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フィリーズがメッツを破り再び単独首位に浮上 ルザード好投で7勝目

【フィリーズ7-1メッツ】@フィラデルフィア/シチズンズバンク・パーク

 フィリーズはメッツとの地区優勝争いが6月の1シリーズだけで決まるわけではないとわかっている。レギュラーシーズンの戦いはまだ半分以上残っているからだ。

 しかし、だからといってメッツ相手の勝利を喜ばないというわけではない。フィリーズは本拠地で行われたメッツ3連戦の最終戦に7-1で快勝。首位攻防3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終え、メッツに1ゲーム差をつけて単独首位に浮上した。

 フィリーズ先発のヘスス・ルザードは初回に1死二塁のピンチを招いたが、フアン・ソトをライトフライに打ち取り、ピート・アロンソを見逃し三振に仕留めると、グラブを叩きながら雄叫びを上げた。初回を無失点に抑えたことで波に乗り、6回2/3を3安打無失点に抑える好投を披露。メッツ打線から7個の三振を奪った。

 フィリーズは四回に打線が爆発。先頭のカイル・シュワーバーが24号ソロを放ってチームに先制点をもたらすと、1死一、二塁からオットー・ケンプのタイムリーで2点目。そしてエドムンド・ソーサが右中間スタンドに2号3ランを叩き込み、一挙5得点のビッグイニングでフィラデルフィアのファンを熱狂させた。

 フィリーズは最下位のパイレーツにスイープ負けを喫するなど、12試合で2勝10敗と大きく失速した時期があったものの、それ以降は11試合で9勝2敗と盛り返しており、今季47勝31敗で地区首位に浮上。2位メッツ(46勝32敗)に1ゲーム差をつけた。

 なお、メッツはフランシスコ・リンドーアが本塁打を打った試合で28連勝中だったが、今日の試合に敗れたことで、その記録がストップ。リンドーアは7点ビハインドの八回に16号ソロを放ったものの、チームはそのまま1-7で敗れた。MLB記録の29連勝にはあと1勝届かなかった。

2025.6.23 11:14 Monday

ブルージェイズ・シャーザーが戦列復帰へ 日本時間26日に先発予定

 ブルージェイズでの初登板から約3カ月を経て、マックス・シャーザーがマウンドに戻ってくる。

 ブルージェイズは日本時間6月26日に行われる敵地でのガーディアンズ戦にシャーザーが先発する予定であることを発表。シャーザーは今季初登板のあと、右手親指の炎症で長期離脱していたが、長く続いた厄介な故障との戦いをついに終えることになりそうだ。

 シャーザーの復帰について、ジョン・シュナイダー監督は「我々にとって本当に大きな補強になる。なんといってもマックス・シャーザーだ。彼が戻ってくるのが何曜日であっても私は歓迎するよ」とコメント。ホワイトソックス戦に敗れた直後の会見だったが、40歳の名投手が戻ってくることへの喜びを隠さなかった。

 シャーザーは今春のスプリング・トレーニングから親指の不調に悩まされている。近年の故障の経験から、シャーザーは「100%の状態でないまま投球することのリスク」を学習しており、親指が完全な状態でないまま復帰した場合、肩やひじといった他の部分の故障につながるおそれもあるため、シャーザーとブルージェイズは時間をかけて完治させることを優先してきた。マイナーAAA級でのリハビリ登板では2試合に先発。直近の登板では75球を投げており、登板後には「予定通りの痛み」も感じたが、再びMLBの舞台でその実力を発揮するときが来た。

 シャーザーは日本時間6月23日にトロントでブルペン投球を行い、シミュレーションしながら約2イニングを投げた。その後半部分は、ただ単に投球数を増やしていくだけでなく、ガーディアンズ戦で対戦が予想される打者を想定しながらのピッチングとなった。愛称の「マッド・マックス」が示すように、競争心が強いことで知られるシャーザーは、復帰登板で安堵とともに興奮を感じるに違いない。ただし、シャーザーは「まだ困難な状況を脱したわけではない」と繰り返し、復帰登板に向けて慎重な姿勢も見せている。

 シャーザーが復帰し、故障と不振に苦しむボーデン・フランシスに代わってエリック・ラウアーがローテ入りしたことで、ブルージェイズはようやく通常の5人ローテーションを組むことが可能になった。これはシャーザーが日本時間3月30日の今季初登板でわずか3イニングを投げただけで降板したあと、ブルージェイズがずっと追い求めてきたものだ。

 シュナイダー監督は「彼は準備万端だ。親指の状態が懸念されるが、前回登板で75球を投げられたのは明るい材料。あとは様子を見ながら登板当日まで進めていきたい。彼は状態がいいことをわかっている。彼が戻ってきてくれるのは本当に嬉しいよ」と語った。

 ブルージェイズはしばらくのあいだ、シャーザーの球数に制限を設けることが予想されている。復帰戦では75球以上投げられる見込みだが、すぐに110球を投げるようなことはないだろう。また、いきなり中4日でフル稼働させるのではなく、中5日や中6日の起用でコンディション管理を優先する可能性もある。まずは最初の数試合、様子を見て、その後の起用法を判断していくことになりそうだ。

 見落とされがちなのは、シャーザーは健康を維持することさえできれば、依然として非常に優秀な投手であるということ。前回登板では常時92~94マイルを計測していたが、40歳の大ベテランであることを考えると、これは十分なスピードだ。そして、彼のスライダーは相変わらず打者にとって大きな脅威だ。

 将来のアメリカ野球殿堂入りを確実視されるシャーザーだが、彼のキャリアにはまだ少なくとも「1章」が残っている。3カ月近い中断期間を挟んだものの、そのチャプターが再び始まろうとしている。

2025.6.23 09:36 Monday

パドレスがサヨナラ勝ち 途中出場のイグレシアスが試合を決める

【パドレス3x-2ロイヤルズ】@サンディエゴ/ペトコ・パーク

 パドレスは今日のためにホセ・イグレシアスと契約したと言っても過言ではないだろう。35歳のイグレシアスは日本時間6月23日のロイヤルズ戦に途中出場し、プレーしたのはわずか3イニングだけだった。しかし、その3イニングを今日以上に活用した試合は過去にあっただろうか。

 七回2死満塁のチャンスで代打として登場したイグレシアスは、カウント0-2と追い込まれたものの、同点に追いつく2点タイムリーを放った。その後は二塁の守備に就き、九回にはスムーズな中継プレーでロイヤルズの勝ち越しを阻止。そして九回1死二、三塁のサヨナラ機で再び打席が回ってきた。

 イグレシアスは遊撃ボビー・ウィットJr.へのゴロを放ったが、この打球は三塁走者のルイス・アライズが生還するには十分だった。イグレシアスの一打が野選となり、パドレスは3-2でサヨナラ勝ち。ロイヤルズとの3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終えた。

 パドレスのマイク・シルト監督がイグレシアスを起用したのは、2点を追う七回2死満塁の場面。ロイヤルズの左腕アンヘル・セルパに対し、左打者のジェイク・クロネンワースの代打としてイグレシアスが登場したが、ロイヤルズのマット・クアトラーロ監督はセルパに代えて右腕ルーカス・アーセグをマウンドに送った。つまり、実質的には「クロネンワースvs左腕」と「イグレシアスvs右腕」のどちらを選ぶかという選択だったのだ。

 今季のイグレシアスは右腕に苦戦していたため、シルト監督の選択は理にかなうものではなかった。また、シーズンを通して、重要な場面でクロネンワースに代打が送られることはめったになく、異例の選択だったと言えるだろう。しかし、この起用が上手くハマった。イグレシアスはライトへの2点タイムリーを放ち、試合を振り出しに戻した。

 パドレス先発のランディ・バスケスは7回5安打2失点の好投を披露。失点は六回に浴びたサルバドール・ペレスの9号2ランによる2点だけだった。その一打を除けば、安定したピッチングを見せ、自己最長となる7イニングを投げ抜いた。

 バスケスが好投を見せるなか、パドレス打線はロイヤルズ先発のセス・ルーゴを攻略できず、初回先頭のフェルナンド・タティスJr.がヒットを放ったあと、18人連続アウト。しかし、七回1死二塁の場面でルーゴが降板すると、ロイヤルズのリリーフ陣を攻略し、見事に逆転勝利を収めた。

2025.6.23 08:30 Monday

メッツ・アルバレスがマイナー降格 23歳の元球界ナンバーワン有望株

 日本時間6月23日、メッツは23歳の若手捕手フランシスコ・アルバレスをマイナーAAA級シラキュースに降格させ、ヘイデン・センガーをMLBに呼び戻した。かつて球界ナンバーワン有望株に挙げられたこともあるアルバレスだが、今季は攻守とも精彩を欠いており、マイナーで問題解決に取り組む予定だ。

 アルバレスは今季ここまで35試合に出場し、打率.236、3本塁打、11打点、OPS.652と寂しい成績に終わっている。6月に入ってからはOPS.709とわずかに復調の兆しを見せていたものの、三振率が高い状況に変わりはなく、守備面でも精彩を欠く場面がみられていた。

 日本時間6月22日のフィリーズ戦ではグリフィン・キャニングの暴投を止めきれず、失点を招く場面もあった。もともとフレーミング技術に定評があったアルバレスだが、今季はStatcastによるフレーミング指標が大幅に悪化。フレーミングの向上も今後取り組まなければならない課題の一つとなるだろう。

 メッツは以前、アルバレスのポテンシャルを高く評価し、マイナーでの再調整には否定的なスタンスを取っていた時期もあった。アルバレスはデビュー2年目の2023年に25本塁打を記録。しかし、昨季は100試合に出場して11本塁打にとどまり、手や手首の度重なる故障もアルバレスの成長を妨げていた。

 再昇格となったセンガーは28歳の守備型捕手。今季はアルバレスの故障もあって開幕ロースター入りを果たし、日本時間6月11日にアルバレスが産休リストに入った際にも再昇格していた。控え捕手のルイス・トーレンズが正捕手を務め、センガーは控え捕手としてトーレンズを支えていくことになりそうだ。29歳のトーレンズは今季ここまで45試合に出場し、打率.232、1本塁打、13打点、OPS.653を記録している。

2025.6.23 07:31 Monday

マリナーズ大勝 ローリーは3試合連発の31号アーチでトップ独走

【カブス6-14マリナーズ】@シカゴ/リグレー・フィールド

 カル・ローリー(マリナーズ)の勢いが止まらない。マリナーズの正捕手は14-6で大勝した日本時間6月23日のカブス戦で、またも大きな一発を放った。初回の第1打席、カブス先発のコリン・レイが投じた初球のやや甘く入ってきた直球をとらえ、センターへの31号先制2ラン。これで3試合連続の一発となった。

 今季31本目の本塁打は、数々の本塁打記録を樹立してから24時間も経たないうちに、3時間超のロングゲームに敗れた翌日に飛び出した。「3番・DH」でスタメン出場したローリーは、カブス先発の右腕レイから左打席で一発を放った。

 ローリーは前日の試合で捕手として史上初めて、前半戦のうちに30本塁打に到達。スイッチヒッターが前半戦だけで30本塁打を放ったのも史上初めてのことだった。しかし、ローリーは「捕手」や「スイッチヒッター」といった限られたテリトリーだけでなく、MLBの歴史上においても大記録に近づきつつある。

 前半戦の最多本塁打記録は、2001年にバリー・ボンズ(ジャイアンツ)がマークした39本塁打。現在31本塁打のローリーはまだ20試合を残している。ボンズはこの年、史上最多となるシーズン73本塁打を記録したが、ローリーも現在66本塁打ペースで量産中だ。

 ボンズが73本塁打を記録する3年前(1998年)には、マーク・マグワイア(カージナルス)が史上初のシーズン70本塁打を達成した。この年はマグワイアとサミー・ソーサ(カブス)が激しい本塁打王争いを繰り広げ、ソーサも66本塁打を記録。二人そろって1961年にロジャー・マリス(ヤンキース)がマークした61本塁打のメジャー記録を更新したのだった。その年、日本時間6月23日の時点ではマグワイアが33本塁打、ソーサも30本塁打を記録していた。ローリーはこの二人に近いペースでアーチを量産していることになる。

 マリナーズの前半戦最多本塁打記録も1998年に達成されている。この年、ケン・グリフィーJr.がオールスター・ブレイクまでに35本塁打を放った。

 ローリーは今回のカブス3連戦で4本塁打を量産。右打席と左打席でそれぞれ2本ずつ放った。直近5試合で5本塁打を記録し、MLB全体2位のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と4本差。本塁打王争いにおいて独走態勢に突入しつつある。ジャッジは昨季のアメリカン・リーグMVPだが、今季はジャッジとローリーのMVP争いも注目されるだろう。

 なお、ローリーは現在、左打席だけで21本塁打を放っているが、この本数を上回るのはジャッジ(27本塁打)のほかに、ドジャースの大谷翔平(25本塁打)、ダイヤモンドバックスのエウヘニオ・スアレス(25本塁打)、フィリーズのカイル・シュワーバー(23本塁打)しかいない。ローリーはこのほかに右打席でも10本塁打を放っている。驚異的なアーチ量産はどこまで続いていくだろうか。

2025.6.23 06:53 Monday

ヤンキースがオリオールズに逆転勝ち チザムJr.が逆転2点打放つ

【ヤンキース4-2オリオールズ】@ニューヨーク/ヤンキー・スタジアム

 日本時間6月23日、ジャズ・チザムJr.(ヤンキース)は本拠地で行われたオリオールズ戦、二回に片方のスパイクが脱げながらもDJ・ラメイヒューのタイムリーでホームイン。そして、八回の打席ではスパイクをしっかりと履いたまま、チームを勝利に導く一打を放った。

 1点ビハインドの八回、チザムJr.はオリオールズ4番手のブライアン・ベイカーから右中間を深々と破る逆転の2点タイムリー二塁打を放ち、チームを逆転勝利に導いた。ヤンキースはチザムJr.の一打で逆転したあと、相手のミスでさらに1点を追加。4-2でオリオールズを破り、同地区対決3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終えた。

 ヤンキース打線は七回までほとんど得点を奪えず、得点圏でのヒットはラメイヒューが放った1本だけ。その1本は二回に飛び出したタイムリーだった。

 オリオールズの左翼コルトン・カウザーによる本塁へのスローイングが三塁側に逸れ、捕手マベリック・ハンドリーと二塁走者のチザムJr.が激突。チザムJr.はダッシュ中に片足のスパイクが脱げていたが、ボールがダグアウトの方向に逸れていくあいだに生還した。

 このプレーにより、ハンドリーは負傷退場。チザムJr.は出場を続け、八回の打席で逆転打を放った。

 ヤンキースがオリオールズ先発のディーン・クレーマーから奪った得点は1点だけだったが、六回にはアーロン・ジャッジがタッチアップを躊躇したことで得点を逃したシーンもあった。三塁走者のジャッジはコディ・ベリンジャーが放ったライトフライでタッチアップしなかったのだ。そのイニングが終わったあと、ベリンジャーとジャッジがダグアウト内で会話を交わすシーンもみられた。

 ヤンキース先発のウィル・ウォーレンは初回にライアン・オハーンとカウザーのタイムリーで2点を失ったが、二回以降は立ち直り、最終的には6回1/3を6安打2失点に抑える力投。2番手のティム・ヒル、3番手のフェルナンド・クルーズとつなぎ、逆転したあとの九回はデビン・ウィリアムスが締めくくった。

2025.6.23 06:00 Monday

ドジャース敗れる 正捕手ウィル・スミスはナ・リーグ首位打者に浮上

【ドジャース3-7ナショナルズ】@ロサンゼルス/ドジャー・スタジアム

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、カル・ローリー(マリナーズ)が驚異的なシーズンを送っていることを知っている。マリナーズの正捕手であるローリーは今季、両リーグ一番乗りでシーズン30本塁打に到達。殿堂入りの名捕手ジョニー・ベンチを抜き、捕手による前半戦の最多本塁打記録をすでに更新した。

 しかし、ロバーツ監督は自分自身が「中立な評価者」ではないことを認めつつ、ローリーのことを球界最高の捕手であるとは考えていない。ロバーツ監督にとって、「球界最高の捕手」の称号はウィル・スミスのものなのだ。

 ロバーツ監督は「私の個人的な意見としては、ウィル・スミスがナンバーワンだ。彼は重要な場面でヒットを打つことができるし、スローイングも素晴らしい。投手陣との連携にも長けている。だから、私にとってはウィル・スミスがナンバーワンだ」と語る。

 そして、長きにわたる安定性も見逃せない。スミスは数年間にわたり、球界でもトップクラスの捕手として活躍を続けてきた。今季の前半戦はキャリアのなかでも最高クラスのパフォーマンスを見せており、自身初のオールスター先発出場に向けて、着実に歩みを進めている。日本時間6月22日、ドジャースはナショナルズに3-7で敗れたが、スミスは本塁打と二塁打を1本ずつ放ち、4打数2安打1打点の活躍を見せた。

 今季のスミスはナショナル・リーグに限らず、メジャーリーグ全体でも屈指のオールラウンドな打者の一人だ。今日の試合が終わった時点で打率.328をマークし、同僚のフレディ・フリーマン(.322)を抜いてナ・リーグの首位打者に浮上。また、OPS.969は大谷翔平(.996)に次いでナ・リーグ2位の数字である。有望株ドルトン・ラッシングへの期待も大きいが、スミスは頼れる正捕手として、常勝軍団を牽引し続けている。

 なお、ドジャースの大谷は「1番・DH」でスタメン出場して4打数ノーヒット2三振。3試合ぶりのノーヒットに終わり、今季の打撃成績は打率.288、出塁率.387、OPS.996となった。あす日本時間6月23日に行われるナショナルズ3連戦の最終戦で今季2度目の登板が予定されている。

2025.6.22 14:06 Sunday

レッズの有望株チェイス・バーンズがメジャー昇格へ ヤンキース戦に先発

 レッズは球界最高のプロスペクト(有望株)の一人がメジャーリーグの舞台でどのような活躍を見せてくれるか、確かめることにしたようだ。

 昨年のドラフトで全体2位指名を受けた右腕チェイス・バーンズは、日本時間6月25日に行われるヤンキース戦でデビューすることが決定。まだ球団からの公式発表は行われていないものの、ある情報筋がMLB.comのジョナサン・メヨに明かした。

 22歳のバーンズは、ドラフト指名を受けた昨季はプレーせず、今季プロデビュー。マイナーA+級で3試合、AA級で8試合、AAA級で2試合と合計13試合に先発し、7勝3敗、防御率1.77、被打率.167、奪三振率12.14、与四球率1.77と素晴らしい成績を残している。マイナー最上位のAAA級の2試合でも防御率2.19と好投した。

「MLB Pipeline」によるプロスペクト・ランキングでは、レッズの球団1位、MLB全体でも11位という高い評価を受けているバーンズ。直近の登板(日本時間6月19日)では自己最長タイの7イニングを投げ、3安打、7三振、無四球、1失点という好投を見せた。

 デビュー戦の相手は強力打線を誇るヤンキース。アーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントン、ポール・ゴールドシュミット、コディ・ベリンジャーといったスター軍団を相手にどんな投球を見せるか注目だ。

2025.6.22 12:57 Sunday

メッツが連敗を7でストップ リンドーアの「不敗神話」は今日も継続

【フィリーズ4-11メッツ】@ニューヨーク/シティ・フィールド

 今季ワーストの7連敗を喫していたメッツ。スター遊撃手のフランシスコ・リンドーアはその責任を背負い込むかのように「僕たちはもっといいプレーをしないといけない。特に僕はね。チームを助けるために、自分がもっといいプレーをしないといけない」と話していた。

 自分が再びコンスタントに貢献できるようになれば、チームメイトが成功を収める可能性を上げることができる。そのことをリンドーアは理解していた。しかし、これほどまでに直接的な効果があるとは、リンドーア自身も想像していなかっただろう。日本時間6月22日、リンドーアは三回に18打数ノーヒットの不振を打ち破る15号ソロを放ったが、それがチーム全体の攻撃に活力を与えることになった。

 三回のメッツは、リンドーアの一発を皮切りに、ブランドン・ニモの15号ソロ、フアン・ソトの15号ソロと三者連続アーチが飛び出した。メッツ打線はチーム合計7本塁打の一発攻勢を見せ、ニモとソトはそれぞれマルチ本塁打を記録。敵地シチズンズバンク・パークで行われた一戦でフィリーズを11-4で破り、今季ワーストの連敗を7で止めた。

 メッツの1試合7本塁打は球団史上5度目。1試合に7本のソロ本塁打を放つのはメジャーリーグの最多タイ記録となった。また、メッツの三者連続アーチは2022年以来3年ぶり。7本塁打の合計飛距離は2911フィート(約887メートル)に達した。

 メッツは途中出場のタイロン・テイラーを含む8選手がヒットを放ち、7選手が得点を記録。7本塁打を含む15安打11得点の猛攻でフィリーズを破り、ソトは2本塁打を含む5打数4安打4打点の大暴れを見せた。

 なお、メッツはリンドーアが本塁打を放った試合でレギュラーシーズン28連勝を継続中。歴代最長の29連勝(1951~53年ドジャースのカール・フリーロ)まであと1となった。リンドーアの「不敗神話」がどこまで続くか注目だ。

2025.6.22 12:06 Sunday

パドレス・タティスJr.が22試合ぶりの一発 試合を決める3ラン

【パドレス5-1ロイヤルズ】@サンディエゴ/ペトコ・パーク

 フェルナンド・タティスJr.(パドレス)のバットから放たれたバレルの打球は、本拠地ペトコ・パークの左翼席の奥深くに着弾した。

 日本時間6月22日にパドレスがロイヤルズを5-1で破った一戦。試合終盤の重要な場面で飛び出した一発だったにもかかわらず、パドレスのスター右翼手はバットフリップを行わなかった。タティスJr.は一塁ベースに向かって駆け出し、打球の行方を見守っていた。そして、打球がフェンスを越えたのを確認すると、両腕を天に向かって高く伸ばし、空を見つめた。

 タティスJr.にはよくあることだが、彼のボディランゲージから心情を読み取ることは簡単だった。ついに出た。そんな感情がにじみ出た、タティスJr.の振る舞いだった。

 久しぶりの一発だった。タティスJr.が最後に本塁打を放ったのは、日本時間5月28日のマーリンズ戦。それ以来、21試合(98打席)にわたって本塁打が出ない状態で今日の試合を迎えていた。これはタティスJr.にとってキャリア最長のノーアーチ期間である。シーズン開幕からの1カ月間は絶好調だったが、それ以降は深刻な打撃不振に陥っていた。

 だからこそ、彼には久しぶりの本塁打が必要だった。そして、パドレスもタティスJr.の一発を必要としていた。

 七回に飛び出したタティスJr.の14号3ランは、パドレスの勝利を決定づける一発となった。パドレス先発のディラン・シースは6回2/3を投げて3安打1失点の好投を披露。打撃好調のザンダー・ボガーツは今日も2安打を放った。しかし、勝利を決定づけたのはタティスJr.の一発だった。

 なお、パドレスの松井裕樹は試合終盤にブルペンで投球練習を行うシーンがあったものの、登板機会はなかった。

2025.6.22 11:33 Sunday

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