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止まらぬブルワーズ 11連勝でカブスを抜いて単独首位に、MLB最高勝率の称号も
【マリナーズ0-6ブルワーズ】シアトル/Tーモバイル・パーク、7月21日(日本時間22日)
ブルワーズの勢いが止まらない。ブルワーズは6-0でマリナーズに完封勝利を挙げ、連勝を11に伸ばした。そしてリーグ最高勝率の座、中地区首位の座をカブスから奪い、今季初めて単独首位に立った。
試合はマリナーズがジョージ・カービー、ブルワーズがブランドン・ウッドラフの好投手同士のマッチアップでスタート。両先発共に素晴らしい投球を見せ、五回終了時まで両軍1安打ずつしか出ない投手戦が展開された。
待望の先制点を奪ったのは、やはりブルワーズだった。1死から連打でチャンスメイクし、犠牲フライでまず1点を先制。そしてその後イェリッチ、チューリオ、コリンズのクリーンアップが3連続タイムリーを放ち、一挙に4点を先行した。
先発のウッドラフは六回まで投げ、無失点5三振の内容で2勝目をゲット。右肩の故障から2023年以来となる復帰を果たしたかつてのエースは、復帰後3先発で防御率1.65と好投している。全盛期と比べると球速は衰えたが、今季16.1イニングを投げてまだ与四球がない抜群の制球力でそれを補い、エース級の投球を続けている。
ブルワーズは2番手アーロン・アシュビーが2回、3番手グラント・アンダーソンが1回を無失点に抑え、完封リレーをつないだ。打線も八回に再びイェリッチ、チューリオがタイムリーを放って追加点を挙げるなど、隙がない試合展開で11連勝目を手繰り寄せた。
そして、破竹の勢いを維持するブルワーズには、MLB最高勝率の称号も加わった。同率首位に並んでいたカブス、ア・リーグ最高勝率のタイガースが共に敗れたことで、ブルワーズの勝率6割は単独でMLBトップになった。
ブルワーズは2位カブスを突き放すべく、22日(同23日)の先発マウンドにジェイコブ・ミジオロウスキーを送り込む。対するマリナーズもエースのローガン・ギルバートを立てると予想されており、白熱した投手戦が期待される。
2025.7.22 14:16 Tuesday
カブス大敗で4月以来の首位陥落 鈴木はMLBで初めてセンターで先発
【カブス4-12ロイヤルズ】シカゴ/リグレー・フィールド、7月21日(日本時間22日)
ナ・リーグ中地区首位のカブスはア・リーグ中地区4位のロイヤルズを本拠地に迎え、3連戦がスタート。その初戦はロイヤルズ打線が爆発し、ロイヤルズが12-4で大勝を挙げた。カブスの鈴木誠也はMLBで初めてセンターでスタメン出場し、4打数無安打2三振に終わっている。
カブスは二回、カーソン・ケリーとマット・ショウに本塁打が飛び出し、4-1とリードを手にした。しかし四回、サルバドール・ペレスの16号3ランで1点差に詰め寄られると、五回に2本のタイムリーと失策、暴投が絡み、4-7と逆転を許してしまう。
ロイヤルズはその後もペレスの17号2ランなどでリードを広げ、12-4で大勝。先発したノア・キャメロンは2本塁打で4失点を許したが、それ以外は6回7三振無四球と安定した投球を見せた。防御率は新人2位の2.61まで改善している。
一方のカブスはオープナーの後を引き継いだ2番手ベン・ブラウンが7失点(自責点6)と炎上。2桁失点を許し、連敗を喫している。また、同率で首位に並んでいたブルワーズが勝利したことで、首位から陥落。カブスは開幕直後から首位を走り、2位になるのは4月2日(同3日)以降初めてのことだ。
カブスにとって正念場が訪れている。ブルワーズの破竹の勢いは止まらず、連勝はついに11に達した。カブスも直近2カードに勝ち越しており、決して不調ではなかったが、首位の座を奪われてしまった。
そして21日(同22日)の試合では、今季MVP級の活躍でチームを牽引してきたピート・クロウ=アームストロングが欠場。クロウ=アームストロングは今季、1試合を除いて常にセンターで先発出場してきたが、前日の試合で右膝を打撲し、大事を取ってスタメン入りを見送ることとなった。
クロウ=アームストロングの代役としてセンターに入ったのは、MLBでセンターとして出場した経験がなかった鈴木だった。鈴木は4度の守備機会を堅実にこなし、守備率10割をマーク。六回にはジャック・カグリオーンが放った左中間への強烈な打球を追い、フェンス際で好捕を見せた。
一方、打撃では4打数無安打2三振と苦戦し、3試合連続で無安打となった。初回には、自打球が当たった直後に次の投球まで遅れてしまったのがピッチクロック・バイオレーションとなり、三振を宣告される場面もあった。
2025.7.22 14:04 Tuesday
オリオールズ・菅野が3回2/3を4失点 防御率は今季ワーストに悪化
【ガーディアンズ10-5オリオールズ】クリーブランド/プログレッシブ・フィールド、7月21日(日本時間22日)
オリオールズの菅野智之(35)がガーディアンズ戦に先発登板した。菅野は3回2/3を4失点(自責点3)と苦戦し、防御率は4.54に悪化。オリオールズは三回までに5点を奪ったが、投手陣が打ち込まれ、ガーディアンズとの3連戦の初戦を落とした。
初回に3点の援護を得た菅野は、先頭から四球と安打を与え、ピンチを招いてしまう。迎えた3番ホセ・ラミレスに対し、4球目の直球が甘く入り、20号3ランを被弾。試合は3-3の振り出しに戻ってしまった。
菅野は二回も先頭から連打を浴び、四球で無死満塁のピンチに陥った。しかし、ここは2本のポップフライで2死まで漕ぎ着け、3死目もゴロアウトで奪い、無失点で切り抜ける。そして、味方打線に再び勝ち越してもらった三回も、走者を背負いながら無失点に抑えた。
四回もあっさりと2死まで奪ったものの、2死から失策で走者が出塁。そこから四球で走者を増やすと、5番カルロス・サンタナにタイムリーを浴び、菅野はここで降板した。菅野は3回2/3を4失点(自責点3)、6安打、4四球、4三振の内容で、防御率は今季ワーストの4.54に悪化している。
その後、オリオールズはリリーフ投手陣が打ち込まれた。2番手コービン・マーティンは1回、1安打、1失点(自責点1)、1四球、1三振、1本塁打、1死球、1ボークという、1913年に自責点が公式記録となってから、史上初の投球成績を記録した。その後、3番手コリン・セルビーも本塁打を浴び、4番手グラント・ウルフラムも3失点を許した。オリオールズは5-10で敗戦している。
菅野は7月に入ってから1度クオリティ・スタートを記録したものの、それ以外の2登板では苦戦し、月間防御率は7.53に低迷している。菅野は試合後に地元メディアから「相手打線にクセが読まれている可能性」を問われると、「気持ちよくスイングされてしまっている気がする。次の登板までにピッチングコーチと話し合っていきたい」と語った。
また、トレード・デッドラインが近づき、地区最下位のオリオールズは菅野のようなベテランをトレードに出すことが予測されている。菅野はトレードの可能性について「このチームで勝ちたいし、今日の試合もどれだけ大事か分かっていたので。僕はとにかくこのチームで長くプレーしたい」と語り、オリオールズの愛着を示した。
現実的には菅野はトレードの可能性が高い。21日(同22日)には「ジ・アスレチック」がカブスの補強ターゲットとして、菅野の名前を挙げている。菅野の次回先発はデッドライン直前の27日(同28日)のロッキーズ戦だが、そこまでにトレードが決まる可能性もあるかもしれない。
2025.7.22 14:02 Tuesday
パドレスが接戦でマーリンズを下す 鉄壁のリリーフ陣が活躍
【マーリンズ1-2パドレス】マイアミ/ローンデポ・パーク、7月21日(日本時間22日)
ナ・リーグ西地区2位のパドレスは東地区3位のマーリンズの敵地に乗り込み、3連戦がスタート。初戦は自慢のリリーフ投手陣の活躍によって、パドレスが2-1で接戦を制した。パドレスは3勝1敗と良い後半戦のスタートを切り、首位ドジャースを猛追している。なお、パドレスの松井裕樹には登板機会がなかった。
パドレスは二回、先頭のザンダー・ボガーツが二塁打で出塁すると、続くジャクソン・メリルとマーティン・マルドナードがタイムリーを放ち、2点を先制。パドレス先発のランディ・バスケスは毎回のように走者を背負ったが、2度ダブルプレーを奪い、三回まで無失点で切り抜けた。
しかし四回、バスケスは絶好調のカイル・スタワーズに22号ソロを被弾。さらに五回も1死から安打を許すと、ここでパドレスは継投に移った。2番手エイドリアン・モレホンは引き継いだ五回のピンチを切り抜け、続く六回も三者凡退。3番手ジェレマイア・エストラーダ、4番手ジェイソン・アダムも無失点でつなぎ、最後は守護神ロベルト・スアレスが締めくくった。
パドレスは史上初めてオールスターに3人のリリーフ投手を送り込むなど、リリーフ投手陣が最大の強みだ。マーリンズとの3連戦の初戦でもその強みが遺憾なく発揮された。1失点に抑えていた先発のバスケスをわずか68球で見切り、マイク・シルト監督が「フォー・ホースマン」と呼ぶモレホン、エストラーダ、アダム、スアレスを投入。4人はマーリンズ打線を4回2/3無失点に抑え込んだ。
一時はドジャースに最大8.5ゲーム差をつけられたパドレスだが、ドジャースの失速もあり、前日の時点で3.5ゲーム差まで接近。仮にドジャースがツインズとの3連戦初戦を落とせば、その差は3ゲームに縮まることになる。
2025.7.22 14:01 Tuesday
タイガースが連敗を6でストップ 両リーグ一番乗りで今季60勝に到達
【レンジャーズ1-2タイガース】アーリントン/グローブライフ・フィールド、7月20日(日本時間21日)
オールスター・ブレイクを挟んで今季ワーストの6連敗を喫していたタイガースは「サンデーナイト・ベースボール」として行われたレンジャーズ3連戦の最終戦に2-1で勝利。連敗を止めるとともに、今季メジャー最速で60勝に到達し、再びメジャー最高勝率に浮上した。
チームの嫌な流れに歯止めをかけたのは、やはり絶対的エースだった。二回にザック・マキンストリーのタイムリーで先制したタイガースは、先発のタリック・スクーバルが素晴らしいピッチングを披露。三回に3者三振を奪うなど、圧巻の三振ショーを展開し、七回先頭のマーカス・セミエンから奪った空振り三振で今季7度目となる2ケタ三振を達成した。
その直後、連打を浴びて1死一、三塁のピンチを招いたが、ジョナ・ハイムを空振り三振に仕留めてガッツポーズ。球数が105球に達していたため、スクーバルはここで降板した。
2番手のタイラー・ホルトンが暴投で同点のランナーの生還を許し、スクーバルには1失点が記録されたが、6回2/3を投げて4安打、11三振、無四球と圧巻のパフォーマンス。無四球での2ケタ奪三振は通算7度目となり、ジャスティン・バーランダーが持つ球団記録を塗り替えた。
同点に追いつかれた直後の八回、タイガースは先頭からの連打で無死一、二塁のチャンスに。スペンサー・トーケルソンが空振り三振、ウェンシール・ペレスがサードフライに倒れて2死となったが、マット・ビアーリングがセンター前にタイムリーを放ち、2-1と勝ち越しに成功した。
勝ち越したあとは、ホルトンと3番手のウィル・ベストがレンジャーズの打者6人をパーフェクトに抑え、2-1で逃げ切り。絶対的エースのスクーバルが先発した試合で勝利を収め、後半戦初勝利を手にした。
ちなみに、同一シーズンの「サンデーナイト・ベースボール」で2度の2ケタ三振を記録したのはスクーバルが初めて。シーズン最初の20先発で「150三振以上&20四球未満」を記録したのは1900年以降でスクーバル(164三振&16四球)が5人目となった。
2025.7.21 11:25 Monday
ボガーツ満塁弾などでパドレス快勝 首位ドジャースと3.5ゲーム差に
【ナショナルズ1-8パドレス】ワシントンD.C./ナショナルズ・パーク、7月20日(日本時間21日)
1勝1敗で迎えたナショナルズ3連戦の最終戦。パドレスは好投手マッケンジー・ゴアとの対戦を強いられたが、投打が噛み合って8-1で快勝し、敵地での3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終えた。この結果、首位ドジャースとのゲーム差はさらに縮まって3.5に。なお、パドレスの松井裕樹には登板機会がなかった。
マイク・シルト監督が「大きかった」と振り返ったのは初回の攻撃だ。先頭のフェルナンド・タティスJr.が四球を選んで出塁すると、そこから無死満塁の大チャンスに。「4番・DH」のザンダー・ボガーツはゴアが投じた初球、内角へのフォーシームを思い切りよく振り抜き、レフトスタンドに6号グランドスラムを叩き込んだ。
初回の攻撃はそれだけでは終わらず、1死後にホセ・イグレシアスとジェイク・クロネンワースの連続二塁打で1点を追加。二回にギャビン・シーツがタイムリーを放って6点目を叩き出すと、三回にはエリアス・ディアスに5号2ランが飛び出し、8-0とリードを広げてゴアをノックアウトした。
試合前のクラブハウスでお気に入りの音楽を流し、気合十分で後半戦初登板に臨んだニック・ピベッタは6回87球を投げて3安打、5三振、1四球、1失点と安定したピッチングを披露。序盤の大量援護でリズムに乗り、五回に浴びたライリー・アダムスの5号ソロによる1点のみに抑えた。
一時はドジャースに最大8.5ゲーム差をつけられたパドレスだが、ドジャースの失速もあり、3.5ゲーム差まで接近。8月には2度の3連戦が予定されており、ここで一気に順位がひっくり返る可能性もある。まずは8月の直接対決までに、さらにゲーム差を詰めることが目標になりそうだ。
2025.7.21 09:41 Monday
アストロズが首位攻防3連戦のスイープ負けを回避 13安打11得点の猛攻
【マリナーズ3-11アストロズ】シアトル/T-モバイル・パーク、7月20日(日本時間21日)
2位マリナーズに3ゲーム差をつけている首位アストロズにとって、首位攻防3連戦の最終戦は「絶対に勝たなければならない試合」ではなかったかもしれない。しかし、最初の2試合に連敗しており、それに近い位置づけの試合であったことは間違いない。
最大7ゲーム差が3ゲーム差まで縮まり、3連戦の2戦目では正三塁手イサーク・パレイデスが負傷離脱。苦しい状況に置かれていたアストロズだが、3連戦の最終戦では13安打11得点と打線が爆発し、首位攻防3連戦のスイープ負けを回避することに成功した。
四回までに3点をリードされたアストロズだったが、五回にキャム・スミスの2点タイムリー二塁打などで同点とし、六回にはクリスチャン・ウォーカーの13号ソロとテイラー・トラメルの2号ソロで5-3と勝ち越し。その後も打線の勢いは止まらず、七回に4点、八回にも2点を追加してマリナーズを突き放した。
「3番・DH」で起用されたビクター・カラティニは2本のタイムリーを含む5打数3安打3打点の活躍。「6番・中堅」でスタメン出場したトラメルも本塁打を含む4打数3安打3打点をマークするなど、複数の主力を欠く中で伏兵たちの活躍が光った。
これで2位マリナーズとは再び4ゲーム差。黄金期を支えたスター選手たちが次々にチームを去り、ここ数年は「チームとしてピークを過ぎた」と言われ続けているアストロズだが、今季も勝負所での強さは健在だ。
2025.7.21 08:58 Monday
Dバックス5割復帰 スアレスが2試合連続マルチ本塁打で打線を牽引
【ダイヤモンドバックス5-3カージナルス】フェニックス/チェイス・フィールド、7月20日(日本時間21日)
トレード・デッドラインに向け、買い手に回るか売り手に回るかを決めかねているダイヤモンドバックス。引き続きポストシーズン進出を目指すために、選手たちにできることは勝ち続けることだけであり、後半戦最初のカードであるカージナルス3連戦をスイープするという最高の結果を出した。
ダイヤモンドバックスはトレード市場で大きな注目を集めているエウヘニオ・スアレスが2試合連続のマルチ本塁打を記録するなど、カージナルスに5-3で勝利。本拠地での3連戦を見事にスイープし、5割復帰を果たした。
初回、ダイヤモンドバックスはカージナルス先発のマイルズ・マイコラスの立ち上がりを攻め、スアレスの34号3ランなどで一挙4点を先制。1点を返された直後の三回にはスアレスが2打席連発の35号ソロを放ち、5-1とリードを広げた。スアレスの35本塁打はリーグ最多。打点も85まで伸ばし、カル・ローリー(マリナーズ)やアーロン・ジャッジ(ヤンキース)を抜いてメジャートップに浮上している。
その後、五回と九回に1点ずつを返されたが、5-3で勝利し、カージナルス3連戦のスイープを達成。メリル・ケリーは6回97球を投げて3安打、5三振、4四球、2失点と先発の役割を果たし、2番手のアンソニー・ディスクラファニが七回以降の3イニングを1失点に抑えて試合を締めくくった。
2025.7.21 08:26 Monday
レッドソックスが後半戦初勝利 終盤の一発攻勢でカブスに逆転勝ち
【カブス1-6レッドソックス】シカゴ/リグレー・フィールド、7月20日(日本時間21日)
オールスター・ブレイク明けの2試合で1点しか取れず、カブス3連戦の3戦目も六回まで無得点に抑えられていたレッドソックスだが、終盤の一発攻勢で逆転勝ち。6-1で勝利し、3連戦のスイープ負けを回避した。レッドソックスの吉田正尚は「4番・左翼」でスタメン出場したが、3打数ノーヒットに終わり、代打を送られて途中交代。カブスの鈴木誠也も「3番・DH」で3打数ノーヒット1四球に終わった。
レッドソックス先発のギャレット・クローシェは二回1死二塁からイアン・ハップにタイムリーを浴び、先制点を献上。しかし、五回2死満塁のピンチを無失点で切り抜けるなど、毎回のように走者を出しながらもカブスに追加点を与えず、6回100球を投げて8安打、5三振、2四球、1失点と粘りの投球で先発の役割を果たした。
七回、レッドソックスは先頭のトレバー・ストーリーが四球を選んで出塁。次打者ウィルヤー・アブレイユは初球でバントを試みたが、空振りとなった。しかし、次の1球、やや甘く入ってきた94.8マイル(約152.6キロ)のフォーシームをとらえ、右中間への19号逆転2ラン。普段それほど感情を表に出さないアブレイユだが、打球がスタンドインしたのを見届けると、ダグアウトに向かって叫びながら豪快なバットフリップを見せた。
八回には1死一、二塁のチャンスで吉田に打席が回り、左腕ドリュー・ポメランツがマウンドに立っていたため、アレックス・コーラ監督はアレックス・ブレグマンを代打に起用。ここでブレグマンが期待に応えて12号3ランを放ち、5-1とリードを広げた。
2死後、アブレイユが2打席連発となる20号ソロを放ち、さらに1点を追加。後半戦の初戦で10連勝が止まり、カブスに連敗していたレッドソックスだが、終盤の一発攻勢で逆転勝利を収め、後半戦初勝利を挙げるとともに、カブス3連戦のスイープ負けを回避した。
2025.7.21 07:37 Monday
ブルワーズが破竹の9連勝 対ドジャース今季全勝 大谷は33号放つ
【ドジャース7-8ブルワーズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、7月19日(日本時間20日)
ナ・リーグ西地区首位のドジャースは、中地区2位のブルワーズに7-8で競り負け、後半戦は連敗スタートとなった。9連勝中のブルワーズ打線の勢いは止まらず、ドジャース投手陣に13安打・8得点を浴びせる猛攻。ドジャースも大谷翔平(31)のリーグトップに並ぶ33号弾などで粘ったものの、1点差であえなく敗れている。
ブルワーズは三回、ドジャース先発のエメット・シーアンから4点を先制。ドジャースはすぐに大谷の33号2ランなどで追いついたが、ブルワーズは四回にアイザック・コリンズの6号ソロ、六回にケイレブ・ダービンのタイムリーで2点を勝ち越した。
六回、ドジャースは再び大谷のタイムリーで1点差に詰め寄る。しかし、七回に移籍後好調のアンドリュー・ボーンにタイムリー、八回にはジョーイ・オルティズに7号ソロが飛び出し、ブルワーズは8-5と突き放した。それでもドジャースは食い下がり、八回にトミー・エドマンとミゲル・ロハスに2本のソロが飛び出し、1点差まで反撃。しかし、ブルワーズの守護神トレバー・メギルが九回を締めくくり、ブルワーズは8-7で逃げ切った。
中地区2位のブルワーズの勢いが止まらない。オールスター・ブレイク前から続く連勝は9に伸び、さらに今季の対ドジャース戦はここまで5戦全勝。仮に20日(日本時間21日)の3戦目にも勝利すれば、2006年のカージナルス以来初めて、レギュラーシーズンのドジャースと6戦以上戦って全勝したチームとなる。
この試合では、ブルワーズの粘り強さが光った。強力打線を擁するドジャースはブルワーズが得点する度に追撃したが、その度にブルワーズが突き放した。パット・マーフィー監督は「個性が表れるね。キツツキの群れみたいに。試合終了と言われるまで、ずっとつつき続けるんだ」と語る。
先発したエースのフレディ・ペラルタは決して好調ではなかったが、「3回を投げ終えた瞬間、気持ちが楽になった。あと少なくとも2イニング投げ続けることだけに集中した。これまでの試合の展開で打線がしっかりと仕事をこなしてきたことを知っていたので、彼らが私を支えてくれると確信していた」と、粘りの投球を貫いた。ペラルタはその言葉通りに5回を投げ抜き、ハーラートップの12勝目を手繰り寄せた。
今季のブルワーズは、チーム最大のスターだった正ショートのウィリー・アダメスと守護神デビン・ウィリアムズが抜け、25勝28敗と苦しいスタートを切っていた。しかし、今やスター軍団・ドジャースを抜き去り、ナ・リーグ2位の勝率をマークしている。マーフィー監督は「ビッグネームは多くないけれど、ハングリー精神を持った選手がたくさんいる。しかも、今もハングリー精神は衰えていない」と語る。
2打点を挙げた一塁手ボーンは、6月にホワイトソックスからトレードで加入した。移籍前は打率.189、OPS.532と苦しみ、ア・リーグで勝率が最も低いホワイトソックスでもマイナー暮らしを強いられていたが、ブルワーズ加入後に変貌。7月の昇格後は7試合でOPS1.190、12打点と爆発している。1本塁打2得点の活躍を見せたコリンズも、ブルワーズに“発掘”された選手。2022年はロッキーズのAAでもOPS.684(111試合)と目立った選手ではなかった。しかし、ルール5ドラフトでブルワーズに加入後に急成長し、レギュラーを掴み取った。
ブルワーズはドジャース3連戦のスイープ、そして10連勝をかけ、20日(21日)の試合にはベテラン左腕のホセ・キンタナを送り込む。一方のドジャースは後半戦の初勝利を目指し、レジェンド左腕クレイトン・カーショウを立てる。
なお、大谷は「1番・DH」の指定席でスタメン出場し、5打数2安打3打点の活躍を見せた。シーズン打率は.274に、OPSは.983に回復している。
2025.7.20 16:52 Sunday