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ヤンキースがツインズとの打撃戦を制す グリシャムは31号2ラン放つ
【ツインズ9-10ヤンキース】ミネアポリス/ターゲットフィールド、9月16日(日本時間17日)
敵地でのツインズ3連戦の2戦目、ヤンキースは前夜の完封負けを忘れさせるような攻撃を見せた。
試合序盤に打線が爆発し、四回までに10-1と大量リード。またもリリーフ陣が崩れ、1点差まで追い上げられたものの、10-9で打撃戦を制した。
前日は今季最少の2安打に封じられ、0-7で完封負け。しかし、ヤンキース打線は同じ過ちを繰り返さなかった。
二回にトレント・グリシャムが31号2ランを放つなど、二回終了時点で6-1と5点をリード。オースティン・ウェルズがタイムリー二塁打を放ち、コディ・ベリンジャーとジャンカルロ・スタントンにもタイムリーが飛び出した。
ヤンキースは今季メジャー最多の255本塁打を記録。試合前の時点で2位のドジャースは220本塁打となっており、ヤンキースはダントツの本数を誇っている。
三回にはグリシャムとアーロン・ジャッジの犠牲フライ、ベン・ライスのタイムリー二塁打で3点を追加し、9-1と大量リード。この時点でスタメン9人のうち8人がヒットを記録していた。四回にジャズ・チザムJr.がヒットを放って先発全員安打を達成し、アンソニー・ボルピーのタイムリーで1点を追加。早くも2ケタ得点に到達した。
ヤンキースの784得点と1試合平均5.19得点はともにメジャー最多。2ケタ得点を今季23度マークしているが、過去15試合では1度もなく、16試合ぶりの2ケタ得点となった。
ヤンキースはさらに、長打率、OPS、長打、塁打、四球、敬遠の数でもメジャートップを記録している。
レギュラーシーズン残り11試合で首位ブルージェイズと5ゲーム差。逆転優勝は難しいかもしれない。しかし、ヤンキースはワイルドカード争いで首位に立っている。攻撃面がしっかり機能すれば、シード順にかかわらず、他球団にとって大きな脅威となるはずだ。
8月1日以降の救援防御率は、試合前の時点で5.56。これより悪い数字を記録しているのはロッキーズだけであり、そのブルペンをカバーするためにも打線の活躍が必要となる。
先発のキャム・シュリットラーは4回2/3を投げて3安打4失点。5四球を与えるなど不安定なピッチングが目立ち、五回の最後のアウトを2番手のフェルナンド・クルーズに譲らなければならなかった。
3番手のライアン・ヤーブローは六回から登板したが、1死しか取れず4安打4失点と炎上。ライアン・フィッツジェラルドに3号2ランを浴びるなど、10-8と一気に追い上げを許した。
4番手のマーク・ライターJr.と5番手のデビン・ウィリアムスは見事な火消しを見せ、合計2回2/3を無失点に抑える好リリーフ。九回に登板した6番手のデービッド・ベッドナーがトレバー・ラーナックに17号ソロを浴び、1点差に迫られたものの、10-9で勝利し、ベッドナーは25セーブ目(ヤンキース移籍後8セーブ目)を記録した。
この1週間、ブルペンはジェットコースターのようだった。タイガース相手に2ケタ失点を喫した2試合では合計18失点。その後4試合では合計12回2/3を投げて4失点に抑えたが、ツインズ3連戦の初戦ではルーク・ウィーバーが5失点を喫した。
なお、ジャッジは前日に続いて右翼手としてスタメン出場。2度のMVPに輝くスーパースターが2日連続で外野の守備に就くのは、7月下旬に右肘の屈筋を痛めた以降では初めてとなった。ただし、強い送球を必要とする場面は1度もなかった。
2025.9.17 12:40 Wednesday
ブルワーズ快勝 好投のペラルタが17勝目、イェリッチは30本塁打に王手
【ブルワーズ9-2エンゼルス】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、9月16日(日本時間17日)
もし彼らなしでも勝てるなら、ブルワーズは今日の試合で見事なピッチングを見せたフレディ・ペラルタをポストシーズンの初戦まで温存しておきたいだろう。3安打3打点をマークしたクリスチャン・イェリッチも同様だ。
本拠地でのエンゼルス3連戦の初戦、ブルワーズは投打の主力選手の活躍もあり、9-2で快勝。ペラルタは今季初の2ケタ三振を記録し、イェリッチは30本塁打&100打点の達成にダブルリーチをかけた。
もちろん、ブルワーズが目指しているのはレギュラーシーズンでの様々な記録だけではない。すでにポストシーズン進出を決めており、ナショナル・リーグ中地区優勝のマジックナンバーは「7」まで減っている。レギュラーシーズンは残り11試合。ブルワーズの勝利とカブスの敗北の合計が「7」となった瞬間に地区3連覇が決定する。
前回登板、敵地でのレンジャーズ戦で5失点を喫し、30イニング連続無失点がストップしてしまったペラルタだが、エンゼルスを相手に6回1失点の好投を披露。今季31先発で17勝6敗、防御率2.65と素晴らしい活躍を見せている。最初の6つのアウトはすべて三振で奪い、最終的には今季最多の10三振。2ケタ三振は昨年5月24日のカブス戦以来、通算15度目となった。
ブルワーズは初回から4イニング連続で得点し、先発のペラルタを援護。イェリッチは初回に先制のタイムリー二塁打を放つと、四回には29号2ランを放ち、5-0とリードを広げた。
イェリッチは今季ここまで29本塁打&99打点を記録。本塁打は44本塁打を放った2019年以降では最多、打点も110打点を叩き出してナ・リーグMVPに輝いた2018年以降では最多となっている。
2025.9.17 11:47 Wednesday
キング炎上でパドレス敗れる 松井裕樹は1回2/3を無失点で防御率4.12
【メッツ8-3パドレス】ニューヨーク/シティフィールド、9月16日(日本時間17日)
パドレスの松井裕樹は敵地でのメッツ戦、6点ビハインドの六回から3番手として登板。2四球を与えたものの、2三振を奪うなど1回2/3を無安打無失点に抑え、今季の防御率は4.12となった。チームは3-8で敗戦。先発のマイケル・キングが4本のアーチを浴びるなど3回0/3を10安打8失点と大誤算だった。
ワイルドカード・シリーズをホームで開催するために、逆転での地区優勝、もしくはワイルドカード1位を目指しているパドレスだが、メッツ3連戦の初戦に先発したキングが役割を果たせなかった。
初回先頭から3連打で無死満塁の大ピンチを招くと、ブランドン・ニモのタイムリー、ジェフ・マクニールのタイムリー二塁打、ブレット・ベイティの17号2ランで一挙5失点。ジャクソン・メリルの14号ソロで1点を返した直後の二回にはフランシスコ・リンドーアに27号ソロ、ピート・アロンソにも35号ソロを浴び、1-7とリードを広げられた。
ジェイク・クロネンワースの11号ソロで5点差となった直後の三回こそ三者凡退に抑えたものの、四回先頭のセドリック・マリンズに17号ソロを浴び、3回0/3を10安打8失点で降板。2番手以降の投手陣が合計5イニングを無安打無失点に抑えただけに、キングの乱調が痛かった。
六回から登板した松井は、2四球で2死一、二塁のピンチを招いたものの、フアン・ソトから空振り三振を奪って無失点。七回も続投し、アロンソを高めのフォーシームでライトフライ、ニモを内角高めのフォーシームで空振り三振に仕留め、後続にマウンドを譲った。
四回以降、パドレスの得点は八回に飛び出したフレディ・フェルミンの5号ソロによる1点だけ。メッツはクレイ・ホームズ(4回3安打2失点)からショーン・マナイア(5回4安打1失点)につなぎ、2人の投手だけで9イニングを投げ抜いた。
2025.9.17 11:02 Wednesday
カブスのポストシーズン進出が目前に 新人ホートンは好投で11勝目
【パイレーツ1-4カブス】ピッツバーグ/PNCパーク、9月16日(日本時間17日)
カブスの新人ケイド・ホートンが7月9日、前半戦の最終登板で5イニングを投げ切れずに降板したとき、どんなに楽観的な人でも、その後の大活躍を予想できなかっただろう。
当時、ホートンは防御率4.45を記録し、マイナーで大成功を収めたときのような制球力を再現するのに苦戦していた。しかし、それからわずか2カ月余りの間に24歳の右腕は大きく成長を遂げ、今やナショナル・リーグ新人王の有力候補に浮上している。
敵地でのパイレーツ3連戦の2戦目、カブスはホートンの好投もあり、4-1で勝利。ホートンは11先発連続で2失点以下に抑えている。
カブスは連勝を3に伸ばし、早ければ17日(同18日)にもポストシーズン進出が決定する。
ホートンは初回を投げ切るのに27球を要し、オニール・クルーズの右翼フェンス直撃のタイムリー三塁打を含む2安打を浴びた。しかし、二回はわずか9球で三者凡退に抑え、それ以降は完全に立ち直った。
最後の打者8人をいずれも打ち取り、ホートンは5回3安打1失点、6三振、1四球の好投。11勝目を挙げ、シーズン通算の防御率は2.66となった。
カブス打線は難敵ポール・スキーンズからマイケル・ブッシュが29号先頭打者アーチを放つなど、初回に2点を先制。二回にはイアン・ハップの犠牲フライで追加点を奪い、スキーンズを四回途中7安打3失点で降板に追い込んだ。
五回にはピート・クロウ=アームストロングの犠牲フライで1点を追加。六回以降は4人のリリーバーが各1イニングを無失点に抑え、5投手の継投でパイレーツ打線をわずか4安打1得点に封じた。
なお、カブスの鈴木誠也は5試合連続の欠場。クレイグ・カウンセル監督は鈴木が気管支炎を患っていることを明かしたが、体調は快方に向かっているようだ。
2025.9.17 10:40 Wednesday
ナショナルズがWヘッダー第1試合に敗れる 小笠原は5試合ぶりの無失点
【ナショナルズ3-6ブレーブス】ワシントンD.C./ナショナルズパーク、9月16日(日本時間17日)
ナショナルズの小笠原慎之介は本拠地でのブレーブスとのダブルヘッダー第1試合、3点ビハインドの九回に4番手として登板。上位打線と対戦し、1死からロナルド・アクーニャJr.にヒットを許したものの、後続を打ち取り、5試合ぶりの無失点に抑えた(防御率6.82)。試合はナショナルズが二回に2点を先制したが、四回に一挙5失点。3-6で逆転負けを喫した。
初回の先制機を生かせなかったナショナルズだが、二回にブレーブス先発のホセ・スアレスから1死一、二塁のチャンスを作り、ジェイコブ・ヤングがライトへのタイムリーを放って1点を先制。続くCJ・エイブラムスはライトへ犠牲フライを打ち上げ、2-0とリードを広げた。
ナショナルズ先発のジェイク・アービンは三回まで無失点に抑えていたが、四回に1死一、三塁のピンチが到来。イーライ・ホワイトの内野ゴロの間に1点を返され、続くビダル・ブルハンに同点のタイムリー二塁打を浴びると、ジュリクソン・プロファーの14号2ラン、マット・オルソンの27号ソロと2者連続アーチで3点を勝ち越された。
反撃したいナショナルズだったが、ブレーブス先発のスアレスを攻略できず、2-5と3点ビハインドのまま試合は終盤へ。八回にはブルハンのタイムリーでリードを広げられた。
直後にホルヘ・アルファロのタイムリーで1点を返し、再び3点差となった九回には4番手として小笠原がマウンドへ。先頭のオルソンを90マイル(約144.8キロ)のフォーシームでファーストゴロに打ち取ったあと、アクーニャJr.にはライトへのヒットを許したが、ドレイク・ボールドウィンを低めのスライダーでピッチャーゴロ、オジー・オルビーズを91.1マイル(約146.6キロ)のフォーシームでセンターフライに打ち取り、1イニングを1安打無失点に抑えた。
最終回はブレーブスの守護神ライセル・イグレシアスの前に無得点に終わり、3-6で試合終了。4試合連続失点を喫していた小笠原だが、今月2度目の無失点に抑え、リリーフ転向後の成績は17試合に登板して防御率6.15、被打率.237、WHIP1.44となっている。
2025.9.17 08:53 Wednesday
フィリーズが地区2連覇! 延長10回ドジャースとの熱戦を制す
【ドジャース5-6フィリーズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、9月15日(日本時間16日)
フィリーズは飛行機のトラブルにより到着が数時間遅れ、ロサンゼルスに着いたのは午前2時前だった。
それは理想的な状況ではなかった。
しかし、遠征のトラブルにかかわらず、ドジャースタジアムでの試合は午後7時10分にスタートした。地区優勝へのマジックナンバーは「1」。ドジャースに勝てば、2年連続の地区優勝が決まるという一戦だった。
簡単な試合ではなかった。しかし、フィリーズは延長10回の熱戦の末に6-5で勝利を収め、ナショナル・リーグ東地区の優勝を決めた。
初回、カイル・シュワーバーが53号ソロを放ち、チームに先制点をもたらした。その後、フィリーズは逆転を許し、ドジャースに3-1とリードされたが、七回に下位打線が奮起。6番オットー・ケンプが二塁打でチャンスメイクすると、1死後に8番ブライソン・ストットのタイムリーで1点を返し、9番ウエストン・ウィルソンの5号2ランで試合をひっくり返した。
その直後、オライオン・カークリングがムーキー・ベッツに19号ソロを浴び、4-4の同点に。しかし、八回にブライス・ハーパーが右中間への27号ソロを放ち、5-4とリードを奪った。
これで決まったかに思われたが、試合は終わらなかった。
クローザーのヨアン・デュランはトレード期限前に加入して以来、フィリーズにとって「天の恵み」と言える存在だ。毎試合のように素晴らしいピッチングを見せ、自動的とも言えるくらいにアウトを重ねていた。
ところが、九回1死からデュランは浮いたカーブをとらえられ、アンディ・パヘスに同点の25号ソロを被弾。打球はレフトにあるドジャースのブルペンに飛び込んだ。デュランが本塁打を打たれたのは移籍後初めて。今季トータルでもわずか2本目の被弾だった。
しかし、フィリーズは10回にJ・T・リアルミュートの犠牲フライで勝ち越しに成功。これが決勝点となり、ドジャースタジアムのフィールド上にはフィリーズの選手たちによる歓喜の輪が広がった。
2025.9.16 14:36 Tuesday
負傷したアルバレスの代役、新人コールが逆転2ランで勝利に貢献
【アストロズ6-3レンジャーズ】ヒューストン/ダイキンパーク、9月15日(日本時間16日)
初打席初球アーチの鮮烈デビューを飾ったアストロズのザック・コールはメジャー4試合目の出場でも勝利の立役者となった。
レンジャーズとの同地区対決3連戦の初戦、ベンチスタートだったコールは負傷したヨーダン・アルバレスの代役として途中出場すると、五回に逆転の2号2ラン、七回にはダメ押しのタイムリーを放つ活躍。アストロズは6-3で勝利し、地区首位マリナーズとのゲーム差を0.5に縮めた。
アストロズは今週、ホームで6試合が予定されており、同地区のレンジャーズ、マリナーズとそれぞれ3連戦を戦う。逆転での地区優勝を狙うアストロズは現在、ワイルドカード争いの3位につけており、4位に並ぶレンジャーズ、ガーディアンズとのゲーム差を3に広げた。
9月12日のブレーブス戦でデビューしたコールは、初本塁打を含む4打数3安打4打点の大活躍。2戦目は無安打に終わったが、3戦目ではヒット1本を放った。4戦目はメジャー昇格後初めてのベンチスタートとなったが、主砲アルバレスが初回の走塁時に左足首を負傷。コールは二回の守備から出場し、レンジャーズ先発のジャック・ライターから2号逆転2ランをライトスタンドに叩き込んで勝利の立役者となった。
2025.9.16 12:21 Tuesday
先発タイオンの好投でカブス完封勝ち 鈴木誠也は4試合連続の欠場
【パイレーツ0-4カブス】ピッツバーグ/PNCパーク、9月15日(日本時間16日)
敵地でのパイレーツ3連戦の試合前、カブスのクレイグ・カウンセル監督はオールスター外野手のカイル・タッカーがまだ負傷者リストから復帰できない状況であることを示唆した。これにより、カブスはタッカーの穴を埋めながら戦わなければならない試合が続くことが明らかになった。
28歳のタッカーは、9月2日のブレーブス戦で左ふくらはぎを痛めた影響により欠場が続いている。その数日後には負傷者リストに登録された。タッカーは問題なくバットを振り、ボールを投げることもできているが、走ることが常に最後のハードルとなっている。そして、そのハードルをまだクリアすることができていない。
レギュラーシーズン最後の遠征はパイレーツ3連戦とレッズ4連戦。カブスはその初戦、タッカーと4試合連続の欠場となった鈴木誠也を欠きながらも打線が十分な攻撃力を発揮し、4-0で勝利した。奪ったのは4点だけだったが、9安打を放ち、二回を除くすべてのイニングで走者を出した。
一塁手のマイケル・ブッシュは三回に28号ソロ。飛距離418フィート(約127メートル)の一発を放ち、パイレーツ先発のブラクストン・アッシュクラフトから先制点を奪った。その4球後、ニコ・ホーナーがヒットで出塁し、三塁まで進んだあとにアッシュクラフトの暴投で生還して2点目。四回にはダンズビー・スワンソンがタイムリー二塁打を放ち、3-0とリードを広げた。
六回にはピート・クロウ=アームストロングが29号ソロ。これにより、クロウ=アームストロングはシーズン30本塁打&30盗塁の達成まであと1本塁打に迫った。カブスで「30-30」を達成したのは、過去にサミー・ソーサ(1993年と95年)だけである。
打線の援護を受けた先発のジェイムソン・タイオンは、6イニングを無失点に抑えて10勝目をマーク。88球を投げて2安打、3三振、2四球と安定したピッチングを見せた。
タッカーの負傷を懸念するのは当然であり、カブス打線はタッカーが7月以降に調子を落としてから得点力が大幅ダウン。タッカーの復帰時期は未定だが、ワイルドカード・シリーズは約2週間後に迫っている。
2025.9.16 11:37 Tuesday
ナショナルズ大敗 小笠原慎之介は2回3安打2失点で防御率7点台に
【ナショナルズ3-11ブレーブス】ワシントンD.C./ナショナルズパーク、9月15日(日本時間16日)
ナショナルズの小笠原慎之介は本拠地でのブレーブス戦、六回無死一塁の場面で2番手として登板。マーセル・オズナを併殺打に仕留めるなど、この回は無失点に抑えたが、続投した七回に3本のヒットを浴び、2失点を喫した。4試合連続の失点で今季の防御率は7.03となっている。試合は3-11でナショナルズが大敗。投手陣が16安打11失点と打ち込まれた。
二回にデイレン・ライルの6号ソロで先制したナショナルズだったが、先発のミッチェル・パーカーがマット・オルソンに26号3ランを浴びるなど五回までに5失点。六回には新人王候補のドレイク・ボールドウィンにタイムリーを浴び、5回0/3を投げて10安打6失点で降板した。
2番手の小笠原はオズナをサードゴロ併殺打、続くマイケル・ハリス2世をショートゴロに打ち取って無失点。七回も続投したが、ヒットと死球で無死一、二塁のピンチを招くと、オルソンにレフトへのタイムリー二塁打を浴びた。2死後、キム・ハソンに四球を与えて満塁となり、ボールドウィンにもタイムリーを許して2失点目。2回36球を投げて3安打2失点、2三振、1四球という内容だった。
八回に2点を返したナショナルズだが、九回に4番手のオーランド・リバルタがロナルド・アクーニャJr.に17号ソロ、ボールドウィンに16号2ランを浴び、さらに3失点。今季20度目の2ケタ失点となった。
勝利したブレーブスはオルソンが5打数4安打4打点、ボールドウィンも5打数3安打4打点の活躍。先発のスペンサー・ストライダーは7回4安打1失点の好投で6勝目を手にした。
2025.9.16 10:59 Tuesday
ブルージェイズの有望株イェサベージがメジャー昇格 昨年のドラ1右腕
トレイ・イェサベージについて尋ねてみると、いろいろな人々が興奮気味に話す言葉の中に、同じような言葉が含まれていることがわかる。
「ブルドッグ」という言葉が多く使われるのだ。また、「彼は大人だ」と多くの人が言う。さらに、「彼のファストボールは天から与えられたものだ」と語る人も多い。
イェサベージには、ブルージェイズのマイナーリーグスタッフや選手育成担当者の感情を掻き立てる何かがある。ブルージェイズの球団ナンバーワン有望株であり、今季マイナーの各階級で活躍してきた大柄な右腕は、15日(日本時間16日)のレイズ戦でメジャーデビューする。プロデビューからわずか5カ月余り、関係者全員にとって信じられない快挙だ。
少なくとも外から見れば、プレッシャーはこれ以上ないほどに高まっている。ブルージェイズは14日(同15日)のオリオールズ戦に11-2で勝利し、地区2位のヤンキースに4ゲーム差をつけている(直接対決でも勝ち越し)。また、アメリカン・リーグ最高勝率を記録しているため、これをキープすれば、地区シリーズへ直行できる権利を獲得する。チームが上位争いを続け、注目を集めている状況の中、イェサベージも重圧を感じているはずだ。
しかし、そうではない。
「プレッシャーは全くないよ。子供のころから続けてきたゲームで生計を立てているだけだから」とイェサベージは語る。
「5歳の子供もこのゲームをプレーするんだ。僕は22歳だから、きっと大丈夫だと思っているよ」と自身にかかるプレッシャーを否定した。
これはイェサベージの本質を捉えている。彼には自然な自信があり、すべての出来事を経験の一部として蓄えていく。プロスペクト(有望株)の成長過程のある時点において、彼らのスタッツ(成績)やどれだけ速い球を投げられるかといったことは、評価基準の一部に過ぎないのだ。
22歳の若者は、球界最高峰の舞台で初めて苦戦する状況にどう対処していくのだろうか。マイナー3Aの打者ではなく、打席にアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が立っている状況で、心拍数はどうなるのだろうか。気が散るような状況に対処できるだろうか。外部からの雑音を封じ込めることはできるだろうか。どれほど期待された有望株でも、メジャーの壁にぶつかり、活躍できないことがある。しかし、ブルージェイズはイェサベージがこうした様々な疑問に対処できると考えている。イェサベージの投球能力だけでなく、メジャーリーガーとしてのハートを持っていることを評価しているのだ。
「これは公開のトライアウトではない。彼がチームを助けてくれると信じ、決断を下したんだ」とジョン・シュナイダー監督。「あまり実験的なことはしたくないし、チームを混乱させるようなことをしたくもない。勝つために最善の決断を下したまでだよ」と強調した。
これは典型的な有望株のデビュー戦ではない。2019年にブラディミール・ゲレーロJr.とボー・ビシェットがデビューしたが、このときのブルージェイズは負け続けていた。チーム再建の真っ只中にあり、その再建が今の状況につながった。今季のブルージェイズは10年ぶりの地区優勝と1993年のワールドシリーズ制覇を目指しており、イェサベージはそうした状況の中でデビューする。それ以上のものはない。ベテランを休ませるためでもない。必要な戦力だからこそ、イェサベージに出番が回ってきたのだ。
「本当に、トレイがもたらしてくれる才能がこの機会につながったんだ」とシュナイダー監督は言う。「他の先発候補ではなく彼を選んだのは、それが理由だ。彼はマウンドに立ってアウトを奪い、メジャーリーグの舞台でチームの勝利を手助けしてくれると信じているよ」と語った。
シュナイダー監督によると、イェサベージに投球制限は設けないという。今季マイナーで98イニングを投げているが、これは1年前に大学で投げたイニングより数イニング多いだけ。よって、先発投手として起用していくことも十分に可能だ。また、マイナーではリリーフの適性も示しており、必要であれば、リリーフでマウンドに上がることもあるだろう。
ブルージェイズの過去の投手を見ると、アーロン・サンチェスはデビューした2014年にリリーフを務め、翌2015年は先発とリリーフを兼任した。ただし、これは投球制限に関係したものだった。デービッド・プライスはレイズ時代の2008年にデビューすると、先発で1試合、リリーフで4試合に登板し、ポストシーズンではリリーバーとしてチームに貢献した。
シュナイダー監督が言っているように、イェサベージはブルージェイズの勝利に貢献できる選手だ。マイナーの98イニングで160三振という驚異的な数字を残している。メジャー初登板ではゾーン内にボールを投げ込み、四球の連発を避ける必要があるだろう。これはこれまでの課題でもあった。しかし、メジャーのマウンドに立った瞬間からメジャーの強打者たちを圧倒できるだけの才能を持っている。
レギュラーシーズンは残り2週間。ブルージェイズはア・リーグ最高勝率をキープし、すべてが順調に進んでいるように見える。イェサベージの登場により、ブルージェイズはよりよいチームになる可能性がある。そして、イェサベージも上位争いをするチームに相応しい投手であることを証明しようとしている。初登板の結果次第では、イェサベージはポストシーズンの戦いにおいて、ブルージェイズの「秘密兵器」となる可能性もありそうだ。
2025.9.16 09:47 Tuesday