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ドジャースの救援投手が帽子に“51”と刻んでいるワケ

 過去3試合、ドジャースのリリーフ投手は全員、ワールドシリーズのロゴの横に小さな刺繍が施された帽子をかぶっている。その刺繍とは、小さくあしらわれた51の数字だ。

 これは、背番号51の左腕アレックス・ベシアとともに戦う意思を示すものだ。ブルペン陣の切り札だったベシアは、妻ケイラと家族の事情でワールドシリーズからロースター(出場選手登録)を外れた。ドジャースは第1戦以降、ベシアに関する追加情報を発表していないが、ワールドシリーズ期間中の復帰は見込まれていない。

 「トロントにいた頃から、私たちはベシアと彼の家族への愛とサポートを示すために、様々な方法を考えてきた。ただ、私たちは本当に彼らがいなくて寂しいし、彼らが今経験していることに比べれば、野球など全く関係ないと思っている」と、エバン・フィリップスは語る。

 野球という枠を超えた大きな状況において、ベシアはまさに必要な場所にいる。シーズンを通してブルペン陣で幾度となく活躍したベシアに続き、他のブルペン陣も残り1、2試合で同じように活躍しようと、彼の背番号をキャップに刻み、敬意を表している。

 ブルージェイズとのワールドシリーズでは、ベシアの不在が様々な意味で顕著だった。ジャック・ドライヤーはシーズンを通して深い絆を築いてきたキャッチボール相手を失った。ドジャースは頼れる火消し役を失い、わずかなリードを許した試合が大敗につながった。しかし、最終的に最も痛い喪失は、投手という以上にベシアという人物だった。

 「ベシアは、自分のパフォーマンスやチームの成績、曜日に関係なく、毎日同じ人だ。彼はいつも同じエネルギーを持った人だ。それはスタッツシートで測ったり見たりできるものではないが、チームに多くのものをもたらし、大きな助けになっている。彼がいないのは寂しいけど、彼とケイラが元気でいてくれることを願っている」と、ドライヤーは語る。

 ドジャースのブルペン陣が最も力を発揮したのは、ベシアを称える帽子を初めて被った夜だった。歴史に残る死闘となった第3戦では、ドジャースのブルペン陣が9人全員を投入し、13回1/3をわずか1失点に抑えた。期待されていなかったドジャースのブルペン陣が輝いた瞬間。全員が帽子のベシアの51番を背負っていた。

 「ベシアはブルペンにとって大きな存在だ。彼はリーダーだ。この役割に慣れるだけでも、本当に助けになってくれた。彼がいないのは辛い。彼のことを考えて、私たちはただそうした。そして、それは彼のためだった」と、ポストシーズンからブルペンに転向したエメット・シーアンは言う。

 大ベテランのカーショウもこう語った。 「ブルペンに入ったのは初めてだ。でも、ベスは私たち全員にとって大切な存在。彼はこのチーム、そしてブルペンにとって大きな存在だ。彼に敬意を表すために何かしたかった」

 ベシアの離脱はさておき、ドジャースのワールドシリーズにおけるブルペン陣は、連覇を目指して構築した強力なブルペンとは程遠い。昨オフに大型フリーエージェント(FA)として獲得したタナー・スコットとカービー・イェーツはロースターに名を連ねていない。フィリップス、ブルスダー・グラテロル、マイケル・コペック、そしてトレード期限前に獲得した唯一のリリーフ投手であるブロック・スチュワートもロースターに名を連ねていない。

 不振からケガに至るまで、今季のドジャースの苦境の多くはブルペンが中心となってきた。その間ずっと、リリーフ投手陣は互いに支え合ってきた。新人のドライヤーは語る。 「ブルペンとして、私たちは本当に家族だと思っている。チームの誰かが何か問題を抱えている時はいつでも、フィールド内外で彼らを支えるんだ」

2025.10.31 12:21 Friday

がけっぷちに追い込まれたドジャース 「何の問題もない」

【ドジャース1-6ブルージェイズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、10月29日(日本時間30日)

 ドジャースが本拠地での今季最後のイニングをプレーしているとき、試合中は満員だった観客の中から「シリーズはまだ終わっていない!」とチャントを生み出そうとする声が聞こえた。

 散発的に続く声はあったが、すぐにそれは消え、球場はずっと前から広がっていた諦めの雰囲気に戻った。

 ドジャースは2024年の地区シリーズ以来初めて、「あと1敗でシリーズ終了」の瀬戸際に置かれている。 「まだ可能性はあると思う。もっと可能性はあると確信している。2勝はしたが、結局は1試合の結果にかかっている。これまで何度も負ければ終わりの試合を経験してきたが、その逆境を乗り越える方法を見つけたと思う」

 ドジャースにとって、歴史は不利な状況を示している。最大7戦のシリーズで2勝2敗のタイとなった場合、第5戦の勝者は68回中48回(67.6%)でシリーズを制している。現行のフォーマットでは、アウェイで第5戦に勝利して3勝2敗のリードを奪い、その後ホームに戻って第6戦以降に挑んだチームは、27回中20回(74.1%)シリーズを制している。

 しかし、結局オッズはオッズに過ぎない。ドジャースは依然もオッズを覆している。とはいえ、彼らが第5戦に敗れたのは、ワールドシリーズの歴史において間違った側に立っていたことが大きな要因だった。

 試合の最初の3球が、その夜の試合の流れを大きく決定づけた。ブレイク・スネルは、デービス・シュナイダーへの初球をとらえられ、レフトへ先制ソロを被弾。スネルはその2球後にも同様のミスを犯し、ブラディミール・ゲレーロJr.に痛恨の2本目のソロを浴びた。試合開始から2者連続本塁打はワールドシリーズ史上初だった。

 「試合の初球、内角高めの直球。98マイル(約157.7キロ)出ていた。不運だった。そしてそれからブラッド(ゲレーロJr.)。あれはただの悪いボールだった」と、スネルは振り返った。

 スネルと対したトレイ・イェサベージは7回1失点、12三振の快投。76年間破られなかったワールドシリーズ新人記録を塗り替え、ドン・ニューカム(1949年、ブルックリン・ドジャース)が成し遂げた11三振を更新した。

 ドジャースのブルペン陣はまたしても不安定なパフォーマンスだったが、打線がそれ以上に振るわなかったため、問題にはならなかった。ドジャースはより良いパフォーマンスを発揮できると分かっているが、それを見極める時間は限られている。

 ドジャースが最後に「負ければシーズン終了」に追い込まれた2024年の地区シリーズから何かを学ぶとすれば、それは粘り強く戦い続けることだ。特に第6戦では山本由伸がマウンドに立つことを考えると、第7戦まで持ち込める可能性は高い。

 「今年は何度も窮地に立たされた。怪我と戦い、期待と戦い、そしてその他もろもろ。このチームはタフで、2試合勝つことに何の問題もない」と、ウィル・スミスは自信を口にした。

 準備ができているのは山本だけではない。第6戦から大谷翔平がリリーフとして起用される可能性があり、第7戦にはタイラー・グラスナウが先発予定だ。

 今季のドジャースの強みは先発投手陣だった。しかし、ブルージェイズ打線に攻略され、ドジャースは2勝3敗とリードされている。それでも先発ローテには最高の投手が揃っており、第6、7戦ではさらに柔軟な起用が可能になる。

 「昨年よりも才能豊かなチームになったと思う。昨年はやり方を見つけることができた。昨年は投手陣の状況がもっと深刻な状況だったと思う。第6戦では由伸を絶好のタイミングでマウンドに送り込める。私たち、そして攻撃陣が、今こそ本領を発揮すべき時だ」と、キケ・ヘルナンデスは意気込みを語った。

2025.10.31 11:19 Friday

歴史的快投の新人イェサベージ ベテランも舌を巻く22歳がブルージェイズをあと1勝に導く

【ドジャース1-6ブルージェイズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、10月29日(日本時間30日)

 ブルージェイズのベテラン選手たちがトレイ・イェサベージの名前を聞いたのは、2025シーズンもかなり進んだ頃だった。イェサベージのような立ち位置の選手は、通常は球団の将来を担う存在と考えられる。そして、目先の勝利を目指すMLBチームにとってそういった選手は、トレードデッドラインで重要な選手を獲得するための対価に過ぎない。

 しかし、ワールドシリーズ制覇まであと1勝に迫るア・リーグ王者は、今やトレイ・イェサベージの名前を間違いなく知っている。そして球界で最も資金力のあるチームも、そしてその他のチームも。

 ブルージェイズはワールドシリーズ第5戦に、イェサベージの快投で勝利。打線もデービス・シュナイダーとブラディミール・ゲレーロJr.の先頭からの2者連続本塁打などもあり、ドジャースを6-1で破り、世界一に王手をかけた。

 1Aでシーズンをスタートし、9月15日に3Aバッファローからブルージェイズに昇格。22歳のイェサベージは今やチームを優勝の瀬戸際へと導いている。そのシンデレラストーリーの最新にして最高の場面について、 「ハリウッドでもこれほど素晴らしいものは作れなかっただろうね」と、イェサベージは語る。

 最大7戦のシリーズで2勝2敗のタイとなった場合、第5戦の勝者は68回中48回(67.6%)でシリーズを制している。現行のフォーマットでは、アウェイで第5戦に勝利して3勝2敗のリードを奪い、その後ホームに戻って第6戦以降に挑んだチームは、27回中20回(74.1%)シリーズを制している。

 イェサベージは7イニングを投げ、わずか1失点、12三振(ワールドシリーズにおける新人記録)、無四球と好投。ワールドシリーズにおいて、これほど多くの三振を奪いながら無四球だったのはイェサベージが初めてであり、しかもMLB8戦目の先発、そしてポストシーズン初のアウェイでの先発で達成した。

 「イェサベージは本当に落ち着いている。彼にとって、この瞬間は大したことではない。あの若さで信じられないくらいだ。だから、彼を指導し、育ててくれた人に敬意を表するよ。プレッシャーの中でも本当に、本当に冷静なんだ。信じられないよ」と、ベテラン右腕のクリス・バシットは語った。

 しかし、ブルージェイズが過去2日間でドジャースに対して成し遂げたことも信じられないことだ。

 ブルージェイズは第3戦、延長18回の壮絶な死闘に破れ、疲弊した。それは球団を壊滅させるほどの敗北であり、隅っこで丸まって親指をしゃぶりたくなるような苦痛だった。

 しかし、第4、5戦は見事に立ち直り、ドジャースを圧倒。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、「気分は良くない。ブルージェイズの選手たちがヒットを打ったり、球団を前進させたりする方法を模索しているのは明らかだ。だが、われわれはそれをうまくやっていない」と語る。

 第4、5戦では、ブルージェイズの球団の顔であるゲレーロが2本塁打を放ち、投手陣はドジャース打線を.161(62打数10安打)に抑え、観客を完全に静まり返らせた。

 特に第5戦では、あっという間に主導権を握った。多くのファンがロサンゼルスならではの渋滞に巻き込まれ、まだドジャースタジアムに入れてもいない時間帯に、2本の本塁打をドジャース先発のブレイク・スネルに浴びせた。

 負傷したジョージ・スプリンガーに代わってリードオフを務めたシュナイダーとゲレーロJr.は、内角のフォーシームを同じようなスイングでとらえた。わずか3球、本塁打が2本、ブルージェイズは2-0とリードした。

 「ブルージェイズ打線は僕を攻略できたわけではなかったと思う。試合の初球、内角高めの直球。98マイル(約157.7キロ)出ていた。不運だった。そしてそれからブラッド(ゲレーロJr.)。あれはただの悪いボールだった。それ以降は順調に投げられたと思う」と、スネルは振り返った。

 しかし、本当にただの不運だったのか。シュナイダーはブルージェイズはスネルの直球を待っていたと言う。 「第1戦では直球がなかなか定まらなかったけど、それでもチェンジアップは効果的に投げていた。だから直球でストライクを狙ってから、そこから緩急をつけてくると予想した」

 これは他に類を見ない奇襲だった。ワールドシリーズで試合開始直後に連続ホームランを打ったことはかつてなかったからだ(ポストシーズンの試合開始直後に連続ホームランを打ったのは、他に2002年のアスレチックスが地区シリーズで放ったものだけである)。ブルージェイズが試合開始直後に連続本塁打を打ったことも、あるいはドジャースが打たれたことも、そしてスネルが打たれたこともなかった。

 援護をもらったイェサベージは好調だった。第1戦ではスプリットの感覚をつかむのに苦労したが、今回は問題なかった。三回にはポストシーズン男として知られるキケ・ヘルナンデスに本塁打を浴びたが、それでも試合を支配し続けた。ポストシーズンで新人が複数回の登板で2桁三振を記録したのは史上初、ワールドシリーズで5イニング目までに2桁三振を奪ったのはこの試合を観戦していたドジャースのレジェンド、サンディ・コーファックス以来2人目だった。

 「早めにゾーンに投げて、自分のカウントにして、追い込んでから好きなように投げるだけだ」と、イェサベージは語る。

 イェサベージのチームメートの中には、殿堂入り間違いなしのキャリアを送る選手もいるが、このパフォーマンスに畏敬の念を抱いていた。

 「メジャーリーグに来た時のことを思い出すよ。2008年のシーズンには、ワールドシリーズに投げるなんて想像もできなかった。本当にクレイジーな話だったよ…イェサベージは本物だ。今の彼は誰とでも戦える」と、マックス・シャーザーは語る。

 そんなイェサベージにはある楽しみがある。メジャー昇格がシーズン終盤だったため、給料はこれまで多くはなかった。しかし、ポストシーズンに進出したことで、配当金をもらえることになった。 「プレーオフの配当金はいつ入ってくるにせよ嬉しいものだろうね」と、イェサベージ。

 チャンピオンリングも良いものだろう。

2025.10.30 16:42 Thursday

WS第5戦から何を学んだか 第6戦の見どころは

【ドジャース1-6ブルージェイズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、10月29日(日本時間30日)

 勝った方が王手をかけるワールドシリーズ第5戦は、トレイ・イェサベージが12三振の快投で、ブルージェイズを勝利に導いた。ドジャース有利の下馬評を覆し、ブルージェイズは世界一にあと1勝に迫った。31日(日本時間11月1日)に行われる第6戦を前に、第5戦の注目ポイントを抑えておこう。

ブルージェイズはドジャースの先発投手陣を追い込んでいる。ドジャースは最大の試練に直面。

 第5戦では、試合開始からわずか3球でブルージェイズは2-0とリードしていた。デービス・シュナイダーがブレイク・スネルから初球を本塁打、ブラディミール・ゲレーロJr.が2球目を本塁打としていた。ワールドシリーズで先頭から2者連続本塁打は史上初だった。

 「それが試合前に決めたアプローチだった。打つ準備を整えること」、とジョン・シュナイダー監督は振り返る。

 ブルージェイズ打線はまたしてもハイレベルな先発投手を平凡な投手に見せてしまった。ブルージェイズ打線はこの日七回途中5失点のスネル、大谷翔平、タイラー・グラスナウ、マックス・フリード、カルロス・ロドン、そしてマリナーズの先発投手陣に対しても、同じことをしてきた。

 しかし、第6戦で待ち受けるのは、今ポストシーズン最高の投手である山本由伸。ロジャースセンターで行われた第2戦を含め、2試合連続で完投中だ。 「いいチームだなと思いましたし、最高の準備をして、100%の自分で挑めたらなと思います」と山本は意気込みを語る。

 もしブルージェイズが山本を攻略できるならば、あるいは少なくとも序盤から彼を苦しめられれば、32年ぶりのワールドシリーズ制覇が見えてくる。しかし、その難易度は高いだろう。

イェサベージが大舞台で強心臓を発揮

 イェサベージが第5戦の先発マウンドに立つことに、多少の不安を感じたのも無理はなかった。第1戦は不安定な先発でわずか4イニングしか投げられず、それも慣れ親しんだロジャースセンターでのことだった。今回は、敵地ドジャースタジアムに足を踏み入れなければならなかった。

 しかし、イェサベージは12三振と快投。代名詞のスプリットの投球割合が少なかった第1戦と比べ、スプリットとスライダーのコンビネーションを生かし、21度の空振りを奪った。ワールドシリーズでは新人の1試合最多三振であり、無四球で12三振は史上最多だった。

 「あのステージと彼の記録を考えると、歴史的な出来事だ。スライダーとスプリットは衝撃的だった」と、シュナイダー監督も称賛。しかし、22歳右腕は既に次を見据えている。 「精神的には、第6戦に向けて準備は万端だ。でも、とにかく次に何が起こっても準備はできている。もし次があるならの話だけどね」

ドジャースの実力を試すときが来た

 今ポストシーズンで初めて、ドジャースは窮地に立たされている。直近18イニングで得点はわずか3と、打線が湿っている(しかも、第3戦では延長9イニングでわずか1得点しか挙げられていない)。

 第6戦は山本が、第7戦はグラスナウもしくは大谷を起用する可能性もあるため、理論上はドジャースが投手マッチアップでじゃ優位に立っている。しかし、攻撃陣が目覚めなければ、それも意味をなさないかもしれない。 デーブ・ロバーツ監督は言う。 「とにかくフレッシュな状態で臨むしかない。この中心メンバーで敗退が決まる試合を何度も戦ってきた。勝つ方法を見つけなければならない。それだけだ」

 ドジャースにとって、昨季のポストシーズンにおける決定的な瞬間は、地区シリーズ(NLDS)でパドレスに1勝2敗とリードされた時だった。サンディエゴの厳しい環境の中、第4戦を力強い勝利で取り返し、ロサンゼルスでの第5戦にも勝利した。今季もそれを再現できるか。再現するならば、ドジャースは2試合ともアウェイで勝利しなければいけない。

2025.10.30 14:45 Thursday

ブルージェイズが世界一に王手 新人イェサベージが歴史的快投

【ドジャース1-6ブルージェイズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、10月29日(日本時間30日)

 勝った方が世界一に王手をかけるワールドシリーズ第6戦は、ブルージェイズが勝利。先発の22歳トレイ・イェサベージが7回1失点、12三振、無四球の記録的好投でチームを牽引し、打線も6点を奪って援護した。ブルージェイズは3勝2敗とリードし、世界一に王手をかけた。

 初回、ブルージェイズは先頭のデービス・シュナイダーが初球をとらえて先制ソロ。さらに続くブラディミール・ゲレーロJr.も2球目をとらえてソロを放ち、ドジャース先発のブレイク・スネルに対してわずか3球で2点を奪った。ゲレーロJr.は今ポストシーズンで8本目の本塁打で大谷翔平と並び、ポストシーズン本塁打記録の10本に迫った。

 しかし三回、ブルージェイズ先発のトレイ・イェサベージに対し、ドジャースも反撃。1人の走者も許さず、5者連続三振を奪っていた22歳右腕から、キケ・ヘルナンデスが本塁打を放ち、1点差に迫った。一方のブルージェイズもすぐに反撃し、四回にドールトン・バーショの三塁打から犠牲フライで1点を追加し、再びリードを広げた。

 ブルージェイズが3-1とリードしたまま中盤を迎え、試合は両先発の好投で均衡状態に陥った。

 しかし七回、ついにブルージェイズがスネルをとらえた。先頭のアディソン・バージャーが安打を放ち、暴投で二塁へ進塁。1死後に四球でチャンスを広げ、再び暴投で1死一、三塁となった。

 スネルがシュナイダーを三振に仕留めて2死二、三塁となり、ゲレーロJr.を迎える場面で、ドジャースは2番手エドガード・エンリケスに継投。エンリケスは暴投で三塁走者をかえし(ゲレーロJr.は四球)、さらに続くボー・ビシェットにタイムリーを浴びた。ドジャースの継投策が失敗し、ブルージェイズは貴重な追加点を入れた。

 援護点をもらったイェサベージはなおも快投を続けた。自己最長の7回(104球)を投げ、1失点、12三振、無四球、3安打と、ドジャース打線を圧倒。1つのポストシーズンで複数回の2桁三振を記録した新人はイェサベージが史上初、ワールドシリーズにおいて最初の5イニングで2桁三振を奪ったのは1963年のサンディ・コーファックス(ドジャース)以来2人目、さらに12三振でワールドシリーズの1試合における新人奪三振記録を更新するなど、まさに歴史的なパフォーマンスだった。

 ブルージェイズは八回にも安打と暴投を絡めて追加点を入れ、6-1とリードを広げ、そのまま逃げ切り。第5戦に勝利し、3勝2敗で世界一に王手をかけた。移動日を挟んで31日(日本時間11月1日)に行われる第6戦では、第2戦で投手戦を演じたケビン・ゴーズマンと山本由伸が再び投げ合う予定だ。

2025.10.30 12:53 Thursday

ブルージェイズ・ゴーズマンが第6戦に先発 本拠地の大歓声に期待

 ワールドシリーズ第6戦は31日(日本時間11月1日)に行われる。ブルージェイズはその第6戦を世界一に王手をかけて迎えるか、それとも王手をかけられて背水の陣で迎えるか。そのいずれにせよ、先発のケビン・ゴーズマンの右肩に全てを賭ける。

 ブルージェイズは連覇を果たした1993年以来、最も重要な一戦を誰に託したいだろうか?過去4シーズンにわたってブルージェイズのユニフォームを着てきたゴーズマンは、このポストシーズンで重要な先発を任されてきた。

 ロジャースセンターは敵地で勝利して本拠地へ戻ってきたブルージェイズの選手たちを温かく迎えるだろう。ブルージェイズは今季、本拠地で54勝27敗の成績を残している。アウェイのロサンゼルスで行われる試合でも、本拠地のロジャースセンターはパブリックビューイングで満員となる。ホームフィールドアドバンテージの効果は数字では測りにくいが、ブルージェイズが得るアドバンテージは紛れもなく大きい。

 「ロジャースセンターは楽しい場所になるだろう。熱狂の渦になるだろう。ここ1ヶ月間と全く同じ、いや、それ以上の盛り上がりになるはずだ。またあの場所に戻れるのが待ちきれない。もちろん、ホームでは本当に強いから自信がある。特に最近は、ロジャースセンターのファンの皆さんが本当に素晴らしい。彼らはエネルギーをもたらしてくれて、必要な時に私たちを元気づけてくれる」と、ゴーズマンは語る。

 ゴーズマンは第2戦で素晴らしい投球だった。七回途中までドジャース打線を4安打3失点に抑え、スミスとマンシーに本塁打を打たれるまで圧倒的なパフォーマンスで、山本由伸と投げ合った。

 第6戦でも再び相手は山本。ブルージェイズで過ごした4年間で全幅の信頼を得たゴーズマンにとっては、非常に手強い相手だ。

2025.10.30 11:34 Thursday

ワールドシリーズ第4戦の見どころ 大谷の投打のパフォーマンスが鍵

 ワールドシリーズ第3戦は今まで見た中でも最高の、そして最長の試合の一つだった。

 6時間39分、18イニングの攻防で19人の投手が登場、大谷翔平は2本塁打、4長打、5四球(うち申告敬遠4つ)を記録した。残塁は実に37を数え、走塁でアウトになる選手も続出した。クレイトン・カーショウの満塁のピンチを抜け出す好リリーフを見せ、最後はフレディー・フリーマンがまたしてもサヨナラ本塁打を放って決着させた。

 ドジャースが2勝1敗で迎えるあすの第4戦はどうなるだろうか。3つの注目ポイントから、第4戦を展望する。

翔平が投げる!(そして打つ!)

 ナ・リーグ優勝決定シリーズでは、大谷は野球史上最高の個人パフォーマンスを見せた。ワールドシリーズ第3戦でも大谷は4長打、5四球、2本塁打で記録を作り続けた。

 そしてついに大谷はマウンドに立つ。ワールドシリーズで先発投手が打席に立つことは、両リーグにDH制が導入されるまで120年間起こり続けてきたことだが、それでも大谷がやることなすことどれも前例がないように感じられる。第4戦では投打両方で素晴らしい活躍が求められる。

 ドジャースは第3戦でブルペン投手全員を起用せざるを得なかった。そして第4戦、そしてその翌日にある第5戦を見据えるならば、大谷に求められるのはただの好投ではなく、ある程度のイニングの消化だ。彼はポストシーズンでの2登板を含め、過去3登板でいずれも6イニングを投げている。ドジャースはその再現を必要としている。そして打席では本塁打も1、2本必要だろう。

第4戦で誰が投げられる?

 MLB.comのマイク・ペトリエロが指摘したように、第3戦の前でも両軍のブルペン陣は好調ではなかった。そして第3戦では合わせて26イニングを投げなければいけなかった。ドジャースは9人、ブルージェイズは8人のリリーフ投手を起用し、そしてあすもあさっても試合をしなければいけない。

 ドジャースが第4戦で大谷を長いイニングまで引っ張る可能性は低いだろう。一方で、ビーバーは今年8月にトミージョン手術から復帰し、2023年7月から6イニング以上投げていない。両軍のブルペン陣に再び負担がかかる展開もありえる。

 第3戦ではブルージェイズがジェフ・ホフマン、ドジャースが佐々木朗希と、それぞれのブルペン陣の切り札を複数イニング投げさせている。彼ら以外でもイニングをまたいだ投手は多く、合計9人のリリーフ投手が3アウト以上を記録した。試合は乱打戦になるかもしれない。

ジョージ・スプリンガーは復帰できるか?

 ジョージ・スプリンガーはポストシーズンに強い選手として知られてきた。今年のワールドシリーズで再びMVPを受賞すれば、その名声はさらに高まるだろう。アストロズでは毎年のように出場したポストシーズンで毎年のように活躍し、ブルージェイズでもア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦で逆転の決勝3ランを放った。

 スプリンガーは今季、レギュラーシーズンから絶好調だった。キャリアワーストだった昨季から復活し、今季はチーム最高の打者だったと言っても過言ではない。2017年の悔しさを未だに拭えないドジャースファンはブーイングを浴びせているかもしれないが、私たちファンにとってはスプリンガーを応援せずにはいられない。しかし、2025年シーズンでの彼の活躍は見納めなのだろうか、と疑問に思う人もいるだろう。

 スプリンガーは既に膝の怪我に悩まされていたが、 七回にファウルボールを打った後、右脇腹を押さえ込み、すぐに交代させられた。FOXの中継で解説者のジョン・スモルツが言った言葉はまさに正鵠を射ていた。「ブルージェイズがこのシリーズで残しているであろう時間よりも、回復に長い時間を要するタイプの怪我のように見えた」と。試合後、ジョン・シュナイダー監督はスプリンガーが「右脇腹に違和感」を感じているとしてMRI検査を受け、結果は未定だと述べた。

2025.10.28 18:19 Tuesday

ドジャースがWS第3戦に勝利 延長18回の死闘を制す

【ドジャース6×-5ブルージェイズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、10月27日(日本時間28日)

 ドジャース、ブルージェイズともに1勝1敗で迎えたワールドシリーズ第3戦は、延長13回に及ぶ熱戦をドジャースが制した。ドジャースは大谷翔平(31)の4長打の活躍で5-5の同点に追いつき、さらに佐々木朗希(23)の好リリーフもあって試合は延長に突入。両チームともに決死の継投でピンチをしのぎ続け、延長18回についにフレディー・フリーマンがサヨナラ本塁打で試合を決めた。

 二回、テオスカー・ヘルナンデスがブルージェイズ先発のマックス・シャーザーをとらえ、先制ソロを放った。そして三回には大谷翔平も今ポストシーズン7号のソロで続き、ドジャースが序盤で2-0とリードした。

 しかし、四回にブルージェイズ打線が反撃。ドジャース先発のタイラー・グラスナウに対して、四球と失策で走者を出し、アレハンドロ・カークが逆転3ランを放った。なおもブルージェイズは連打でチャンスを作り、犠牲フライで4点目を加えた。

 五回からは両軍ともに途中で先発を見切り、ブルペン勝負へと以降。ブルージェイズはシャーザーが1死一塁で大谷を迎える場面で、左腕のフルハーティを投入した。得意のスイーパーで攻めるフルハーティに対し、大谷はフルカウントからの6球目を詰まりながら左中間に飛ばし、タイムリー二塁打。さらに後続のフリーマンのタイムリーで大谷が生還し、ドジャースは4-4の同点に追いついた。

 その後も一進一退の攻防が続いた。七回にブルージェイズは、ビシェットのタイムリーでゲレーロJr.が激走し、一塁から生還して勝ち越し。しかし直後のドジャースの攻撃では、大谷が今ポストシーズン8号の本塁打を放ち、ドジャースがすかさず同点に追いついた。

 5-5で迎えた八回、ドジャースは1死一、二塁のピンチを背負い、ここで佐々木朗希を投入。佐々木は2本の内野ゴロでピンチを切り抜け、九回も走者を出しながら無失点に抑えた。

 直後の九回の攻撃では、ドジャースは1死走者なしで大谷が打席に入った。しかし、ブルージェイズは申告敬遠を選択。ワールドシリーズにおいて走者なしの場面で敬遠された打者は、敬遠が公式記録となった1955年以降ではアルバート・プホルス(2011年)についで2人目となった。大谷はすかさず盗塁を試みたが、捕手カークの好送球と二塁手カイナー=ファレファの執念のタッチでアウトとなった。ドジャースは九回も無得点に終わり、試合は延長戦へと突入する。

 延長11回、ブルージェイズは2死走者なしから再び大谷を申告敬遠。続くベッツが安打でつないだが、フリーマンが外野フライに倒れて無得点に終わった。

 続く12回のブルージェイズの攻撃では、ブルージェイズは控え野手全員を使い切る執念の攻撃で満塁のチャンスを演出する。そして、ドジャースはこの2死満塁のピンチでクレイトン・カーショウを投入。カーショウはネイサン・ルークスとの8球に及ぶ打席を制し、二塁ゴロで満塁のピンチを脱した。

 ドジャースは延長15回から登板したブルペン最後の投手ウィル・クラインが奮闘。キャリア通して初めて4イニングを投げ、ブルージェイズ打線をわずか1安打に封じ込め、18回は2死二、三塁のピンチを三振で脱した。

 そして直後の18回の攻撃で、先頭のフリーマンがバックスクリーンへサヨナラ本塁打。6時間超に及び、両軍合わせて19人の投手、25人の野手を注ぎ込んだ死闘はドジャースに軍配が上がった。ドジャースは2勝1敗でブルージェイズをリードし、あすの第4戦を迎える。

 大谷はまたしても歴史的パフォーマンスを披露。第1打席は二塁打、第2打席はポストシーズン7号ソロ、第3打席はタイムリー二塁打、第4打席はポストシーズン8号ソロ、第5、6、7、8打席は申告敬遠で、4打数4安打3打点だった。ワールドシリーズで1試合4長打は1906年のフランク・イズベル以来、史上2人目の快挙。1度のポストシーズンで3度のマルチ本塁打は史上初。さらに1度のポストシーズンで12塁打以上を複数回記録したのはベーブ・ルース以来。そして、ドジャースのポストシーズン本塁打記録の8本(コリー・シーガー)に並び、MLB記録である10本にも迫った。

2025.10.28 17:09 Tuesday

平凡な控え選手クレメントはどのようにブルージェイズのカルトヒーローになったか

 アーニー・クレメントは球界の新たな奇人であり、カナダのカルト・ヒーローとなった。そして他のチームもようやくその存在に気づき始めた。

 カナダのチームでプレーするのにこれほど適したアメリカ人選手がいるだろうか。トロントはジョン・マクドナルド、ケビン・ピラー、ライアン・ゴーインズといった素晴らしい守備力を持ち、毎試合ユニフォームを汚す貪欲な控え選手たちを称賛してきた街だ。今、ブルージェイズファンはまた新しい選手を見つけた。しかし、この選手は打撃もできる。しかも予備のバットを入れる濾過ーかあはホッケースティックが突き出ている。

 ブルージェイズがワールドシリーズ進出を果たした快進撃の間、ロジャースセンターには「アーニー!アーニー!アーニー!」のチャントが響き渡った。訪れたメディアは困惑した。ブルージェイズファンは「ブラディ(ブラディミール・ゲレーロJr.)」と叫んでいるわけではない。

「信じられない。ラインナップを見ると、ブラディミールは注目度も高くて、タイトルも獲得している。でも、アーニーも打率は同じなんだ。驚くべきことだ。彼は自分のプレーをやっている。感情を表に出さないという素晴らしい仕事をしているが、それでも(ア・リーグ優勝決定シリーズ)第7戦の後でもその様子が見て取れた。彼は本当に気を遣っている。本当に気を遣っているんだ」と、ジョン・シュナイダー監督は語る。

 クレメントは今ポストシーズン13試合で打率.429を記録し、三振はわずか2度。下位打線からブルージェイズの攻撃を牽引している。

 クレメントはこれまで壮絶な道のりを歩んできた。ブルージェイズが2023年にクレメントとマイナー契約を結んだのは、スプリングトレーニング終盤のことだった。クレメントはそれまで2017年ドラフトの4巡目で指名されたクリーブランドに6年間在籍。しかし、クリーブランドでは優先順位の高い選手ではなく、有望株とも扱われていなかった。そしてアスレチックスに移籍したが、最下位だったアスレチックスからも解雇された。そしてブルージェイズにたどり着いた。

 クレメントはブルージェイズとそのファンにとって、本当に大切な存在だ。なぜなら、ブルージェイズとそのファンがクレメントにとって大きな意味を持つからだ。

 「この3年間、球団が私にこのような機会を与えてくれたことは、私にとってこの上なく大きな意味を持つ。せめて僕ができるのは、ポストシーズンで良いプレーをして、チームの優勝に貢献すること。本当に球団の人たちに感謝している。彼らは素晴らしい人間ばかりだ。少しでも恩返しができればと思っている」と、クレメントは言う。

 クレメントは気取らないところを持ち合わせており、ルーズで気楽な性格だ。クラブハウスで一番のムードメーカーにも、冷徹で真面目な人間にもなり得る。

 「アーニー・クレメントの一番の魅力は、野球のスキル以外で、とにかく何にも気にしないところだ。どんな状況でも、彼はプレーする準備ができている。シアトルでの第5戦後に彼が言ったように、彼のメンタリティは選手たちを刺激すると思う」と、ジョン・シュナイダー監督は語る。

 ALCS第5戦の敗戦後(エウヘニオ・スアレスの満塁弾で試合の流れが変わった痛恨の敗戦)、クレメントはロッカールームでチームについてどう思うかと聞かれると、ロッカールームに深く腰掛けた。まるで朝食を注文するときのような口調で、チームの現状に満足していると説明した。「ブルージェイズにはチャンスがある。それだけで十分だ」とクレメント監督は肩をすくめながら言った。

 そして、クレメントは正しかった。

 「クレメントはとにかく恐れ知らずで、それが大好きなんだ。それが彼のメンタリティだ。彼はブルーカラーだよ。首を突っ込んで、仕事をやり遂げる」と、シュナイダー監督。

 クレメントは今季、三塁とユーティリティの両部門でゴールドグラブにノミネートされた。走攻守の貢献度を測るfWARでは優秀な3.2をマーク。もはや控え選手ではない。ブルージェイズがワールドシリーズにいる最大の理由の一つだ。

 ただ、クレメントは注目されることなんて気にしない。またあの苦笑いを浮かべて肩をすくめるだろう。まあいいか、と。

 「素晴らしいことだと思うよ。これまでのキャリアで見過ごされがちだったから、今に始まったことじゃない。だから、全く気にしていない。目立たないところで、本当に素晴らしいプレーをすれば、みんなそれに気付いてくれる。でも、まあ、目立たないほうがいいけどね。素晴らしいことだと思うし、慣れているからね」と、クレメントは言う。

 しかし、もう隠れる術はない。ワールドシリーズで彼の名前が叫ばれ、かつてのマイナーリーグの控え選手は「アーニー!アーニー!アーニー!」と声援を受けている。

2025.10.28 11:28 Tuesday

オリオールズ新監督にガーディアンズ助監督のアルバーナスが就任へ

 ESPNのジェフ・パッサン記者の報道によると、オリオールズは新監督としてガーディアンズのアソシエイトマネージャー(助監督)を務めるクレイグ・アルバーナスを採用する方針を固めたようだ。まだ球団からの公式発表は行われていない。

 42歳のアルバーナスは直近2シーズンをガーディアンズのコーチングスタッフの一員として過ごし、2024年はベンチコーチ、今季は助監督を務めた。

 コーチとしてのキャリアは2015年にレイズ傘下でスタート。5シーズンにわたってマイナー各階級で様々な役職を経験し、2018年にはハイAのボーリンググリーンで監督を務めた。

 2020年からの4シーズンはジャイアンツに在籍。ブルペンコーチと捕手コーチを務めた。

 現役時代は捕手で、2006年にドラフト外のフリーエージェント(FA)としてレイズに入団。マイナーで9シーズンを過ごしたが、メジャー昇格を果たすことはできなかった。

 オリオールズは今季、優勝候補の一角として大きな期待を集めていたが、スタートダッシュに失敗し、5月には長年チームを率いてきたブランドン・ハイド監督を解任。最終119試合はトニー・マンソリーノ監督代行が指揮を執り、60勝59敗と勝ち越したものの、アメリカン・リーグ東地区の最下位(75勝87敗)でシーズンを終えた。

 オリオールズには正遊撃手ガナー・ヘンダーソン、正捕手アドリー・ラッチマン、正二塁手ジャクソン・ホリデイといった若くて才能豊かな選手が揃う。アルバーナスはオリオールズの新監督して、2023~24年に続くポストシーズン進出を目指すことになる。

2025.10.27 11:55 Monday

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