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サンチェスが8回無失点の快投 フィリーズがタイガースに完封勝利
【フィリーズ2-0タイガース】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク、8月3日(日本時間4日)
「サンデーナイト・ベースボール」で、タイガースとフィリーズの強豪同士が激突。息詰まる投手戦は、先発クリストファー・サンチェスが8回まで無失点で投げ抜いたフィリーズに軍配が上がった。タイガースとの3連戦を1勝2敗で勝ち越したフィリーズは、ナ・リーグ東地区2位のメッツに0.5ゲーム差の首位に浮上した。
二回、フィリーズはタイガース先発のチャーリー・モートンから無死二、三塁のチャンスを作り、内野ゴロの間に1点を先制する。その後、2死三塁となり、ブライソン・ストットが左中間へ大飛球を放ったが、ここはタイガースのレフトのグリーンがダイビングで好捕し、失点を防いだ。
その後はモートンは危なげない投球を見せ、フィリーズ先発のサンチェスと息詰まる投手戦を展開。大ベテランのモートンは今季はここまで防御率5.42と不振に陥っていたが、トレードデッドラインでオリオールズから加入し、タイガースのローテーションに組み込まれた。
この日、移籍後初登板を迎えたモートンは、ア・リーグ最高勝率のタイガースが防御率5点台の41歳を獲得した理由を証明してみせた。強力フィリーズ打線を相手に6回をわずか1失点、6三振、1四球と素晴らしい内容でクオリティスタートを記録。この日は4シームの割合を43%(シーズン通して29%)に増やしたことが奏功した。さらに代名詞のカーブとのコンビネーションで15度の空振りを量産し、カーブでは多くの弱い当たりを誘った。
一方のサンチェスも持ち味を存分に発揮し、タイガース打線を翻弄。リーグ有数の決め球であるチェンジアップが冴え渡り、六回まで得点圏に走者が進んだのは1度のみだった。
0-1とリードされたタイガースは七回、ついにサンチェス攻略の糸口をつかむ。先頭のジョーンズ、トーケルソンが連打で出塁し、進塁打で1死二、三塁のチャンスを演出。続くイバニェスの放った当たりはサードの正面を突き、三塁手ソーサが落ち着いて本塁でフォースアウトに。その後、サンチェスは四球を与えて満塁としたが、ここもチェンジアップを引っ掛けさせて内野ゴロに打ち取り無失点。そして八回も11球で三者凡退に抑えた。
八回、フィリーズはカイル・シュワーバーが左中間に特大の38号ソロを放ち、2-0と貴重な追加点をもたらした。シュワーバーはこれで大谷翔平(ドジャース)と並び、再びナ・リーグ本塁打ランキングのトップタイに浮上した。
サンチェスは八回までで84球しか投げておらず、マダックスへの期待も高まった。しかし、フィリーズは守護神ヨアン・デュランを投入し、デュランはわずか12球でクロージング。2投手合わせて96球の「コンバイン・マダックス」でフィリーズはタイガースを完封し、サンデーナイトの好勝負を制した。
2025.8.4 11:29 Monday
ウォードのサヨナラ弾でエンゼルスがサヨナラ勝ち
【エンゼルス8×-5ホワイトソックス】アナハイム/エンゼルスタジアム、8月3日(日本時間4日)
エンゼルスは大方の予想に反し、トレードデッドラインで売り手に回らなかった。それは若い中心選手たちにシーズンの終盤に意味のある試合をプレーするのがどのようなものなのか経験してもらいたいと考えていたからだ。しかし、ホワイトソックスとの3連戦の最初の2戦に連敗。この日も五回までで5-0と劣勢に立たされた。しかし、エンゼルスはそこから反撃し、最後はテイラー・ウォードのサヨナラ3ランで今季最大の逆転劇を完結させた。
エンゼルスは先発のジャック・コハノウィッツが崩れ、初回にコルソン・モンゴメリーに3ランを浴びるなどして4失点。三回にもモンゴメリーに5失点目のタイムリーを献上した。コハノウィッツは六回まで投げ切ったが、9安打を浴びる苦しい内容で、5失点を喫して降板する。
しかし六回、エンゼルスは先頭のザック・ネトが16号ソロで口火を切り、さらに四球とマイク・トラウトの二塁打でチャンスを演出。そこにウォードのタイムリーと暴投が絡み、3点を返した。
そして七回、負傷者リストから復帰した新人クリスチャン・ムーアの安打から、ヨアン・モンカダも続き、ネトが2点二塁打で同点に。ネトの3安打1得点の活躍で、一気に5-5に追いついた。
同点の九回、1死からノーラン・シャニュエルが二塁打を放ち、続くトラウトは申告敬遠で一、二塁に。打席に入ったウォードは低めの変化球を仕留め、レフトスタンドへ26号サヨナラ3ランを放った。エンゼルスは序盤の5点差をひっくり返し、8-5でホワイトソックスにサヨナラ勝利。スイープ(3連敗)を免れ、借金を4に減らした。
サヨナラ本塁打を放ったウォードは、デッドライン前までは有力な放出候補と見られていた。しかし、自身がプロ入りから一筋のエンゼルスに残留できたこと、そしてエンゼルスが売り手に回らなかったことを今は喜んでいる。「素晴らしい。自分たちにそういう(売り手に回らない)自信があるのは間違いなく良いことだし、あとはフィールドでそれを実現するだけだ」と、ポストシーズン争いに向けて意気込みを語る。
依然としてポストシーズン進出圏内には5.5ゲーム差と、状況が厳しいことには変わりない。それでもネトは「これは大きな出来事だ。これでこれまでの勢いが変わるといいね」と語る。エンゼルスは今季「ポストシーズン進出から最も遠ざかっているチーム」の不名誉な称号を返上できるだろうか。
2025.8.4 10:20 Monday
ロイヤルズが4カード連続で勝ち越し 延長でブルージェイズに勝利
【ブルージェイズ4-7ロイヤルズ】トロント/ロジャースセンター、8月3日(日本時間4日)
ロイヤルズはブルージェイズとの3連戦の最終戦を制し、勝率5割に復帰。借金を抱えながら買い手に回ったトレードデッドラインにおける積極補強の効果が現れ、ポストシーズン進出圏内まで3.5ゲームに差を縮めた。
二回、ブルージェイズはロイヤルズ先発のルーゴから満塁のチャンスを作り、マイルズ・ストローのタイムリーで1点を先制。しかしその際、ロイヤルズは進塁を狙った走者を誘い出してアウトにし、それ以上の失点を防いだ。
四回にはロイヤルズも、ブルージェイズ先発のクリス・バシットから満塁のチャンスを作り、新加入マイク・ヤストレムスキーの犠牲フライで同点に。しかし、後続を打ち取られ、勝ち越しとはならなかった。
そして五回、ブルージェイズは2死二塁のチャンスで、ジョーイ・ロパーフィードが勝ち越しのタイムリー。菊池雄星の対価として加入した26歳は、打撃好調で定位置を獲得し、さらに上位打線にも定着しつつある。7球粘ってからルーゴに投じられた甘いスイーパーを見逃さず、2番に据えられた期待に応えた。
1点のリードを手にしたブルージェイズは、デッドラインで補強したルイス・バーランドに八回を託した。しかし、バーランドは2死からボビー・ウィットJr.とビニー・パスカンティーノに連打を浴び、救援失敗。試合は2-2の振り出しに戻り、結局タイブレークに突入する。
ロイヤルズ打線はタイブレークの10回に爆発。先頭のカイル・イズベルがタイムリー二塁打でまず勝ち越すと、代走から入っていたタイラー・トルバート、敵失、犠牲フライで一挙5点を畳み掛けた。最終回を任された守護神カルロス・エステベスは2点を失いながら、7-4でブルージェイズから逃げ切り。ロイヤルズはブルージェイズ3連戦に勝ち越し、これで4カード連続の勝ち越しとなった。
買い手に回るというアグレッシブな判断が、ロイヤルズにとって実を結びつつある。デッドライン1週間前の時点で3つの借金を抱え、ロイヤルズより成績が良いチームでも売り手に回るチームもいた中、ロイヤルズは積極的に動いた。放出候補と言われていたルーゴとは延長契約を結び、ベテランの外野手、そして若手先発を複数獲得した。
そしてロイヤルズは直近4カード連続で勝ち越し、さらにはア・リーグの中で最も勢いがあるチームのひとつ、ブルージェイズにも敵地で勝ち越した。ロイヤルズは4日(同5日)から敵地でレッドソックスと3連戦を戦う。5.5ゲーム差離れるワイルドカード1位のレッドソックスを直接対決で叩ければ、一気に上位浮上が見えてくる。
2025.8.4 09:15 Monday
パドレスがカージナルスに逆転負け 松井は2失点
【パドレス5-8カージナルス】サンディエゴ/ペトコパーク、8月2日(日本時間3日)
パドレスの松井裕樹(29)がカージナルス戦の九回にリリーフ登板。松井は1回2失点3安打1四球の内容で、カージナルスに大きな追加点を与えてしまった。カージナルスは8-5で逃げ切り、パドレスとの3連戦の戦績を1勝1敗とした。
試合は序盤、パドレスのペースで進んだ。初回にマニー・マチャドのタイムリー、二回に新加入ラモン・ローレアーノのタイムリー三塁打、そして同じ新加入のフレディー・ファーミンが内野ゴロで打点を挙げ、3点を先行。さらに三回にはジャクソン・メリルが8号ソロを放ち、4-0と完全にペースを握った。
しかし、パドレス先発のランディ・バスケスが四回に崩れた。1死一、三塁としてノーラン・ゴーマンにタイムリーを浴びると、続くペドロ・パヘスに7号3ランを被弾。同点を許したバスケスは五回の先頭打者を出したところで降板。2番手ジェレマイア・エストラーダは、その後四球を与え、メイソン・ウィンにタイムリー二塁打を浴び、カージナルスに4-6と勝ち越しを許した。
カージナルス先発のマイケル・マグリービーは序盤の4失点から立ち直り、四回から六回まで無失点。6回4失点と試合を壊さず、ブルペンへ繋いだ。守護神ライアン・ヘルスリーをトレードで放出したばかりのカージナルスは、カイル・レイヒーとジョジョ・ロメロが2人で9アウトを奪う力投を披露。九回には松井から追加点を奪い、8-5でパドレスから逃げ切った。
2点ビハインドの九回に登場した松井は1死から連打を浴び、死球で満塁のピンチを招いた。そしてアレック・バーレソンのタイムリー、犠牲フライを打たれ、リードを8-4に拡大されてしまった。松井の今季の防御率は5点台に突入し、5.09に悪化した。
2025.8.3 14:05 Sunday
新星ラミレスの2HRでマーリンズ4連勝 ついに借金は1に
【マーリンズ2-0ヤンキース】マイアミ/ローンデポパーク、8月2日(日本時間3日)
1年前、マーリンズはオールスター選手のジャズ・チザムJr.をヤンキースに3人の有望株と引き換えにトレードした。その対価の目玉は、当時トリプルAでプレーしていた捕手アグスティン・ラミレスだった。球団がスター選手をトレードに出す際、その見返りとして未発見のスター選手を獲得することが目標となる。マーリンズにとって、ラミレスはまさにそのスター選手となるかもしれない。ラミレスは古巣ヤンキースとの一戦で2本の本塁打を放ち、2-0の完封勝利に貢献。マーリンズは6月13日以来、MLBトップの29勝を挙げる快進撃を続け、ついに借金完済にリーチをかけた。
「それが僕の望みだ。僕はスターになりたいし、MLBで長く活躍したい」と通訳を介してラミレスは語った。前日のヤンキース戦では当たり損ねの打球がサヨナラ打となり、その翌日は今季早くも3度目のマルチ本塁打を記録し、連日ヒーローに。ラミレスは二塁打(24)、本塁打(17)、打点(50)、得点(48)でナ・リーグの新人トップに君臨している。
この日のラミレスは、まず初回にヤンキース先発・シュリットラーの剛球を打ち返して左中間に16号ソロ、さらに四回にはゾーン外に逃げるスライダーを捉えてセンターオーバーの17号ソロを放った。両軍通して得点はラミレスのソロ本塁打のみと、まさに勝負強い活躍だった。
「ガス(ラミレスの愛称)は打席にいると、常に脅威になる」と新人の活躍に目を細めるのは、クレイトン・マカラー監督。マカラー監督はまた「ある夜は6フィートの打球を打ってヒーローになって、その次の夜はさらに遠くに2本飛ばして得点を入れるなんて、クレイジーなスポーツだね」とも語った。
そしてこの日は打のヒーローがラミレスならば、投のヒーローは先発のユーリー・ペレスだった。22歳のペレスもまた、ラミレスと並ぶマーリンズのライジングスターだ。
ペレスは6回を無失点、5三振、2四球で、わずか2安打しか許さない好投を見せた。バックもペレスをもり立て、好プレーを連発。初回2死一、二塁からレフト前ヒットが飛び出した場面では、レフトのカイル・スタワーズが本塁に突入した走者をストライク送球で刺し、先制点を防いだ。そして二回1死一塁ではセカンドフライを捕球したゼイビアー・エドワーズが、一塁走者チザムJr.の隙を見逃さず、一塁に転送してダブルプレーを成立させた。
デビューした2023年には球界屈指の有望株と期待されたものの、ペレスはその年にトミー・ジョン手術を受け、翌年を全休。「本当に忘れられたのかどうかは分からないけど、また私のことを覚えてもらえるよう、一生懸命頑張っているよ」とペレスは語るが、今季の活躍はその才能を再び知らしめるには十分すぎるほどだ。今季は10先発で防御率2.70を記録し、7月に入ってからの防御率1.29はナ・リーグ2位(28イニング以上)、そしてWHIP0.64はMLBでトップだ。
ペレスの好投後もマーリンズのブルペンは完封リレーを見せ、そのままヤンキースに2-0で勝利。連勝を4に伸ばし、直近16試合では12勝を挙げている。3日(同4日)の最終戦を残して、ヤンキース3連戦の勝ち越しを決め、球団初のワールドシリーズ優勝を果たした1997年以来初めて、6シリーズ連続の勝ち越しに成功した。
6月13日には16あった借金は、今やわずか1に。その日からMLBトップの29勝を挙げたマーリンズは、トレードデッドラインでもエースのサンディ・アルカンタラらをキープし、ワイルドカード争いに顔を出す位置に来ている(6.5ゲーム差)。
普段は閑古鳥が鳴くことも多いローンデポパークには、満員御礼となる34645人の観客が詰めかけた。マカラー監督は「球場に来るたびに、勝利への期待が高まっているように感じる。負けたときの痛みはより増すけれど、それは良いことだ」と、チームが再建を脱し、次のステップに移ったことを感じている。そして、「我々はアクセルを踏み続けながら前進し続けなければならないが、選手たちは間違いなく明日も力を発揮するだろう。彼らがスイープを目指して挑むことを期待している」と、ヤンキース3連戦のスイープに期待を寄せた。
2025.8.3 11:31 Sunday
菅野が5回3失点 鈴木とMLBで初対戦し、2打数無安打1四球
【カブス3-4オリオールズ】シカゴ/リグレーフィールド、8月2日(日本時間3日)
オリオールズ・菅野智之(35)がカブス戦に先発し、鈴木誠也(31)とMLBで初めて対戦。2人の直接対決の結果は2打数無安打1四球だった。試合は菅野が5回3失点と試合を作り、終盤の逆転劇を呼び込み、オリオールズが4-3で勝利した。
初回2死走者なしで、菅野と鈴木は1回目の対戦を迎えた。菅野が投じた初球のカッターに鈴木は手を出したが、打球は伸びずセンターフライ。菅野は鈴木を打ち取り、初回を三者凡退で終わらせた。
続く二回、菅野は1死から3連打を浴びて先制を許し、さらに犠牲フライで2点目を失った。
そして三回2死、鈴木と菅野は3回目の対戦。フォーシームとスイーパーでコーナーを攻めた菅野だったが、際どい判定もあり、ここは四球を与えてしまった。しかし、後続のピート・クロウ=アームストロング(PCA)を三振に打ち取り、無失点で切り抜けた。
菅野はカブスの強力な上位打線を沈黙させ続けたが、下位打線に足をすくわれた。四回、トレードデッドラインで新加入のウィリ・カストロに三塁打を浴び、続くニコ・ホーナーにこの日2本目のタイムリーを浴びて3失点目。菅野は五回、鈴木を3回目の対戦でもセカンドゴロに打ち取った。ただ、五回終了時で球数が95球(58ストライク)に達し、この回限りで降板した。
しかし、0-3の劣勢からオリオールズは意地を見せた。カブス先発のマシュー・ボイドには7回無失点8三振と抑え込まれたが、降板後の八回に反撃。2死一、三塁からジョーダン・ウエストバーグがタイムリーを放って1点を返すと、続くガナー・ヘンダーソンが13号3ランを放ち、試合をひっくり返した。結局、ヘンダーソンの3ランが決勝点となり、オリオールズは4-3で逃げ切った。
5回3失点5三振1四球で降板した菅野は「最低限の仕事はできたと思う」と、地元メディアに対し、強豪カブスとの対戦を振り返った。また、トレード候補として名前が浮上しながら残留したことについて「僕はこのチームに愛着がありますし、難しい状況というのは理解していますけど、こういう試合を若い子たちと一緒になって1試合でも多くできるように頑張っていきたい」と語った。
2025.8.3 11:12 Sunday
ドジャースが完封負け ILから復帰のスネルが好投も、援護できず
【レイズ4-0ドジャース】タンパ/ジョージ・M・スタインブレナーフィールド、8月2日(日本時間3日)
ドジャースのブレイク・スネルが負傷者リストから復帰し、4ヵ月ぶりに先発。スネルは5回、3失点、8三振、無四球と好投を見せたが、打線の援護がなくドジャースは0-4でレイズに敗戦した。大谷翔平は「2番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打3三振だった。
デーブ・ロバーツ監督は「正直に言って、彼はこの球場の犠牲者だと思った。ライトスタンドに入った打球が何個かあった。両チームとも同じ球場で戦っている。それでも、彼は投げるべきところに投げていたと思うが、残念ながら少し運が悪かったと思う」と復帰戦のスネルをかばった。
スネルが喫した3失点は、いずれもヤンディ・ディアスの本塁打によるものだった。ディアスの初回のソロはジョージ・M・スタインブレナーフィールドでしか本塁打になっていない当たりで、三回の2ランもジョージ・M・スタインブレナーフィールドとヤンキースタジアム、ダイキンパークの3球場でしか本塁打になっていない当たりだった。
スネルは五回2死でディアスとの3回目の打席を迎え、ここでもヒットを許した。しかし、後続のキム・ハソンを打ち取り、終わってみれば5回を投げ5安打3失点、86球(57ストライク)を投げ、8三振、無四球の好投だった。
スネルはほとんどハードヒットを許さなかった上、19度の空振りを奪った。本人はチェンジアップとスライダーには満足しているものの、代名詞のカーブと直球はまだ理想のレベルに達していないようだ。
「思った以上にゾーンに投げ込めたのは良かった。今は感覚をつかもうとしているだけなので、そこは良かった。良い先発だった。一番悪かったのは負けたこと。勝つためにプレーしている。だから、もっと良くなって、勝つ方法を見つけなければならない」とスネルは語った。
ドジャースは、まだ選手たちも認めるように最高のパフォーマンスを出せていない。投手陣は怪我に悩まされ、野手陣も不安定なパフォーマンスを見せている。それでも、この日の時点でナ・リーグ3位の成績を収めており、地区2位のパドレスに3ゲーム差をつけている。しかも、エースとして期待されていたスネルが4ヵ月間離脱していた中で、この成績で踏みとどまっている。
8月になってようやく、ドジャースの先発ローテーションは開幕前に構想していた通りの布陣となった。開幕からローテーションの要として活躍している山本由伸、クレイトン・カーショウ、タイラー・グラスナウ、スネル、そして大谷翔平。
「投手、守備、そして状況に応じた打撃で勝てると今でも信じている。試合でアウトを多く奪える選手を揃えるには、彼らが健康であることが全てだ。昨年は、それができないという状況だった。しかし、先発投手が健康で、本来の力を発揮できれば、チーム全員がより良くなるだろう」とロバーツ監督は語った。
2025.8.3 10:07 Sunday
マーリンズが逆転サヨナラ勝ち ヤンキースの新加入リリーフ陣を攻略
【マーリンズ13-12ヤンキース】マイアミ/ローンデポパーク、8月1日(日本時間2日)
トレード期限にブルペンを補強したヤンキースだが、期待の新戦力が揃うヤンキース救援陣をマーリンズ打線が見事に攻略。乱打戦の末に13-12で逆転サヨナラ勝ちを収めた。最後まで諦めない執念が現在のマーリンズの勢いを支えており、6月13日以降は28勝14敗の好成績。最大16あった借金は2まで減り、5割復帰が見えてきた。
試合途中までは完全にヤンキースのペースだった。四回にジャンカルロ・スタントンの9号3ランで先制し、五回にはジェイソン・ドミンゲスとコディ・ベリンジャーの連続タイムリーで3点を追加。マーリンズはこの時点で6点のビハインドを背負った。
しかし、五回にハビアー・サノーハの2号2ランなどで4点を返して2点差に。七回にトレント・グリシャムの19号3ランでリードを広げられ、試合は決まったかに思われたが、ヤンキース4番手のジェイク・バードを攻め、カイル・スタワーズの24号グランドスラムで一気に1点差に詰め寄った。
七回のマーリンズの攻撃はさらに続き、ヤンキース5番手のデービッド・ベッドナーからサノーハが3号ソロを放って同点に。2死一、三塁からアグスティン・ラミレスにタイムリーが飛び出し、10-9と試合をひっくり返した。
八回にアンソニー・ボルピーの17号ソロで追いつかれ、九回にはライアン・マクマーンとボルピーの連続タイムリーで2点を返されたが、ここでもマーリンズは諦めなかった。
ヤンキース6番手のカミロ・ドバルから1死一、二塁のチャンスを作り、ゼイビアー・エドワーズのタイムリーを右翼ホセ・カバイェロが後逸して12-12の同点に。そして1死三塁からラミレスがボテボテの打球を放つ間にエドワーズが生還し、サヨナラ勝ちとなった。
トレード期限にサンディ・アルカンタラやエドワード・カブレラを放出せず、戦力をキープすることを選択したマーリンズ。現在の勢いを維持することができれば、ナショナル・リーグのワイルドカード争いにおいて「台風の目」となる可能性もありそうだ。
2025.8.2 13:04 Saturday