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新天地デビューを控えるビューラー 昨季のようなプレーオフでの復活なるか
ウォーカー・ビューラーがフィリーズと契約することを選んだとき、頭の中には一つの目標があった。ワールドシリーズで優勝することだ。「それが私がここにいる理由だ」とビューラーは、フィリーズの選手としてのデビュー戦を翌日に控えた11日(日本時間12日)に語った。
8月31日にマイナー契約を結んだビューラーは、12日(同13日)に行われるロイヤルズとの3連戦の初戦に先発する予定だ。31歳のビューラーにとって、2024年シーズンは波乱万丈のシーズンとなっている。昨季ドジャースでワールドシリーズの胴上げ投手となったビューラーは、昨オフシーズンにレッドソックスと1年総額2105万ドルの契約を結んだ。しかし、23試合(先発22試合)の登板で防御率5.45と苦戦し、8月29日に解雇された。「ボストンではうまくいかなかったのは言うまでもないけど、ここ(フィリーズ)に来られて本当に嬉しいよ。オフシーズン中に、僕がここに来る可能性について話し合ったんだけど、みんなが望んでいたような結果にはならなかった。でも、ここはずっと尊敬してきた場所なんだ」と、新天地フィラデルフィア・フィリーズへの思いを口にした。
ドジャースでワールドシリーズを2度制覇したビューラーは、フィリーズが2008年以来の世界一になる実力を持つと信じている。「実力ある選手がとてつもなく豊富だ。チーム文化も本当に素晴らしい。多くの選手が同じ目標に向かって頑張っていると思う。このチームには、自分のキャリアや役割に満足し、『チームの勝利に貢献するために必要なことなら何でもやる』という姿勢の選手が多いと思う。必ずしもどのチームもそうとは限らない」「でも、結局のところ、最終的に誰が勝つかを決める最大の要因の一つは実力ある選手の多さだと思うし、このチームには確かに十分に選手が揃っていると思う」
フィリーズは、ビューラーが2021年に16勝4敗、防御率2.47を記録した時の実力を突然再現するとは期待していない。しかし、昨季のポストシーズン終盤で見せたような復調に期待している。昨季レギュラーシーズンで防御率5.38を記録したビューラーは、ワールドシリーズ3戦で5回を無失点に抑えた。そして第5戦ではブルペンから登板し、九回を無失点に抑えてセーブを挙げ、優勝を決定づけた。
「彼は以前にもそれを成し遂げた。だから、今回もやってくれることを期待している」と、ロブ・トムソン監督は期待を寄せる。ビューラーは通算19回のプレーオフ出場で防御率3.04を記録している。特にワールドシリーズでは圧倒的な活躍を見せ、4試合(先発3試合)で防御率0.47を記録している。「まずは我々がそこに辿り着き、彼も良い投球をしなければならない。しかし、彼はスポットライトを浴びるのが好きで、気にも留めない。以前にもスポットライトを浴びた経験があるという事実は、プラスに働く」
トムソンが指摘したように、ビューラーはまず今後数週間でポストシーズンのロースター枠を勝ち取る必要がある。ただ、フィリーズは少なくともその可能性に自信を持っている。そうでなければ、ビューラーとの契約にこれほど力を入れることはなかっただろう。ビューラーはレッドソックスから解雇されてから1日以内に、トムソン監督、球団運営部長のデーブ・ドンブロウスキー、投手コーチのケイレブ・コサムなどを含むフィリーズ関係者と電話で話していた。「あれは大きかったと思う。多くの場合、このプロセスはエージェントと組織内の1人の担当者との間で電話で行われる。だから、そもそも電話で話ができただけでも、そして関係者全員が時間を割いて対応してくれただけでも、非常に大きな意味があった」と、ビューラーは契約当時を振り返る。
ビューラーが今後3週間でどのような活躍をするかに関わらず、フィリーズには終盤6人ローテーションを組めるという大きなメリットがある。6人ローテーションで生まれる休養日は、クリストファー・サンチェス、レンジャー・スアレス、アーロン・ノラ、ヘスス・ルザード、タイワン・ウォーカーといった、今季過酷な負荷をこなしてきた、あるいは負傷に悩まされてきた選手を助けるだろう。しかし、フィリーズが6人ローテーションを組むだけで十分だとしたら、3Aのリーハイ・バレーから誰かを昇格させるだけでも良かったはずだ。それでも、ビューラーがワールドシリーズ優勝に貢献してくれると信じていたからこそ、フィリーズは白羽の矢を立てた。
ビューラーは、フィリーズが優勝できるとすでに信じていたため、その呼びかけに応じた。「結局のところ、このチームには、僕が好投しようがしまいが、やっていけるだけの才能があると思う。自分にできる限りの貢献をするよ」
2025.9.12 15:53 Friday
新人の逆転弾でガーディアンズが勝利 プレーオフ争いに前進
【ガーディアンズ3-2ロイヤルズ】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月11日(日本時間12日)
新人C・J・ケイフスの逆転2ランによって、ガーディアンズがロイヤルズに逆転勝利。ア・リーグ中地区2位のガーディアンズと3位のロイヤルズによる4連戦は、ガーディアンズが3勝1敗で勝ち越した。
初回、ビニー・パスカンティーノが30号2ランを放ち、ロイヤルズが2-0で先制。ガーディアンズ先発のギャビン・ウィリアムズは被弾後は立ち直り、6回2失点とクオリティースタートを記録した。
一方、ロイヤルズ先発のスティーブン・コレックはそれを上回る好投。6回2/3をわずか3安打、4三振、1四球、1失点に抑えた。しかし、2番手ジョン・シュライバーが誤算。八回に無死一塁からケイフスに3号2ランを浴び、2-3と逆転された。
殊勲の決勝弾を放ったケイフスは、メジャー1年目の23歳。「この世であんな気持ちは他にない。本当に、おそらく人生で一番素晴らしい瞬間だった」と感動しきりだった。
勝利したガーディアンズは、ロイヤルズとの4連戦に3勝して勝ち越し。直近5シリーズではレイズ、マリナーズ、レッドソックス、ロイヤルズと、ワイルドカードを争う球団との対戦が続いたが、11勝6敗と好成績を収めている。ポストシーズン争いでも前進し、ワイルドカード3位のマリナーズとアストロズに対して3.5ゲーム差に迫った。
ガーディアンズのシーズンはジェットコースターのような展開だった。6月26日から7月6日まで10連敗し、その後7月7日から8月14日までの32試合で23勝9敗と善戦した。さらに8月15日から25日までは1勝9敗と低迷し、それ以降は11勝5敗と低迷している。ガーディアンズはポストシーズン進出を目指し、屈する気はない。スティーブン・ボート監督は、この日のような試合が今季の縮図ように感じられるかという質問にこう答えた。「毎日がシーズンの縮図のように感じる。一進一退の展開で、何が起こるか全く予測できない。それがこのチームの素晴らしさだと思う。私たちは決して諦めない」
一方のロイヤルズは敗れ、ワイルドカード3位との差が5ゲームに広がった。
2025.9.12 15:43 Friday
マリナーズが延長12回の熱戦を制す アストロズと並んで首位浮上
【マリナーズ7×-6エンゼルス】シアトル/Tモバイルパーク、9月11日(日本時間12日)
マリナーズが延長12回に及ぶ熱戦を制し、アストロズと並んで同率首位に浮上した。マリナーズは1点を勝ち越されて迎えた12回の攻撃でホルヘ・ポランコが同点タイムリーを放ち、さらに新人のハリー・フォードが犠牲フライを放って逆転サヨナラ。粘ったエンゼルスを振り切り、連勝を6に伸ばした。
マリナーズは二回、J・P・クロフォードとフリオ・ロドリゲスのタイムリー二塁打によって4点を先制。先発のブライス・ミラーは初回から三回まで2三振ずつを奪うなど好調だったが、三回にローガン・デービッドソンにキャリア初アーチを浴びた。四回も先頭から連打を浴び、犠牲フライと内野ゴロで2点を奪われた。
1点差に詰め寄ったエンゼルスは五回、マイク・トラウトが21号ソロを放って同点に追いついた。トラウトはこの本塁打がキャリア399本目であり、通算400本塁打の偉業に王手をかけた。
試合は4-4の同点となり、そのままスコアに動きなく延長戦に突入。11回にエンゼルスはテイラー・ウォードのタイムリーで勝ち越したものの、マリナーズはクロフォードのタイムリーで同点に。そして12回にもエンゼルスがマシュー・ルーゴのタイムリーで勝ち越したが、マリナーズはポランコのタイムリーですぐ同点とし、さらにその後もチャンスを広げた。最後は新人フォードがキャリア初打点となるサヨナラ犠牲フライを放ち、マリナーズが7-6で熱戦を制した。
勝利したマリナーズは敗れたアストロズと並び、ア・リーグ西地区の首位に浮上。マリナーズとアストロズは19日から直接対決3連戦を行う予定だ。
2025.9.12 15:40 Friday
メッツ6連敗 ワイルドカードのリードはわずか1.5Gに
【フィリーズ6-4メッツ】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク、9月11日(日本時間12日)
ヘスス・ルザードが2桁三振を奪う快投で、フィリーズを勝利に導いた。ルザードは初回に4失点を喫したが、二回以降は1人の走者も出さず、8回まで力投。打線もオット・ケンプが3打点を挙げ、逆転に貢献した。メッツは逆転負けで連敗が6に伸び、ワイルドカードのリードが1.5ゲーム差に縮まった。
メッツの功績は称賛に値する。彼らは負けるための斬新で独創的な方法を常に見つけ出している。この夜、ヘスス・ルザードに対して最初の6打者のうち5人が出塁し、そのうち4人が得点した。メッツはその後、もう1人の走者も出せなかった。
メッツ先発のデービッド・ピーターソンは、四回にオット・ケンプに6号2ランを被弾。五回にはブライス・ハーパーにタイムリー二塁打を浴びて1点差に詰め寄られた。そして六回、再びケンプがタイムリー二塁打を放って同点とすると、ハリソン・ベイダーとハーパーもタイムリーで続き、4-6と逆転された。
ルザードは初回のピンチを脱してから降板まで22打者を連続で打ち取り、メッツ打線を圧倒。九回も守護神ヨアン・デュランが上位打線を3者連続三振に打ち取り、フィリーズは6-4で鮮やかな逆転勝利を収めた。
ナ・リーグ東地区首位のフィリーズと2位のメッツによる4連戦は、フィリーズの4連勝で決着。これにより、フィリーズは2位へのリードを11ゲーム差に広げ、地区優勝へのマジックナンバーを5に減らした。
一方のメッツはワイルドカードでのポストシーズン出場が危機に瀕している。ワイルドカード4位のレッズ、5位のジャイアンツに対する差は1.5ゲームに縮まってしまった(メッツはジャイアンツに対してタイブレーカーを持っているが、レッズに対しては持っていない)。カルロス・メンドーサ監督は「私に責任がある。私が監督だ。このチームを動かすのが私の仕事だ」とコメントし、不振脱出を誓った。
エリアス・スポーツ・ビューローによると、8月からレギュラーシーズン終了までの勝率が.450以下だったチームが過去に3チーム、ポストシーズンに進出している。そのうち2チームがワールドシリーズに進出し、そのうちの1チーム、2006年のカージナルスは優勝も果たした。 2006年のカージナルスはレギュラーシーズンでわずか83勝しか挙げられなかった。メッツは84勝ペースで勝ち進んでいる。
もちろん、終盤にこれほど不振に陥りながらポストシーズンに進出したチームがわずか3チームしかいないという事実は、メッツにとって懸念すべき前例だ。さらに歴史を見れば、これ以上の失速は許されない。8月からレギュラーシーズン終了までの勝率が.400を下回り、プレーオフに進出したチームはこれまでない。メッツは8月初めから14勝24敗で、勝率4割を達成するには残り15試合で8勝7敗以上の成績を残す必要がある。
そして、今後のスケジュールも決して容易ではない。12日からのレンジャーズ戦との3連戦では、メッツで2度のサイ・ヤング賞に輝いたジェイコブ・デグロムがニューヨークに凱旋し、初戦に登板予定。対するメッツは今季デビューしたばかりの3人の新人投手が先発予定で、ア・リーグのワイルドカードを争うレンジャーズとの負けられない戦いに挑む。
2025.9.12 13:48 Friday
スネルの快投でドジャース4連勝 大谷はタイムリー放ち1安打1打点
【ドジャース9-0ロッキーズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、9月10日(日本時間11日)
ドジャースの大谷翔平は本拠地でのロッキーズ戦に「1番・DH」でスタメン出場。二回の第2打席でライトへのタイムリーを放ち、3打数1安打1打点(1四球、1打撃妨害)だった。連続試合安打を5に伸ばし、今季の打撃成績は打率.280、出塁率.391、OPS1.000となっている。チームは9-0で快勝し、ロッキーズ3連戦をスイープ。4連勝で2位パドレスとのゲーム差を3に広げた。
マックス・マンシーに続いてトミー・エドマンも負傷者リストから復帰し、徐々にベストメンバーが揃いつつあるドジャース打線が二回につながった。ロッキーズ先発のカイル・フリーランドから無死一、二塁のチャンスを作ると、アンディ・パヘスのタイムリー二塁打で先制。キケ・ヘルナンデスの犠牲フライで2点目を奪うと、2死後には大谷とムーキー・ベッツが連続タイムリーを放ち、4-0とリードを広げた。
マウンドでは先発のブレイク・スネルが素晴らしいピッチングを見せた。6回104球を投げ、得点圏に走者を進めたのは四回の1度だけ。今季最多となる11三振を奪い、2安打、2四球、無失点とロッキーズ打線に付け入る隙を与えなかった。
ドジャース先発陣はこの1週間、大谷(四回途中3安打無失点)、山本由伸(九回途中1安打1失点)、クレイトン・カーショウ(六回途中4安打2失点)、タイラー・グラスナウ(7回無安打1失点)、エメット・シーアン(7回3安打1失点)、そしてスネル(6回2安打無失点)と各投手が安定したピッチング。ブルペンに不安を抱える中、先発陣の好投がチームの原動力となっている。
七回、ドジャースは2番手のマイケル・コペックが1死から3者連続四球で満塁のピンチを招いたが、3番手のアレックス・ベシアが2者連続三振に抑えて無失点。八回は4番手のカービー・イェーツが三者凡退に抑え、ベッツの18号グランドスラムとテオスカー・ヘルナンデスの24号ソロでリードが広がったあとの最終回は5番手のアンソニー・バンダが完封リレーを締めくくった。
2025.9.11 13:55 Thursday
ピベッタ好投もパドレス痛恨の逆転負け 松井は満塁のピンチを脱出
【パドレス1-2レッズ】サンディエゴ/ペトコパーク、9月10日(日本時間11日)
パドレスの松井裕樹は本拠地でのレッズ戦、1点ビハインドの九回1死一、二塁のピンチで4番手として登板。TJ・フリードルに四球を与え、1死満塁とピンチを広げたが、ノエルビ・マルテを見逃し三振、エリー・デラクルーズをピッチャーゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。なお、松井の力投も実らず、パドレスは1-2で痛恨の逆転負けを喫している。
9月30日は予定を空けておき、旅行の計画を立て始めよう。なぜなら、パドレスがワイルドカード・シリーズからの登場となる可能性が日に日に高まっているからだ。
レギュラーシーズンの残り2週間半で猛烈な快進撃を見せない限り、パドレスはワイルドカード・シリーズを敵地で戦うことになるだろう。では、大事な初戦に先発するのは誰か。最有力候補はニック・ピベッタだ。
レッズ3連戦を1勝2敗の負け越しで終えたパドレス。素晴らしい守備とピベッタの好投もあり、七回終了時点で1点をリードしていたが、八回に登板したカイル・ハートが2死二塁のピンチを招くと、3番手のエイドリアン・モレホンが2本のタイムリーを浴び、レッズに逆転を許した。
この敗戦により、パドレスはポストシーズンの第2シードにつけているフィリーズとのゲーム差が7に広がった。ワイルドカード・シリーズを回避し、地区シリーズからのスタートとするためには、この7ゲーム差を追いつく必要がある。また、ワイルドカード首位のカブスとのゲーム差は4に広がり、同3位のメッツには3ゲーム差をつけているため、パドレスはワイルドカード2位、つまり第5シードでのポストシーズン進出が濃厚だ。
地区首位のドジャースに追いつく、もしくはワイルドカード首位のカブスに追いつくことがない限り、パドレスはワイルドカード・シリーズを敵地で戦うことになる。本拠地の熱狂的な雰囲気の中で戦うことができないのは、パドレスにとって痛い。
そして、ピベッタ以上に信頼できる先発投手は、現在のパドレスにはいない。移籍1年目の右腕はまたも素晴らしいピッチングを見せ、7回無失点。101球を投げて4安打(すべて単打)しか許さず、与えた四球も1つだけ、8つの三振を奪った。シーズン通算の防御率は2.73となり、おそらくワイルドカード・シリーズ第1戦の先発を任されることになるだろう。
2025.9.11 12:41 Thursday
ブルペン陣の頑張りでカブスが接戦を制す 鈴木誠也は犠飛で91打点目
【ブレーブス2-3カブス】アトランタ/トゥルイストパーク、9月10日(日本時間11日)
カブスの鈴木誠也は敵地でのブレーブス戦に「3番・右翼」でスタメン出場。ブレーブス先発のクリス・セールから五回に貴重な追加点となる犠牲フライを放つなど、2打数1安打1打点(2四球)の活躍でチームの勝利に貢献した。6試合連続安打で今季の打撃成績は打率.244、27本塁打、91打点、出塁率.324、OPS.785となっている。
カブスのクレイグ・カウンセル監督は、クローザーのダニエル・パレンシアを右肩の負傷で欠いたあと、他のリリーバーたちが「頑張りすぎる必要はない」と話していた。指揮官は「普段通りのメンタリティで頑張ってくれればいい」と考えていたのだ。
ブレーブスとの接戦を制したカブスは、負傷者リストから復帰したジェイムソン・タイオンが五回途中で降板したあと、ブルペン陣が14個のアウトを奪い、試合を締めくくった。八回、ブレーブスの上位打線を相手にブラッド・ケラーが登板し、無失点に抑える好投。九回はベテランのアンドリュー・キットリッジがマウンドに上がり、三者凡退で3セーブ目をマークした。
ナショナル・リーグ中地区首位のブルワーズがレンジャーズに敗れたため、カブスは首位とのゲーム差を5.5に縮めている。
カブスはブレーブス先発のセールに対し、三回までに8三振。しかし、先制された直後の四回に打線が奮起し、カーソン・ケリーの17号ソロで同点に追いつくと、1死二塁から大ベテランのジャスティン・ターナーがタイムリー二塁打を放ち、2-1と勝ち越しに成功した。
五回にはニコ・ホーナーがこの試合3本目のヒットを放って出塁し、セールの牽制悪送球と三塁への盗塁でチャンスメイク。ここで鈴木がライトへの犠牲フライを放ち、貴重な追加点を奪った。
左股関節痛で負傷者リスト入りしていたタイオンは、五回途中まで79球を投げて6安打2失点。五回1死一、三塁となったところで降板し、2番手のテイラー・ロジャースがマット・オルソンに犠牲フライを打たれたため、タイオンには2失点が記録された。1点差に迫られたカブスだが、六回以降は得点を与えず、ブルペン陣がリードを守り抜いた。
2025.9.11 11:45 Thursday
オリオールズが直近5試合で4度目のサヨナラ勝ち 新人ビーバースが決めた!
【オリオールズ2-1パイレーツ】ボルティモア/オリオールパークアットカムデンヤーズ、9月10日(日本時間11日)
劇的な勝利を続けているオリオールズがまたもサヨナラ勝ちを収めた。9月上旬はスリリングな結末の試合が続いている。
オリオールズは1-1の同点で迎えた10回に新人ディラン・ビーバースがタイムリーを放ち、直近5試合で4度目となるサヨナラ勝ち。パイレーツ相手に2試合連続でサヨナラ勝ちを収め、直近8試合で7勝1敗と勢いに乗っている。
MLBパイプラインの球団別有望株ランキングで3位の評価を受けているビーバースは、8月16日にメジャーデビューしたばかり。通算20試合目の出場でキャリア初のサヨナラ打を記録した。
奇妙なことに、今季のオリオールズは8月13日のマリナーズ戦でジャクソン・ホリデイが九回にタイムリー二塁打を放ち、4-3で勝利するまで、1度もサヨナラ勝ちがなかった。オリオールズはその時点で、全30球団の中で唯一、サヨナラ勝ちがないチームだった。
現在、オリオールズはホリデイの一打も含め、5度のサヨナラ勝ちを記録。そのうち4度はここ1週間で記録したものである。
【9月5日】サミュエル・バサヨが九回にソロ本塁打を放ち、ドジャースに2-1でサヨナラ勝ち。 【9月6日】エマニュエル・リベラの2点タイムリーなど、九回に一挙4点を奪い、ドジャースに4-3でサヨナラ勝ち。 【9月9日】リプレイ検証の結果、判定が覆り、11回のバサヨのタイムリーでパイレーツに3-2でサヨナラ勝ち。 【9月10日】ビーバースが10回にタイムリーを放ち、パイレーツに2-1でサヨナラ勝ち。
2025.9.11 11:15 Thursday
パイレーツ・スキーンズが5回無失点 自身初のシーズン200三振を達成
【オリオールズ2-1パイレーツ】ボルティモア/オリオールパークアットカムデンヤーズ、9月10日(日本時間11日)
ピッツバーグ・パイレーツの144年の歴史の中で、シーズン200三振を達成した投手はわずか8人しかいない。エド・モリスが19世紀に2度達成し、ボブ・ビールは1960年代に4度達成した。21世紀に入ってからは、オリバー・ペレス、ミッチ・ケラー、A・J・バーネット、フランシスコ・リリアーノ、ゲリット・コールが1度ずつ達成している。
そして、8人目となったのがポール・スキーンズだ。パイレーツはオリオールズにサヨナラ負けを喫し、延長戦の末に1-2で敗れたが、スキーンズは三回にコビー・メヨをスイーパーで空振り三振に仕留め、シーズン200三振の大台に到達。最終的には5回64球を投げて8三振を奪い、四回に飛び出したスペンサー・ホーウィッツの8号ソロによる1点のリードを守った状態でマウンドを降りた。
スキーンズは今季203三振をマークしており、これはナショナル・リーグ最多。メジャー全体でもギャレット・クローシェ(レッドソックス)とタリック・スクーバル(タイガース)の両左腕に次ぐ3位となっている。スキーンズの三振数は球団歴代11位。右腕に限定すれば、ケラー(2023年に210三振)とバーネット(2013年に209三振)に次ぐ3位となる。残りの登板でどこまで数字を伸ばしていくか注目だ。
2025.9.11 10:51 Thursday
レッドソックスサヨナラ負け 守護神チャップマンが久々の安打を浴びる
【アスレチックス5-4レッドソックス】サクラメント/サターヘルスパーク、9月10日(日本時間11日)
レッドソックスの吉田正尚は敵地でのアスレチックス戦に「5番・DH」でスタメン出場。二回の第1打席で四球を選び、ネイト・イートンのタイムリー二塁打で同点のホームを踏んだが、その後の3打席は凡退し、2試合連続ノーヒットに終わった。今季の打撃成績は打率.235、出塁率.289、OPS.627となっている。チームは守護神アロルディス・チャップマンが打たれてサヨナラ負けを喫し、アスレチックス3連戦のスイープを逃した。
敗れたレッドソックスの中で明るい材料となったのは、移籍後初登板となったカイル・ハリソンの好投だ。レッドソックスは今夏のトレード期限までに補強したダスティン・メイとジョーダン・ヒックスがともに負傷者リスト入り。しかし、もう1人の重要な選手が新天地デビューを飾った。
24歳の若手左腕ハリソンは、6月にラファエル・デバースとのトレードでヒックスらとともにジャイアンツから移籍。約3カ月間のマイナー生活を経て、ようやくメジャー昇格を果たした。
チームは4-5でサヨナラ負けを喫したものの、ハリソンは六回から6番手として登板すると、3イニングを3安打無失点に抑える好投。アスレチックスに追加点を与えず、1点差をキープし、レッドソックスが九回に代打ロブ・レフスナイダーのタイムリー二塁打で同点に追いつく立役者となった。
しかし、ハリソンの好投がありながらもレッドソックスは勝てなかった。17登板連続ノーヒットを続けていた守護神チャップマンが九回先頭のシェイ・ランゲリアーズに二塁打を許し、その後1死三塁のピンチに。ここでローレンス・バトラーにサヨナラタイムリーを浴び、チャップマンは7月23日のフィリーズ戦以来となる失点を喫した。
レッドソックスは81勝66敗となり、この試合が終了した時点でアメリカン・リーグのワイルドカード2位。同3位のマリナーズには3ゲーム差をつけている。オフを1日挟み、12日(同13日)からはワイルドカード首位のヤンキースとの重要な3連戦が本拠地フェンウェイパークで行われる。
2025.9.11 08:57 Thursday