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新人王候補のアスレチックス・ウィルソンが左前腕の骨折でIL入り

 今季のアメリカン・リーグはジャック・ウィルソン、ニック・カーツというアスレチックスの2選手による新人王争いが繰り広げられていたが、開幕から高打率をキープしてきた安打製造機が戦列を離れることになった。29日(日本時間30日)、アスレチックスはウィルソンが左前腕の骨折で負傷者リスト入りしたことを発表。カーツが猛打を見せる中、新人王争いでも後退することになった。

 ウィルソンは8日(同9日)のブレーブス戦で左手に死球を受けた。X線検査の結果は陰性(骨折なし)で「打撲」と診断され、3試合欠場したあとに復帰。後半戦も7試合に出場したが、うち5試合は無安打に終わり、25日(同26日)のアストロズ戦に出場したのを最後に欠場が続いていた。

 メジャー2年目の今季は開幕からコンスタントに安打を積み重ね、94試合に出場して打率.312、10本塁打、45打点、5盗塁、OPS.793の好成績をマーク。一時はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と首位打者争いを繰り広げ、新人王の有力候補に挙げられていた。しかし、死球を受けたあとの9試合は38打数4安打、打率.105と急降下。新人王争いでも「カーツに抜かれた」との見方が優勢となっていた。

 ウィルソンが長期離脱するのは今回が初めてではなく、メジャーデビューした昨季も左ハムストリング痛による負傷者リスト入りを経験している。このときは1カ月以上の戦線離脱を強いられ、今季も右ハムストリングの痛みで4試合を欠場した時期があった。

 ウィルソンの離脱はアスレチックスにとって大きな痛手となる。ウィルソンの代わりになるような遊撃手はチーム内に見当たらないからだ。ユーティリティ・プレーヤーのマックス・シューマンの出場機会が大幅に増加することが予想されているほか、控えの内野手としてダレル・ヘルネイズが今季メジャー初昇格を果たしている。

2025.7.30 09:41 Wednesday

Wヘッダーの試合間にトレード成立 ドミンゲスがブルージェイズへ

 29日(日本時間30日)、オリオールズとブルージェイズはダブルヘッダーを戦っているが、第1試合と第2試合の間にトレードが成立した。ブルージェイズは有望株ジュアロン・ワッツ=ブラウンを放出し、オリオールズからセランソニー・ドミンゲス(プラス金銭)を獲得。ドミンゲスは第1試合をオリオールズ、第2試合をブルージェイズの選手としてプレーすることになった。

 ドミンゲスは今季43試合に登板して41回2/3を投げ、2勝3敗2セーブ、13ホールド、防御率3.24、54三振を記録。昨夏もフィリーズからオリオールズへのトレードを経験しており、2年連続で夏場にトレードされたことになる。平均98マイル近いフォーシームを武器とする速球派右腕であり、ブルペンの強化を目指していたブルージェイズにとっては待望の補強。今季限りで3年契約が終了し、シーズン終了後にはFAとなる。

 ドミンゲスを獲得したブルージェイズだが、今後もブルペンの補強を継続するとみられる。関係者によると、ブルージェイズは引き続きライアン・ヘルズリー(カージナルス)の獲得を狙っており、ほかにも多くのリリーフ投手を調査しているようだ。MLB.comでブルージェイズを担当するキーガン・マシソン記者は「少なくともあと1人はリリーフ投手を獲得するだろう。ヘルズリーの優先順位はかなり高い」と伝えている。

 オリオールズへ移籍するワッツ=ブラウンはMLBパイプラインの球団別プロスペクト・ランキングでブルージェイズの10位にランクインしていた右腕。今季はマイナー(1A+と2A)で19試合に先発して89イニングを投げ、2勝5敗、防御率3.54、115三振を記録している。ちなみに、オリオールズとブルージェイズの2A球団も直接対決の当日だったため、ワッツ=ブラウンもドミンゲス同様に「対戦相手チームへの移籍」となった。

 なお、ブルージェイズはロースターの枠を空けるためにチャド・グリーンのDFAを発表。昨季はクローザーも務め、自己最多の17セーブを挙げたグリーンだが、今季は45試合に登板して3勝2敗1セーブ、7ホールド、防御率5.56と安定感を欠いていた。

2025.7.30 08:55 Wednesday

ツインズがレッドソックスに逆転サヨナラ勝利 吉田は1安打

【ツインズ5×-4レッドソックス】ミネソタ/ターゲットフィールド、7月28日(日本時間29日)

 この日、先発右腕のクリス・パダックを放出し、「売り手」としてトレードデッドラインを迎えることが鮮明になったツインズ。それでも、ロッコ・バルデッリ監督が望んだようにチームは粘り強い戦いを見せ、2度の逆転を許しながらも、90分間の雨天中断を耐え、レッドソックスに5-4でサヨナラ勝利を挙げた。レッドソックスの吉田正尚は「5番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打だった。

 ツインズは三回、ダショーン・カージーJr.の2号2ランで、レッドソックス先発のリチャード・フィッツから先制。しかし五回、先発のシメオン・ウッズ・リチャードソンがアレックス・ブレグマンに逆転の14号3ランを浴び、試合をひっくり返されてしまう。

 しかし、ツインズは六回、クリスチャン・バスケスの犠牲フライですぐさま同点に追いついた。その後は両軍共にブルペンを打ちあぐね、3-3のまま試合は九回へ突入する。

 九回、レッドソックスは無死3塁のチャンスを作り、期待の若手ローマン・アンソニーが勝ち越しのタイムリー。ツインズ守護神のヨアン・デュランの100マイル超えの直球に詰まりながらもセンター前に運び、4点目を叩き出した。

 ただ、レッドソックスが九回に4-3と勝ち越し、残すはツインズの最後の攻撃かと思われた矢先、ターゲット・フィールドは悪天候に見舞われ、試合は90分の雨天中断に突入する。

 そしてこの雨天中断が流れを変えた。ツインズは猛攻を見せ、先頭から安打、そして2死球で満塁のチャンスを作り、ブルックス・リーが逆転の2点タイムリーを放ってそれに応えた。ツインズはシーソーゲームを逆転サヨナラで制し、借金を4に減らしている。

 そしてレッドソックスの吉田は「5番・DH」でスタメン出場。第1打席は空振り三振、第2打席はセンター前ヒット、第3、4打席はセカンドゴロだった。今季の打撃成績は打率.220、OPS.531となっている。

2025.7.29 14:45 Tuesday

ブルワーズがベテラン捕手のジャンセンを獲得 レイズは捕手を入れ替え

 28日(日本時間29日)、ブルワーズはキャッチャーのダニー・ジャンセンをレイズからトレードで獲得したと発表。ブルワーズは正捕手のウィリアム・コントレラスが中指を骨折しながらプレーを続けており、頼れる控え捕手を必要としていた。対価としてブルワーズのNo.24有望株である内野手ジャダー・アレイナモがレイズに移籍する。

 現在30歳のジャンセンは、今季1年契約でレイズに加入。打率.204、OPS.703、11本塁打と打撃貢献は目立たないながら、ブロッキングをはじめ守備力の定評は高い。また、ブルワーズはジャンセンと共にレイズから金銭も受け取ると報じられている。

 ジャンセンの獲得によって、ブルワーズの捕手層は改善された。チームにはコントレラスという絶対的な正捕手がおり、今季も105試合中87試合にスタメン出場している。ただ、コントレラスは中指を骨折しながらプレーしており、健康状態には不安を抱えていた。また、ジャンセン加入に伴い、これまで控え捕手を務めてきたエリック・ハースがDFAされた。

 対価として放出されたのは、21歳の内野手アレイナモ。今季はハイAで94試合に出場し、打率.297、OPS.818、11本塁打、15盗塁と好成績を残していた。

 レイズは7月に入ってから7勝14敗と失速し、貯金はわずか1に減っていた。ただ、ジャンセンの放出は、必ずしもレイズがシーズンに白旗を上げて売り手に回ったことを意味していない。レイズはジャンセンを放出する一方で、マーリンズからキャッチャーのニック・フォーテスを獲得したとの報道も出ている。今季限りでFAとなるジャンセンに対し、フォーテスは2028シーズンまで残り3年半の保有期間を残している。チーム状況にかかわらず、柔軟なトランザクションを行うのがレイズの真骨頂。トレード期限を前にピート・フェアバンクスやブランドン・ラウといった主力を放出することもありえるかもしれない。

2025.7.29 14:43 Tuesday

ナ中地区首位攻防戦はブルワーズが先勝 カブスに逆転勝利

【ブルワーズ8-4カブス】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、7月28日(日本時間29日)

 ナ・リーグ中地区の首位に同率で並んでいるブルワーズとカブスは、この日からミルウォーキーで直接対決3連戦を戦う。その初戦はブルワーズが8-4で逆転勝利を収め、1ゲーム差を付けて単独首位に立った。カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打1四球1得点だった。

 ブルワーズの先発がジェイコブ・ミジオロウスキー、カブスの先発がマシュー・ボイドと、共にオールスターに選出された好投手同士のマッチアップが実現した。

 ミジオロウスキーはこの日、立ち上がりに苦しんだ。先頭から単打、四球、単打を与えて無死満塁のピンチを招くと、暴投と内野安打、そして自身の送球エラーで3点を先制されてしまう。

 しかし、ミジオロウスキーは40球を費やした初回から立ち直り、二回から四回までは10打者連続で凡退に打ち取った。そして、その粘りの投球が逆転劇を呼び込んだ。

 ブルワーズは、3回にクリスチャン・イェリッチとアイザック・コリンズのタイムリーなどで4得点を奪って逆転。その後、五回にアンドリュー・ボーン、六回にサル・フリーリック、七回にはクリスチャン・イエリッチがそれぞれ本塁打を放ち、カブスを突き放した。

 そして、ミジオロウスキーが4回3失点7三振で降板してからは、ブルワーズは7投手の継投リレーで反撃を抑え、首位攻防戦の初戦に勝利した。

 ファンはこの3連戦を数週間前から待ち望んでいた。しかし、イェリッチは、すべてのプレッシャーはカブスにかかっていると見ていた。イェリッチは前日「ご存知の通り、私たちのチームはプレッシャーを感じていない。そもそも、誰も私たちがこんな状況に陥るとは思っていないような気がする」と語った。

 しかし、現在ブルワーズは63勝43敗でナ・リーグ中地区首位に立っている。両チーム間の直接対決は残り7試合だが、イェリッチは「まだ何も決まっていない」と率直に語った。

 「カブスは良いチームだ。彼らが良いチームだと楽しいだろう?」とイエリッチはカブスについて語った。「彼らは地区優勝を期待されている。高い期待を背負っているはずだ。彼らは我々のコーチ陣の半分を抱え、多くのトレードも行っている。だから、もし地区優勝を逃したら、きっと彼らはかなりがっかりするだろう。私たちとしては、彼らとリーグの他のチームを苦しめ、何ができるか試すだけだ。それが我々のこれまでのやり方だ」と、クレイグ・カウンセル監督をはじめ、多くのスタッフをブルワーズから引き抜いたカブスについて率直なコメントを残した。

 29日(同30日)に行われる2戦目は、カブスがコリン・レイ、ブルワーズがクイン・プリースターをそれぞれ先発に立てる。そして3戦目はカブスが今永昇太、ブルワーズがフレディ・ペラルタを立て、エース対決となる予定だ。

2025.7.29 13:14 Tuesday

山本由伸が7回1失点9Kの快投 大谷も3得点に絡んで援護、連敗止める

【レッズ2-5ドジャース】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、7月28日(日本時間29日)

 ドジャースの大谷翔平と山本由伸がレッズ戦に先発。山本は7回1失点9三振の快投で9勝目をマークし、大谷も決勝点となるタイムリーを放つ活躍でそれを援護した。一方、レッズは新人のチェイス・バーンズが10三振の好投を見せ、九回にも追い上げを図ったが及ばなかった。

 今季22度目の先発マウンドに上った山本は、レッズの剛腕ルーキーのチェイス・バーンズとマッチアップ。ドジャースは初回、バーンズの立ち上がりを攻め、テオスカー・ヘルナンデスのタイムリーで1点を先制した。一方の山本も1死から2つの四球と安打で満塁のピンチを招き、内野ゴロの間に1失点。序盤からスコアが動く展開となった。

 しかし、二回以降は両投手が奪三振ショーを見せる。二回はバーンズが3三振を奪うと、山本もフォーシームで2つの三振を奪ってそれに応えた。その後もバーンズ、山本は毎イニング三振の山を築き、投手戦を繰り広げた。

 五回、ドジャースがその均衡を崩す。1死一、三塁のチャンスで大谷を迎えると、大谷は99.4マイル(約159.9キロ)のフォーシームを捉えてセンターオーバーの二塁打に。これで2人の走者が還り、ドジャースは3-1と勝ち越した。

 この日の山本にとっては2点は十分なリードだった。山本は七回まで投げ抜き、1失点、4安打、2四球しか許さず、9三振を奪う快投。シーズン防御率は2.48に改善され、7月1日以来の勝ち星(9勝目)を挙げた。

 一方、山本と共に奪三振ショーを演じたバーンズは、5回2/3を投げて3失点を喫して3敗目。ドジャース打線から10三振を奪って四球はわずか1と持ち味を発揮したが、メジャー初勝利はお預けとなった。

 そして、ドジャースは七回にも2点の追加点を入れた。九回には1点を失い、なおも満塁のピンチを背負ったが、辛くも5-2で逃げ切り。連敗を2で止め、シーズン62勝目をマークした。

 また、大谷は「2番・DH」でスタメン出場し、3打数1安打2打点1得点と活躍。七回には四球で出塁してからフリーマンのタイムリーで得点し、今季のMLBで初めてシーズン100得点目をマークした。この日は1番のベッツが2安打1四球で3得点、2番の大谷も1安打2四球で1得点2打点と、得点を演出。過去30日ではメジャー25位の89得点と、ドジャースは打線の調子が鈍っているが、ベッツ・大谷のコンビが機能すれば得点力不足は解決されそうだ。

2025.7.29 13:06 Tuesday

タイガースが先発右腕パダックを獲得 全休オルソンの穴埋めに動く

 28日(日本時間29日)、タイガースがツインズから先発右腕クリス・パダックと救援右腕ランディ・ドブナックを獲得。先発右腕リース・オルソンが右肩痛で今季全休になったのを受け、素早く穴埋めの補強に動いた。対価として「MLBパイプライン」のランキングで球団14位に入っていたキャッチャーのエンリケ・ヒメネスがツインズへ移籍する。

トレード詳細

タイガース獲得

右腕、クリス・パダック 右腕、ランディ・ドブナック

ツインズ獲得

捕手(タイガースNo.14有望株)、エンリケ・ヒメネス

 現在29歳のパダックはツインズと結んだ3年1253万ドルの契約の最終年を迎えていた。今季は浮き沈みの激しいシーズンを送っており、21先発(111イニング)で3勝9敗、防御率4.95と振るわない。しかし直近の先発だった23日のドジャース戦では、6回1失点8三振無四球と好投していた。

 タイガースはタリック・スクーバルとケーシー・マイズを筆頭に、リーグ屈指の先発投手陣を擁していた。しかし、26日(同27日)に今季13先発で防御率3.15を記録していたリース・オルソンが戦線を離脱。オルソンは右肩の痛みを訴え、この日今季全休が発表された。

 パダックはオルソンの代役としてローテ入りが見込まれている。タイガースのスコット・ハリス運営部長は「クリスの直球を本当に気に入っている。彼はコントロールもエクステンションも良い。打者を様々な方法で攻める武器を持っていると感じている」と、パダックへの評価の高さを示した。

 タイガースはパダック、そしてメジャー経験豊富な変則右腕のドブナック獲得のため、球団No.14有望株のヒメネスを放出した。ハリス運営部長は「捕手の層はどんなに厚くても足りないので、捕手を失うのは辛い。でも、ドラフトで捕手を指名したばかりだ。本当に優秀な捕手が何人かいるから、特にリースの離脱後のローテーションの穴を考えると、捕手は諦めざるを得ないと感じた」とコメント。タイガースには「MLBパイプライン」のトップ100プロスペクトに名を連ねる捕手が2人(ホセ・ブリセーニョ、サイロン・リランゾ)がおり、さらに今季のドラフトでは1巡目補完指名で高校生キャッチャーのマイケル・オリベトを指名しており、捕手層が厚くなっていた。

2025.7.29 10:53 Tuesday

ロイヤルズがセス・ルーゴと契約延長か 2年4600万ドル

 27日(日本時間28日)、ロイヤルズは先発右腕セス・ルーゴと複数年の延長契約に合意したと、複数メディアが報じた。今季限りでFAとなるルーゴにはトレードの噂が飛び交っていたが、ロイヤルズは2年4600万ドルの延長契約を与え、ルーゴを残留させた。契約はまだ正式に発表されていない。

 現在35歳のルーゴは、昨季から2年3000万ドルの契約でロイヤルズに加入。昨季は33先発、206回2/3を投げて16勝、防御率3.00と、先発再転向2年目でキャリアハイの成績を叩き出した。今季も19先発で防御率2.95と優秀なパフォーマンスは変わっておらず、来季に残る1500万ドルのプレイヤーオプションは破棄確実と見られていた。

 昨季、ロイヤルズはルーゴの活躍もあってポストシーズンに進出したが、今季は27日時点で52勝54敗で地区3位・ワイルドカード7位と停滞。トレードデッドラインを前に買い手に回るのか、売り手に回るのか不透明な立ち位置にあった。そして仮に売り手に回った場合、今オフ限りでFAとなることが確実なルーゴは放出候補と見られていた。

 しかし、ロイヤルズのフロントは借金を抱えているにもかかわらず、買い手に回ることを選択したようだ。26日(同27日)にはダイヤモンドバックスから強打者ランドール・グリチックを獲得。そしてその翌日にはルーゴとの延長契約をまとめ、今季の戦いを諦めない姿勢を鮮明にした。

 ルーゴの契約は2年間に及び、保証額は4600万ドルと言われている。ルーゴは2026年と2027年にそれぞれ2000万ドルと300万ドルの契約金を受け取ることになる。2028年は成績次第で自動更新される2000万ドルベスティングオプション、あるいは1700万ドルのクラブオプション(バイアウトは300万ドル)となる見込みだ。

 ロイヤルズは、エース級の活躍を見せてきた左腕クリス・ブービッチも負傷者リストに入るなど、2年連続のポストシーズン進出に向けて視界は決して良好ではない。しかし、直近2カードでは難敵のカブス、ガーディアンズ相手にシリーズを勝ち越し、ポストシーズン進出圏内まで4ゲーム差に戻してきた。フロントの必死の補強が実を結び、大逆転劇を見せられるだろうか。

2025.7.28 12:41 Monday

メッツ・千賀が5回3失点 チームは終盤に逆転して7連勝

【ジャイアンツ3-5メッツ】サンフランシスコ/オラクルパーク、7月27日(日本時間28日)

 メッツの千賀滉大がジャイアンツ戦に先発。千賀は5回3失点の内容で勝ち負けは付かなかった。試合は千賀降板後にメッツが逆転し、5-3でジャイアンツに勝利。ジャイアンツとの3連戦をスイープし、連勝を7に伸ばした。

 初回、千賀は1四球を与えたものの、後続を断って無失点の立ち上がりを見せる。二回も単打と四球を許したが、3つのアウト全てを三振で奪って無失点。援護点をもらった三回も先頭に四球を与えながら、ゼロで抑えた。

 しかし四回、千賀は先頭のマット・チャップマンに15号ソロを被弾。その後も2四球でピンチを招いたが、後続を打ち取って1失点でしのいだ。ただ、味方に逆転してもらった五回にも、チャップマンに16号2ランを浴び、ジャイアンツに逆転を許してしまった。

 千賀は5回3失点で降板。3三振に対して5四球を与える苦しい投球だったが、失点はチャップマンに対する2本塁打のみに抑えた。負傷者リスト(IL)から復帰後の千賀は、3先発(12イニング)で防御率5.25とまだ本領発揮はできていない。しかし、この日は復帰後最多となる92球を投じるなど、徐々に離脱前の状態へと近づいている。

 一方、ジャイアンツはこの日は先発投手を立てないブルペンデーを敢行。1点のリードを奪った六回の途中から、オールスターに選出されたランディ・ロドリゲスを投入した。

 しかし、ロドリゲスは七回、先頭のロニー・マウリシオに5号ソロを被弾。ライトフェンスを大きく飛び越えてスプラッシュ・ヒットとなる同点弾を浴びてしまう。2死まで連続三振でこぎ着けたものの、続くフアン・ソトには逆方向に25号ソロを打たれ、まさかの勝ち越しを許してしまった。

 4-3と逆転したメッツはブルペンが反撃に耐え、九回にはブランドン・ニモのタイムリーで5点目の追加点。2点リードをもって最後の3アウトを託された守護神エドウィン・ディアスは、3四死球で1死満塁のピンチを招いたが、最後は連続三振で締めくくった。

 メッツはこれで連勝を7に伸ばし、地区2位のフィリーズとのゲーム差を1.5に広げた。一方のジャイアンツはメッツとの3連戦を通して得点圏で23打数無安打と決定打を欠き、痛い被スイープ(3連敗)に。ポストシーズン進出圏内とのゲーム差は3に広がっている。

2025.7.28 12:00 Monday

ブレーブスが先発右腕フェッディを獲得 カージナルスからDFA

 27日(日本時間28日)、ブレーブスはカージナルスから先発右腕エリック・フェッディを金銭トレードで獲得した。ブレーブスはトレード市場では売り手に回ることが予想されているが、先発ローテに負傷者が続出。先発の頭数を揃えるべく、24日(同25日)にカージナルスからDFAされたばかりのフェッディ獲得に動いた。

 32歳のフェッディは今季、20登板(20先発)で3勝10敗、防御率5.22をマーク。31先発で防御率3.30と安定感を発揮していた昨季から一転、不振に陥っていた。特に直近7登板では防御率9.64と不振を極め、ついに24日(同25日)にカージナルスからDFAを受けた。

 フェッディに白羽の矢を立てたのは、先発不足に陥っているブレーブスだった。ブレーブスは27日(同28日)に先発右腕グラント・ホームズが右肘の炎症で負傷者リスト入りし、ついに開幕ローテの5人全員が負傷者リスト入りすることとなった。

 現在、ローテには負傷者リストから復帰したスペンサー・ストライダー、マイナーから昇格したブライス・エルダー、そしてブルペンから抜擢されたジョーイ・ウエンツの3人しかいない。今季1先発あたり5イニング以上を消化しているフェッディの存在は、絶不調とはいえ助けになるだろう。

 ブレーブスのブライアン・スニッカー監督は「とにかく前進し続けるしかない。何とか方法を見つけて、この状況をうまくまとめていく。我々がローテーションの全員を失ったからといってシーズンが止まるわけではないのだから、それしかできない」と、この苦境について語った。

 開幕前にはポストシーズン進出の有力候補に挙げられていたにもかかわらず、ブレーブスはトレード市場では売り手に回ると見られる。放出候補に挙がるのは、守護神ライセル・イグレシアス、新人ドレイク・ボールドウィンに定位置を奪われたマーセル・オズナ、そして捕手のショーン・マーフィーら。31日(1日)のデッドラインを前に再びトレードに動くだろう。

2025.7.28 10:52 Monday

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