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カブスのブレグマン獲得は移籍市場にどのような波及効果をもたらすか
10日(日本時間11日)、アレックス・ブレグマンがカブスとの契約に合意したことが明らかになった。カブスのブレグマン獲得はフリーエージェント(FA)市場とトレード市場にどのような影響を与えるのか。MLB.comのマーク・フェインサンド記者が分析する。
【1】カブスはカイル・タッカーの穴埋めとしてコディ・ベリンジャーの獲得に動いているという噂が一部で流れていた。ブレグマンの獲得により、カブスはベリンジャー争奪戦から撤退するとみられるが、ベリンジャーとタッカーの争奪戦に本当に加わっているのはどのチームなのだろうか。
タッカー争奪戦は依然としてブルージェイズが最有力候補で、ヤンキース、メッツ、ドジャースなどが加わっている。タッカーはブルージェイズにとてもフィットする選手で、先月フロリダで面会して以降、大きな動きはないが、ほかに強力なオファーを提示するチームはまだ現れていない。
ベリンジャーとヤンキースの交渉は依然として難航しているとみられる。ESPNは再契約に向けた交渉が「行き詰まっている」と報じており、ヤンキースはベリンジャーが戻ってこないことを前提に動いているようだ。ただし、状況は常に流動的で、日々変動する可能性があるため、私としてはそこまで断言することはできない。メッツもベリンジャーに興味を示しており、ドジャースもかつてのスター選手の呼び戻しを検討する可能性がある。
【2】近年のカブスはFA市場でそれほど積極的に動いてこなかったが、今回のブレグマン獲得はサプライズと言えるのか。
カブスはオフシーズンを通してブレグマンに興味を示していたため、本格的に獲得を目指したのは驚くようなことではなかった。しかし、近年はFA市場に大金を投じていなかったため、再契約を熱望するレッドソックスを上回る金額を提示したのはサプライズだったと言える。タッカーと再契約できるくらいの出費をするつもりがなかったのは明らかだが、トレードでエドワード・カブレラを獲得することで先発補強を実現できたため、打者獲得のための予算を増やすことができたのだろう。
【3】ブレグマンはレッドソックスとの再契約が有力とみられていたが、再契約に失敗したレッドソックスはこれからどうするのだろうか。
レッドソックスにとって明らかな答えはボー・ビシェットの獲得に向けて動いていくことだろう。ビシェットを獲得できれば、ビシェットを二塁に据え、有望株マルセロ・マイヤーを三塁に回すことが可能になる。しかし、ブルージェイズがタッカー獲得に失敗した場合、ビシェットのブルージェイズ残留が現実味を帯びてくる。レッドソックスがビシェットを獲得できない場合、FA市場に残るエウヘニオ・スアレスが有力な選択肢となるだろう。
レッドソックスは外野陣と先発陣に余剰人員を抱えているため、FA市場で解決策を見つけられない場合、トレードによる補強が有力な選択肢となる可能性もある。ブレンダン・ドノバンは依然としてトレード市場で獲得可能だ。カージナルスのハイム・ブルーム編成本部長はレッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)として多くの選手の獲得に関わったため、レッドソックスのファーム組織を誰よりも熟知している。
もちろん、ブレグマンの加入によってカブスの内野陣にも余剰人員が発生したため、ニコ・ホーナーやマット・ショウをトレードで獲得できる可能性もある。レッドソックスのクレイグ・ブレスローCBOはかつてカブスのフロントオフィスで働いていたため、元同僚であるカブスのジェッド・ホイヤー編成本部長との交渉を試みることも考えられる。
【4】ブレグマンの加入により、カブスは若手のショウをトレード要員にするのだろうか。それともショウを二塁に回し、ホーナーをトレードに出すのだろうか。トレードが検討されるならば、どちらの選手のほうが価値が高く、どちらの選手のほうがトレードの可能性は高いのか。
ショウはFAまでの保有期間があと6年残っており、1年後にFAとなるホーナーよりも間違いなくトレードの価値は高い。とはいえ、ホーナーはメジャーで実績を残してきた選手であり、ゴールドグラブ賞も2度受賞している。2026年のポストシーズン進出を目指すチームにとって、ホーナーのほうが安全な選択肢と言えるだろう。
さらに重要なのは、ショウが2027年にはホーナーの後釜として二塁を守ることがほぼ確定していることだ。よって、カブスにとって、ショウをトレードせずにキープすることは理にかなっている。カブスがショウとホーナーの両方をキープした上で、2026年はショウをスーパーユーティリティとして起用し、2027年から正二塁手として起用することは十分に考えられる。
2026.1.11 15:10 Sunday
カブスがブレグマン獲得へ 5年1億7500万ドルの大型契約で合意
カブスがスター選手をチームに加えることに成功したようだ。10日(日本時間11日)、MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、カブスはレッドソックスからフリーエージェント(FA)となっていたアレックス・ブレグマンと5年1億7500万ドル(約262億5000万円)の大型契約で合意。オプトアウト条項はなく、全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれるという。なお、球団からの正式発表はまだ行われていない。
ブレグマンはアストロズで9シーズンを過ごしたあと、昨オフに初めてFAとなり、レッドソックスと3年1億2000万ドル(約180億円)で契約した。この契約には毎年オプトアウト可能な条項が盛り込まれており、ブレグマンは2025年シーズン終了後にその権利を行使。再びFA市場に出ていった。
ブレグマンはアストロズからFAとなった際にクオリファイングオファーを提示されていたため、今オフは同オファーの対象外。よって、ブレグマンを獲得したカブスがペナルティを受けることはなく、レッドソックスもドラフト指名権の補償を受けられない。
2015年ドラフト全体2位指名でアストロズに入団したブレグマンは、2016年のメジャーデビュー以来、球界屈指の三塁手として活躍を続けている。特にアストロズでは主力選手の1人としてチームを牽引し、2017年から8年連続のポストシーズン進出に貢献。同期間中に4度のリーグ優勝を成し遂げ、2017年と2022年にはワールドシリーズ制覇も達成した。アストロズ時代は通算打率.272、191本塁打、出塁率.366、長打率.483、OPS+132を記録。ポストシーズン99試合で19本塁打、OPS.789をマークした。
31歳のブレグマンはレッドソックスでも活躍を続けたが、右大腿四頭筋を痛めて5月に負傷者リスト入り。7月の復帰後はややパフォーマンスを落とした。シーズントータルでは18本塁打、OPS.821、OPS+128を記録し、自身3度目のオールスター選出。ワイルドカードでのポストシーズン進出に貢献した。
ブレグマンのベストシーズンは2019年だ。この年は打率.296、41本塁打、112打点、OPS1.015と打ちまくり、ア・リーグMVP投票で2位にランクイン。この年の成績はやや例外的な数字だが、OPS+が113を下回ったシーズンは1度もなく、コンスタントな活躍が光っている。2016年以降、ブレグマン(43.1)を上回るfWARを記録している三塁手はホゼ・ラミレス(ガーディアンズ)しかいない。
昨オフ、アストロズはブレグマンとの再契約に興味を示していたが、ブレグマンは6年1億5600万ドル(約234億円)のオファーを拒否したことが報じられている。その後、2月になってようやくレッドソックスとの3年契約を締結。アストロズはイサーク・パレイデスを後釜の三塁手に据えた。
ブレグマンの加入は、正三塁手として活躍していたレッドソックスの主砲ラファエル・デバースとの間に緊張を生んだ。ブレグマンが三塁に入ったことにより、11年3億3100万ドル(約496億5000万円)の長期契約を結んでいたデバースは三塁からDHへ移ることに。その後、トリストン・カサスの離脱に伴って一塁への再コンバートを求められた際に不満を示し、最終的には6月に電撃トレードでジャイアンツへ放出されることになった。デバースを放出し、ブレグマンとの再契約にも失敗したレッドソックスは今後、内野の穴埋めとして本格的にボー・ビシェットの獲得に乗り出すことが予想されている。
2026.1.11 13:07 Sunday
ブルワーズ・ペラルタのトレード 有望株豊富なメッツが最有力候補か
ブルワーズはここ数年、ジョシュ・ヘイダー、コービン・バーンズ、デビン・ウィリアムスといったスター級の主力投手を次々にトレードで放出しながらも安定した強さを維持してきた。ファーム組織の育成力に加え、トレードで「次の主力選手」を獲得し、彼らをしっかり育てて勝つというサイクルが見事に機能しているからだ。
そして、今オフも主力投手の1人がトレード候補に挙げられている。昨季リーグ最多の17勝を挙げたフレディ・ペラルタがフリーエージェント(FA)前のラストイヤーを迎えており、このオールスター右腕に多くのチームが関心を示しているのだ。年俸も800万ドル(約12億円)と安価で、FA市場の好投手に大金を投じたくないチームにとって、極めて魅力的な補強ターゲットと言える。
29歳のペラルタにはヤンキース、ドジャース、ブレーブス、レッドソックスなど、多くのチームからの関心が報じられているが、「最も獲得の可能性が高い」とみられているのがメジャーレベルの若手投手を多く抱えているメッツだ。
ジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者とウィル・サモン記者によると、ブルワーズはペラルタ放出の対価として「メジャーの即戦力となる若手投手」を求める可能性が高いという。ペラルタ獲得を狙うどのチームにも魅力的な若手投手はいるものの、メッツの場合は「質」だけでなく「量」も豊富だ。球団別有望株ランキングの上位5人のうち3人(ノーラン・マクリーン、ジョナ・トン、ブランドン・スプロート)が投手で、いずれもメジャーデビューを果たしている。しかもマクリーンとトンはメジャー全体の有望株トップ100に名を連ねるほどのトップ・プロスペクトである(マクリーンが全体11位、トンは同46位)。
さらに、メッツには2023年と2024年にマイナーで好成績を残したクリスチャン・スコットもいる。2024年5月にメジャーデビューしたあと、右肘を痛めてトミー・ジョン手術を受け、昨季は全休となったものの、そのリハビリはまもなく終了し、今季はメジャー復帰が期待される。メッツはマクリーンを「アンタッチャブル」(=放出不可)と位置付けているとみられるが、それ以外の若手投手を軸としたパッケージでペラルタを獲得するトレードを成立させるのはそれほど難しくないと思われる。
エース級の先発投手の獲得が急務となっているメッツは、FA市場に残っているフランバー・バルデスとレンジャー・スアレスの両左腕にも興味を示しているとみられ、ESPNのバスター・オルニー記者は「メッツがどちらか1人を獲得するのは避けられない」とまで言っている。
しかし、メッツのデービッド・スターンズ編成本部長はブルワーズ時代から投手との長期大型契約を避けてきた歴史があり、実際にバルデスやスアレスの獲得に動くかどうかは不透明。スターンズ編成本部長がブルワーズ時代から知るペラルタは、エース級の実力を持ちながらも年俸が安く、理想的な補強ターゲットだ。果たしてメッツはデービッド・ピーターソン、クレイ・ホームズ、ショーン・マナイアらが形成する先発ローテーションに待望のエースとしてペラルタを加えることになるのだろうか。
2026.1.11 11:29 Sunday
ヤンキースとベリンジャーの交渉が「行き詰まる」 撤退の可能性も
ESPNのバスター・オルニー記者によると、再契約に向けたヤンキースとコディ・ベリンジャーの交渉が行き詰まっているようだ。ヤンキースは今オフ、ベリンジャーとの再契約を最優先事項としていたが、「現在はベリンジャーが他球団と契約するという前提の下で動いている」とオルニー記者は伝えている。
ヤンキースはベリンジャーとの交渉に注力し、今オフここまで目立った補強を行っていない。もしベリンジャー争奪戦から撤退するとなれば、その影響の大きさは計り知れない。ただし、ヤンキース側の努力が不足していたわけではない。オルニー記者によると、ヤンキースは年平均3000万ドル(約45億円)を超える5年契約を提示していたという。これはオリオールズと契約したピート・アロンソ(5年1億5500万ドル)やフィリーズと再契約したカイル・シュワーバー(5年1億5000万ドル)とほぼ同条件だ。しかし、スコット・ボラス氏が代理人を務めるベリンジャー陣営は5年を超える長期契約を希望し、首を縦に振らなかったようだ。
ベリンジャーは昨季、チーム状況に応じて外野3ポジションと一塁を臨機応変にこなし、29本塁打、98打点を記録した打撃面だけでなく、守備面でもチームに大きく貢献。左翼のジェイソン・ドミンゲスが伸び悩み、右翼のアーロン・ジャッジがDHに入るケースも多い中で、フレキシブルに起用できるベリンジャーは極めて貴重な存在だった。
そのベリンジャーとの再契約が難しくなっている以上、ヤンキースは別の選択肢を検討しなければならない。強打の内野手ボー・ビシェットに以前よりも強い関心を示していることが報じられているが、FAまで残り1年となったジャズ・チザムJr.をトレードしない限り、ビシェットがフィットするポジションはないため、ビシェット獲得の場合はチーム編成が難しくなる。やはりベリンジャーのように外野をメインで守る選手を獲得するのが理想的であり、そこで浮上してくるのがカイル・タッカーだ。
オルニー記者によると、ヤンキースはビシェットと並行してタッカーとの交渉も継続しているという。タッカーに関しては、同地区ライバルのブルージェイズが熱心に獲得を狙っており、ドジャースとメッツも短期高額契約での獲得を目論んでいるとみられるが、ベリンジャー争奪戦からの撤退が濃厚となった今、ヤンキースも実績ある外野手の確保に向けて尽力し始めるはずだ。なお、オルニー記者は「ヤンキースはトレード市場での補強も検討している」と付け加えている。
ベリンジャーに関してはカブスやドジャースが争奪戦に加わっているとみられており、どちらと契約しても古巣復帰となる。ヤンキースの撤退が正式に決まれば、外野手の移籍市場は大きく動き始めることになりそうだ。
2026.1.11 10:03 Sunday
ブレーブスがブルペンをさらに強化 右腕キンリーと再契約を結ぶ
ブレーブスが昨年11月にタイラー・キンリーの年俸550万ドル(約8億2500万円)のオプションを破棄したことは、財務上の健全な判断であったことが証明された。なぜなら、それを下回る金額で再契約を結ぶことができたからだ。
10日(日本時間11日)、ブレーブスはキンリーとの再契約に合意し、1年425万ドル(約6億3750万円)の契約を結んだ。右投げのリリーフ投手であるキンリーは、今季の年俸として300万ドル(約4億5000万円)を受け取る。来季の年俸550万ドル(約8億2500万円)のオプションは球団側に選択権があり、破棄される場合には125万ドル(約1億8750万円)のバイアウト(契約解除料)が支払われる。
キンリーは昨年7月末にロッキーズからトレードで加入したあと、ブレーブスの主力リリーフ投手の1人として活躍したため、オプション破棄というブレーブスの決断には周囲から驚きの声も上がった。なお、ブレーブスは右腕ピアース・ジョンソンの年俸700万ドル(約10億5000万円)のオプションも破棄している。
これらのオプション破棄によって浮いた資金の一部はブルペン補強に充てられ、ライセル・イグレシアス、ロベルト・スアレスという2人の実績あるクローザーと契約するのに役立った。破棄したオプションを下回る金額でキンリーとの再契約が成立したことにより、ブレーブスの財務上の判断はさらに価値が高まったと言えるだろう。
キンリーは投手に圧倒的不利な環境であるクアーズフィールドを離れて成績を好転させた選手の1人である。
昨夏、ブレーブスは明らかに売り手のような立ち位置だったものの、34歳のキンリーをロッキーズから獲得するという意外な動きに出た。移籍前は49試合に登板して防御率5.66と苦しんでいたが、移籍後は24試合に登板して防御率0.72(FIP2.74)と成績を大きく向上させた。
今季のブレーブスのブルペンは、イグレシアスとスアレスが強力な2トップを形成する。もしキンリーが昨季の移籍後の好調を維持できれば、左腕ディラン・リーとともに2トップまでつなぐセットアッパーの役割を担うことになりそうだ。不安定さが目立つデイスベル・ヘルナンデスが制球力の問題を解決できれば、ブレーブスの勝ちパターンの継投はさらに強化されることになるだろう。
2026.1.11 09:24 Sunday
ロッキーズがDバックスからマッカーシー獲得 外野の選手層を強化
ロッキーズは10日(日本時間11日)、マイナー右腕ジョシュ・グロースとのトレードでダイヤモンドバックスからジェイク・マッカーシーを獲得。外野陣にスピードと汎用性を加えることに成功した。
28歳の左打者であるマッカーシーはダイヤモンドバックスでの5年間で打率.260、24本塁打、83盗塁、出塁率.324、長打率.381、OPS.705を記録。8日(同9日)に1年契約を結んで年俸調停を回避し、年俸152万5000ドル(約2億3000万円)で合意した。
トレードの詳細 ロッキーズ獲得:外野手ジェイク・マッカーシー ダイヤモンドバックス獲得:右腕ジョシュ・グロース
2018年ドラフト1巡目でダイヤモンドバックスに指名されたマッカーシーは昨季、メジャーで打率.204、4本塁打、20打点、OPS.592と低迷し、3Aでも49試合に出場。そこでは打率.314、出塁率.401、OPS.841と好成績を残した。
2022年は99試合に出場して打率.283、8本塁打、43打点、23盗塁、出塁率.342、長打率.427、OPS.769の活躍を見せ、ナ・リーグの新人王投票で4位にランクイン。2024年は自己最多の142試合に出場し、打率.285、8本塁打、56打点、25盗塁、出塁率.349、長打率.400、OPS.749をマークした。
マッカーシーの獲得は、ウォーレン・シェーファー監督と新フロントオフィスの下、本拠地クアーズフィールドの広大な外野を有効活用したいというロッキーズの願いに応えるものだ。スタットキャストによると、マッカーシーはメジャー上位1%のスプリントスピードを誇り、ハードヒット率(26.6%)は低いものの、通算三振率も19.2%と上々の数字を残している。
外野の3ポジションを守ることができるマッカーシーは、2026年のロッキーズの特徴とも言える、汎用性の高い外野陣の競争に拍車をかける。現在の外野陣には、マッカーシーと同じ左打者であるミッキー・モニアックのほか、2023~24年のゴールドグラブ受賞者であるセンターのブレントン・ドイル、レフトのジョーダン・ベック、DH・ライト・二塁をこなしながらリードオフマンを務めたタイラー・フリーマンらがいる。
さらに、様々な成長段階のプロスペクト(有望株)たちも控えている。左打者のヤンキエル・フェルナンデスは2025年にメジャーを経験し、2020年ドラフト1巡目指名の左打者ザック・ビーン(球団11位の有望株)も短期間だけメジャー昇格を果たしたが、シーズンの大半は3Aで過ごした。左打者のスターリン・トンプソン(球団15位の有望株)は3Aで堅実なシーズンを過ごし、昨季終了後にロースターの40人枠入り。スイッチヒッターのコール・キャリッグ(球団3位の有望株)は2Aでプレーしたが、メジャー昇格は近いと目されている。
また、オフシーズン序盤にはマーリンズの元有望株である左打者トロイ・ジョンストンを獲得。昨季メジャーデビューを果たし、新天地ロッキーズでは一塁手としても活躍が期待されている。
マッカーシーの獲得は、今後さらなる動きがあることを示唆している。マッカーシーの加入でロースターの40人枠がフルに埋まったが、ロッキーズは右腕マイケル・ロレンゼンと1年800万ドル(約12億円)の契約を結ぶことで合意しており、正式発表の際にロースターの枠を空けなければならない。さらに、もう1人の先発投手と複数のポジションを守れる内野手の獲得も検討している。
23歳のグロースは昨夏、ロッキーズが三塁手ライアン・マクマーンをヤンキースへ放出した際にトレードの対価として加入した選手。昨季はヤンキースとロッキーズのハイAで合計23試合(うち22先発)に登板し、5勝14敗、防御率4.67という成績を残した。
2026.1.11 08:56 Sunday
ドジャースが左殺しの便利屋イバニェスと1年契約 内野層を強化
9日(日本時間10日)、ドジャースは内野手アンディ・イバニェスと1年契約で合意したことを、フランシス・ロメロ記者を含む複数のメディアが報じた。イバニェスで内野の選手層を厚くしたドジャースは、さらにユーティリティのライアン・フィッツジェラルドをツインズからウエーバー経由で獲得(クレーム)したと報じられた(正式発表はまだされていない)。ドジャースはイバニェスの契約を正式発表して40人枠に加えるために、枠を空ける動きが必要になる。
ドジャースの内野のスタメンはほとんど決まっている。フレディー・フリーマンが一塁、マックス・マンシーが三塁、そしてムーキー・ベッツが遊撃だが、二塁に関してはまだ疑問の余地を残していた。
ユーティリティのトミー・エドマンが出場機会の大半を得るはずだが、エドマンは足首の手術の影響でスプリングトレーニングの出遅れが予想される。シーズン開幕も欠場するようであれば、ミゲル・ロハス、キム・ヘソン(金慧成)、そして球団No.4(MLBパイプラインのランキング)有望株のアレックス・フリーランドらが候補になる。そして、新加入の2人も候補に加わるだろう。
32歳のイバニェスは、11月にタイガースからノンテンダーFA。昨季は主に三塁を守ったが、MLB通算5シーズンでは複数の内野のポジションを守り、外野経験も積んできた。昨季は91試合で打率.239、OPS.653と苦しみ、3A降格も味わった。しかし、キャリアでは左腕に対して強く、打率.280、OPS.778を通算で記録している。
31歳のフィッツジェラルドは、先週ツインズの40人枠からDFA。昨季の大半を3Aで過ごし、打率.277、出塁率.367、長打率.469を記録した。さらに守備では二遊間を守った。昨季は念願のデビューを飾り、24試合で46打数9安打(打率.196)を記録した。
2026.1.10 13:00 Saturday
Dバックスはスター二塁手マルテを放出しない意向 残留が確定
ダイヤモンドバックスは9日(日本時間10日)、スター二塁手ケテル・マルテを放出しないことを、交渉していた各球団に通達。マイク・ヘイゼンGMは大きな対価を求めたが実現せず、マルテは来季もダイヤモンドバックスに残ることになる。
ヘイゼンGMが「この状況を長引かせるつもりはない」とコメントしたおよそ1週間後、ダイヤモンドバックスはマルテに関するオファーに耳を傾けるのを止めた、とジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者が最初に報じた。
「結局、そこまで(合意に)近づくことはなかった。オフシーズンを通してずっと言ってきたことを改めて強調したい。つまり、これは実現しないと思っていたということだ。ただ、人々の意見に耳を傾けることが自分の仕事だと感じていた。彼は我々にとってスーパースターであり、長年そうだったし、これからもそうあり続けるだろう」と、ヘイゼンGMはコメントした。
マルテは過去7シーズンにわたってMLB最高の選手の一人だった。オールスターには3度選出され、過去2年はナ・リーグのスタメン二塁手にも選ばれた。シルバースラッガー賞も2度受賞し、その期間でbWAR(走攻守の貢献度を示す総合指標)27.8、打率.289、出塁率.363、長打率.510を記録した。MVP投票にも度々顔を出し、2019年にはナ・リーグMVP投票で4位、2024年は同3位、昨季は22位に入っている。
ダイヤモンドバックスは投手陣の強化を同時に、昨季開幕時には球団史上最高額に達していた1億9500万ドルの総年俸を削減しようと、今オフはマルテに関するトレードに耳を傾けていた。 「言うまでもなく、今のチームには多くの不確実な部分があり、チーム作りのためにあらゆる選択肢を検討せざるを得なかった。そして、もし(マルテを)トレードしていたら、間違いなくチームを著しく弱体化させていただろうと、私は重々承知している。人的要因を考えると、トレードは好ましくない。選手たちを厄介な状況に追い込むことは承知している」と、ヘイゼンGMは言う。
ヘイゼンGMはここ数日、他球団にこれ以上の交渉は行わないと伝えた後、マルテと電話で話したと述べた。マルテがアリゾナで春季トレーニングに臨む近い将来、両者はじっくり話し合う予定だが、ヘイゼンGMは両者の間に確執が残るとは考えていないと述べた。 「彼はプロだ。来年はリーグでMVP投票トップ10に選ばれる活躍をするだろうし、きっと大丈夫だ」
ヘイゼンGMは、マルテ、外野手コービン・キャロル、捕手ガブリエル・モレノ、遊撃手ヘラルド・ペルドモを擁するダイヤモンドバックスは、リーグのどの打線にも劣らない強力なカルテットを擁していると語る。
右打ちの一塁手・指名打者タイプを獲得し、外野手ジェイク・マッカーシーかアレック・トーマスのどちらかを移籍させる可能性を除けば、ダイヤモンドバックスの補強ポイントはブルペン陣の強化になる。
ヘイゼンGMは、まだリリーフ投手を2、3人獲得する予算はあると語ったが、マルテをトレードに出さなかったことで、高額のフリーエージェント(FA)を長期契約で獲得できるだけの資金がチームにあるとは考えにくい。
オーナーのケン・ケンドリックが予算超過を決断するか、両者が契約に関して創意工夫を凝らさない限り、ダイヤモンドバックスはFAの三塁手アレックス・ブレグマンの争奪戦から脱落することになると思われる。
ヘイゼンGMは自身の方針通り、ブレグマンや将来FAになる可能性のある人物について具体的に話すことを拒否した。 「若くて万能な優秀な(ポジション)選手が続々と台頭し始めている。外部からの補強も検討し、投手陣の強化も可能な限り続けていく。まだFA市場とトレード市場で、リリーフ投手を数人獲得できればと思っている。先発投手陣もまだ空いている。もし何か良い材料があれば、引き続き強化していくつもりだ」
マルテは、フィールドでの活躍だけでなく、契約内容もチームにとって魅力的だった。32歳のマルテはダイヤモンドバックスと3度の延長契約を結んでおり、最新の契約は昨年4月に締結されたもので、2030年まで有効で、2031年は選手オプションとなっている。
マルテは今季1500万ドル(約23億円)、2027年に1200万ドル(約19億円)、2028年に2000万ドル(約31億円)、2029年に2200万ドル(約34億円)、2030年に2200万ドル(約34億円)、そして2031年の選手オプションは1150万ドル(約18億円)だ。
契約はMVP投票の結果、そして打席数次第で出来高が付き、年俸が上がる仕組みになっている。さらに4600万ドル(約72億円)の繰延金も含まれている。マルテは4月に10&5ライツ(MLBでサービスタイム10年、同一球団に在籍5年だった場合、トレード拒否権を得られる)を得るため、その後はマルテの同意無しにトレードはできない。
2026.1.10 12:30 Saturday








