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首位タイガースがガーディアンズに逆転勝利 独走の秘訣は切り替え

【ガーディアンズ1-2タイガース】クリーブランド/プログレッシブフィールド、7月4日(日本時間5日)

 ア・リーグ中地区首位のタイガースは、きょうから同地区4位のガーディアンズのホームに乗り込み、3連戦がスタート。その初戦は接戦の末、タイガースが制した。タイガースは4位ガーディアンズとのゲーム差を13.5まで拡大。一方のガーディアンズは連敗が泥沼の8にまで伸びてしまった。前半戦を前に独走体制に入りつつあるタイガースの強さの秘密は、浮き沈みをものともしない切り替える力かもしれない。

 タイガースは先日のナショナルズとの3連戦では、第2、3戦に連敗を喫して負け越し。しかし、昨季のディビジョン・シリーズ以来の再訪となるプログレッシブフィールドでのライバルとの再戦で、その連敗を引きずることはなかった。「今年は本当に良いプレーができているが、良いシリーズの後はリセットし、悪いシリーズの後もリセットしている」とはAJ・ヒンチ監督。勝って兜の緒を締め、悪い結果の後にも当然切り替える。その意識の徹底によってか、タイガースは今季3連敗以上の連敗を喫していない。

 「負けることもあるが、僕たちは良いマインドセットを持っている。僕たちは毎日変わっていく。(ナショナルズに2連敗したことは)分かっているけど、次の日には必ず勝つために、そして勝つために全力を尽くすんだ」と語ったのは、きょうのヒーローとなった外野手ウェンシール・ペレスだった。ペレスは攻守で悪い流れを断ち切り、試合の趨勢を変えるパフォーマンスを見せた。

 初回、タイガース先発のリース・オルソンは、負傷者リストからの復帰初戦とあっておぼつかない立ち上がり。ホセ・ラミレスに14号先制ソロを献上し、その後もピンチを招いた。二回にも1死二塁からライト前にヒットを浴びてしまい、ガーディアンズに2点目が加わったと思われた。しかし、タイガースのライトを守るペレスが果敢にチャージし、二塁走者を本塁でアウトに。今季のタイガースの選手としては最速となる97.9マイルのバックホームを見せ、ガーディアンズの流れを断ち切った。

 そして三回、1死で打席が回ってきたペレスは、ガーディアンズ先発のスレイド・セッコーニを捉え、同点の7号ソロ。さらに四回にはザック・マッキンストリーにも6号勝ち越しソロが飛び出した。勝ち越したタイガースは、先発のオルソンが4回1/3を1失点と粘ると、2番手タイラー・ホルトンが2回2/3、トミー・ケインリーが0回2/3、最後はウィル・ベストが1回1/3と3投手が無失点リレー。タイガースは虎の子のリードを守り抜き、同地区ライバル相手に大きな逆転勝利を挙げた。

 本職が二塁手のペレスは、2年前から初めて外野手に挑戦。「驚いた。あんなに速い球を投げたことがなかったからね」と、練習以上の成果が出たことに満足気だった。2年目のペレスは、5月下旬の昇格後に定位置を獲得。OPS.881を記録するなどブレイク中で、グレイバー・トーレスとライリー・グリーンのオールスターコンビの間を打つ3番打者に定着しつつある。

 まだ7月上旬にもかかわらず、タイガースは2位ツインズに12.5ゲームの差を付けて首位を独走。破竹の勢いを維持するタイガースの行く手を阻むチームは、まだ現れそうにない。

2025.7.5 16:10 Saturday

新人の活躍でアスレチックスが勝利 名手・クラークが打撃で特大弾

【アスレチックス11-2ジャイアンツ】サクラメント/サターヘルス・パーク、7月4日(日本時間5日)

 5月にデビューして以来、アスレチックスの新人デンゼル・クラークはその守備力で名を轟かせてきた。そして、プロスペクト時代から、クラークが期待を受けていた理由は、守備力だけではない。4日のジャイアンツ戦ではクラークが自身のパワーポテンシャルを特大のホームランで示し、またいつも通り守備の好プレーも見せ、アスレチックスを勝利に導いた。

 アスレチックスは初回からジャイアンツ先発のジャスティン・バーランダーを攻めた。初回にブレント・ルーカーのタイムリーで先制すると、二回には新人のマックス・マンシー、オールスターの先発ショートに選出されたジェイコブ・ウィルソン、そして再びルーカーがタイムリーを放って、早くも5点のリードを奪う。続く三回には、きょう負傷者リストから復帰したザック・ゲロフの犠牲フライで6点目を挙げ、バーランダーをここでノックアウトした。

 六回、先頭のクラークが三塁打で出塁すると、続くローレンス・バトラーがタイムリーでかえして7点目。そして走者を一人置いてニック・カーツが13号2ランを放ち、アスレチックスは一気にジャイアンツを突き放した。カーツはアガスティン・ラミレス(マーリンズ)を抜き、本塁打数で新人トップに。6月の最優秀新人に輝いた昨季のドラ1は、新人王レースを突っ走る同僚・ウィルソンのライバルとして名乗りを上げている。

 その後の七回、走者を一人置いてクラークが左中間へ471フィート(約144メートル)の特大2ラン。これでリードを11-0に広げたアスレチックスは、6回を無失点に抑えた先発のJP・シアーズから新人のジャック・パーキンスへとつなぎ、2人の継投でジャイアンツを振り切った。

 クラークの471フィート弾は、今季のMLBで3番目の特大弾だった(1位はマイク・トラウトの484フィート弾、2位はバイロン・バクストンの479フィート弾)。そしてスタットキャスト導入後では、アスレチックスの球団史上5位の飛距離だった。

 今季の本塁打の飛距離ランキングに名を連ねるのは、トップ3に入るトラウトとバクストン、そしてアーロン・ジャッジやロナルド・アクーニャJr.らを筆頭に強打者揃い。その中でクラークは、この試合の前までシーズン打率は.189に過ぎなかった。クラークはマイナー時代は最高で年間15本塁打を放ったこともあり、MLBでも平均以上のバットスピードを記録するなど、素質は備えている。しかし、MLBレベルの投手相手にまだ適応はできていなかった。

 クラークはキャリア初のマルチ長打(三塁打、本塁打)を記録したきょうの活躍の要因について、「最大の要素は単純化」だと語った。MLBでは球速、変化、コマンドにしても最高レベルを相手にしなければならず、その中で人並み外れて長い手足を持つクラークにとっては、シンプルなスイングへの意識は欠かせない。

 そして、クラークは得意の守備でも美技を披露。八回2死、右中間に飛んだライナーにダイビングし、地面すれすれで見事なキャッチを見せた。

 再建期からなかなか抜け出せないアスレチックスだが、クラークやカーツ、ウィルソンら若手の成長が希望の光となっている。

2025.7.5 16:02 Saturday

オールスターの先発は? スクバルが本命、NLは3人が有力か

 7月6日(日本時間7日)、2025オールスターゲームのロースターが発表される。既に明らかになっている投票で選出された野手のスターティングメンバーに加え、投手陣も発表となり、山本由伸(ドジャース)や菊地雄星(エンゼルス)らの選出が期待される。全体のロースターが発表される前に、今年のオールスターゲームで先発投手の栄誉に輝くかもしれない投手たちを見てみよう。

 ア・リーグにおける大本命は、昨季のサイ・ヤング賞投手であるタリク・スクバルだ。投手三冠に輝いた昨季からさらに進化を続け、今季は109回を投げて138三振に対してわずか13四球、そして防御率2.15を記録している。昨季も前半戦だけで10勝、防御率2.41、100三振と好調だったが、惜しくも先発投手の栄誉は逃した左腕は、今季満を持して大役を務めるかもしれない。

 そのスクバルに次ぐ候補と見られる投手は4人。スクバルを凌ぐ防御率1.85を記録しているハンター・ブラウン(アストロズ)、こちらもスクバルを凌ぐ144三振を奪っているギャレット・クローシェ(レッドソックス)、スクバルに並ぶ10勝に加え、リーグ2位の防御率2.13を残しているマックス・フリード(ヤンキース)、そして同じく防御率2.17と復活のシーズンを送っているジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)がそうだ。

 一方のナ・リーグは、昨季の先発投手を新人ながら務めたポール・スキーンズが最有力。スキーンズはナ・リーグトップの防御率2.03を記録している。

 しかし、スキーンズのライバルも強力だ。ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)はリーグトップの113回2/3を消化し、総合指標fWARで1位のスキーンズ(3.5)に肉薄する3.4を記録。そして同じくfWAR3.4を記録するザック・ウィーラー(フィリーズ)は、136三振でリーグトップに立ち、防御率2.27でリーグ2位に入っている。どちらも近年のナ・リーグを代表する名投手だが、まだオールスターでの先発経験はない。

 先発の大役は、上記の投手の中から選ばれる可能性が高いだろう。彼ら以外のダークホースとしては、ア・リーグはフランバー・バルデス(アストロズ)、クリス・ブービッチ(ロイヤルズ)、カルロス・ロドン(ヤンキース)、ジョー・ライアン(ツインズ)の4人。そしてナ・リーグでは山本由伸(ドジャース)、マッケンジー・ゴア(ナショナルズ)、アンドリュー・アボット(レッズ)、ロビー・レイ(ジャイアンツ)、クリストファー・サンチェス(フィリーズ)、ソニー・グレイ(カージナルス)らが挙げられた。

2025.7.5 14:13 Saturday

ヤンキースが5連敗 サブウェイ・シリーズでメッツに逆転負け

【メッツ6-5ヤンキース】ニューヨーク/シティフィールド、7月4日(日本時間5日)

 ヤンキースが苦境に陥っている。先日のブルージェイズとの4連戦ではスイープ(4連敗)を喫し、ア・リーグ東地区の首位から陥落。この日、メッツ戦の敗北で連敗は5に伸び、直近21試合で15敗を喫している。

 「何が起こっているのか、理解するのは難しい」と試合後に絞り出したのは、ヤンキースのルーク・ウィーバーだった。守護神として抜群の安定感を誇っていた右腕は、負傷者リストからの復帰後に一転して不調に。復帰後の7試合は防御率13.51と打ち込まれ、中でも被本塁打が増加している。

 きょうのメッツ戦でも、ウィーバーの一発病が結果的に試合を決定づけてしまった。

 クロスタウンライバル(同じ都市のホームを置くライバル)であるメッツの本拠地に乗り込んでの3連戦の初戦、ヤンキースは序盤に主導権を握った。先発マーカス・ストローマンが5回3失点と堅実にゲームメイク。打線もジェイソン・ドミンゲスのマルチ本塁打、アーロン・ジャッジの32号、コディ・ベリンジャーの13号で5得点を入れた。

 しかし、リリーフ投手陣が仕事を果たせなかった。5-3とリードして迎えた六回、2番手イアン・ハミルトンがブレット・ベイティに9号ソロを被弾して1点差に。そして1点リードの七回、4番手のウィーバーがジェフ・マクニールに9号2ランを浴び、試合を5-6とひっくり返されてしまった。それが決勝点となり、メッツに5-6で敗北した。

 先発のストローマンは「ルークが昨年、そして今年に入ってからもどれほど好調だったか、みんな忘れていると思う。だから、何度か苦戦したとしても、全体から見れば大したことはない」と、ウィーバーを庇った。アーロン・ブーン監督も「彼にはこれを乗り越える力がある。彼はキャリアの中で、成功と失敗を何度も経験してきた」と苦労人の守護神の復活に期待を寄せる。

 そして、実際にヤンキースにとってはウィーバーの復活は必要不可欠だ。投手陣は今や故障者が続出し、代役候補は少ない。救援右腕フェルナンド・クルーズに加え、先発右腕クラーク・シュミットも故障離脱となり、ヤンキースは厳しい運用を迫られている。

 また、ヤンキースのジャッジは「2番・ライト」でスタメン出場。32号ソロを含む4打数2安打で、シーズン成績は打率.365、OPS1.214に改善した。

2025.7.5 11:38 Saturday

ドジャースがWソックス3連戦をスイープ 快投のメイを打線が援護

【ドジャース6-2ホワイトソックス】ロサンゼルス/ドジャー・スタジアム、7月3日(日本時間4日)

 八回途中まで4安打、9三振、1四球、2失点という素晴らしいピッチングを見せたダスティン・メイ(ドジャース)。しかし、八回にブルックス・ボールドウィンに4号2ランを浴びた直後に交代となり、明らかに自身のピッチングに納得していないような素振りを見せた。

 普段から感情を表に出すタイプのメイだが、チームの勝利に大きく貢献したとはいえ、六回途中までパーフェクト、七回まで無失点と見事なパフォーマンスを見せていただけに、自身の登板の終わり方に納得がいかなかったのだろう。

 メイが先発登板で八回のマウンドに立つのは、メジャーリーグのキャリアで初めてのことだった。しかし、先頭打者のジョシュ・ロハスにヒットを許すと、次打者ボールドウィンには4号2ランを被弾。ボールドウィンに打たれたシンカーは、メイがこの試合で投じた最後の1球となった。

 それでも2023年3月31日のダイヤモンドバックス戦以来1年半ぶりに7イニングを投げ抜き、特に最初の5イニングは打者15人をパーフェクト。メイの降板時にはドジャー・スタジアムの観客席から大歓声が送られた。

 2年ぶりの戦列復帰を果たした今季、メイはすでに未知の領域に足を踏み入れている。投球イニング数(89回2/3)は、すでにキャリアハイ(2020年の56回)を30イニング以上も更新。6月に先発のマウンドに立ったのもキャリアで初めてのことだった。故障者が続出している先発陣において、離脱することなくローテの一角を担い続けているメイは、ドジャースにとって極めて貴重な存在だ。

 ドジャースは初回に四球で出塁した大谷翔平をフレディ・フリーマンがタイムリー二塁打でかえし、1点を先制。三回にはフリーマンの2点タイムリー二塁打とマイケル・コンフォートの7号2ランで5-0とリードを広げた。

 七回には打撃不振が続いていたムーキー・ベッツがダメ押しの10号ソロ。八回に2点を返されたものの、タナー・スコットとカービー・イェーツがホワイトソックスの反撃を封じ、ホワイトソックス3連戦をスイープした。

 ドジャースの大谷は「1番・DH」でスタメン出場し、2打数ノーヒットに終わったが、四球で2度出塁し、いずれもフリーマンのタイムリーで生還。2得点でチームの勝利に貢献した。今季の打撃成績は打率.284、30本塁打、56打点、出塁率.385、OPS1.012となっている。

2025.7.4 13:58 Friday

有望株コンビの活躍でカブスがサヨナラ勝ち ホートン好投、ショウ決勝打

【カブス1-0ガーディアンズ】シカゴ/リグレー・フィールド、7月3日(日本時間4日)

 カブスのケイド・ホートンは、まだ短いキャリアながらも自己最高のピッチングを見せた。また、ブルペン陣もここ2カ月の好調を維持し、4人の投手が合計3イニングを無失点。そして十回にマット・ショウがガーディアンズの守護神エマニュエル・クラセからセンターへの犠飛を放ち、カブスは1-0のサヨナラ勝ちでガーディアンズ3連戦をスイープした。

 勝利の立役者となったのは投打の有望株だった。先発のホートンは前回登板、敵地でのアストロズ戦で自己ワーストの7失点を喫したが、汚名返上の素晴らしいピッチングを披露した。

 自己最長の7イニングを投げ、5安打、5三振、2四球、無失点という見事なパフォーマンス。捕手リース・マグワイアによる2度の盗塁刺やガーディアンズ打線の拙攻にも助けられ、メジャー昇格後の10度の登板の中で最高のピッチングだった。

 一方の打線は、制限リスト入りしたルイス・L・オルティスに代わって急遽先発した左腕ジョーイ・キャンティロをはじめとするガーディアンズ投手陣を打ちあぐねた。三回と四回にいずれも複数の走者を出したものの、後続が倒れて無得点。しかし、十回1死三塁の場面でショウがセンターへの犠飛を放ち、白熱の投手戦に終止符を打った。

 カブスの鈴木誠也は「3番・右翼」でスタメン出場して4打数1安打。初回にライトへのヒットを放ち、連続試合安打を3に伸ばした。今季の打撃成績は打率.261、23本塁打、73打点、出塁率.318、OPS.865となっている。

2025.7.4 12:19 Friday

Wソックスの有望株コルソン・モンゴメリーのメジャー昇格が決定

 ホワイトソックスは「MLBパイプライン」の有望株ランキングで球団5位・全体95位の評価を受けているコルソン・モンゴメリーをメジャーに昇格させる方針を固めたようだ。まだ球団からの公式発表は行われていないが、MLB.comは複数の情報筋から確認を取った。

 23歳のモンゴメリーは2021年ドラフト1巡目(全体22位)指名でプロ入りした強打の遊撃手。190センチ・104キロという立派な体格を持ち、プロ入り後は着実に成長を遂げ、プロ入り4年目の昨季、マイナー最上級の3Aに到達した。

 左打者のモンゴメリーは、将来的にメジャーで30本塁打を狙えるパワーを持ち、肩も強い。大柄なわりには守備範囲も広く、強打の遊撃手としての活躍が期待されている。2023年はマイナー3階級合計でOPS.939の好成績をマーク。昨季は初の3Aで打率.214、OPS.710と苦戦したが、それでも18本塁打と持ち前の長打力を発揮した。

 3Aの環境にも慣れ、さらなる成長が期待された今季だが、4月末の時点で打率.149、3本塁打とスロースタートに。しかし、5月以降は徐々に調子を上げ、6月は16試合に出場して打率.281、6本塁打、16打点、OPS1.010をマークした。三振率の高さといった課題は残るものの、状態が上がってきたタイミングでメジャー昇格が決まった。

 強打の大型遊撃手として、コリー・シーガー(レンジャーズ)と比較されることが多いモンゴメリー。将来的には、シーガーのようなスター遊撃手として、ホワイトソックスを牽引していくことが期待される。

 なお、今春のスプリング・トレーニングで正遊撃手候補に挙げられていたモンゴメリーだが、9打数1安打(その1安打はホームラン)と結果を残せなかっただけでなく、背中の故障もあり、3月11日にマイナー降格が決定。それから約4カ月が経過し、満を持してメジャーの舞台に登場する。

2025.7.4 11:41 Friday

エンゼルスが再び5割復帰 ネトとアデルがそれぞれ3安打の活躍

【ブレーブス1-5エンゼルス】アトランタ/トゥルイスト・パーク、7月3日(日本時間4日)

 ザック・ネト(エンゼルス)は直近5試合で13打数連続ノーヒットの状態でブレーブス3連戦の最終戦を迎えた。そして、連続ノーヒットはあっという間に終了した。

 初回の第1打席でレフトへのヒットを放ったネトは、この一打で勢いに乗り、二回に二塁打、四回には13号ソロを放つ活躍。三塁打が出ず、サイクル安打は逃したものの、5打数3安打1打点、3得点をマークし、チームの勝利に大きく貢献した。

 ネトの3安打は、いずれもブレーブス先発のブライス・エルダーから放ったもの。エンゼルスは序盤からエルダーを攻略し、四回までに2本のアーチを含む7安打を浴びせて4点を奪った。

 初回はネトのヒットからチャンスを広げ、ジョー・アデルのタイムリーで先制。二回にはネトの二塁打の直後にノーラン・シャニュエルが8号2ランを放ち、四回にネトの一発で4-0とリードを広げた。

 エンゼルスはその後、六回にテイラー・ウォードのタイムリー三塁打で1点を追加。先発のホセ・ソリアーノが7回3安打無失点、7三振の好投を見せるなど、ブレーブスの反撃を九回のジュリクソン・プロファーの2号ソロによる1点のみに抑え、5-1で勝利した。

 アデルはネトと同様に5打数3安打1打点の活躍。連続試合安打を自己最長の14に伸ばし、現在継続中の記録としてはレイズのブランドン・ラウ(18試合)に次ぐメジャー2位となっている。

 エンゼルスはブレーブス3連戦の最終戦を制し、2勝1敗で勝ち越し。1勝1敗で迎えた最終戦の連敗を6で止めた。勝率を再び5割に戻し、久々の貯金1を目指して、4日(同5日)から敵地でブルージェイズとの3連戦を戦う。

2025.7.4 11:10 Friday

ドジャース・マンシーが左膝の骨挫傷でIL入り 6週間の戦線離脱か

 ドジャースは2日(日本時間3日)の試合で負傷交代したマックス・マンシーについて、最悪の事態を回避することができたようだ。しかし、しばらくのあいだ、強打の三塁手を欠いた状態での戦いを強いられることになった。

 ドジャースは3日(同4日)、マンシーを左膝の骨挫傷で10日間の負傷者リストに登録したことを発表。マンシーは報道陣に対し、少なくとも6週間は戦列を離れる見込みであることを明かしている。アクシデントが起きたのは、前日のホワイトソックス戦の六回。二塁走者のマイケル・A・テイラーが三盗を狙った際、三塁手のマンシーと交錯した。マンシーは左膝を痛め、しばらくグラウンドに倒れ込んで動くことができなかった。

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合後、マンシーの初期段階の検査結果について、最悪の事態を回避できる見込みであることを示唆していた。その後、マンシーはMRI検査を受け、構造的なダメージがなかったことが確認された。靭帯損傷などの可能性も懸念されたが、骨挫傷で済んだのは不幸中の幸いと言えるだろう。

 とはいえ、シーズン序盤の大スランプを抜け出して、持ち前の強打を発揮していたマンシーにとって、悪いニュースであることに変わりはない。マンシーは6月に打率.333、7本塁打、24打点、OPS1.113の好成績をマーク。シーズントータルの成績も打率.250、13本塁打、55打点、OPS.832まで向上していた。

 なお、ロバーツ監督によると、マンシー不在のあいだはキケ・ヘルナンデスとミゲル・ロハスが三塁手としての出場機会を分け合う見込み。そのほか、トミー・エドマンも三塁手として起用される可能性があるようだ。また、マンシーの離脱に伴い、2023年のアメリカン・リーグ盗塁王であるエステウリー・ルイーズのメジャー昇格が決まっている。

2025.7.4 10:06 Friday

マリナーズ・ローリー、メッツ・ソトらが6月の月間MVPに選出

 3日(日本時間4日)、6月の月間アワードの受賞者が発表された。月間最優秀選手にカル・ローリー(マリナーズ)とフアン・ソト(メッツ)、月間最優秀投手にハンター・ブラウン(アストロズ)とザック・ウィーラー(フィリーズ)、月間最優秀新人にニック・カーツ(アスレチックス)とジェイコブ・ミジオロウスキー(ブリュワーズ)、月間最優秀救援投手にジョシュ・ヘイダー(アストロズ)とデービッド・ベッドナー(パイレーツ)が選出されている。

ア・リーグ月間最優秀選手:カル・ローリー(マリナーズ)

 本塁打王争いの先頭を走るローリーは、6月26試合に出場して打率.300、11本塁打、27打点、3盗塁、OPS1.088の好成績をマーク。今季ここまで33本塁打を放ち、これはア・リーグ記録に並ぶシーズン62本塁打ペースとなっている。月間11本塁打は、12本塁打を放った今年5月に次ぐ自己2位の数字。オールスター・ゲームにファン投票で選出され、すでにホームラン・ダービーの出場も決まっている。

ナ・リーグ月間最優秀選手:フアン・ソト(メッツ)

 メッツ移籍の今季はスロースタートとなったが、6月は球団の歴史のなかでも上位の活躍を見せ、27試合で打率.322、11本塁打、20打点、2盗塁、OPS1.196の好成績。月間11本塁打は球団史上3位タイの記録であり、OPS1.196は6月メジャートップだった。意外にも月間MVPを受賞したのは今回が初めてだが、これが最後にはならないだろう。

ア・リーグ月間最優秀投手:ハンター・ブラウン(アストロズ)

 今季メジャーで唯一、防御率1点台を維持しているブラウンだが、それは6月の活躍が大きかった。5先発で1勝0敗ながら防御率1.19、被打率.130、WHIP0.82と素晴らしいパフォーマンス。26日(同27日)のフィリーズ戦で7回3安打無失点、9三振の好投を見せるなど、1カ月をわずか4失点に抑え、月間防御率1.19はリーグトップだった。昨季の後半戦から好投を続けているが、月間MVPに選ばれるのは今回が初めてである。

ナ・リーグ月間最優秀投手:ザック・ウィーラー(フィリーズ)

 ウィーラーは30日(同7月1日)のパドレス戦で8回6安打無失点、10三振という見事なパフォーマンスを見せ、歴史的な活躍を見せた6月を締めくくった。5先発で2勝1敗、防御率0.58、被打率.180、WHIP0.87という好成績を残し、月間防御率0.58はもちろんメジャートップ。31イニングを投げて42三振を奪った。月間MVPは2022年5月に続いて自身2度目だが、35歳になっても成長を続けている。

ア・リーグ月間最優秀新人:ニック・カーツ(アスレチックス)

 アスレチックスは5月のジェイコブ・ウィルソンに続き、2カ月連続で月間最優秀新人を輩出することになった。カークは9日(同10日)に負傷者リストから復帰し、その直後からインパクトのある活躍を披露。19試合で打率.264、7本塁打、17打点、OPS.926と自慢の強打を発揮した。そのなかにはアストロズとのシリーズで放った2本のサヨナラ弾も含まれている。

ナ・リーグ月間最優秀新人:ジェイコブ・ミジオロウスキー(ブリュワーズ)

 わずか3先発で月間最優秀新人に選ばれるのは簡単なことではない。しかし、それと同様に、ミジオロウスキー以上の鮮烈なデビューを飾るピッチャーのことを想像するのも難しい。ミジオロウスキーは12日(同13日)のデビュー戦で5イニングを無安打に抑えると、続く20日(同21日)の登板では六回までパーフェクト。最終的には3先発で16イニングを投げ、3勝0敗、防御率1.13、19三振、被打率.061、WHIP0.63という驚異的な成績を残した。

ア・リーグ月間最優秀救援投手:ジョシュ・ヘイダー(アストロズ)

 6月は登板機会が増え、14試合に登板したヘイダー。投げるたびに、チームの期待に応え、13回2/3を投げて4勝1敗9セーブ、防御率1.98、22三振、被打率.128、WHIP0.51という支配的なピッチングを見せた。月間9セーブはメジャートップで、6月メジャー最高の19勝7敗を記録したチームの快進撃に大きく貢献した。

ナ・リーグ月間最優秀救援投手:デービッド・ベッドナー(パイレーツ)

 開幕直後にマイナー降格の屈辱を味わったベッドナーだが、4月19日(同20日)の再昇格後は28回2/3を投げて防御率1.95と安定。2022年から2年連続でオールスター・ゲームに選ばれた実力を遺憾なく発揮し、6月は10登板で2勝1敗5セーブ、防御率0.00、被打率.121、WHIP0.70と好投した。月間最優秀救援投手に選ばれるのは2022年5月以来である。

2025.7.4 09:42 Friday

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