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レッズがワイルドカード3位タイに浮上 自力でのPS進出が復活

【ブルワーズ1-3レッズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、9月26日(日本時間27日)

 レッズは再び主導権を握り、ポストシーズン進出が目前となった。しかし、仕事はまだ終わっていない。

 レッズは同地区ブルワーズとの3連戦の初戦に3-1で勝利。メッツがマーリンズに敗れたため、レッズとメッツは82勝78敗で並んだ。ただし、直接対決ではレッズが勝ち越しているため、同率の場合はレッズが優位となる。レギュラーシーズンは残り2試合。27日(同28日)にレッズが勝利し、メッツが敗れた場合、レッズのポストシーズン進出が決定する。

 メッツが残り2試合に連勝したとしても、レッズが勝ち続ければ、ポストシーズンに進出することができる。カブスをスイープしたあと、ワイルドカード争いの主導権を握ったレッズだったが、そのときはわずか1日でメッツに主導権を奪い返された。今回は主導権を手放すわけにはいかない。

 1-1の同点で迎えた六回、レッズは先頭のギャビン・ラックスがレフトへの二塁打を放ち、左翼ジェイク・バウアーズのエラーで三塁へ進んだ。このチャンスでミゲル・アンドゥハーがタイムリーを放ち、勝ち越しに成功。次打者エリー・デラクルーズの打球はラッキーな内野安打となり、無死一、三塁とチャンスが広がった。

 1死後、タイラー・スティーブンソンが犠牲フライを放ち、1点を追加。レッズは3-1と2点のリードを奪うことに成功した。

 先発のザック・リテルは五回途中まで3安打1失点に抑えていたが、テリー・フランコーナ監督は五回2死からジャクソン・チューリオが遊撃デラクルーズのエラーで出塁したところで交代を決断。2番手のコナー・フィリップスがブライス・トゥラングを空振り三振に抑えてイニングを終わらせ、六回も続投して1回1/3をパーフェクトに抑える好リリーフを見せた。

 七回以降もブルペン陣がブルワーズに得点を与えず、3-1で逃げ切り。ブルペン陣は合計4回1/3を無安打無失点に抑え、チームの重要な勝利に大きく貢献した。

2025.9.27 13:17 Saturday

ブルージェイズ同率首位キープ 31歳ルーカスが値千金の決勝アーチ

【ブルージェイズ4-2レイズ】トロント/ロジャースセンター、9月26日(日本時間27日)

 生き残り、前進し、繰り返す。今季のブルージェイズはそうして戦い続けてきた。2015年以来となる地区優勝に向けて、レギュラーシーズンの終了が迫る中、レイズ3連戦の初戦に4-2で勝利。レギュラーシーズンは残り2試合だ。

 ヤンキースも勝利したため、2チームが同率首位に並ぶ状況に変わりはない。ただし、直接対決ではブルージェイズが勝ち越しているため、同率首位の場合はブルージェイズが地区優勝となる。27日(同28日)の試合前までには、シャンパンやビール、そしてスイミングプールを満たすほどの氷がロジャースセンターに運び込まれるだろう。ブルージェイズが勝利し、ヤンキースが敗れた場合、地区優勝が決定するからだ。

 この試合の勝利は、前日の試合でドールトン・バーショが満塁弾を放ったときのような、劇的な試合展開ではなかった。しかし、ブルージェイズが必要としていた「普通の勝利」だった。チームを地区首位に押し上げた、6~7月の快進撃のときの勝利に似ていた。こうした数々の勝利のおかげで、ブルージェイズは長年にわたってチームを苦しめたワイルドカード・シリーズを回避し、地区シリーズから出場できる可能性が高まっている。

 この試合でヒーローとなったのはネイサン・ルーカスだ。今季のブルージェイズは日替わりでヒーローが登場するのが特徴だが、またも予想外のヒーローが出現した。

 ブラディミール・ゲレーロJr.がシーズン終盤に失速し、ボー・ビシェットを負傷で欠く中、ブルージェイズは再び「その他の選手たち」に頼らざるを得なくなった。しかし、この選手層の厚さが今季のブルージェイズの快進撃を支えてきたのだ。もちろん、ジョージ・スプリンガーの輝かしい復活劇もチームを大いに助けた。しかし、多くの試合ではジョン・シュナイダー監督がクジ引きで選んでいるかのように、日替わりのヒーローが誕生した。この試合はルーカスの番だった。

 初回に先制タイムリーを放ったルーカスは、2-2の同点で迎えた五回に勝ち越しの12号2ラン。ヤンキースがオリオールズ戦で勝ち越した瞬間に飛び出した一発は、ルーカスのメジャー生活で最も重要なスイングとなった。31歳のルーカスだが、まだメジャー3年目で、出場したのは通算184試合だけ。主力選手が欠場した穴を埋める役割を担ってきたが、彼自身は「もっとできるはず」と感じてきた。走攻守すべてにおいてメジャーレベルの実力を持つ、非常に堅実な選手であり、今季は攻守両面で見事な活躍を披露。キャリアハイを大幅に更新する12本塁打を放ち、チームにとってサプライズの1つとなった。

 レイズ3連戦の2戦目には様々な注目ポイントがある。その1つが22歳の有望株トレイ・イェサベージのピッチングだ。メジャー3度目の先発登板を迎えるイェサベージだが、2度目の先発登板ではチームがポストシーズン進出を決めた。この若手右腕には、何か魔法のような力が備わっているのかもしれない。ブルージェイズはイェサベージが先発する一戦で地区優勝を決める可能性がある。

 もしレギュラーシーズン最終戦まで優勝争いが続く場合、162試合目に先発するのは、おそらくエース右腕のケビン・ゴーズマンだろう。シーズンで最も重要な試合にエースが登板することになる。しかし、もし最終戦にゴーズマンが投げ、地区優勝を逃した場合、超短期決戦のワイルドカード・シリーズでエースが投げられないのは痛手だ。1日でも早く地区優勝を決めることには大きな意味がある。

 また1日生き残ったブルージェイズ。あと2試合生き残ることができれば、地区優勝はブルージェイズのものだ。

2025.9.27 13:14 Saturday

レッドソックス4年ぶりのポストシーズン進出 吉田は3安打1打点の活躍

【レッドソックス4-3タイガース】ボストン/フェンウェイパーク、9月26日(日本時間27日)

 レッドソックスの吉田正尚は本拠地でのタイガース戦に「4番・DH」でスタメン出場。4打数3安打1打点の活躍を見せ、今季の打撃成績は打率.272、出塁率.315、OPS.698となった。チームは九回にセダン・ラファエラのタイムリー三塁打でサヨナラ勝ちを収め、フェンウェイパークは大騒ぎ。2021年以来4年ぶりとなるポストシーズン進出が決まった。

 3-3の同点で迎えた九回、レッドソックスはタイガース3番手のトミー・ケインリーに対し、1死からロミー・ゴンザレスがセンターへのヒットを放って出塁。次打者ラファエラは87マイル(約140キロ)のチェンジアップをとらえ、フェンス直撃のタイムリー三塁打でゴンザレスを一気にホームへ迎え入れた。

 四回に3点を先制されたレッドソックスだが、選手たちは勝利を諦めず、粘り強く戦い続けた。特にブルペン陣の頑張りは素晴らしく、6人のリリーバーが合計6イニングを3安打無失点。この好投が劇的な勝利を呼び込んだ。

 四回に吉田のタイムリーで1点を返したレッドソックスは、七回に吉田のヒットからチャンスを広げ、ナサニエル・ロウの犠牲フライで1点差に。そして八回、先頭のカルロス・ナルバエスがタイガース2番手のカイル・フィネガンからレフトへのヒットを放ち、同点劇の口火を切った。

 代走のネイト・イートンが二塁への盗塁を決め、捕手ディロン・ディングラーの悪送球の間に三塁へ。ここでジャレン・デュランがレフトへのタイムリーを放ち、終盤で試合を振り出しに戻した。

 移籍後2度目の先発登板となった左腕カイル・ハリソンは制球に苦しみ、四回途中7安打3失点で降板。6三振を奪ったが、3四球を与えるなど、制球面に課題を残した。

 3点を先制された時点でハリソンを諦めたアレックス・コーラ監督は、ポストシーズンさながらの投手リレーを展開。勝ちパターンを担う投手たちを次々に投入してタイガースの追加点を阻止し、打線の奮起を待った。

 同点の九回には守護神アロルディス・チャップマンを投入。先頭打者に二塁打を許し、1死三塁のピンチとなったものの、ウェンシール・ペレスとスペンサー・トーケルソンをいずれもスライダーで空振り三振に仕留め、劇的なサヨナラ勝ちにつなげた。

2025.9.27 13:11 Saturday

ナショナルズ7点差逆転もリード守れず 小笠原は2回無失点の好リリーフ

【ナショナルズ9-10ホワイトソックス】ワシントンD.C./ナショナルズパーク、9月26日(日本時間9月27日)

 ナショナルズの小笠原慎之介は本拠地でのホワイトソックス戦、五回1死二、三塁の場面で3番手として登板。ライトへの犠牲フライでリードを広げられたものの、七回1死まで走者を1人も出さず、2回無失点の好リリーフを見せた。今季の防御率は6.57となっている。ナショナルズは八回に一挙4点を奪うなど、7点ビハインドから逆転に成功。しかし、リードを守れず、9-10で敗れた。

 ナショナルズは立ち上がりから守備のミスを連発し、初回に4失点。ジョシュ・ベルの22号ソロで1点を返したが、四回と五回にも2点ずつを追加され、1-8と7点のビハインドを背負うことになった。

 しかし、五回にルイス・ガルシアJr.が14号ソロを放ち、反撃の狼煙を上げると、六回にはCJ・エイブラムスの19号ソロとガルシアJr.の2打席連発となる15号2ランで3点差に。そして、八回にはデイレン・ライルの8号3ランで同点に追いつき、ガルシアJr.が3打席連発の16号ソロを放って9-8とリードを奪った。

 ところが、6番手のホセ・A・フェレアがこのリードを守れなかった。九回1死から自身のエラーで走者を出すと、コルソン・モンゴメリーに20号逆転2ランを被弾。最終回の攻撃は、先頭のナシム・ヌニェスがヒットで出塁したものの、ジェームス・ウッドがセンターライナーで走者を進められず、エイブラムスとアンドレス・チャパロが連続三振に倒れて試合終了となった。

 チームは敗れたが、ガルシアJr.は自身初の1試合3本塁打をマークし、4打数3安打4打点の活躍。昨季記録したキャリアハイの18本塁打まであと2本に迫っている。

2025.9.27 13:06 Saturday

クリーブランドに「ホセ・ラミレス通り」が誕生へ 現役選手では異例

 ホセ・ラミレスは13シーズンにわたるメジャーリーグでのキャリアの中で、ガーディアンズの球団組織だけでなく、クリーブランドの街全体にも大きな影響を与えてきた。そして9月27日(日本時間28日)、クリーブランドは街が生んだ最高のプロアスリートの1人を称える。

 クリーブランド市はガーディアンズと提携し、ラミレスの名前にちなんだ道路を設ける。「ホセ・ラミレス通り」はクラークフィールドにあるホセ・ラミレス・フィールドとクラーク通りを結ぶ。

 ラミレスは、クリーブランドで自身の名を冠した道路が設けられる史上初の現役アスリートとなる。道路の名前が記された新しい標識をラミレスに贈呈するセレモニーが27日(同28日)に行われる。セレモニーにはガーディアンズのメンバーや、市議会議長のブレイン・グリフィン氏をはじめとするクリーブランド市の関係者が出席する予定だ。

 フィールド上では、ラミレスは将来のアメリカ野球殿堂入りに向けて、着実に実績を積み重ねている。25日(同26日)には、ラミレスは通算長打数の球団新記録を樹立。それ以外にも、ラミレスは現役引退までに数多くの球団記録を作ることになるだろう。

 ラミレスは26日(同27日)の試合前の時点で通算285本塁打を放っており、これは殿堂入り選手のジム・トーミー(337本塁打)に次ぐ球団歴代2位。通算283盗塁もケニー・ロフトン(452盗塁)に次ぐ2位だ。また、24日(同25日)にはアール・アベリルに次いで球団史上2人目となる通算3000塁打も達成した。

 ラミレスについて、スティーブン・ボート監督は「見ていて楽しい選手だ」と語る。「毎晩彼のプレーを見ることができ、それが当たり前になっているのは、本当に幸運なことだ。なぜなら、彼のような選手を毎日これほど大切に思えるのはなかなかないことだからね。ホセ・ラミレスはこの惑星上で最高の選手の1人であり、われわれはそのプレーを毎日見ることができるんだ」とラミレスの存在の大きさを強調した。

 そして「彼はチームのリーダーだ。周囲にいる人々を成長させてくれる。彼がいることで、チームメイトたちも成長できるんだ」と付け加えた。

2025.9.27 13:04 Saturday

今季のユニフォーム売上ランキング ドジャース・大谷が3年連続1位

 3年連続のMVP受賞を狙っている大谷翔平(ドジャース)が、MLBのユニフォーム売上ランキングでも3年連続でトップに立った。

シーズン開幕日以降のユニフォーム売上ランキング

※MLBShop.comを含むFanaticsネットワーク上のサイトの売上を集計

1. 大谷翔平(ドジャース) 2. アーロン・ジャッジ(ヤンキース) 3. フレディ・フリーマン(ドジャース) 4. ムーキー・ベッツ(ドジャース) 5. フランシスコ・リンドーア(メッツ) 6. フアン・ソト(メッツ) 7. ラファエル・デバース(ジャイアンツ) 8. ブライス・ハーパー(フィリーズ) 9. ホセ・アルトゥーベ(アストロズ) 10. フェルナンド・タティスJr.(パドレス) 11. ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス) 12. クレイトン・カーショウ(ドジャース) 13. ジャレン・デュラン(レッドソックス) 14. エリー・デラクルーズ(レッズ) 15. ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ) 16. ピート・クロウ=アームストロング(カブス) 17. ピート・アロンソ(メッツ) 18. ポール・スキーンズ(パイレーツ) 19. マニー・マチャド(パドレス) 20. カル・ローリー(マリナーズ)

 ドジャースが誇る二刀流のスーパースターで、ナショナル・リーグMVPの最有力候補でもある大谷は、殿堂入り選手のデレック・ジーター(2010~12年)、強打者アーロン・ジャッジ(2017~19年)、同僚のムーキー・ベッツ(2020~22年)に続き、史上4人目となる3年連続のユニフォーム売上トップを達成した。

 一方、アメリカン・リーグMVPの有力候補に挙げられているジャッジは、大谷に次ぐ2位にランクイン。なお、このランキングはシーズン開幕日以降のFanaticsネットワーク上のサイトの売上を集計している。

 昨季のワールドシリーズ王者であるドジャースからは、大谷のほかにも上位にランクインしており、フレディ・フリーマン(3位)とベッツ(4位)がメッツのフランシスコ・リンドーア(5位)とともにトップ5入り。今季限りでの現役引退を表明しているクレイトン・カーショウも12位にランクインした。

 そのほか、トップ20入りを果たした主な選手は、メッツのフアン・ソト(6位)、フィリーズのブライス・ハーパー(8位)、パドレスのフェルナンド・タティスJr.(10位)、メッツのピート・アロンソ(17位)、パイレーツのポール・スキーンズ(18位)、そして両リーグ最多の60本塁打を放っているマリナーズのカル・ローリー(20位)といった顔ぶれになっている。

2025.9.27 13:02 Saturday

スタントンの勝ち越し打でヤンキース5連勝 同率首位を維持

【ヤンキース5-3ホワイトソックス】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、9月25日(日本時間26日)

 ヤンキースはジャンカルロ・スタントンの3点タイムリー二塁打で逆転勝利を挙げ、ホワイトソックス3連戦をスイープ(3連勝)。連勝を5に伸ばし、ブルージェイズと同率の首位を維持した。既にポストシーズン進出を確定させているが、逆転での地区優勝を目指し、ナインの士気は高い。

 昨季、地区優勝を飾ったヤンキースはア・リーグの第1シードを獲得し、第2ラウンドのディビジョンシリーズまで休養することができた。そのおかげかワールドシリーズまで進出したヤンキースは、その恩恵をどのチームより理解している。「バイウィークはいつでも良いものだ。疲れ果てた選手たちがいて、試合が過酷になる前に少し休養や精神的な休息が必要だ。理想的だ」とは勝ち越し打を放ったスタントン。スタントンをはじめ、怪我がちなベテランが少なくないヤンキースにとっては、休養の有無は大きな問題になる。

 逆転地区優勝に向けた重要な一戦でも、やはりアーロン・ジャッジがヤンキース打線を活性化させた。この日、ヤンキースのジャッジは2つの申告敬遠を受け、36敬遠でア・リーグ新記録を樹立。ジャッジは敬遠以外でも2安打を記録し、3打数2安打2四球の活躍で、初回と五回の得点に絡んだ。シーズン打撃成績は打率.330、OPS1.140となっている。

 援護点を受けた先発のカルロス・ロドンは、6回3失点、5三振、1四球と好投。「十分良かった。ゾーンを攻めるだけだった。やり直したい球もいくつかあったが、勝利に満足している。動揺するわけにはいかない」

 ロドンは自己最多の18勝、キャリア2番目の203三振を奪い、防御率3.09の好成績でレギュラーシーズンをフィニッシュ。ゲリット・コール不在のローテーションを支える大車輪の活躍だった。アーロン・ブーン監督は、ロドンのマントラは「薪を割り続けること」だとよく冗談を飛ばしている。この日の試合後も「この投手は今や自ら火を起こしている」と、向上心を失わないベテランに敬意を示した。

 「これからかなり重要な試合が控えているから、今は考えるのが難しいけれど、良かったと思う。5、6日おきに試合に出て、マウンドに立って、すべての試合に勝つよう努力できたことを嬉しく思う」と、キャリアで初めて一度もローテーションを飛ばさずに先発の役目を全うした1年を振り返った。

 ロドンの次回の登板はプレーオフの第2戦(第1戦はマックス・フリード)と見込まれている。問題はそれがワイルドカードシリーズの第2戦となるか、ディビジョンシリーズの第2戦となるか。

 シーズン最後の3連戦に、ヤンキースとブルージェイズの命運は託されることとなった。ヤンキースはオリオールズと対戦し、ブルージェイズはレイズとそれぞれ同地区のライバルと対戦する。直接対決で負け越しているブルージェイズにタイブレーカー(同率で並んだ場合、直接対決で勝ち越したチームを上位とする権利)を保持されていることから、ヤンキースはブルージェイズを上回る戦績を残す必要がある。

 計算上、ヤンキースにとって厳しい戦いになることは間違いないが、不可能ではない。もちろん、ヤンキースはブルージェイズとレイズの試合に注目しなければならない。しかし同時に、75勝84敗という成績からは想像できないほどの才能を秘めたオリオールズを軽視するわけにはいかないことも理解している。特に、オリオールズの初戦のマウンドには好投手トレバー・ロジャースが立つことを考えればなおさらだ。「彼らは常に脅威だ。我々は良いプレーをし、実行し、良い野球をしなければならないと分かっている」とスタントンは意気込みを語った。

2025.9.26 16:05 Friday

バーショが失速ブルージェイズを救う満塁弾 同率首位で最後の3連戦へ

【ブルージェイズ6-1レッドソックス】トロント/ロジャースセンター、9月25日(日本時間26日)

 直近7試合で1勝6敗と急ブレーキがかかり、ヤンキースの猛追を受けているブルージェイズは、レッドソックスに快勝。ブルペンデーを挑んだ投手陣が七回途中までパーフェクト投球を見せると、打ってもドールトン・バーショが満塁弾を放った。ブルージェイズはヤンキースと同率首位を維持したまま、シーズン最後の3連戦に挑む。

 0-0の同点で迎えた六回無死満塁の場面、6番のバーショは今季20号のグランドスラムを放った。「ここ数日、一振り、一イニングで決まるって言っていた。まさにそれだ。バーショは本塁打を打つべき時だった。ここに戻ってきてから10打席に1本のペースで本塁打を打っているような感じだ。これは本当に大きな一振りだった」とジョン・シュナイダー監督はバーショの一発を振り返った。

 このシーンは、ブルージェイズのクラブハウスの皆から愛され、内気な弟分であるバーショの姿を見事に捉えていた。バットフリップも、一塁線をスキップすることも、ロジャースセンターの屋根が軋んで閉まる音を立てた夜空に向かって勇ましい雄叫びを上げることもなかった。テレビ画面からほんの少し離れて、ちょうどいいタイミングで目を細めれば、かすかな笑みがこぼれるのが見えるかもしれないが、バーショが見せてくれるのはそれだけだ。

 観客席からは今シーズン最大の歓声が沸き起こった。過酷で不安な1週間を過ごしたばかりのファンにとって、まさにカタルシスに満ちた瞬間だった。まるでボールが宙に浮いたまま、その軌跡をじっと見守っているかのように、スタジアム全体が、ボールがビジター側のブルペンに落ちた瞬間を待ち構えていた。「興奮だよ。ここ数日、皆がプレッシャーや不安を抱えていたから、おかげで少しだけ肩の荷が下りたような気がした」とバーショは語った。

 バーショはクラブハウスではあまり積極的に発言する選手ではないが、彼が話すときは皆が耳を傾ける。その日の早い時間に、彼は打撃コーチのデビッド・ポプキンスを見つけ、何か言いたいことがあるようだった。「多くの人は、僕たちが地区優勝するとは思っていなかった。今や皆の基準を超えた。皆が僕たちにその基準を求めている今、地区優勝をしなければならない。でも、もういいや、って感じだ。僕たちはもうリードを持っている。このまま頑張ろう、いつも通りのプレーをしよう」

 今週の重圧は、コーチ陣から選手、そして彼らと関わるすべての人々まで、誰もが感じていることだ。道のりは決して平坦ではないが、このような痺れる秋の野球こそチームが求めていたものだ。シュナイダー監督は失速に喘ぎながらも、その喜びを味わっている。「楽しい。これが僕らのプレーする理由だ。この組織の全員が頑張る理由だ。選手たちが球団とサインする理由だ。僕たちが犠牲を払う理由だ。そういう風に捉えれば、そこに自由があると思う。大変かって?ええ、大変だけど、とにかく楽しいんだ」

 ヤンキースが5連勝を挙げたため、ブルージェイズは91勝で並んで同率首位に並んだ。ヤンキースはオリオールズと、ブルージェイズはレイズとそれぞれ最後の3連戦を戦う。直接対決で勝ち越しているブルージェイズがタイブレーカー(同率で並んだ場合、直接対決で勝ち越したチームを上位とする権利)を保持しているため、有利な状況にある。

2025.9.26 16:02 Friday

タイガースがガーディアンズに勝利 同率首位へ再浮上

【ガーディアンズ2-4タイガース】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月25日(日本時間26日)

 前日までの連敗で地区2位に転落していたタイガースは、ガーディアンズとの3連戦の3戦目に勝利し、86勝73敗で同率首位に復帰した。ガーディアンズとの3連戦で痛恨の負け越しを喫したものの、スイープ(3連敗)を免れ、逆転地区優勝の望みをつなぎ、ポストシーズン進出を大きく手繰り寄せた。

 タイガースは初回、ジャーメイ・ジョーンズとウェンシール・ペレスがソロ本塁打を放ち、2点を先制。二回にはハビアー・バイエズのタイムリーで3点目を加えた。

 タイガース先発のトロイ・メルトンは二回に1点を失ったが、3回2/3を1失点でまとめ上げ、ブルペン陣にバトンタッチ。ブルペン陣は5投手が5回1/3を1失点、無四球、7三振でつなぎ、ガーディアンズ打線の反撃をしのいだ。

 さらにライリー・グリーンが36号ソロを放ち、ガーディアンズ先発のパーカー・メシックから4得点目を挙げた。ガーディアンズの先発投手陣は19試合連続で2失点以下と抜群の安定感を誇っていたが、ついにタイガース打線が攻略に成功した。

 タイガースはガーディアンズ3連戦のスイープ(3連敗)を回避して、86勝で同率首位に再浮上。しかし、ガーディアンズとの直接対決の通算戦績で負け越し、タイブレーカー(同率で並んだ場合、直接対決で勝ち越したチームを上位とする権利)を保持されている。そのため、同率で並んでシーズンを終えた場合、地区優勝を逃すことになる。

 地区優勝の行方は、シーズン最後の3連戦に託される。ガーディアンズはホームでレンジャーズと対戦する一方、タイガースはレッドソックスとアウェイで戦わなければならない。ポストシーズン争いから既に脱落しているレンジャーズとは異なり、レッドソックスはポストシーズン争いの真っ只中にあり、さらにその本拠地フェンウェイパークは熱狂的な雰囲気でも知られる。タイガースは敵地でレッドソックスに少なくとも2勝以上する必要があり、さらにガーディアンズがレンジャーズに少なくとも2敗することを願う必要がある。

 地区優勝を狙う上では劣勢のタイガースだが、ワイルドカードでのポストシーズン進出には有利な条件が揃っている。ワイルドカード4位のアストロズには1ゲームのリードがあり、さらに直接対決でも勝ち越してタイブレーカーを保持。そして1ゲーム差で追いかけるワイルドカード2位のレッドソックスに対し、5月の3連戦で3勝0敗と勝ち越しているため、シーズン最後の3連戦を残して直接対決勝ち越しの可能性が高い。

 タイガースは逆転地区優勝を見据えるなら、2勝以上は絶対条件。そして仮に地区優勝を逃しても、最後の3連戦でレッドソックスに対して2勝1敗以上の成績を挙げられれば、第5シードでポストシーズン進出を決める可能性が上がる。

2025.9.26 15:57 Friday

マルテの美技でレッズが逃げ切り プレーオフに望みつなぐ

【レッズ2-1パイレーツ】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、9月25日(日本時間26日)

 レッズはミルウォーキーで行われるレギュラーシーズン最後の3連戦のために短くて3日間、ポストシーズンに進出してワイルドカードシリーズを突破すれば長くて10日間に及ぶ遠征のため、荷物をまとめた。「これは誰が信じているかを見極めるのに非常に良いテストになると思う」と語ったテリー・フランコーナ監督は、世界一2度を成し遂げた名将だ。「10枚の下着を詰め込んだ人を見れば、彼らは信じていると分かる。2枚しか持っていない人を見れば、その人を外したくなるかもね」

 ナ・リーグワイルドカード4位のレッズは2-1でパイレーツに勝利。九回にノエルビ・マルテが同点を阻止する本塁打キャッチで、チームを救い、ワイルドカード獲得に望みをつないだ。

 「あの状況下では、あれはこれまで見た中で最高のプレーの一つだ。試合展開、シーズンの時期、そして彼がどれだけ高い位置までジャンプしたかを考えると、素晴らしいプレーだった」とフランコーナ監督。本塁打キャッチに救われたエミリオ・パガーンも、「最初に打った時は、打ち上げ過ぎだと思った。ノエルビを見始めたばかりだったんだけど、追い続けていたから『まさか、冗談でしょ』って思った。でも、オデル・ベッカム(NFLの元スターワイドレシーバー)みたいにキャッチして、試合を救ってくれたんだ」と称賛した。

 マルテは実は外野手を3ヵ月前から始めたばかりだ。本職は三塁手だが、デビューから2年は守備面で苦戦。今季はゴールドグラブ2度受賞の三塁手キブライアン・ヘイズがトレード加入したことで、7月から本格的に外野へ転向した。「この瞬間にホームランを奪えたことは、本当に最高だ。あのプレーが必要だった。こんな気持ちは初めてだ」

 レッズは地区最下位のパイレーツに連敗し、ポストシーズン進出に暗雲が垂れこめていた。しかし、この日行われた3連戦の最終戦ではニック・ロドロの好投、そしてマルテの本塁打キャッチで勝利。81勝78敗とし、ワイルドカード3位メッツに0.5ゲーム差に迫った。フランコーナ監督は「どんな形容詞をつけても構わない。魔法、必死さ。試合は同点。あのプレーで失点がなくなった。スコアは2対1。だから計算できる。私にだってできる」と、マルテのプレーが与えた影響を語った。

 6回1/3で無失点、12三振を記録したロドロは「みんな飛び上がって、大騒ぎだった。彼の活躍が嬉しい。これまでプレーしたことのないポジションに適応しようと努力してきたんだ。ああいうプレーができるなんて、本当にすごい」と、マルテの舞台裏の努力を称えた。さらにフランコーナ監督は「彼はこの3ヵ月間、カウギルと本当に熱心に練習してきた。本当にすごいことだ」と、マルテを育てた一塁・外野コーチのコリン・カウギルへの言及も忘れなかった。

 土壇場の好守だけでなく、マルテは五回に先制タイムリーを放って打撃でも活躍。「正直に言って、自分自身に満足している。これまでずっと懸命に練習に取り組んできた。そして、その成果が実を結んだのを見ることができて、本当に嬉しい。最高の気分だ」

 レッズはシーズン最後の3連戦を首位ブルワーズと戦う。ブルワーズは2021年以降、過去13シリーズ全てでレッズに勝ち越しており、過去15シリーズ中14シリーズ、そして過去19シリーズ中17シリーズで勝利している。ワイルドカード3位のメッツ(カブスと対戦中)と1ゲーム差で最後の3連戦を迎える場合、レッズにとってはメッツ戦など他会場の結果もポストシーズン進出に影響する。ただ、パガーンは過去の対戦成績を意に介していない。「今、誰と対戦するかは、あまり重要ではない。気にしていない。とにかく、力強く終えて、チャンスを掴みたいだけだ。もちろん、これまでの経緯を考えると、話題にはなるだろう。でも、私たちは違うチーム。前回ミルウォーキーに来た時や、ここ数年対戦してきたチームとは違うチームだ」

2025.9.26 15:51 Friday

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