MLBのライブ配信観るなら《SPOTV NOW》
TRENDING NOW

カブスがスイープ負けを回避 今永8勝目、鈴木は3打数ノーヒット
【ブルワーズ3-10カブス】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、7月30日(日本時間31日)
カブスの今永昇太は敵地でのブルワーズ戦に先発し、5回89球を投げて5安打、8三振、無四球、3失点の力投。2本塁打を浴びたが、カブス打線が11安打10得点で援護し、今永には8勝目(4敗、防御率3.25)が記録された。鈴木誠也は「3番・左翼」でスタメン出場して3打数ノーヒット2四球。3試合ぶりの無安打に終わり、今季の打撃成績は打率.249、出塁率.312、OPS.825となった。
スイープ負けだけは避けたい首位攻防3連戦の最終戦、カブスの強力打線がようやく本領を発揮した。マイケル・ブッシュの21号先頭打者アーチで先制した直後、今永がウィリアム・コントレラスに7号ソロを浴びて同点に追いつかれたものの、三回にピート・クロウ=アームストロングとモイゼス・バレステロスのタイムリー二塁打で一挙4得点。ブルワーズのエース右腕フレディ・ペラルタを4回5安打5失点で降板に追い込んだ。
今永は四回にもコントレラスに8号ソロを浴び、五回にはサル・フリーリックの犠牲フライで3点目を失ったが、無四球で8つの三振を奪う力投。勢いに乗るブルワーズに主導権を渡さず、エースとしての役割を果たした。
カブスは六回にダンズビー・スワンソンとカイル・タッカーのタイムリー二塁打で3点を追加。九回にはニコ・ホーナーの犠牲フライとイアン・ハップの15号ソロでさらに2点を追加し、10-3で快勝した。
首位攻防3連戦はブルワーズ2勝、カブス1勝で終了し、首位ブルワーズと2位カブスは1ゲーム差。今季の直接対決は残り1回、8月18~21日に5連戦(18日はダブルヘッダー)が予定されており、ナショナル・リーグ中地区の優勝争いを大きく左右する「天王山」となりそうだ。
2025.7.31 07:58 Thursday
エンゼルス逆転勝ちで3連勝 菊池は六回途中10安打4失点で勝敗つかず
【エンゼルス8-5レンジャーズ】アナハイム/エンゼルスタジアム、7月29日(日本時間30日)
エンゼルスの菊池雄星は本拠地でのレンジャーズ戦に先発し、六回途中まで2失点に抑える力投。しかし、残した2人の走者がいずれも生還し、一時的にレンジャーズに逆転を許したため、5勝目を手にすることはできなかった。試合はエンゼルスが8-5で逆転勝ち。連勝を3に伸ばし、借金を2とした。
初回に2点を先制してもらった菊池は毎回のように走者を出しながらも三回まで無失点。四回にカイル・ヒガシオカの5号ソロ、五回にアドリス・ガルシアのタイムリーで1点ずつを失ったが、五回終了時点でエンゼルスが3-2とリードしていたため、菊池は5勝目の権利を手にした。
ところが、六回1死からヒガシオカとジョシュ・スミスに連打を許し、ピンチを招いたところで降板。2番手のブロック・バークがエゼキエル・デュランにタイムリーを浴び、左翼テイラー・ウォードの悪送球も絡んで2者が生還したため、菊池の勝ち投手の権利はあっという間に消滅した。
菊池は5回1/3(105球)を投げて10安打、5三振、無四球、4失点(自責点3)という内容。牽制で走者をアウトにするなど落ち着いた投球を見せたものの、6試合連続で6回を投げ切ることができず、シーズン通算の防御率はやや悪化して3.30となった。
エンゼルスは逆転を許した直後の六回に打線が奮起し、2死一、二塁からグスタボ・キャンペロのタイムリーで4-4の同点に。さらに代打ヨアン・モンカダと1番ザック・ネトに連続タイムリーが飛び出し、3点を勝ち越した。
八回にヒガシオカの2本目のアーチとなる6号ソロで2点差に詰め寄られたものの、直後に1点を追加し、8-5で勝利。八回の攻撃ではネトとマイク・トラウトが連続死球を受けて場内が騒然とする一幕もあったが、最終戦を残してレンジャーズ3連戦の勝ち越しを決めた。
トレード期限まで残り1試合となり、借金は2つ。一部の主力選手にはトレードの噂も出ているが、売り手に回るのか買い手に回るのか、ペリー・ミナシアンGMの決断が注目される。
2025.7.30 13:59 Wednesday
首位攻防3連戦はブルワーズが連勝 カブスとのゲーム差を2に広げる
【ブルワーズ9-3カブス】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、7月29日(日本時間30日)
カブスとの首位攻防3連戦の初戦を制して単独首位に浮上したブルワーズは、2戦目も9-3で快勝。アンドリュー・ボーンが10号グランドスラムを含む4打数3安打6打点の大活躍で打線を牽引した。この結果、首位ブルワーズと2位カブスのゲーム差は2に拡大。カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場して4打数1安打だった。
初回3失点から逆転勝利を収めた初戦に続き、2戦目もブルワーズが強さを見せつけた。1点を先制された直後の二回に連打で無死一、二塁のチャンスを作り、送りバントと犠牲フライで同点に追いつくと、三回には一死満塁からボーンの犠牲フライで勝ち越し。ピンチをしのいだ直後の五回にはボーンのタイムリーなどで3点を追加し、5-1とリードを広げた。
ニコ・ホーナーの4号ソロで1点を返された直後の六回には相手のエラーもあって1死満塁のチャンスを迎え、ボーンが10号グランドスラム。甘く入ってきた初球のカーブをとらえ、飛距離409フィート(約124.7メートル)の一発を左中間の自軍ブルペンに放り込んだ。
七回にピート・クロウ=アームストロングの犠牲フライで1点を返されたものの、大勢に影響はなく、9-3で快勝。六回途中まで2失点に抑えたブルワーズ先発のクイン・プリースターに10勝目が記録され、メジャー3年目で初の2ケタ勝利を達成した。
勝利の立役者となったボーンは6月中旬にホワイトソックスからトレードで加入し、7月上旬にメジャー昇格を果たしたばかりの元有望株。今季ホワイトソックスでは48試合で打率.189、5本塁打、19打点、OPS.532に終わっていたが、移籍後は15試合で打率.375、5本塁打、21打点、OPS1.210と打ちまくり、現在のブルワーズの快進撃を象徴する存在となっている。
鈴木はショートゴロ、空振り三振、サードゴロ併殺打、レフトへの二塁打で4打数1安打。1点ビハインドの五回、1死一、三塁の好機で併殺打に倒れたのが痛かった。2試合連続でヒットを放ち、今季の打撃成績は打率.251、出塁率.311、OPS.828となった。
2025.7.30 11:51 Wednesday
スミスの決勝打でドジャース逆転勝ち 大谷は5打数ノーヒット4三振
【レッズ4-5ドジャース】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、7月29日(日本時間30日)
ドジャースの大谷翔平は敵地でのレッズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。バットから快音は聞かれず、5打数ノーヒット4三振に終わった。大谷が1試合4三振を喫したのは6月17日のパドレス戦に続いて今季2度目である。試合は九回にウィル・スミスが勝ち越し打を放ち、ドジャースが5-4で逆転勝ち。最終戦を残してレッズ3連戦の勝ち越しを決めた。
レッズ先発のニック・ロドロの前に、初回は3者三振に終わったドジャースだが、二回2死1塁からトミー・エドマンに12号2ランが飛び出し、2点を先制。先発のタイラー・グラスナウを援護した。
しかし、グラスナウが四回に捕まり、1死一塁からジェイク・フレイリーに6号同点2ランを浴びると、2死後にはノエルビ・マルテに7号勝ち越しソロを被弾。グラスナウは五回無死満塁の大ピンチを招き、降板となった。
2番手のジャック・ドライヤーはエリー・デラクルーズをサードゴロに打ち取ったが、この間に三塁走者が生還して2-4と2点ビハインドに。ドジャースは七回1死から四球とヒットでチャンスを作り、大谷が空振り三振に倒れたものの、スミスとフレディ・フリーマンが連続タイムリーを放ち、試合を振り出しに戻した。
九回、ドジャースは先頭のマイケル・コンフォートが四球を選び、代走にジェームス・アウトマンを起用。ムーキー・ベッツがライトフライ、大谷もライトライナーに倒れたが、スミスがレフトへの二塁打を放ち、一塁走者のアウトマンが一気に生還して勝ち越しのホームを踏んだ。
最後は6番手のアレックス・ベシアが3者凡退で締めくくり、5-4で試合終了。決勝打を含む2本のタイムリーを放ったスミスの勝負強さが光った一戦だった。
大谷は空振り三振、見逃し三振、空振り三振、空振り三振、ライトライナーで5打数ノーヒット4三振。連続試合安打が9でストップし、今季の打撃成績は打率.272、出塁率.377、OPS.989となっている。
2025.7.30 11:13 Wednesday
ドジャースのキム・ヘソンがIL入り 有望株フリーランドが初昇格
29日(日本時間30日)、ドジャースはMLBパイプラインの有望株ランキングで球団3位・全体35位の評価を受けているアレックス・フリーランドをメジャーに初昇格させた。キム・ヘソンが左肩の滑液包炎で負傷者リスト入りしたことに伴う措置であり、フリーランドはレッズ3連戦の最終戦で三塁手としてスタメン出場が予定されている。
デーブ・ロバーツ監督はレッズ3連戦が始まった時点でフリーランドをシンシナティに呼び寄せていた。キムだけでなく、トミー・エドマンも右足首の負傷を抱えており、複数の内野手が離脱する可能性があったからだ。最終的にエドマンは負傷者リスト入りを回避したものの、キムが離脱。その代役としてフリーランドがメジャー初昇格を果たした。
キムは今季58試合に出場し、打率.304、2本塁打、15打点、12盗塁、OPS.744を記録。期待以上の活躍を見せていたが、7月に入ってからは大きく調子を落とし、21試合で打率.193にとどまっていた。今後はロサンゼルスに戻って注射による治療を受け、患部の回復を待つ予定だ。ロバーツ監督は「短期間で済むことを願っている」とコメントした。
フリーランドは今季マイナー3Aで94試合に出場して打率.253、12本塁打、71打点、17盗塁、OPS.798を記録。75個の四球を選び、出塁率.377と選球眼の良さも光る。メジャー初昇格を告げられたフリーランドは「最初は父親に連絡をした」と話しており、メジャーデビューに備えて家族や友人をシンシナティに招待したようだ。
左膝の骨挫傷で離脱しているマックス・マンシーは、まもなくマイナーでのリハビリ出場を開始する予定となっており、戦列復帰が近づいている。マンシーが復帰すれば、三塁のポジションは埋まるため、フリーランドにとってはマンシーが復帰するまでの数試合がアピールのための重要な機会ということになりそうだ。
2025.7.30 10:23 Wednesday
新人王候補のアスレチックス・ウィルソンが左前腕の骨折でIL入り
今季のアメリカン・リーグはジャック・ウィルソン、ニック・カーツというアスレチックスの2選手による新人王争いが繰り広げられていたが、開幕から高打率をキープしてきた安打製造機が戦列を離れることになった。29日(日本時間30日)、アスレチックスはウィルソンが左前腕の骨折で負傷者リスト入りしたことを発表。カーツが猛打を見せる中、新人王争いでも後退することになった。
ウィルソンは8日(同9日)のブレーブス戦で左手に死球を受けた。X線検査の結果は陰性(骨折なし)で「打撲」と診断され、3試合欠場したあとに復帰。後半戦も7試合に出場したが、うち5試合は無安打に終わり、25日(同26日)のアストロズ戦に出場したのを最後に欠場が続いていた。
メジャー2年目の今季は開幕からコンスタントに安打を積み重ね、94試合に出場して打率.312、10本塁打、45打点、5盗塁、OPS.793の好成績をマーク。一時はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と首位打者争いを繰り広げ、新人王の有力候補に挙げられていた。しかし、死球を受けたあとの9試合は38打数4安打、打率.105と急降下。新人王争いでも「カーツに抜かれた」との見方が優勢となっていた。
ウィルソンが長期離脱するのは今回が初めてではなく、メジャーデビューした昨季も左ハムストリング痛による負傷者リスト入りを経験している。このときは1カ月以上の戦線離脱を強いられ、今季も右ハムストリングの痛みで4試合を欠場した時期があった。
ウィルソンの離脱はアスレチックスにとって大きな痛手となる。ウィルソンの代わりになるような遊撃手はチーム内に見当たらないからだ。ユーティリティ・プレーヤーのマックス・シューマンの出場機会が大幅に増加することが予想されているほか、控えの内野手としてダレル・ヘルネイズが今季メジャー初昇格を果たしている。
2025.7.30 09:41 Wednesday
Wヘッダーの試合間にトレード成立 ドミンゲスがブルージェイズへ
29日(日本時間30日)、オリオールズとブルージェイズはダブルヘッダーを戦っているが、第1試合と第2試合の間にトレードが成立した。ブルージェイズは有望株ジュアロン・ワッツ=ブラウンを放出し、オリオールズからセランソニー・ドミンゲス(プラス金銭)を獲得。ドミンゲスは第1試合をオリオールズ、第2試合をブルージェイズの選手としてプレーすることになった。
ドミンゲスは今季43試合に登板して41回2/3を投げ、2勝3敗2セーブ、13ホールド、防御率3.24、54三振を記録。昨夏もフィリーズからオリオールズへのトレードを経験しており、2年連続で夏場にトレードされたことになる。平均98マイル近いフォーシームを武器とする速球派右腕であり、ブルペンの強化を目指していたブルージェイズにとっては待望の補強。今季限りで3年契約が終了し、シーズン終了後にはFAとなる。
ドミンゲスを獲得したブルージェイズだが、今後もブルペンの補強を継続するとみられる。関係者によると、ブルージェイズは引き続きライアン・ヘルズリー(カージナルス)の獲得を狙っており、ほかにも多くのリリーフ投手を調査しているようだ。MLB.comでブルージェイズを担当するキーガン・マシソン記者は「少なくともあと1人はリリーフ投手を獲得するだろう。ヘルズリーの優先順位はかなり高い」と伝えている。
オリオールズへ移籍するワッツ=ブラウンはMLBパイプラインの球団別プロスペクト・ランキングでブルージェイズの10位にランクインしていた右腕。今季はマイナー(1A+と2A)で19試合に先発して89イニングを投げ、2勝5敗、防御率3.54、115三振を記録している。ちなみに、オリオールズとブルージェイズの2A球団も直接対決の当日だったため、ワッツ=ブラウンもドミンゲス同様に「対戦相手チームへの移籍」となった。
なお、ブルージェイズはロースターの枠を空けるためにチャド・グリーンのDFAを発表。昨季はクローザーも務め、自己最多の17セーブを挙げたグリーンだが、今季は45試合に登板して3勝2敗1セーブ、7ホールド、防御率5.56と安定感を欠いていた。
2025.7.30 08:55 Wednesday
ツインズがレッドソックスに逆転サヨナラ勝利 吉田は1安打
【ツインズ5×-4レッドソックス】ミネソタ/ターゲットフィールド、7月28日(日本時間29日)
この日、先発右腕のクリス・パダックを放出し、「売り手」としてトレードデッドラインを迎えることが鮮明になったツインズ。それでも、ロッコ・バルデッリ監督が望んだようにチームは粘り強い戦いを見せ、2度の逆転を許しながらも、90分間の雨天中断を耐え、レッドソックスに5-4でサヨナラ勝利を挙げた。レッドソックスの吉田正尚は「5番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打だった。
ツインズは三回、ダショーン・カージーJr.の2号2ランで、レッドソックス先発のリチャード・フィッツから先制。しかし五回、先発のシメオン・ウッズ・リチャードソンがアレックス・ブレグマンに逆転の14号3ランを浴び、試合をひっくり返されてしまう。
しかし、ツインズは六回、クリスチャン・バスケスの犠牲フライですぐさま同点に追いついた。その後は両軍共にブルペンを打ちあぐね、3-3のまま試合は九回へ突入する。
九回、レッドソックスは無死3塁のチャンスを作り、期待の若手ローマン・アンソニーが勝ち越しのタイムリー。ツインズ守護神のヨアン・デュランの100マイル超えの直球に詰まりながらもセンター前に運び、4点目を叩き出した。
ただ、レッドソックスが九回に4-3と勝ち越し、残すはツインズの最後の攻撃かと思われた矢先、ターゲット・フィールドは悪天候に見舞われ、試合は90分の雨天中断に突入する。
そしてこの雨天中断が流れを変えた。ツインズは猛攻を見せ、先頭から安打、そして2死球で満塁のチャンスを作り、ブルックス・リーが逆転の2点タイムリーを放ってそれに応えた。ツインズはシーソーゲームを逆転サヨナラで制し、借金を4に減らしている。
そしてレッドソックスの吉田は「5番・DH」でスタメン出場。第1打席は空振り三振、第2打席はセンター前ヒット、第3、4打席はセカンドゴロだった。今季の打撃成績は打率.220、OPS.531となっている。
2025.7.29 14:45 Tuesday
ブルワーズがベテラン捕手のジャンセンを獲得 レイズは捕手を入れ替え
28日(日本時間29日)、ブルワーズはキャッチャーのダニー・ジャンセンをレイズからトレードで獲得したと発表。ブルワーズは正捕手のウィリアム・コントレラスが中指を骨折しながらプレーを続けており、頼れる控え捕手を必要としていた。対価としてブルワーズのNo.24有望株である内野手ジャダー・アレイナモがレイズに移籍する。
現在30歳のジャンセンは、今季1年契約でレイズに加入。打率.204、OPS.703、11本塁打と打撃貢献は目立たないながら、ブロッキングをはじめ守備力の定評は高い。また、ブルワーズはジャンセンと共にレイズから金銭も受け取ると報じられている。
ジャンセンの獲得によって、ブルワーズの捕手層は改善された。チームにはコントレラスという絶対的な正捕手がおり、今季も105試合中87試合にスタメン出場している。ただ、コントレラスは中指を骨折しながらプレーしており、健康状態には不安を抱えていた。また、ジャンセン加入に伴い、これまで控え捕手を務めてきたエリック・ハースがDFAされた。
対価として放出されたのは、21歳の内野手アレイナモ。今季はハイAで94試合に出場し、打率.297、OPS.818、11本塁打、15盗塁と好成績を残していた。
レイズは7月に入ってから7勝14敗と失速し、貯金はわずか1に減っていた。ただ、ジャンセンの放出は、必ずしもレイズがシーズンに白旗を上げて売り手に回ったことを意味していない。レイズはジャンセンを放出する一方で、マーリンズからキャッチャーのニック・フォーテスを獲得したとの報道も出ている。今季限りでFAとなるジャンセンに対し、フォーテスは2028シーズンまで残り3年半の保有期間を残している。チーム状況にかかわらず、柔軟なトランザクションを行うのがレイズの真骨頂。トレード期限を前にピート・フェアバンクスやブランドン・ラウといった主力を放出することもありえるかもしれない。
2025.7.29 14:43 Tuesday
ナ中地区首位攻防戦はブルワーズが先勝 カブスに逆転勝利
【ブルワーズ8-4カブス】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、7月28日(日本時間29日)
ナ・リーグ中地区の首位に同率で並んでいるブルワーズとカブスは、この日からミルウォーキーで直接対決3連戦を戦う。その初戦はブルワーズが8-4で逆転勝利を収め、1ゲーム差を付けて単独首位に立った。カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打1四球1得点だった。
ブルワーズの先発がジェイコブ・ミジオロウスキー、カブスの先発がマシュー・ボイドと、共にオールスターに選出された好投手同士のマッチアップが実現した。
ミジオロウスキーはこの日、立ち上がりに苦しんだ。先頭から単打、四球、単打を与えて無死満塁のピンチを招くと、暴投と内野安打、そして自身の送球エラーで3点を先制されてしまう。
しかし、ミジオロウスキーは40球を費やした初回から立ち直り、二回から四回までは10打者連続で凡退に打ち取った。そして、その粘りの投球が逆転劇を呼び込んだ。
ブルワーズは、3回にクリスチャン・イェリッチとアイザック・コリンズのタイムリーなどで4得点を奪って逆転。その後、五回にアンドリュー・ボーン、六回にサル・フリーリック、七回にはクリスチャン・イエリッチがそれぞれ本塁打を放ち、カブスを突き放した。
そして、ミジオロウスキーが4回3失点7三振で降板してからは、ブルワーズは7投手の継投リレーで反撃を抑え、首位攻防戦の初戦に勝利した。
ファンはこの3連戦を数週間前から待ち望んでいた。しかし、イェリッチは、すべてのプレッシャーはカブスにかかっていると見ていた。イェリッチは前日「ご存知の通り、私たちのチームはプレッシャーを感じていない。そもそも、誰も私たちがこんな状況に陥るとは思っていないような気がする」と語った。
しかし、現在ブルワーズは63勝43敗でナ・リーグ中地区首位に立っている。両チーム間の直接対決は残り7試合だが、イェリッチは「まだ何も決まっていない」と率直に語った。
「カブスは良いチームだ。彼らが良いチームだと楽しいだろう?」とイエリッチはカブスについて語った。「彼らは地区優勝を期待されている。高い期待を背負っているはずだ。彼らは我々のコーチ陣の半分を抱え、多くのトレードも行っている。だから、もし地区優勝を逃したら、きっと彼らはかなりがっかりするだろう。私たちとしては、彼らとリーグの他のチームを苦しめ、何ができるか試すだけだ。それが我々のこれまでのやり方だ」と、クレイグ・カウンセル監督をはじめ、多くのスタッフをブルワーズから引き抜いたカブスについて率直なコメントを残した。
29日(同30日)に行われる2戦目は、カブスがコリン・レイ、ブルワーズがクイン・プリースターをそれぞれ先発に立てる。そして3戦目はカブスが今永昇太、ブルワーズがフレディ・ペラルタを立て、エース対決となる予定だ。
2025.7.29 13:14 Tuesday