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オリオールズ シーズン最後の1カ月は6人制ローテーションを採用へ

 9月に入ると、オリオールズ先発陣の起用法が変わる。オリオールズは2025年シーズンの残りを6人制の先発ローテーションで戦うことを選択した。

 27日(日本時間28日)、オリオールズのトニー・マンソリーノ監督代行は本拠地でのレッドソックス戦の試合前、シーズン最後の1カ月を6人制の先発ローテーションで戦う方針を明かした。マイナーでのリハビリ登板を終えた右腕タイラー・ウェルズの復帰が迫っており、先発の頭数が十分に揃ったからだ。

 オリオールズは26日(同27日)のレッドソックス戦でカイル・ブラディッシュが復帰。トミー・ジョン手術後の初登板でクオリティスタートを達成し、10三振を奪う好投を見せた。

 ディーン・クレーマーと菅野智之の両右腕、トレバー・ロジャースとケイド・ポビッチの両左腕にブラディッシュとウェルズが加わり、6人制の先発ローテーションを形成。全員が健康であれば、シーズン終了まで、この6人がローテーションを回していくことになる。

 マンソリーノ監督は「今季の残り試合で、通常の休息(=中4日)で登板する投手は1人もいないと思う」と語った。

 オリオールズの今回の決断には、いくつかの理由がある。ポストシーズン進出の可能性はかなり低いため、2026年シーズンを見据えた育成と準備に取りかかっているのだ。

ブラディッシュとウェルズは大きな手術から復帰したばかり

 オリオールズはポストシーズン進出の可能性が低いため、選手たちに無理をさせる必要はない。ブラディッシュとウェルズは来季の主力投手として期待されており、手術明けの両投手を中5日以上の間隔で登板させるのは理にかなっている。

 復帰戦でのブラディッシュのピッチング、そして登板後の状態もマンソリーノ監督代行を安心させた。指揮官は「彼のリハビリは正式に終了した。もうリハビリは必要ない。彼はメジャーリーグの先発投手だ」とブラディッシュの完全復活を宣言している。

 ウェルズは9月1日(同2日)から始まるパドレス3連戦で復帰する予定。9月に入るとアクティブロースターが26人から28人に拡大されるため、先発投手を1人増やす余裕が生まれる。ウェルズは2023年に7勝6敗1セーブ、防御率3.64と堅実な活躍を見せており、ブラディッシュとともに復活が期待されている。

クレーマーと菅野にとって長い1年

 負傷者が続出した今季のオリオールズにおいて、クレーマーと菅野は先発ローテーションを守ってきた。2人ともすでに多くのイニングを投げている。

 クレーマーは今季ここまで152回1/3を投げ、キャリアハイ(2023年の172回2/3)に迫っている。昨季は負傷離脱があったため、129回2/3しか投げておらず、昨季との比較では大幅なイニング増加となっている。

 メジャー1年目の菅野は25先発で137回1/3を投げ、10勝6敗、防御率4.06を記録。35歳の菅野が160イニング以上を投げたのは投手三冠に輝いた2018年が最後であり、オリオールズには菅野に休息を与えたいという思惑もある。

 マンソリーノ監督代行は「(負傷者が戻ってきたことで)ディーンとトモに1日分の余裕を与えることができる。いいことだ」と語っている。

ブランドン・ヤングはどうなるのか

 今季12試合に先発したヤングは左ハムストリングを痛めて22日(同23日)に負傷者リスト入り。27日(同28日)には60日間の負傷者リストに移行したことが発表され、正式にシーズン終了となった。

 ウェルズの準備がまだ整っていなかったため、オリオールズは27日(同28日)のレッドソックス戦をブルペンゲームで乗り切った。

 ヤングのデビューイヤーは浮き沈みの激しいものとなったが、7月8日のメッツ戦ではイマキュレートイニング(=9球で3者連続3球三振)を達成。7月29日のブルージェイズ戦では完全試合に迫る快投を見せ、待望のメジャー初勝利を手にした。

 12度の先発登板で1勝7敗、防御率6.24を記録したヤングは「タフな1年だった。いい点よりも悪い点ばかり見てしまうけれど、冷静に振り返る必要があると思う。いい点もあったし、悪い点もあった。メジャー1年目で多くのことを学ぶことができたから、来季またマウンドに立つのを楽しみにしているよ」と語った。

2025.8.28 12:37 Thursday

パイレーツの有望株チャンドラーが4回無失点の好投でメジャー初勝利

【カージナルス1-2パイレーツ】セントルイス/ブッシュスタジアム、8月27日(日本時間28日)

 パイレーツの有望株ババ・チャンドラーは22日(同23日)の華々しいデビュー戦で数多くの「初」を記録したが、おそらく最大の「初」をまだ達成していなかった。メジャー初勝利だ。

 そして、中4日で登板したメジャー2度目のマウンドで記念すべき初勝利を手に入れた。

 22歳のチャンドラーは2021年ドラフト3巡目指名でプロ入り。着実にマイナーの階段を上り、現在は「球界最高の投手プロスペクト」という評価を得ている。敵地でのカージナルス4連戦の3戦目、チャンドラーは四回から2番手としてマウンドに上がり、メジャー初勝利を挙げた。

 チャンドラーは初セーブを挙げたデビュー戦と同様に、リリーフで4イニングを無失点に抑えた。3つの三振を奪い、与えた四球は1つだけ。ヒットも1本しか許さない圧巻のピッチングだった。

 球数は前回登板の40球から53球に増加。自慢のファストボールは100マイル以上を7度計測し、カージナルス打線から8つの空振りを奪った。

 パイレーツは先発のカルメン・マジンスキーが3回3安打1失点で降板。チャンドラーは四回をわずか9球で三者凡退に抑えたあと、五回は1死一、二塁のピンチを背負ったが、イバン・ヘレーラとアレック・バーレソンを打ち取り、無失点で切り抜けた。

 六回と七回は安定したピッチングを見せ、許した走者は死球による1人だけ。最後はラーズ・ヌートバーをセンターライナーに打ち取り、4イニングを投げ抜いた。

 八回は3番手のアイザック・マットソンが三者凡退に抑える好投。1点リードの最終回はデニス・サンタナが締めくくり、10セーブ目を挙げた。

 パイレーツ打線は1点ビハインドの六回に一塁ウィルソン・コントレラスのエラーなどで無死満塁の大チャンスに。ブライアン・レイノルズが凡退したあと、トミー・ファムが逆転の2点タイムリーを放ち、チャンドラーに勝ち投手の権利をプレゼントした。

2025.8.28 11:35 Thursday

レッドソックス3連勝 1点ビハインドの九回にラファエラが逆転2ラン

【オリオールズ2-3レッドソックス】ボルティモア/オリオールパークアットカムデンヤーズ、8月27日(日本時間28日)

 レッドソックスの吉田正尚は敵地でのオリオールズ戦に「7番・DH」でスタメン出場したが、セカンドゴロ2つとサードフライで3打数ノーヒット。今季の打撃成績は打率.226、出塁率.276、OPS.616となり、九回の第4打席では代打を送られた。チームは九回にセダン・ラファエラの逆転弾が飛び出し、3-2で勝利。4連戦の初戦から3連勝となった。

 レッドソックスの左中間をカバーするジャレン・デュランとラファエラはともに身体能力が非常に高い選手だ。ところが、七回2死一塁からオリオールズのディラン・カールソンが放った左中間への大飛球をまさかの「お見合い」。3アウト目になるはずの打球がタイムリー二塁打となり、オリオールズに勝ち越し点を献上してしまった。

 しかし、デュランとラファエラには挽回のチャンスがやってきた。1点ビハインドのまま迎えた九回、先頭打者のデュランがレフトへのヒットで出塁すると、続くラファエラは左中間への15号2ラン。敗戦の危機から一転、チームを3-2の逆転勝利に導いた。

 レッドソックス先発のブライアン・ベヨは七回途中まで94球を投げ、5安打2失点(自責点1)、6三振、1四球と安定したピッチング。勝ち投手になることはできなかったが、しっかりと先発の役割を果たした。

 レッドソックスは敵地でのヤンキース、オリオールズとの同地区対決8連戦の7戦目を終え、ここまで6勝1敗。オリオールズ4連戦の最終戦にはエース左腕のギャレット・クローシェが先発し、スイープを狙う。

2025.8.28 10:36 Thursday

ヤンキースが打線爆発で大勝 三回にジャッジ41号など一挙9得点

【ヤンキース11-2ナショナルズ】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、8月27日(日本時間28日)

 ヤンキースは本拠地でのナショナルズ戦に11-2で大勝。三回に打者15人を送り込む猛攻を見せ、41分間にわたる攻撃で一挙9得点のビッグイニングを作った。ナショナルズ3連戦をスイープし、レッドソックス4連戦の最終戦から4連勝。アーロン・ブーン監督は「素晴らしかった。見事な攻撃だった」と6本塁打を含む13安打11得点を記録した打線を称えた。

 初回にトレント・グリシャムの26号先頭打者アーチで先制したヤンキースは三回、ナショナルズ先発のケイド・カバリに襲いかかった。先頭のベン・ライスがライトへのヒットで出塁すると、続くアーロン・ジャッジが41号2ラン。コディ・ベリンジャーも25号ソロで続き、4-0とリードを広げた。

 ヤンキース打線の勢いは止まらず、ジャズ・チザムJr.が四球と盗塁でチャンスを作ると、ジェイソン・ドミンゲスがライトへのタイムリー二塁打を放って追加点。アンソニー・ボルピーがセカンドライナーに倒れたあと、オースティン・ウェルズが打撃妨害で出塁し、ライアン・マクマーンの18号3ランでカバリをノックアウトした。

 ナショナルズの2番手は小笠原慎之介。ヤンキースはグリシャムが見逃し三振に倒れたものの、ライスが甘く入ったスライダーを仕留め、ライトスタンドに22号ソロを叩き込んだ。そのあと、ジャッジのヒットと連続四球で2死満塁となり、ドミンゲスのタイムリー内野安打で2ケタ得点に到達。ボルピーが空振り三振に倒れて3アウトとなったが、41分間の猛攻で一挙9点を奪い、試合序盤で勝利を決定づけた。

 ジャッジはこの回の攻撃について「全員が上手く噛み合った。必要以上のことをせず、みんながいい打席を送ろうとした結果だよ。次から次へといい打席があった。僕のあとにベリンジャーがホームランを打ったし、みんながバトンをつなごうと頑張っていた」と振り返った。

 ヤンキースが1イニングに4本塁打を放ったのは今季3度目。1イニング4本塁打を同一シーズンに3度達成するのはMLB史上初の快挙となった。

 小笠原は四回も続投したが、先頭のオースティン・ウェルズに18号ソロを被弾。1回2/3を投げて4安打3失点、3三振、2四球と精彩を欠き、今季の防御率は5.87に悪化した。

 なお、ナショナルズは一挙9失点を喫した三回にカバリと小笠原が合計77球を投じ、少なくとも2000年以降では2番目に多い球数に。これを上回るのは2003年6月27日のレッドソックス戦で初回に91球を投じたマーリンズだけである。

 ヤンキース先発のマックス・フリードは41分間の猛攻を待たなければならなかったが、7回4安打1失点の好投で14勝目。「(味方の長い攻撃を待たないといけないのは)いい問題だよ。1-0が10-0になったんだからね。もっと悪い状況だってあるんだから」と笑った。

 今回の3連戦では合計26得点/8失点とナショナルズを投打に圧倒。28日(同29日)からは敵地でのホワイトソックス4連戦がスタートし、ここでも打線爆発が期待される。

2025.8.28 09:57 Thursday

パドレス反撃及ばずカード負け越し ダルビッシュ4回4失点で4敗目

【マリナーズ4-3パドレス】シアトル/T-モバイルパーク、8月27日(日本時間28日)

 パドレスのダルビッシュ有は敵地でのマリナーズ戦に先発。ピンチの場面で痛恨の一発を浴び、4回69球を投げて4安打4失点、3三振、1四球という内容で4敗目を喫した。パドレスは反撃及ばず、マリナーズ3連戦を1勝2敗の負け越しで終了。トレード期限後は好調を維持していたが、8月に入って2度目のカード負け越しとなった。

 前回登板のドジャース戦ではアレックス・フリーランドのソロ本塁打による1点のみに抑え、6回1安打1失点と見事なピッチングを披露したダルビッシュ。しかし、中4日のマウンドでは要所で制球が甘くなり、手痛い一発を浴びることになった。

 初回は16球で三者凡退に抑える上々の立ち上がり。二回にエウヘニオ・スアレスのヒットと盗塁でピンチを背負い、ルーク・レイリーに先制のタイムリー二塁打を浴びたが、三回は12球で三者凡退に仕留めるなど、序盤のピッチングは決して悪くなかった。

 状況が一変したのは四回。先頭のフリオ・ロドリゲスにヒットを許すと、二塁への盗塁に捕手フレディ・フェルミンの悪送球が絡んで無死三塁のピンチに。ジョシュ・ネイラーに対しては制球が定まらず、四球を与えて無死一、三塁となった。

 ここで打席には先制点のきっかけとなるヒットを浴びたスアレス。今季41本塁打を放っている長距離砲への初球、90.9マイル(約146キロ)のカットボールが真ん中付近に甘く入り、左中間フェンスの向こう側へ運ばれた。

 後続3人を抑え、4イニングを投げ切ったものの、4回4安打4失点で降板。先発の役割を果たすことができたとは言えないマウンドだった。

 パドレスは六回に反撃し、ギャビン・シーツのタイムリーなどで2点を返して2点差に。マリナーズ先発のブライアン・ウーは六回途中で降板したため、開幕から継続していた6イニング以上の先発登板が「25試合連続」でストップした。

 七回2死一、三塁のピンチでは松井裕樹がマウンドへ。強打者ネイラーをキャッチャーゴロに打ち取ると、続く八回もマウンドに上がり、合計1回1/3を無安打無失点に抑える好リリーフを見せた。

 九回、パドレスは2死二塁からフェルナンド・タティスJr.がタイムリー二塁打を放ち、1点差に。タティスJr.が三塁への盗塁を決め、マリナーズの守護神アンドレス・ムニョスにプレッシャーを与えたが、最後はラモン・ローレアーノがサードゴロに打ち取られ、反撃及ばず3-4で敗れた。

 パドレスは15日(同16日)に始まった13連戦を6勝7敗で終了。オフを1日挟み、29日(同30日)からは敵地でのツインズ3連戦がスタートする。

2025.8.28 09:00 Thursday

パドレス執念の逆転勝ち 9番打者フェルミンのスクイズが決勝点に

【マリナーズ6-7パドレス】シアトル/T-モバイルパーク、8月26日(日本時間27日)

 1カ月前のパドレスだったら、今日の試合には勝てていなかったかもしれない。

 AJ・プレラーGMがトレード・デッドラインで大きく動いてから約4週間が経過した。トレード期限最終日の7月31日(同8月1日)、プレラーGMは22人の選手が絡む5件のトレードを敢行。その積極的な補強がサンディエゴに大きな変化をもたらしている。

 敵地でのマリナーズ3連戦の2戦目、パドレスは7-6で逆転勝利を収めた。打撃好調のラモン・ローレアーノは満塁弾と二塁打を放ち、ライアン・オハーンもマルチ安打を記録。9番打者のフレディ・フェルミンはヒットを放っただけでなく、決勝点となるスクイズを決めた。七回に登板したメイソン・ミラーはマリナーズの上位打線を相手にピンチを招きながらも無失点。この4人は1カ月前、パドレスの選手ではなかったのだ。

 トレードで加入した選手たちが実力を改めて証明したパドレス。新戦力の加入で打線は格段に層が厚くなり、もともと強力だったブルペンはミラーが加わったことでさらに戦力アップした。

 パドレスは初回にローレアーノの21号グランドスラムなどで一挙5点を先制。五回にランディ・アロザレーナの25号3ランとエウヘニオ・スアレスの41号3ランで逆転を許したが、直後の六回にローレアーノの二塁打などでチャンスを作り、ジェイク・クロネンワースのタイムリーとフェルミンの見事なスクイズですぐさまリードを奪い返した。

 逆転後は強力ブルペンの出番。エイドリアン・モレホン、ミラー、ジェレマイア・エストラーダ、ロベルト・スアレスの4人が無失点リレーで1点のリードを守り抜き、首位ドジャースとの1ゲーム差をキープした。

2025.8.27 14:03 Wednesday

カブスがジャイアンツ3連戦の初戦を落とす 首位ブルワーズと6.5差に

【ジャイアンツ5-2カブス】サンフランシスコ/オラクルパーク、8月26日(日本時間27日)

 カブスの鈴木誠也は敵地でのジャイアンツ戦に「3番・DH」でスタメン出場。初回の第1打席でセンターへのヒットを放ち、三回の第2打席では四球を選んで出塁した。3打数1安打(1四球)で連続試合安打を3に伸ばし、今季の打撃成績は打率.244、出塁率.319、OPS.796となっている。チームは2-5で敗れ、首位ブルワーズとのゲーム差が6.5に広がった。

 逆転での地区優勝を狙うカブスだが、ジャイアンツ3連戦の初戦はオールスター左腕のマシュー・ボイドが踏ん張り切れなかった。

 34歳のベテラン左腕は二回1死からウィルマー・フローレスに先制の14号ソロを被弾。初球のフォーシーム、内角を突いた1球だったが、経験豊富なフローレスに上手く打たれ、先制点を献上した。

 ボイドを援護したいカブス打線はジャイアンツ先発のジャスティン・バーランダーに対し、四回2死一、三塁のチャンスで有望株マット・ショウがレフトへの同点タイムリー。続く五回には2死からピート・クロウ=アームストロングの二塁打でチャンスを作り、カーソン・ケリーのタイムリーで勝ち越しに成功した。

 ところが、その直後にボイドがピンチを招き、エリオット・ラモスとラファエル・デバースの連続タイムリーで再びリードを許す展開に。六回には1死からフローレスに四球を与え、続くマット・チャップマンに17号2ランを浴びて無念の降板となった。

 反撃したいカブス打線だったが、七回と八回はいずれも三者凡退。九回1死からダンズビー・スワンソンがセンターへのヒットで出塁したものの、後続が連続三振に倒れ、ジャイアンツ3連戦の初戦を落とした。

 レギュラーシーズン残り30試合で首位ブルワーズと6.5ゲーム差。直接対決は残っておらず、カブスは逆転での地区優勝に向けて負けられない戦いが続いていく。

2025.8.27 13:19 Wednesday

エンゼルス・菊池雄星が4回4安打6失点で9敗目 防御率は3.68に

【レンジャーズ7-3エンゼルス】アーリントン/グローブライフフィールド、8月26日(日本時間27日)

 エンゼルスの菊池雄星は敵地でのレンジャーズ戦に先発。初回に3点を失うなど立ち上がりから不安定なピッチングが目立ち、4回81球を投げて4安打6失点、3三振、3四球で降板した。チームも3-7で敗れ、菊池は9敗目(6勝)。今季の防御率は3.68に悪化した。

 今季28度目の登板に臨んだ菊池は、立ち上がりから安定感を欠いた。初回に2つの四球でピンチを招き、アドリス・ガルシアとジョシュ・ヤングの連続タイムリー、コディ・フリーマンの犠飛で3失点。二回にマイケル・ヘルマンの2号2ランでリードを広げられると、四回にはカイル・ヒガシオカにも9号ソロを浴びた。

 1試合6失点は今季ワースト。5月は6先発で防御率1.89、6月も5先発で防御率2.25と好調だったが、7月は6先発で防御率4.88、8月もここまで5先発で防御率5.54とエースの役割を果たせない登板が目立っている。

 エンゼルスは七回にコリー・シーガーの20号ソロでさらにリードを広げられ、7点を追う展開に。打線はレンジャーズ先発のパトリック・コービンを攻略できず、8回3安打無失点の快投を許した。

 九回にザック・ネトの23号ソロとジョー・アデルの30号2ランで3点を返し、意地を見せたものの、反撃及ばず3-7で試合終了。同地区対決3連戦は2戦目を終えて1勝1敗となった。なお、26歳のアデルはメジャー6年目にして初のシーズン30本塁打を達成している。

2025.8.27 11:58 Wednesday

ジオリトの好投でレッドソックス快勝 吉田正尚は4打数ノーヒット

【オリオールズ0-5レッドソックス】ボルティモア/オリオールパークアットカムデンヤーズ、8月26日(日本時間27日)

 レッドソックスの吉田正尚は敵地でのオリオールズ戦に「6番・DH」でスタメン出場したが、4打数ノーヒット(2三振)に終わった。2試合ぶりのノーヒットで今季の打撃成績は打率.233、出塁率.283、OPS.633に悪化。チームは5-0で快勝し、4連戦の初戦から2連勝となった。

 オリオールズがカイル・ブラディッシュのトミー・ジョン手術からの力強い復帰を大きく喜んだ一方、レッドソックスは数カ月にわたってルーカス・ジオリトの素晴らしい復活劇の成果を享受してきた。

 ポストシーズン争いが激しさを増す中、ジオリトはさらに調子を上げており、同地区のオリオールズを相手に8回無失点の快投。復帰登板で10三振を奪う力投を見せたブラディッシュとの投げ合いを制し、チームを5-0の勝利に導いた。

 ジオリトはレッドソックス移籍1年目の昨季、右肘の手術を受けてシーズンを全休。しかし、今季は見事な復活を遂げており、今季21度目の登板では8回104球を投げて4安打無失点、8三振、1四球と素晴らしいピッチングを見せた。

 八回2死からジャクソン・ホリデイに初めての四球を与え、打席にはジェレマイア・ジャクソン。ジオリトはカウント3-2からファウルで5球粘られたものの、11球目のチェンジアップで空振り三振を奪い、今季最長タイとなる8イニングを投げ抜いた。

 ジオリトは感情をむき出しにして拳を突き上げ、ダグアウトに戻るとチームメイトからの歓声と握手と笑顔で迎えられた。

 31歳の右腕は今季ここまで9勝2敗、防御率3.47を記録。ギャレット・クローシェ、ブライアン・ベヨとともに強力な先発3本柱を形成し、チームを牽引し続けている。

 打線は二回先頭のトレバー・ストーリーが21号ソロを放ち、ジオリトを援護。ストーリーにとっては通算200号という節目の一発になった。

 三回にはデービッド・ハミルトンが4号ソロを放って2点目。マイナー3Aからの再昇格後、打撃好調を維持しているハミルトンのバットから貴重な追加点が生まれた。

 ところが、この2本塁打を除き、レッドソックス打線はオリオールズ先発のブラディッシュをとらえきれず、六回までに10三振。6回4安打2失点の好投を許した。

 しかし、八回に待望の追加点を奪うと、九回にはハミルトンの2点タイムリー二塁打でダメ押し。2番手のジャスティン・ウィルソンが最後を締め、5-0で勝利した。

 前回登板のヤンキース戦、五回途中5安打3失点で交代を命じられたジオリトは「もっと投げたかった」と不満を漏らしていたが、その鬱憤を晴らすかのような見事なピッチング。レッドソックスは敵地でヤンキース、オリオールズとの同地区対決8連戦を戦っており、6戦目を終えて5勝1敗となった。

2025.8.27 10:34 Wednesday

2026年レギュラーシーズンの日程が発表 日本時間3月26日に開幕

 26日(日本時間27日)、MLBは2026年レギュラーシーズンの試合日程を正式に発表した。

 2026年シーズンは3月25日(同26日)にサンフランシスコのオラクルパークで行われるヤンキースvsジャイアンツのナイトゲームで開幕。この日は1試合だけの開催となる。翌26日(同27日)には14試合が開催され、全30球団がシーズン開幕を迎える。海外での公式戦を除く、伝統的な開幕戦としては史上最も早い日付となった。

 アメリカ独立250周年を記念し、第96回オールスター・ゲームは7月14日(同15日)にフィラデルフィアのシチズンズバンクパークで行われる。フィリーズが主催するのは1996年以来30年ぶりとなり、2004年に開場したシチズンズバンクパークでの開催は今回が初めてである。

 インターリーグの注目カードとしては、ブッシュスタジアムでのレッドソックスvsカージナルス(4月10~12日)、ヤンキースタジアムでのドジャースvsヤンキース(7月17~19日=後半戦最初のカード)、リグレーフィールドでのヤンキースvsカブス(7月31日~8月2日)、フェンウェイパークでのカブスvsレッドソックス(9月25~27日=レギュラーシーズン最後のカード)などが挙げられる。

 また、2026年シーズンも「ライバル・ウィークエンド」が開催され、5月15~17日(同16~18日)に予定されている。ヤンキースvsメッツ、カブスvsホワイトソックス、ロイヤルズvsカージナルス、レンジャーズvsアストロズ、オリオールズvsナショナルズ、ドジャースvsエンゼルスといった地理的なライバル関係にあるチームの直接対決を含め、注目カードが目白押しだ。

 アスレチックスは2026年シーズンもウエストサクラメントのサターヘルスパークを本拠地とする予定だが、6月に2カード連続でラスベガスボールパークで公式戦を開催する。8~10日(同9~11日)のブルワーズ戦と12~14日(同13~15日)のロッキーズ戦だ。

 ジャッキー・ロビンソン・デー(4月15日)、ルー・ゲーリッグ・デー(6月2日)、ロベルト・クレメンテ・デー(9月15日)には全30球団の試合が予定されており、ドジャース(ロビンソン)、ヤンキース(ゲーリッグ)、パイレーツ(クレメンテ)はそれぞれ該当日の試合をホームで開催する。

 さらに、2001年の「9.11」から25年を迎えるため、9月11~13日(同12~14日)にはヤンキースタジアムでメッツvsヤンキースの「サブウェイ・シリーズ」が予定されている。

2025.8.27 09:32 Wednesday

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