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ガーディアンズがブルペン補強 右腕アームストロングと1年契約で合意
ガーディアンズはリリーフ投手をもう1人獲得し、ブルペンをさらに強化した。
18日(日本時間19日)、MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ガーディアンズはリリーフ右腕のショーン・アームストロングと1年550万ドル(約8億2500万円)の契約を結ぶことで合意。この契約には2027年の相互オプション(=球団と選手の双方に選択権がある契約条項)も付属しているという。なお、球団からの正式発表はまだ行われていない。
アームストロングは2011年ドラフト18巡目指名でクリーブランドに入団しており、今回の1年契約でプロ入り時の古巣に復帰することになる。2015年にデビューし、メジャー最初の3年間はクリーブランドでプレーした。
今季はレンジャーズで上々のシーズンを過ごし、71試合(うち2先発)に登板して74イニングを投げ、防御率2.31、FIP3.07を記録。50イニング以上を投げた投手のうち、35歳のベテラン右腕がマークしたWHIP0.81はメジャー2位、被打率.157は同3位の好成績だった。
ガーディアンズは今オフ、ブルペンの補強を継続しており、ここ数週間でブルペンの層に厚みを加えている。すでにコナー・ブログドン、コリン・ホルダーマンと1年契約を結び、ルール5ドラフトではホワイトソックスからペイトン・パレットを獲得。さらに、金銭トレードでブルージェイズからジャスティン・ブルールも獲得した。
この中では、アームストロングは最も実績がある選手だ。メジャー11年間で通算370試合に登板しており、ガーディアンズでは様々な場面での起用が想定されるものの、試合終盤の重要な場面を担う可能性もありそうだ。
アームストロングは今季、四回を除くすべてのイニングで登板した(2度のオープナー起用を含む)。ほとんどの登板は試合後半に投げており、六回(16試合)、七回(20試合)、八回(29試合)、九回(19試合)という内訳。トータルでは、試合終盤の重要な場面で34度起用され、合計86打席で被打率.104、被出塁率.186、被長打率.169に抑えた。
こうした数字を見れば、アームストロングがガーディアンズのブルペンで試合終盤の重要な場面を担う姿を容易に想像できるだろう。現時点ではケイド・スミスがクローザーを務める予定で、アームストロングはハンター・ガディスやエリック・サブロウスキーとともにセットアッパー的な役割を担うことになりそうだ。
今季は5つの球種を投げ、フォーシーム(28.9%)、カットボール(24.1%)、シンカー(23.5%)、スイーパー(23.4%)と主に4つの球種をバランスよく使用(ほかにスラーブを1球だけ投げた)。フォーシームの平均球速は93.5マイル(約150キロ)と突出して速いわけではないが、被打率.167、空振り率34.4%を記録した。
ほかの指標でも優れた数字を残しており、被ハードヒット率(34.2%)はメジャー全体の上位9%にランクイン。平均打球速度(88.0マイル=約142キロ)も上位20%と優秀で、その結果、期待防御率(2.98)も上位10%という好成績だった。
なお、ガーディアンズのロースター40人枠はフルに埋まっているため、アームストロングとの契約を正式発表する際には、枠を空けるための措置が必要となる。
2025.12.19 09:03 Friday
ダイヤモンドバックスがブレグマンを獲得する可能性は? 番記者が分析
ダイヤモンドバックスが大物フリーエージェント(FA)選手の意外な移籍先候補として浮上するのは、珍しいことではない。
USAトゥデーのボブ・ナイチンゲール記者は16日(日本時間17日)、ダイヤモンドバックスがFAのスター三塁手、アレックス・ブレグマンを「調査中」と報じた。
これは驚きだった。なぜなら、今オフのダイヤモンドバックスは先発ローテーションとブルペンの強化に注力しており、ブレグマンのような大物FA選手を獲得するだけの資金的余裕はないと思われていたからだ。
しかし、オフシーズンのたびに、人々がダイヤモンドバックスのペイロール(年俸総額)計画について記事を書く際に、「状況は変わる可能性がある」という但し書きが添えられるのには理由がある。それは、十分な理由があると判断すれば、オーナーのケン・ケンドリック氏が予算を増額することが過去に何度もあったからだ。
昨オフ、ダイヤモンドバックスがFAの大物投手、コービン・バーンズを獲得することを誰も予想していなかった。バーンズはダイヤモンドバックスの本拠地があるフェニックス地域に住んでおり、ブレグマン同様、スコット・ボラス氏が代理人を務めている。
バーンズは地元球団のダイヤモンドバックスでプレーすることを望んでいた。ボラス氏がその旨をケンドリック氏に伝え、ケンドリック氏はチームがポストシーズン進出を目指す中で、最高のFA投手を獲得する好機だと考え、マイク・ヘイゼンGMに対してペイロールを引き上げることを許可。その結果、今季開幕時点のペイロールは球団史上最高の約1億9500万ドル(約292億5000万円)に達した。
ケンドリック氏は、バーンズ獲得を正式発表した際に「我々は非常に競争が激しい地区にいる。しかし、ファンの皆様には、我々が成功を収めるために全力を尽くしていることを理解していただきたい。近年、いくつかの成功があり、現在のチームは優勝できる可能性を秘めていると思う。どの街の人々もチームの優勝を望んでいるし、特にこの街の人々は優勝することを強く願っている。そして、我々の仕事は予算の範囲内で可能な限り最高のチームをフィールドに送り出すために、あらゆる努力をすることだ。予算を最大限に活用することが重要だ。これまでもそうしてきたし、今回が最後にはならないだろう」と話していた。
ダイヤモンドバックスは2023年にワールドシリーズ進出を果たした。翌2024年のスプリングトレーニングでは、ボラス氏の顧客である左腕ジョーダン・モンゴメリーが未契約のまま残っていたため、ケンドリック氏はヘイゼンGMに対して予算を増額した上でモンゴメリーを獲得することを許可した。
モンゴメリーとの契約はダイヤモンドバックスにとって成果を生まなかったが、バーンズとの契約について評価を下すのは時期尚早だ。バーンズは今季、右肘の内側側副靭帯を断裂するまで好投していた。トミー・ジョン手術を受けることになり、来季はオールスターブレイク前後の戦列復帰が見込まれている。
しかし、ケンドリック氏と球団社長のデリック・ホール氏が勝利のために全力を尽くしているという事実は変わらない。可能であれば、予算を限界まで拡大する準備があり、場合によっては限界を少し超えるくらいまで増額するつもりだ。
今オフのダイヤモンドバックスは、先発右腕のマイケル・ソロカと1年750万ドル(約11億2500万円)で契約を結び、成績に応じた出来高によって最大950万ドル(約14億2500万円)までアップする可能性がある。また、まだ正式発表されていないものの、ベテラン先発右腕のメリル・ケリーと2年4000万ドル(約60億円)で合意したことも明らかになっている。
ソロカの獲得とケリーの復帰により、先発補強の優先度は下がったが、ヘイゼンGMはこれまでにも「投手が多すぎるということはない」と主張してきた。要するに、何人いても足りなくなる可能性があるということだ。今季の戦いを思い出してほしい。シーズン開幕に向けて、ダイヤモンドバックスはバーンズ、モンゴメリー、ザック・ギャレン、ケリー、ブランドン・ファート、エデュアルド・ロドリゲス、ライン・ネルソンと7人の先発投手を抱えていた。しかし、バーンズとモンゴメリーは負傷離脱し、ギャレンは前半戦で苦戦。ロドリゲスもギャレン同様に苦戦が続いた。
こうした実績に加え、「投手陣は決して十分ではない」という発言を考慮すると、ヘイゼンGMが先発投手の補強を終えたとは考えにくい。そして、もう1つの課題であるブルペンの補強はまだ行われていない。
ダイヤモンドバックスはオールスター二塁手のケテル・マルテへのトレードのオファーに耳を傾けており、マルテ放出の見返りとして有力な投手の獲得を狙っているとみられる。
マルテの対価として、保有可能期間が長く残っている安価な投手を獲得できれば、ブレグマンを獲得するための予算に余裕ができるかもしれない。ただし、ペイロールの上限が不明のため、ハッキリとしたことは言えない。
ダイヤモンドバックスはブレグマンと契約し、投手補強のためにマルテを放出する可能性がある。あるいは、ブレグマンと契約し、マルテも残し、若手有望株とのトレードで投手補強を狙う可能性もある。
もちろん、マルテを残し、ブレグマンとは契約せず、別の方法で投手補強を目指す可能性もあるだろう。創造的なフロントオフィスを擁し、利益よりも勝利を優先するオーナーがいるため、何が起こるか予想するのは難しい。
2025.12.18 11:50 Thursday
アメリカ代表にマクリーン、ホームズ、ライアンの右腕3人が加入
2026年のワールドベースボールクラシックに向けて、アメリカ代表が先発ローテーションを構築中だ。
17日(日本時間18日)、先発右腕3人の加入が発表された。メッツのノーラン・マクリーンとクレイ・ホームズ、さらにツインズのエース格、ジョー・ライアンがチームに加わる。すでにワールドベースボールクラシックへの参加を表明している2025年ナ・リーグのサイ・ヤング賞投手、ポール・スキーンズ(パイレーツ)らとともに先発ローテーションを形成することになる。
MLBパイプラインが発表している有望株ランキングでメジャー全体11位にランクインしているマクリーンは、今年8月にメジャー昇格を果たすと、センセーショナルな活躍を見せた。24歳の右腕は8試合に先発。48イニングを投げ、防御率2.06、57三振をマークした。
ホームズはメジャー最初の7年間の大半をリリーフ投手として過ごしたが、メッツに加入した今季は先発投手に本格転向。165回2/3を投げ、防御率3.53を記録した。
ライアンは直近3年間で2度目となるシーズン190三振を達成し、オールスターにも選出されたツインズのエース格。ファングラフス版のWARでは2年連続で3.1を記録しており、三振率と四球率の差(22.5%)は規定投球回以上の投手の中で、スキーンズ、ギャレット・クローシェ(レッドソックス)、タリック・スクーバル(タイガース)に次ぐ4位にランクインした。
アメリカ代表は米東部時間3月6日午後8時にプールBの初戦を迎え、2026年ワールドベースボールクラシックの戦いをスタートする。アストロズの本拠地ダイキンパークでブラジル代表と対戦する予定だ。
2025.12.18 10:17 Thursday
レイズが左腕マクラナハンとの年俸調停を回避 2年連続シーズン全休
直近2シーズンを負傷により欠場したシェーン・マクラナハンの来季について、ある程度の不確実性が存在するのは当然だろう。
スプリングトレーニングでどんな姿を見せてくれるのか。どれくらいのイニングを投げられるのか。長いシーズンを持ちこたえることはできるのか。オールスター級の実力を取り戻すことはできるのか。こうした疑問が次々に湧いてくる。
しかし、少なくともマクラナハンの年俸に関しては、大きな問題にならないだろう。17日(日本時間18日)、レイズはマクラナハンとの年俸調停を回避し、来季の契約を結ぶことで合意。関係者によると、年俸は360万ドル(約5億4000万円)で、ほかの条項は盛り込まれていない。
マクラナハンにとって、来季は年俸調停期間の3年目のシーズンとなる。2023年オフに初めて年俸調停権を取得し、2年720万ドル(約10億8000万円)の契約を結び、直近2年間の年俸はそれぞれ360万ドル(約5億4000万円)だった。負傷により1年を全休した選手は通常、前年と同じ年俸となる。レイズの保有期間はあと2年残っており、マクラナハンがフリーエージェント(FA)になるのは2027年シーズン終了後だ。
レイズはマクラナハンのほかに、グリフィン・ジャックス、ギャレット・クレビンジャー、スティーブン・ウィルソン、シェーン・バズ、ニック・フォーテス、ジョシュ・ロウ、ブライアン・ベイカー、ライアン・ペピオ、ケビン・ケリー、リッチー・パラシオス、エドウィン・ウセタの11選手が年俸調停の権利を持っている。
マクラナハンがメジャーのマウンドに立ったのは2023年8月2日が最後。同月にキャリア2度目のトミー・ジョン手術を受け、2024年シーズンはリハビリに費やした。今年のスプリングトレーニングでは完全に回復し、試合出場の準備が整っているように見えたが、シーズン開幕に向けた最後の登板で負傷。左上腕三頭筋の神経に関する問題で負傷者リスト入りすることになってしまった。
28歳の左腕がマウンドに復帰するまで数カ月を要し、7月にはマイナーで3試合に登板したものの、再び投球を中断。今オフに入って平地での投球練習を再開しており、レイズはマクラナハンが基本的には通常通りのスプリングトレーニングを過ごせることを期待している。
先週のウィンターミーティングにおいて、ケビン・キャッシュ監督は「いいオフシーズンを過ごせているようだ。状態も本当にいいと聞いている」とマクラナハンについて言及した。
エリック・ニアンダー編成本部長は「彼は本当に一生懸命努力した。すべてが期待通りに進めば、ローテーションの一角を担うことになるだろう。大切に扱っていくし、復活をバックアップしたい。これまで懸命に努力してきたし、以前のような投手に戻れると思う」とエース左腕の復活を全面的にサポートしていく意向を示した。
長期離脱前のマクラナハンは球界屈指の投手だった。2021~23年には74試合に先発して404回2/3を投げ、防御率3.02、456三振。ベースボール・リファレンス版のWARは8.8を記録した。2022年はオールスターの先発投手を務め、サイ・ヤング賞投票で6位にランクイン。翌2023年もオールスターに選出された。
計画通りに進めば、マクラナハンは来季、ドリュー・ラスムッセン(2025年オールスター選出)、ペピオ、バズ、スティーブン・マッツ(FAで新加入)らとともにローテーションを形成することになる。この5人以外にもイアン・シーモア、ジョー・ボイル、ヨエンドリス・ゴメス、ジェシー・ショルテンズらが先発候補として控えており、今オフ中のさらなる補強も検討されている。
2025.12.18 09:45 Thursday
フィリーズがブルペン補強 右腕ブラッド・ケラーと2年契約で合意
16日(日本時間17日)、フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長はスプリングトレーニング開始前にリリーフ投手を1~2人獲得するつもりであることを示唆した。そして、それから24時間も経たないうちに、リリーフ投手の補強が実現した。
MLB.comが関係者から得た情報によると、フィリーズは救援右腕ブラッド・ケラーと2年2200万ドル(約33億円)の契約を結ぶことで合意。身体検査の結果待ちのため、球団からの正式発表はまだ行われていない。なお、ケラーの契約合意について、FanSidedのロバート・マレー記者が第一報を伝えた。
30歳のケラーは今季カブスで68試合(うち1先発)に登板して4勝2敗、防御率2.07、WHIP0.96、被打率.182を記録。69回2/3を投げ、75三振、22四球と内容も良かった。今季50イニング以上を投げたリリーフ投手144人のうち、防御率は14位、被打率は17位、WHIPは20位にランクインしている。
2018~23年にはロイヤルズで114試合に先発したが、新天地フィリーズでは完全にリリーフ専門で起用される予定だ。
ケラーは2023年10月に胸郭出口症候群の手術を受け、翌2024年はホワイトソックスとレッドソックスで苦戦した。しかし、今季は万全の状態となり、自己ベストのシーズンに。42.2%の割合で投じたフォーシームは自己最速となる平均97.2マイル(約156キロ)を計測したが、これは2024年の93.8マイル(約151キロ)を大きく上回っていた。
フォーシームのほか、スライダー(17.3%)、スイーパー(14.5%)、シンカー(14.4%)、チェンジアップ(11.7%)も投げ、それぞれの球種で空振りを奪うことができる。
チェイス率(=ボール球を振らせる確率)は30.4%を記録し、これはメジャー全体で上位24%に入る数字。ハードヒット率(=強い打球を打たれる割合)は30.6%にとどめ、こちらは上位1%の好成績だった。さらに、三振率27.2%も上位20%にランクインしている。
ケラーの加入により、フィリーズのブルペンは8枠中6枠が確定。クローザーのヨアン・デュラン、左腕のマット・ストラーム、ホゼ・アルバラード、タナー・バンクス、右腕のケラーとオライオン・カークリングという顔ぶれだ。
なお、フィリーズは引き続き正捕手J・T・リアルミュートとの再契約を目指している。すでにオファーを出しており、リアルミュート側からの返答を待っているとみられる。
2025.12.18 08:34 Thursday
エンゼルスがブルペン補強 ロマノ&ポメランツと1年契約で合意
16日(日本時間17日)、MLB.comが関係者から得た情報によると、エンゼルスはリリーフ右腕のジョーダン・ロマノと1年200万ドル(約3億円)、リリーフ左腕のドリュー・ポメランツと1年400万ドル(約6億円)の契約を結ぶことで合意したようだ。なお、球団からの正式発表はまだ行われていない。
32歳のロマノは、2024年シーズン終了後にブルージェイズからノンテンダーFAとなり、今季は1年850万ドル(約12億7500万円)の契約でフィリーズに加入。2024年シーズンの不振から立ち直り、球界屈指のクローザーとしての地位を取り戻すことを目指していた。
しかし、今季はフィリーズで49試合に登板して42回2/3を投げ、防御率8.23と大乱調。8月下旬に右手中指の炎症で負傷者リスト入りし、レギュラーシーズン最後の1カ月を欠場した。
2024年は右肘の炎症でわずか15試合の登板に終わり、防御率6.59と不本意なシーズンに。最終的には右肘の手術を受けることになった。FAになるまでの保有期間はあと1年残っていたが、ブルージェイズは2025年シーズンの契約をオファーせず、ノンテンダーFAにすることを選択。ロマノはFA市場での新天地探しを強いられ、フィリーズと契約した。
カナダ・オンタリオ州出身のロマノは、2014年ドラフト10巡目指名でブルージェイズに入団。2018年オフのルール5ドラフトでホワイトソックスから指名を受け、直後に金銭トレードでレンジャーズへ移籍したが、2019年シーズン開幕前にブルージェイズへ返却された。
プロ入り当初は先発投手だったが、2019年シーズン中にリリーフへ転向。同年6月にメジャーデビューを果たし、この年は17試合に登板して防御率7.63に終わったが、翌2020年は短縮シーズンの中で15試合に登板し、防御率1.23の好成績を残した。
2021年は「クローザー分担制」の一員としてスタートし、最終的にはクローザーの役割を担うことに。62試合に登板して63イニングを投げ、防御率2.14、23セーブ、85三振と飛躍の1年を過ごした。
2022年から2年連続でオールスター選出を果たし、2年間で72セーブを記録。これはガーディアンズのエマニュエル・クラセ(86セーブ)に次ぐメジャー2位の好成績だった。当時の輝きを取り戻すことができれば、エンゼルスでもクローザーを務める可能性はありそうだ。
一方、メジャー12年のキャリアを誇るベテラン左腕のポメランツは、今季のカブスにとって、最大のサプライズの1つだった。2022~24年の3年間はメジャーでの登板が1度もなかったにもかかわらず、今季は57試合に登板して防御率2.17をマークした。
ポメランツは、ナ・リーグ地区シリーズで同地区のブルワーズに敗れて敗退が決まったあと、「もっと長くプレーしたいと思っている。(オフの動きが)どうなるか見てみよう。でも、今季の活躍は自分でも驚いたよ。1年前に同じことを聞かれたら、『あとちょっとだけプレーしようかな』と答えていたと思う。でも、今年は本当にいい状態だった。今日も登板したけれど、いい気分だった。1球だけ(本塁打を)打たれてしまったけれどね。でも、本当に素晴らしい1年だったよ」と語り、来季以降の現役続行にも強い意欲を示していた。
2025.12.17 11:30 Wednesday
ダイヤモンドバックスがブレグマンに興味 マルテの動向にも影響か
オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してレッドソックスからフリーエージェント(FA)となったアレックス・ブレグマンは、今オフのFA市場における目玉選手の1人だ。すでに多くのチームが獲得に興味を示しており、複数球団による争奪戦が繰り広げられているが、新たなチームが争奪戦に加わった。
16日(日本時間17日)、MLBネットワークのジョン・ヘイマンが報じたところによると、ダイヤモンドバックスもブレグマン獲得に興味を示しているという。
最も積極的にブレグマン獲得を狙っているとみられるのは、再契約を目指すレッドソックスと、カイル・タッカーが抜けた打線の強化を目指すカブスだ。特にレッドソックスはブレグマンとの再契約を「最優先事項」に掲げている。また、カブスはブレグマンとオンライン面談を実施したことが報じられている。
しかし、ダイヤモンドバックスも今季途中にエウヘニオ・スアレスをトレードで放出したあと、主に三塁で起用されたブレイズ・アレクサンダーが打率.230、7本塁打、OPS.706と目立った結果を残せなかったため、オールスター3度のスター三塁手を獲得し、内野の穴を埋めたいと考えているようだ。
ここで気になるのが、トレードの可能性がさかんに取り沙汰されているケテル・マルテの動向だ。ダイヤモンドバックスはスター二塁手マルテの放出を前提として、ブレグマン獲得に動いている可能性がある。当初、若手有望株のジョーダン・ローラーを来季から三塁のレギュラーとして起用することが予想されていたが、ブレグマンを獲得して三塁を埋め、マルテ放出で空く二塁にローラーを置くことも可能だ。
ちなみに、レッドソックスはマルテ争奪戦にも加わっており、マルテを獲得する有力候補の1つに挙げられている。今季レッドソックスでプレーしたブレグマンと、ダイヤモンドバックスでプレーしたマルテが、来季は所属チームを入れ替える可能性もありそうだ。
2025.12.17 10:52 Wednesday
ジャイアンツが右腕フォーリーを獲得 今季は右肩手術で登板なし
16日(日本時間17日)、ジャイアンツは右腕ジェイソン・フォーリーと1年間のメジャー契約を結んだことを発表した。今オフはブルペンの層を厚くするための補強を続けている。
30歳のフォーリーは、2021~24年にタイガースで210試合にリリーフ登板して防御率3.16を記録。しかし、今季は5月に右肩手術を受けた影響でメジャーでの登板機会がなかった。シーズン終了後の11月にタイガースからDFA(=選手をロースターの40人枠から外す措置)となり、そのままノンテンダーFAに。だが、新たなチャンスを得るまでにそれほど長い時間はかからなかった。ESPNのジェシー・ロジャースによると、ジャイアンツとの契約条件は1年200万ドル(約3億円)だという。
右肩手術のリハビリ中のため、フォーリーは来季開幕時点では負傷者リストに登録される見込み。ジャイアンツはシーズン中盤での戦列復帰を期待しているようだ。ニューヨーク州出身の右腕は、2024年にタイガースのクローザーとして28セーブを挙げた実績があり、万全の状態になれば、ジャイアンツでクローザーを務める可能性もある。
ジャイアンツは夏場のトレードでタイラー・ロジャースとカミロ・ドバルを放出し、ランディ・ロドリゲスをトミー・ジョン手術で失ったため、今オフはブルペンの再編が急務となっていた。フォーリーのほかにも、すでに左腕サム・ヘンジスと1年140万ドル(約2億1000万円)の契約を結び、左腕レイバー・サンマルティンをウエーバーでレッズから獲得している。
フォーリー、ヘンジス、サンマルティンの「新戦力トリオ」は、ライアン・ウォーカー、エリック・ミラー、ホゼ・ブットー、ジョエル・ペゲーロ、スペンサー・ビベンスらを含むジャイアンツのブルペンに加わることになる。
2025.12.17 09:52 Wednesday
レッズがブルペンを強化 左腕ファーガソンと1年契約で合意
16日(日本時間17日)、MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、レッズはリリーフ左腕ケイレブ・ファーガソンと1年契約を結ぶことで合意したようだ。左腕不足のブルペンに貴重な左腕が加わることになった。なお、球団からの正式発表はまだ行われていない。
ファーガソンは今季、パイレーツとマリナーズで自己最多の70試合に登板し、65回1/3を投げて防御率3.58、51三振を記録。シーズン序盤はパイレーツのブルペンで様々な役割を担い、試合中盤のミドルリリーフ、対左打者のスペシャリスト、場合によっては重要な場面で投げるリリーフ投手として、4カ月にわたって活躍した。その後、夏場のトレードでマリナーズへ移籍し、新天地ではミドルリリーフや対左打者要員に定着した。
速球主体のピッチングを展開し、今季はフォーシーム、カットボール、シンカーが全投球の8割近くを占めた。それ以外には高回転のスラーブを投げ、この球種では今季、相手打者を打率.208に抑えている。
ファーガソンはメジャー7年の実績を誇り、そのうち5年間はドジャースでプレーした。2024年2月にヤンキースへトレードされ、同年7月末にはアストロズへ移籍。シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となり、今年1月にパイレーツと1年契約を結んだ。メジャー通算では333試合(うち14先発)に登板している。
今季はマリナーズの一員としてポストシーズンに出場。3試合に登板したが、2回2/3を投げて5失点と打ち込まれた(防御率16.88)。
レッズのブルペンは極端に右腕に偏っており、ロースターの40人枠に登録されているリリーフ左腕はサム・モールだけという状況だった。モールは今季、メジャーとマイナーを往復するシーズンを過ごし、メジャーでは18回1/3を投げて防御率6.38に終わった。
ファーガソンは今季、左打者を打率.184、OPS.465に抑えており、レッズにとって貴重な戦力となるはずだ。一方、対右打者の成績は被打率.263、被OPS.718だった。
レッズは今オフ、左腕に限らず、ブルペン全体の補強を必要としていた。12月4日にクローザーのエミリオ・パガンと2年2000万ドル(約30億円)で再契約を結び、セットアッパーのトニー・サンティヤンとグラハム・アッシュクラフトも健在。しかし、そこに繋ぐまでの投手は層が薄く、さらなる補強が必要だ。レッズのリリーフ陣は今季、メジャー14位の防御率3.89を記録。ただし、22度のセーブ失敗を喫している。
なお、レッズのロースター40人枠には現在39人の選手が登録されており、ファーガソンとの契約を正式発表する際に、枠を空けるための措置をとる必要はない。
2025.12.17 09:27 Wednesday
39歳のマーティンが現役続行へ レンジャーズとの再契約に合意
16日(日本時間17日)、MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、ベテラン右腕クリス・マーティンはレンジャーズと1年契約で再契約を結び、来季も現役を続行するようだ。なお、身体検査の結果待ちのため、球団からの正式発表はまだ行われていない。
2026年が40歳のシーズンとなるマーティンは、年齢を感じさせないプレーを続けている。特に直近2シーズンはケガの影響で登板機会が減少したものの、それでも各45試合以上に登板。2022~25年の4シーズンで209試合に登板し、防御率2.60をマークしている。
身長203センチのマーティンは、マウンド上で圧倒的な存在感を放つ。平均94.7マイル(約152キロ)のフォーシームのほか、カットボール、スプリット、シンカー、スイーパーを投げ分ける。2005年にロッキーズからドラフト指名(入団せず)を受けたベテラン救援右腕にとって、現在に至るまでの道のりは長いものだった。右肩関節唇を断裂し、2010年にテキサス州の独立リーグ球団で復帰を目指すまで、完全に野球から離れていた時期もあった。
2011年、マーティンはレッドソックスと契約したが、2013年12月のトレードでロッキーズへ移籍。翌2014年、念願のメジャーデビューを果たした。しかし、2014年のロッキーズ、2015年のヤンキースでも結果を残せず、プロ野球選手としてのキャリアを継続するために日本球界へ移籍。2016~17年には北海道日本ハムファイターズで防御率1点台の大活躍を見せた。
2018年、地元球団のレンジャーズでメジャー復帰。それ以降、8シーズンにわたって安定した活躍を続け、レンジャーズ、ブレーブス、カブス、ドジャース、レッドソックスで合計352回2/3を投げ、防御率3.04を記録した。今季は古巣レンジャーズに復帰し、49試合に登板して防御率2.98と年齢を感じさせない投球を見せた。
2024年9月には「2025年が最後のシーズンになる可能性は95%」と語り、今季限りでの現役引退を示唆していたが、不屈のベテランは来季もマウンドに立ち続ける。
2025.12.17 08:57 Wednesday






