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パドレスがサヨナラ勝利 鉄壁のブルペン陣が奮闘 吉田は2安打
【パドレス5×-4レッドソックス】サンディエゴ/ペトコパーク、8月9日(日本時間10日)
ナ・リーグ西地区で首位ドジャースを猛追する2位パドレスは、レッドソックスに5-4でサヨナラ勝利。延長10回に新加入のラモン・ローレアーノがサヨナラヒットを放ち、シーソーゲームを制した。レッドソックスの吉田正尚は4打数2安打1打点と活躍した。
パドレスはこの日から先発右腕マイケル・キングが復帰。昨季は13勝、防御率2.95とエース級の活躍を見せたキングは、5月下旬から右肩の神経痛で離脱していた。今季、パドレスは先発ローテーションの布陣が不安定だったが、ニック・ピベッタ、ディラン・シース、ダルビッシュ有、ネスター・コルテス、そしてキングと実績豊富な5人がここで揃い踏みすることとなった。
ただ、この日のキングは本調子とは程遠かった。初回からジャレン・デュランにタイムリーを浴びて先制を許すと、二回は吉田への安打を含む3人の走者を背負った。そして三回の先頭打者に二塁打を打たれると、ここで降板。キングは三回途中まで57球を要し、2失点、4安打、2四球、1三振と復帰初戦は苦しんだ。パドレスは2番手ワンディ・ペラルタが2点を失い、序盤から劣勢に立たされた。
パドレスは二回と三回にザンダー・ボガーツの10号ソロとタイムリーが飛び出し、1点差に追い上げ。さらに五回、2死二塁からフェルナンド・タティスJr.が果敢に三盗を決めると、そこからレッドソックス先発のルーカス・ジオリトが制球を崩した。ジオリトはジャクソン・メリルとボガーツを歩かせて満塁とすると、その後も制球が定まらず、2者連続で押し出し四球を献上。パドレスは4-3と思わぬ形でリードを手にした。
早めの継投策に出たパドレスは、自慢のリリーフ投手たちが実力を発揮。ジェレマイア・エストラーダが2回5三振、エイドリアン・モレホンも2三振、新加入メイソン・ミラーも1回1/3を3三振で無失点リレーをつないだ。
しかし、1点リードを託された守護神ロベルト・スアレスが誤算だった。スアレスは先頭に安打を許し、1死二塁のピンチを招くと、ローマン・アンソニーに痛恨の同点二塁打を浴びた。
ただ、スアレスが打たれても、今のパドレスにはまだ頼れるリリーバーが控えている。4-4で迎えたタイブレークの10回には、オールスターに選出されたジェイソン・アダムが登場し、難なく無失点に抑え切った。そして直後の攻撃、無死一、二塁でローレアーノがレフト前にサヨナラタイムリーを放ち、パドレスは5-4でサヨナラ勝利。レッドソックス3連戦の戦績を1勝1敗のタイに戻した。
レッドソックスの吉田は「5番・DH」でスタメン出場。第1打席はライト前ヒット、第2打席は1死三塁からピッチャーゴロを放って1打点を稼ぎ、第4打席には剛腕ミラーからライト前ヒットを放った。2試合連続のマルチヒットを記録した吉田は、今季の打撃成績が打率.258、OPS.707に改善している。
2025.8.10 15:11 Sunday
ブルワーズが3度の逆転で破竹の8連勝 メッツは泥沼の6連敗
【ブルワーズ7-4メッツ】ミルウォーキー/アメリカンファミリー・フィールド、8月9日(日本時間10日)
メジャー最高勝率を誇るブルワーズはメッツを7-4で破り、連勝は8に達した。直近27試合で23勝を記録するなど快進撃は止まらず、他に70勝に到達するチームもいない中、今季の戦績を72勝44敗に伸ばしている。
メジャー最高勝率や8連勝、直近27試合で23勝という記録は、決して運だけで達成できる数字ではない。しかし、ブルワーズがナ・リーグ東地区2位のメッツを逆転で下したこの日の試合では、運が大きく作用した。
試合は序盤から一進一退の攻防が続いた。そして3-3の同点で迎えた五回、ブルワーズはフアン・ソトに28号ソロを浴び、勝ち越しを許した。
しかし、ブルワーズは七回に反撃。1死二、三塁のチャンスからサル・フリーリックが叩きつけるようなショートゴロを放つと、三塁走者のブライス・トゥラングが素早いスタートで本塁を陥れた。これで4-4の同点に追いつくと、メッツはたまらずトレードデッドラインで補強したばかりの剛腕ライアン・ヘルスリーをここで投入する。
代わったヘルスリーに対してアイザック・コリンズが放った強烈なゴロは、三塁手ロニー・マウリシオのグラブをはじき、強襲のタイムリーヒットに。ブルワーズは5-4と勝ち越しに成功した。
幸運はそれだけにとどまらなかった。続くウィリアム・コントレラスは初球に手を出してライトライナーに倒れ、七回のブルワーズの攻撃は終わったかに思われた。しかし、ライナーがライトのグラブに収まった直後、球審が投手ヘルスリーのピッチクロック・バイオレーションを宣告。1球目の投球時にヘルスリーがピッチクロックを超過しており、1球目は自動でボールとカウントされ、打席は仕切り直しとなった。
仕切り直しとなった直後の2球目、ヘルスリーの100マイル(約160キロ)を捉え、コントレラスは左中間に10号2ラン。ブルワーズは7-4にリードを広げた。
ブルワーズ投手陣はそのリードを守り抜き、7-4で逃げ切りに成功。この日は新人のジェイコブ・ミジオロウスキー、ローガン・ヘンダーソンが立て続けに負傷した影響もあり、急きょトバイアス・マイヤーズが先発に抜擢された。しかし、ブルペン陣が5回2/3を3安打、1失点に抑え、それをカバーする活躍。ブルワーズは連勝を8に伸ばした。
一方のメッツは泥沼の6連敗。この日はピート・アロンソがダリル・ストロベリーに並んで球団史上最多となる通算252号を放って先制したが、投手陣が持ちこたえられなかった。東地区首位のフィリーズとの差は4.5ゲームに広がっている。
2025.8.10 15:04 Sunday
イチロー氏の51番がマリナーズの永久欠番に セレモニーが開催
9日(日本時間10日)、マリナーズは本拠地T-モバイルパークで行われるレイズ戦の前に先駆け、イチロー氏(51)の永久欠番制定セレモニーを執り行った。同球団の会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏は、今年1月にアジア人選手として初めて米野球殿堂に選出。そして、同氏が現役時代にキャリアの大半を過ごしたマリナーズはこの日、同氏の51番を永久欠番とした。
元チームメートで米野球殿堂入りの名選手ケン・グリフィーJr.氏は、セレモニーの冒頭で「殿堂入りと永久欠番おめでとう。やっとだね。何でそんなに時間がかかったんだい? 僕はもう5年目だよ?」とイチロー氏に語りかけ、笑いを誘った。現役時代はチームメートとして戦ったマリナーズのダン・ウィルソン監督は「イチローにとって、今日は信じられないような日だ。背番号が永久欠番になるなんて、本当に栄誉なことだ」と語った。
そしてイチロー氏本人も同じ気持ちだった。イチロー氏は7月にクーパーズタウンで行われた殿堂入り記念式典に続き、今回もシアトルのファンの前で英語でスピーチを行い、「シアトル・マリナーズの一員であったことを本当に誇りに思う」と語った。これはグリフィーJr.氏が2016年に本人の殿堂入りスピーチで語った言葉のオマージュだ。
グリフィーJr.氏と同様、イチローもキャリアの後半はマリナーズから他球団に移籍し、そして引退前の2年間マリナーズへと復帰した。イチロー氏は「彼(グリフィーJr.)と同じように、私も家を出てから、家に勝る場所は本当にないことに気づいた」と語り、シアトルへの愛着について語った。
イチロー氏の「51番」は左中間にグリフィーJr.氏の24番、エドガー・マルティネス氏の11番とともにT-モバイルパークに永遠に掲げ続けられるだろう。そして、イチロー氏の「51番」の隣はすぐに埋まることになるはずだ。イチロー氏がオリックス・ブルーウェーブに入団して最初に割り当てられたとき、何の意味も持たなかった51番という背番号は、彼がマリナーズに入団してその背番号を着けるときには、既に大きな意味を持つ背番号だった。
イチロー氏は、この日の20分間のスピーチの大部分を、マリナーズの球団殿堂入りメンバーとともに式典を見守った“もう一人の背番号51”、ランディ・ジョンソン氏に向けて語った。「シアトルで51番と言ったとき、それは1989年から1998年にかけてそのユニフォームを着て数々の偉業を成し遂げたランディ・ジョンソンの番号だ。2001年にここに来たとき、ランディの同意がなければ絶対にその番号を着ることはできなかった。彼は快くそれを許可してくれた」とイチロー氏は語り、ジョンソン氏へ感謝を伝えた。
そしてイチロー氏は「今日の式典に出席してくれたランディに感謝する。彼の来シーズンに出席できることは、私にとって大きな名誉だ」と語った。マリナーズは来季、背番号51を再び永久欠番とする。「51番」は、シアトルでサイ・ヤング賞を獲得するなど偉大なキャリアを送ったジョンソン氏の背番号として、来季に永久欠番として再び讃えられる。
さらに来季には、イチロー氏の銅像が球場の外に設置される予定であることも発表された。球場の外に銅像が設置されているのは、米野球殿堂入りしたグリフィーJr.氏とマルティネス氏のみだ。
このイチロー氏の永久欠番セレモニーの様子を、マリナーズとレイズの選手はダグアウトにぎっしりと詰めかけて見守った。ワシントン州ピュアラップ出身のレイズの先発投手ドリュー・ラスムセンは「彼のプレーを観ることができて本当に嬉しかった。彼は子供の頃のヒーローだった。ここに来て、彼がマリナーズの偉大な選手として永遠に記憶されるのを目の当たりにできたのは、本当に素晴らしい経験の一つだ」と語った。
2025.8.10 15:02 Sunday
カブス打線が鬱憤晴らす爆発で大勝 鈴木は8月はOPS.869と好調
【カージナルス1-9カブス】セントルイス/ブッシュスタジアム、8月9日(日本時間10日)
カブスの鈴木誠也は本拠地でのレッズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。4打数1安打1四球1得点の活躍で、カブスの9-1の大勝に貢献した。カブスは8月に入ってから打線の調子が鈍っていたが、この日は13安打9得点と打線が爆発。先発のコリン・レイも6回1失点と好投し、投打噛み合った快勝につなげた。
カブスは8月に入ってから3勝4敗と波に乗り切れていない。決して絶不調というわけではないが、地区優勝を争う相手が8連勝中のブルワーズでは分が悪い。8月1日(同2日)時点では1ゲームしかなかった首位ブルワーズとの差は、今や5ゲームへと広がっている。
しかし、この日のカージナルス戦の快勝は、カブスにとって転機となるかもしれない。直近4試合では合計で9得点しか挙げられていなかったが、この日だけで9得点をマーク。得点圏では13打数5安打と勝負強い打撃も光った。
カブスは初回からカイル・タッカーとカーソン・ケリーのタイムリーで2点を先制。二回にはマイケル・ブッシュの22号3ラン、そして二塁打で出た鈴木をケリーが再びタイムリーでかえし、6点目を追加した。そしてマット・ショウは三回にタイムリー三塁打、五回に8号ソロを放ち、さらにダメ押しした。
先発のレイは6回1失点、6三振、3安打と素晴らしい内容で9勝目をマークした。今季は開幕当初こそロングリリーフと目されていたが、負傷者の続出に伴って先発ローテーション入り。そこから離脱なく先発し続け、マシュー・ボイドと共に先発ローテーションの屋台骨を担ってきた。
鈴木は4打数1安打1四球1得点をマークし、今季の打撃成績を打率.251、OPS.828とした。連続試合安打は3に伸び、8月は打率.273、OPS.869と好調だ。
2025.8.10 13:21 Sunday
球団幹部がトレードデッドラインを振り返る 新たなトレンドは
8日(日本時間9日)、トレードデッドラインから1週間が経過し、いよいよ本格的にポストシーズン争いが激化している。デッドラインまでの最後の31時間で50件のトレードが成立するなど、今季のトレード市場も大いに盛り上がった。各球団の幹部は匿名でインタビューを受け、今季のデッドラインについて振り返っている。
多くのトレードが成立したにもかかわらず、ア・リーグのある球団幹部は「トレードは難しい」とデッドラインで得られた教訓について語った。大小問わずトレードが成立した一方、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)やルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)ら放出が噂された中で残留した大物選手も多かったのは事実だ。
多くの場合、良いトレードは双方にとって痛手となる。才能を獲得するには、才能を手放さなければならないのだ。有望株や複数年保有できる選手を手放すのは、言うは易く行うは難しである。
「勝利の代償は現実のものだ。チームや意思決定者の中には、その代償を払う意思のある者もいれば、そうでない者もいる」ある球団幹部は語った。そして複数の球団幹部が、勝利のためには常にその犠牲を払うことをいとわない人物を指摘した。パドレスのゼネラルマネージャー、AJ・プレラーだ。
プレラーはトレードデッドライン当日に22選手を巻き込んだ5つのトレードを行ったが、中でもアスレチックスからメイソン・ミラーを獲得する6選手が絡むトレードは規模が大きかった。パドレスは剛腕ミラー獲得のため、「MLBパイプライン」で球界3位にランクインする18歳レオ・デブリースを放出し、球界の度肝を抜いた。
「プレラーは皆を狂わせる!デブリースを売却する際に、複数のチームを待たせていた。買い手でありながら、最高額の入札者にデブリースを売り飛ばすという点で、まるで売り手のように動いていた」と、あるア・リーグ球団の幹部はデブリース放出の裏側を語った。デブリースは、「MLBパイプライン」が2004年にランキングを発表し始めてから、シーズン中にトレードされた最初のトップ5有望株となり、デッドラインでトレードされたトップ10有望選手としては史上3人目(他の2人はエロイ・ヒメネスとスコット・カズミアー)となった。
「ここ数年、同じ傾向が強まっている。買い手は有望な有望株を手放したがらない。もちろんサンディエゴは例外だが」とあるナ・リーグの球団幹部は語った。優勝を狙うチームが、たとえ球界トップ10の有望選手でなくても、レンタルのスター選手と引き換えに有望株を複数人手放していたのは、それほど昔のことではない。
2016年のデッドラインでは、ヤンキースはアロルディス・チャップマンとアンドリュー・ミラーという2人のリリーバーを放出。その見返りにグレイバー・トーレスら3人の球界トップ100有望株を獲得した。チャップマンとミラーはそれぞれ移籍先のワールドシリーズ進出に貢献し、対価となったトーレスも主力に成長した。
ただ、今夏のデッドラインでは球界トップ100の有望株で移籍したのは3人のみ。デブリース以外では、エドゥアルド・テイト(56位)とミック・エイベル(91位)が共にヨアン・デュランの対価としてフィリーズからツインズへ移籍しただけだった。
「チームはレンタルのために高評価の有望株を手放すことはもうない。たとえ短期的にどれだけチームに貢献してくれるとしてもだ」とナ・リーグのある球団幹部は語った。
レンタル選手を高値で買う球団が減る一方、複数年保有できる選手、特に先発投手は法外な対価が設定される場合が多く、それは変わっていない。今夏のデッドラインではジョー・ライアン(ツインズ)、サンディ・アルカンタラとエドワード・カブレラ(共にマーリンズ)、マッケンジー・ゴア(ナショナルズ)らにトレードの噂が上りながら、結局は全員が残留した。
「売り手が複数年保有可能な先発投手の売り値を下げなかった。だから、どの投手も移籍しなかったのだと思う」とはあるナ・リーグ球団幹部の談だ。そして別の幹部は野手に比べ、投手の獲得のコストが高いことに驚いていた。
「投手の需要ははるかに高く、どのチームもそれを求めていると思う。野手を放出するなら、その選手が複数のポジションをこなせる場合を除き、まさにそのポジションのニーズを満たす球団に売らなければいけないから」と、投手の方が需要が高くなりやすい原理について、別の球団幹部は説明する。
さらに今夏のデッドラインでは33人のリリーフ投手が移籍するなど、リリーフ市場が活況だった。「リリーフ投手の要求額は天井知らずで、そこからほぼ横ばいだった。最終的にコンテンダーが必要な対価を支払った」とあるナ・リーグの幹部は語る。
「私にとって最大の話題は、どれだけのチームがオール・インしたかということだ。多くの球団が、これまでの戦略に基づき、ワールドシリーズ優勝のチャンスがあると考えているんだ。そして、そうしたチームの多くが、10月に勝利するためには、強力なブルペンが必要だと考えているのは明らかだ」。
ポストシーズンの進出枠が拡大されたことを踏まえると、デッドラインまでのこの狂乱は今後のスタンダードになる可能性がある。ナ・リーグのある球団幹部は、レイズが行ったような買い手としても売り手としてもハイブリッドな動きを行うチームが増えると予測している。
「ほとんどの人は、選手を移籍させるために、ぎりぎりまで待つだけだ」とあるナ・リーグの球団幹部は語った。また、別の球団幹部は先週の狂乱のデッドラインを振り返り、こう結論に至った。「全体的に見て、ここしばらくで最も楽しいトレードデッドラインの一つであることは間違いない」と語った。
2025.8.9 16:34 Saturday
小笠原が2回1/3を1失点 ナショナルズはジャイアンツに完封負け
【ジャイアンツ5-0ナショナルズ】サンフランシスコ/オラクルパーク、8月8日(日本時間9日)
ナショナルズの小笠原慎之介がジャイアンツ戦の2番手としてリリーフ登板。4点ビハインドの6回途中から登板し、2回1/3を投げて1失点だった。チームは0-5で敗れている。
ナショナルズ先発のジェイク・アービンは初回、ラファエル・デバースに21号ソロ、マット・チャップマンにタイムリーを浴び、2点を先制される。その後は立ち直り、二回から五回まで無失点に抑えた。
しかし六回1死から失策で走者を出すと、ケーシー・シュミットに7号2ランを被弾。ここでアービンは降板し、2番手小笠原と交代となる。
小笠原は最初に対戦したパトリック・ベイリーを直球でセンターフライに、続くドリュー・ギルバートも直球でセカンドゴロに打ち取った。続く七回は先頭から2連続四球を与えたが、強打者ウィリー・アダメスからカーブで空振り三振、ドム・スミスはボールゾーンのスライダーを打たせてレフトライナーに、チャップマンにはチェンジアップを引っ掛けさせてサードゴロに打ち取った。
八回、小笠原は先頭に直球を捉えられ、安打を許した。その後サードゴロに打ち取って1死二塁となったが、続く打者のボテボテのゴロがキャッチャー前の内野安打に。打者走者がセーフとなる間に、キャッチャーもピッチャーもカバーしていなかった本塁を二塁走者が陥れ、ジャイアンツは5点目を加えた。ここで小笠原は降板した。
小笠原は2回1/3を投げて1失点、2安打、1三振、2四球の内容だった。変化球を駆使してジャイアンツ打線を抑えたが、不運もあって追加点を奪われた。防御率は6点台に突入し、6.75に改善している。
試合はそのままジャイアンツが5-0でナショナルズを完封。オープナーの後を受けて登板した2番手鄧愷威(テン・カイウェイ)が5回無失点と好投し、キャリア初勝利を挙げた。
2025.8.9 15:46 Saturday
カブスがカージナルスに完封負け 鈴木は1安打 首位と5ゲーム差に
【カージナルス5-0カブス】セントルイス/ブッシュスタジアム、8月8日(日本時間9日)
カブスの鈴木誠也は本拠地でのレッズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。4打数1安打を記録した。カブスはカージナルス先発のマイケル・マグリービーに苦戦し、0-5で完封負け。投手陣は13安打で5失点を許すなど、同地区ライバル相手に投打が噛み合わなかった。
二回、カージナルスはカブス先発のマシュー・ボイドを攻め、バーレソン、ウィン、ウォーカーの3連打で1点を先制する。五回には先頭の安打から2連続バントで1死二、三塁とし、犠牲フライで追加点。さらにウィルソン・コントレラスのタイムリーで3点目を加えた。
六回には2番手ブレイジャーから先制タイムリーのウォーカーが4号ソロ、ペドロ・パヘスもタイムリーを放ち、カージナルスは5-0と大きくリードした。
先発のマグリービーは6回を投げて3三振に留まったが、87球の内54球ストライクを投じ、カブス打線を打たせて取った。終わってみれば強力カブス打線を6回零封。その後、スバンソン、ロメロ、オブライエンも無失点でつなぎ、カブスに5-0で完勝した。
カブスは8月に入ってから3勝4敗と停滞している。その間にナ・リーグ中地区首位のブルワーズは7連勝を挙げ、カブスとの差を5ゲームに広げた。カブスは18日(同19日)からブルワーズとのダブルヘッダーを含む5連戦が控えており、その直接対決までに調子を上げたい。
鈴木は八回にレフトへの安打を放ち、4打数1安打だった。今季成績は打率.251、OPS.827となっている。
2025.8.9 15:38 Saturday
菅野が7回1失点の快投で9勝目 捕手ラッチマンが攻守に牽引
【オリオールズ3-2アスレチックス】ボルティモア/オリオールパーク、8月8日(日本時間9日)
オリオールズの菅野智之がアスレチックス戦に先発。7回1失点の快投を見せ、9勝目を挙げた。打線も初回にアドリー・ラッチマン、ライアン・マウントキャッスルに本塁打が飛び出し、3得点で菅野を援護。ブルペン陣は1点差に追い上げられたが、アスレチックス打線から辛くも逃げ切り、3-2でオリオールズが接戦を制した。
菅野は初回、アスレチックスの注目の新人ニック・カーツを見逃し三振に抑え、三者凡退の立ち上がりを見せた。
オリオールズは初回の攻撃で2死から四球で走者を出し、4番ラッチマンが右中間へ9号先制2ラン。続く5番マウントキャッスルもセンターへ3号ソロを放ち、2者連続本塁打で3点を先制した。
援護をもらった菅野はその後、毎回のように走者を背負い、五回には犠牲フライで1失点。しかし、得点圏では相手打線を無安打で退け、好調アスレチックス打線を1失点に抑えた。菅野は7回1失点、4三振、2四球、5安打、91球の省エネ投球を見せ、 防御率を4.24に改善させた。
オリオールズはその後、イェニアー・カノーとキーガン・エイキンの継投でアスレチックスの反撃を振り切り、3-2で勝利。一方のアスレチックスは先発のJT・ギンが5回3失点、9三振と力投したが、援護できなかった。
9勝目(5敗)を挙げた菅野は、直近3先発で18イニング、5失点と好調だ。試合後、地元メディアにその要因を問われると「アドリー(・ラッチマン)の復帰が僕の中ではすごく大きい。彼が上手くリードしてくれていると思う」と、6月末に復帰した女房役を立てた。
菅野はラッチマンがキャッチャーを務めた際は、防御率3.51の好成績をマーク。他のキャッチャーと組んだ際の防御率はいずれも4点台を超えており、本人もラッチマンとのバッテリーに手応えを感じている。さらにこの日、ラッチマンは値千金の先制2ランを放ち、打席でも菅野を援護。頼れる女房役の助けもあって、菅野は2桁勝利にリーチをかけた。
2025.8.9 12:14 Saturday
カーショウvsシャーザー 200勝&3000三振コンビの投げ合いが実現
ドジャースは8日(日本時間9日)から本拠地ドジャースタジアムでアメリカン・リーグ東地区の首位に立つブルージェイズとの3連戦がスタートする。その初戦はクレイトン・カーショウ(37)とマックス・シャーザー(41)の投げ合い。ともにサイ・ヤング賞3度の実績を誇り、引退後のアメリカ野球殿堂入りを確実視されている名投手同士のマッチアップが実現する。
カーショウはメジャー18年目の今季、ここまで13試合に先発して65回2/3を投げ、5勝2敗、防御率3.29、42三振を記録。7月2日のホワイトソックス戦で通算3000三振のマイルストーンに到達し、前回登板(8月1日)のレイズ戦では6回5安打無失点の好投を見せた。
一方のシャーザーは年俸1550万ドルの1年契約でブルージェイズに加入した今季、ここまで8試合に先発して41イニングを投げ、2勝1敗、防御率4.39、44三振を記録。開幕直後に右手親指の炎症で長期離脱したが、7月27日のタイガース戦で11三振を奪い、前回登板(8月2日)のロイヤルズ戦でも6回5安打1失点と好投した。
両投手の投げ合いは今回が5度目。初めての投げ合いは2008年9月7日、ともにメジャー1年目のシーズンで、シャーザーはダイヤモンドバックスに所属していた。MLB.comでダイヤモンドバックスを担当するスティーブ・ギルバート記者によると、この試合は当初、グレッグ・マダックス(ドジャース)とランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)の投げ合いが予定されていたものの、負傷などの理由により、先発投手が変更されたのだという。
MLB.comのサラ・ラングス記者によると、新人時代に投げ合った2人の先発投手がその後、ともに通算3000三振を達成したのはカーショウ&シャーザーが史上初めて。カーショウは通算217勝&3010三振、シャーザーは通算218勝&3451三振という堂々たる実績を引っ提げて、通算5度目の投げ合いに臨むことになる。もしカーショウが勝てば、通算218勝でシャーザーに並ぶ。
キャリア晩年を迎えてもなお、存在感を放ち続ける2人のレジェンド投手。通算5度目の投げ合いはどんな結果になるのか、世界中の野球ファンから大きな注目が集まっている。
2025.8.8 13:09 Friday
ブレーブス逆転勝ち 新人王候補のボールドウィンが2本塁打5打点
【ブレーブス8-6マーリンズ】アトランタ/トゥルイストパーク、8月7日(日本時間8日)
ブレーブスのドレイク・ボールドウィンが初の1試合2本塁打を記録するなど5打数3安打5打点の活躍を見せ、チームの逆転勝利に大きく貢献した。ボールドウィンはナショナル・リーグの新人王最有力候補と目されている24歳の若手捕手。アイザック・コリンズ(ブルワーズ)、アグスティン・ラミレス(マーリンズ)らとの争いが注目を集めそうだ。
ブレーブスは初回にボールドウィンの12号ソロ、マーセル・オズナの16号ソロと2者連続アーチが飛び出し、2点を先制。直後の二回にグラハム・ポーリーの3号2ランなどで一挙5点を失い、マーリンズに逆転を許したが、試合後半に打線が奮起した。
2-6と4点ビハインドで迎えた六回、ブレーブスは四球とヒットで無死一、三塁のチャンスを作り、ボールドウィンが右中間への13号3ラン。低迷するチームを牽引する新人捕手が初の1試合2本塁打をマークし、一気に1点差に詰め寄った。
続く七回にも1死一、二塁のチャンスが到来し、ボールドウィンがレフトへのタイムリーを放って同点。次打者オズナの内野安打に相手の悪送球が絡み、7-6と試合をひっくり返した。
八回には相手投手の暴投でさらに1点を追加。ブレーブスは8-6で逆転勝利を収め、同地区マーリンズとの5連戦の初戦を制した。
ボールドウィンの1試合3安打は今季5度目で、1試合5打点は7月21日のジャイアンツ戦でマークした6打点に次ぐ記録。開幕ロースター入りを果たした今季は、1度もマイナーに降格することなく活躍を続けており、ここまで83試合に出場して打率.287、13本塁打、46打点、OPS.840の好成績を残している。
2025.8.8 11:47 Friday