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ブルワーズの投手育成は何がすごい? 鍵は投手に合わせた「薬の量」

 トレードされたばかりの投手が、新チームから提案された変更点について興奮気味に語るのを耳にするのは珍しくない。新しい球種。新しい握り。新しい球種構成。

 そういったものがブルワーズの投手コーチであるクリス・フックを「狂わせる」のだという。 「こっちとしては『君がボールを投げることすら見たことがない!』という感じ。それだったら、改善案を提示する前にその投手のことを少しでも知って、情報をどう使いこなすかを知りたい。とりあえず会ってみないと」

 フレディー・ペラルタとのトレードで内野手ジェット・ウィリアムズと共にメッツから加入した25歳の有望株、ブランドン・スプロートを例に挙げよう。スプロート(MLBパイプラインのランキングで球界100位、ブルワーズ5位の有望株)は、昨季終盤に習得したカットボールをオフにかけて練習していた。

 カットボールはブルワーズの得意分野だ。かつてコービン・バーンズ(現ダイヤモンドバックス)やクイン・プリースターが、カットボールを信頼できる武器に磨き上げたことで開花した。しかし、ブルワーズはスプロートのオフの練習を邪魔する代わりに、チームに合流するまで練習に取り掛からなかった。

 同じことが27歳のシェーン・ドロハンにも当てはまる。ドロハンは今月上旬、ケイレブ・ダービンらの対価としてレッドソックスからカイル・ハリソン、デービッド・ハミルトンと共に加入。昨季は縦に落ちるジャイロスライダーを追加し、カットボールを多用して自己最高となる34.5%の三振率を記録したが、ドロハン(春季キャンプ開始時点でブルワーズの有望株ランキング30位)は、かつては多用していたチェンジアップを軽視していた。そしてこのオフ、チェンジアップの変化と感触を再発見することに集中した。 「人間ってそういうものだ。新人なら、相手に良い印象を与えたい。でも、長くプレーしていると、落ち着いて、自分が得意なこと、そしてここまで来られた理由をしっかりやらないといけない。投手として自分が何者なのかを理解し、それを貫くことが大切なんだ」と、ドロハンは語る。

 ドロハンは27日(日本時間28日)、ホワイトソックスとのオープン戦で、2回無失点と上々のデビューを飾った。四回には三者連続三振も記録した。スプロートもこの試合で登板し、1回1/3で35球中23球のストライクを記録し、新しいカットボールも多投した。

 両投手とも、ブルワーズの高く評価される投手育成部門が、2人が既に取り組んでいた課題を続けさせてくれたことに感謝していた。 「彼らは『すべてを変えよう』とは言わなかった。彼らは私が持っていたものをそのまま取り入れて、それをより良くしようとしている」と、スプロート。ドロハンも「ここに来た時、彼らは『ありのままの自分でいればいい。自分のやるべきことをやればいい。詳細は後で話そう』と言ってくれた」と、語る。

 両投手は、あす28日(同3月1日)からそれぞれの登板のビデオを精査し、球団のコーチ陣やアナリストと協力しながら、次回登板までの数日間のプランを練り上げることで、詳細な調整を開始する予定だと述べた。これは非常に繊細なプロセスであり、2019年にアリゾナの複合施設を改修して、かつてメジャーリーグのクラブハウスだった場所を最先端の投球練習場に変えて以来、ブルワーズはそのことで知られるようになった。2019年は、フックがマイナーリーグの巡回投手コーディネーターからメジャーリーグの投手コーチに昇格した年でもあるのも偶然ではない。

 それ以来、ブルワーズはラボからのデータとフィールドでの膨大な計測データを各投手に合わせたプランへと変換するシステムを改良してきた。そして、そのプランを選手にとって分かりやすく、納得のいく形で伝えることが課題となっている。 「プロセスを進めていくうちに、私たちが何をしているのかが少しずつ漏れてきて、ある時点で『よし、座って話し合おう』という感じになる。そうすると、私はその投手のことをより深く理解できる『彼にはあれら全部は必要ない』と。あるいは、1、2、3は必要だけど、私たちの計画の4、5、6は必要ないことも分かっている」 「それが私たちのやり方なんだ。薬の投与量だ」

 スプロートとドロハンが、その薬を飲むことを好むタイプの向上心の持ち主であることは明らかだ。しかし、まずは2人には落ち着く機会が与えられた。

「私の考え方が間違っていないというのは、本当に心強い。長年ここでプレーしてきたベテランの大リーガーたちを彼らが見てきて、私を見て『君の持っているもの、そしてその思考プロセスが素晴らしい』と言ってくれるというのは、本当に心強い」と、スプロートは言う。 「今、私は彼らが私に用意してくれたものを完全に信じ、それを実行することができる」

 この日のオープン戦デビューは、2人の新人にとって良いスタートとなった。ドロハンは次を見据えている。 「1万人のファンがいても誰もいなくても、ピッチングするのはいつも楽しい。また投げられるのが楽しいんだ」

2026.2.28 13:22 Saturday

ナショナルズ・小笠原がオープン戦で好投 2回無失点4K

 27日(日本時間28日)、ナショナルズの小笠原慎之介(28)がアストロズとのオープン戦に登板。同点の八回から登板し、2回無失点、4三振、無四球の好投だった。

 小笠原は、先頭のヘルマン・ラミレスをチェンジアップで三球三振に打ち取り、続くジェームズ・ネルソンとジョシュ・ウェイクフィールドからは、ナックルカーブで連続見逃し三振を奪った。九回のマウンドに戻ると、先頭からセンターライナー、サードゴロと打たせて取り、最後の打者はチェンジアップで空振り三振に打ち取った。

 21日(同22日)のオープン戦初登板では、1回1/3を1失点、2四球、1本塁打と精彩を欠いたが、この日は素晴らしい投球でロースター入りをアピール。全22球の内、カーブとスライダーを全球種中最多の6球ずつ投げ、カーブでは3度の見逃しストライク、2度の三振を奪った。変化量を減らし、球速を上げたスライダーでも、1度の空振りを記録した。さらに、この日はチェンジアップが冴え渡り、5度のスイングを誘って空振り4度、2三振と相手打者を寄せ付けなかった。

 小笠原はルーキーイヤーの昨季、23登板で防御率6.98と苦戦。昨年10月にアウトライトを受けて40人枠を外れ、2年契約の2年目となる今季はマイナーから這い上がりを目指す。球威不足の直球を痛打された昨季から投球構成を変え、今季のオープン戦では直球の割合を減らし、変化球主体にスタイルを変更している。

2026.2.28 12:30 Saturday

新エース・ペラルタがメッツの開幕投手に任命 ブルワーズから移籍

 想像してみてほしい。シティフィールド、開幕戦、フレディー・ペラルタ対ポール・スキーンズ。

 野球ファンの夢が3月26日(日本時間27日)に現実になる。メッツは開幕投手にペラルタを指名した。パイレーツが当然のようにスキーンズを指名すれば、昨季のナ・リーグサイ・ヤング賞投票で上位5位以内に入った投手2人同士の投げ合いとなる。スキーンズは1位でサイ・ヤング賞を獲得し、ペラルタは5位に入った。

「彼はすごい。素晴らしい投手、偉大な投手だと思う。そしてわれわれは互角に競えると分かっているよ」、とペラルタ。まだメッツでレギュラーシーズンの登板を果たしていないペラルタにとって、開幕投手を任されるのはこの上ない栄誉だ。1月にブルワーズからトレードで加入したペラルタは、スプリングトレーニング初登板となったカージナルス戦(メッツは14対3で勝利)で3回無失点、パーフェクト投球を見せ、上々のデビューを飾った。

「彼を獲得した瞬間から、彼が先発ローテーションの先頭に立つことはほぼ確実だった。彼はそれに値する。やり遂げた。私も興奮しているし、チーム全員も興奮している」と、試合前に開幕投手を発表したカルロス・メンドーサ監督は語った。

 近年のメッツでは、多くの投手が開幕投手を務めてきた。2019-21シーズンのジェイコブ・デグロム以降、同じ投手が2度先発したことはない。2022年以降ではタイラー・メギル、マックス・シャーザー、ホセ・キンタナ、クレイ・ホームズが大役を担ってきた。

 ペラルタが開幕投手として有力視された理由はいくつかある。まず第一にペラルタの経歴だ。オールスターに複数回選出された経験のあるペラルタは、昨季33試合に先発し17勝6敗、防御率2.70の好成績で最多勝を獲得している。メッツにはそれに匹敵する候補がいなかった。ノーラン・マクリーンは今季、チーム最高の先発投手になる可能性を秘めているものの、メジャーリーグでの通算先発登板はわずか8度にとどまっている。昨季、開幕投手として選出されたホームズは、どちらかというとローテーションの真ん中のポジションを担う。ショーン・マナイアと千賀滉大は怪我に悩まされたシーズンを終えたばかりであり、ピーターソンは後半戦で不振に陥った。

 こうした経歴と、極めて安定した成績を誇るペラルタの経歴を比較してみよう。過去3シーズン、ペラルタは毎年165~180イニングを投げ、防御率4.00未満、そしていずれも200三振以上を記録している。ブルワーズでは、過去2シーズンとも開幕投手を務めた。 「開幕投手になりたいと思っていたが、新しいチームに来ることは分かっていた。初日に投げるか、2日目か、3日目かは私にとっては関係ない。関係ないんだ。ただ自分らしく、ベストを尽くして、試合に勝つことを目指すだけだ」と、ペラルタは語る。

 メンドーサ監督は、スプリングトレーニングの早い段階でペラルタ投手と他のメッツ先発投手にすぐにこの決定を伝えた。27日(日本時間28日)のオープン戦で今春初マウンドに立ち、対戦したカージナルスの打者9全員を打ち取った時点で、ペラルタは既にこの任務を理解していた。試合後にこの任務について尋ねられたペラルタは「初日に投げられることは、私にとっても家族にとっても、大きな責任だと感じている」と語った。

 メッツが今後数週間のうちに、さらに確固たるコミットメントを示す可能性もある。今季年俸800万ドル(約12億4000万円)のペラルタは、2026年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)資格を得る。当然のことながら、契約延長の噂も流れている。この日、春季キャンプ開始以降メッツと交渉したかどうか直接尋ねられたペラルタは、満面の笑みを浮かべ「ノーコメント」と答えた。 「言えることは、すべてが素晴らしかったということだ。下から上まで、つまりオフィスのあらゆる場所の人たちと話をしたが、とても気楽で、一緒に仕事をするのが楽だった。彼らが私を支えてくれていると感じられるので、本当に嬉しい」

 今のところ、ペラルタは新しい球団に溶け込む努力を続けるだろう。それは明らかにペラルタにとって自然なことだった。メンドーサ監督は言う。 「彼に初めて会った日、まるで何年もこのチームの一員だったかのようだった。それは…彼がどんな人間なのか、人間としてどんな人なのかを物語っている。彼は喜びをもたらしてくれるんだ。彼が行くところはどこでも、その喜びが伝染していく。キッチンにいても彼がそこにいて、たくさんの人が笑顔でいる。ウェイトルームに行っても彼がそこにいて、そこに彼がもたらしてくれる喜びがある。最初から、この男は長年ここにいるような気がした」

2026.2.28 12:01 Saturday

パドレス・マチャド、ワールドベースボールクラシックに向け調整順調

 マニー・マチャドはワールドベースボールクラシックに向けて準備が整ったようだ。

 26日(日本時間27日)に行われたレッズ戦にパドレスは10対11で敗れたが、マチャドはバックスクリーン方面への飛距離422フィート(128メートル)の特大グランドスラムを含む2本塁打を放った。

 マチャドは27日(同28日)のオープン戦に出場した後、ワールドベースボールクラシックのドミニカ共和国代表チームに合流する。マチャドは2017年、2023年も同国代表に参加してきた。 「楽しみだよ。スーパースターたちが大勢いて、国のために戦い、プレーするんだ。ユニフォームを着て国を代表する、これ以上のイベントはない。たくさんのファンが応援してくれている。彼らのためにプレーできるのは特別なことだよ」と、マチャドは言う。

 同国代表には、パドレスのチームメートであるフェルナンド・タティスJr.、ワンディ・ペラルタも選出されている。タティスJr.は前回大会はPED陽性反応による出場停止処分により欠場したため、初のワールドベースボールクラシックとなる。

 27日(同28日)は、マチャドとタティスにとって、ワールドベースボールクラシック前の最後のオープン戦となる。その後、2人は3月3日(同4日)、4日(同5日)にサントドミンゴで行われるタイガースとのエキシビションゲーム2試合を戦うため、ドミニカ共和国代表に合流する。

 パドレスからは、他にもザンダー・ボガーツ(オランダ)、メイソン・ミラー(アメリカ)、ロン・マリナチオ(イタリア)、アレック・ジェイコブ(イタリア)もワールドベースボールクラシックに参加し、来週に各国代表へ合流する。 「彼らにとって、今はエキサイティングな時期だ。これはトーナメントであり、国を代表してプレーできる。これは春季トレーニングでは決して味わえないものだ」と、クレイグ・スタメン監督は言う。

 パドレスのキャンプから早々に離脱するマチャドは、今春序盤に打席数を増やすことを主張していた。それが、この日の試合で六回に4打席目に出場し、まだ出場していた理由の一つだった。マチャドは満塁、サンディエゴが5対9でリードされている場面で打席に立った。

 レッズの右腕グラハム・アシュクラフトが放ったスライダーを、マチャドがセンター後方のバッターズアイへ叩き込み、同点満塁ホームランを放った。マチャドは初打席でも左中間ブルペンへ2点タイムリーを放ち、同点に追いついた。

「体調はいい。それが一番大事だ。とにかく打席に立つことだけに集中している」と、マチャド。

 7打席無安打だったマチャドは、この試合で3打数2安打、1四球、6打点の成績を収めた。 「彼はスイングを少し練習して、正しい位置につけているんだ。今日はそれがうまくいったよ」と、スタメン監督も称賛した。

2026.2.28 10:51 Saturday

大学の落ちこぼれから100マイル右腕に 鍵は1日30個の生卵

 2年前、球速を追い求めていたライアン・ランバートは、生卵を食べることのメリットを説くインターネット動画に出会った。大学のチームから脱落したばかりのリリーフ投手だったランバートは、筋肉を増強し、回復率を高めたいと考えていた。そこで、1ヵ月間、毎日生卵を30個食べることにした。 「初日は確かに調整が必要だった。でも、私は臆病者じゃない。ちょっとした逆境や挑戦は好きだ。そういうのが私を突き動かすんだ」

 ランバートにとって、毎日一杯の卵液は人生の一部に過ぎない。23歳の彼は食生活に熱心で、ほとんど毎日ステーキを焼いたり、サツマイモを煮たりしている。昨年、メリーランド州でマイナーリーグの試合があった際、ジョナ・トンをブラジル風ステーキハウスに連れて行き、鶏のハツを注文した。時折、ランバートはクラブハウスのダイニングルームを歩き回り、チームメートの皿の栄養価をチェックすることもある。 「今日、僕がコーヒーにクリームを多めに入れたのを見て、『おいおい、頼むぞ』って言ったんだ」と外野手のニック・モラビトは語った。

 この過激主義を支えているのは、ランバートの「効果がある」という信念だ。2025年シーズン終了後、球団のプロスペクトランキングで20位にランクインするランバートは、キャンプで最も速い球を投げる投手だ。春季キャンプ開始直後には、99.6マイル(約160キロ)を記録した。昨季は球速が100マイル(約160キロ)を突破し、ランバート曰く「正確には100.9マイル(約162キロ)」だった。主に2Aのビンガムトンで46試合に登板し、防御率1.62を記録した。今年の目標は、101マイル(約162キロ)以上を出すこと。102マイル(約164キロ)以上も可能だと考えている。

 ランバートがストライクゾーン内でその球速を生かしつつ、2つ目の投球を磨き続けることができれば、早ければ今シーズン中にもメッツに貢献できるだろう。

 カルロス・メンドーサ監督は、グレープフルーツリーグ初登板でランバートが4打者中3打者を三振に打ち取った後、「電撃的な投球」と評した。 「ストライクを投げれば、彼は特別な存在になるだろう」

 しかし、ランバートのキャリアは必ずしも実り豊かなものばかりではなかった。ミズーリ州立大学2年生の時、ランバートはアウトの数と同数の四球(7)を出した。制球力不足から登板機会を失い、わずか5試合しか出場しなかった。コーチ陣は我慢の限界を迎え、シーズン終了後、ランバートはチームから外された。

 ミネソタの自宅へ車で帰る日、ランバートは友人たちに電話をかけ、ブルペン投球の様子を撮影してくれないかと頼んだ。感極まったランバートはマウンドに上がり、本人の言葉を借りれば「心からの速球」を投げ始めた。その日、自己ベストとなる時速99マイル(約159キロ)を記録し、動画をツイッターに投稿した。この投稿は25万回近く再生され、中には移籍ポータルサイトを利用しようとしている大学のスカウト担当者もいた。その中の一人、オクラホマ大学のスカウトコーディネーターはランバートの投球に特に興味を持ち、独立リーグのノースウッズリーグまで足を運んでランバートの投球を観戦した。 「この選手は大丈夫だ。昨晩も見てきた。100マイル投げられる」と、コーディネーターは翌日、オクラホマ大学のスキップ・ジョンソン監督に言った。 「彼の名前は?」ジョンソンは答えた。 「ライアン・ランバートです」と返事が返ってきた。 「冗談でしょ?9イニングで18回も四球を出しているんだから。『(罵り言葉)さあ、来たぞ。はみ出し者どもは全部俺が仕切る』って感じだ」と、ジョンソン監督は当時を振り返る。

 ジョンソンはランバートに賭け、オクラホマ大学時代にジョンソンは、メッツが2024年ドラフト8巡目で指名するほどの実力を見せた。それ以来、ランバートは自身の技術を磨き続けている。食事管理に加え、睡眠にも気を配り、オフシーズン中は毎日午前8時に起床し、すぐに太陽の光を浴びて体内時計を整えている。ジムで何時間もウェイトトレーニングやプルダウン(助走をつけて全力で投げる投球)を行い、球速を上げている。

 結果は明らかに出ている。昨シーズン、ランバートは9イニングあたり14.6三振を記録し、50イニング以上を投げたマイナーリーグ投手1383人の中で5位にランクインした。今季、ランバートは左打者に対して有利となるチェンジアップに取り組んでいる。

「彼は最高だ。メジャーリーグでハイレバレッジのリリーフ投手になるには、まさに彼のような姿勢が必要なんだと思う。まさにその通りだ」と、メッツの選手育成ディレクターであるアンドリュー・クリスティーは言う。

 ランバートは今では1日に30個も生卵を食べることはないものの、今でも定期的に10個ほどは食べている。オクラホマ州のウォルマートでかつて5ダースで約5ドルという価格で買えていたが、今はもうそんな値段では済まないことを考えると、これは高価な習慣と言えるだろう。

 ランバートにとって、早くメジャーリーグに昇格することがこの世のあらゆる動機であると考えてみよう。

2026.2.27 11:43 Friday

シャーザー再契約でブルージェイズの先発ローテはどうなる?

 毎年春になると思い知らされるが、先発投手は何人いても足りない。しかし、ブルージェイズは世界一を狙っており、そのためには選手層が厚いだけでは不十分だ。ブルージェイズはマックス・シャーザーとの再契約により、ローテーションを2つ作れる可能性もあるが、層の厚さは議論のほんの一部に過ぎない。チームのポテンシャルを最大限に引き出すことがもう一つの課題、そして10月の最重要課題となる。

 シャーザーは今週末、身体検査のためブルージェイズに合流すると予想されている。その後、ブルージェイズが計画を練る前に打者との対戦を開始するようだ。

キャンプにいる先発投手

ケビン・ゴーズマン、ディラン・シース、トレイ・イェサベージ、シェーン・ビーバー、コディ・ポンセ、ホセ・ベリオス、マックス・シャーザー、エリック・ラウアー

 ビーバーは前腕の披露による回復が遅れているが、シーズン序盤に先発ローテーションに加わる準備が整うだろう。この過密状態は自然に解決するだろうというのは簡単だ(実際にほとんどの場合そうなる)。しかし、ブルージェイズはその過程で適切なタイミングで適切な対処をする必要があるだろう。 「良い面も悪い面もある。選手たちに柔軟性と素早い調整を求めるのは、見た目や言葉ほど簡単ではない。私たちは間違いなくそこから学んだ。ギブアンドテイクだ。休息を与えつつ、選手たちの切れ味を維持することも重要だ。ブルペンの選手たちが長期間休養をとった時のような感じだ。私たちにはいくつかアイデアがある。車輪を一から作り直して、6人、7人、あるいは8人ローテーションにするなどと言うつもりはない。選手たちに交代をさせ、定期的に休ませながら、切れ味を維持できるようにしなければならない」

シャーザーの今後の計画は?

 シャーザーを数ヵ月間ビーチでリラックスさせるのは至難の業だ。非常に激しい競争心を持つシャーザーは、この件について賢明な判断を下すだろう。しかし、シャーザーはただ待っているのではなく、試合に出て勝つためにここにいるのだ。 「彼について私たちが知っていることの一つは、彼がルーティンにとてもこだわりがあるということだ。彼がここに来たら、その点についてじっくり話し合うつもりだ」

 これは重要な手がかりであり、昨シーズン終盤のシャーザーについて耳にした話とも一致している。ブルージェイズは最終的に、どの先発投手を(ゴースマンのように)厳しいスケジュールで起用し、どの先発投手をもう少し柔軟に起用するかを決める必要がある。シャーザーが頻繁に起用されるとは期待できない。もしシャーザーがローテーションに残るのであれば、安定したレギュラーのポジションを確保する必要があるように思う。

ブルージェイズは他の先発投手をどう管理するのだろうか?

 その一部は自然に起こるだろう。ビーバーは開幕までに間に合わないだろうし、シュナイダー監督はすでにイェサベージの負担を「戦略的に」調整すると述べている。22歳の天才イェサベージは2025年のシーズンでブレイクしたスターだが、ブルージェイズは32回の先発登板と200イニングの投球を無理やり押し付けるつもりはない。

 しかし、ワールドシリーズ出場候補チームが実際にワールドシリーズ出場候補らしく振る舞うと、こうなる。ドジャースが簡単に引き合いに出せる。毎年「やりすぎ」とも思えるほどの投手を揃えながら、最終的には全てうまくいくのだ。

 ここでの現実は、下位チームでは3番手や4番手となる投手が、スイングマンの役割に降格されたり、外から見ているだけになったりする可能性があるということだ。 「みんなを幸せにできたらいいのに。彼らのプレーとパフォーマンスがそれを決定づけていると思う。みんな大人だ。自分たちがどこにいるのか理解してくれている」と、シュナイダー監督は語る。

ラウアーはどうなるか?

 ラウアーは既に先発への意欲をはっきりと表明している。ラウアーは昨季、価値ある15度の先発をこなした後にローテから外され、ロングリリーフに回り、良きチームメートであり続けてきた。しかし、ブルージェイズはこの左腕と今後もこの件について話し合いを続けていく必要があるだろう。 「実際、みんな同じだ。全員が同じ目標を念頭に置いている。誰にでもチャンスはある。私たちは常に、誰がベスト5なのかということに集中している。後ろを振り返って死者を数え始めたら、大変なことになる」

 それはシャーザーにも当てはまると監督は付け加えた。キャンプ後半に先発投手が大量に投入される余裕のないチームから適切なオファーがあれば、トレードも含め、あらゆる選択肢が検討される。

 最高の5人が勝ち取りますように。

2026.2.27 11:20 Friday

レジェンド右腕シャーザー ブルージェイズと再契約に合意か

 25日(日本時間26日)、レジェンド右腕マックス・シャーザーがブルージェイズとの再契約に合意した。MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者が報じている。スポーツネットのシャイ・ダビディ記者によれば、基本給は300万ドル(約4億6000万円)で、1000万ドル(約15億6000万円)の出来高が付く。球団は契約を正式発表していない。

 シャーザーの経歴は全てを物語っている。右腕は球史において最高の投手の一人であり、これまで3度のサイ・ヤング賞、8度のオールスター選出を誇り、通算防御率3.22、ERA+(球場やシーズンの違いを考慮した、リーグ平均に対する防御率の指数)131を記録している。2度の世界一に貢献し、通算3489三振は歴代11位に入る。

 もちろん、将来の殿堂入り選手とはいえ、寄る年波の影響を受けている。今や41歳となり、過去2年間のシャーザーは複数のケガと戦い、レギュラーシーズンでは合計26先発にとどまっている。1年契約でブルージェイズに加わった昨季は、85イニングでキャリアワーストの防御率5.19に終わった。

 しかし、苦しいレギュラーシーズンを送ったにもかかわらず、シャーザーはブルージェイズのポストシーズンでの躍進に貢献した。マリナーズとのリーグ優勝決定シリーズでは、1勝2敗と不利な状況で迎えた第4戦に先発。シャーザーは5回2/3を2失点に抑え、大きな勝利を挙げた。

 ワールドシリーズに進出し、この恐ろしく競争心旺盛な右腕は、引退の予定がないことを明かした。シャーザーはシーズン中、右親指のケガに悩まされ、実力を十分に発揮できなかった。 「優勝を狙えるチームの先発をやれる限り、現役を続行したい。僕の身体が健康ならば、プレーを続けたい。この親指のケガを乗り越えて以来、まだこのレベルで投げられるという確信が、本当に強烈に湧いてきたんだ」

 シャーザーはドジャース相手のワールドシリーズでも堅実な投球を見せ、第7戦では4回1/3を1失点に抑えた。もしブルージェイズがその試合に勝利していれば、シャーザーは引退に対する考えを変え、3個目のリングを指にはめて表舞台を去っていたかもしれない。しかし、真相は分かることはない。ブルージェイズは第7戦で悲痛な敗戦を喫し、シャーザーにとって物語のような結末を迎えるチャンスを奪ってしまった。そして、シャーザーに19年目のシーズンに復帰する新たな理由を与えた。

2026.2.26 15:32 Thursday

ジャイアンツのベイダー 今春初アーチがフードトラックに直撃

 ハリソン・ベイダーはすでにジャイアンツで活躍している。

 アリゾナ州フェニックスのアメリカンファミリーフィールズでアサイーボウルを販売するフードトラック「カクタス・ボウルズ」の経営者モニカ・ゴッドフリーさんに聞いてみれば良い。

 25日(日本時間26日)、ジャイアンツがブルワーズに13対12で敗れた試合の四回のことだった。ゴッドフリーさんが客に注文された品を届けていたとき、ベイダーが放った打球初速113.8マイル(約183キロ)の3ランが、レフト後方にあったトラックの上部に着弾した。

「突然『あーーー』という声が聞こえた。みんなが身をかがめていたから、こっちに向かってくると分かった。見たら突然、ドカン!と」と、ゴッドフリーさんは言った。

 ベイダーの飛距離408フィート(124メートル)の一発は、先月2年契約でジャイアンツに加入してから初めての本塁打だった。そのあまりの強烈な打撃で、トレーラーの前面に残った跡の継ぎ目まで見えるほどだった。

「これはかなりいい出来だ、嘘はつかないよ」と、ベイダーは振り返る。「あれはすごい打撃だった」と、2打数1安打で今春初の本塁打も打った一塁手のブライス・エルドリッジも語った。

 ゴッドフリーさんは、当初は球場の別の場所でアサイースタンドを構えていたが、この日に初めてレフト側へ移動するよう指示されたと語った。彼女は大の野球ファンなので、レフト線にホームランが打たれたら狙われるだろうと分かっていたのだ。 「ここは最高の場所。でも、いずれにせよ、この凹みは永遠に残るだろうね」と、ゴッドフリーさん。

「ただの面白い出来事だけど、いい話だと思う」とベイダーは言う。ベイダーがカクタス・ボウルズに行き、ゴッドフリーさんと会って凹みにサインしたとき、話はさらに面白くなった。ベイダーはサインの下に「ごめんなさい」と書いた。

2026.2.26 13:00 Thursday

「大谷、山本と対戦したい」 チャイニーズ・タイペイ出身の19歳リンが初のキャンプに臨む

 チャイニーズ・タイペイで育った林維恩(リン・ウェイエン)は、野球についてほとんど何も知らなかった。実際、小学校で初めてチームのトライアウトを受けたとき、自分に必要なグラブがどれか理解するのに少し時間がかかった。 「右利き用のグラブしか持っていなかったので、左手でキャッチボールしていた。左手でボールをキャッチして、グラブを外して左手でまた投げていた」

 トライアウトが行われていた球場にいたコーチたちは、リンの奇妙な行動に気づき、左利き用のグローブを買うように勧めた。それからというもの、リンはすぐに飛躍を遂げた。

 リンは故郷で瞬く間にエリート投手へと成長した。平鎮高校2年生になる頃には、才能溢れる10代の左腕投手を一目見ようとスカウトたちが飛び交っていた。2023年には、WBSCのU-18野球ワールドカップにチャイニーズ・タイペイ代表として出場し、チームの銀メダル獲得に大きく貢献した。1年後の2024年6月、アスレチックスは113万ドルの契約金でリンと契約した。

 その投資は有効に活用されたと言えるだろう。2025年にプロデビューを果たしたリンは、1Aストックトンと1A+ランシングの両階級で相手打線を圧倒し、わずか24試合で2Aミッドランドに昇格した。そして、ミッドランド・ロックハウンズのプレーオフ進出に貢献し、シーズンを締めくくった。3つのリーグを合わせたリンは、19歳ながら26試合(先発13試合)で防御率3.72、87イニングを投げ、117三振、22四球を記録した。

「彼はストライクを投げる。彼は良い球種を持っている。腕も柔らかく、体格もいい。ストライクとゾーンコントロールは本当に素晴らしい。彼は競争が大好きな、楽しい子だ。プロ1年目であの年齢でこれだけの活躍を見せてくれたのは、見ていて楽しかった。彼がまだ19歳だということを改めて思い出さなければならなかった」と、アスレチックスの選手育成担当ディレクターであるエド・スプラーグは語る。

 リンは19歳とは思えない投球を見せた。直球、カットボール、スイーパー、ナックルカーブを含む5球種を巧みに操り、全ての球種をコントロールした。

 その中でも、リンの最も際立った球種は、バルカン・チェンジアップかもしれない。

「バルカン・チェンジアップ」とは?近年人気が高まっている縦型のチェンジアップで、従来のチェンジアップよりも落ちる変化が鋭いのが特徴だ。

 昨年5月、それまで投げていたチェンジアップの効力が失われ始めたことに気づいたリンは、YouTubeの動画から独学でバルカン・チェンジアップの握りを習得しようとした。 「初めて見たビデオは、トレバー・バウアーがクリーブランドでプレーしていた頃のものだ。スローモーションのビデオで、彼がチェンジアップを投げる時の握り方を見つけた。そこから学んだ。その後、タリック・スクーバルとジョナ・トンのチェンジアップのビデオを見て、学んだ」

 改良されたチェンジアップを手に入れたリンは、1A+でそれを使い始め、大きな成功を収めた。2Aでの2度の先発でもそれを使い続け、より高いレベルで求められるものを体感した。 「あそこの打者は全然違う。2Aの打者はもっと忍耐強い。自分の強みを理解していて、自分の球種をしっかり見極める。2Aには優秀な有望株がたくさんいるので、次のレベルに向けて、できるだけ多くの選手を見たいと思っている」

 昨季、MLBパイプラインの球団有望株ランキングでアスレチックス19位に入ったリンは、シーズン開幕を前に、初めてのMLBキャンプでできる限りのことを吸収しようと試みている。ルイス・セベリーノやジェフリー・スプリングスといったベテラン投手やアスレチックスの投手コーチ、スコット・エマーソンからアドバイスをもらっている。 「初日はルイス・セベリーノとジェフリー・スプリングスと話した。彼らは、二塁走者から自分の手、つまりグリップをいかに隠すかについて話していた。これは重要なんだ。走者はグリップを見て、どんな球が来るか見分けられるからだ」

 来週、リンはキャンプを離れ、ワールドベースボールクラシックに出場するチャイニーズ・タイペイ代表に加わり、同じアスレチックスの有望株である陳仲澳荘(28位)と沙子塵(29位)とともに代表として出場する。

 グループステージは容易ではないだろう。チャイニーズ・タイペイはオーストラリア、チェコ、韓国、そして日本と同じプールに入っているからだ。つまり、リンは日本のスター選手、大谷翔平と山本由伸と対戦する可能性がある。この二人はリンのお気に入りの選手だ。 「大谷と対戦したいね。そして山本とも対戦したい。試合後には山本にカーブの投げ方を聞いてみたい。彼のカーブは本当にいいから。それから二人にジャージにサインをお願いしたい」と、リンは笑顔で語った。

2026.2.26 12:36 Thursday

ツインズの右腕ブラッドリーがメキシコ代表を辞退 ワールドベースボールクラシック

 ツインズの先発右腕タジ・ブラッドリーは、ワールドベースボールクラシック(WBC)への出場を辞退し、レギュラーシーズンに向けた準備に集中することを選択した。ブラッドリーはメキシコ代表に選出されていた。

「彼は私に近づいてきて、キャンプに残ってチームにいたいと言った。私はただ彼の話に耳を傾けた。私たちも彼のプレーを約束し、彼もプレーすることを約束していたので。そして、彼の意思表示を許した。そして、一番大きかったのは、彼がこのキャンプを最優先すべきだと感じていたことだと思う。彼は、新しい監督、ある程度の新しいスタッフ、そして(ビクター・)カラティーニという新しい捕手の存在を念頭に置き、春季キャンプ中のトレーニング量を最も有効に活用するには、私たちのキャンプに参加するのが一番だと考えていた。ですから、私たちは彼の決断を支持した」と、デレク・シェルトン監督は語った。

 ツインズは昨夏のトレードデッドラインで、救援右腕グリフィン・ジャックスの対価としてレイズからブラッドリーを獲得した。ブラッドリーはわずか2年前、球界最高の投手有望株の一人と評価され、ツインズはそのクオリティを取り戻せると信じていたらだ。トレード後、ブラッドリーは不安定な投球(6先発で防御率6.61)を見せたが、最後の登板となったレンジャーズ戦の好投でシーズンを締めくくり、スプリングトレーニング初戦でも好調を示した。

 ツインズが下馬評を覆してポストシーズンに進出するには、先発ローテーションがチームを牽引するほかない。ブラッドリーは3、4番手として開幕するだろう。

 ツインズは3人の先発投手をワールドベースボールクラシックに送り出す予定だったが、今や誰も出場しない状態に変わった。パブロ・ロペスは右肘の炎症でトミー・ジョン手術を受け、ジョー・ライアンも腰の炎症から回復を目指しており、出場が危ぶまれている。

2026.2.26 11:33 Thursday

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