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マーリンズが逆転サヨナラ勝ち ヤンキースの新加入リリーフ陣を攻略
【マーリンズ13-12ヤンキース】マイアミ/ローンデポパーク、8月1日(日本時間2日)
トレード期限にブルペンを補強したヤンキースだが、期待の新戦力が揃うヤンキース救援陣をマーリンズ打線が見事に攻略。乱打戦の末に13-12で逆転サヨナラ勝ちを収めた。最後まで諦めない執念が現在のマーリンズの勢いを支えており、6月13日以降は28勝14敗の好成績。最大16あった借金は2まで減り、5割復帰が見えてきた。
試合途中までは完全にヤンキースのペースだった。四回にジャンカルロ・スタントンの9号3ランで先制し、五回にはジェイソン・ドミンゲスとコディ・ベリンジャーの連続タイムリーで3点を追加。マーリンズはこの時点で6点のビハインドを背負った。
しかし、五回にハビアー・サノーハの2号2ランなどで4点を返して2点差に。七回にトレント・グリシャムの19号3ランでリードを広げられ、試合は決まったかに思われたが、ヤンキース4番手のジェイク・バードを攻め、カイル・スタワーズの24号グランドスラムで一気に1点差に詰め寄った。
七回のマーリンズの攻撃はさらに続き、ヤンキース5番手のデービッド・ベッドナーからサノーハが3号ソロを放って同点に。2死一、三塁からアグスティン・ラミレスにタイムリーが飛び出し、10-9と試合をひっくり返した。
八回にアンソニー・ボルピーの17号ソロで追いつかれ、九回にはライアン・マクマーンとボルピーの連続タイムリーで2点を返されたが、ここでもマーリンズは諦めなかった。
ヤンキース6番手のカミロ・ドバルから1死一、二塁のチャンスを作り、ゼイビアー・エドワーズのタイムリーを右翼ホセ・カバイェロが後逸して12-12の同点に。そして1死三塁からラミレスがボテボテの打球を放つ間にエドワーズが生還し、サヨナラ勝ちとなった。
トレード期限にサンディ・アルカンタラやエドワード・カブレラを放出せず、戦力をキープすることを選択したマーリンズ。現在の勢いを維持することができれば、ナショナル・リーグのワイルドカード争いにおいて「台風の目」となる可能性もありそうだ。
2025.8.2 13:04 Saturday
ブルワーズが25安打16得点の猛攻 2位カブスとの1ゲーム差をキープ
【ナショナルズ9-16ブルワーズ】ワシントンD.C./ナショナルズパーク、8月1日(日本時間2日)
メジャー最高勝率でナショナル・リーグ中地区の首位に立っているブルワーズは、敵地でのナショナルズ3連戦がスタート。その初戦はウィリアム・コントレラスが5安打、アンドリュー・モナステリオが4安打を放ち、ブレイク・パーキンスは初の1試合2本塁打をマークするなど、打線が今季最多の25安打と爆発し、16-9で勝利した。
ブルワーズは1点ビハインドの二回にパーキンスの1号ソロで追いつくと、三回には3本のタイムリーなどで一挙5点を勝ち越し。4点リードで迎えた五回にはパーキンスの2号2ランなどで3点を追加し、9-2とリードを広げた。
5点差に迫られた直後の七回はコントレラスの9号2ランなどで再び5得点。八回にはアンドリュー・ボーンがダメ押しの11号2ランを放ち、九回に5点を返されたものの、16-9で逃げ切った。
ブルワーズの先発全員安打は今季8度目。ダニー・ジャンセン以外の8人がマルチヒットを記録し、1試合25安打は今季最多となった。打線の援護を受けた先発のホセ・キンタナは5回6安打2失点。8勝目を挙げ、2年連続6度目となる2ケタ勝利にまた一歩前進した。
ブルワーズがメジャー最高勝率で8月を迎えるのは球団史上初めてのこと。ナショナルズ3連戦の初戦を制して今季最多タイの貯金21とし、メジャー最高勝率&単独地区首位の座をキープしている。
2025.8.2 12:18 Saturday
投打噛み合いドジャース快勝 大谷翔平は4試合ぶりのマルチヒット
【レイズ0-5ドジャース】タンパ/ジョージ・M・スタインブレナーフィールド、8月1日(日本時間2日)
ドジャースの大谷翔平は敵地でのレイズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。三回にバットを折りながらセカンドへの内野安打、四回にもライトへのヒットを放ち、4試合ぶりのマルチヒットを記録した。4打数2安打(1四球)で今季の打撃成績は打率.271、出塁率.376、OPS.980となっている。チームは投打が噛み合い5-0で快勝。6回無失点のクレイトン・カーショウが5勝目を挙げた。
トレード・デッドラインでそれほど大きな動きを見せなかったドジャースだが、毎年調子を上げる8月は5-0の快勝で白星スタートを切った。
初回1死から大谷の四球とウィル・スミスの二塁打でチャンスを作り、フレディ・フリーマンがライトへのタイムリー二塁打を放って2点を先制。先発のカーショウが無失点ピッチングを続ける中、四回にはアレックス・フリーランドのタイムリーとムーキー・ベッツの犠牲フライで2点を追加した。キャリア2試合目の出場となったフリーランドは記念すべきメジャー初打点をマークしている。
五回、先頭のフリーマンがライトへの12号ソロを放って5点目。フリーマンはレッズ3連戦の最終戦に続き、2試合連続の一発となった。カーショウは六回に2死一、三塁のピンチを招いたものの、ジョニー・デルーカをセンターフライに打ち取って無失点。6回88球を投げて5安打、3三振、無四球、無失点と安定したピッチングを見せ、ブルペンにバトンタッチした。
七回以降、ドジャースは追加点を奪えなかったものの、2番手のジャスティン・ロブレスキーが3回40球を投げて1安打、5三振、無四球、無失点と見事なピッチングを披露。最後まで投げ抜き、今季初セーブを挙げた。
上位から下位まで打線が機能し、投手陣はわずか2人で無失点リレーという理想的な展開。7月は7連敗もあり、月間10勝14敗と思わぬ苦戦を強いられたものの、今季も「8月に強いドジャース」を見ることができそうだ。
2025.8.2 11:40 Saturday
レッドソックスの有望株ロマン・アンソニーが初のサヨナラヒット
【レッドソックス2-1アストロズ】ボストン/フェンウェイパーク、8月1日(日本時間2日)
レッドソックスの吉田正尚は本拠地でのアストロズ戦に「6番・DH」でスタメン出場したが、2打数ノーヒット(1死球)。九回のサヨナラ機で回ってきた第4打席は左腕ジョシュ・ヘイダーとの対戦となったため、代打を送られて交代した。3試合ぶりのノーヒットに終わり、今季の打撃成績は打率.229、出塁率.260、OPS.614となっている。チームは延長戦の末、十回に有望株ロマン・アンソニーのキャリア初のサヨナラ打が飛び出し、2-1で勝利した。
トレード・デッドライン明けの初戦、レッドソックスは強豪アストロズとの接戦を制した。二回にクリスチャン・ウォーカーの14号ソロで先制されたものの、先発のクーパー・クリスウェルは7回7安打1失点の力投。しかし、アストロズ先発のハンター・ブラウンを攻略できず、六回まで無得点に抑えられた。
七回、レッドソックスはトレバー・ストーリーの四球と盗塁、吉田の死球で無死一、二塁の好機を作り、カルロス・ナルバエスが送りバントを決めてチャンス拡大。ここでウィルヤー・アブレイユがレフトへの犠牲フライを放ち、ようやく同点に追いついた。
九回は1死からストーリーが二塁打を放ち、一打サヨナラのチャンスに。吉田の代打で登場したロブ・レフスナイダーが四球を選び、1死一、二塁となったが、ナルバエスがセカンドフライ、アブレイユが空振り三振に倒れ、好機を生かせなかった。
しかし、タイブレークに突入した十回、4番手のグレッグ・ワイサートがアストロズの攻撃を無失点に抑える好リリーフを見せると、直後に無死二、三塁のチャンスが到来し、有望株アンソニーがセンター越えのサヨナラタイムリー。アストロズ3連戦の初戦を制し、今季60勝に到達した。
トレード期限にダスティン・メイとスティーブン・マッツを獲得し、投手陣を強化したレッドソックス。アレックス・コーラ監督が「いいチームになった」と手応えを語っていた通り、ロースコアの接戦をモノにして8月は白星スタートとなった。
2025.8.2 11:12 Saturday
ナショナルズ・小笠原慎之介が2度目の昇格 当面はリリーフでの起用か
1日(日本時間2日)、ナショナルズはライアン・ルートス、オーランド・リバルタ、小笠原慎之介の3投手と外野手のロバート・ハッセル3世をメジャーに昇格させたことを発表した。トレード期限にクローザーのカイル・フィネガンら複数の主力選手を放出しており、その穴を埋めるための措置となる。
小笠原に2度目のチャンスが巡ってきた。2年契約でナショナルズに加入した今季は3月21日にマイナー3Aに降格となり、4月17日には右脇腹を痛めて負傷者リスト入り。その後、ルーキーリーグやマイナー1A+でのリハビリ登板を経て3A復帰を果たし、7月6日にメジャー初昇格を果たしたが、2度の先発で0勝1敗、防御率9.45と打ち込まれた。
メジャーで2度目の登板を終えた翌日に3A降格が決定。それ以降は2度の先発登板で合計10イニングを投げ、1勝0敗、防御率1.80と好投していた。フィネガンやマイケル・ソロカの放出でアクティブ・ロースターの投手枠に空きができたため、2度目のメジャー昇格の機会を得ることになった。
ナショナルズは1日に始まったブルワーズ3連戦にミッチェル・パーカー、ジェイク・アービン、ブラッド・ロードの順で先発予定。オフを1日挟み、5日から始まるアスレチックス3連戦の初戦にはマッケンジー・ゴア(中5日)の先発が濃厚で、その後の3試合はパーカー、アービン、ロードがそれぞれ中4日で先発できるため、9日のジャイアンツ戦まで5人目の先発投手が不要なスケジュールとなっている。
よって、小笠原は今後1週間ほどはブルペン待機となる可能性が高い。「MASNスポーツ」のマーク・ザッカーマン記者も「来週まで(追加の)先発投手が必要ではないため、小笠原は当面の間、ブルペンでの起用になるだろう」と伝えている。小笠原が2度目のチャンスを生かせるか注目だ。
2025.8.2 09:28 Saturday
カブスが8月の初戦を制す 新人右腕ホートンは17回2/3連続無失点
【カブス1-0オリオールズ】シカゴ/リグレーフィールド、8月1日(日本時間2日)
カブスの鈴木誠也はトレード・デッドライン明けの初戦、本拠地でのオリオールズ戦に「3番・DH」でスタメン出場。8回4安打1失点で完投したオリオールズ先発のトレバー・ロジャースの前に3打数ノーヒットに終わったが、チームは1-0で勝利した。鈴木は2試合連続ノーヒットで今季の打撃成績は打率.248、出塁率.310、OPS.820となっている。
トレード期限にリリーフ右腕のアンドリュー・キットリッジやユーティリティ・プレーヤーのウィリー・カストロ、先発右腕のマイケル・ソロカ、リリーフ左腕のテイラー・ロジャースを補強したカブス。新戦力が合流した最初の試合はロースコアの投手戦が展開され、わずか1時間49分というスピーディな試合となった。
カブス先発のケイド・ホートンは強風が吹く中、5回71球を投げて2安打、3三振、3四球、無失点の好投を披露。カブスはホートンの労働量(球数やイニング数)を慎重に管理していく方針であり、少し早めの降板となったが、これで17回2/3連続無失点となり、直近5先発では防御率1.26と好投を続けている。
カブスに唯一の得点が生まれたのは二回。カーソン・ケリーとピート・クロウ=アームストロングの連打で無死二、三塁のチャンスを作ると、ダンズビー・スワンソンは空振り三振に倒れたものの、イアン・ハップがライトへの犠牲フライを放ち、三塁走者のケリーが生還した。
六回以降は4人のリリーバーが無失点リレー。新戦力のキットリッジも古巣を相手に2三振を含む3者凡退の好投を見せ、1点リードのまま迎えた最終回はクローザーのダニエル・パレンシアが締めくくった。
カブスのクレイグ・カウンセル監督は「これから素晴らしい3カ月が待っている。それが今日スタートしたんだ」とトレード・デッドラインを経て強化されたチームに手応えを感じている様子。充実の戦力を揃えたカブスが2020年以来5年ぶりの地区優勝&ポストシーズン進出に向け、好スタートを切った。
2025.8.2 08:56 Saturday
ヤンキースがベドナー、ドバルら4選手を獲得 球界屈指のブルペンが完成
31日(日本時間8月1日)、ヤンキースは救援右腕デービッド・ベドナー、カミロ・ドバル、ジェイク・バード、そしてユーティリティのホセ・カバイェロを獲得。トレード市場では既にライアン・マクマーンらを獲得していた中、デッドライン当日も精力的に動き、球界屈指のブルペンを完成させた。
ヤンキースはパイレーツとジャイアンツからそれぞれ守護神を獲得した。現在30歳のべドナーは今季パイレーツで42試合に登板し、失敗なしの17セーブ、防御率2.37をマーク。現在28歳のドバルは今季ジャイアンツで47試合に登板し、15セーブ、防御率3.09を記録していた。共に不振に陥った昨季を乗り越え、守護神として復活のシーズンを送っていた。
さらにロッキーズからは救援右腕ジェイク・バードを獲得した。現在29歳のバードは、通算防御率が4.57、今季も4.73と表面上の成績は優秀ではない。ただ、サイドに近い腕の角度から投じるスイーパーとカーブに磨きがかかり、今季は奪三振力が向上した。
そして注目すべきは、獲得した3人の救援投手は全員が来季以降も契約を残す選手だということだ。ベドナーは1年半、ドバルは2年半、バードは3年半の保有期間を残しており、来季以降のブルペンの見通しも非常に明るくなった。
一方、野手陣には昨季の盗塁王・カバイェロをレイズから獲得した。トレード発表時、レイズはヤンキースとまさに試合を戦っている最中であり、反対側のダグアウトへわたることとなった。これまでのトレードでもアメッド・ロサリオ、オースティン・スレイターらプラトーン/ベンチプレイヤーを獲得してきたのに引き続き、便利屋タイプのカバイェロを加え、選手層に厚みをもたらした。カバイェロもまた4年半の保有期間を残している。
ヤンキースはこの4選手を獲得するため、10人の若手を放出した。「MLBパイプライン」が発表する球団の有望株ランキング・トップ30に入っていた有望株の中からは、捕手ラファエル・フローレス(8位・パイレーツへ移籍)、二塁手ロック・リッジオ(10位・ロッキーズへ移籍)、捕手/一塁手エドグリーン・ペレス(14位・パイレーツへ移籍)、右腕トリスタン・ビアーリング(19位・ジャイアンツへ移籍)、捕手ヘスス・ロドリゲス(25位・ジャイアンツへ移籍)、左腕ベン・シールズ(28位・ロッキーズへ移籍)らが放出された。
今トレード市場におけるヤンキースの評価は高いだろう。売り手市場の様相を呈した今夏のトレード市場において、対価が高くなりやすい保有期間が長い選手を狙いながらも、球団にとって重要な有望株には手を付けずに補強に成功。選手層はデッドライン前とは見違えるほどに厚みを増し、ア・リーグ東地区首位のブルージェイズを追い上げ、リーグ連覇を狙える体勢が整った。
2025.8.1 10:28 Friday
アストロズがコレアを三塁手として呼び戻し 好打のサンチェスも獲得
31日(日本時間8月1日)、アストロズがツインズから内野手カルロス・コレア、マーリンズから外野手ヘスス・サンチェスを獲得。正三塁手イーサク・パレイデスの今季全休が決まり、アストロズに7年間在籍したコレアを三塁手として呼び戻し、弱点の外野にも好打のサンチェスを加えた。
現在30歳コレアはかつて2012年ドラフト全体1位でアストロズに入団し、アストロズの黄金期形成に大きな役割を果たした実績がある。その後、FAでツインズに加入後も活躍していたが、今季は打率.267、OPS.705、7本塁打と不振に苦しんでいた。
ツインズもチームリーダーであるコレアの不振と歩調を合わせるように振るわないシーズンを送り、トレード市場では売り手に回ることを決断していた。コレアは「フロントオフィスと何度か話し合ったが、(2023年の)プレーオフ進出後に私が考えていたような方向には進んでいなかった。彼らも私を移籍させる時期が来たという点で同意した」と語り、両者の合意のもとトレードが進んだ。
全球団に対するトレード拒否権を持つコレアは「私は移籍を許すチームは1チームだけ」と、古巣アストロズへの移籍を希望。アストロズも正三塁手だったパレイデスが右ハムストリングの負傷で今季全休となり、ノーラン・アレナドら内野手の補強を模索していた。ツインズとのトレードは30日(同31日)の時点で暗礁に乗り上げたと報じられていたが、デッドライン当日に急転直下で合意となった。
コレアの対価は、26歳の左腕マット・ミカルスキーのみだった。ミカルスキーは「MLBパイプライン」が発表する球団の有望株ランキング・トップ30に入っておらず、今季も1Aで防御率5.68と振るわない。ツインズにとっての目的は若手を対価として得ることではなく、6年2億ドルのコレアの契約をサラリーダンプ(チーム総年俸の削減)することにある。コレアの契約の残り9600万ドル(約144億6500万円)の内、ツインズが負担するのは3300万ドルのみで、アストロズが残り契約の大部分を負担することになる。
さらにアストロズは古顔を呼び戻しただけではなく、補強ポイントだった外野手もトレード。投手有利な本拠地でプレーしながら10本塁打、OPS.740をマークしているサンチェスを獲得した。サンチェスの対価として、新人の先発右腕ライアン・ガスト、アストロズの球団13位有望株である内野手チェイス・ジャロウスキー、1Aでプレーするエスミル・バレンシアをマーリンズに送っている。
2025.8.1 09:02 Friday
フィリーズが好守の外野手ベイダーを獲得 弱点の外野を補強
31日(日本時間8月1日)、フィリーズが好守の外野手ハリソン・ベイダーをツインズから獲得。ナ・リーグ東地区でメッツと熾烈な地区優勝争いを繰り広げるフィリーズは、弱点だった外野のデプスを補強した。
現在31歳のベイダーは今季96試合に出場し、打率.258、OPS.778、12本塁打をマーク。ゴールドグラブ受賞歴のある外野守備で知られるベテランは今季は打撃でもキャリアハイペースの成績を残し、新境地を見せていた。
フィリーズは強力打線が持ち味だったが、外野陣のfWARはMLB28位の0.6に過ぎず、補強ポイントとなっていた。走攻守の貢献度を示すfWARにおいて、ベイダーは今季2.0をマークしており、フィリーズにとっては大きな補強となる。
一方のツインズは勝率5割を下回り、今季のトレード市場では売り手として多くの選手を放出している。1年契約で加入していたベイダーも有力な放出候補であり、対価として2人の有望株を獲得した。
対価の目玉となったのが、21歳の外野手ヘンドリー・メンデス。「MLBパイプライン」の有望株ランキングで12位に入っていたメンデスは今季、2Aで85試合で持ち味の打力を発揮。打率.290、OPS.808、三振数と同じ52四球をマークしていた。そして、ルーキーリーグでプレーする16歳の右腕ジェレミー・ヴィロリアも獲得している。
2025.8.1 07:38 Friday
ブルージェイズがCY賞右腕ビーバーを獲得 手術からの復帰目指す
31日(日本時間8月1日)、ブルージェイズが2020年サイ・ヤング賞投手のシェーン・ビーバーをガーディアンズから獲得。ビーバーは目下、トミー・ジョン手術からの復帰を目指し、マイナーで既に4回のリハビリ登板を行っている。ア・リーグ東地区首位を走るブルージェイズは、逃げ切りのために先発ローテーションに実績ある右腕を加えた。
現在30歳のビーバーは、健康であれば球界屈指の先発投手として知られる。2020年は防御率1.63を記録し、サイ・ヤング賞を受賞した。その後もガーディアンズのエースとして活躍し続けていたが、2024年4月に右肘を負傷し、トミー・ジョン手術を受けた。
ブルージェイズの先発ローテーションは、ケビン・ゴーズマンを筆頭に実績あるベテランが名を連ねる。しかし、先発ローテーションの防御率はMLB24位と、ポストシーズンを勝ち抜く上では不安が残るクオリティだった。仮にビーバーが健康を取り戻せば、大きな補強となる。リハビリの経過は良好で、残りのリハビリ登板は2、3度と見られている。
一方、ガーディアンズは今季54勝54敗と勝率5割を保っているが、トレード市場では売り手に回ることを決断し、生え抜きエースのビーバーとも袂を分かった。ビーバーは来季1600万ドルのプレイヤーオプションを残し、そのオプションがビーバーによって破棄されれば、球団には400万ドルのバイアウトが発生する。低予算球団のガーディアンズにとっては少なくない出費だ。今季を諦めたガーディアンズは、来季ビーバーが本格復帰を果たすことを期待する以上に今夏トレードして対価を得ることを選択した。
対価としてガーディアンズに移籍するのは、22歳の先発右腕カール・スティーブン。2024年ドラフト2巡目でブルージェイズに入団したスティーブンは今季大ブレイクを果たした。シングルAから既にダブルAへと昇格し、3階級で18登板(17先発)で防御率2.06を記録した。
2025.8.1 06:51 Friday