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ヤンキースの新人シュリットラーが好投 チームを3連勝に導く

【ヤンキース9-6マリナーズ】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、7月9日(日本時間10日)

 ヤンキースの24歳の新人キャム・シュリットラーが、きょう行われたマリナーズとの3連戦の第2戦でメジャーデビューを飾った。シュリットラーは100マイルに迫る剛速球を唸らせ、六回途中まで7三振の堂々たるピッチング。見事に初勝利を飾り、チームをシリーズ勝ち越し、そして3連勝に導いた。故障者が続出しているヤンキースの先発投手陣に救世主が現れたかもしれない。

 シュリットラーは「MLBパイプライン」の有望株ランキングで球団10位に位置づけられる有望株。約198センチの長身から投げ下ろす直球とスライダーが持ち味で、今季は2Aと3Aで15登板(14先発)して防御率2.82と好投していた。ヤンキースはローテーション投手のクラーク・シュミットが負傷者リストに入ったことを受け、シュリットラーの初昇格を決断した。

 初回、シュリットラーはリーグ本塁打王のカル・ローリーから99.6マイルの直球で見逃し三振を奪い、上々のスタートを切る。ヤンキース打線もシュリットラーを援護し、初回に2本のタイムリーで3点の援護をプレゼントした。

 シュリットラーはその後、三回と四回に2本のソロ本塁打を浴びたが、一方で自慢の直球とスライダーで三振を量産。ヤンキース打線もマリナーズ先発のローガン・エバンスを捉え続け、ジャズ・チザムJr.のマルチ本塁打などでリードを広げた。

 投手陣が9失点を喫したマリナーズは、ヤンキースの2番手ジョナサン・ロアイシガ相手に3得点を入れて詰め寄ったが、反撃はそこまで。9-6でヤンキースは逃げ切り、新人の初勝利を守った。

 初勝利を挙げたシュリットラーは「それが私の人生の目標だった。登板して、チームを勝利に導き、その夢を実現できたのは本当に素晴らしいことだ」と感慨深くコメント。アーロン・ブーン監督も「彼はこのチャンスを勝ち取った。多くの選手が欠場しているからというだけでなく、最初の数ヶ月で確実に成績を上げ、仕事をこなしてきた選手だからだ」と24歳の好投を絶賛し、そのまま先発ローテーションに組み込むことを示唆した。

 16、17号を立て続けに放ったチザムJr.は「彼にはただこう言ったんだ。『おい、俺たちは君の味方だ。さあ、フィールドに出て自分のやるべきことをやれ。結局のところ、君は人生ずっと野球をやってきたんだからさ』」と、新人を鼓舞したという。シュリットラーも「正直に言うと、今朝はもっと緊張していたと思う。フィールドに出てみんなと触れ合うと、気分が良くなった」と、バックの励ましにも感謝した。

 シュリットラーの好投は、ヤンキースの歴史に刻まれるものだった。ヤンキースの歴史上、デビュー戦で7三振以上を奪ったのはわずか10人しかいない。直近ではジョーダン・モンゴメリー(2017年8月12日、タンパベイ・レイズ戦)がこれを成し遂げた。また、このリストには、田中将大(2014年4月4日、トロント・ブルージェイズ戦)やオーランド・ヘルナンデス(1998年6月3日、タンパベイ・デビルレイズ戦)といった名だたる選手も名を連ねている。

2025.7.10 15:15 Thursday

好調のツインズがカブスにシリーズ勝ち越し 鈴木は無安打

【ツインズ4-2カブス】ミネソタ/ターゲットフィールド、7月9日(日本時間10日)

 ア・リーグ中地区3位のツインズはナ・リーグ中地区首位のカブスに2連勝し、3連戦のシリーズ勝ち越しを決めた。第2戦は、先発のデービッド・フェスタとリリーフ投手陣が好投。打線もカブス先発のケイド・ホートンを打ち崩し、4-2で接戦を制した。また、カブスの鈴木誠也は3打数無安打1四球1得点だった。

 ツインズは初回、カブス先発のホートンから2死二塁のチャンスを作り、4番ライアン・ジェファーズが先制のタイムリーヒット。5番カルロス・コレアもタイムリー二塁打で続き、初回に2点を先制する。続く二回には先頭のマット・ウォールナーがライトの特大弾を叩き込み、リードを3-0に伸ばした。

 ツインズ先発のフェスタは、三回まで1安打しか許さない完璧な立ち上がりを見せた。しかし四回、先頭から安打と四球を与え、1死満塁のピンチを招く。6番ダンズビー・スワンソンの三遊間への当たりは、ショートのコレアがダイビングキャッチしたものの内野安打となり、カブスは1点を返した。さらに続く打者の併殺崩れの間に2点目を加え、カブスは2-3と1点差に詰め寄った。

 1点差に詰め寄られたツインズは直後の四回に一、三塁のチャンスを作る。ツインズは2死まで奪われてしまったが、ここで“ダブルスチール”を敢行。1塁走者が飛び出して挟殺でアウトになる間に、狙い通り3塁走者が生還し、大きな4点目の追加点を入れた。

 この2点のリードは、鉄壁のツインズのリリーフ投手陣には十分だった。六回1死で好投していたフェスタを降板させると、そこからダニー・クーローム、ブロック・スチュワート、ルイス・バーランド、そして守護神ヨアン・デュランを投入。4投手は1安打しか許さないパーフェクトリリーフでカブス打線を封じ、ツインズをそのまま4-2で勝利に導いた。

 ツインズは、前回のシリーズで好調のレイズに勝ち越したのに続き、ナ・リーグの強豪・カブスにもシリーズ勝ち越し。借金は2に減り、ポストシーズン進出圏内まで3ゲーム差に詰め寄った。ロッコ・バルデッリ監督も「本当に良い試合ができた」とチームを称賛。鍵を握った四回の得点についても「ロイスのホームスチールは本当に素晴らしかった。(ウォールナーと)ロイスが本当にうまくやり遂げた。あの得点も重要だったと思う。相手が3-2で点を返し、その後、我々が勢いを取り戻したからね」と振り返った。

 ただ、ツインズはチームのスター選手バイロン・バクストンが初回に受けた死球で負傷交代。故障の多さで知られるバクストンだが、今季はここまで大きな故障に見舞われることなく、チームを牽引していた。X線検査の結果は陰性だったというが、バルデッリ監督は「彼は大丈夫そうだ。とはいえ、かなり痛みがあった」とコメント。バクストンは来週に控えるオールスターのホームランダービーに出場予定だが、直前になって暗雲が立ち込めた。

 また、カブスの鈴木は「3番・レフト」でスタメン出場。四回に四球で出塁し、2点目のホームを踏んだ。第3、4打席も鋭いライナーを放ったものの、野手の正面を突き、無安打に終わった。今季の打撃成績は打率.259、OPS.869となっている。

2025.7.10 14:25 Thursday

Wソックス・ハウザーが7回1失点 トレード市場の人気銘柄に?

【ホワイトソックス2-1ブルージェイズ】シカゴ/レイト・フィールド、7月9日(日本時間10日)

 ホワイトソックスはブルージェイズ3連戦の最終戦に2-1で勝利し、スイープを回避した。ブルージェイズは破竹の勢いで連勝を伸ばしていたが、連勝は10でストップ。絶好調のブルージェイズの前に立ちはだかったのは、トレードが確実視されるホワイトソックスの先発右腕エイドリアン・ハウザーだった。

 ハウザーは初回、先頭から連打を許したが、3番ブラディミール・ゲレーロJr.を併殺に打ち取り、無失点の立ち上がり。続く二回は先頭に二塁打を浴びて1死一、三塁のピントを招き、8番タイラー・ハイネマンの絶妙なバントヒットの間に先制点を許してしまった。しかし、その後のピンチをまたしても併殺で切り抜け、最少失点で留めた。

 ホワイトソックス打線は四回、1死一塁からエドガー・クエロがタイムリー二塁打を放ってまず同点。その後、レニン・ソーサもタイムリーで続いて2-1と逆転に成功した。援護を受けたハウザーは六回にも2人の走者を背負ったが、きょう3本目の併殺打でピンチを脱し、ブルージェイズ打線をそのまま寄せ付けず。7回を投げて被安打7を浴びながらも、1失点の好投を見せた。ホワイトソックスはハウザーから若き剛腕コンビ、グラント・テイラーとジョーダン・リージャーと継投リレーをつなぎ、逃げ切りに成功。ブルージェイズの連勝を10で止め、ホワイトソックスの連敗を3で止める大きな勝利だった。

 5月にホワイトソックスと契約を結んだハウザーは、トレードデッドラインで優勝を争う球団に移籍することがほぼ確実だ。ハウザーは今季9試合に先発して5勝2敗、防御率は1.56と絶好調。直近3先発ではいずれも7回以上投げて自責点1以下と、調子をさらに上げている。

 試合後、ハウザーは報道陣にトレードの可能性について問われると「私はただ自分の仕事をするためにここにいる。それ以外のことは、私のコントロールの外にある。私がしたいのは、ここに来て全力を尽くし、毎日持てるすべてを出し切り、少しでも向上することだけだ」とコメント。トレードの噂に惑わされず、目の前の仕事への集中力を保っている。

2025.7.10 13:28 Thursday

ヤンキース・チザムJr.が二塁再転向 三塁手はトレード市場で補強か

 ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、負傷者リストからの復帰後に三塁を守っていたジャズ・チザムJr.を本来のポジションである二塁に戻し、DJ・ラメイヒューを控えに回すことを明らかにした。これにより正三塁手が不在となるが、ヤンキースは7月末に迫るトレード・デッドラインで三塁手の補強に動くことが有力視されている。

 昨季途中のヤンキース移籍後、三塁にコンバートされていたチザムJr.だが、今季は正二塁手として開幕を迎えた。ところが、ラメイヒューの出場機会を確保するために、負傷者リストからの復帰後は三塁に再コンバート。しかし、右肩の状態が思わしくないこともあり、ブーン監督はチザムJr.を二塁に戻すことを決断した。

 ヤンキースはライアン・マクマーン(ロッキーズ)に興味を示していることが報じられており、トレード・デッドラインで三塁手の補強に動く可能性が高い。ほかにはエウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)、キブライアン・ヘイズ(パイレーツ)、ノーラン・アレナド(カージナルス)、アイザイア・カイナー=ファレファ(パイレーツ)といった選手たちがトレード市場に出てくる可能性がある。

 ブーン監督によると、ラメイヒューを三塁で起用するプランは「全くない」という。よって、ヤンキースはトレードで三塁手を補強するまでの間、若手内野手のオスワルド・ペラザを三塁のレギュラー格として起用していくことになりそうだ。

2025.7.9 10:35 Wednesday

代替選手としてアボット、カミネロ、スアレスがオールスター選出

 8日(日本時間9日)、MLB機構はオールスター・ゲームの代替選手を発表した。前半戦の最終戦に先発予定の山本由伸(ドジャース)に代わってアンドリュー・アボット(レッズ)、負傷者リスト入りしているアレックス・ブレグマン(レッドソックス)とクリス・セール(ブレーブス)に代わってジュニア・カミネロ(レイズ)とロベルト・スアレス(パドレス)が選出。山本はオールスター・ゲームに登板する可能性が正式に消滅した。

 26歳のアボットはメジャー3年目の今季、ここまで15試合に先発して83回2/3を投げ、7勝1敗、防御率2.15、78奪三振の好成績をマーク。6月10日のガーディアンズ戦ではメジャー初完投を3安打完封勝利で飾った。

 22歳のカミネロはメジャー3年目の今季、ここまで85試合に出場して打率.255、21本塁打、57打点、5盗塁、OPS.799を記録。4月に6本塁打、5月に7本塁打、6月に8本塁打とコンスタントに一発を放ち、アメリカン・リーグの本塁打王争いではカル・ローリー(マリナーズ)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ライリー・グリーン(タイガース)に次ぐ4位タイにつけている。

 34歳のスアレスはメジャー4年目の今季、ここまで40試合に登板して37回2/3を投げ、2勝4敗25セーブ、防御率3.82、40奪三振を記録。5月12日のエンゼルス戦で今季初めてセーブに失敗するまで15セーブ、防御率0.51とほぼ完璧なピッチングを見せた。25セーブはジョシュ・ヘイダー(アストロズ)と並んでメジャートップタイの数字である。

 アボットとカミネロはオールスター・ゲーム初選出。スアレスは昨季に続いて2年連続2度目の選出となった。

2025.7.9 10:08 Wednesday

メッツ・千賀滉大 日本時間12日の敵地ロイヤルズ戦で戦列復帰へ

 千賀滉大(メッツ)が当初の想定よりも早く戦列に戻ってくる。8日(日本時間9日)、カルロス・メンドーサ監督は千賀が11日(同12日)のロイヤルズ戦に先発する予定であることを明かした。

 MLB.comのメッツ番記者、アンソニー・ディコモによると、千賀は11日(同12日)に始まる敵地カウフマン・スタジアムでのロイヤルズ3連戦で負傷者リストから復帰し、その初戦に先発する予定。球数やイニング数には制限が設けられない見込みだという。

 千賀はメジャー3年目の今季、ここまで13試合に先発して73回2/3を投げ、7勝3敗、防御率1.47、70奪三振の好成績をマーク。規定投球回をクリアし、防御率トップに立っていた時期もあった。しかし、6月12日のナショナルズ戦でベースカバーの際に右ハムストリングを負傷。約1カ月の戦線離脱を強いられることになった。

 7月5日(同6日)に傘下2Aビンガムトンでリハビリ登板を行い、3回2/3(68球)を投げて6安打、4三振、2四球、4失点(自責点3)。内容よりも健康状態のチェックに重きが置かれ、メジャー復帰にゴーサインが出された。

 メンドーサ監督は「彼が負傷したとき、復帰はオールスター・ブレイク以降になると思った。オールスター・ブレイク前に彼が戻ってきてくれるのは、われわれにとって大きいよ。彼はこのチームの大きな戦力であり、先発ローテーションにおいても大きな存在だからね」と千賀の早期復帰を歓迎する。

 なお、メッツは左腕ショーン・マナイアの戦列復帰も近づいており、後半戦には千賀、マナイア、デービッド・ピーターソン、クレイ・ホームズ、フランキー・モンタスの5人が先発ローテーションを形成することになるだろう。

2025.7.9 09:12 Wednesday

「スタットキャスト」の申し子 オニール・クルーズがHRダービー出場へ

 オニール・クルーズ(パイレーツ)は試合中の打席で数々の驚くべき打球を放っているが、最も驚異的な打球のいくつかは打撃練習中に生まれている。複数の球場で3階席に打球を放り込むなど、クルーズの打撃練習には目を見張るものがある。

 14日(日本時間15日)、世界はこうしたクルーズの驚異的な打球の数々を目撃することになる。アトランタのトゥルイスト・パークで行われるホームラン・ダービーにクルーズが出場することが決定したからだ。

 今年のホームラン・ダービーに出場することが決まったのは、クルーズが5人目。すでにロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、カル・ローリー(マリナーズ)、ジェームス・ウッド(ナショナルズ)、バイロン・バクストン(ツインズ)が出場を表明している。

 各球団のスラッガーが名を連ねるホームラン・ダービーだが、クルーズよりも速い打球を打つことができる選手は球界にいない。平均打球速度96.1マイル(約154.7キロ)はメジャートップの数字であり、5月25日に放った122.9マイル(約197.8マイル)の本塁打はスタットキャスト時代(2015年以降)において最も速い打球だった。

 クルーズが持つ記録はそれだけではない。今季118マイル(約189.9キロ)以上の打球はメジャー全体で10本記録されているが、そのうち6本はクルーズが放ったものである。クルーズがメジャーデビューした2022年以降、メジャー全体で最も速い打球24本(ポストシーズンを含む)のうち12本はクルーズによるものだ。

 飛距離で言うと、クルーズの最長飛距離本塁打は2024年7月27日にブランドン・ファート(ダイヤモンドバックス)から放った472フィート(約143.9メートル)。今季は4月23日に463フィート(約141.1メートル)の本塁打を放っており、これは今季メジャー15位に位置する。

 今季のクルーズはここまでチーム最多の15本塁打を記録。すでに28個の盗塁を決めており、バリー・ボンズに次いで球団史上2人目となるシーズン30本塁打&30盗塁を達成する可能性もある。

 パイレーツの選手がホームラン・ダービーに出場するのは、2019年のジョシュ・ベル以来であり、クルーズが球団史上6人目。ほかには1990年にボビー・ボニーヤ、1992年にボンズ、2012年にアンドリュー・マカッチェン、2013年にペドロ・アルバレスが出場している。過去5人はいずれも1回戦で敗退しており、クルーズには球団史上初の初戦突破、そしてホームラン・ダービー優勝の期待がかかる。

 結果はどうあれ、ホームラン・ダービーに招待されたことで、クルーズは名実ともに球界を代表するスラッガーの1人となった。そして、クルーズは来週、その実力を大舞台で証明することになるだろう。

2025.7.9 08:37 Wednesday

パドレス・ダルビッシュが今季初登板 マチャドは通算2000安打を達成

【パドレス3-6ダイヤモンドバックス】サンディエゴ/ペトコ・パーク、7月7日(日本時間8日)

 パドレスは右肘の炎症で長期離脱していたダルビッシュ有が待望の今季初登板。四回途中まで63球を投げ、3安打、5三振、3四球、2失点とまずまずのシーズンデビューを飾った。また、主砲マニー・マチャドは15号ソロを含む3安打を放ち、現役5人目の通算2000安打を達成。しかし、2番手として登板した松井裕樹が2点を失うなど、3-6で敗れ、首位ドジャースとのゲーム差を詰めることはできなかった。

 待望の戦列復帰となったダルビッシュは多彩な球種を操りながらダイヤモンドバックス打線を翻弄。初回先頭のコービン・キャロルから今季初三振を奪い、初回はわずか10球で三者凡退に抑えた。二回にエウヘニオ・スアレスにタイムリー二塁打、三回にはルルデス・グリエルJr.にタイムリーを浴び、四回途中で降板したが、5つの三振を奪うなど上々のピッチング。完全復活に向けて大きな一歩を踏み出した。

 打線ではマチャドの活躍が光った。初回に通算1999本目のヒットを放つと、五回にショートへの内野安打を記録し、通算2000安打の大台に到達。現役選手ではフレディ・フリーマン(ドジャース)、ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)、アンドリュー・マカッチェン(パイレーツ)、ポール・ゴールドシュミット(ヤンキース)に次ぐ5人目の快挙となった。

 マチャドはすでに通算350本塁打を達成しており、32歳のシーズンまでに350本塁打&2000安打を記録したのは史上12人目。そのうち、ミゲル・カブレラ、アルバート・プホルス、アレックス・ロドリゲスを除く8人はアメリカ野球殿堂入りを果たしている。また、パドレスの選手として通算2000安打を達成したのは、1983年のスティーブ・ガービー、1985年のグレイグ・ネトルズ、1990年のギャリー・テンプルトン、1993年のトニー・グウィン、2006年のマイク・ピアッツァに次いで6人目となった。

 松井はダルビッシュのあとを受け、四回途中から2番手として登板。五回にジョシュ・ネイラーに11号2ランを浴び、1回1/3を投げて2安打、1三振、2失点という内容だった。今季の防御率はさらに悪化して5.14となっている。

2025.7.8 13:59 Tuesday

ドジャースが今季2度目の4連敗 山本は一回途中5失点でノックアウト

【ブルワーズ9-1ドジャース】ミルウォーキー/アメリカンファミリー・フィールド、7月7日(日本時間8日)

 アストロズ3連戦でスイープ負けを喫したドジャースは、敵地ミルウォーキーに移動してブルワーズとの3連戦がスタート。その初戦にオールスター・ゲーム初選出が決まったばかりの山本由伸が先発したが、1イニングを投げ切れずに5失点でノックアウトされ、チームも1-9で大敗した。ドジャースは5月16~19日以来となる今季2度目の4連敗を喫している。

 山本は初回、二塁打と四球でいきなり無死一、二塁のピンチに。ジャクソン・チューリオとクリスチャン・イェリッチを打ち取り、2死までこぎつけたものの、ブルワーズ移籍後初出場のアンドリュー・ボーンに6号3ランを浴びた。カウント2-2と追い込んだあと、スライダーが高めに浮き、痛恨の被弾。ブルワーズでの初打席で本塁打を放つのは、ボーンが史上5人目となった。

 気持ちを切り替えたい山本だったが、ヒットと四球で再び一、二塁のピンチとなり、ケイレブ・ダービンのショートゴロで3アウトかと思われたが、ムーキー・ベッツが痛恨の悪送球。タイムリーエラーとなり、4点目を失った。続くアンドリュー・モナステリオにもタイムリーを許し、球数が40球を超えていたこともあって降板に。山本が1イニングを投げ切れなかったのはメジャー通算36度目の先発登板で初めてだった。

 打線はブルワーズ先発のフレディ・ペラルタを打ち崩せず、六回まで5安打、7三振、1四球で無得点。ドジャース投手陣は五回に4番手のウィル・クラインが2点を失うと、七回には6番手のフリアン・フェルナンデスがイェリッチに18号2ランを浴び、0-9と大きくリードを広げられた。

 ドジャースは八回に大谷翔平のヒットからチャンスを広げ、エステウリー・ルイーズのタイムリーでようやく初得点。しかし、1-9で大敗を喫し、今季2度目の4連敗となった。

 山本は2/3回を投げて4安打、2四球、5失点(自責点3)という内容で7敗目を喫し、防御率は2.77に悪化。大谷は4打数2安打で9試合ぶりのマルチ安打を記録し、今季の打撃成績は打率.280、OPS.991となっている。

2025.7.8 12:07 Tuesday

タイガース4連勝でメジャートップの58勝目 2013年以来の貯金24

【タイガース5-1レイズ】デトロイト/コメリカ・パーク、7月7日(日本時間8日)

 メジャー最高勝率を誇るタイガースは、本拠地でのレイズ3連戦の初戦に5-1で勝利。連勝を4に伸ばし、2013年以来12年ぶりとなる貯金24に到達した。ハビアー・バイエズは二回に先制の10号2ランを放ち、3年ぶりの2ケタ本塁打を達成。先発のカイダー・モンテロは味方野手陣の好守にも助けられ、6回4安打1失点の好投で4勝目を挙げた。

 タイガースは6月に敵地でレイズと対戦した際、1勝2敗で負け越し。そのリベンジを目指す今回のシリーズは、二回にバイエズの10号2ランが飛び出し、幸先のいいスタートを切った。バイエズはカウント0-2からの3球目、高めに浮いたナックルカーブを逃さず仕留め、左中間への先制アーチ。タイガースに加入した2022年(17本塁打)以来3年ぶりとなる2ケタ本塁打を達成した。

 先発のモンテロは三回にピンチを招き、ジョナサン・アランダにタイムリーを浴びて1失点。しかし、右翼手のザック・マキンストリーはクルリと回転しながら捕球すると、三塁へ素早く送球し、一塁走者のダニー・ジャンセンを刺した。この見事なプレーでピンチの継続と拡大を防ぎ、タイガースは守備から流れを引き寄せた。

 四回に鮮やかなダイビングキャッチを見せたライリー・グリーンが五回にタイムリーを放ち、3-1とリードを広げると、七回にはコルト・キースの7号ソロ、マキンストリーの7号ソロと2本のアーチが飛び出し、さらに2点を追加。グリーンは今季の打点数を72とし、リーグトップのアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とカル・ローリー(マリナーズ)まで2差に迫っている。

 タイガースはモンテロ降板後、タイラー・ホルトン、ブレナン・ハニフィー、ウィル・ベストの3人がそれぞれ1イニングを無失点に抑え、レイズの反撃をシャットアウト。再三の好守も含めて投打がしっかりと噛み合い、レイズ3連戦の初戦に5-1で勝利した。

 4連勝のタイガースはメジャー最多の58勝目。他球団が精彩を欠くアメリカン・リーグ中地区において、2位ツインズに14ゲーム差をつけて首位を独走している。

2025.7.8 10:29 Tuesday

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