がないタッカー争奪戦 FA市場最大の大物はどこへ行く?

 フリーエージェント(FA)市場が始まった11月上旬から、外野手カイル・タッカーは市場のNo.1選手と広く認識されてきた。では、1月の第1週になっても、タッカーが2ヵ月前と比べて契約に近づいていないように見えるのはなぜなのだろうか。

 今冬のタッカーの市場は、少なくとも近年のトップFA選手の何人かと比べた場合、比較的ゆっくりと進んでいる。ここまでで最大のニュースは1ヵ月前、タッカーがブルージェイズのフロリダ州ダニーデンにある選手育成施設を訪れたというものだった。そして、そのニュースから今に至るまで、いくつかの進展が見られた。

 先週、ブルージェイズは日本から岡本和真を4年6000万ドル(約90億円)と契約。それでも、2つの業界の情報筋は、未だにブルージェイズをタッカーの新天地の有力候補として挙げている。ブルージェイズのラインナップは既に強力だが、タッカーのような左の強打者を加えることで、ア・リーグ優勝候補筆頭としての地位を固めることだろう。 「ブラディ(ゲレーロJr.)との契約延長を決めた時点で、彼らは勝利のために全力を尽くすというメッセージを送った。ディラン・シースとの契約も大きかったが、タッカーとの契約で彼らの非常に理想的な12ヵ月は締めくくることができる」

 タッカーとの契約は、ブルージェイズの既に3億ドル(約470億円)近いペイロール(総年俸)を、他球団からは受け入れがたいほどの数字まで引き上げるだろう。しかし、ブルージェイズは2026年シーズン終了後には、ジョージ・スプリンガー、ケビン・ゴーズマン、シェーン・ビーバー、そしてドールトン・バーショらがFAとなることで、7000万ドル(約109億円)以上が浮く見込みだ。

 1月17日(日本時間18日)に29歳を迎えるタッカーは初めてFAとなった今オフ、少なくとも3億ドル、そして4億ドル近くなる可能性もある長期契約を求めているとされている。

 タッカー獲得にかかるとされる価格の高さのせいで、獲得の可能性がある球団は限られている。興味を寄せている球団としては、ブルージェイズに加え、ヤンキース、メッツ、ダイヤモンドバックス、ジャイアンツ、ドジャースが挙げられている。しかし、これらの球団からも興味を示しているという報道がある一方で、実際に契約を締結する動きは見られない。

 ただ、動きが遅い大物FAはタッカーだけではない。コディ・ベリンジャー、アレックス・ブレグマン、ボー・ビシェット、レンジャー・スアレス、フランバー・バルデス、ザック・ギャレンも、依然としてFA市場で新たな契約を模索中だ。 「タッカーに関しては予想以上に静かだ。今オフの上位FAの何人かに共通する傾向のようだ。オフシーズン開始時に見られた契約予想の中には、非常に楽観的なものもあった。市場は、ここ数年の大型契約、大谷翔平、ゲレーロJr.、山本由伸などは、われわれが目指すべきものというよりはむしろ例外的なものだということを示唆しているようだ」と、とあるナ・リーグの球団幹部は言う。

 市場に残っている大物FAの中で、外野手は他にベリンジャーしかいない。しかし、内野手とはいえビシェットの去就は、タッカーの動きにも影響するだろう。ブルージェイズがビシェットと再契約すれば、タッカー争奪戦から降りることは確定的で、高額入札の候補が消える可能性が高い。

 ヤンキースとメッツはともにインパクトのある外野手の獲得に意欲的だが、タッカーよりもベリンジャーの獲得を優先しているようだ。とはいえ、ベリンジャーが最終的にニューヨークにとどまるとしても、どちらか1球団としか契約できないことを考えると、タッカー獲得に関心がないわけではない。

 オフシーズンを通してヤンキースとベリンジャーの再会は避けられないと思われていたが、ベリンジャーがタッカーとの契約を待ってから自身の契約を締結し、さらに有利な立場を築く可能性もある。タッカーは、ベリンジャーがピンストライプのユニフォームをまとった最初のシーズンのように、ヤンキースタジアムに完璧にマッチしたスイングを持つ数少ない左打者の一人かもしれないと考える者もいる。ただし、ベリンジャーの契約はタッカーよりも低くなると予想されており、さらに既にニューヨーク特有のプレッシャーを乗り切れることを証明している。

 メッツはブランドン・ニモとジェフ・マクニールをトレードしたことで外野に穴が空き、さらにピート・アロンソの退団で打線にも大きな穴がある。タッカーはメッツにとって完ぺきな選択肢だが、フアン・ソトとのコンビは非常に高価になる。さらに、メッツは投手陣の補強も進めなければならない。

 タッカーが望むような長期契約を得られない場合、短期で年俸の高い契約を結ぶ選択肢もあるだろう。昨季、ブレグマンはレッドソックスとオプトアウト(契約破棄条項)が付いた3年1億2000万ドル(約187億円、繰延払いあり)の契約を結び、1年目で好成績を残して再びFA市場に出た。

 タッカーがそのような短期契約を検討するならば、ドジャースが飛びつき、強力打線にもう1人のオールスターを加える可能性があると考えられている。 「ドジャースが彼と長期契約を結ぶとは思えないが、もし彼が短期契約に前向きなら、(球団事業部長の)アンドリュー(・フリードマン)はそういう契約を望んでいる。タッカーは優秀だが、ドジャースが彼を必要としているのは明らかで、彼らはただ市場が動くのを待っているような感じだ」と、あるア・リーグの球団幹部は語った。

2026.1.6 11:05 Tuesday

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