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ブルワーズのパット・マーフィー監督が2年連続で最優秀監督賞を受賞

 11日(日本時間12日)、ナショナル・リーグの最優秀監督賞にパット・マーフィー監督(ブルワーズ)が選出された。マーフィー監督は30名の投票者のうち27名から1位票、2名から2位票を獲得し、合計141ポイント。テリー・フランコーナ監督(レッズ)が49ポイントで2位、ロブ・トムソン監督(フィリーズ)が32ポイントで3位、クレイグ・カウンセル監督(カブス)が24ポイントで4位、クレイトン・マカラー監督(マーリンズ)が22ポイントで5位と続いた。

 名将カウンセルが2023年シーズン終了後に同地区ライバルのカブスへ移籍し、ブルワーズは過渡期を迎えるかと思われた。しかし、ノートルダム大学時代にカウンセルを指導し、ブルワーズでもベンチコーチとしてカウンセルを支えたマーフィーが2年連続でチームを地区優勝に導き、2年連続でナ・リーグの最優秀監督賞を受賞した。

 最優秀監督賞を2年連続で受賞するのは非常に珍しく、過去にボビー・コックスとケビン・キャッシュの2人だけ。監督就任から2年連続受賞は史上初の快挙だ。しかし、これは2024年と2025年のブルワーズの前評判が低かったことを意味している。どちらのシーズンもオフに主力が退団し、ブルワーズは苦戦すると思われていた。ところが、マーフィー監督が率いるブルワーズは戦前の予想を覆し、低予算のロースターを最大限に活用して快進撃を続けた。

 今季は主力打者のウィリー・アダメスがフリーエージェント(FA)で退団し、守護神デビン・ウィリアムスもトレードで移籍したため、戦力ダウンが懸念されていた。実際、開幕4連敗を喫し、その4試合で大量47失点。1954年カージナルスのワースト記録に並んでしまった。投手陣に負傷者が続出し、5月下旬まで勝率5割を下回る戦いが続いていたため、ポストシーズン進出は難しいと思われた。

 しかし、マーフィー監督が率いるブルワーズは強さを取り戻しただけでなく、歴史的な快進撃を見せた。5月25日から8月16日までの期間に8連勝、11連勝、そして球団記録の14連勝をマーク。ナ・リーグ中地区の脇役からメジャーの主役に躍り出て、97勝65敗でメジャー最高勝率を記録した。これは球団史上最高成績でもあり、直近8年間で7度目のポストシーズン進出を達成。なお、最優秀監督賞の投票はポストシーズン開幕前に行われているため、地区シリーズでカブスに勝利したあと、ドジャースにスイープ負けを喫した10月の戦いは考慮されていない。

 66歳のマーフィー監督の誠実さ、厳しさを伴う愛情、野球に対する姿勢、そしてポケットパンケーキに代表されるユーモアは、予想以上の実力を発揮するチームの財産とみなされている。ブルワーズの歴史上、最優秀監督賞に輝いたのはマーフィー監督だけ。しかも2年連続の受賞となった。

2025.11.12 09:48 Wednesday

カージナルスがチーム解体か アレナド、グレイら主力放出に前向き

 ラスベガスで行われるゼネラルマネージャー(GM)会議の期間中、トレード交渉を最も活発に行うのはどのチームだろうか。MLBネットワークのジョン・ポール・モロシはカージナルスだと考えているようだ。

 11日(日本時間12日)、モロシは「カージナルスはビジネスに前向きだと思う。数人のベテラン選手をトレードで放出する可能性がある」と報じた。

 モロシがトレード候補として挙げたカージナルスの選手は、ノーラン・アレナド、ブレンダン・ドノバン、アレック・バーレソン、ソニー・グレイといった顔ぶれだ。

 モロシによると、アレナドはカージナルスの選手として「最後の試合を終えた可能性が高い」という。8度のオールスター出場を誇るアレナドは昨オフ、アストロズへのトレードが成立寸前だったが、アレナド自身が拒否権を行使し、トレードは実現しなかった。34歳のアレナドは今季、436打席に立ってOPS.666と自己ワーストの成績。2年総額3100万ドル(約46億5000万円)分の契約が残っている。

 また、モロシはドノバンに他球団からの関心が集まっていることを報じている。ドノバンはメジャーデビューした2022年にユーティリティ部門でゴールドグラブ賞を受賞。今季はオールスターに初選出された。フリーエージェント(FA)になるまでの保有期間はあと2年残っている。

 さらに、ユーティリティ部門でシルバースラッガー賞を受賞したばかりのバーレソンにも関心が寄せられているようだ。バーレソンがFAになるのは2028年シーズン終了後。保有期間はあと3年残っている。

 そして、キャリアで3度のトレードを経験しているグレイにも再びトレードの可能性が浮上している。36歳の誕生日を迎えたばかりのグレイは今季、180回2/3を投げて201三振を奪った。防御率4.28は2019年以降で最も悪い数字だったが、打球の質から想定される防御率(xERA)は3.90、守備の影響を除外して算出される疑似防御率(FIP)は3.39であり、実際の投球内容は防御率ほど悪くなかった。グレイは全球団に対するトレード拒否権を持ち、来季の年俸は3500万ドル(約52億5000万円)、2027年の契約は年俸3000万ドル(約45億円)の球団オプションとなっている。なお、この球団オプションが行使された場合、グレイはオプトアウトの権利を行使してFAになることもできる。

 昨オフは主力のトレード交渉が不調に終わったカージナルスだが、今オフこそトレードを成立させ、ハイム・ブルーム編成本部長のもとで新たなスタートを切ることができるだろうか。

2025.11.12 08:48 Wednesday

技巧派右腕カイル・ヘンドリックスが現役引退へ 2016年カブスでWS制覇

 長年カブスの先発投手として活躍し、108年ぶりのワールドシリーズ制覇にも貢献したカイル・ヘンドリックスが現役引退を決めたようだ。ヘンドリックスはメジャー12年目の今季、地元カリフォルニアのエンゼルスでプレーした。

 10日(日本時間11日)、MLB.comが関係者から得た情報によると、メジャー12年目のシーズンを終え、来月36歳の誕生日を迎えるヘンドリックスは近日中に現役引退を表明する予定だという。

 ダートマス大学出身で、現在より球速が速かった時期にチェンジアップとシンカーを駆使して精密な投球を見せ、「プロフェッサー」(教授)の愛称で親しまれたヘンドリックスは、メジャー通算307試合(うち301先発)に登板して防御率3.79を記録。最初の11シーズンはカブスでプレーし、球団の黄金期に主力選手として活躍した。

 カブスでプレーした11年間で276試合(うち270先発)に登板し、防御率3.68を記録。270先発はヒッポ・ボーンと並んで球団歴代9位タイにランクインしており、1259奪三振は同7位の数字だ。

 カブスがヘンドリックスを獲得したのは2012年のトレード・デッドライン。先発右腕ライアン・デンプスターとのトレードで、レンジャーズからの移籍だった。2年後の7月10日にメジャーデビューを果たすと、ヘンドリックスは着実な成長を遂げ、先発ローテーションに定着した。

 デビューイヤーの2014年は13先発で防御率2.46を記録し、ナショナル・リーグの新人王投票で7位にランクイン。2016年には31試合(うち30先発)に登板して防御率2.13をマークし、最優秀防御率のタイトルを獲得しただけでなく、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で3位にランクインした。

 好成績を残した2016年だが、レギュラーシーズンの活躍は「前座」に過ぎなかった。ヘンドリックスはポストシーズンの戦いで印象的な活躍を披露。リーグ優勝決定シリーズ第6戦ではクレイトン・カーショウ(ドジャース)との投げ合いの中で7回1/3を無失点に抑える快投を見せ、カブスを1945年以来となるリーグ優勝に導いた。

 3勝3敗で迎えたワールドシリーズ第7戦に先発すると、4回2/3を2失点(自責点1)に抑える力投。カブスは第7戦に勝利し、1908年以来108年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

 カブスでの最終シーズンとなった2024年は浮き沈みの激しい1年だったが、カブスの選手としての最終登板では見事なピッチングを披露。レッズを相手に7回1/3を無失点に抑えた。

 ヘンドリックスは2024年シーズン終了後にキャリアで初めてフリーエージェント(FA)となったが、その時点でカブスの最古参選手であり、2016年の優勝メンバーでカブスに残っていた最後の選手だった。

 その後、ヘンドリックスはエンゼルスと1年契約を結び、今季は1年間ローテーションを守って31試合に先発。164回2/3を投げ、8勝10敗、防御率4.76を記録した。

2025.11.11 12:08 Tuesday

ブレーブスのドレイク・ボールドウィンがナ・リーグ新人王に選出

 10日(日本時間11日)、ナショナル・リーグの新人王にドレイク・ボールドウィン(ブレーブス)が選出された。ボールドウィンは30名の投票者のうち21名から1位票、9名から2位票を獲得し、合計183ポイント。ケイド・ホートン(カブス)が139ポイントで2位、ケイレブ・ダービン(ブルワーズ)が69ポイントで3位、アイザック・コリンズ(ブルワーズ)が62ポイントで4位、デイレン・ライル(ナショナルズ)が17ポイントで5位と続いた。

 2月にスプリングトレーニングに合流した際、ミズーリ州立大学から2022年ドラフト3巡目で指名されたボールドウィンは、開幕メジャーは難しく、マイナー3Aでさらなる経験を積む必要があると予想されていた。しかし、それから9カ月後、ボールドウィンはナ・リーグ新人王に選出された。

 ブレーブスの正捕手ショーン・マーフィーが肋骨を骨折し、負傷者リスト入りしてシーズン開幕を迎えたため、球団ナンバーワン有望株のボールドウィンは開幕から正捕手を務めることになった。そして、ボールドウィンはその機会を最大限に生かした。シーズン序盤は打撃不振に苦しんだものの、レギュラーシーズン2日目に24歳の誕生日を迎えた若手捕手は、5月になると一気に爆発し、月間打率.389、出塁率.411、長打率.593をマークした。

 シーズンを通して微調整を繰り返しながら打撃の安定性を高めていき、シーズン最後の3カ月はいずれも月間OPS.800以上。最終的には打率.274、19本塁打、出塁率.341、長打率.469という成績を残し、ファングラフスが算出する総合指標WARはナ・リーグ新人トップの3.1を記録した。

 その結果、ブレーブス史上10人目となる新人王に選出。1948年のアル・ダーク、1950年のサム・ジェスロー、1971年のアール・ウィリアムス、1978年のボブ・ホーナー、1990年のデービッド・ジャスティス、2000年のラファエル・ファーカル、2011年のクレイグ・キンブレル、2018年のロナルド・アクーニャJr.、2022年のマイケル・ハリス2世に続く快挙だが、捕手ではウィリアムスに続いて球団史上2人目だ。

 バットスピード(75.3マイル)が非常に速いボールドウィンは、ほかの打撃指標でも好成績を残し、今季の打撃成績が「まぐれ」ではないことを証明している。スタットキャストによると、ボールドウィンの空振り率(19.5%)、三振率(15.2%)、ハードヒット率(49.6%)、平均打球速度(91.7マイル)などは、いずれもメジャー全体の上位20%にランクインした。

 デビュー1年目から数々の印象的な活躍を見せ、7月21日のジャイアンツ戦では1試合6打点をマークしたボールドウィンだが、最も記憶に残る試合は8月7日のマーリンズ戦だろう。この試合、ボールドウィンは2本塁打と試合終盤の同点タイムリーを含む5打数3安打5打点の活躍を見せ、チームを逆転勝利に導いた。試合後、ブライアン・スニッカー監督(当時)はボールドウィンをかつてのブレーブスのスター捕手に例えた。

「ブライアン・マッキャンがメジャーに上がってきたときも同じだった。彼は攻撃的捕手として活躍したが、ドレイクも彼と同レベルの選手だと思う」

 守備面ではブロッキングで優れた数字を残し、ブロッキングの指標はメジャー全体の上位8%に位置している。マーフィーが負傷離脱した穴を埋める間にも着実に成長を遂げ、クリス・セールやスペンサー・ストライダーといったチームの主力投手から捕手としての能力を称賛された。

 開幕ロースター入りを予想されていなかった男にとって、悪くないデビューイヤーだったはずだ。

 8月、ボールドウィンは自身のデビューイヤーについて「2025年シーズンの開幕からメジャーにいるなんて、全く予想していなかった。昇格のチャンスがあるとすれば、9月くらいだと思っていたんだ。でも、こうしてメジャーでプレーすることができているのは素晴らしいね」と語っていた。

2025.11.11 10:21 Tuesday

アスレチックスのニック・カーツが満票でア・リーグ新人王に選出

 10日(日本時間11日)、アメリカン・リーグの新人王にニック・カーツ(アスレチックス)が選出された。カーツは30名の投票者全員から1位票を獲得し、満票の210ポイント。同僚のジェイコブ・ウィルソンが107ポイントで2位、ロマン・アンソニー(レッドソックス)が72ポイントで3位、ノア・キャメロン(ロイヤルズ)が54ポイントで4位、コルソン・モンゴメリー(ホワイトソックス)が23ポイントで5位と続いた。

 カーツはメジャーリーグの歴史上、打者としてトップクラスのデビューシーズンを過ごし、満場一致でア・リーグ新人王に選出された。

 身長196センチ、体重108キロのカーツは、4月23日にメジャーデビューを果たし、117試合に出場して打率.290、36本塁打、出塁率.383、長打率.619を記録。本塁打、打点(86)、得点(90)、OPS(1.002)、OPS+(173)など各部門で新人トップの成績を残し、総合指標WARはファングラフス版(4.6)でもベースボール・リファレンス版(5.4)でも新人トップだった。

 450打席以上出場した新人選手が170以上のOPS+を記録したのは、1900年以降では2014年のホセ・アブレイユ(173)、2017年のアーロン・ジャッジ(171)に続く3人目の快挙である。

 22歳のカーツは素晴らしいルーキーイヤーを過ごしただけでなく、7月25日のアスレチックス戦で新人初&球団初となる1試合4本塁打を達成。この試合では6打数6安打8打点という大暴れを見せ、同一試合で6安打、4本塁打、8打点をすべて達成するのはメジャーリーグ史上初の快挙となった。また、1試合19塁打は2002年のショーン・グリーンに並ぶメジャー最多タイ記録となっている。

 試合後、カーツは「こんな試合ができるなんて夢にも思わなかった。だって、めったに起こらないことだからね。信じられない気持ちだよ」と話していた。

 アスレチックスの新人王は、1952年のハリー・バード、1986年のホセ・カンセコ、1987年のマーク・マグワイア、1988年のウォルト・ワイス、1998年のベン・グリーブ、2004年のボビー・クロスビー、2005年のヒューストン・ストリート、2009年のアンドリュー・ベイリーに続いてカーツが9人目である。

 アスレチックスは2024年のドラフト全体4位でウェイクフォレスト大学のカーツを指名。それから9カ月後、マイナーリーグで32試合しかプレーしていないにもかかわらず、カーツは球団ナンバーワン有望株としてメジャー昇格を果たした。ドラフトから283日でのメジャー昇格は、球団史上6番目のスピード記録となった。

 カーツは成熟した打撃アプローチで高い評価を受けてきたが、メジャー1年目から高度な打撃技術を遺憾なく発揮。バレル率(18.4%)、ハードヒット率(51.1%)、バットスピード(77.2マイル)、チェイス率(ボール球に手を出す確率、22.2%)といった各種指標で上位にランクインし、パワーと選球眼を兼ね備えた打撃力を存分に見せつけた。

 4月のカーツ昇格時、アスレチックスのマーク・コッツェイ監督は「スプリングトレーニングで彼が年齢のわりに、いかに成熟しているかを目撃した。アプローチや適応力は本当に素晴らしい。プロで初めてフルシーズンを過ごす選手がこれほど早い時期にメジャー昇格を果たしたのは本当に印象的なことだ」と語っていた。

 カーツは5月と6月に股関節のケガで欠場した時期があったものの、打席でのパフォーマンスに影響を与えることはなかった。7月には23試合に出場して打率.395、11本塁打、27打点、出塁率.480、長打率.953という驚異的な成績をマーク。後半戦は59試合に出場し、19本塁打、OPS1.107の大活躍を見せた。

2025.11.11 09:48 Tuesday

フィリーズからFAのシュワーバー 比較的早く契約がまとまる可能性も

 今オフのフリーエージェント(FA)市場におけるトップ選手たちは「どのチームと契約するか」という人生を変える可能性がある決断を急ぐことはないだろう。しかし、MLBネットワークのジョン・ポール・モロシは比較的早い段階で契約がまとまる可能性がある大物FA選手として、フィリーズからFAとなった長距離砲カイル・シュワーバーの名前を挙げている。

 10日(日本時間11日)、モロシは「関係者といろいろな話をしてきたが、もし早い段階で契約がまとまる大物FA選手がいるとすれば、それはシュワーバーだろう」とコメント。「理由は以下の通りだ。彼をめぐる市場は(ほかのトップ選手よりも)明確だ。(ほかのトップ選手には)流動的な要素がいくつもあるが、シュワーバーの場合、彼の役割は非常にハッキリしている。そして、フィリーズにとってシュワーバーがどれだけの価値を持つか、それも明確なんだ」と説明した。

 要するに、シュワーバーのような「指名打者専門」の大物FA選手を獲得できるチームは限られているということだ。たとえば、大谷翔平がいるドジャースやジャンカルロ・スタントンがいるヤンキースはシュワーバーの争奪戦には加わらないだろう。シュワーバーを獲得できるのは指名打者のポジションが空いていて、なおかつ高額な複数年契約を提示できる金銭的余裕があるチームに限られる。

 そうした事情を踏まえ、モロシはシュワーバーについて「フィリーズ残留が最有力」と予想する。また、フィリーズも今オフの最優先事項の1つとして、シュワーバーとの再契約を挙げている。ただし、今季56本塁打、2022年以降の4シーズンで187本塁打を放っている長距離砲にはフィリーズ以外のチームも興味を示すはずだ。

 MLB.comのマーク・フェインサンドはシュワーバーの移籍先候補として、フィリーズのほかにレンジャーズとレッズを挙げている。また、MLB.comのスタッフによるアンケートでは、シュワーバーが2021年に在籍したレッドソックスに復帰することを予想した者も多かった。果たしてシュワーバーは来季、どのユニフォームを着てプレーすることになるのだろうか。

2025.11.11 08:43 Tuesday

いよいよ発表 新人王、最優秀監督賞、サイ・ヤング賞、MVPの注目ポイント

 MLBの表彰シーズンは今週も続いていく。今週は全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まる主要4賞の受賞者が発表される予定だ。

 今週、MLBネットワークで発表されるアワードの予定は以下の通り(日付は日本時間。すべて午前9時から)。

11/11(火)新人王 11/12(水)最優秀監督賞 11/13(木)サイ・ヤング賞 11/14(金)MVP

 なお、日本時間14日午前11時からはMLBネットワークで「MLBアワード」の様子が放送される。「MLBアワード」では、オールMLBのファーストチームとセカンドチームなど、数多くのアワードの受賞者が発表される予定だ。

 BBWAAの主要4賞は、すでにファイナリスト3名が発表されている。ファイナリスト3名は投票結果の1~3位に入った3名を表している(注:投票はポストシーズン開始前に終了しており、ファイナリスト3名を対象に再投票が行われるわけではない)。

 受賞者が予想しやすい賞もあるが、混戦となっている賞や、そのほかにも興味深いストーリーがいくつかある。ここでは主要4賞のそれぞれについて、最大の注目ポイントをチェックしていこう。

【1】ア・リーグのMVP争いはどれくらい接戦になるのか

 いくつかの賞は受賞者がハッキリしており、ほかの賞にも最有力候補と目される選手がいる。しかし、今年のア・リーグMVPはそれらに当てはまらない。ヤンキースの右翼手アーロン・ジャッジとマリナーズの捕手カル・ローリーがガーディアンズの三塁手ホセ・ラミレスとともにファイナリストとなっているが、ジャッジとローリーはシーズンを通して、ほぼ互角の争いを繰り広げてきた。

 9月にMLB.comのマーク・フェインサンドが各球団の幹部に「どちらがMVPに相応しいか」を尋ねたが、意見はほぼ真っ二つに分かれた。MLB.comのスタッフたちはシーズンを通してMVPの模擬投票を実施しており、最終投票ではジャッジがわずかに優勢だったが、シーズン中はジャッジとローリーを行ったり来たりしていた。

 どちらが受賞するかは、BBWAAの投票者30名(ア・リーグ15球団の担当記者から各球団2名ずつ)に委ねられた。今季再び歴代屈指の打撃成績を残したスラッガーと数々の記録を打ち立てた両打ちの捕手のどちらを選んでも間違いではない。ジャッジが受賞すればキャリア3度目、ローリーが受賞すればマリナーズでは2001年のイチロー以来となる。

 どちらが受賞するかだけではなく、どれくらい接戦になるかという点も注目される。BBWAAが現在の投票制度をスタートさせた1938年以降、10ポイント差以内で決着したMVP争いが14度あった。1979年のナ・リーグMVPはキース・ヘルナンデスとウィリー・スタージェルが獲得ポイント数で並び、同時受賞となっている。

【2】開幕前の本命がそのままサイ・ヤング賞を受賞するのか

 MLB.comでは毎年開幕前に様々な予想をしている。だが、開幕前の予想は裏切られることも多い。予想通りにならないのが野球というスポーツだ。しかし、時には予想通りの結果が生まれることもある。今年のサイ・ヤング賞争いは予想通りの結果となるかもしれない。

 シーズン開幕前、MLB.comのスタッフは主要4賞の受賞者を予想するアンケートを実施した。投票の結果、サイ・ヤング賞の本命に挙げられたのはタリック・スクーバル(タイガース)とポール・スキーンズ(パイレーツ)。ア・リーグでスクーバル、ナ・リーグでスキーンズの受賞を予想したライターも5人いた。それから7カ月が経過し、サイ・ヤング賞の受賞者がスクーバルとスキーンズ以外になることは考えにくい状況だ。スクーバルは多くの部門でサイ・ヤング賞を受賞した昨季よりもわずかに良い数字を残しており、リーグトップに立った部門もある。スキーンズは打線の援護がなく、10勝10敗に終わったものの、防御率(1.97)とFIP(2.36)でメジャートップの数字を残すなど、支配的な投球を続けた。

 ア・リーグではギャレット・クローシェ(レッドソックス)、ナ・リーグではクリストファー・サンチェス(フィリーズ)が対抗馬に挙がるが、スクーバルとスキーンズの名前が受賞者として呼ばれなければサプライズと言えるだろう。MLB.comのスタッフの予想を自画自賛するつもりはない。これは、とてつもなく大きな期待を背負った2人の投手がその期待に応える活躍を見せたというだけの話だ。

【3】同球団の新人コンビのワンツーフィニッシュは実現するか

 2025年シーズンの大半、アスレチックスは2009年のアンドリュー・ベイリー以来となる新人王輩出に向けて好位置につけていた。しかし、具体的にはどちらの選手が受賞することになるのだろうか。前半戦はジェイコブ・ウィルソンが圧倒的な最有力候補と目されており、オールスターゲームにはア・リーグのスタメン遊撃手として選出された。しかし、4月23日にメジャーデビューしたニック・カーツが猛打を発揮。7月25日に1試合4本塁打の大暴れを見せる頃には「最有力候補」の座をウィルソンから奪っていた。

 カーツは117試合に出場し、打率.290、36本塁打、出塁率.383、長打率.619の好成績をマーク。すでに一塁手部門でア・リーグのシルバースラッガー賞を受賞しており、ア・リーグ新人王に輝くのもほぼ間違いないだろう。よって、焦点となるのは、ロマン・アンソニー(レッドソックス)もファイナリスト入りしているア・リーグの新人王争いにおいて、アスレチックスの2人がワンツーフィニッシュを果たすかどうかだ。アンソニーはOPS.859と印象的な活躍を見せたが、デビューが6月と遅く、9月には負傷でシーズンを終えたため、71試合しか出場していない。一方、ウィルソンは正遊撃手として125試合に出場し、打率.311、OPS.800をマークした。

 もし新人王投票のワンツーフィニッシュが実現すれば史上9組目。野手2人のコンビに限定すれば、1989年カブスのジェレーム・ウォルトンとドワイト・スミス以来、実に36年ぶりの快挙となる。

【4】名将フランコーナは歴代最多タイとなる4度目の受賞なるか

 テリー・フランコーナはクリーブランドで11シーズン指揮を執ったあと、健康上の理由で勇退。2024年シーズンは2012年以来初めて監督を務めず、フィリーズで初めて監督を務めた1997年以降、フランコーナがメジャー球団の指揮を執らなかったのはわずか5シーズン目(2001~03年、2012年、2024年)だった。

 しかし、フランコーナが傍観者のままでいる状況は長く続かなかった。わずか1シーズンの休養を経て、レッズからのオファーを受け、フィリーズ、レッドソックス、クリーブランドに続いて自身4球団目の監督に就任。レッズは2014年以降、わずか1度しかポストシーズンに出場しておらず、2020年を最後に4年連続でポストシーズンの舞台から遠ざかっていた。フランコーナは就任1年から見事な手腕を発揮し、前年に77勝85敗だったチームを83勝79敗でワイルドカード獲得に導いた。

 フランコーナはクリーブランド時代に3度(2013年、2016年、2022年)の最優秀監督賞に輝いており、もし今年受賞すれば、ボビー・コックス(殿堂入り)、トニー・ラルーサ(殿堂入り)、バック・ショウォルターと並んで歴代最多タイの4度目の受賞となる。ただし、ライバルも強力で、メジャー最高勝率を記録したブルワーズのパット・マーフィー監督とナ・リーグ東地区を制したフィリーズのロブ・トムソン監督がフランコーナとともにファイナリストとなっている。

 ちなみに、昨年はマーフィーと、フランコーナの後任としてガーディアンズの監督に就任したスティーブン・ボートがともに就任1年目で受賞。両者とも今年もファイナリスト入りしており、2年連続受賞の可能性を残している。

2025.11.10 13:19 Monday

2025年の「オール・ルーキー・チーム」にカーツ、ホートンらが選出

 今季は新人選手の話題が盛りだくさんのシーズンだった。

 2024年のドラフト指名選手から8人がメジャー昇格を果たし、そのうちの1人であるニック・カーツ(アスレチックス)は球界屈指の左の強打者としての地位を確立した。また、カーツの同僚であるジェイコブ・ウィルソンは高いコンタクト能力を存分に発揮。メジャー最高勝率をマークしたブルワーズでもアイザック・コリンズ、ケイレブ・ダービン、ジェイコブ・ミジオロウスキー、チャド・パトリックといった新人選手の活躍が光った。

 ポストシーズンでもメジャー1年目の選手たちが主役となり、キャム・シュリットラー(ヤンキース)やトレイ・イェサベージ(ブルージェイズ)はまだメジャー経験が浅いにもかかわらず、マウンド上で歴史的なパフォーマンスを披露した。

 今季トップクラスの活躍を見せた新人選手たちを称えるために、MLB Pipelineが選出した「オール・ルーキー・チーム」のファーストチームとセカンドチームの顔ぶれを見ていこう。

◆ファーストチーム

捕手:ドレイク・ボールドウィン(ブレーブス)

 チームが低迷する中、ボールドウィンは捕手として大きな希望の光となり、124試合で打率.274、19本塁打、出塁率.341、長打率.469を記録。FanGraphsが算出する総合指標WARは新人3位の3.1をマークした。パワーとコンタクトを兼ね備えた左打席からの強打を武器に、オープン戦で正捕手の座を手中に収め、チームを牽引した。

一塁手:ニック・カーツ(アスレチックス)

 昨年のドラフト全体4位で指名された強打者は、4月23日にメジャーデビューを果たすと、117試合に出場し、いずれも新人トップとなる長打率.619、OPS1.002、36本塁打、86打点、63四球、長打64本、260塁打を記録。一塁手の中でカーツ(4.6)より高いfWARを記録した選手はブレーブスのマット・オルソン(4.7)しかおらず、打撃貢献度を表すwRC+も400打席以上出場した選手の中ではヤンキースのアーロン・ジャッジ(204)、ドジャースの大谷翔平(172)に次いでメジャー3位となる170をマークした。

二塁手:ルーク・キーシャル(ツインズ)

 4月18日にメジャーデビューしたキーシャルだが、右前腕を骨折して3カ月の長期欠場。しかし、フィールドに戻ってくると、与えられた出場機会を最大限に活用した。49試合のみの出場ながら打率.302、4本塁打、14盗塁、出塁率.382、長打率.445の好成績をマーク。200打席以上の新人二塁手の中で唯一、平均(100)以上のwRC+を記録した(キーシャルのwRC+は134)。

三塁手:ケイレブ・ダービン(ブルワーズ)

 守護神デビン・ウィリアムスとのトレードでヤンキースから加入したダービンは、メジャー1年目から驚異的なコンタクト能力、堅実な守備、平均以上のスピードを発揮し、存在感を示した。言い換えれば、今季のブルワーズに完璧にフィットしたと言える。136試合に出場し、打率.256、11本塁打、18盗塁、出塁率.334、長打率.387を記録した。

遊撃手:ジェイコブ・ウィルソン(アスレチックス)

 2023年ドラフト全体6位指名のウィルソンは、前評判通りの驚異的なコンタクト能力を発揮し、メジャー3位の打率.311をマーク。三振率はわずか7.5%で、パドレスのルイス・アライズ(3.1%)に次いでメジャー2位の数字だった。予想通り、強い打球を打つ打者ではなかったが、それでも13本塁打を記録。新人遊撃手の中で2番目に多かった。

外野手:ロマン・アンソニー(レッドソックス)

 アンソニーは6月9日にメジャーデビューしてから9月上旬に左脇腹を痛めてシーズンを終えるまで、特に後半戦の戦いではチームで最も信頼できる打者となった。71試合で打率.292、8本塁打、出塁率.396、長打率.463をマーク。300打席以上の新人選手で140以上のwRC+を記録したのは、カーツとアンソニーの2人だけだった。また、外野の守備でもOAA(Outs Above Average=平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)+6を記録。攻守にわたってチームに貢献した。

外野手:アイザック・コリンズ(ブルワーズ)

 2022年オフにマイナーのルール5ドラフトで指名されたコリンズは、ブルワーズ傘下のマイナー球団でユーティリティプレーヤーとして活躍していたが、今季はメジャー屈指の守備力を誇る左翼手となり、OAA+5を記録(ガーディアンズのスティーブン・クワンの+6に次いで左翼手2位)。一方、攻撃面での強みはストライクゾーン外のボールに手を出さないことで、四球率12.9%はアンソニー(13.2%)に次いで新人2位だった。130試合で打率.263、9本塁打、16盗塁、出塁率.368、長打率.411をマークし、総合指標WARはFanGraphs版が2.6、Baseball-Reference版でも2.1を記録した。

外野手:ジェイコブ・マーシー(マーリンズ)

 マーシーは8月1日にメジャーデビューし、8月は30試合に出場して打率.352、長打18本、9盗塁、出塁率.430、長打率.629の大活躍。最終的には55試合に出場して打率.292、5本塁打、14盗塁、出塁率.363、長打率.478という成績を残し、センターの守備では守備範囲の広さと強肩が高く評価された。攻守にわたる活躍により、ファーストチームの外野の最後の1枠に滑り込んだ。

指名打者:コルソン・モンゴメリー(ホワイトソックス)

 モンゴメリーは今季序盤、マイナー3Aシャーロットで苦戦し、シーズン中の「リセット」のためにアリゾナのキャンプ施設へ送り返された時期があったが、これは見事に功を奏した。メジャーではわずか71試合の出場で21本塁打を量産。新人2位タイにランクインし、メジャーデビューした7月4日以降ではメジャー全体でも10位タイの本数だった。長打率.529はカーツに次いで新人2位。今回は指名打者での選出となったが、遊撃手として守備範囲の広さをアピールし、OAA+6をマークしたことも記しておこう。

先発投手:ケイド・ホートン(カブス)

 ホートンは7月20日以降、12度の先発登板でいずれも自責点2以下に抑え、61回1/3を投げて防御率1.03をマークした。シーズントータルでは118イニングを投げ、100イニング以上の新人投手の中でベストの防御率2.67を記録。WHIP1.08と安定した投球を見せ、97三振を奪った一方、与えた四球は33個だけだった。右胸郭の骨折でポストシーズンは投げられなかったが、今後のカブスの先発ローテーションにおいて重要な戦力となりそうだ。

先発投手:ノア・キャメロン(ロイヤルズ)

 キャメロンは今季の新人投手の中で最も頑丈かつ安定したパフォーマンスを続けた。新人5位の138回1/3を投げただけでなく、防御率2.99は100イニング以上を投げた投手の中でチーム2位(トップはクリス・ブービッチの2.55)。5つの球種をバランスよく投げ分け、すべての球種を14%から26%の割合で使用していた。

救援投手:マット・スバンソン(カージナルス)

 カージナルスのブルペンで複数のイニングを投げるリリーバーとして活躍したスバンソンは、60イニング以上の新人投手の中でベストの防御率1.94、WHIP0.88、被打率.160を記録。シンカー、スイーパー、カットボールを織り交ぜた投球で、60回1/3を投げ、68三振を奪った。

◆セカンドチーム

捕手:カルロス・ナルバエス(レッドソックス) 一塁手:トロイ・ジョンストン(マーリンズ) 二塁手:キム・ヘソン(ドジャース) 三塁手:マット・ショウ(カブス) 遊撃手:チェイス・マイドロス(ホワイトソックス) 外野手:デイレン・ライル(ナショナルズ) 外野手:ジェイク・マンガム(レイズ) 外野手:デンゼル・クラーク(アスレチックス) 指名打者:カイル・ティール(ホワイトソックス) 先発投手:チャド・パトリック(ブルワーズ) 先発投手:シェーン・スミス(ホワイトソックス) 救援投手:マイク・バシル(ホワイトソックス)

2025.11.10 11:02 Monday

メッツがベリンジャー獲得を狙う可能性 再びヤンキースとの争奪戦か

 昨オフ、若き天才打者フアン・ソトをめぐって熾烈な争奪戦を繰り広げたニューヨークの2球団が、今オフも強打の外野手をめぐる争奪戦を展開するかもしれない。Sports Illustratedのパット・ラガーゾは「メッツが今オフ、本格的にコディ・ベリンジャーの獲得を狙ったとしても驚きではない」と報じている。

 30歳のベリンジャーは今季、ヤンキースで152試合に出場して打率.272、29本塁打、98打点、13盗塁、OPS.814をマーク。29本塁打と98打点はともに、ナ・リーグMVPに輝いた2019年以降では最多の数字だった。ベリンジャーはオプトアウトの権利を行使して来季の年俸2500万ドル(約37億5000万円)を破棄し、フリーエージェント(FA)となった。

 メッツはセンターが弱点だ。今季はタイロン・テイラー、ジェフ・マクニール、セドリック・マリンズが主に起用されたものの、マリンズはFAとなり、ラガーゾによると、マクニールはトレード要員になる可能性があるという。テイラーは来季も保有権が残っているが、今季の打撃成績(OPS.598)を考えると、コンテンダー(優勝候補)のレギュラーとしては物足りない。

 また、メッツは主砲ピート・アロンソがオプトアウトの権利を行使してFAとなり、アロンソが他球団に移籍した場合は一塁手の補強も必要となる。こうした状況の中、一塁と外野3ポジションを守れるベリンジャーはメッツのチーム事情に極めてフィットする存在と言える。

 ヤンキースもベリンジャーとの再契約を目指すとみられており、昨オフのソトに続き、今オフもニューヨーク2球団による争奪戦が繰り広げられることになるかもしれない。ヤンキースに移籍した今季、大都市ニューヨークでも活躍できることを証明したベリンジャーは、同じニューヨークを本拠地とするメッツにとっても魅力的な補強ターゲットだ。

2025.11.10 09:25 Monday

今季38本塁打の強打者ピート・アロンソがメッツに残留する可能性は?

 昨オフ、メッツからフリーエージェント(FA)となったピート・アロンソは長期大型契約を目指したものの、希望通りのオファーを得られず、最終的にはオプトアウト付きの2年契約でメッツに残留した。

 2024年シーズンの不振から脱却し、今季は全162試合に出場して打率.272、38本塁打、126打点、OPS.871をマーク。自身初のシルバースラッガー賞に輝くなど、納得のシーズンを過ごした上で、オプトアウトの権利を行使して再びFAとなった。

 FA市場で長期大型契約を狙うアロンソだが、メッツは今オフもアロンソの引き留めに動くのだろうか。

 Sports Illustratedのパット・ラガーゾは、アロンソの去就について「アロンソがチームフレンドリー(球団側に有利)な契約に応じない限り、メッツはFA市場のアロンソ争奪戦から手を引くことになるだろう」と予想している。

「アロンソはFA市場で高額年俸を得る可能性が高い。来月31歳になる一塁手に対し、メッツが長期契約をオファーすることを良しとするかどうかは、もう少し様子を見る必要がありそうだ」とラガーゾは付け加えた。

 そして、ラガーゾによると、メッツはアロンソが残留しない場合、ヤンキースからFAとなったコディ・ベリンジャーの獲得に動く可能性があるという。ベリンジャーは大都市ニューヨークで活躍できることを今季証明しただけでなく、一塁以外に外野3ポジションを守れるため、アロンソより起用の幅も広がる。

 アロンソがチームフレンドリーな契約に応じる姿勢を見せない場合、メッツはアロンソ争奪戦から撤退し、ベリンジャー争奪戦に注力していくことになるのかもしれない。

2025.11.10 08:55 Monday

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