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スミスの決勝打でドジャース逆転勝ち 大谷は5打数ノーヒット4三振
【レッズ4-5ドジャース】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、7月29日(日本時間30日)
ドジャースの大谷翔平は敵地でのレッズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。バットから快音は聞かれず、5打数ノーヒット4三振に終わった。大谷が1試合4三振を喫したのは6月17日のパドレス戦に続いて今季2度目である。試合は九回にウィル・スミスが勝ち越し打を放ち、ドジャースが5-4で逆転勝ち。最終戦を残してレッズ3連戦の勝ち越しを決めた。
レッズ先発のニック・ロドロの前に、初回は3者三振に終わったドジャースだが、二回2死1塁からトミー・エドマンに12号2ランが飛び出し、2点を先制。先発のタイラー・グラスナウを援護した。
しかし、グラスナウが四回に捕まり、1死一塁からジェイク・フレイリーに6号同点2ランを浴びると、2死後にはノエルビ・マルテに7号勝ち越しソロを被弾。グラスナウは五回無死満塁の大ピンチを招き、降板となった。
2番手のジャック・ドライヤーはエリー・デラクルーズをサードゴロに打ち取ったものの、この間に三塁走者が生還して2-4と2点ビハインドに。ドジャースは七回1死から四球とヒットでチャンスを作り、大谷が空振り三振に倒れたものの、スミスとフレディ・フリーマンが連続タイムリーを放ち、試合を振り出しに戻した。
九回、ドジャースは先頭のマイケル・コンフォートが四球を選び、代走にジェームス・アウトマンを起用。ムーキー・ベッツがライトフライ、大谷もライトライナーに倒れたが、スミスがレフトへの二塁打を放ち、一塁走者のアウトマンが一気に生還して勝ち越しのホームを踏んだ。
最後は6番手のアレックス・ベシアが3者凡退で締めくくり、5-4で試合終了。決勝打を含む2本のタイムリーを放ったスミスの勝負強さが光った一戦だった。
大谷は空振り三振、見逃し三振、空振り三振、空振り三振、ライトライナーで5打数ノーヒット4三振。連続試合安打が9でストップし、今季の打撃成績は打率.272、出塁率.377、OPS.989となっている。
2025.7.30 11:13 Wednesday
ドジャースのキム・ヘソンがIL入り 有望株フリーランドが初昇格
29日(日本時間30日)、ドジャースはMLBパイプラインの有望株ランキングで球団3位・全体35位の評価を受けているアレックス・フリーランドをメジャーに初昇格させた。キム・ヘソンが左肩の滑液包炎で負傷者リスト入りしたことに伴う措置であり、フリーランドはレッズ3連戦の最終戦で三塁手としてスタメン出場が予定されている。
デーブ・ロバーツ監督はレッズ3連戦が始まった時点でフリーランドをシンシナティに呼び寄せていた。キムだけでなく、トミー・エドマンも右足首の負傷を抱えており、複数の内野手が離脱する可能性があったからだ。最終的にエドマンは負傷者リスト入りを回避したものの、キムが離脱。その代役としてフリーランドがメジャー初昇格を果たした。
キムは今季58試合に出場し、打率.304、2本塁打、15打点、12盗塁、OPS.744を記録。期待以上の活躍を見せていたが、7月に入ってからは大きく調子を落とし、21試合で打率.193にとどまっていた。今後はロサンゼルスに戻って注射による治療を受け、患部の回復を待つ予定だ。ロバーツ監督は「短期間で済むことを願っている」とコメントした。
フリーランドは今季マイナー3Aで94試合に出場して打率.253、12本塁打、71打点、17盗塁、OPS.798を記録。75個の四球を選び、出塁率.377と選球眼の良さも光る。メジャー初昇格を告げられたフリーランドは「最初は父親に連絡をした」と話しており、メジャーデビューに備えて家族や友人をシンシナティに招待したようだ。
左膝の骨挫傷で離脱しているマックス・マンシーは、まもなくマイナーでのリハビリ出場を開始する予定となっており、戦列復帰が近づいている。マンシーが復帰すれば、三塁のポジションは埋まるため、フリーランドにとってはマンシーが復帰するまでの数試合がアピールのための重要な機会ということになりそうだ。
2025.7.30 10:23 Wednesday
新人王候補のアスレチックス・ウィルソンが左前腕の骨折でIL入り
今季のアメリカン・リーグはジャック・ウィルソン、ニック・カーツというアスレチックスの2選手による新人王争いが繰り広げられていたが、開幕から高打率をキープしてきた安打製造機が戦列を離れることになった。29日(日本時間30日)、アスレチックスはウィルソンが左前腕の骨折で負傷者リスト入りしたことを発表。カーツが猛打を見せる中、新人王争いでも後退することになった。
ウィルソンは8日(同9日)のブレーブス戦で左手に死球を受けた。X線検査の結果は陰性(骨折なし)で「打撲」と診断され、3試合欠場したあとに復帰。後半戦も7試合に出場したが、うち5試合は無安打に終わり、25日(同26日)のアストロズ戦に出場したのを最後に欠場が続いていた。
メジャー2年目の今季は開幕からコンスタントに安打を積み重ね、94試合に出場して打率.312、10本塁打、45打点、5盗塁、OPS.793の好成績をマーク。一時はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と首位打者争いを繰り広げ、新人王の有力候補に挙げられていた。しかし、死球を受けたあとの9試合は38打数4安打、打率.105と急降下。新人王争いでも「カーツに抜かれた」との見方が優勢となっていた。
ウィルソンが長期離脱するのは今回が初めてではなく、メジャーデビューした昨季も左ハムストリング痛による負傷者リスト入りを経験している。このときは1カ月以上の戦線離脱を強いられ、今季も右ハムストリングの痛みで4試合を欠場した時期があった。
ウィルソンの離脱はアスレチックスにとって大きな痛手となる。ウィルソンの代わりになるような遊撃手はチーム内に見当たらないからだ。ユーティリティ・プレーヤーのマックス・シューマンの出場機会が大幅に増加することが予想されているほか、控えの内野手としてダレル・ヘルネイズが今季メジャー初昇格を果たしている。
2025.7.30 09:41 Wednesday
Wヘッダーの試合間にトレード成立 ドミンゲスがブルージェイズへ
29日(日本時間30日)、オリオールズとブルージェイズはダブルヘッダーを戦っているが、第1試合と第2試合の間にトレードが成立した。ブルージェイズは有望株ジュアロン・ワッツ=ブラウンを放出し、オリオールズからセランソニー・ドミンゲス(プラス金銭)を獲得。ドミンゲスは第1試合をオリオールズ、第2試合をブルージェイズの選手としてプレーすることになった。
ドミンゲスは今季43試合に登板して41回2/3を投げ、2勝3敗2セーブ、13ホールド、防御率3.24、54三振を記録。昨夏もフィリーズからオリオールズへのトレードを経験しており、2年連続で夏場にトレードされたことになる。平均98マイル近いフォーシームを武器とする速球派右腕であり、ブルペンの強化を目指していたブルージェイズにとっては待望の補強。今季限りで3年契約が終了し、シーズン終了後にはFAとなる。
ドミンゲスを獲得したブルージェイズだが、今後もブルペンの補強を継続するとみられる。関係者によると、ブルージェイズは引き続きライアン・ヘルズリー(カージナルス)の獲得を狙っており、ほかにも多くのリリーフ投手を調査しているようだ。MLB.comでブルージェイズを担当するキーガン・マシソン記者は「少なくともあと1人はリリーフ投手を獲得するだろう。ヘルズリーの優先順位はかなり高い」と伝えている。
オリオールズへ移籍するワッツ=ブラウンはMLBパイプラインの球団別プロスペクト・ランキングでブルージェイズの10位にランクインしていた右腕。今季はマイナー(1A+と2A)で19試合に先発して89イニングを投げ、2勝5敗、防御率3.54、115三振を記録している。ちなみに、オリオールズとブルージェイズの2A球団も直接対決の当日だったため、ワッツ=ブラウンもドミンゲス同様に「対戦相手チームへの移籍」となった。
なお、ブルージェイズはロースターの枠を空けるためにチャド・グリーンのDFAを発表。昨季はクローザーも務め、自己最多の17セーブを挙げたグリーンだが、今季は45試合に登板して3勝2敗1セーブ、7ホールド、防御率5.56と安定感を欠いていた。
2025.7.30 08:55 Wednesday
ツインズがレッドソックスに逆転サヨナラ勝利 吉田は1安打
【ツインズ5×-4レッドソックス】ミネソタ/ターゲットフィールド、7月28日(日本時間29日)
この日、先発右腕のクリス・パダックを放出し、「売り手」としてトレードデッドラインを迎えることが鮮明になったツインズ。それでも、ロッコ・バルデッリ監督が望んだようにチームは粘り強い戦いを見せ、2度の逆転を許しながらも、90分間の雨天中断を耐え、レッドソックスに5-4でサヨナラ勝利を挙げた。レッドソックスの吉田正尚は「5番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打だった。
ツインズは三回、ダショーン・カージーJr.の2号2ランで、レッドソックス先発のリチャード・フィッツから先制。しかし五回、先発のシメオン・ウッズ・リチャードソンがアレックス・ブレグマンに逆転の14号3ランを浴び、試合をひっくり返されてしまう。
しかし、ツインズは六回、クリスチャン・バスケスの犠牲フライですぐさま同点に追いついた。その後は両軍共にブルペンを打ちあぐね、3-3のまま試合は九回へ突入する。
九回、レッドソックスは無死3塁のチャンスを作り、期待の若手ローマン・アンソニーが勝ち越しのタイムリー。ツインズ守護神のヨアン・デュランの100マイル超えの直球に詰まりながらもセンター前に運び、4点目を叩き出した。
ただ、レッドソックスが九回に4-3と勝ち越し、残すはツインズの最後の攻撃かと思われた矢先、ターゲット・フィールドは悪天候に見舞われ、試合は90分の雨天中断に突入する。
そしてこの雨天中断が流れを変えた。ツインズは猛攻を見せ、先頭から安打、そして2死球で満塁のチャンスを作り、ブルックス・リーが逆転の2点タイムリーを放ってそれに応えた。ツインズはシーソーゲームを逆転サヨナラで制し、借金を4に減らしている。
そしてレッドソックスの吉田は「5番・DH」でスタメン出場。第1打席は空振り三振、第2打席はセンター前ヒット、第3、4打席はセカンドゴロだった。今季の打撃成績は打率.220、OPS.531となっている。
2025.7.29 14:45 Tuesday
ブルワーズがベテラン捕手のジャンセンを獲得 レイズは捕手を入れ替え
28日(日本時間29日)、ブルワーズはキャッチャーのダニー・ジャンセンをレイズからトレードで獲得したと発表。ブルワーズは正捕手のウィリアム・コントレラスが中指を骨折しながらプレーを続けており、頼れる控え捕手を必要としていた。対価としてブルワーズのNo.24有望株である内野手ジャダー・アレイナモがレイズに移籍する。
現在30歳のジャンセンは、今季1年契約でレイズに加入。打率.204、OPS.703、11本塁打と打撃貢献は目立たないながら、ブロッキングをはじめ守備力の定評は高い。また、ブルワーズはジャンセンと共にレイズから金銭も受け取ると報じられている。
ジャンセンの獲得によって、ブルワーズの捕手層は改善された。チームにはコントレラスという絶対的な正捕手がおり、今季も105試合中87試合にスタメン出場している。ただ、コントレラスは中指を骨折しながらプレーしており、健康状態には不安を抱えていた。また、ジャンセン加入に伴い、これまで控え捕手を務めてきたエリック・ハースがDFAされた。
対価として放出されたのは、21歳の内野手アレイナモ。今季はハイAで94試合に出場し、打率.297、OPS.818、11本塁打、15盗塁と好成績を残していた。
レイズは7月に入ってから7勝14敗と失速し、貯金はわずか1に減っていた。ただ、ジャンセンの放出は、必ずしもレイズがシーズンに白旗を上げて売り手に回ったことを意味していない。レイズはジャンセンを放出する一方で、マーリンズからキャッチャーのニック・フォーテスを獲得したとの報道も出ている。今季限りでFAとなるジャンセンに対し、フォーテスは2028シーズンまで残り3年半の保有期間を残している。チーム状況にかかわらず、柔軟なトランザクションを行うのがレイズの真骨頂。トレード期限を前にピート・フェアバンクスやブランドン・ラウといった主力を放出することもありえるかもしれない。
2025.7.29 14:43 Tuesday
ナ中地区首位攻防戦はブルワーズが先勝 カブスに逆転勝利
【ブルワーズ8-4カブス】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、7月28日(日本時間29日)
ナ・リーグ中地区の首位に同率で並んでいるブルワーズとカブスは、この日からミルウォーキーで直接対決3連戦を戦う。その初戦はブルワーズが8-4で逆転勝利を収め、1ゲーム差を付けて単独首位に立った。カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打1四球1得点だった。
ブルワーズの先発がジェイコブ・ミジオロウスキー、カブスの先発がマシュー・ボイドと、共にオールスターに選出された好投手同士のマッチアップが実現した。
ミジオロウスキーはこの日、立ち上がりに苦しんだ。先頭から単打、四球、単打を与えて無死満塁のピンチを招くと、暴投と内野安打、そして自身の送球エラーで3点を先制されてしまう。
しかし、ミジオロウスキーは40球を費やした初回から立ち直り、二回から四回までは10打者連続で凡退に打ち取った。そして、その粘りの投球が逆転劇を呼び込んだ。
ブルワーズは、3回にクリスチャン・イェリッチとアイザック・コリンズのタイムリーなどで4得点を奪って逆転。その後、五回にアンドリュー・ボーン、六回にサル・フリーリック、七回にはクリスチャン・イエリッチがそれぞれ本塁打を放ち、カブスを突き放した。
そして、ミジオロウスキーが4回3失点7三振で降板してからは、ブルワーズは7投手の継投リレーで反撃を抑え、首位攻防戦の初戦に勝利した。
ファンはこの3連戦を数週間前から待ち望んでいた。しかし、イェリッチは、すべてのプレッシャーはカブスにかかっていると見ていた。イェリッチは前日「ご存知の通り、私たちのチームはプレッシャーを感じていない。そもそも、誰も私たちがこんな状況に陥るとは思っていないような気がする」と語った。
しかし、現在ブルワーズは63勝43敗でナ・リーグ中地区首位に立っている。両チーム間の直接対決は残り7試合だが、イェリッチは「まだ何も決まっていない」と率直に語った。
「カブスは良いチームだ。彼らが良いチームだと楽しいだろう?」とイエリッチはカブスについて語った。「彼らは地区優勝を期待されている。高い期待を背負っているはずだ。彼らは我々のコーチ陣の半分を抱え、多くのトレードも行っている。だから、もし地区優勝を逃したら、きっと彼らはかなりがっかりするだろう。私たちとしては、彼らとリーグの他のチームを苦しめ、何ができるか試すだけだ。それが我々のこれまでのやり方だ」と、クレイグ・カウンセル監督をはじめ、多くのスタッフをブルワーズから引き抜いたカブスについて率直なコメントを残した。
29日(同30日)に行われる2戦目は、カブスがコリン・レイ、ブルワーズがクイン・プリースターをそれぞれ先発に立てる。そして3戦目はカブスが今永昇太、ブルワーズがフレディ・ペラルタを立て、エース対決となる予定だ。
2025.7.29 13:14 Tuesday
山本由伸が7回1失点9Kの快投 大谷も3得点に絡んで援護、連敗止める
【レッズ2-5ドジャース】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、7月28日(日本時間29日)
ドジャースの大谷翔平と山本由伸がレッズ戦に先発。山本は7回1失点9三振の快投で9勝目をマークし、大谷も決勝点となるタイムリーを放つ活躍でそれを援護した。一方、レッズは新人のチェイス・バーンズが10三振の好投を見せ、九回にも追い上げを図ったが及ばなかった。
今季22度目の先発マウンドに上った山本は、レッズの剛腕ルーキーのチェイス・バーンズとマッチアップ。ドジャースは初回、バーンズの立ち上がりを攻め、テオスカー・ヘルナンデスのタイムリーで1点を先制した。一方の山本も1死から2つの四球と安打で満塁のピンチを招き、内野ゴロの間に1失点。序盤からスコアが動く展開となった。
しかし、二回以降は両投手が奪三振ショーを見せる。二回はバーンズが3三振を奪うと、山本もフォーシームで2つの三振を奪ってそれに応えた。その後もバーンズ、山本は毎イニング三振の山を築き、投手戦を繰り広げた。
五回、ドジャースがその均衡を崩す。1死一、三塁のチャンスで大谷を迎えると、大谷は99.4マイル(約159.9キロ)のフォーシームを捉えてセンターオーバーの二塁打に。これで2人の走者が還り、ドジャースは3-1と勝ち越した。
この日の山本にとっては2点は十分なリードだった。山本は七回まで投げ抜き、1失点、4安打、2四球しか許さず、9三振を奪う快投。シーズン防御率は2.48に改善され、7月1日以来の勝ち星(9勝目)を挙げた。
一方、山本と共に奪三振ショーを演じたバーンズは、5回2/3を投げて3失点を喫して3敗目。ドジャース打線から10三振を奪って四球はわずか1と持ち味を発揮したが、メジャー初勝利はお預けとなった。
そして、ドジャースは七回にも2点の追加点を入れた。九回には1点を失い、なおも満塁のピンチを背負ったが、辛くも5-2で逃げ切り。連敗を2で止め、シーズン62勝目をマークした。
また、大谷は「2番・DH」でスタメン出場し、3打数1安打2打点1得点と活躍。七回には四球で出塁してからフリーマンのタイムリーで得点し、今季のMLBで初めてシーズン100得点目をマークした。この日は1番のベッツが2安打1四球で3得点、2番の大谷も1安打2四球で1得点2打点と、得点を演出。過去30日ではメジャー25位の89得点と、ドジャースは打線の調子が鈍っているが、ベッツ・大谷のコンビが機能すれば得点力不足は解決されそうだ。
2025.7.29 13:06 Tuesday
タイガースが先発右腕パダックを獲得 全休オルソンの穴埋めに動く
28日(日本時間29日)、タイガースがツインズから先発右腕クリス・パダックと救援右腕ランディ・ドブナックを獲得。先発右腕リース・オルソンが右肩痛で今季全休になったのを受け、素早く穴埋めの補強に動いた。対価として「MLBパイプライン」のランキングで球団14位に入っていたキャッチャーのエンリケ・ヒメネスがツインズへ移籍する。
トレード詳細
タイガース獲得
右腕、クリス・パダック 右腕、ランディ・ドブナック
ツインズ獲得
捕手(タイガースNo.14有望株)、エンリケ・ヒメネス
現在29歳のパダックはツインズと結んだ3年1253万ドルの契約の最終年を迎えていた。今季は浮き沈みの激しいシーズンを送っており、21先発(111イニング)で3勝9敗、防御率4.95と振るわない。しかし直近の先発だった23日のドジャース戦では、6回1失点8三振無四球と好投していた。
タイガースはタリック・スクーバルとケーシー・マイズを筆頭に、リーグ屈指の先発投手陣を擁していた。しかし、26日(同27日)に今季13先発で防御率3.15を記録していたリース・オルソンが戦線を離脱。オルソンは右肩の痛みを訴え、この日今季全休が発表された。
パダックはオルソンの代役としてローテ入りが見込まれている。タイガースのスコット・ハリス運営部長は「クリスの直球を本当に気に入っている。彼はコントロールもエクステンションも良い。打者を様々な方法で攻める武器を持っていると感じている」と、パダックへの評価の高さを示した。
タイガースはパダック、そしてメジャー経験豊富な変則右腕のドブナック獲得のため、球団No.14有望株のヒメネスを放出した。ハリス運営部長は「捕手の層はどんなに厚くても足りないので、捕手を失うのは辛い。でも、ドラフトで捕手を指名したばかりだ。本当に優秀な捕手が何人かいるから、特にリースの離脱後のローテーションの穴を考えると、捕手は諦めざるを得ないと感じた」とコメント。タイガースには「MLBパイプライン」のトップ100プロスペクトに名を連ねる捕手が2人(ホセ・ブリセーニョ、サイロン・リランゾ)がおり、さらに今季のドラフトでは1巡目補完指名で高校生キャッチャーのマイケル・オリベトを指名しており、捕手層が厚くなっていた。
2025.7.29 10:53 Tuesday
ロイヤルズがセス・ルーゴと契約延長か 2年4600万ドル
27日(日本時間28日)、ロイヤルズは先発右腕セス・ルーゴと複数年の延長契約に合意したと、複数メディアが報じた。今季限りでFAとなるルーゴにはトレードの噂が飛び交っていたが、ロイヤルズは2年4600万ドルの延長契約を与え、ルーゴを残留させた。契約はまだ正式に発表されていない。
現在35歳のルーゴは、昨季から2年3000万ドルの契約でロイヤルズに加入。昨季は33先発、206回2/3を投げて16勝、防御率3.00と、先発再転向2年目でキャリアハイの成績を叩き出した。今季も19先発で防御率2.95と優秀なパフォーマンスは変わっておらず、来季に残る1500万ドルのプレイヤーオプションは破棄確実と見られていた。
昨季、ロイヤルズはルーゴの活躍もあってポストシーズンに進出したが、今季は27日時点で52勝54敗で地区3位・ワイルドカード7位と停滞。トレードデッドラインを前に買い手に回るのか、売り手に回るのか不透明な立ち位置にあった。そして仮に売り手に回った場合、今オフ限りでFAとなることが確実なルーゴは放出候補と見られていた。
しかし、ロイヤルズのフロントは借金を抱えているにもかかわらず、買い手に回ることを選択したようだ。26日(同27日)にはダイヤモンドバックスから強打者ランドール・グリチックを獲得。そしてその翌日にはルーゴとの延長契約をまとめ、今季の戦いを諦めない姿勢を鮮明にした。
ルーゴの契約は2年間に及び、保証額は4600万ドルと言われている。ルーゴは2026年と2027年にそれぞれ2000万ドルと300万ドルの契約金を受け取ることになる。2028年は成績次第で自動更新される2000万ドルベスティングオプション、あるいは1700万ドルのクラブオプション(バイアウトは300万ドル)となる見込みだ。
ロイヤルズは、エース級の活躍を見せてきた左腕クリス・ブービッチも負傷者リストに入るなど、2年連続のポストシーズン進出に向けて視界は決して良好ではない。しかし、直近2カードでは難敵のカブス、ガーディアンズ相手にシリーズを勝ち越し、ポストシーズン進出圏内まで4ゲーム差に戻してきた。フロントの必死の補強が実を結び、大逆転劇を見せられるだろうか。
2025.7.28 12:41 Monday