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ア・リーグの地区首位対決はタイガースが大勝 4本塁打の一発攻勢

【タイガース10-0アストロズ】デトロイト/コメリカパーク、8月18日(日本時間19日)

 タイガースに再び勢いが出てきた。アストロズとの地区首位対決3連戦の初戦、ウェンシール・ペレス、ライリー・グリーン、トレイ・スウィーニー、コルト・キースと4本のアーチで先発のジャック・フラハティを援護し、10-0で大勝。フラハティは7回3安打無失点の好投を見せ、7勝目を挙げた。

 タイガースにとって、アストロズはポストシーズンの第2シードを争う直接のライバルである。大きく失速した時期があったものの、直近6試合で5勝を挙げ、アストロズとのゲーム差は4に拡大。ポストシーズンでは第1シード、もしくは第2シードを獲得できれば、ワイルドカード・シリーズを免除されるというメリットがある。

 3連戦の2戦目はタリック・スクーバルとハンター・ブラウンという注目のマッチアップが予定されているが、初戦は一方的な展開になった。アストロズ先発のスペンサー・アリゲッティは試合序盤、フラハティと互角に渡り合い、二回には無死満塁のピンチを脱出。しかし、四回1死からペレスに10球粘られた末、先制の10号ソロを浴びた。

 五回にはタイガース打線がアリゲッティに猛攻を浴びせ、1死から6者連続出塁で一挙4得点。ケリー・カーペンターが2点タイムリー三塁打を放つと、次打者グリーンは右中間に飛距離405フィート(約123メートル)の29号2ランを叩き込んだ。

 タイガース打線はアストロズ2番手のテイラー・スコットも攻略し、六回はスウィーニーの三塁打でチャンスを作ると、キースの犠牲フライで1点を追加。七回にはスウィーニーが6号3ラン、キースも11号ソロを放ち、7月29日以来となる2ケタ得点に到達した。4人の選手がマルチ安打をマークし、マルチ打点も4人が記録。リードオフマンのキースはあと三塁打が出ればサイクル達成という活躍だった。

 直近の2登板でいずれも5失点を喫していたフラハティは、初回に満塁のピンチを招きながらも無失点に抑え、そこから立ち直った。二回以降に許したヒットは1本だけ。最後の打者11人をすべて打ち取り、今季初めて7イニングを投げて今季最多タイの9三振を奪った。フォーシームで奪った見逃しのストライクが16球もあり、コマンドが冴えわたった登板だった。

2025.8.19 11:02 Tuesday

ブルワーズvsカブスの首位攻防戦 ダブルヘッダー第2試合は雨天延期に

 18日(日本時間19日)から4日間で5試合を戦う重要な直接対決がスタートしたカブスとブルワーズ。ナショナル・リーグ中地区のライバル2球団にとって、すでに厳しいスケジュールとなっていたが、状況はさらに悪化した。悪天候のため、ダブルヘッダー第2試合が19日(同20日)に延期されたのだ。

 18日(同19日)に行われたダブルヘッダー第1試合はブルワーズが7-0で快勝。第2試合として予定されていたナイトゲームは、シカゴ北部を襲った嵐によって中止となった。雨が止むのを待つのではなく、翌日に延期することが決定され、19日(同20日)に改めてダブルヘッダーが行われることになった。

 カブスのクレイグ・カウンセル監督は「ブルワーズは素晴らしいプレーをしていた」とコメント。「相手チームのプレーについて、あまり言うことはない。ただ、彼らがいい仕事をしたというだけだ。ほかの地区と比較した場合、われわれの地区内におけるポジションは少し残念だ。でも、われわれはいいチームだと思う。それはわれわれもわかっている」と冷静に現状をみつめた。

 ダブルヘッダー第1試合に勝利したことにより、ブルワーズは今月の成績を15勝1敗(球団新記録の14連勝を含む)とし、シーズントータルの成績も79勝45敗となった。カブス(70勝54敗)とのゲーム差も9に拡大。6月18日の時点では、首位カブスがブルワーズに6.5ゲーム差をつけていたが、それから2カ月が経過し、状況は大きく変化した。

 19日(同20日)のダブルヘッダーでは、カブスは第1試合にオールスター左腕のマシュー・ボイド(11勝6敗、防御率2.46)、第2試合に右腕ジェイムソン・タイオン(7勝6敗、防御率4.44)が先発する予定。タイオンは右ふくらはぎを痛めて7月上旬から負傷者リスト入りしており、今回の登板が復帰初戦となる。

 一方のブルワーズは、延期となった試合で先発予定だったチャド・パトリック(3勝7敗、防御率3.52)がスライドして第1戦に先発予定。第2戦にはブランドン・ウッドラフ(4勝0敗、防御率2.06)が先発する。

 ウッドラフがリグレーフィールドで登板するのは2023年8月30日以来2年ぶり。リグレーフィールドでは通算11試合(うち9先発)に登板して防御率3.33を記録している。また、ブルワーズは今季、ウッドラフが先発した7試合で全勝している。

 ウッドラフは「リグレーフィールドで投げるときのエネルギーは大好きだよ。カブスとの同地区対決は特別な意味を持つし、その雰囲気が好きなんだ。リグレーフィールドでは2年間投げていないから、本当に楽しみだ」と語る。

 リグレーフィールドのどんなところが好きなのだろうか。

「マウンドが好きだし、景色も好きだ。多くの選手たちも言っていると思うけれど、打者の真上にいるような感覚になるんだ」とウッドラフ。「それから、あの雰囲気も最高だね。この球場にはいつも熱気がある。その空間の一員になれるのは素晴らしいことだよ」とリグレーフィールドへの思いを語った。

2025.8.19 10:16 Tuesday

レッドソックスが待望の一塁手獲得 ナサニエル・ロウとメジャー契約を結ぶ

 レッドソックスはナショナルズを退団してFAとなっていたナサニエル・ロウとメジャー契約を結び、待望の一塁手補強を実現させて今週のスタートを切った。ロウはただちにアクティブロースター(=メジャーの試合に出場できる26人枠)に登録され、18日(日本時間19日)のオリオールズ戦から出場できる状態となっている。

 18日(同19日)の試合は相手先発が左腕のトレバー・ロジャースのため、ベンチスタートとなったロウだが、19日(同20日)は右腕の菅野智之の先発が予定されており、スタメン起用される見込みである。

 レッドソックスのアレックス・コーラ監督は、新戦力のロウについて「彼は経験豊富な左打者だ」とコメント。「レンジャーズがワールドシリーズを制覇したときの一員だ。ナショナルズでプレーした今季は浮き沈みの激しいシーズンだったが、ここ(レッドソックス)で復調してくれることを願っている。彼とは外野フェンス(本拠地フェンウェイパークの左翼にあるグリーンモンスター)について、それが左打者にとって何を意味するかを少し話したよ。右腕相手に起用するつもりだが、特定の左腕を相手に起用したり、代打で使うケースも出てくるだろう。ロースターを最大限に活用していくつもりだ」とロウへの期待を語った。

 30歳のロウは14日(同15日)にナショナルズからDFAとなった。

 昨年12月22日にレンジャーズからトレードで移籍したロウだったが、今季はシーズンを通して打撃が低空飛行。しかし、これまでの実績が評価され、50勝74敗と低迷するナショナルズから68勝57敗のレッドソックスへの移籍を果たすことになった。

 ロウは「本当にワクワクしているよ」とコメント。「素晴らしい成功を収めている打線に加わることができ、ポストシーズン進出を目指して戦うことができる。それは選手として目指すものであり、このチームに加わることができたのは本当に幸運だ」とポストシーズン進出を目指すコンテンダーへの移籍を喜んだ。

 ロウの今季の年俸は1030万ドル。ただし、DFAを経てナショナルズを退団し、FAとなってからレッドソックスと契約したため、レッドソックスが負担するのはメジャー最低保証年俸の日割り分だけである。ロウは年俸調停の資格があと1年残っているため、レッドソックスは来季もロウを保有することが可能だが、チーフ・ベースボール・オフィサーのクレイグ・ブレスローは今季の戦いだけを見据えてロウの獲得に動いたようだ。

 ロウは今季ナショナルズで119試合に出場し、打率.216、16本塁打、68打点、1盗塁、出塁率.292、OPS.665を記録。レンジャーズ時代の2022年にシルバースラッガー賞、翌2023年にはゴールドグラブ賞を受賞した実績の持ち主だが、今季ナショナルズでは実力を発揮できなかった。

「ナショナルズへ移籍したとき、どんな展開になるか全く予想がつかなかったけれど、その機会を最大限に生かしたいと思っていた。思うような結果を残すことはできなかったけれどね」とナショナルズ時代を振り返ったロウ。「記憶喪失になりたいよ。全く思い通りにならなかったから、記憶から消し去りたいくらいだ。まだまだ改善の余地はある。時間はたくさん残されているからね」とレッドソックスでの復調を誓った。

 ロウと契約したことで、レッドソックスは2023年にレンジャーズで161試合に出場し、OPS.775という堅実な成績を残した一塁手を手に入れたことになる。ロウはその年、ポストシーズンでも3本塁打を放ってチームに貢献。レンジャーズはレイズ、オリオールズ、アストロズ、ダイヤモンドバックスを撃破し、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

 ロウはポストシーズンの戦いについて「全く別物だ」と語る。「個人の成績は脇に置いて、とにかくその日の試合に勝つことだけが重要なんだ。シーズン終盤、そしてポストシーズンでは勝つための野球が何よりも重要だ。(そういう状況でプレーすることは)中毒性がある。勝つことだけがすべて、という感じなんだ。このチームでもそれを達成できるチャンスがあると信じている」と激しいポストシーズン争いを勝ち抜くことに意欲を見せた。

 ロウは2023年のレンジャーズのほかに、2020年のレイズでもポストシーズンを経験している。ただし、このときはレギュラーシーズンの出場が21試合、ポストシーズンの出場もわずか1試合だけだった。

 レッドソックスは今季、トリストン・カサスに正一塁手として大きな期待を寄せていたが、カサスは5月2日に左膝の膝蓋腱を断裂し、シーズン終了となってしまった。

 その後、レッドソックスはラファエル・デバースを指名打者から一塁にコンバートすることを検討したものの、三塁から指名打者に転向したばかりのデバースはこのコンバート案を拒否。デバースは6月15日にジャイアンツへトレードされることになった。

 コーラ監督は、カサスの離脱で空席になった一塁を、主にエイブラハム・トロとロミー・ゴンザレスの併用で埋めてきた。ゴンザレスは一塁と二塁を兼任しながら安定したパフォーマンスを見せているものの、トロはここ数週間、打撃不振に陥っている。

 トロは直近27試合で打率.161、2本塁打、8打点という成績。ロウの獲得に動いたのは、トロの不振も影響しているのかもしれない。

 レッドソックスの一塁手の今季の打撃成績は以下の通りだ。

打率.238(メジャー22位) 出塁率.295(同25位) 長打率.391(同20位) OPS.686(同22位) 14本塁打(同20位タイ)

 対右腕の一塁手の打撃成績はさらに悪化する。

打率.212(メジャー26位) 出塁率.276(同28位) 長打率.339(同27位) OPS.615(同28位タイ) 9本塁打(同22位タイ)

 今季は残り37試合。68勝57敗のレッドソックスはアメリカン・リーグ東地区2位で、首位ブルージェイズには5ゲーム差をつけられている。ワイルドカード争いではマリナーズと並んで首位に立っており、3位のヤンキースとは0.5ゲーム差だ。

「ビジターの選手としてここ(フェンウェイパーク)に来るのはいつも楽しかった」とロウ。「試合当日の雰囲気は本当に素晴らしいと思う。勝利を目指すチームの一員になれるのは本当に魅力的だ。一塁手が不足しているのはわかっているし、自分がそのポジションに入り、本当に貢献したいと思っている」と強い決意を口にした。

 レッドソックスは18日(同19日)、ロウとのメジャー契約以外にもロブ・レフスナイダーの負傷者リスト入り、ネイト・イートンのメジャー昇格、アリー・サンチェスのDFAを発表。レフスナイダーは左脇腹を痛めてしまったようだ。

 また、ウィルヤー・アブレイユも右ふくらはぎの張りで数日間欠場する見込み。レッドソックスはアブレイユが負傷者リスト入りを回避できることを期待しているが、負傷者リストに登録するかどうかは、今後数日間の回復次第となりそうだ。

2025.8.19 09:42 Tuesday

エンゼルス・ネトとメッツ・リンドーア 2人の遊撃手が週間MVPに選出

 18日(日本時間19日)、2025年レギュラーシーズン21週目の週間MVPが発表され、アメリカン・リーグはザック・ネト(エンゼルス)、ナショナル・リーグはフランシスコ・リンドーア(メッツ)が選出された。

 ネトはキャリア初の受賞で、エンゼルスからの選出は5月のテイラー・ウォードに続いて今季2人目。また、エンゼルスの遊撃手が選出されるのは2011年9月のエリック・アイバー以来、実に14年ぶりとなった。

 一方のリンドーアはキャリア5度目の受賞で、メッツ移籍後では3度目。メッツからの選出は6月のピート・アロンソに続いて今季2人目となる。なお、両リーグで週間MVPを複数回受賞した選手はリンドーアを含めて38人いる。

 24歳のネトは6試合に出場して打率.320(25打数8安打)、4本塁打、8打点、OPS1.254の好成績をマーク。本塁打はメジャー最多タイ、長打率(.840)とOPSは同4位、打点も同7位タイにランクインした。

 11日(同12日)のドジャース戦では2本塁打を含む3打数3安打2打点(2四球)の活躍。1試合5出塁&マルチ本塁打は、エンゼルスでは2021年5月1日のジャレッド・ウォルシュ以来の快挙だった。25歳未満に限れば、2015年9月27日のマイク・トラウト以来である。また、ネトはこの試合で放った先頭打者アーチが今季8本目となり、球団のシーズン記録を更新した。

 15日(同16日)のアスレチックス戦では今季20号アーチを放ち、2年連続のシーズン20本塁打&20盗塁を達成。複数回の「20-20」を達成するのは、エンゼルスではドン・ベイラー、トラウト、大谷翔平に次いで4人目となった。さらに、12日(同13日)のドジャース戦では大谷の打球を捕球してトリプルプレーの起点となるなど、守備面での活躍も光った。

 31歳のリンドーアは6試合に出場して打率.560(25打数14安打)、3本塁打、7打点、OPS1.647と猛打爆発。打率、出塁率(.607)、OPS、安打など多くの部門でメジャートップの数字を残し、長打率(1.040)は同2位、本塁打も同3位タイにランクインした。

 全6試合でヒットを放ち、13日(同14日)のブレーブス戦から5試合連続マルチ安打。15日(同16日)のマリナーズ戦では今季3度目のマルチ本塁打を記録し、遊撃手として通算22度のマルチ本塁打はアレックス・ロドリゲス、アーニー・バンクスに次いで歴代3位である。

 16日(同17日)のマリナーズ戦では今季20個目の盗塁を決め、3年連続5度目となる「20-20」を達成。5度の「20-20」は遊撃手として史上初の快挙であり、メッツ移籍後の3度の「20-20」はダリル・ストロベリーとハワード・ジョンソン(ともに5度達成)に次ぐ記録となっている。

2025.8.19 08:39 Tuesday

リトルリーグ・クラシックはメッツが快勝 ローリーの47号2ランは空砲に

【メッツ7-3マリナーズ】ウィリアムスポート/ジャーニーバンクボールパーク、8月17日(日本時間18日)

 ペンシルベニア州ウィリアムスポートで行われる「MLBリトルリーグ・クラシック」の一戦を前に、メッツの選手たちがリトルリーグの施設を散策していたとき、マーク・ビエントスはためらっていた。ラマディフィールドにある悪名高い坂を滑り降りるべきだろうか、と。

 自身を取り囲む大勢のリトルリーガーたち(とメッツのスタッフ数名)との話し合いの末、ビエントスはその坂を滑り降りることを決めた。

 それから10時間後、マリナーズ戦のバッターボックスに立っていたビエントスのスイングには全くためらいがなかった。6-1とリードを広げるライトへの8号3ラン。ビエントスの活躍もあり、メッツは7-3で「MLBリトルリーグ・クラシック」の一戦に勝利した。

 会場にいたすべてのリトルリーガーを熱狂させたビエントスの一打は打球速度103.5マイル(約167キロ)で放たれ、右翼フェンスを越えていった。ビエントスの3ランが飛び出したのは、同僚のショーン・マナイアが「ESPN」の放送ブースでインタビューを受けている最中だった。

 ビエントスは二回に犠牲フライを放っており、3打数2安打4打点の活躍。メッツが2試合連続で勝利したのは、7月20~27日に7連勝を記録したとき以来である。

 ビエントスらメッツの選手たちは観客席の子供たちからの声援を受けて躍動した。フランシスコ・リンドーアとフランシスコ・アルバレスはともに3安打1打点を記録。ただし、アルバレスは七回に二塁打を放って二塁ベースに滑り込んだ際、右手を痛めて交代しており、状態が心配される。

 マウンド上では、メッツ先発のクレイ・ホームズが5回5安打1失点、4三振、1四球と安定したピッチングを披露。味方の守備の助けも借りながらマリナーズ打線を抑え、先発転向1年目で2ケタ勝利を達成した。

 なお、マリナーズのカル・ローリーは七回に47号2ランを放ち、サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)が持つ捕手のシーズン最多本塁打記録(48本)まであと1本に迫った。現時点でシーズン60本塁打を狙えるペースを維持しており、今後どこまで本塁打数を伸ばしていくか注目される。

2025.8.18 12:21 Monday

ベッツの決勝アーチでドジャース勝利 首位攻防3連戦を見事スイープ

【ドジャース5-4パドレス】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、8月17日(日本時間18日)

 ドジャースは今回の首位攻防3連戦を地区2位でスタートした。ドジャースがレギュラーシーズンのこの時期に首位に立っていないのは4年ぶりのことだった。

 しかし、同地区ライバルのパドレスとの3連戦を見事にスイープ。ドジャースの「定位置」とも言えるナショナル・リーグ西地区の単独首位の座に返り咲いた。

 3連戦の最終戦は決して楽な戦いにはならなかったが、同点に追いつかれた直後の八回、ムーキー・ベッツの13号ソロで勝ち越しに成功。八回から登板していたアレックス・ベシアが九回も続投し、5-4の勝利を締めくくった。

 ドジャースが3連勝するのは6週間ぶり。前日の勝利で今季のパドレス戦の勝ち越しを決め、3連戦をスイープしたことで2位パドレスに2ゲーム差をつけた。

 3連戦の最終戦はタイラー・グラスナウとダルビッシュ有の投げ合いとなり、ドジャースはダルビッシュの立ち上がりを攻めてフレディ・フリーマンの15号3ランとアンディ・パヘスの20号ソロで初回に4点を先制。その後、なかなか追加点を奪えず、グラスナウが5回6安打2失点で降板したあと、ブルペン陣が同点に追いつかれてしまった。

 しかし、打撃不振を抜け出しつつあるベッツが試合終盤に勝負強さを見せた。同点に追いつかれた直後の八回、パドレスの守護神ロベルト・スアレスから勝ち越しの13号ソロ。ベッツの一打がドジャースを3連勝に導いた。

 なお、ドジャースの大谷翔平は「1番・DH」でスタメン出場して4打数1安打。2試合連続ヒットで今季の打撃成績は打率.283、出塁率.391、OPS1.013となった。ダルビッシュは4回3安打4失点で勝ち負けつかず。松井裕樹は登板機会がなかった。

2025.8.18 08:43 Monday

ヤンキースがカージナルスに3連勝 ゴールドシュミット3安打の活躍

【カージナルス4-8ヤンキース】セントルイス/ブッシュスタジアム、8月17日(日本時間18日)

 前日の試合で打撃戦を制したヤンキースだが、カージナルス3連戦の最終戦はいくつかの「幸運なバウンド」とスタメンに復帰した「元MVPの復調」に大きく左右されることになった。コディ・ベリンジャーは七回に4-4の同点に追いつく犠牲フライを放ち、九回にはセカンドゴロが相手のエラーを誘って勝ち越しに成功。九回に一挙4点を勝ち越したヤンキースが8-4で勝利を収めた。

 ヤンキースはカージナルス先発のマイルズ・マイコラスから四回に3本のタイムリーで3点を先制。その後、逆転を許したものの、7月8~10日のマリナーズ3連戦以来となるスイープを達成した。カージナルス相手のスイープは、2017年4月14~16日にヤンキースタジアムで行われた3連戦以来である。

 カージナルスで6シーズンを過ごしたポール・ゴールドシュミットは、ヤンキース移籍後初めてセントルイスに戻り、最初の2試合はスタメンを外れていたものの、3連戦の最終戦にはスタメン出場。セントルイスの野球ファンからの大歓声にヘルメットを掲げて応えるシーンもあった。ハードヒットの打球を3本放ち、四回にはあと少しでフェンスオーバーという左中間への二塁打。ヤンキースはここから4連打で3点を先制した。九回にもダメ押しのタイムリー二塁打を放ち、古巣相手に5打数3安打1打点の活躍。元MVPの存在感を見せつけた。

 猛暑の中、ヤンキース先発のウィル・ウォーレンは苦戦を強いられたものの、五回途中まで95球を投げ、6安打3失点(自責点1)、3三振、1四球と粘りのピッチング。なお、四回にはトレント・グリシャムの見逃し三振の判定に抗議したヤンキースのタナー・スワンソン捕手コーチが退場を命じられる一幕もあった。

2025.8.18 08:10 Monday

オリオールズ大勝 有望株バサヨがデビュー戦で初安打&初打点を記録

【アストロズ0-12オリオールズ】ヒューストン/ダイキンパーク、8月17日(日本時間18日)

 待望のデビューを飾ったオリオールズの有望株サミュエル・バサヨのメジャー初安打はライトへの3ラン本塁打となるはずだった。

 オリオールズが12-0で大勝した一戦、21歳の有望株は七回の第4打席でライトへの大飛球を放った。しかし、打球は右翼手のヘスス・サンチェスが伸ばしたグラブの中へ。サンチェスは三回にもガナー・ヘンダーソンの満塁弾を阻止しており、この試合2度目の本塁打キャッチとなった。

 ただし、バサヨが「傷心」から立ち直るのにそれほど時間はかからなかった。

 球団1位&メジャー全体8位の有望株であるバサヨは八回に回ってきた第5打席でセンターへの2点タイムリーを放ち、メジャー初安打&初打点を記録した。オリオールズは前日の試合で球団3位の有望株であるディラン・ビーバースがメジャーデビューしたばかり。生え抜きの若手が多く並ぶ打線が機能し、八回に一挙5点を追加するなど14安打12得点の猛攻を見せた。

「6番・DH」でスタメン出場したバサヨは二回のメジャー初打席で早くも歴史を作った。バサヨのメジャー初打席は死球。メジャー初打席で死球を受けたのはオリオールズ史上初めてだった。四回の第2打席は併殺打、六回の第3打席はポップフライに倒れ、七回の第4打席は大飛球を放ちながらも好守に阻まれてライトフライ。それでもバサヨは動じなかった。

 八回2死満塁の好機で回ってきた第5打席。バサヨは右腕エニエル・デロスサントスがカウント2-1から投じた高めのフォーシームを右中間方向に弾き返し、打球速度101.1マイル(約163キロ)のタイムリーで2者を迎え入れた。

 前日の試合でメジャー初安打を記録していたビーバースは五回のヒットと八回の四球で2出塁を記録。2度とも生還し、チームの勝利に貢献した。

 すでに充実の野手陣を誇るオリオールズは、バサヨとビーバースがメジャーのロースターに加わったことで選手層がさらに厚くなった。「2番・三塁」のジョーダン・ウエストバーグは15号3ランを含む5打数4安打5打点の大暴れ。「1番・二塁」のジャクソン・ホリデイも2安打と2四球で合計4度出塁し、3得点とリードオフマンの役割をしっかり果たした。

 打線の援護を受けた先発のディーン・クレーマーは7回3安打無失点、7三振、1四球と安定したピッチングを披露。自己最多の114球を投げ、9勝目を手にした。

2025.8.18 07:39 Monday

カブスが逆転勝ちで70勝に到達 地区首位のブルワーズと8ゲーム差に

【カブス4-3パイレーツ】シカゴ/リグレーフィールド、8月17日(日本時間18日)

 カブスは数週間、地区首位のブルワーズが負けるのを待ち望んでいた。ブルワーズが最後に負けたのは7月30日、アメリカンファミリーフィールドでの首位攻防戦でカブスが勝利したとき。それ以降、ブルワーズは負け知らずで球団新記録の14連勝を達成していた。

 カブスはパイレーツ3連戦の最終戦、4-3で逆転勝利を収め、今季70勝に到達。ブルワーズはレッズにサヨナラ負けを喫し、ついに連勝がストップした。ブルワーズの快進撃はあまりにも素晴らしく、カブスのクレイグ・カウンセル監督に対し、その快進撃について質問が飛んだほどだった。

 カウンセル監督はブルワーズの快進撃について「何がそんなにすごいんだ?」と前置きしつつ「地区優勝を目指すのが仕事だ。それは究極の目標のようなもの。われわれの視点からすると、確かに彼ら(ブルワーズ)はその目標を達成することを本当に難しくしている」と語った。

 現時点でブルワーズ(78勝45敗)とカブス(70勝53敗)の間には8ゲーム差がついており、ブルワーズの快進撃はカブスの地区優勝の可能性を大きく低下させた。今季のカブスは地区優勝を目標としていたが、ワイルドカードを獲得してポストシーズンに出場するという目標を再設定することが現実的な道筋となっていくだろう。

 7月31日時点では、首位ブルワーズが2位カブスを1ゲームだけリード。しかし、データサイト「FanGraphs」が算出する地区優勝の確率ではカブス(53.4%)がブルワーズ(45.9%)を上回っていた。ところが、そこからブルワーズの快進撃がスタート。17日(同18日)の試合前の時点でカブスの地区優勝の確率は4.8%まで低下した。

 八回、ダンズビー・スワンソンの犠牲フライで勝ち越しに成功し、4-3で逆転勝利を収めたカブス。18日(同19日)からはダブルヘッダーを含むブルワーズとの5連戦がスタートする。逆転での地区優勝を成し遂げるためには、この5試合に全勝するつもりで戦わなければならないだろう。

 なお、カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場して3打数ノーヒット(1四球)。連続試合安打は2でストップし、今季の打撃成績は打率.249、出塁率.320、OPS.819となった。

2025.8.18 07:10 Monday

マーリンズ逆転勝ち 捕球ミスで本塁打献上のマイヤーズが九回に同点弾

【レッドソックス3-5マーリンズ】ボストン/フェンウェイパーク、8月17日(日本時間18日)

 フェンウェイパークでの試合序盤、マーリンズのデーン・マイヤーズほど気分が悪かった選手はいなかったはずだ。しかし、マーリンズはレッドソックスを相手に5-3で逆転勝利。試合終了時、マイヤーズほど気分が良くなっていた選手は多くなかっただろう。

 マーリンズが勝利した今日の試合は「デーン・マイヤーズが自身のミスを取り返した試合」と呼ぶべきなのかもしれない。

 四回2死、ウィルヤー・アブレイユが放った大飛球が右翼手のマイヤーズを襲った。マイヤーズはこの打球をキャッチしたように見えたが、ボールがグラブの中でバウンドし、フェンスの向こう側へ。22号逆転2ランとなり、レッドソックスが2-1とリードを奪った。

 試合は3-2とレッドソックスが1点をリードして九回に突入。マーリンズにとっての朗報は、3連戦の初戦と2戦目で連投していたレッドソックスの守護神アロルディス・チャップマンと対戦しなくていいということだった。前日の試合で最終回に反撃し、チャップマンを引きずり出していたことがマーリンズにとって大きな意味を持った。

 マーリンズはこの好機を生かした。九回先頭のマイヤーズがレッドソックスの右腕グレッグ・ワイサートから6号ソロを放ち、3-3の同点に。マイヤーズは甘く入ったスライダーをとらえ、右中間に7月26日以来となる本塁打を叩き込んだ。

 その後、1死一塁の場面でレッドソックスはワイサートに代えて左腕スティーブン・マッツを投入。しかし、マーリンズはジェイコブ・マーシーが内角のシンカーをとらえてライトへの4号2ランを放ち、5-3と勝ち越しに成功した。

 マーシーはマーリンズの球団8位の有望株。八回の先頭打者として代打で登場し、ライト前ヒットを放っていた。マーリンズはそこから2死一、三塁とチャンスを広げ、代打リアム・ヒックスのタイムリーで1点差に。そして九回に2本のアーチで一気に逆転した。

 自身の捕球ミスを九回の同点アーチで取り返したマイヤーズ。試合の最後の打者となったカルロス・ナルバエスのライトフライを捕球したのもマイヤーズだった。

 なお、レッドソックスの吉田正尚は「4番・DH」でスタメン出場して4打数ノーヒット。連続試合安打は4でストップし、今季の打撃成績は打率.247、出塁率.292、OPS.675となった。

2025.8.18 06:23 Monday

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