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マーリンズ・スタワーズが古巣相手に3本塁打含む5安打6打点の大暴れ

【オリオールズ1-11マーリンズ】ボルティモア/オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ、7月13日(日本時間14日)

 今回の3連戦でマーリンズ移籍後初めて、ボルティモアに戻ってきたカイル・スタワーズ。デビューイヤーの2022年8月25日にはホワイトソックス(当時)の守護神リアム・ヘンドリックスから九回に同点アーチを放つ印象的な活躍を見せたが、今回はマーリンズの一員として、それを上回る強烈な輝きを放った。

 チームが11-1の大勝を収めた前半戦の最終戦。スタワーズは古巣オリオールズを相手に、3本塁打を含む5打数5安打6打点の大暴れを見せたのだ。

 スタワーズが1試合3本塁打を記録するのは初めて。オリオールズ先発の右腕ブランドン・ヤングから二回の第1打席で17号ソロ、三回の第2打席で18号2ラン、五回の第3打席で19号2ランと3打席連続アーチを放った。マーリンズの選手による1試合3本塁打は、これが4度目。2020年のブライアン・アンダーソン以来5年ぶりの快挙となった。

 1試合4本塁打の期待もかかったが、それ以降の打席では本塁打は出ず。しかし、七回の第4打席でライトへのヒット、八回の第5打席ではライトへのタイムリーを放ち、こちらも自身初となる1試合5安打をマークした。

 オリオールズでは有望株として期待されながらも、なかなかブレイクに至らなかったスタワーズ。昨季途中には左腕トレバー・ロジャースとのトレードでマーリンズに放出された。しかし、移籍2年目の今季は、ここまで91試合に出場して打率.293、19本塁打、54打点、OPS.911と素晴らしい活躍を披露。チームの代表として、オールスター・ゲームに初選出された。

 マーリンズはスタワーズの大活躍もあり、11-1で大勝。先発のエウリー・ペレスは7回84球を投げて3安打、6三振、無四球、無失点の快投を見せ、今季3勝目を挙げた。

2025.7.14 08:33 Monday

レッズが今季50勝に到達 フランコーナ監督は史上13人目の通算2000勝

【レッズ4-2ロッキーズ】シンシナティ/グレートアメリカン・ボールパーク、7月13日(日本時間14日)

 レッズはオールスター・ブレイク前の最終戦に4-2で勝利。ロッキーズ3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終え、今季50勝に到達した。そして、この勝利により、テリー・フランコーナ監督は史上13人目の通算2000勝を達成。現役監督ではブルース・ボウチー(レンジャーズ)に次ぐ2人目の快挙となった。

 初回にTJ・フリードルの9号先頭打者アーチで先制したレッズは、逆転を許した直後の三回にオースティン・ヘイズが同点タイムリー。五回に相手のタイムリーエラーで勝ち越しに成功すると、七回にはスペンサー・スティアーのタイムリーで貴重な追加点を奪い、4番手のトニー・サンティヤン、5番手のエミリオ・パガンが2点のリードを守り抜いた。

 レッズ先発のニック・マルティネスは六回途中まで84球を投げて5安打、3三振、1四球、2失点とまずまずのピッチング。フランコーナ監督が通算2000勝のマイルストーンに到達した試合で勝利投手となり、今季7勝目を挙げた。

 フランコーナ監督は通算勝利数で歴代13位にランクイン。上位12人は、将来的なアメリカ野球殿堂入りが確実視されているダスティ・ベイカーとボウチーの2人を除いて全員が殿堂入りを果たしており、フランコーナ監督も殿堂入りの切符を手にしたと言えるだろう。ちなみに、通算2000勝以上の監督のうち、レッズで指揮を執った経験があるのは、スパーキー・アンダーソン、ベイカー、フランコーナの3人だ。

2025.7.14 08:00 Monday

レッドソックスが2018年以来7年ぶりの10連勝 吉田は4打数ノーヒット

【レッドソックス4-1レイズ】ボストン/フェンウェイ・パーク、7月13日(日本時間14日)

 2日(同3日)のレッズ戦に敗れた時点で借金2を抱えていたレッドソックス。しかし、ワールドシリーズ制覇を成し遂げた2018年以来7年ぶりの10連勝を達成し、今季最多の貯金8で前半戦を終えた。吉田正尚は「4番・DH」でスタメン出場し、4打数ノーヒットだった。

 現在の大型連勝は、投打両面で各選手がしっかり役割を果たし、日替わりでヒーローが現れていることが大きい。同地区レイズとの4連戦の最終戦は、先発のブライアン・ベヨが七回途中まで105球を投げて6安打、5三振、無四球、1失点の好投。打線は1-1の同点で迎えた六回にトレバー・ストーリーのタイムリーとセダン・ラファエラの14号2ランで3点を勝ち越し、主導権を握った。

 ナショナルズ3連戦、ロッキーズ3連戦に続き、同地区レイズとの4連戦も見事にスイープ。最高の形で前半戦を終え、オールスター・ブレイクを挟んで18日(同19日)から敵地でのカブス3連戦に臨む。

 なお、レッドソックスの吉田は「4番・DH」でスタメン出場したが、内野ゴロ4つで4打数ノーヒット。八回の第4打席は併殺打に倒れた。2試合連続ノーヒットに終わり、今季4試合に出場して打率.286(14打数4安打)、出塁率.333、OPS.762となっている。

2025.7.14 07:32 Monday

MLBドラフト直前の注目ポイントは 全体1位はアンダーソンかホリデイか

 2025年MLBドラフトがついに13日(日本時間14日)に迫っている。本番に向け、注目ポイントをおさらいしておこう。

 最大の争点は、全体1位指名が誰になるのか。全体1位指名権を持つナショナルズは、大学生左腕ケイド・アンダーソンか高校生内野手イーサン・ホリデイの二択に絞ったと考えられている。ナショナルズの後に指名権を持つ球団は、よりリスクが低く、昇格時期も近いであろうアンダーソンが指名されると予想しているようだ。可能性としては、アンダーソンが50~60%、ホリデイが40%と見られる。

 ナショナルズは元々、ハイリスクとされる高校生の指名を躊躇しない傾向にあった。そのため、高校生のホリデイやセス・ヘルナンデスの全体1位指名の可能性が取り沙汰されていたが、ドラフト直前になって今季のカレッジで大活躍したアンダーソンが急浮上。さらに長年チームを率いてきたマイク・リゾーGMが電撃解任されたことで、ナショナルズの方向性を予想するのは非常に難しくなっている。

 そして、ナショナルズの決断に左右されそうなのが、全体2位指名権を持つエンゼルス、全体3位指名権を持つマリナーズだ。両者は共にアンダーソンを第1候補と考えているようで、仮にアンダーソンが全体1位指名された場合、他の選択肢を取らざるを得なくなる。その場合、エンゼルスは大学生左腕のリアム・ドイル、マリナーズは高校生右腕で大きな才能を秘めるヘルナンデスを選ぶかもしれない。

 予想が難しいドラフトにおいて、既定路線と言えそうなのがイーサン・ホリデイがスリップした場合、ロッキーズが彼を指名するシナリオだ。イーサンの父マット・ホリデイもロッキーズでプレーした経験がある。仮にホリデイが全体1位指名を受けた場合、ロッキーズは大学生左腕(アンダーソン、ドイル、ジェイミー・アーノルドのいずれか)か、大学生No. 1内野手のアイバ・アーケットの指名が予想される。

 加えて、上位のラウンドでワイルドカードとなりそうなのが、イーライ・ウィリッツだ。複数の球団の情報筋によれば、ウィリッツはトップ指名かトップに近い順位で指名されるため、比較的安い契約金のオファーを受け入れる用意があるとのこと。ウィリッツはパワーではホリデイに劣るものの、総合力では今ドラフト随一との評価を受けるオールラウンドな高校生ショート。アンダーソン、ホリデイと比べ、才能に遜色はなく、かつ契約金を安く抑えられる(後のラウンドで有望選手を獲得できる)ウィリッツを取る球団が現れれば、ドラフトの様相は一変しそうだ。

2025.7.13 18:58 Sunday

伏兵のサヨナラ打でアストロズがレンジャーズを下す 連敗を4で止める

【アストロズ5×-4レンジャーズ】ヒューストン/ダイキンパーク、7月12日(日本時間13日)

 ア・リーグ西地区首位のアストロズと4位レンジャーズによる同地区ライバル対決は、3連戦の2戦目を迎え、アストロズがサヨナラ勝利を収めた。レンジャーズは八、九回に2本の本塁打で同点に追いつき、延長に突入した十一回にも1点を勝ち越した。しかし、アストロズは犠牲フライで同点に追いつき、ザック・ショートのタイムリーで勝ち越し。逆転サヨナラ勝利を挙げ、連敗を4で止めた。

 試合はアストロズがフランバー・バルデス、レンジャーズがジェイコブ・デグロムと、好投手同士のマッチアップで始まった。初回、レンジャーズは敵失で出塁した走者が暴投でかえり、1点を先制する。しかし、アストロズもホセ・アルトゥーベの17号ソロですぐさま同点に追いついた。

 四回、アストロズはヤイナー・ディアスの13号ソロで1点を勝ち越し。先発のバルデスは六回にコリー・シーガーが放った強烈なピッチャー返しが脚に直撃するアクシデントに見舞われたが、その後連続三振などで無失点で切り抜けた。バルデスは6回を投げて1失点(0自責点)、10三振、無四球と支配的な投球だった。

 一方のデグロムも6回を投げて2本のソロ本塁打で2失点したのみで、8三振を奪う力投だった。しかし、2番手ジェイコブ・ウェブがマウリシオ・デュボンに6号ソロを浴び、ビハインドは2点に広がってしまった。

 アストロズはセットアッパーのブライアン・アブレイユ、守護神のジョシュ・ヘイダーとつないで逃げ切りを図ったが、レンジャーズ打線が粘りを見せる。八回、アブレイユに対してマーカス・セミエンが11号ソロを放ってまず1点を追い上げ。そして九回2死からカイル・ヒガシオカが起死回生の4号ソロを放ち、試合は4-4の振り出しに戻った。

 延長に突入した十一回、レンジャーズはアドリス・ガルシアのタイムリーで1点を勝ち越し。しかしアストロズも粘りを見せ、2四球を選んで満塁のチャンスを作る。そしてクリスチャン・ウォーカーが犠牲フライでまず同点とし、続くザック・ショートがサヨナラのタイムリーを放った。アストロズは連敗を4で止め、一方のレンジャーズは借金完済とはならず、借金が2に増えた。

 アストロズが誇るアブレイユとヘイダーのコンビが揃って失点するのは、チームにとっては不測の事態だった。同点の犠牲フライを放ったウォーカーは「彼らは1年間ずっと我々を支えてくれた」と、2人の珍しい失点は逆にチームに火を着けたようだ。

 そしてサヨナラ打を放ったショートについて、5番手として3勝目を挙げたベネット・ソーサは「ザック・ショートが大好きなんだ。あのヒット、彼は本当に一生懸命だった。彼はこのチームを象徴するような選手だ」と褒めちぎった。アストロズはチームを牽引していた正ショートのジェレミー・ペーニャが負傷した穴埋めのため、ユーティリティのショートが3Aから昇格した。ショートはここまで出塁率.350、OPS.739と健闘を見せている。

 オフにはカイル・タッカーとアレックス・ブレグマンが退団し、アストロズからはかつてのスター軍団の面影は薄れた。しかし、ショートのような脇役の活躍が、今季も地区首位を走るチームの原動力となっている。

2025.7.13 17:05 Sunday

ナショナルズ・小笠原が4回3失点 試合後に3A降格が発表

【ブルワーズ6-5ナショナルズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリー・フィールド、7月12日(日本時間13日)

 ナショナルズの小笠原慎之介(27)がブルワーズ戦に先発し、4回を投げて3失点し、1点ビハインドのまま降板。味方がその後逆転して黒星は消えたが、ナショナルズは九回に3失点して逆転サヨナラ負けを喫した。小笠原は2先発で防御率9.45と結果を残せず、試合後にはマイナー降格が発表された。

 小笠原は初回、2死から安打を許したものの、捕手ライリー・アダムスが完璧な送球で二盗を阻み、無失点のスタートを切った。ディレン・ライルのソロ本塁打で援護点をもらった二回も、先頭に四球を与えたが、後続を併殺に打ち取って三者凡退。三回は先頭打者から初三振を奪い、再び3人で攻撃を終わらせた。

 しかし、新人ブレイディ・ハウスのキャリア初本塁打でリードが2点に増えた四回から、小笠原は調子を崩してしまった。先頭から死球、単打でピンチを招き、ジャクソン・チョウリオにタイムリー二塁打を浴びる。そしてアンドリュー・ボーンにもタイムリー二塁打を許し、2-3と逆転されてしまった。

 一方、ブルワーズ先発のブランドン・ウッドラフは負傷明けながら力強いピッチングを披露。五回途中まで投げ、2本のソロ本塁打を浴びたものの、10三振を奪った。

 1点のリードを保ったまま、ブルワーズは強固なリリーフ投手陣に試合を託した。逃げ切りを図ったが、ナショナルズがそれに待ったをかけた。八回、抜群の安定感を誇るセットアッパーのアブナー・ウリーベから、ハウスがキャリア2本目の逆転2ラン。小笠原の黒星を消し、試合をひっくり返した。

 ナショナルズは九回にも追加点を入れ、2点のリードを守護神カイル・フィネガンに託した。しかし、フィネガンが誤算だった。先頭から四球と単打で走者を溜め、ボーンにタイムリー二塁打を浴びて同点に。そして1死二、三塁となってからケイレブ・ダービンにサヨナラタイムリーを打たれ、1死しか取れずに3失点でサヨナラ負けを許した。

 小笠原は球数が56球だったが、四回限りで降板した。4回を投げて3失点(自責点3)、4安打、2三振、1四球と内容は振るわず。カーブとチェンジアップ主体だった前回登板とは異なり、今回は4シームとスライダーを軸に攻めた。前回から空振りは2倍の8度に増え、特にスライダーでは空振り/スイング率が7割を超えるなど、多くの空振りを誘った。しかし、2先発を合計して防御率は9.45と厳しい結果が残っている。

 ナショナルズは試合後に小笠原の3Aロチェスターへの降格を発表。投手がマイナーに降格した場合、基本的に15日間は再昇格ができない。小笠原は当面はマイナーでプレーし、再起を期すことになる。

2025.7.13 13:02 Sunday

フューチャーズ・ゲームはナ・リーグが勝利 デ・パウラが決勝弾

【ナ・リーグ有望株4-2ア・リーグ有望株】アトランタ/トゥルーイスト・パーク、7月12日(日本時間13日)

 オールスター・ゲームに先駆けてフューチャーズ・ゲームが行われ、両リーグの有望株オールスターが対戦した。試合はア・リーグ有望株が2点を先行したが、ナ・リーグ有望株のホセ・デ・パウラ(ドジャース1位・球界27位)が3ラン本塁打を放って逆転。それが決勝点となり、ナ・リーグ有望株が4-2で勝利した。決勝弾を放ったデ・パウラはMVPに選出された。

 試合が動いたのは三回、ア・リーグ有望株は1死一、三塁のチャンスを作り、内野ゴロの間に1点を先制する。続く四回にもホセ・ブリセーニョ(タイガース4位・球界58位)の三塁打でチャンスを演出し、犠牲フライで追加点を入れた。

 対するナ・リーグは四回、18歳のヘスス・メイド(ブルワーズ1位・球界8位)らの安打を起点にチャンスを作り、デ・パウラが逆転の3ラン本塁打でそれに応えた。ヨーダン・アルバレス(アストロズ)とも比較されるドジャースの逸材は、左腕ノア・シュルツ(ホワイトソックス1位・球界8位)のスライダーをものともせず、高いライトフェンスを悠々と越える一発を放った。

 ナ・リーグ有望株はその後も攻勢を続け、オーウェン・ケイシー(カブス球団1位・球界43位)のタイムリー二塁打を放って4点目。4-2とリードを得たナ・リーグ有望株は、5投手が1安打しか許さない無失点リレーでつなぎ、2点差を守り切った(フューチャーズ・ゲームは7回制)。

 MVPには決勝弾を放ったデ・パウラが選ばれた。デ・パウラは20歳だが、堂々たる体躯と打撃技術からヨーダン・アルバレス(アストロズ)とも比較される強打者の器。今季もハイAで10本塁打、出塁率.409、OPS.834と好成績を残している。デ・パウラは同郷のフアン・ソト(メッツ)、エリー・デラクルーズ(レッズ)とオフの間のトレーニングを共にし、「彼らの仕事ぶり、シーズンへの取り組み方、長いシーズンで自分をどうマネジメントするか、そういうことを学んだ」と教えを貪欲に吸収しているようだ。ソトやデラクルーズのように、若くしてスターダムを駆け上がる選手になるかもしれない。

 そして、MVPに選ばれたデ・パウラ以上に耳目を集めたのが、両投げ投手のジュランジェロ・サインチェ(マリナーズ球団8位・球界79位)だった。サインチェはまず右投手としてスイッチヒッターのメイド(右打席)を三振に抑え、続く左打者のデ・パウラに対しては両投げ用のグラブを右に持ち替え、左投手としてレフトフライに打ち取った。その後、右打者のルジェームス・グルーバー(ダイヤモンドバックス球団10位)には内野安打を許したが、続く左打者のジョー・マック(マーリンズ球団4位・球界94位)を右投手として三振に抑えた。

 サインチェは右投手として最速98.7マイル、左投手として最速92.9マイルをマークした。将来的には右投手の方が有望と評価されているが、「とにかく体を大事にして、この調子でやってみようと思っているんだ。最高レベルでやり遂げたいんだ」と本人は両投げ投手としてデビューすることを目標に掲げている。

2025.7.13 12:01 Sunday

今ドラフトの目玉イーサン・ホリデイを兄ジャクソンが徹底分析

 2025年MLBドラフトがついに13日(日本時間14日)に迫っている。今年の要注目選手は、高校生遊撃手のイーサン・ホリデイだ。オールスター7回選出の名選手マット・ホリデイを父に持ち、2022年ドラフト全体1位指名を受けたジャクソン・ホリデイを兄に持つサラブレッド。イーサンは血統書付きの打撃センスを誇る18歳で、全体1位指名の可能性も囁かれている。仮に全体1位指名を受ければ、史上初めて共に全体1位指名を受けた兄弟となる。目前に迫ったドラフトに向け、兄のジャクソンが弟の「スカウティング・レポート」を作成してくれた。

 兄のジャクソンは2022年ドラフト全体1位でオリオールズに指名され、プロの世界へと入った。プロ入り後もその打撃センスを遺憾なく発揮し、ジャクソンは球界No.1と評される有望株に成長。2024年にデビューを飾り、今季は正二塁手として12本塁打、OPS.728と21歳らしからぬ貢献を示している。

 名選手の息子であり、ドラフト全体1位指名の超有望株。そのプレッシャーをよく知るジャクソンは「僕は父の期待に応えようと必死だった。だから、イーサンがドラフト1位指名を受けてどんな苦労をするのか、そしてそれが野球の歴史にどんな影響を与えるのか、想像もつかない。きっと彼にとっては大変なことだろう」と、弟のイーサンに寄り添ったコメントを残している。

 そして「弟が全体1位指名にふさわしいか?」という質問に対しては、「そう思うよ。彼はあのポジションに立つために、できる限りのことをしてきたと思う」と太鼓判。イーサン・ホリデイという選手について、身近で知る兄だからこその詳しい分析を教えてくれた(評価は20-80のスケール。50が平均)。

ヒット:50

 「イーサンが小さい頃からずっと彼の打撃を見てきた。彼はフィールドのあらゆる場所にボールを打つことができ、様々な球種をカバーできると思う。今のところ、18歳の打者だとしたら大きな欠点はないと思うね」

パワー:65

 「イーサンのパワー、ボールをものすごく遠くまで飛ばせる能力、そしてそれをコンスタントに続けられる能力には本当に嫉妬するよ。18歳にしてあれだけの強さがあるなんて、本当に羨ましい。彼はこれからもっと強くなるだろうね」

ラン:50

 「オフシーズン中、僕とE(イーサン)はランニングに多くの時間を費やし、ランニングのスキル向上に努めてきた。先ほども言ったように、彼はまだ18歳なので、ランニングはいずれ身につくだろう。一生懸命練習すればするほど、ランニングは彼にとって間違いなく武器となり、財産となるだろう」

守備:50

 「イーサンみたいにスムーズに投げられたらいいのにと思う時もある。あらゆる角度から投げられる能力や、内野でかなり特別なプレーができる能力には、ちょっと嫉妬するよ。彼は素晴らしい守備手だ。その点が十分に評価されていないと思う。それに、彼はこれからもずっとショートとして活躍できると思う」

肩:55

 「ええ、イーサンが18歳で、どこからでも送球できるのも羨ましいね。正直、ガナー(・ヘンダーソン)をすごく思い出すよ。毎日ここでガンナーのプレーを見て、家に帰ってイーサンと一緒にノックを受けられるなんて願ってもない。それに、さっきも言ったように、彼は間違いなく内野に留まれると思うよ」

 ジャクソンが与えた弟の各ツールの評価は、「MLBパイプライン」の公式ランキングで与えられた評価と同じだった。ただ、各媒体が大柄なイーサンの三塁転向を予想する一方、ジャクソンはショートとして活躍できると太鼓判を押しているのは興味深い結果となった。

2025.7.12 16:25 Saturday

鉄壁ブルペンの活躍でパドレスが接戦制す 松井はピンチでハーパー切り

【パドレス4-2フィリーズ】サンディエゴ/ペトコパーク、7月11日(日本時間12日)

 今季パドレスのリリーフ投手陣はどれほど好調だろうか?11日、エイドリアン・モレホンが代替要員としてオールスター・ゲームに選出されたことで、パドレスは史上初めて3人のリリーフ投手をオールスターに送り出したチームとなった。そして同日、リリーフ投手陣5人の無失点リレーによって、強豪・フィリーズに4-2で勝利。ポストシーズン進出圏内まで0.5ゲーム差に迫った。また、松井裕樹も2番手として登板し、1/3回を無失点に抑えている。

 試合はパドレスが新人のライアン・バーガート、フィリーズが今季12先発で防御率1.99と好投中のレンジャー・スアレスと、パドレスにとっては厳しいマッチアップで始まった。フィリーズは二回にニック・カステヤノスの12号ソロで1点を先制したが、パドレスは直後に反撃する。

 無死一、三塁のチャンスを作り、7番ホセ・イグレシアスがタイムリー二塁打、さらに内野ゴロの間に逆転に成功。そして2死となってからフェルナンド・タティスJr.がタイムリーを放ち、好投手スアレスから3-1とリードを奪った。

 一方のフィリーズは三回、カイル・シュワーバーの30号ソロで1点差に追い上げる。五回には2死一、二塁のチャンスを作ったが、ここでパドレスは継投に移行。2番手として松井を送り込んだ。松井は先頭のシュワーバーを歩かせて満塁のピンチを招いたが、続くブライス・ハーパーを抑え、無失点で切り抜けた。

 その後はマイク・シルト監督が「フォー・ホースマン」と呼ぶ4人からなる勝利の方程式、ジェレマイア・エストラーダ、エイドリアン・モレホン、ジェイソン・アダム、ロベルト・スアレスが登板。4人は見事にフィリーズの反撃を封じ込め、また同じくオールスター選出のマニー・マチャドのソロ本塁打で追加点を得、パドレスは4-2で逃げ切って勝利した。

 今季のパドレスの強みはリリーフ投手陣にある。リリーフ投手陣の防御率はMLB2位につけており、層の薄い打線や負傷者も多い先発投手陣を補っている。昨オフには剛腕のタナー・スコットをFAで失う痛手もあったが、オールスターに選出された26歳左腕のモレホンが成長し、その穴を完全に埋めた。シルト監督は「リリーフ投手陣が正当な注目を集め、正当な称賛と評価を受けているのを見て、本当に嬉しい。モレホンはそれに値する選手だ。本当に嬉しいよ」と喜んだ。

 パドレスはワイルドカード3位のジャイアンツまで0.5ゲーム差に浮上。さらにナ・リーグ西地区首位のドジャースの連敗が7に伸び、ドジャースとの差も4.5ゲームに縮まった。

2025.7.12 15:52 Saturday

怪物新人・ミジオロウスキーがオールスターに選出 わずか5登板で旋風

 11日(日本時間12日)、ブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキーがオールスター・ゲームに選出された。ミジオロウスキーは6月にデビューしたばかりだが、まだ短いキャリアでポール・スキーンズやクレイトン・カーショウに投げ勝つなど、旋風を巻き起こしている。

 出場を辞退したマシュー・ボイド(カブス)の代替要員として発表されたのは、まだキャリアで5試合にしか登板していない23歳の新人だった。「言葉が出ません。全く予想外で、光栄です」とミジオロウスキーは語った。

 アメリカン・ファミリー・フィールドで行われたブルワーズ対ナショナルズ戦で、国歌斉唱のためにファウルラインに立つ3分前に、パット・マーフィー監督はミジオロウスキーにこの知らせを伝え、試合が終わるまで秘密にしておくように言った。ミジオロウスキーは、その夜ずっと身をよじっていたという。

 デビューからわずか5試合でオールスターに選出されるのは、前代未聞の事態だ。昨季、ポール・スキーンズ(パイレーツ)がわずか11登板でオールスター・ゲームの先発に抜擢され、記録を更新したが、わずか1年でミジオロウスキーがそれを塗り替えた。

◆オールスターゲーム初選出までの試合数

5 – ジェイコブ・ミジオロウスキー(ブルワーズ)、2025年 11 – ポール・スキーンズ(パイレーツ)、2024年 13 – マーク・フィドリッチ(タイガース)、1976年 13 – 野茂英雄(ドジャース)、1995年 13 – ドントレル・ウィリス(マーリンズ)、2003年

 ミジオロウスキーは5登板(5先発)で4勝1敗、防御率2.81をマーク。25回2/3を投げて33奪三振を記録し、相手打者を打率.138に抑えている。デビュー戦では5回を無安打に抑え、2戦目でも7回途中までパーフェクトゲームの快投を見せた。そして直近のドジャース戦では6回12三振と好投し、レジェンド左腕カーショウに投げ勝った。

 オールスター・ゲームでもその自慢の剛速球を披露してくれるだろうか。ミジオロウスキーは「とにかくやってみよう。迷う必要はないと思う。チャンスを掴んで、突き進むしかない」と意気込みを語った。

2025.7.12 15:01 Saturday

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