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マリナーズがアストロズにサヨナラ勝ち 首位攻防戦に連勝で3G差に
【マリナーズ7×-6アストロズ】シアトル/T-モバイル・パーク、7月19日(日本時間20日)
ア・リーグ西地区首位のアストロズと2位のマリナーズによる首位攻防3連戦の2戦目は、マリナーズが延長11回にもつれた熱戦を制した。マリナーズは1点ビハインドの十回、打者のグリップエンドに投球が当たるラッキーヒットで同点に追いつくと、続く十一回には新人のコール・ヤングがサヨナラヒットを放ってアストロズを破った。アストロズは連敗が3に伸びた一方、マリナーズの連勝は5に伸び、両者の差は3ゲームに縮まっている。
二回、マリナーズはアストロズ先発のランス・マッカラーズJr.の乱調に漬け込み、満塁のチャンスを作る。そして、8番ウィリアムソンの内野ゴロの間に1点を先制した。しかし三回、アストロズも1死一、三塁と好機を作り、キャム・スミスのタイムリーで同点に。
ただ、マリナーズも三回に反撃し、ルーク・レイリーとドミニク・ケンゾーンのタイムリーで3点の勝ち越しに成功する。3点のリードをもらったマリナーズ先発のローガン・エバンスだったが、五回に先頭に二塁打、四球を与えたところで降板。しかし、2番手カルロス・バルガスは引き継いだ走者を還して1点を失い、さらに続投した六回にも3本のタイムリーを浴び、4-5と逆転を許してしまった。
1点を追いかけるマリナーズは八回、アストロズの剛腕セットアッパー・アブレイユに対し、先頭のランディ・アロザレーナが二塁打で出塁。その後、1死二、三塁にチャンスを広げ、暴投で同点に追いついた。
試合はそのまま5-5のまま延長戦に突入し、十回にアストロズは犠牲フライで1点を勝ち越し。アストロズは守護神ジョシュ・ヘイダーがイニングを跨ぎ、逃げ切りを図った。しかし、四球と犠打で1死二、三塁のピンチを招き、続くディラン・ムーアに対する投球はバットのグリップエンドに命中。跳ね返りを捕球したヘイダーはこれをファンブルし、その間に三塁走者が還って試合は振り出しに戻ってしまった。
十一回、マリナーズは守備を無失点でしのぎ、攻撃では新人のコール・ヤングがサヨナラヒットを放ち、アストロズに6-5で勝利。後半戦最初のシリーズとなるアストロズ3連戦は、マリナーズが最初の2戦を取って勝ち越しを決めた。直接対決に連勝したマリナーズは、首位アストロズとの差を3ゲームに縮めた。20日(日本時間21日)に控える3戦目は、アストロズがハンター・ブラウン、マリナーズがブライアン・ウーと、共に今季のオールスターに選出された好投手が対戦する。
2025.7.20 15:03 Sunday
リーグ最高勝率のタイガースが6連敗 打線停滞で今季ワーストの連敗
【レンジャーズ4-1タイガース】テキサス/グローブライフフィールド、7月19日(日本時間20日)
ア・リーグ最高勝率のタイガースはレンジャーズに敗れ、連敗が今季ワーストの6に伸びた。オールスター・ブレイクを挟んで過去11日間で1勝も挙げられず、過去20イニングで挙げた得点はわずか1点。しかし、タイガースの選手たちはこの大型連敗にもかかわらず、まだパニックに陥っていない。
レンジャーズ先発のクマー・ロッカーは、タイガース打線に対して素晴らしいパフォーマンスを見せた。ロッカーは六回途中までタイガース打線をノーヒットノーランに抑え、リーグ有数の強力打線を寄せ付けず。6回1/3で降板し、わずか1安打、5三振の快投だった。
打線もロッカーをよく援護した。7月にマイナー契約で加入したラウディ・テレズが二回に先制の12号3ランを放ち、五回にはコリー・シーガーのタイムリーで4点目を追加。試合を通して4安打にとどまったが、その全てを得点に結びつけた。タイガースは九回にライリー・グリーンの25号ソロで一矢報い、連続無失点を19イニングで止めたが、反撃はそこまでだった。
レンジャーズは5月20日以来となる貯金生活に復帰し、ポストシーズン進出圏内まで2.5ゲーム差に迫った。一方、タイガースは今季ワーストの6連敗を喫し、メジャー最高勝率の座を7月4日以来、久しぶりに明け渡すことになった。
ただ、今季ワーストの大型連敗に喘いでもなお、タイガースナインに焦りの色は見られない。一塁手のスペンサー・トーケルソンは、「野球だからね。あと一振りで状況を好転させ、攻撃のリズムをもっと取り戻せる気がする。最初の90試合は、毎試合重要なヒットが打てていたような気がした。だから、数試合打てなかったからといって、世界が終わるわけじゃないんだ」と、この連敗と打線の不振を分析した。
タイガースがパニックに陥っていないのは、地区2位に大差を付けて独走していることはもちろん、あすの3連戦の3戦目にはタリック・スクーバルが登板することも関係しているだろう。「彼のバックでプレーするのは大好きだ。間違いなく勝利のチャンスが広がると感じるよ」とトーケルソンが語るように、連敗脱出を絶対的エースに託すつもりだ。
2025.7.20 14:21 Sunday
ヤンキースが5点差をひっくり返す逆転勝利 ボルピーがマルチ本塁打
【ブレーブス9-12ヤンキース】アトランタ/トゥルーイストパーク、7月19日(日本時間20日)
ア・リーグ東地区2位のヤンキースは、最大5点のビハインドをひっくり返し、ナ・リーグ東地区4位のブレーブスに逆転勝利。不振に苦しんでいたアンソニー・ボルピーにマルチ本塁打が飛び出し、同点の九回にはトレント・グリシャムがグランドスラムを放ち、勝負を決めた。
ヤンキースは先発のウィル・ウォーレンが5失点と打ち込まれ、五回終了時で2-7と劣勢に立たされた。しかし、3安打に四球、敵失を絡めて4点を返す。七回にコディ・ベリンジャー、八回にはボルピーがその日2本目となるソロを放ち、ついに8-8の同点に追いついた。そして九回、2死満塁のチャンスでグリシャムが17号グランドスラムを放ち、12-8と一気に勝ち越し。結局、ブレーブスを12-9で下し、鮮やかな逆転勝利を見せた。
勝利の立役者となったのは、五回に追い上げの11号2ラン、八回に同点12号ソロを放ったボルピー。名門球団の正遊撃手として3年目を迎える24歳は、6月15日以降の99打数でわずか9安打(打率.121)と不振に喘いでいた。この日、ボルピーが試合前に集まったファンに対してサイン会を行っていると、ファンからは「元気を出せ。いいことが起こるぞ」が励ましの声がかかった。そしてその言葉は現実のものとなり、ボルピーは劣勢を変える2ラン、そして同点ソロを放ち、チームを逆転勝利に導いた。
ヤンキースは後半戦の初勝利を挙げ、今季の戦績を54勝44敗とした。地区首位のブルージェイズは後半戦の出だしを連勝で飾っており、ヤンキースは差を3ゲームから縮められていない。ブレーブスとの3連戦が終われば、次は21日(日本時間22日)からは敵地トロントに乗り込み、ブルージェイズとの3連戦が始まる。5点差をひっくり返す逆転勝利で、ヤンキースは天王山に向けて勢いを作れるだろうか。
2025.7.20 13:25 Sunday
スアレスのマルチ本塁打でDバックスが大勝 スアレスはリーグ二冠に
【ダイヤモンドバックス10-1カージナルス】アリゾナ/チェイスフィールド、7月19日(日本時間20日)
ダイヤモンドバックスはエウヘニオ・スアレスの今季5度目のマルチ本塁打により、カージナルスに10-1で大勝。後半戦最初の2試合に勝利して借金完済にリーチをかけ、プレーオフ圏内まで4.5ゲーム差に迫っている。トレードデッドラインまで2週間を切ったが、ナ・リーグ西地区4位のダイヤモンドバックスが買い手に回るのか、売り手に回るのかは不透明なままだ。
ダイヤモンドバックスは初回からカージナルス先発のソニー・グレイを打ち込んだ。ヘラルド・ペルドモのタイムリーで1点を先制すると、5番スアレスが2死一塁から逆方向へ32号2ランを放ち、3点を先行。二回にも2本のタイムリーで2点を加え、三回には再びスアレスが33号ソロを放って6点目を入れた。
投げても、先発のライン・ネルソンが6回1失点の好投を見せ、6勝目をマーク。打線はその後も攻勢の手を緩めず、カージナルス投手陣から2桁得点を奪った。スアレスが3打数2安打(2本塁打)3打点の大爆発で強力打線を牽引し、ナ・リーグ本塁打ランキングで大谷翔平(ドジャース)と並ぶ1位タイに、打点ランキングでも鈴木誠也(カブス)を上回る81打点目で1位に立った。
ダイヤモンドバックスはシーズンを諦めて売り手に回るのか、それともポストシーズン進出の可能性を信じて買い手に回るのか。そのジレンマはチームが息を吹き返したことで、より深刻になっている。
マイク・ヘイゼンGMは「前にも言ったけど、もう一度言う。もっと良いプレーをする必要がある。トレードデッドラインが迫る今、チャンスは減っている。でも、もっと良いプレーをする必要がある」と語り、チームの再浮上を決して諦めたわけではないようだ。しかし、ここから急激に調子を上げない限り、ダイヤモンドバックスは売り手に回る可能性が高いかもしれない。
ヘイゼンGMはまた「リーグ内での私たちの立ち位置、そしてブルペンの負傷者数、そしてそこから立ち直るための現実的な可能性について(オーナーと)話し合ってきた」ともコメント。ダイヤモンドバックスは強力打線こそ相変わらずだが、投手陣に負傷者が続出している。特にリリーフ投手陣の深刻な駒不足は変わっておらず、それが買い手に回ることを断念させるかもしれない。
ヘイゼンは、チームの様々な選手に興味を持つチームがいくつかあると見当はついているものの、見返りがどれほどになるかは詳しく話し合っていないという。ダイヤモンドバックスにはナ・リーグの二冠王であるスアレスをはじめ、一塁手のジョシュ・ネイラー、先発投手のザック・ギャレンやメリル・ケリーなど、トレード市場に出れば引く手数多の選手が揃っている。ダイヤモンドバックスのここ数試合の勝敗には、球界の注目が集まるだろう。
2025.7.20 12:51 Sunday
マリナーズが首位攻防3連戦の初戦を制す 好調のアロザレーナが先制弾
【マリナーズ6-1アストロズ】シアトル/T-モバイル・パーク、7月18日(日本時間19日)
アメリカン・リーグ西地区で2位につけているマリナーズは、後半戦最初のカードで首位アストロズと直接対決。その初戦に6-1で勝利し、アストロズとのゲーム差を4に縮めることに成功した。
マリナーズ先発のルイス・カスティーヨは三回、先頭からの連打で無死一、二塁のピンチを背負ったが、後続3人を抑えて無失点。すると、マリナーズは四回に打撃好調のランディ・アロザレーナが18号ソロを放ち、先制点を叩き出した。アロザレーナは直近14試合で10本塁打。今季「14戦10発」を記録したのは、メジャー全体でアロザレーナのほかにカル・ローリー(マリナーズ)だけである。
援護をもらったカスティーヨは、七回に2死一、二塁のピンチを招いて降板したものの、6回2/3を3安打、7三振、2四球、無失点に抑える好投。2番手のゲーブ・スパイアーはマウリシオ・デュボンをライトフライに打ち取り、1点のリードを守った。
追加点がほしいマリナーズは、七回にミッチ・ガーバーが6号ソロを放ち、待望の2点目。八回にイサーク・パレイデスのタイムリー二塁打で1点差に詰め寄られたが、その直後にJ・P・クロフォードとローリーのタイムリーなどで一挙4点を追加し、勝利を決定づけた。
オールスター・ブレイク前にはアストロズに最大7ゲーム差をつけられたマリナーズだが、首位攻防3連戦の初戦を制し、4ゲーム差に接近。2001年以来24年ぶりの地区優勝を成し遂げるチャンスはまだまだありそうだ。
2025.7.19 13:58 Saturday
パドレスが九回一挙5得点で勝利 マチャド今季チーム初の満塁アーチ
【ナショナルズ2-7パドレス】ワシントンD.C./ナショナルズ・パーク、7月18日(日本時間19日)
パドレスは後半戦の初戦でナショナルズと対戦。2点リードの八回に追いつかれたものの、九回にマニー・マチャドが今季チーム初の満塁本塁打を放つなど一挙5点を勝ち越し、7-2で勝利した。なお、パドレスの松井裕樹には登板機会がなかった。
開幕97試合目にして、ついにパドレスに今季初のグランドスラムが飛び出した。八回にCJ・エイブラムスの13号2ランで追いつかれた直後、九回無死一、三塁からエリアス・ディアスの2打席連続となるスクイズで勝ち越しに成功したパドレスは、さらに1死満塁のチャンスに。ここでマチャドが高めに浮いたフォーシームを仕留め、レフトに18号グランドスラムを叩き込んだ。
パドレス先発のディラン・シースは六回途中まで94球を投げ、4安打、10三振、無四球、無失点の好投を披露。2ケタ三振を奪ったのは今季3度目、2ケタ三振&無四球のピッチングはキャリア通算で5度目だった。
パドレスは二回にジェイク・クロネンワースの犠飛で先制し、シースを援護。その後、なかなか追加点を奪えなかったが、七回1死一、三塁のチャンスでディアスが見事にスクイズを成功させた。
八回に登板した4番手のジェイソン・アダムが同点弾を浴び、リードを守れなかったものの、九回に一挙5点を勝ち越し。マチャドのキャリア通算13本目となる満塁弾がチームの勝利を決定づけた。
2025.7.19 11:50 Saturday
エンゼルスが両軍合計6本塁打の空中戦を制す ウォード22号決勝弾
【フィリーズ5-6エンゼルス】フィラデルフィア/シチズンズバンク・パーク、7月18日(日本時間19日)
エンゼルスは後半戦の初戦をブルペンゲームで戦い、「先発投手を5人しか起用しない」という記録が96試合でストップ。しかし、打線が3本のアーチなどで投手陣を援護し、後半戦の初戦を勝利で飾った。
オープナーを務めたライアン・ゼファージャンを含め、7人のリリーバーを起用したエンゼルスは、ホルヘ・ソレアとジョー・アデルが本塁打を放ち、五回にはマイク・トラウトのタイムリーで同点に。そして、七回に飛び出したテイラー・ウォードの22号2ランが決勝打となり、強豪フィリーズを6-5で破った。トレード・デッドラインが迫る中、今季48勝49敗で5割復帰にリーチをかけている。
エンゼルスが放った3本塁打の中で最も大きかったのは、やはり七回のウォードの一発だ。同点の場面で打席に入ったウォードは、フィリーズの左腕タナー・バンクスが投じたスイーパーを捉え、左中間スタンドに勝ち越しの22号2ランを叩き込んだ。今季22本塁打はチーム最多、アメリカン・リーグ全体でも5位にランクインする好成績である。
エンゼルスは初回にカイル・シュワーバーの31号ソロで先制されたあと、二回にソレアの11号ソロで追いついたが、三回にブライス・ハーパーの11号3ランで勝ち越された。しかし、四回にアデルの20号2ランで1点差とし、五回にはトラウトが同点タイムリー。トラウトはこの一打で通算996打点とし、マイルストーン達成にまた一歩前進した。
七回にウォードの一発で勝ち越したあと、八回にハーパーの12号ソロで1点差に詰め寄られたが、最後は守護神ケンリー・ジャンセンが締めくくり、6-5で試合終了。ジャック・コハノウィッツがマイナー降格となり、開幕ローテの5人以外の投手が今季初めて先発した試合だったが、合計7人の投手が粘り強く投げ、後半戦は白星スタートとなった。
なお、フィリーズ3連戦の2戦目には菊池雄星が先発予定。チームを5割復帰に導く好投が期待される。
2025.7.19 11:04 Saturday
Dバックスのケテル・マルテが制限リスト入り 自宅が空き巣の被害に
ダイヤモンドバックスの後半戦はカージナルス、アストロズとのホーム6連戦からスタート。ここで好成績を収め、トレード・デッドラインでは売り手でなく買い手になることを目指すが、18日(日本時間19日)にケテル・マルテの制限リスト入りが発表され、オールスター二塁手を欠いた状態での戦いを強いられることになった。
マルテはオールスター・ブレイクの期間中にアリゾナ州フェニックス地区にある自宅が空き巣の被害に遭った。トーリ・ロブロ監督は、それがマルテが「数日間の休暇」を求めてきた理由であることを示唆した。
ロブロ監督は「彼は少し休みを取り、チームから離れ、落ち着きを取り戻してからチームに復帰し、力を発揮したいと言ってきた。だから、数日間の休暇を与えることにしたんだ。彼とはあまり連絡を取っていないよ」と語っている。
前半戦で負傷者が続出したダイヤモンドバックスは現在、ナショナル・リーグのワイルドカード争いにおいて、3位のパドレスに5.5ゲーム差をつけられている。ワイルドカード圏内に入るためには、パドレス、ジャイアンツ、カージナルス、レッズの4チームを追い抜かなければならない。
そうした状況の中、マイク・ヘイゼンGMはまだトレード・デッドラインで買い手に回るか売り手に回るかを明言していない。今後1週間ほどの戦いがヘイゼンGMの決断を大きく左右する可能性もあるだろう。
マルテが制限リスト入りしたのは、マルテがアクティブ・ロースターに入ったまま離脱すると内野手が不足する可能性があり、新たな内野手を追加するためにロースターの枠が必要だったからだ。ダイヤモンドバックスはセルジオ・アルカンタラとメジャー契約を結び、彼をアクティブ・ロースターに加えている。
アルカンタラは今季ジャイアンツで1試合に出場(4打数ノーヒット)。ジャイアンツ傘下3Aのサクラメントでは68試合に出場して打率.206、14打点、OPS.571を記録している。
ロブロ監督はマルテの自宅に侵入した犯人が捕まることを望み、「彼がどんな状況に直面しているかは、チームのみんなが知っている。本当に不運だった。彼は動揺し、チームから離れたがっているが、私はそれを尊重し、時間を与えるつもりだ」とコメント。打率.290、19本塁打、40打点、OPS.961の好成績を残しているマルテの離脱は間違いなくチームにとって痛手だが、指揮官はマルテの意思を尊重した。
「彼は素晴らしい野球選手であり、打線に入れば様々な方法で試合に影響を与えることができる。しかし、今は彼の状況を尊重したい。彼がここにいてくれたら最高だが、今はそうではない。チームとしてこの状況に対処していくしかない」とロブロ監督。トレード・デッドラインで売り手に回ることを避けるためにも、ダイヤモンドバックスはマルテ不在の期間をチーム一丸となって戦い抜く。
2025.7.19 10:27 Saturday
レッドソックスの連勝が10でストップ 吉田正尚は代打で空振り三振
【カブス4-1レッドソックス】シカゴ/リグレー・フィールド、7月18日(日本時間19日)
破竹の10連勝で前半戦を終えたレッドソックスだが、その勢いを後半戦の初戦に持ち越すことはできなかった。10連勝以上の大型連勝のままオールスター・ブレイクに突入したのは1935年タイガース、1975年レッズ、2022年マリナーズに次いで今年のレッドソックスが4チーム目。過去3チームはいずれも後半戦の初戦に敗れたが、レッドソックスも1-4でカブス3連戦の初戦を落とした。
先発のルーカス・ジオリトは前半戦の最終6先発でいずれもクオリティスタートを達成し、5勝0敗、防御率0.70の好成績をマーク。ところが、後半戦の初戦は立ち上がりに制球を乱し、1番マイケル・ブッシュと2番カイル・タッカーをいずれも四球で歩かせると、鈴木誠也には高めのフォーシームを捉えられ、左中間への26号先制3ランを浴びた。
「シリーズ、そして後半戦の始まり方としては最悪だった」と自身のピッチングを振り返ったジオリト。オールスター・ブレイクを挟み、中8日と登板間隔が空いたことについては「言い訳はできない。いつでも投げられる準備を整えておくのが自分の仕事だから」と語った。
レッドソックス打線は三回2死からチャンスを作り、ロマン・アンソニーのタイムリー二塁打で反撃。しかし、それ以降は走者を出しながらも得点を奪えず、八回に代打で登場した吉田正尚も空振り三振に倒れた。
アレックス・コーラ監督は「チャンスはあったと思うが、走塁ミスが痛かった」と試合を振り返った。しかし、前日の夜にリグレー・フィールドで行われた任意参加の練習会にはほぼ全員が出席するなど、チームの雰囲気は決して悪くない。カブス3連戦の2戦目は今永昇太との対戦になるが、相手のエース左腕を打ち崩し、再び勢いに乗っていけるか注目だ。
2025.7.19 09:27 Saturday
カブス・鈴木が後半戦初打席で26号3ラン 打点リーグトップに浮上
【カブス4-1レッドソックス】シカゴ/リグレー・フィールド、7月18日(日本時間19日)
鈴木誠也(カブス)は前半戦終了時点でリーグ2位タイの77打点、同4位の25本塁打、同11位のwRC+を記録。オールスター・ゲームに選出されてもおかしくないだけの成績を残していた。
結局、自身初となるオールスター選出を果たすことはできなかったが、後半戦の初戦は初回の第1打席で先制の26号3ランを放つ好スタート。今季80打点に到達し、ナショナル・リーグの打点王争いで再びトップに浮上した。
初回のカブスの攻撃は、先頭のマイケル・ブッシュと2番カイル・タッカーが連続四球でチャンスメイク。「3番・DH」の鈴木はレッドソックス先発のルーカス・ジオリトが投じた初球、93.5マイル(約150.5キロ)の高めの4シームを叩き、左中間に26号先制3ランを放り込んだ。
カブス投手陣は先発のコリン・レイが5回4安打1失点と好投し、5人のリリーバーも無失点。鈴木の先制アーチで奪ったリードを守り、10連勝中だったレッドソックスを4-1で破った。
カブスは今季の成績を58勝39敗とし、少なくともあと1日はナ・リーグ中部地区の単独首位の座をキープすることが確定。トレード・デッドラインでは買い手に回ることが確実視されており、ジェッド・ホイヤー編成本部長もそのスタンスを隠していない。この試合が終了した時点で2位ブルワーズとは1.5ゲーム差となったが、5年ぶりの地区優勝とポストシーズン進出を成し遂げるためにも、1勝をコツコツと積み重ねていくことが大切になる。
トレード・デッドラインまで2週間を切ったが、カブスはトレード市場の情勢がより明確になるまで、やや様子見の姿勢を取っている。現在は勝利を積み重ねていくことに集中しており、鈴木の一発により、後半戦は幸先の良いスタートを切ることができた。
なお、鈴木は三回の第2打席でもヒットを放ち、4打数2安打3打点の活躍。今季の打撃成績は打率.265、OPS.876となっている。
2025.7.19 08:53 Saturday