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レッドソックスがコントレラス獲得へ 岡本争奪戦にも影響か

 MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスは右腕ハンター・ドビンスを含む3選手とのトレードでカージナルスからウィルソン・コントレラスを獲得する計画のようだ。なお、トレード拒否権を持つコントレラスが移籍を承諾する必要があるため、球団からの正式発表はまだ行われていない。

 レッドソックスからカージナルスへ移籍するのは、ドビンス、右腕ジョイカー・ファハード、右腕ブレイク・アイタの3選手。一方、カージナルスからレッドソックスにはコントレラスの年俸の一部として金銭800万ドル(約12億円)が譲渡される。

 今オフ、カージナルスの編成本部長に就任したハイム・ブルームにとって、古巣レッドソックスとのトレードは2件目。ブルーム編成本部長は先月、右腕ソニー・グレイをトレードでレッドソックスへ放出している。

 カージナルスは2022年オフ、引退した名捕手ヤディアー・モリーナ(ゴールドグラブ賞9度)の後継者として、コントレラスと5年8750万ドル(約131億2500万円)の契約を結んだ。ところが、移籍早々にコントレラスのリード面が不安視されるようになり、指名打者として起用した時期もあった。

 移籍2年目の2024年は捕手として大きな成長を遂げたコントレラスだが、強打者J・D・マルティネスのバットが左前腕に直撃するというアクシデントに見舞われ、骨折して6週間を欠場。カージナルスはコントレラスの守備の負担を軽減し、打撃力を生かすために、2025年シーズンから一塁へのコンバートを決断した。コントレラスは新たなポジションでOAA(Outs Above Average:平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)+6を記録。メジャー4位タイという好成績を残し、多くの人々を驚かせた。

 33歳のコントレラスは、カージナルスに在籍した3年間でオールスター選出が1度もなかったものの、少なくとも打撃面ではチームの期待に応え続けた。今季は20本塁打を放ち、31二塁打は自己最多。直近3年間で打率.261、55本塁打、183打点、出塁率.338、長打率.459をマークしている。

 岡本和真の獲得に興味を示していることが報じられていたレッドソックスだが、コントレラス獲得で一塁のポジションが埋まったため、岡本の争奪戦から撤退する可能性も出てきた。ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)獲得の可能性も消滅したとみられており、今後は「最優先事項」に掲げるアレックス・ブレグマンとの再契約、もしくはボー・ビシェットの獲得を目指すことになりそうだ。

2025.12.22 10:40 Monday

村上のホワイトソックス移籍が決定 岡本の争奪戦も本格化か

 移籍市場で注目されていたスラッガーの1人、村上宗隆の移籍先が決まった。45日間の交渉期間終了が迫る中、21日(日本時間22日)にホワイトソックスと2年契約を結んだことが発表された。

 村上が移籍市場から消えたことにより、スラッガー獲得を狙ういくつかのチームは、補強ターゲットを別の日本人選手に変更する可能性がある。読売ジャイアンツからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指している岡本和真だ。

 20日(同21日)、MassLive.comのクリス・コティーロ記者は、レッドソックスが村上と岡本の動向をチェックしていることを報じた。アレックス・ブレグマンとの再契約を「最優先事項」としているレッドソックスだが、フリーエージェント(FA)のボー・ビシェットやエウヘニオ・スアレス、ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)、イサーク・パレイデス(アストロズ)らほかの内野手にも興味を示しており、ブレグマン流出に備えた代役候補として岡本の名前が浮上していても不思議ではない。

 また、ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマン記者は今月に入り、ブルージェイズとパイレーツが29歳の右打者である岡本に興味を示していることを報じていた。

 岡本の交渉期限は米東部時間1月4日午後5時(日本時間1月5日午前7時)。よって、岡本にはまだ2週間ほど時間が残されている。もし期限までに契約が成立しなければ、岡本は来季も読売ジャイアンツでプレーすることになるが、その可能性は低いだろう。

 岡本は空振りが多い村上よりも「完成度の高い打者」と評価されている。村上よりコンタクト能力が高いだけでなく、十分なパワーも備えており、2018~23年には6年連続で30本塁打以上を記録。今季はケガの影響で77試合の出場にとどまったが、それでも打率.327、15本塁打、OPS1.014をマークした。NPBの11シーズンで通算1074試合に出場し、打率.277、248本塁打、OPS.882を記録している。

2025.12.22 09:21 Monday

ヤンキースが先発要員を確保 右腕ブラックバーンと再契約合意

 MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ヤンキースは右腕ポール・ブラックバーンと再契約を結ぶことで合意したようだ。契約条件は1年200万ドル(約3億円)で、ブラックバーンが80イニング、90イニング、100イニング、110イニング、120イニングに到達するたびに10万ドル(約1500万円)の出来高が支払われるという。なお、球団からの正式発表はまだ行われていない。

 投球イニングに応じた出来高が設定されているのは、ヤンキースがブラックバーンを先発候補の1人として考えているからだろう。ゲリット・コール、カルロス・ロドン、クラーク・シュミットが負傷中のため、マックス・フリードとキャム・シュリットラーに続く3番手以降は流動的。ブラックバーンにも開幕ローテーション入りのチャンスはありそうだ。

 今月33歳の誕生日を迎えたブラックバーンは、キャリアを通して負傷に悩まされてきた。2024年はアスレチックスとメッツで14試合に先発して防御率4.66を記録したが、足と手の負傷で長期離脱を強いられた。

 2024年シーズン終了後には背中の手術を受けた。今季はメッツで開幕を迎えたが、膝と肩の負傷に悩まされ、7試合(うち4先発)の登板で防御率6.85と不振。8月中旬にリリース(解雇)された。

 その数日後、ヤンキースとメジャー契約を結び、移籍後は8度のリリーフ登板で15回1/3を投げて防御率5.28を記録。ポストシーズンでは1試合だけ登板したが、ブルージェイズとの地区シリーズ第1戦で1回1/3を投げて6安打4失点と打ち込まれた。

 ブラックバーンは2012年ドラフト1巡目指名でカブスに入団し、2016年7月にマリナーズへトレード。同年のシーズン終了後にはアスレチックスへのトレードが決まり、翌2017年にメジャーデビューした。2022年には前半戦の18先発で6勝5敗、防御率3.62の活躍を見せ、オールスター選出を果たしている。

2025.12.22 08:40 Monday

ブランドン・ラウ放出のレイズはケテル・マルテの獲得に動くのか

 19日(日本時間20日)、レイズは2件のトレードを成立させ、4人のメジャーリーガーを放出して複数のプロスペクト(若手有望株)を手に入れた。これは次の大きなトレードに備えた動きかもしれない。

 まず、オリオールズとのトレードを成立させ、先発右腕シェーン・バズを放出。その対価として、オリオールズの球団6位の有望株だった外野手スレイター・デブラン、同10位の捕手ケイデン・ボディンを含む4選手のほか、2026年ドラフトの戦力均衡ラウンドAの指名権も獲得した。デブランとボディンはオリオールズが今年のドラフト1巡目で指名した選手である。

 さらに、パイレーツ、アストロズとの三角トレードを成立させ、ブランドン・ラウ、ジェイク・マンガム、メイソン・モンゴメリーの3選手をパイレーツへ放出。アストロズの球団2位の有望株だった外野手ジェイコブ・メルトン、同7位の右腕アンダーソン・ブリトーを獲得した。

 レイズは今季途中に発表された「ファーム組織ランキング」で10位の評価を受けており、もともと充実した選手層を誇っていたが、2件のトレードで新たに6人の有望株が加わることになった。これにより、余った有望株をトレードに使うことが可能になり、ダイヤモンドバックスのスター二塁手ケテル・マルテを狙う可能性が取り沙汰されている。

 チーム最古参だったラウを放出したことにより、レイズは正二塁手が不在になった。また、レイズはマルテ獲得を狙っているチームの1つであることが明らかになっている。アリゾナ・リパブリックのニック・ピエコロ記者は今月、レイズがバズ、ライアン・ペピオの両先発右腕とのトレードでマルテを獲得することについて交渉を行っていたことを報じた。

 ダイヤモンドバックスはマルテ放出の対価として、質の高い投手を獲得することを望んでいる。バズをオリオールズに放出してしまったため、レイズは対価を再考する必要があるものの、ペピオを対価に含めることは可能だ。また、バズとのトレードでオリオールズから右腕マイケル・フォレットを獲得し、フォレットは現在、レイズの有望株ランキングで球団7位にランクインしている。獲得したばかりの有望株をトレードの駒として活用するという方法もある。

 もちろん、マルテ以外の選手を狙う可能性もあるだろう。2件のトレードで有望株を充実させたレイズは、スター選手を含む大型トレードに対応できる可能性を秘めており、今後のトレード市場において注目の存在となりそうだ。

2025.12.20 09:27 Saturday

ロイヤルズがブルペン補強 オールスター左腕のストラームを獲得

 ロイヤルズは外野手アイザック・コリンズと右腕ニック・ミアーズとのトレードで左腕アンヘル・セルパをブルワーズへ放出したあと、セルパの穴を埋めるリリーフ左腕を探していた。そして19日(日本時間20日)、フィリーズとのトレードを成立させ、右腕ジョナサン・ボーランとの交換で左腕マット・ストラームの獲得に成功した。

トレードの詳細 ロイヤルズ獲得:左腕マット・ストラーム フィリーズ獲得:右腕ジョナサン・ボーラン

 34歳のストラームは球界有数のリリーフ左腕へ成長を遂げ、直近3年間はフィリーズで合計188試合に登板して防御率2.71を記録。オールスターに選出された2024年は防御率1.87の好成績を残し、今季は自己最多タイの66試合に登板して62回1/3を投げ、防御率2.74、キャリアハイの22ホールドを挙げた。2022年以降の4年間では、200試合以上に登板した左腕の中で3位となる防御率2.90を記録。ストラームを上回るのは、タイガースのタイラー・ホルトン(2.63)とドジャースのアレックス・ベシア(2.74)だけである。

 ストラームのプロ野球選手としてのキャリアは、2012年のドラフトでロイヤルズから21巡目指名を受けてスタートした。2016年にメジャーデビューし、ロイヤルズで2年間プレー。その後、ブランドン・マウアー、ライアン・バクター、トレバー・ケーヒルとのトレードでエステウリー・ルイーズ、トラビス・ウッドとともにパドレスへ移籍した。

 JJ・ピコーロGMは「獲得できる可能性があると分かったとき、チーム全員でとても興奮したよ。マットの人柄、選手としての才能、そしてどれほどの競争心を持っているかということを私たちはよく知っている。重要な場面で登板するリリーフ投手に関して言うと、ここ数年間でマットよりも好成績を残している左腕はほとんどいない。彼のキャリア初期に関われたことを誇りに思うし、彼が成長を遂げ、オールスターやポストシーズンに出場する姿も見てきた。特別なキャリアを過ごしている選手だ。まさに、私たちのブルペンが必要としていた戦力でもある」と語り、ストラームの古巣復帰を歓迎した。

 ロイヤルズはウィンターミーティングの期間中、常にフィリーズと連絡を取り合い、トレードを実現できる可能性があると感じながら開催地のフロリダ州オーランドを離れた。セルパをブルワーズへ放出したあと、単なるリリーフ左腕ではなく、質の高いリリーフ左腕が必要となり、一気にトレード交渉が加速した。

 カンザスシティを去ってから約9年が経過し、ストラームは安定して優勝を狙えるチームになることを目指している古巣に復帰できることを喜んでいる。

「まるで映画のような気分だね。すべてはカンザスシティから始まった。そして、物語が1周して、カンザスシティに戻ってきたんだ。家族とは、この10年間ずっと、スプリングトレーニングで撮影するプロフィール写真について話してきた。ロイヤルズから始まった物語が再びロイヤルズに戻るんだ」とストラームは語った。

 ストラームは左打者を通算で打率.239、出塁率.302、長打率.376に抑えている。右打者にも強く、打率.212、出塁率.279、長打率.370と左打者以上に封じ込めている。今季は左打者に対して打率.233/OPS.673、右打者に対して打率.196/OPS.585を記録した。ロイヤルズでは試合終盤の重要な場面で投げる左腕として期待されており、セットアッパーのルーカス・アーセグ、クローザーのカルロス・エステベスの両右腕とともに勝ちパターンの継投を担うことになるだろう。

 ストラームは「マウンドに立つたびに、僕の心構えは『とにかくアウトを取ろう』ということだ。その考え方は変わっていないし、これからも変えるつもりはないよ」と語る。

 ストラームは5つの球種を操るが、投球の軸になるのは92マイル(約148キロ)のフォーシームとスライダーだ。スライダーは今季、空振り率30%を記録した。シンカーとカットボールも投げる。また、チェンジアップはここ数年、あまり使っていないものの、向上に取り組んでいる。キャリアを重ねるにつれて、ボール球を振らせる技術が向上しており、今季のチェイス率(=ボール球を振らせる割合)は33.3%に達した。制球力も安定しており、通算で三振率27.3%、四球率7.0%を記録している。これらはロイヤルズが求めていた要素であり、4球団で10シーズンにわたってプレーしてきた経験値も追加される。さらに、2020年パドレス、2023~25年フィリーズと4度のポストシーズン出場も経験している。

 今季の成績によって2026年のフィリーズとの契約が保証されたストラームは、契約最終年に年俸750万ドル(約11億2500万ドル)を受け取る予定だ。フィリーズがストラームを放出したのは、この年俸に加え、ほかにも複数のリリーフ左腕がいることが影響したとみられる。フィリーズはストラーム放出で浮いた資金をほかの補強に使うことができ、ロイヤルズは最低限の対価で優秀なリリーフ左腕を手に入れることができた。ロイヤルズのブルペンの新戦力は、ブルワーズから加入したミアーズ、11月に1年契約を結んだアレックス・ラングに続いて3人目だ。ロイヤルズのブルペンにはボール球を振らせることのできる投手が少なく(今季のチェイス率26.9%はメジャー26位タイ)、新戦力トリオにはその弱点をカバーする活躍が期待される。

「これまでは弱い打球を打たせることに長けた投手を重視してきた。だから、チェイス率が高く、空振りを奪える投手が加入するのは非常に大きい。マットは三振率が高く、私たちが求めていた条件に合致する選手だ」とピコーロGMは語った。

 ストラームの加入により、主力クラスのリリーフ投手の補強は完了したとみられる。今後は層の厚さを重視した動きになることが予想されるが、ピコーロGMは現在の陣容に満足しているようだ。

 ロイヤルズが放出した29歳のボーランは、3年間ロイヤルズでプレーし、今季は自己最多の34試合に登板。リリーフに完全転向したことで球速がアップした。1勝2敗、防御率3.86を記録したが、シーズンの大部分はメジャーと3Aの往復が続いた。来季は新天地フィリーズでメジャー定着を目指す。

2025.12.20 08:44 Saturday

パイレーツが打線強化に成功 三角トレードで二塁手ラウを獲得

 パイレーツは19日(日本時間20日)、三角トレードによって打線強化に成功した。パイレーツはレイズから二塁手ブランドン・ラウ、外野手ジェイク・マンガム、救援左腕メイソン・モンゴメリーの3選手を獲得。先発右腕マイク・バローズをアストロズへ放出した。

 また、今回のトレードでは、レイズがアストロズから複数のプロスペクト(若手有望株)を獲得している。

 パイレーツは今季、得点、本塁打、OPSがいずれもメジャー最下位に終わり、今オフは打線強化を目指していた。今回のトレードはその第一歩と言えるだろう。

 ラウはパイレーツの2つの補強ポイントに合致する選手だ。それは「内野手」と「左打ちの強打者」である。ラウは今季、553打席で31本塁打を放ち、打率.256、出塁率.307、長打率.477を記録。この活躍により、キャリア2度目のオールスター選出を果たした。

 パイレーツとレイズは、フロリダ州オーランドで行われたウィンターミーティングの際に、トレード交渉を前進させていた。ラウの契約は残り1年で、年俸は1150万ドル(約17億2500万円)。補強資金に余裕があるパイレーツにとって妥当な金額だ。

トレードの詳細 パイレーツ獲得:二塁手ブランドン・ラウ、外野手ジェイク・マンガム、左腕メイソン・モンゴメリー アストロズ獲得:右腕マイク・バローズ レイズ獲得:外野手ジェイコブ・メルトン(アストロズの球団2位の有望株)、右腕アンダーソン・ブリトー(同7位)

 マンガムは今季、新人ながら428打席で打率.296、出塁率.330、長打率.368を記録。あまりパワーはない(今季わずか3本塁打)が、バットをボールに当てる能力が高く、守備・走塁でも貢献できる選手だ。ベースボールサバントによると、この両打ちの外野手は、走塁(今季27盗塁)の得点価値で+3を記録し、OAA(Outs Above Average:平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)も+6をマークした。外野3ポジションを守ることができ、エラーは1つもなかった。

 29歳のマンガムは2019年ドラフト4巡目指名でプロ入り。大学時代にはサウスイースタンカンファレンスの最多安打記録も樹立している。

 モンゴメリーは今季46イニングを投げて1勝3敗、防御率5.67に終わったが、各種データはチームに貢献できる可能性を示唆している。フォーシームは平均98.7マイル(約159キロ)を計測し、空振り率35.8%を記録。どちらもメジャー上位3%以内に入る数字だった。フォーシームとスライダーのコンビネーションで打者を抑え、ゴロ率と被ハードヒット率も平均以上。しかし、制球面に課題を残し、四球率12.9%と苦戦した。三振率は30.1%と高く、25歳の左腕はさらなる成長を遂げる可能性を秘めている。

 バローズは長年にわたってパイレーツの有望な投手として注目されてきた1人であり、今季は新人ながら96イニングを投げ、2勝4敗、防御率3.94、97三振とまずまずの成績を残した。2023年にトミー・ジョン手術を受け、メジャーデビューは2024年のシーズン終盤まで延期されたが、チェンジアップを武器に好投を見せ、他球団がトレードでの獲得を狙うほどの存在となった。

 パイレーツは今オフ、先発投手の層の厚さを生かし、トレードによる打線強化を目指してきた。先発投手をトレードで放出するのは今月2度目であり、レッドソックスとのトレードでは右腕ヨハン・オビエドを放出し、強打の有望株ジョスティンソン・ガルシアを獲得している。

 バローズを放出したため、パイレーツの開幕ローテーションは以下のようになりそうだ。

1 ポール・スキーンズ 2 ミッチ・ケラー 3 ババ・チャンドラー 4 ブラクストン・アッシュクラフト 5 ハンター・バルコ

 上記の布陣は、5月に右肘の手術を受けたジャレッド・ジョーンズが開幕に間に合わないことを前提としている。ベン・チェリントンGMはフロリダ州オーランドで行われたウィンターミーティングの際、打線強化のために先発投手のトレードに応じる意向を示していたが、その一方で、先発要員の頭数を確保するために外部からの補強に動く可能性もある。ほかにもトーマス・ハリントン、有望株のアントワン・ケリーとウィルバー・ドテル、今季は先発とリリーフを兼任したカルメン・マジンスキーといった投手がいるものの、計算できるベテランを加えるのは理にかなっていると言えるだろう。

 一方、野手の配置については、現時点では以下のようになりそうだ。

捕手:ジョーイ・バート/ヘンリー・デービス 一塁手:スペンサー・ホーウィッツ 二塁手:ブランドン・ラウ 三塁手:ジャレッド・トリオロ 遊撃手:ニック・ゴンザレス/コナー・グリフィン(全体1位の有望株) 左翼手:ジェイク・マンガム/ジョスティンソン・ガルシア 中堅手:オニール・クルーズ 右翼手:ブライアン・レイノルズ

 今オフのパイレーツの補強は、これで終わりとはならないだろう。チェリントンGMは野手の層を厚くし、打線の「確実性」を高めることを目指している。ラウの加入により、計算できる打者は増えたが、内野手の層をさらに厚くしていく必要があり、指名打者のスポットで活躍できる強打者の獲得も急務だ。

 なお、パイレーツは現在、ロースターの40人枠がフルに埋まっているため、3選手の獲得に伴い、放出したバローズのほかに、枠を2つ空ける必要がある。

2025.12.20 07:51 Saturday

オリオールズが先発補強 有望株4人を放出して右腕バズを獲得

 オリオールズは積極的に先発投手の補強を目指しており、アメリカン・リーグ東地区のライバル球団とトレード交渉を行った。そして19日(日本時間20日)、複数のプロスペクト(若手有望株)を放出し、高いポテンシャルを秘める右腕を獲得することに成功した。

 オリオールズはレイズとのトレードで右腕シェーン・バズを獲得。対価として4人の有望株だけでなく、2026年ドラフトの戦力均衡ラウンドAの指名権(全体33位)を放出した。

トレードの詳細 オリオールズ獲得:右腕シェーン・バズ レイズ獲得:外野手スレイター・デブラン(オリオールズの球団6位の有望株)、捕手ケイデン・ボディン(同10位)、右腕マイケル・フォレット(同11位)、外野手オースティン・オーバーン(同30位)、2026年ドラフトの戦力均衡ラウンドAの指名権(全体33位)

 オリオールズはバズ獲得のために大きな対価を支払うことになったが、26歳の右腕が先発陣の戦力アップに貢献してくれると確信している。そう信じるだけの理由もある。

 2017年にパイレーツからドラフト1巡目指名を受けたバズは、これまでのキャリアで健康維持に苦しみ、メジャー昇格後の4年間(2021~24年)でわずか23試合の先発にとどまった。2022年9月にトミー・ジョン手術を受け、翌2023年にはシーズンを全休している。

 今季は防御率4.87に終わったが、先発登板(31)、投球イニング(166回1/3)、三振(176)はいずれもキャリアハイを更新。球団の保有権は2028年シーズンまで、あと3年残っているため、今後数年間はオリオールズの先発ローテーションの一角を担い、さらに成績を伸ばしていくことが期待される。

 また、今季のバズがヤンキースのキャンプ地であるジョージ・M・スタインブレナー・フィールドで苦戦したことも覚えておくべきだろう。レイズは今季、本拠地トロピカーナフィールドを使えなかったため、ジョージ・M・スタインブレナー・フィールドを仮の本拠地として使用した。バズは打者有利のこの球場で16試合に先発し、防御率5.90と打ち込まれたが、敵地では15度の先発登板で防御率3.86に抑えている。被本塁打26本のうち18本はジョージ・M・スタインブレナー・フィールドで打たれた。

 バズはフォーシーム、カーブ、カットボール、チェンジアップ、スライダーの5球種を投げ、フォーシームは今季、平均97マイル(約156キロ)を計測。100マイル(約161キロ)以上を10度マークし、最速100.4マイル(約162キロ)を2度記録した。

 バズが加入したことで、オリオールズの先発ローテーションは以下のような顔ぶれになる。

1 右腕 カイル・ブラディッシュ 2 左腕 トレバー・ロジャース 3 右腕 シェーン・バズ 4 右腕 ディーン・クレーマー 5 右腕 タイラー・ウェルズ

その他の先発要員 左腕 ケイド・ポビッチ 右腕 アルバート・スアレス 右腕 ブランドン・ヤング

 オリオールズが放出した選手のうち、ボディンは2025年ドラフト全体30位、デブランは同37位で指名された。偶然にも、オリオールズがデブランを指名した戦力均衡ラウンドAの指名権(全体37位)は、7月10日に救援右腕ブライアン・ベイカーをトレードで放出した際にレイズから獲得したものだった。

 オリオールズとレイズは近年、頻繁にトレードを成立させている。2024年7月26日にはオリオールズが3人の有望株(外野手マシュー・エッツェル、外野手マック・ホーバス、右腕ジャクソン・バウマイスター)を放出し、レイズから先発右腕ザック・エフリンを獲得。なお、エフリンは現在フリーエージェント(FA)となっている。

 フォレット(2023年ドラフト14巡目指名)とオーバーン(2024年ドラフト3巡目指名)はオリオールズに入団して以来、目覚ましい成長を遂げてきた。しかし、保有可能年数が残っている先発投手を獲得するためのコストは高く、オリオールズはバズのような質の高い先発投手を手に入れるために、4人の有望株を放出せざるを得なかった。

 しかし、オリオールズの先発補強はこれで終了とはならないだろう。フランバー・バルデスとレンジャー・スアレスの両左腕のような大物FA投手の獲得を狙っており、先発ローテーションをさらにレベルアップさせるために、エース級の先発投手を1人、チームに加えようとしている。

 75勝87敗でア・リーグ東地区の最下位に沈んだ今季からの巻き返しを図るために、オリオールズは忙しいオフシーズンを過ごしている。マイク・エライアス編成本部長は2018年11月の就任以降、最も積極的に動いており、大型補強を続けている。

 まずブルペンの補強に手を付け、クローザーのライアン・ヘルズリーとセットアッパーのアンドリュー・キットリッジを獲得。次に外野手の補強を敢行し、テイラー・ウォードとレオディ・タベラスを手に入れた。

 そして、今オフ最大の補強は5年1億5500万ドル(約232億5000万円)の大型契約を結んだピート・アロンソだ。強打の一塁手にはチームの中心選手となることが期待されている。

 こうした動きにより、オリオールズに残された最大の課題は先発ローテーションの強化となった。実力と将来性を兼ね備えた右腕(バズ)を手に入れたが、スプリングトレーニングが始まるまでに、先発ローテーションをさらに強化する余地は残されている。

2025.12.20 07:04 Saturday

ガルシア獲得でフィリーズの外野手補強は完了 今後は正捕手引き留めに注力へ

 アドリス・ガルシアは2026年のフィリーズの正右翼手となるだろう。有望株ジャスティン・クロフォードが新しく正中堅手となり、左翼にはブランドン・マーシュが入る。左翼では左打者のマーシュと右打者(おそらくオットー・ケンプ)が併用される見込みだ。

 今後数週間で予想外の事態が発生しない限り、2026年シーズン開幕時のフィリーズ外野陣は上記の布陣となりそうだ。フィリーズは16日(日本時間17日)にガルシアと1年1000万ドル(約15億円)の契約を結んだことを正式に発表。ガルシアは、スプリングトレーニング開始前にトレード(または解雇)される予定のニック・カステヤノスに代わる正右翼手となる。また、有望株クロフォードはフリーエージェント(FA)となったハリソン・ベイダーの後任に抜擢される。価格が暴落しない限り、ベイダーがフィリーズに戻ってくることはないだろう。

「基本的には外野陣は固まったと思っている。とてもいい布陣になった」とデーブ・ドンブロウスキー編成本部長は語った。

 フィリーズは今オフを迎えるにあたり、2つの最優先事項があった。1つは強打者カイル・シュワーバーと再契約を結ぶこと。もう1つは正捕手J・T・リアルミュートと再契約を結ぶことだ。

 先週、フィリーズはシュワーバーと5年1億5000万ドル(約225億円)で再契約を結んだ。リアルミュートには再契約に向けたオファーをすでに出している。

 ドンブロウスキー編成本部長は「引き続きリアルミュートと連絡を取り合っている。ただ、状況はそれほど変わっていない。解決策を見つけられるかどうか、引き続き検討していきたい。再契約を結びたいという方針は今後も変わらない」と話した。

 フィリーズは2つの最優先事項を抱えつつ、外野陣の問題を解決する必要があることも認識していた。カステヤノスと結んだ5年1億ドル(約150億円)の契約はあと1年残っているが、フィリーズはスプリングトレーニングが始まるまでにカステヤノスとの関係を終わらせるつもりだ。また、ベイダーは1年あたり1000万ドル(約15億円)から1500万ドル(約22億5000万円)の3年契約を求めていることが報じられており、フィリーズはベイダーとの再契約が困難であることを把握していた。

 先週のウィンターミーティングの時点で、ある関係者は「フィリーズがシュワーバー、リアルミュートとの再契約に成功した場合、ベイダーと複数年契約を結ぶことはないだろう」と予想した。その後、ガルシアと1年契約を結ぶことが決定。これにより、ベイダーがフィリーズに復帰する可能性はほぼ消滅した。

 ドンブロウスキー編成本部長は16日(同17日)、次のように語った。

「もし(球団3位・メジャー全体54位の有望株である)クロフォードにチャンスを与えたいなら、その機会を確保する必要がある。それが我々の現状だ。クロフォードに出場機会を与え、多くの試合でプレーさせたいと考えている」

 フィリーズの外野陣はここ数年、低迷が続いている。2024年はOPS.708にとどまり、今季もメジャー19位のOPS.710に終わった。しかし、有望株クロフォードを正中堅手に抜擢し、復調の可能性があるガルシアを正右翼手に据えることで、この状況を打破したいと考えている。

 ガルシアは、今季のマックス・ケプラーと同様に、ややギャンブル要素のある選手だ。今季はレンジャーズで打率.227、19本塁打、75打点、OPS.665、OPS+93と低調なシーズンを過ごし、先月ノンテンダーFAとなった。直近2年間ではOPS.675、OPS+96と平均未満のパフォーマンスにとどまっている。しかし、2021~23年にはOPS.777、OPS+113を記録し、オールスター2度選出。さらに、2023年のア・リーグ優勝決定シリーズではMVPに輝いた。

 ガルシアが攻撃面で復調することを示唆する指標はそれほど多くない。しかしフィリーズは、ガルシアが打席での判断力を向上させ、ストライクゾーン外のボールに手を出す傾向を改善することができれば、復調できると信じている。

「スイングをもっとコントロールする必要がある。全スイング、全打席でホームランを打つ必要はない。彼ならできるはずだ」とドンブロウスキー編成本部長は期待を寄せる。

 また、ロブ・トムソン監督は「無理をしないことが大切だ。彼の周りには本当に優秀な選手がたくさんいるからね」と語る。

 ガルシアも指揮官の意見に同意している。通訳を通して「重要なのはヒーローになることではない」と自然体でプレーする姿勢を強調した。

 ガルシアは成績次第ではフィリーズ打線の四番打者として起用される可能性もある。ただし、現時点ではアレック・ボームが開幕戦で四番打者を務める最有力候補だ。

 なお、ドンブロウスキー編成本部長はシーズン開幕に向けて、引き続きロースター40人枠をアップグレードする方法を模索していく方針を示しているが、リアルミュート以外に「特に大きなニーズはない」とも述べている。

「ブルペンの補強を検討することになるだろう。しかし、頼りになるリリーフ投手がすでに5人もいる。若い選手にもチャンスを与えないといけない。高く評価している若手選手も数人いる。現状としてはそんな感じだ。あとは、各ポジションの層の厚さを考えていく必要がある。その点については現在、取り組んでいるところだ。しかし、捕手を除いて、レギュラー陣に関しては、ほぼ万全の状態だと思う」と現有戦力への自信を示した。

2025.12.19 11:55 Friday

マルテ、ホーナー、ラウ、ドノバン トレード候補の二塁手たちの最新情報

 現在のフリーエージェント(FA)市場には、二塁転向に前向きな姿勢を示しているボー・ビシェットを除けば、それほど魅力的な二塁手は残っていない。そのため、二塁手の補強を目指すチームは、FA市場ではなく、トレード市場に目を向けるのが賢明だろう。実際、多くの有力な二塁手がトレード候補となっている。トレードの噂がある4人の二塁手について、それぞれの最新情報をチェックしていく。

 ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)はトレード候補になっている二塁手の中で、間違いなく最高の選手だ。レッドソックス、ブルージェイズ、マリナーズ、フィリーズ、タイガース、レッズ、パイレーツ、ジャイアンツ、レイズなど、多くのチームから関心が寄せられていることが報じられている。

 しかし、この中にはマルテがトレードを拒否できるチームも含まれている。ジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者によると、マルテは5球団へのトレード拒否権を有しており、その5球団はパイレーツ、ジャイアンツ、アスレチックス、ヤンキース、カージナルスだ。

 なお、アリゾナ・リパブリックのニック・ピエコロ記者は今月に入り、ダイヤモンドバックスがレイズとのトレード交渉を行っていたことを報じている。その交渉では、ダイヤモンドバックスが獲得する交換要員に先発投手のライアン・ペピオとシェーン・バズが含まれていたようだ。

 ジ・アスレチックのパトリック・ムーニー記者とサハデブ・シャルマ記者によると、ニコ・ホーナー(カブス)の名前がトレード候補として浮上しているという。

 ゴールドグラブ賞2度の実績を誇るホーナーが実際にトレードされる可能性は低いものの、サンフランシスコ・クロニクルのスーザン・スラッサー記者は、ジャイアンツがホーナーに関心を示していることを報じている。ホーナーは2026年シーズン終了後にFAとなる予定。オークランド出身で、スタンフォード大学に通っていたため、北カリフォルニアにルーツを持つ選手であり、ジャイアンツは地元球団とも言える。

 もしダイヤモンドバックスとレイズのトレードが成立した場合、ブランドン・ラウ(レイズ)がトレードされる可能性は大きく上昇するだろう。スラッサー記者によると、この31歳の二塁手にはジャイアンツが興味を示しているという。

 また、ローゼンタール記者によると、アスレチックスも二塁手補強の選択肢としてラウ獲得を検討しているようだ。さらに、MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者は先週、パイレーツがラウのトレードについてレイズと交渉を行ったことを報じた。ラウもホーナー同様、2026年シーズン終了後にFAとなる予定だ。

 もう1人のトレード候補がブレンダン・ドノバン(カージナルス)だ。ジ・アスレチックのケイティ・ウー記者によると、ジャイアンツとマリナーズがドノバン獲得の最有力候補になっているという。また、セントルイス・ポスト・ディスパッチのデリック・グールド記者は先週、この2チームに加え、ロイヤルズとパイレーツもドノバン獲得に興味を示していることを報じた。

 ドノバンは万能な左打者として知られており、今季はオールスター初選出。ボストン・グローブの報道によると、レッドソックスもカージナルスとトレード交渉を行ったようだ。なお、ジ・アスレチックの報道によると、カージナルスはあと2年保有できるドノバンの対価として、複数のトップ・プロスペクト(若手有望株)を獲得することを狙っているという。

 FA市場での補強の選択肢が限られている以上、各球団は今後もトレードによる二塁手補強を模索していくはず。FAまで残り1年のホーナーとラウ、残り2年のドノバンだけでなく、マルテという大物もおり、今後もトレード市場の動向から目が離せない日々が続きそうだ。

2025.12.19 10:39 Friday

タイラー・オースティンがメジャー復帰 カブスと1年契約を結ぶ

 18日(日本時間19日)、カブスは一塁手のタイラー・オースティンと1年契約を結んだことを発表した。MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、契約条件は1年125万ドル(約1億8750万円)だという。

 34歳のオースティンは、高校卒業時の2010年にヤンキースからドラフト13巡目指名を受けてプロ入りし、2016年にメジャーデビュー。ヤンキースで2年半プレーし、ヤンキースとツインズに所属した2018年には69試合で17本塁打を放つなど、自慢の長打力を見せつけた。

 しかし、三振の多さ(メジャー4年間の三振率は36.9%)といった欠点もあり、ツインズ、ジャイアンツ、ブルワーズの3球団でプレーした2019年は思うような活躍ができず、プロ野球選手としてのキャリアを継続するために日本球界に移った。

 日本プロ野球の横浜DeNAベイスターズでは1年目から成功を収め、2020年は65試合に出場して20本塁打、OPS.969を記録。2020~25年の6年間で通算403試合(1491打席)に出場し、打率.293、85本塁打、出塁率.377、OPS.945をマークした。

 懸念されるのはケガの多さで、日本球界でプレーした6年間のうち、100試合以上に出場したシーズンは2度しかない。

 カブスは今オフここまで、主に投手陣の補強に取り組んでおり、先発左腕の今永昇太と再契約したあと、右腕フィル・メイトンと左腕ホビー・ミルナーを獲得してブルペンを強化。さらに、救援左腕ケイレブ・シールバーとも再契約を結んだ。

 攻撃面では、正右翼手カイル・タッカーがフリーエージェント(FA)となり、FA市場の目玉として他球団移籍が濃厚のため、その穴埋めを目指している。タッカーは今季、ケガに悩まされたものの、136試合に出場して22本塁打、OPS.841を記録した。

 カブスは打線強化を目指す中で、スター三塁手のアレックス・ブレグマンを狙っていることが噂されている。また、強打者ピート・アロンソとも接触していたようだが、アロンソはすでにオリオールズと契約を結んだ。

 ケガが多く、6年間メジャーから離れていたことを考えると、オースティンとの契約にはリスクも伴う。しかし、安価な契約のため、ローリスク・ハイリターンの動きであると言えるだろう。

2025.12.19 09:31 Friday

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