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フィリーズがブルペン補強 右腕ブラッド・ケラーと2年契約で合意
16日(日本時間17日)、フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長はスプリングトレーニング開始前にリリーフ投手を1~2人獲得するつもりであることを示唆した。そして、それから24時間も経たないうちに、リリーフ投手の補強が実現した。
MLB.comが関係者から得た情報によると、フィリーズは救援右腕ブラッド・ケラーと2年2200万ドル(約33億円)の契約を結ぶことで合意。身体検査の結果待ちのため、球団からの正式発表はまだ行われていない。なお、ケラーの契約合意について、FanSidedのロバート・マレー記者が第一報を伝えた。
30歳のケラーは今季カブスで68試合(うち1先発)に登板して4勝2敗、防御率2.07、WHIP0.96、被打率.182を記録。69回2/3を投げ、75三振、22四球と内容も良かった。今季50イニング以上を投げたリリーフ投手144人のうち、防御率は14位、被打率は17位、WHIPは20位にランクインしている。
2018~23年にはロイヤルズで114試合に先発したが、新天地フィリーズでは完全にリリーフ専門で起用される予定だ。
ケラーは2023年10月に胸郭出口症候群の手術を受け、翌2024年はホワイトソックスとレッドソックスで苦戦した。しかし、今季は万全の状態となり、自己ベストのシーズンに。42.2%の割合で投じたフォーシームは自己最速となる平均97.2マイル(約156キロ)を計測したが、これは2024年の93.8マイル(約151キロ)を大きく上回っていた。
フォーシームのほか、スライダー(17.3%)、スイーパー(14.5%)、シンカー(14.4%)、チェンジアップ(11.7%)も投げ、それぞれの球種で空振りを奪うことができる。
チェイス率(=ボール球を振らせる確率)は30.4%を記録し、これはメジャー全体で上位24%に入る数字。ハードヒット率(=強い打球を打たれる割合)は30.6%にとどめ、こちらは上位1%の好成績だった。さらに、三振率27.2%も上位20%にランクインしている。
ケラーの加入により、フィリーズのブルペンは8枠中6枠が確定。クローザーのヨアン・デュラン、左腕のマット・ストラーム、ホゼ・アルバラード、タナー・バンクス、右腕のケラーとオライオン・カークリングという顔ぶれだ。
なお、フィリーズは引き続き正捕手J・T・リアルミュートとの再契約を目指している。すでにオファーを出しており、リアルミュート側からの返答を待っているとみられる。
2025.12.18 08:34 Thursday
エンゼルスがブルペン補強 ロマノ&ポメランツと1年契約で合意
16日(日本時間17日)、MLB.comが関係者から得た情報によると、エンゼルスはリリーフ右腕のジョーダン・ロマノと1年200万ドル(約3億円)、リリーフ左腕のドリュー・ポメランツと1年400万ドル(約6億円)の契約を結ぶことで合意したようだ。なお、球団からの正式発表はまだ行われていない。
32歳のロマノは、2024年シーズン終了後にブルージェイズからノンテンダーFAとなり、今季は1年850万ドル(約12億7500万円)の契約でフィリーズに加入。2024年シーズンの不振から立ち直り、球界屈指のクローザーとしての地位を取り戻すことを目指していた。
しかし、今季はフィリーズで49試合に登板して42回2/3を投げ、防御率8.23と大乱調。8月下旬に右手中指の炎症で負傷者リスト入りし、レギュラーシーズン最後の1カ月を欠場した。
2024年は右肘の炎症でわずか15試合の登板に終わり、防御率6.59と不本意なシーズンに。最終的には右肘の手術を受けることになった。FAになるまでの保有期間はあと1年残っていたが、ブルージェイズは2025年シーズンの契約をオファーせず、ノンテンダーFAにすることを選択。ロマノはFA市場での新天地探しを強いられ、フィリーズと契約した。
カナダ・オンタリオ州出身のロマノは、2014年ドラフト10巡目指名でブルージェイズに入団。2018年オフのルール5ドラフトでホワイトソックスから指名を受け、直後に金銭トレードでレンジャーズへ移籍したが、2019年シーズン開幕前にブルージェイズへ返却された。
プロ入り当初は先発投手だったが、2019年シーズン中にリリーフへ転向。同年6月にメジャーデビューを果たし、この年は17試合に登板して防御率7.63に終わったが、翌2020年は短縮シーズンの中で15試合に登板し、防御率1.23の好成績を残した。
2021年は「クローザー分担制」の一員としてスタートし、最終的にはクローザーの役割を担うことに。62試合に登板して63イニングを投げ、防御率2.14、23セーブ、85三振と飛躍の1年を過ごした。
2022年から2年連続でオールスター選出を果たし、2年間で72セーブを記録。これはガーディアンズのエマニュエル・クラセ(86セーブ)に次ぐメジャー2位の好成績だった。当時の輝きを取り戻すことができれば、エンゼルスでもクローザーを務める可能性はありそうだ。
一方、メジャー12年のキャリアを誇るベテラン左腕のポメランツは、今季のカブスにとって、最大のサプライズの1つだった。2022~24年の3年間はメジャーでの登板が1度もなかったにもかかわらず、今季は57試合に登板して防御率2.17をマークした。
ポメランツは、ナ・リーグ地区シリーズで同地区のブルワーズに敗れて敗退が決まったあと、「もっと長くプレーしたいと思っている。(オフの動きが)どうなるか見てみよう。でも、今季の活躍は自分でも驚いたよ。1年前に同じことを聞かれたら、『あとちょっとだけプレーしようかな』と答えていたと思う。でも、今年は本当にいい状態だった。今日も登板したけれど、いい気分だった。1球だけ(本塁打を)打たれてしまったけれどね。でも、本当に素晴らしい1年だったよ」と語り、来季以降の現役続行にも強い意欲を示していた。
2025.12.17 11:30 Wednesday
ダイヤモンドバックスがブレグマンに興味 マルテの動向にも影響か
オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してレッドソックスからフリーエージェント(FA)となったアレックス・ブレグマンは、今オフのFA市場における目玉選手の1人だ。すでに多くのチームが獲得に興味を示しており、複数球団による争奪戦が繰り広げられているが、新たなチームが争奪戦に加わった。
16日(日本時間17日)、MLBネットワークのジョン・ヘイマンが報じたところによると、ダイヤモンドバックスもブレグマン獲得に興味を示しているという。
最も積極的にブレグマン獲得を狙っているとみられるのは、再契約を目指すレッドソックスと、カイル・タッカーが抜けた打線の強化を目指すカブスだ。特にレッドソックスはブレグマンとの再契約を「最優先事項」に掲げている。また、カブスはブレグマンとオンライン面談を実施したことが報じられている。
しかし、ダイヤモンドバックスも今季途中にエウヘニオ・スアレスをトレードで放出したあと、主に三塁で起用されたブレイズ・アレクサンダーが打率.230、7本塁打、OPS.706と目立った結果を残せなかったため、オールスター3度のスター三塁手を獲得し、内野の穴を埋めたいと考えているようだ。
ここで気になるのが、トレードの可能性がさかんに取り沙汰されているケテル・マルテの動向だ。ダイヤモンドバックスはスター二塁手マルテの放出を前提として、ブレグマン獲得に動いている可能性がある。当初、若手有望株のジョーダン・ローラーを来季から三塁のレギュラーとして起用することが予想されていたが、ブレグマンを獲得して三塁を埋め、マルテ放出で空く二塁にローラーを置くことも可能だ。
ちなみに、レッドソックスはマルテ争奪戦にも加わっており、マルテを獲得する有力候補の1つに挙げられている。今季レッドソックスでプレーしたブレグマンと、ダイヤモンドバックスでプレーしたマルテが、来季は所属チームを入れ替える可能性もありそうだ。
2025.12.17 10:52 Wednesday
ジャイアンツが右腕フォーリーを獲得 今季は右肩手術で登板なし
16日(日本時間17日)、ジャイアンツは右腕ジェイソン・フォーリーと1年間のメジャー契約を結んだことを発表した。今オフはブルペンの層を厚くするための補強を続けている。
30歳のフォーリーは、2021~24年にタイガースで210試合にリリーフ登板して防御率3.16を記録。しかし、今季は5月に右肩手術を受けた影響でメジャーでの登板機会がなかった。シーズン終了後の11月にタイガースからDFA(=選手をロースターの40人枠から外す措置)となり、そのままノンテンダーFAに。だが、新たなチャンスを得るまでにそれほど長い時間はかからなかった。ESPNのジェシー・ロジャースによると、ジャイアンツとの契約条件は1年200万ドル(約3億円)だという。
右肩手術のリハビリ中のため、フォーリーは来季開幕時点では負傷者リストに登録される見込み。ジャイアンツはシーズン中盤での戦列復帰を期待しているようだ。ニューヨーク州出身の右腕は、2024年にタイガースのクローザーとして28セーブを挙げた実績があり、万全の状態になれば、ジャイアンツでクローザーを務める可能性もある。
ジャイアンツは夏場のトレードでタイラー・ロジャースとカミロ・ドバルを放出し、ランディ・ロドリゲスをトミー・ジョン手術で失ったため、今オフはブルペンの再編が急務となっていた。フォーリーのほかにも、すでに左腕サム・ヘンジスと1年140万ドル(約2億1000万円)の契約を結び、左腕レイバー・サンマルティンをウエーバーでレッズから獲得している。
フォーリー、ヘンジス、サンマルティンの「新戦力トリオ」は、ライアン・ウォーカー、エリック・ミラー、ホゼ・ブットー、ジョエル・ペゲーロ、スペンサー・ビベンスらを含むジャイアンツのブルペンに加わることになる。
2025.12.17 09:52 Wednesday
レッズがブルペンを強化 左腕ファーガソンと1年契約で合意
16日(日本時間17日)、MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、レッズはリリーフ左腕ケイレブ・ファーガソンと1年契約を結ぶことで合意したようだ。左腕不足のブルペンに貴重な左腕が加わることになった。なお、球団からの正式発表はまだ行われていない。
ファーガソンは今季、パイレーツとマリナーズで自己最多の70試合に登板し、65回1/3を投げて防御率3.58、51三振を記録。シーズン序盤はパイレーツのブルペンで様々な役割を担い、試合中盤のミドルリリーフ、対左打者のスペシャリスト、場合によっては重要な場面で投げるリリーフ投手として、4カ月にわたって活躍した。その後、夏場のトレードでマリナーズへ移籍し、新天地ではミドルリリーフや対左打者要員に定着した。
速球主体のピッチングを展開し、今季はフォーシーム、カットボール、シンカーが全投球の8割近くを占めた。それ以外には高回転のスラーブを投げ、この球種では今季、相手打者を打率.208に抑えている。
ファーガソンはメジャー7年の実績を誇り、そのうち5年間はドジャースでプレーした。2024年2月にヤンキースへトレードされ、同年7月末にはアストロズへ移籍。シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となり、今年1月にパイレーツと1年契約を結んだ。メジャー通算では333試合(うち14先発)に登板している。
今季はマリナーズの一員としてポストシーズンに出場。3試合に登板したが、2回2/3を投げて5失点と打ち込まれた(防御率16.88)。
レッズのブルペンは極端に右腕に偏っており、ロースターの40人枠に登録されているリリーフ左腕はサム・モールだけという状況だった。モールは今季、メジャーとマイナーを往復するシーズンを過ごし、メジャーでは18回1/3を投げて防御率6.38に終わった。
ファーガソンは今季、左打者を打率.184、OPS.465に抑えており、レッズにとって貴重な戦力となるはずだ。一方、対右打者の成績は被打率.263、被OPS.718だった。
レッズは今オフ、左腕に限らず、ブルペン全体の補強を必要としていた。12月4日にクローザーのエミリオ・パガンと2年2000万ドル(約30億円)で再契約を結び、セットアッパーのトニー・サンティヤンとグラハム・アッシュクラフトも健在。しかし、そこに繋ぐまでの投手は層が薄く、さらなる補強が必要だ。レッズのリリーフ陣は今季、メジャー14位の防御率3.89を記録。ただし、22度のセーブ失敗を喫している。
なお、レッズのロースター40人枠には現在39人の選手が登録されており、ファーガソンとの契約を正式発表する際に、枠を空けるための措置をとる必要はない。
2025.12.17 09:27 Wednesday
39歳のマーティンが現役続行へ レンジャーズとの再契約に合意
16日(日本時間17日)、MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、ベテラン右腕クリス・マーティンはレンジャーズと1年契約で再契約を結び、来季も現役を続行するようだ。なお、身体検査の結果待ちのため、球団からの正式発表はまだ行われていない。
2026年が40歳のシーズンとなるマーティンは、年齢を感じさせないプレーを続けている。特に直近2シーズンはケガの影響で登板機会が減少したものの、それでも各45試合以上に登板。2022~25年の4シーズンで209試合に登板し、防御率2.60をマークしている。
身長203センチのマーティンは、マウンド上で圧倒的な存在感を放つ。平均94.7マイル(約152キロ)のフォーシームのほか、カットボール、スプリット、シンカー、スイーパーを投げ分ける。2005年にロッキーズからドラフト指名(入団せず)を受けたベテラン救援右腕にとって、現在に至るまでの道のりは長いものだった。右肩関節唇を断裂し、2010年にテキサス州の独立リーグ球団で復帰を目指すまで、完全に野球から離れていた時期もあった。
2011年、マーティンはレッドソックスと契約したが、2013年12月のトレードでロッキーズへ移籍。翌2014年、念願のメジャーデビューを果たした。しかし、2014年のロッキーズ、2015年のヤンキースでも結果を残せず、プロ野球選手としてのキャリアを継続するために日本球界へ移籍。2016~17年には北海道日本ハムファイターズで防御率1点台の大活躍を見せた。
2018年、地元球団のレンジャーズでメジャー復帰。それ以降、8シーズンにわたって安定した活躍を続け、レンジャーズ、ブレーブス、カブス、ドジャース、レッドソックスで合計352回2/3を投げ、防御率3.04を記録した。今季は古巣レンジャーズに復帰し、49試合に登板して防御率2.98と年齢を感じさせない投球を見せた。
2024年9月には「2025年が最後のシーズンになる可能性は95%」と語り、今季限りでの現役引退を示唆していたが、不屈のベテランは来季もマウンドに立ち続ける。
2025.12.17 08:57 Wednesday
ジャイアンツが先発補強 右腕ハウザーと2年2200万ドルで合意
16日(日本時間17日)、ESPNのジェフ・パッサンが報じたところによると、ジャイアンツは右腕エイドリアン・ハウザーと2年2200万ドル(約33億円)で合意し、先発補強に成功したようだ。まだ球団からの正式発表は行われていないが、2028年の球団オプション(=球団側に選択権がある契約条項)が盛り込まれていることも明らかになっている。
ジャイアンツは16日(同17日)、タイガースの元クローザーであるジェイソン・フォーリーと1年契約を結んだことを発表し、ブルペンを強化。その直後にハウザーとの合意報道が出た。
今季のハウザーは5月20日まで登板がなかったものの、2025年シーズン前半戦において、最大のサプライズの1つだった。レンジャーズのマイナーで開幕を迎えると、3Aラウンドロックの9登板(うち8先発)で防御率5.03と結果を残せず、5月15日に解雇。しかし、その数日後にホワイトソックスとメジャー契約を結び、5月20日のシーズン初登板(マリナーズ戦)で6回2安打無失点の好投を披露した。
その後も安定した投球が続き、ホワイトソックスでは11度の先発登板で68回2/3を投げて防御率2.10をマーク。相手打者を3本塁打、OPS.661に抑え、被バレル率は4.9%だった。
トレード期限最終日にレイズへ移籍したが、それ以降は前半戦の活躍を維持できなかった。移籍後は10度の先発登板で56回1/3を投げて防御率4.79。7本塁打を浴び、被OPSは.767、被バレル率も7.9%に上昇した。
2月2日に33歳の誕生日を迎えるハウザーは、メジャーでプレーした9シーズンのうち、最初の7年間はブルワーズに在籍。ブルワーズでは129試合(うち97先発)に登板して防御率4.00を記録し、2023年12月にメッツへトレードされた。
2024年、メッツのローテーションに加わったものの、先発では33回2/3で自責点32と打ち込まれ、ブルペンに配置転換。複数のイニングを投げるリリーフ投手として復調したように思えたが、7月末にリリース(解雇)された。その後、カブス、オリオールズとマイナー契約を結んだが、いずれの球団でもメジャー昇格を果たせなかった。
ハウザーは5つの球種を持ち、94マイル(約151キロ)のシンカーが投球の軸となる。水平方向の変化量は17.1インチ(約43センチ)を誇り、これは似たリリースポイントから同じ球速帯で投じられるシンカーの平均よりも1.9インチ(約5センチ)大きい。直近5年間で4度、三振率が20%を下回っているものの、多くのゴロを打たせており、今季のゴロ率48.9%はメジャー全体の上位21%にランクインしている。
新天地ジャイアンツでは、ローガン・ウェブ、ロビー・レイ、ランデン・ループとともに先発ローテーションの一角を担うことが予想される。ジャイアンツは今オフ、複数の先発投手を獲得することを目指しており、ハウザー獲得後も先発投手の補強を継続するとみられる。
ただし、ジャイアンツはフリーエージェント(FA)の投手に大金を投じる意思はないとみられており、フランバー・バルデス、今井達也、レンジャー・スアレスといった好投手の獲得に動く可能性は低い。ジャスティン・バーランダーと再契約を結ぶ可能性は残されており、トニー・ビテロ新監督と親交のあるマックス・シャーザーの獲得に乗り出す可能性もある。また、フレディ・ペラルタ(ブルワーズ)に関心を示していることが報じられており、トレードによる先発補強に動く可能性もありそうだ。
2025.12.17 08:32 Wednesday
カブスがシールバーと再契約へ 今季67試合に登板したベテラン左腕
カブスは今オフ、ブルペン補強を継続しており、16日(日本時間17日)には左腕ケイレブ・シールバーと1年契約で再契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報として伝えている。なお、身体検査の結果待ちのため、球団からの正式発表はまだ行われていない。
38歳のシールバーは今季、カブスの主力リリーフ投手の1人として活躍し、自己最多タイの67試合に登板。58イニングを投げ、防御率2.64、56三振、13四球と安定した働きを見せた。昨季終了後にツインズからフリーエージェント(FA)となり、昨年12月に1年契約でカブスに加入した。
シールバーのほか、ドリュー・ポメランツやブラッド・ケラーもFAとなり、アンドリュー・キットリッジがトレードでオリオールズに戻ったため、今オフのカブスはブルペンが重要な補強ポイントとなっていた。
カブスはすでに4人の投手をブルペンに加えており、右腕フィル・メイトンを2年契約、左腕ホビー・ミルナーを1年契約で獲得。さらに、右腕コリン・スナイダーとマイナー契約を結んだ。メイトンとミルナーの加入はすでに正式発表されている。
1月31日に39歳の誕生日を迎えるシールバーは、メジャー通算414試合に登板して防御率3.26を記録。カブス加入前は、8シーズンにわたってツインズでプレーし、347試合に登板した。ブルワーズ、パドレス、マーリンズ、タイガース、ブレーブスにも在籍経験があるものの、いずれの球団でもメジャーではプレーしていない。
2025.12.17 07:58 Wednesday
ナショナルズがグリフィンと1年契約で合意 ローテ候補として期待
ナショナルズの編成本部長に就任したポール・トボーニは、チームのロースターを眺めていた際、ある特定のエリアに注目した。
「真っ先に考えたのは投手のことだ。先発投手とリリーフ投手の両方だ」とトボーニ編成本部長は先週行われたウィンターミーティングで話していた。
15日(日本時間16日)にレッドソックスとのトレードでマイナー右腕ルイス・ペラレスを獲得したナショナルズは、連日の投手補強を実現。16日(同17日)には30歳の左腕をメジャーの投手陣に加えることになった。
MLB.comのジェシカ・カメラート(ナショナルズ担当)とマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、ナショナルズは左腕フォスター・グリフィンと1年契約を結ぶことで合意。まだ球団からの正式発表は行われていないが、1年550万ドル(約8億2500万円)の契約であることが報じられており、さらに最大100万ドル(約1億5000万円)の出来高も盛り込まれているようだ。
これは、10月にナショナルズの編成本部長に就任したトボーニにとって、初めてのフリーエージェント(FA)補強となる。
グリフィンは日本プロ野球の読売ジャイアンツで3年間プレーし、合計315回2/3を投げて18勝10敗、防御率2.57を記録。今季は78イニングを投げて防御率1.62、77三振の好成績を残し、オールスターに選出されたが、後半戦に右膝を痛めて離脱した。2022年以来、4年ぶりのメジャー復帰となる。
ナショナルズでは先発ローテーション争いに加わることが予想される。先発陣は若手が多く、グリフィンの経験値は重宝されるはずだ。33歳の右腕トレバー・ウィリアムスは7月に右肘の手術を受けてリハビリ中。現在の先発ローテーションには左腕マッケンジー・ゴアのほか、ジェイク・アービンとケイド・カバリの両右腕らが名を連ねているが、エース格のゴアにはトレードの噂が絶えない。
グリフィンは2014年、高校卒業時にロイヤルズからドラフト1巡目指名を受けてプロ入り。2020年にメジャー昇格を果たしたが、デビュー戦で負傷し、トミー・ジョン手術を受けることになった。2022年にメジャー復帰を果たし、夏場のトレードでブルージェイズへ移籍。メジャー通算では7試合(すべてリリーフ)に登板し、1勝0敗、防御率6.75を記録している。
メジャーでの最後の登板は、ブルージェイズ時代の2022年9月22日。その後、同年11月にブルージェイズからリリース(解雇)され、活躍の場を日本に移した。
ナショナルズ先発陣は今季、メジャーワースト2位の防御率5.18に終わり、9イニングあたりの三振数(7.56)もメジャー25位にとどまった。なお、ブレイク・ビュテラ新監督の就任に伴ってコーチングスタッフを刷新し、サイモン・マシューズが投手コーチ、ショーン・ドゥーリトルが投手コーチ補佐に就任することが決まっている。
2025.12.17 07:36 Wednesday
ブレーブスが正遊撃手を確保 キム・ハソンと1年2000万ドルで再契約
金河成(キム・ハソン)がブレーブスに復帰することが決まった。15日(日本時間16日)、ブレーブスは1年2000万ドル(約30億円)で再契約を結んだことを発表した。
30歳のキムは今季終了後、年俸1600万ドル(約24億円)の選手オプション(=選手側に選択権がある契約条項)を破棄してブレーブスからフリーエージェント(FA)となった。このオプションは、昨オフにレイズと結んだ契約に付属していたものだ。キムは今季レイズの一員としてスタートし、9月1日にウエーバーでブレーブスへ移籍した。
韓国出身のキムにとって、今季はフラストレーションのたまるシーズンだった。昨年10月に受けた右肩手術の影響で、今季は大幅に出遅れることになり、7月にようやくレイズデビュー。しかし、右ふくらはぎ痛を抱えながらのプレーを強いられ、2度の負傷者リスト入りがあった。
結局、レイズでは24試合しか出場できず、ブレーブス移籍後の24試合と合わせて、今季はわずか48試合の出場に終わった。打撃成績は打率.234、5本塁打、17打点、出塁率.304、OPS.649、OPS+83と低調。自慢の守備面でもOAA(Outs Above Average:平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)-3と精彩を欠いた。
2024年シーズンまでの活躍と比較すると、特に守備面では例外的に出来の悪いシーズンとなってしまった。キムは2020年12月にパドレスと4年2800万ドル(約42億円)の契約を結び、7年間プレーした韓国プロ野球からメジャーリーグへ移籍。パドレスでプレーした4年間では540試合に出場して打率.242、47本塁打、78盗塁、出塁率.326、OPS.706、OPS+99をマークし、守備面ではOAA+23を記録した。
ベストシーズンは2023年で、本塁打(17)、盗塁(38)、OPS(.749)の各部門で自己最高の成績をマーク。ベースボール・リファレンス版のWARは5.4に達し、ユーティリティ部門でゴールドグラブ賞を受賞した。その守備力の高さが評価され、パドレスは2022年12月にスター遊撃手のザンダー・ボガーツを11年2億8000万ドル(約420億円)の大型契約で獲得していたにもかかわらず、2024年シーズンはキムを正遊撃手として起用した。
ブレーブスはキムとの再契約により、最大の弱点だった遊撃手の補強を完了。アストロズからトレードで獲得したマウリシオ・デュボンをスーパーユーティリティとして起用することが可能になった。また、噂されていたボー・ビシェット獲得の可能性も消滅したと判断していいだろう。
2025.12.16 11:39 Tuesday






