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エンゼルス惜敗 6回4安打1失点の好投を見せた菊池を援護できず

【マリナーズ2-1エンゼルス】シアトル/T-モバイルパーク、9月12日(日本時間13日)

 エンゼルスの菊池雄星は敵地でのマリナーズ戦に先発。古巣を相手に6回98球を投げ、4安打1失点、3三振、1四球の好投を見せたものの、打線の援護に恵まれず、1カ月ぶりの白星を手にすることはできなかった。試合はマリナーズが2-1で勝利。接戦を制し、7連勝で同率首位の座をキープした。

 8月9日のタイガース戦で6勝目を挙げてから勝ち星がない菊池。6試合ぶりの勝利を目指した登板は、最初の2イニングをパーフェクトに抑える好スタートを切り、三回も相手の盗塁失敗があり、結果的には打者3人で抑えた。

 四回はカル・ローリーの二塁打などで2死一、二塁のピンチとなり、ホルヘ・ポランコにタイムリー二塁打を浴びて先制点を献上。しかし、五回は三者凡退、六回も内野安打1本だけで無失点に抑え、6回4安打1失点と先発の仕事をしっかり果たした。

 菊池を援護したいエンゼルス打線は、七回1死二塁のチャンスでローガン・デービッドソンがライトへのタイムリー二塁打を放ち、1-1の同点に。ところが、代打ジョー・アデルが空振り三振を喫すると、2死一、二塁の場面ではマイク・トラウトが見逃し三振に倒れ、勝ち越し点を奪うことができなかった。

 すると、菊池をリリーフした2番手のコナー・ブログドンがミッチ・ガーバーに9号勝ち越しソロを被弾。八回と九回の攻撃はいずれも三者凡退に封じられ、1-2で惜敗した。

 なお、菊池は初回先頭のランディ・アロザレーナをライトフライに打ち取った時点で今季の投球イニングが162となり、シーズンの規定投球回に到達。ブルージェイズ時代の2023年から3年連続3度目となった。

2025.9.13 14:21 Saturday

パドレスがロッキーズに痛恨の敗戦 マチャドの先制アーチは空砲に

【パドレス2-4ロッキーズ】サンディエゴ/ペトコパーク、9月12日(日本時間13日)

 パドレスの現状について、3つの事実を挙げよう。ワイルドカード獲得には十分な成績だ。しかし、ナショナル・リーグ西地区を制すためには不十分だ。そして、10月の戦いを勝ち抜きたいのであれば、現状よりもはるかにいいプレーをしなければならない。

 本拠地でのロッキーズ4連戦の2戦目、パドレスは2-4で敗れた。初回に主砲マニー・マチャドが先制アーチを放ち、17打数連続ノーヒットのスランプを抜け出したものの、それ以降は打線が沈黙し、九回に1点を返すのが精一杯だった。

 先発左腕のJP・シアーズは三回まで好投していたが、四回に崩れた。連打と送りバントで1死二、三塁のピンチを招き、エゼキエル・トーバーは空振り三振に仕留めたものの、ブレイン・クリムにメジャー初安打となる逆転3ランを被弾。続くカイル・ファーマーにも2者連発となる8号ソロを浴びた。パドレスは七回と八回にいずれも無死一、二塁のチャンスを作るなど、反撃を試みたものの、得点には至らず。九回に1点を返したが、最後は2死一、三塁のチャンスでライアン・オハーンが空振り三振に倒れた。

 大観衆が詰めかけたホームでの一戦で、打線がまたしても沈黙。ホームに戻ってきてからの5試合でわずか11得点しか挙げることができていない。勝つためには打線の奮起が必要だ。とにかく、もっと点を取らなければならない。

 今週初め、フェルナンド・タティスJr.は「ずっと言ってきたけど、僕たちはもっとできるはずだ。ここにいる全員がそれをわかっている」と語った。あとはそれを実行するだけ。レギュラーシーズン残り14試合、打線の奮起が求められる。なお、松井裕樹の登板機会はなかった。

2025.9.13 13:38 Saturday

先発トンが1イニング持たずにノックアウト メッツは泥沼の7連敗

【メッツ3-8レンジャーズ】ニューヨーク/シティフィールド、9月12日(日本時間13日)

 本拠地でのレンジャーズ3連戦を迎えたメッツ。カルロス・メンドーサ監督は球団が直面しているユニークな状況を認めた。今回の3連戦ではジョナ・トン、ブランドン・スプロート、ノーラン・マクリーンという3人のルーキーが先発予定なのだ。先発陣の苦しい状況が続く中、メッツは現在3位につけているワイルドカード争いで厳しい戦いを強いられている。

「クレイジーだよね?」とメンドーサ監督。「もし数カ月前に、3人とも先発ローテーションに入っている可能性について聞かれたら、そのうち1人だけはここにいるだろう、と答えたはずだ。でも、実際は3人ともローテーションに入っている」とチームの現状について語った。

 先発陣の全体的な失敗が現状を正当化する。その一方で、トン、スプロート、マクリーンがそれぞれ着実な成長を見せたことも現状を正当化している。どちらか一方だけが原因ではなく、2つの条件が揃ったからこその現状なのだ。

「彼ら(=3人の新人投手)を信頼しないといけない。今日はジョナが先発する。試合に勝つチャンスを与えれくれることを願っているよ」とメンドーサ監督は新人右腕への期待を口にした。

 しかし、それは叶わなかった。キャリア3度目の登板となったトンは、チームを苦境から救うためにジェイコブ・デグロムとの投げ合いに挑んだが、奪ったアウトは2つだけ。メッツは初回終了時点で6点のビハインドを背負うことになった。一方、2022年シーズン終了後にFAとなってレンジャーズに移籍したデグロムは、古巣相手の初登板で7回4安打3失点の力投。メッツは3-8で敗れた。

 これで7連敗。直近3カ月間で7試合以上の連敗は3度目となった。メッツが同一シーズンに3度の7連敗を喫したのは1980年以来45年ぶり。その年、メッツは67勝95敗でシーズンを終えた。

 チームの低迷は最悪のタイミングで訪れた。レギュラーシーズンは残り14試合。試合終了時点で、ワイルドカード争い4位のレッズとジャイアンツには1ゲーム差まで迫られている。両チームの試合結果次第では、その差は0.5ゲームとなる。2年連続のポストシーズン進出に向け、いよいよ崖っぷちだ。

2025.9.13 12:56 Saturday

アストロズの新人ザック・コールがメジャー初打席初球アーチを記録

【ブレーブス3-11アストロズ】アトランタ/トゥルイストパーク、9月12日(日本時間13日)

 アストロズのジョー・エスパーダ監督は敵地でのブレーブス3連戦の初戦の開始前、新人外野手のザック・コールがデビュー戦で「打線に火をつけてくれることを期待している」と話していた。その数分後、デイナ・ブラウンGMはダグアウトの同じ場所に座り、「コールが起爆剤になることを期待している」と語った。

 マイナー3Aでわずか15試合しかプレーしていない選手にこれほどの期待をかけるのは酷だろう。しかし、コールはその大きな期待に応えられる選手であることをすぐに証明した。三回の第1打席、コールは初球のカッターをとらえ、ライトスタンドへの1号2ラン。最終的には4打数3安打4打点の大活躍を見せ、11-3で大勝したアストロズを牽引した。

 試合終了時点で、アストロズはマリナーズに0.5ゲーム差をつけ、再びアメリカン・リーグ西地区の単独首位に浮上。マリナーズは本拠地T-モバイルパークでエンゼルスと対戦中だ。

 メジャー初打席で本塁打を放つのは球団史上5人目。2008年9月8日にマーク・サッコマンノが記録して以来、17年ぶりの快挙となった。また、デビュー戦での4打点は球団記録である。

 試合前、エスパーダ監督は「彼には打線に火をつける力があると思う。ダイナミックな選手だし、これから対戦するチームに対して素晴らしいプレーを見せてくれるはずだ。ファストボールに強く、ストライクゾーンもしっかり管理できる。今季の彼の活躍は見事だし、誇りに思うよ」と語っていた。

 球団19位の有望株であるコールは、3AシュガーランドでOPS1.204をマークし、メジャー昇格の切符を勝ち取った。三回、メジャー初打席を迎えると、ブレーブス先発のハーストン・ウォルドレップが投じた初球のカッターをとらえ、ライトへ飛距離423フィート(約129メートル)の1号2ラン。打球速度114.3マイル(約184キロ)という痛烈な打球だった。

 コールの活躍はそれだけにとどまらなかった。四回にはセンターへのタイムリーでチームの4点目を叩き出し、一挙6得点のビッグイニングとなった五回にもタイムリー。七回の第4打席は3球三振に倒れたが、初回の守備ではフェンス際への大飛球をジャンピングキャッチする好プレーもあった。

2025.9.13 12:26 Saturday

ビューラーの好投でフィリーズ快勝 地区2連覇に向けてマジック3

【フィリーズ8-2ロイヤルズ】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク、9月12日(日本時間13日)

 どんな方法であれ、新戦力のウォーカー・ビューラーはシーズン終盤のフィリーズの戦いを助けることになりそうだ。

 理想的なのは、チームがポストシーズンのロースター入りを検討するほどの好投をビューラーが見せてくれること。しかし、もしビューラーが活躍できなかったとしても、ビューラーが先発ローテーションに加わることによって、フィリーズの先発陣は10月の戦いに向けて、休養を得ることができる。

 本拠地でのロイヤルズ3連戦の初戦、ビューラーは新天地デビューを飾り、5回5安打1失点、3三振、1四球の好投。打線もビューラーを援護し、フィリーズは8-2で快勝した。

 ビューラーは初回に先制点を与えたものの、フィリーズ打線が14安打8得点でロイヤルズ投手陣を攻略。6人の打者がマルチ安打を記録し、そのうちの1人であるブライス・ハーパーは三回に勝ち越しの26号2ランを放った。また、ハリソン・ベイダーは5試合連続マルチ安打と好調を維持している。

 地区2位のメッツがレンジャーズに敗れたため、ナショナル・リーグ東地区におけるフィリーズのリードは12ゲームに拡大。地区優勝のマジックナンバーは2つ減って「3」となり、地区2連覇に向けてまた一歩前進した。

 ビューラーにとって、移籍後初登板は予定されている3度の先発のうちの1試合目だった。ワールドシリーズ制覇を目指すフィリーズにおいて、ビューラーが存在をアピールするための時間はそれほど多く残されていない。フィリーズの安定した先発陣を考えると、なおさらだ。

 フィリーズ先発陣は、クリストファー・サンチェスとレンジャー・スアレスの両左腕がポストシーズンの1試合目と2試合目に先発することがほぼ確実。この両左腕ほどの安定感はないものの、ヘスス・ルザードも好調時には圧倒的なピッチングを見せている。

 また、フィリーズは左腕を3枚並べるのではなく、右腕を挟むことを検討しており、その場合は長年ローテーションを支えてきたアーロン・ノラが先発3番手のポジションに入る。不本意なシーズンを過ごしているノラだが、先日のメッツ戦では6回3安打無失点と素晴らしいピッチングを見せた。

 ポストシーズンで必要な先発投手は4人。では、ビューラーがポストシーズンで先発ローテーション入りするためには何が必要なのか。

 ロブ・トムソン監督は「今は4人の先発投手が好調だ。だから、(ビューラーがポストシーズンで先発ローテーション入りするためには)圧倒的なピッチングを見せることが必要だろう」と語る。

 ブルペンでの起用についてはどうか。

「それも議論しているところだ。ブルペンの一員として検討されていることは間違いない」とトムソン監督は明かした。

 ブルペンでの起用を検討するにあたり、フィリーズはビューラーがドジャース時代にサイ・ヤング賞候補になったときのような、高い三振奪取能力を発揮することを期待している。2018年から2021年にかけて、ビューラーは95度の登板で防御率2.82を記録。9イニングあたり9.9個の三振を奪っていた。

 しかし、ビューラーのキャリアは2022年に2度目のトミー・ジョン手術を受けたことで暗転した。

 ビューラーは2023年シーズンを全休し、復帰した2024年はドジャースで16試合に先発して1勝6敗、防御率5.38に終わった。昨季終了後、レッドソックスと1年契約を結んだものの、23試合(うち22先発)で防御率5.45と復活ならず。9イニングあたりの三振数は6.73個まで落ち込んだ。

 トムソン監督は投手がブルペンの一員として貢献できる可能性を見極める際に、一般的に何を求めるかを尋ねられ、「通常、ブルペンの投手は空振りを奪う能力を持っている。だから、そういう投手が求められるんだ」と答えた。

 ビューラーは新天地デビュー戦で11個の空振りを記録。これは今季自己2位タイの空振り数である。今季最多は6月17日のマリナーズ戦で、このときは12個の空振りを奪った。

 フィリーズがレギュラーシーズン終了まで6人制ローテーションを維持すると仮定すると、ビューラーはあと2試合先発することになる(トムソン監督は現時点では6人制ローテーションを維持する方針を明かしている)。

 次の登板は19日、敵地でのダイヤモンドバックス戦の予定。そして、最後の登板は26日、本拠地でのツインズ戦となりそうだ。

 18日と22日にはオフが設けられており、フィリーズの先発投手は中6日の登板間隔でマウンドに上がることができる。通常の中4日と比較すると、2日分の休養を得られるというわけだ。

 シーズン終盤に先発陣に休養を与えられるという点において、ビューラーは投球内容にかかわらず、「価値」をもたらしている。

 サンチェスはすでに昨季の投球イニング数を上回っており、キャリアで初めて200イニングを超えそうなペースだ。ルザードは負傷に悩まされた昨季と比較して、100イニング以上も増えている。スアレスは5月3日の今季初登板以降に143イニングを投げており、これは同期間でメジャー4位の数字だ。

 トムソン監督は「それ(=6人制ローテーション)が先発陣の助けになればいいなと思っている。シーズンを通して、われわれは先発陣をかなり酷使してきた。だから、シーズン終盤は慎重に戦いたいと思っているんだ」と先発陣の起用プランに言及した。

2025.9.13 11:49 Saturday

ガーディアンズ・バイビーが2安打完封勝利 球団6年ぶりの快挙

【ガーディアンズ4-0ホワイトソックス】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月12日(日本時間13日)

 ガーディアンズがポストシーズン進出に向けて攻勢を強める中、タナー・バイビーが調子を取り戻しつつある。

 本拠地でのホワイトソックス3連戦の初戦、バイビーは今季最高のピッチングを見せ、チームを4-0の完封勝利に導いた。バイビーが許した走者はヒット2本、死球1つ、失策1つの4人だけ。103球(うちストライク74球)を投げて10三振を奪い、キャリア初の完封勝利をマークした。

 九回2死二塁の場面では、ホワイトソックスのレニン・ソーサが放ったライトへの打球をノーラン・ジョーンズがダイビングキャッチ。見事なプレーで最後のアウトを取り、バイビーの初完封に花を添えた。

 バイビーは6回2/3を5安打2失点に抑えてクオリティスタートを達成した前回登板のレイズ戦に続く好投。ガーディアンズの投手が完封勝利をマークするのは、2019年9月10日(エンゼルス戦)のザック・プリーサック以来6年ぶりとなった。

 ガーディアンズは9月に入ってから8勝4敗。特に直近8試合では7勝1敗と調子を上げている。試合前の時点でワイルドカード圏内と3.5ゲーム差。現在の調子を維持できれば、残り15試合で逆転できるチャンスはある。

 先発ローテーションの柱として今季を迎えたバイビーだが、なかなか思い通りのパフォーマンスを発揮できず、試合前の時点では今季28先発で防御率4.69。不本意なシーズンを過ごしていた。

 しかし、今季最高のピッチングでキャリア初完封を達成。2ケタ三振は今季2度目、通算4度目となった。なお、バイビーは6月20日のアスレチックス戦で今季最初の2ケタ三振を記録しているが、このときは8回11安打5失点で完投し、敗戦投手となっている。

2025.9.13 11:02 Saturday

新天地デビューを控えるビューラー 昨季のようなプレーオフでの復活なるか

 ウォーカー・ビューラーがフィリーズと契約することを選んだとき、頭の中には一つの目標があった。ワールドシリーズで優勝することだ。「それが私がここにいる理由だ」とビューラーは、フィリーズの選手としてのデビュー戦を翌日に控えた11日(日本時間12日)に語った。

 8月31日にマイナー契約を結んだビューラーは、12日(同13日)に行われるロイヤルズとの3連戦の初戦に先発する予定だ。31歳のビューラーにとって、2024年シーズンは波乱万丈のシーズンとなっている。昨季ドジャースでワールドシリーズの胴上げ投手となったビューラーは、昨オフシーズンにレッドソックスと1年総額2105万ドルの契約を結んだ。しかし、23試合(先発22試合)の登板で防御率5.45と苦戦し、8月29日に解雇された。「ボストンではうまくいかなかったのは言うまでもないけど、ここ(フィリーズ)に来られて本当に嬉しいよ。オフシーズン中に、僕がここに来る可能性について話し合ったんだけど、みんなが望んでいたような結果にはならなかった。でも、ここはずっと尊敬してきた場所なんだ」と、新天地フィラデルフィア・フィリーズへの思いを口にした。

 ドジャースでワールドシリーズを2度制覇したビューラーは​​、フィリーズが2008年以来の世界一になる実力を持つと信じている。「実力ある選手がとてつもなく豊富だ。チーム文化も本当に素晴らしい。多くの選手が同じ目標に向かって頑張っていると思う。このチームには、自分のキャリアや役割に満足し、『チームの勝利に貢献するために必要なことなら何でもやる』という姿勢の選手が多いと思う。必ずしもどのチームもそうとは限らない」「でも、結局のところ、最終的に誰が勝つかを決める最大の要因の一つは実力ある選手の多さだと思うし、このチームには確かに十分に選手が揃っていると思う」

 フィリーズは、ビューラーが2021年に16勝4敗、防御率2.47を記録した時の実力を突然再現するとは期待していない。しかし、昨季のポストシーズン終盤で見せたような復調に期待している。昨季レギュラーシーズンで防御率5.38を記録したビューラーは、ワールドシリーズ3戦で5回を無失点に抑えた。そして第5戦ではブルペンから登板し、九回を無失点に抑えてセーブを挙げ、優勝を決定づけた。

 「彼は以前にもそれを成し遂げた。だから、今回もやってくれることを期待している」と、ロブ・トムソン監督は期待を寄せる。ビューラーは通算19回のプレーオフ出場で防御率3.04を記録している。特にワールドシリーズでは圧倒的な活躍を見せ、4試合(先発3試合)で防御率0.47を記録している。「まずは我々がそこに辿り着き、彼も良い投球をしなければならない。しかし、彼はスポットライトを浴びるのが好きで、気にも留めない。以前にもスポットライトを浴びた経験があるという事実は、プラスに働く」

 トムソンが指摘したように、ビューラーはまず今後数週間でポストシーズンのロースター枠を勝ち取る必要がある。ただ、フィリーズは少なくともその可能性に自信を持っている。そうでなければ、ビューラーとの契約にこれほど力を入れることはなかっただろう。ビューラーはレッドソックスから解雇されてから1日以内に、トムソン監督、球団運営部長のデーブ・ドンブロウスキー、投手コーチのケイレブ・コサムなどを含むフィリーズ関係者と電話で話していた。「あれは大きかったと思う。多くの場合、このプロセスはエージェントと組織内の1人の担当者との間で電話で行われる。だから、そもそも電話で話ができただけでも、そして関係者全員が時間を割いて対応してくれただけでも、非常に大きな意味があった」と、ビューラーは契約当時を振り返る。

 ビューラーが今後3週間でどのような活躍をするかに関わらず、フィリーズには終盤6人ローテーションを組めるという大きなメリットがある。6人ローテーションで生まれる休養日は、クリストファー・サンチェス、レンジャー・スアレス、アーロン・ノラ、ヘスス・ルザード、タイワン・ウォーカーといった、今季過酷な負荷をこなしてきた、あるいは負傷に悩まされてきた選手を助けるだろう。しかし、フィリーズが6人ローテーションを組むだけで十分だとしたら、3Aのリーハイ・バレーから誰かを昇格させるだけでも良かったはずだ。それでも、ビューラーがワールドシリーズ優勝に貢献してくれると信じていたからこそ、フィリーズは白羽の矢を立てた。

 ビューラーは​​、フィリーズが優勝できるとすでに信じていたため、その呼びかけに応じた。「結局のところ、このチームには、僕が好投しようがしまいが、やっていけるだけの才能があると思う。自分にできる限りの貢献をするよ」

2025.9.12 15:53 Friday

新人の逆転弾でガーディアンズが勝利 プレーオフ争いに前進

【ガーディアンズ3-2ロイヤルズ】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月11日(日本時間12日)

 新人C・J・ケイフスの逆転2ランによって、ガーディアンズがロイヤルズに逆転勝利。ア・リーグ中地区2位のガーディアンズと3位のロイヤルズによる4連戦は、ガーディアンズが3勝1敗で勝ち越した。

 初回、ビニー・パスカンティーノが30号2ランを放ち、ロイヤルズが2-0で先制。ガーディアンズ先発のギャビン・ウィリアムズは被弾後は立ち直り、6回2失点とクオリティースタートを記録した。

 一方、ロイヤルズ先発のスティーブン・コレックはそれを上回る好投。6回2/3をわずか3安打、4三振、1四球、1失点に抑えた。しかし、2番手ジョン・シュライバーが誤算。八回に無死一塁からケイフスに3号2ランを浴び、2-3と逆転された。

 殊勲の決勝弾を放ったケイフスは、メジャー1年目の23歳。「この世であんな気持ちは他にない。本当に、おそらく人生で一番素晴らしい瞬間だった」と感動しきりだった。

 勝利したガーディアンズは、ロイヤルズとの4連戦に3勝して勝ち越し。直近5シリーズではレイズ、マリナーズ、レッドソックス、ロイヤルズと、ワイルドカードを争う球団との対戦が続いたが、11勝6敗と好成績を収めている。ポストシーズン争いでも前進し、ワイルドカード3位のマリナーズとアストロズに対して3.5ゲーム差に迫った。

 ガーディアンズのシーズンはジェットコースターのような展開だった。6月26日から7月6日まで10連敗し、その後7月7日から8月14日までの32試合で23勝9敗と善戦した。さらに8月15日から25日までは1勝9敗と低迷し、それ以降は11勝5敗と低迷している。ガーディアンズはポストシーズン進出を目指し、屈する気はない。スティーブン・ボート監督は、この日のような試合が今季の縮図ように感じられるかという質問にこう答えた。「毎日がシーズンの縮図のように感じる。一進一退の展開で、何が起こるか全く予測できない。それがこのチームの素晴らしさだと思う。私たちは決して諦めない」

 一方のロイヤルズは敗れ、ワイルドカード3位との差が5ゲームに広がった。

2025.9.12 15:43 Friday

マリナーズが延長12回の熱戦を制す アストロズと並んで首位浮上

【マリナーズ7×-6エンゼルス】シアトル/Tモバイルパーク、9月11日(日本時間12日)

 マリナーズが延長12回に及ぶ熱戦を制し、アストロズと並んで同率首位に浮上した。マリナーズは1点を勝ち越されて迎えた12回の攻撃でホルヘ・ポランコが同点タイムリーを放ち、さらに新人のハリー・フォードが犠牲フライを放って逆転サヨナラ。粘ったエンゼルスを振り切り、連勝を6に伸ばした。

 マリナーズは二回、J・P・クロフォードとフリオ・ロドリゲスのタイムリー二塁打によって4点を先制。先発のブライス・ミラーは初回から三回まで2三振ずつを奪うなど好調だったが、三回にローガン・デービッドソンにキャリア初アーチを浴びた。四回も先頭から連打を浴び、犠牲フライと内野ゴロで2点を奪われた。

 1点差に詰め寄ったエンゼルスは五回、マイク・トラウトが21号ソロを放って同点に追いついた。トラウトはこの本塁打がキャリア399本目であり、通算400本塁打の偉業に王手をかけた。

 試合は4-4の同点となり、そのままスコアに動きなく延長戦に突入。11回にエンゼルスはテイラー・ウォードのタイムリーで勝ち越したものの、マリナーズはクロフォードのタイムリーで同点に。そして12回にもエンゼルスがマシュー・ルーゴのタイムリーで勝ち越したが、マリナーズはポランコのタイムリーですぐ同点とし、さらにその後もチャンスを広げた。最後は新人フォードがキャリア初打点となるサヨナラ犠牲フライを放ち、マリナーズが7-6で熱戦を制した。

 勝利したマリナーズは敗れたアストロズと並び、ア・リーグ西地区の首位に浮上。マリナーズとアストロズは19日から直接対決3連戦を行う予定だ。

2025.9.12 15:40 Friday

メッツ6連敗 ワイルドカードのリードはわずか1.5Gに

【フィリーズ6-4メッツ】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク、9月11日(日本時間12日)

 ヘスス・ルザードが2桁三振を奪う快投で、フィリーズを勝利に導いた。ルザードは初回に4失点を喫したが、二回以降は1人の走者も出さず、8回まで力投。打線もオット・ケンプが3打点を挙げ、逆転に貢献した。メッツは逆転負けで連敗が6に伸び、ワイルドカードのリードが1.5ゲーム差に縮まった。

 メッツの功績は称賛に値する。彼らは負けるための斬新で独創的な方法を常に見つけ出している。この夜、ヘスス・ルザードに対して最初の6打者のうち5人が出塁し、そのうち4人が得点した。メッツはその後、もう1人の走者も出せなかった。

 メッツ先発のデービッド・ピーターソンは、四回にオット・ケンプに6号2ランを被弾。五回にはブライス・ハーパーにタイムリー二塁打を浴びて1点差に詰め寄られた。そして六回、再びケンプがタイムリー二塁打を放って同点とすると、ハリソン・ベイダーとハーパーもタイムリーで続き、4-6と逆転された。

 ルザードは初回のピンチを脱してから降板まで22打者を連続で打ち取り、メッツ打線を圧倒。九回も守護神ヨアン・デュランが上位打線を3者連続三振に打ち取り、フィリーズは6-4で鮮やかな逆転勝利を収めた。

 ナ・リーグ東地区首位のフィリーズと2位のメッツによる4連戦は、フィリーズの4連勝で決着。これにより、フィリーズは2位へのリードを11ゲーム差に広げ、地区優勝へのマジックナンバーを5に減らした。

 一方のメッツはワイルドカードでのポストシーズン出場が危機に瀕している。ワイルドカード4位のレッズ、5位のジャイアンツに対する差は1.5ゲームに縮まってしまった(メッツはジャイアンツに対してタイブレーカーを持っているが、レッズに対しては持っていない)。カルロス・メンドーサ監督は「私に責任がある。私が監督だ。このチームを動かすのが私の仕事だ」とコメントし、不振脱出を誓った。

 エリアス・スポーツ・ビューローによると、8月からレギュラーシーズン終了までの勝率が.450以下だったチームが過去に3チーム、ポストシーズンに進出している。そのうち2チームがワールドシリーズに進出し、そのうちの1チーム、2006年のカージナルスは優勝も果たした。 2006年のカージナルスはレギュラーシーズンでわずか83勝しか挙げられなかった。メッツは84勝ペースで勝ち進んでいる。

 もちろん、終盤にこれほど不振に陥りながらポストシーズンに進出したチームがわずか3チームしかいないという事実は、メッツにとって懸念すべき前例だ。さらに歴史を見れば、これ以上の失速は許されない。8月からレギュラーシーズン終了までの勝率が.400を下回り、プレーオフに進出したチームはこれまでない。メッツは8月初めから14勝24敗で、勝率4割を達成するには残り15試合で8勝7敗以上の成績を残す必要がある。

 そして、今後のスケジュールも決して容易ではない。12日からのレンジャーズ戦との3連戦では、メッツで2度のサイ・ヤング賞に輝いたジェイコブ・デグロムがニューヨークに凱旋し、初戦に登板予定。対するメッツは今季デビューしたばかりの3人の新人投手が先発予定で、ア・リーグのワイルドカードを争うレンジャーズとの負けられない戦いに挑む。

2025.9.12 13:48 Friday

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