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22歳カミネロが本塁打ダービーで準優勝 本塁打キャッチの珍事も

 レイズの三塁手ジュニア・カミネロは、14日(日本時間15日)にトゥルーイスト・パークで行われたTモバイル・ホームラン・ダービーの決勝ラウンドで、自分からホームランを「奪った」少年について尋ねられると笑みがこぼれた。「こういうことは起こるものだ。彼も楽しんでいた。自分が楽しいと思ったことをやっていて、それでよかったんだ」とカミネロは通訳を介して語った。

 22歳のカミネロは、ホームランダービーの史上最年少優勝をかけて戦っていた。ファーストラウンドでは3分間とボーナスタイムの間に21本塁打を放って、余裕を持って準決勝ラウンドに進出。準決勝ラウンドではわずか57秒で8本塁打を放ち、あっさりと決勝ラウンド進出を決めた。

 そして、決勝の舞台で相見えたのは、今季38本塁打を放っているカル・ローリー(マリナーズ)だった。先攻のローリーは18本のアーチをかけ、いよいよ後攻のカミネロが登場。ここで珍事が起きた。

 カミネロは最初の8スイングで5本塁打を量産し、ローリーを順調に追撃。しかし、9スイング目の弾丸ライナーの打球がレフトフェンスの低い部分を目掛けて飛ぶと、なんとボールボーイとして外野に入っていた少年がこれをキャッチしてしまった。打球は完全にフェンスを越えており、審判はすぐにこれをホームランとしてカウントすると明言した。カミネロにとっても、そして思わぬファインプレーをしてしまった少年にとっても、このホームランキャッチは面白い余談となった。

 結局、カミネロは序盤の好調を維持できず、18対15でローリーに敗北。史上最年少での優勝は成し遂げられなかった。

 一方で、100を超える本塁打が飛び交ったこの日、唯一守備でハイライトを見せた少年は、早くも身元が判明。ブレーブスで公式スコアラーを務める父を持つ、17歳のサム・ムスターラーさんがその人だった。ムスターラーさんは「フェンスのどこに自分がいたのか、よく分かっていなかったんです。フェンスが少し高かったと思っていました。それで、手を伸ばして掴んだんです」と、「ジ・アスレチック」の取材に答えている。

 実はホームランダービーでのホームランキャッチは、1985年にも前例がある。殿堂入り選手ライン・サンドバーグが放った本塁打を、高校を卒業したばかりの青年が見事にホームランキャッチしてしまった。その時は今回とは異なり、サンドバーグの本塁打数は1本減る結果になってしまったという。

2025.7.15 14:27 Tuesday

マチャドとタティスJr.は弱小球団パドレスをどう変えたのか

 14日(日本時間15日)、パドレスのスターコンビであるマニー・マチャドとフェルナンド・タティスJr.がオールスターの公式会見に登場。かつては弱小球団だったパドレスは、今や2年連続でオールスターに5人の選手を送り込む強豪に成長した。その中心には、2019年にFAで加入したマチャド、そして同年にデビューを飾ったタティスJr.がいる。パドレスという球団の歴史を塗り替えた2人が、その歴史の転換点を回想した。

 2019年のスプリングトレーニング、1か月前にパドレスに加入したばかりのマニー・マチャドは、ベテラン選手たちを率いてAJ・プレラーGMのオフィスを訪れた。スプリングトレーニングは終盤を迎え、当時20歳だったフェルナンド・タティスJr.という有望株が、開幕ロースターの当落線上にいた。

 当時は、有望株がいくらスプリングトレーニングで結果を残しても、FA権の取得を遅らせるために開幕ロースターに入れないことが主流だった。しかし、マチャドは「我々は勝ちたいんだろう?この男をロースターに入れないといけない」とプレラーGMに訴えた。

 1週間後、マチャドとタティスJr.は同じ日、2019年3月28日にパドレスのユニフォームに袖を通し、開幕戦を戦った。様々な意味で、その日は球団の歴史における転換点となった。マチャドとタティスJr.の時代が到来し、それまで負け犬球団だったパドレスは、生まれ変わった。5年間で3回のポストシーズン進出を果たし、ダウンタウンに位置する本拠地ペトコ・パークは、今や毎晩のように満員になる。勝率.537を記録した2020-24年の5シーズンは、球団の歴史で最高勝率のスパンだった。

 タティスJr.は「私が昇格する前は、みんなチームよりも将来有望な選手に注目していた。年間90試合も負けていた。もちろん、2019年は最高の年ではなかった。でも、その後は良い野球ができるようになったんだ。(チームに対する)期待が変わったんだ。本当に嬉しいよ。それが僕たちの望みだった」と語った。

 それほど遠くない昔、パドレスから複数のオールスター選手が選出されれば、それは驚きだった。今年は2年連続で5人が選出され、その中にはパドレスから3度目のオールスター選出を果たしたマチャドとタティスも含まれる。(パドレスはオールスター・ゲームにリリーフ投手3人を送り込んだ初のチームでもあり、ロバート・スアレス、ジェイソン・アダム、エイドリアン・モレホンが選出された。)

 これは、タティスJr.が語るように「期待が変わった」証拠でもある。こうした期待とともに、マチャド/タティスJr.時代を決定づける疑問が浮かび上がる。彼らは球団の転換を、パドレス史上初のワールドシリーズ制覇という輝かしい偉業で飾ることができるのか?

 「まさに夢見ていたことだ。(故オーナーの)ピーター(・サイドラー氏)の遺産だ。目が覚めるたびに、そのことを考えている」とタティスJr.は語る。マチャドも「それが、我々がプレーする理由だ」と口を揃える。

 「世界一を目指す」というのはメジャーリーガーにとっては当然の発言かもしれない。しかし、パドレスはマチャドが加入するまでの数十年間、どれほどその言葉を真剣に言ってきただろうか?

 現在、パドレスの監督を務めるマイク・シルトは、マチャドが加入した2019年はカージナルスの監督だった。当時のパドレスを「チームが勝利に全力を注いでいるという印象は受けなかった。リーグ内のチームの一つという感じだったんだ」と回想する。しかし、「だが、マニーと契約し、タティが台頭して大活躍すれば・・・。その投資とトレードは、リーグの人々にパドレスがいかに本気かを伝えたんだ」と、パドレスの目の色が変わった瞬間を感じ取っていた。

 パドレスは本気だった。タティスJr.は、2020年のトレードデッドラインにプレラーGMが26人の選手を巻き込んだ6つのトレードを行ったことで、その真意を実感し始めたと語った。「2019年は、まだ自分たちの能力を模索している段階だった。でも2020年になって、AJがとんでもないトレードをし始めたんだ。まるで・・・『これは本気だ』って感じだった。期待が変わったんだ」。パドレスはその年にプレーオフに進出し、その後2022年と2024年にも再びプレーオフに進出した。

 その結果として、パドレスが2021年と2023年にポストシーズンを逃したとき、それは以前とは比べ物にならないほど受け入れ難いものとなった。監督は解任され、組織改革も行われた。一方、ペトコ・パークは盛り上がりを見せ始めた。パドレスは過去2シーズン連続で観客動員数記録を更新しており、今年もそのペースを維持している。しかし、その成功の要因は球場自体に限ったものではない。

 「ペトコは美しいし、居心地の良い場所だ。でも、毎日そこで売られているのは商品だ。(ファンは)私たちを受け入れてくれる。そして私たちもファンを受け入れてくれる」とマチャド。「見ていて本当にやりがいを感じる。サンディエゴにはまさにふさわしい結果だね」とタティスJr.も感慨深く語った。

2025.7.15 14:03 Tuesday

ナ・リーグのオールスター先発投手・スキーンズが意気込みを語る

 14日(日本時間15日)、パイレーツのポール・スキーンズがオールスター・ゲームの公式会見に出席。15日(同16日午前9時開始予定)の一戦では、2年連続でナ・リーグの先発投手を務める。2年目の若手ながら、既に球界の顔に成長しつつあるスキーンズは、球宴でどのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。本人が意気込みを語った。

 「本当に光栄です。ドック(ナ・リーグのデーブ・ロバーツ監督)に感謝します。オールスターゲームは昨年、幸運にも出場することができました。オールスターゲームの先発を断るなんて考えられません。このステージに立ち、長年見てきた素晴らしい選手たちと一緒にプレーできることは、本当に光栄です。彼らと同じフィールドでプレーできることは、最高の経験です。また戻ってこられて嬉しいです」。

 パイレーツの投手が2年連続でオールスター・ゲームの先発を務めるのは史上初の快挙だ。そして、この栄誉はまさにスキーンズにふさわしい。スキーンズは防御率2.01でナ・リーグの先発投手の中でトップを走っている。さらに、投球回(121)、三振(131)、先発登板数(20)、クオリティスタート(12)でも上位6位に入って前半戦をターン。ナ・リーグの新人王に輝き、規定投球回に未達ながらサイ・ヤング賞のファイナリストにノミネートされた昨季と同様、圧倒的な活躍を見せている。

 スキーンズを先発に抜擢したロバーツ監督は「来年も先発しても驚かない」と語った。スキーンズはまだキャリアが浅いにもかかわらず、球界最高の投手として認識されつつある。このまま好投を続ければ、今季のサイ・ヤング賞の最有力候補になることだろう。

 もしスキーンズの足を引っ張る可能性があるとすれば、それは4勝7敗という勝敗だ。スキーンズは開幕前、パイレーツの再建脱出を期待していたが、今のところそれは実現していない。パイレーツは波乱のシーズンを送っており、5月8日にデレク・シェルトン監督を更迭。チームとして貧打に苦しんでおり、スキーンズは5月以降は14試合で防御率1.84と好投しながらも、勝ち星はわずか1にとどまっている。

 チームとしては苦しいシーズンを送っているが、スキーンズは前向きな姿勢を崩していない。「あらゆる面で学びの多い経験だった。今は借金が何個あったとしても、ただ負け越しの1シーズン、失敗の1シーズンだと捉えるようにしている」とコメントした。

2025.7.15 12:26 Tuesday

ドラフト1日目 全体1位のナショナルズは17歳の遊撃手ウィリッツを指名

 ドラフトの前には「モック・ドラフト」という指名予想が行われるのが恒例だが、予想通りの結果にならないのがドラフトの楽しさでもある。

 今年のドラフトはスティルウォーター高のイーサン・ホリデイ遊撃手やルイジアナ州立大のケイド・アンダーソン投手がトップ有望株として注目され、MLB.comの最終モックではアンダーソンの全体1位指名が予想されていた。

 しかし、ふたを開けてみると、アンダーソンの名前が呼ばれるのは全体3位、ホリデイは全体4位まで待たなければならなかった。

 全体1位指名権を持っていたナショナルズが指名したのは、フォート・カッブ=ブロクストン高のイーライ・ウィリッツ遊撃手。17歳216日での全体1位指名は史上3番目の若さとなった。父のレジー・ウィリッツはエンゼルスでプレーした元メジャーリーガーであり、ナショナルズは野球IQの高さや人間性も含め、イーライを「今回のドラフトにおける最高の打者であり、最高の野手である」と評価した。

 全体2位のエンゼルスはカリフォルニア大サンタバーバラ校のタイラー・ブレムナー投手を指名。MLBパイプラインのドラフト有望株ランキングでは18位の選手であり、「サプライズ指名」と言っていいだろう。近年のエンゼルスは即戦力の大学生を上位指名する傾向があり、最速98マイルのファストボールにチェンジアップ、スライダーを併せ持つブレムナーも早い段階でメジャーに上がってくるかもしれない。

 そして、全体3位のマリナーズがアンダーソン、全体4位のロッキーズがホリデイを指名。強力投手陣を誇り、投手育成にも定評があるマリナーズにアンダーソンが加わるのは楽しみだ。また、ホリデイは父のマット・ホリデイがかつてプレーしたロッキーズでプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせることになった。

 全体5位のカージナルスはテネシー大のリアム・ドイル投手、全体6位のパイレーツはコロナ高のセス・ヘルナンデス投手を指名。ヘルナンデスは高校生右腕として史上初の全体1位指名の可能性も取り沙汰されていたが、最終的には全体6位に落ち着いた。

 全体7~10位は遊撃手の指名が続き、マーリンズは全体7位でオレゴン州立大のアイバ・アーケット遊撃手、ブルージェイズは全体8位でパービス高のジョジョ・パーカー遊撃手、レッズは全体9位でヘウィット=トラスビル高のスティール・ホール遊撃手、ホワイトソックスは全体10位でコロナ高のビリー・カールソン遊撃手を指名。これにより、全体11位のアスレチックスはMLBパイプラインのドラフト有望株ランキングで4位の高評価を受けていたフロリダ州立大のジェイミー・アーノルド投手を指名できるという幸運に恵まれた。

 その後、全体27位のガーディアンズまで1巡目指名が続き、全体28位ではボビー・ウィットJr.のMVP投票ランクインにより「有望株昇格インセンティブ」の追加指名権を得たロイヤルズがウェズリアン・クリスチャン・アカデミーのジョシュ・ハモンド三塁手を指名。FA移籍の補償指名権(全体29~32位)、戦力均衡ラウンドA(全体33~43位)と続き、全体44位から2巡目指名に突入した。

 ちなみに、メッツ、ヤンキース、ドジャースの3球団は、ぜいたく税の2番目の基準額を超過したことで「最上位の指名権が10ランクダウンする」というペナルティを受けており、それぞれ持っていた全体28・29・30位の指名権が全体38・39・40位に変更。戦力均衡ラウンドAの中に組み込まれることになった。

 なお、今年からドラフトは2日間で行われることになり、1日目は3巡目直後のFA補償指名権まで、総勢105人の選手が指名を受ける。

2025.7.14 10:45 Monday

カージナルスのラーズ・ヌートバーが今季初の負傷者リスト入り

 13日(日本時間14日)、カージナルスはラーズ・ヌートバーを10日間の負傷者リスト(IL)に登録したことを発表した。ヌートバーは数日前から左肋骨付近に違和感を抱えており、直近3試合のうち2試合で途中交代。IL入りの理由は「左肋軟骨の捻挫」と発表されており、肋骨と胸骨をつなぐ軟骨を痛めてしまったようだ。

 27歳のヌートバーはメジャー5年目の今季、ここまで88試合に出場して打率.227、12本塁打、37打点、4盗塁、出塁率.332、OPS.713を記録。開幕から健康を維持してプレーしていた一方で、打撃の調子がなかなか上がらず、OPSは自己ワーストの数字まで落ち込んでいた。開幕当初は1番打者として起用されていたが、6月中旬に1番を外され、5~7番を打つケースが増加。6月は打率.169、7月も打率.219と不振が長期化していた。

 カージナルスの球団公式サイトは、ヌートバーの復帰予定時期を「7月下旬」としており、ヌートバーの離脱は長期化しない見込み。現時点では最短の10日間で復帰できる可能性もあるとみられているようだ。ヌートバー不在の間、複数の選手が左翼のポジションに入ることが予想されており、オールスター二塁手のブレンダン・ドノバンが左翼の守備に就くケースも増えそうだ。

2025.7.14 09:51 Monday

ドジャースがジャイアンツ3連戦に勝ち越し 山本由伸7回無失点の快投

【ジャイアンツ2-5ドジャース】サンフランシスコ/オラクル・パーク、7月13日(日本時間14日)

 前日の試合で8年ぶりの7連敗をようやくストップしたドジャース。同地区ライバルのジャイアンツとの3連戦の勝ち越しがかかった前半戦の最終戦は、山本由伸が7回3安打無失点、7三振という見事なピッチングを見せ、チームを勝利に導いた。大谷翔平も3打数1安打2四球の3出塁で勝利に貢献。ドジャースはリーグ最高勝率で前半戦を終えた。

 前回登板でまさかの一回途中ノックアウトを喫した山本だが、オールスター・ゲームの登板を辞退して臨んだ前半戦の最終戦で輝きを取り戻した。複数の走者を出したイニングは1度もなく、7回91球を投げて3安打、7三振、2四球、無失点の快投。7イニングを無失点に抑えたのは今季3度目で、シーズン通算の防御率2.59はリーグ5位となった。

 ドジャースは四回に大谷の四球からチャンスを広げ、フレディ・フリーマンのタイムリー二塁打で先制。五回にはミゲル・ロハスが5号ソロを放ち、山本に2点の援護をプレゼントした。ところが、九回にクローザーのタナー・スコットがルイス・マトスに5号2ランを被弾。試合は振り出しに戻り、延長戦に突入した。

 十回は両軍とも無得点に終わり、試合は十一回へ。ドジャースは先頭の大谷が申告敬遠で歩かされたあと、2死一、二塁となったが、フリーマン、テオスカー・ヘルナンデス、アンディ・パヘスに3連続タイムリーが飛び出し、5-2とリードを奪った。十回途中から登板していた5番手のベン・カスパリアスが十一回のジャイアンツの攻撃を三者凡退に抑えて試合終了。重要な同地区対決3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終えた。

 大谷は「1番・DH」で3打数1安打2四球、2得点。打率.276、32本塁打、60打点、12盗塁、91得点、出塁率.382、OPS.987で前半戦を終了した。

2025.7.14 09:05 Monday

マーリンズ・スタワーズが古巣相手に3本塁打含む5安打6打点の大暴れ

【オリオールズ1-11マーリンズ】ボルティモア/オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ、7月13日(日本時間14日)

 今回の3連戦でマーリンズ移籍後初めて、ボルティモアに戻ってきたカイル・スタワーズ。デビューイヤーの2022年8月25日にはホワイトソックス(当時)の守護神リアム・ヘンドリックスから九回に同点アーチを放つ印象的な活躍を見せたが、今回はマーリンズの一員として、それを上回る強烈な輝きを放った。

 チームが11-1の大勝を収めた前半戦の最終戦。スタワーズは古巣オリオールズを相手に、3本塁打を含む5打数5安打6打点の大暴れを見せたのだ。

 スタワーズが1試合3本塁打を記録するのは初めて。オリオールズ先発の右腕ブランドン・ヤングから二回の第1打席で17号ソロ、三回の第2打席で18号2ラン、五回の第3打席で19号2ランと3打席連続アーチを放った。マーリンズの選手による1試合3本塁打は、これが4度目。2020年のブライアン・アンダーソン以来5年ぶりの快挙となった。

 1試合4本塁打の期待もかかったが、それ以降の打席では本塁打は出ず。しかし、七回の第4打席でライトへのヒット、八回の第5打席ではライトへのタイムリーを放ち、こちらも自身初となる1試合5安打をマークした。

 オリオールズでは有望株として期待されながらも、なかなかブレイクに至らなかったスタワーズ。昨季途中には左腕トレバー・ロジャースとのトレードでマーリンズに放出された。しかし、移籍2年目の今季は、ここまで91試合に出場して打率.293、19本塁打、54打点、OPS.911と素晴らしい活躍を披露。チームの代表として、オールスター・ゲームに初選出された。

 マーリンズはスタワーズの大活躍もあり、11-1で大勝。先発のエウリー・ペレスは7回84球を投げて3安打、6三振、無四球、無失点の快投を見せ、今季3勝目を挙げた。

2025.7.14 08:33 Monday

レッズが今季50勝に到達 フランコーナ監督は史上13人目の通算2000勝

【レッズ4-2ロッキーズ】シンシナティ/グレートアメリカン・ボールパーク、7月13日(日本時間14日)

 レッズはオールスター・ブレイク前の最終戦に4-2で勝利。ロッキーズ3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終え、今季50勝に到達した。そして、この勝利により、テリー・フランコーナ監督は史上13人目の通算2000勝を達成。現役監督ではブルース・ボウチー(レンジャーズ)に次ぐ2人目の快挙となった。

 初回にTJ・フリードルの9号先頭打者アーチで先制したレッズは、逆転を許した直後の三回にオースティン・ヘイズが同点タイムリー。五回に相手のタイムリーエラーで勝ち越しに成功すると、七回にはスペンサー・スティアーのタイムリーで貴重な追加点を奪い、4番手のトニー・サンティヤン、5番手のエミリオ・パガンが2点のリードを守り抜いた。

 レッズ先発のニック・マルティネスは六回途中まで84球を投げて5安打、3三振、1四球、2失点とまずまずのピッチング。フランコーナ監督が通算2000勝のマイルストーンに到達した試合で勝利投手となり、今季7勝目を挙げた。

 フランコーナ監督は通算勝利数で歴代13位にランクイン。上位12人は、将来的なアメリカ野球殿堂入りが確実視されているダスティ・ベイカーとボウチーの2人を除いて全員が殿堂入りを果たしており、フランコーナ監督も殿堂入りの切符を手にしたと言えるだろう。ちなみに、通算2000勝以上の監督のうち、レッズで指揮を執った経験があるのは、スパーキー・アンダーソン、ベイカー、フランコーナの3人だ。

2025.7.14 08:00 Monday

レッドソックスが2018年以来7年ぶりの10連勝 吉田は4打数ノーヒット

【レッドソックス4-1レイズ】ボストン/フェンウェイ・パーク、7月13日(日本時間14日)

 2日(同3日)のレッズ戦に敗れた時点で借金2を抱えていたレッドソックス。しかし、ワールドシリーズ制覇を成し遂げた2018年以来7年ぶりの10連勝を達成し、今季最多の貯金8で前半戦を終えた。吉田正尚は「4番・DH」でスタメン出場し、4打数ノーヒットだった。

 現在の大型連勝は、投打両面で各選手がしっかり役割を果たし、日替わりでヒーローが現れていることが大きい。同地区レイズとの4連戦の最終戦は、先発のブライアン・ベヨが七回途中まで105球を投げて6安打、5三振、無四球、1失点の好投。打線は1-1の同点で迎えた六回にトレバー・ストーリーのタイムリーとセダン・ラファエラの14号2ランで3点を勝ち越し、主導権を握った。

 ナショナルズ3連戦、ロッキーズ3連戦に続き、同地区レイズとの4連戦も見事にスイープ。最高の形で前半戦を終え、オールスター・ブレイクを挟んで18日(同19日)から敵地でのカブス3連戦に臨む。

 なお、レッドソックスの吉田は「4番・DH」でスタメン出場したが、内野ゴロ4つで4打数ノーヒット。八回の第4打席は併殺打に倒れた。2試合連続ノーヒットに終わり、今季4試合に出場して打率.286(14打数4安打)、出塁率.333、OPS.762となっている。

2025.7.14 07:32 Monday

MLBドラフト直前の注目ポイントは 全体1位はアンダーソンかホリデイか

 2025年MLBドラフトがついに13日(日本時間14日)に迫っている。本番に向け、注目ポイントをおさらいしておこう。

 最大の争点は、全体1位指名が誰になるのか。全体1位指名権を持つナショナルズは、大学生左腕ケイド・アンダーソンか高校生内野手イーサン・ホリデイの二択に絞ったと考えられている。ナショナルズの後に指名権を持つ球団は、よりリスクが低く、昇格時期も近いであろうアンダーソンが指名されると予想しているようだ。可能性としては、アンダーソンが50~60%、ホリデイが40%と見られる。

 ナショナルズは元々、ハイリスクとされる高校生の指名を躊躇しない傾向にあった。そのため、高校生のホリデイやセス・ヘルナンデスの全体1位指名の可能性が取り沙汰されていたが、ドラフト直前になって今季のカレッジで大活躍したアンダーソンが急浮上。さらに長年チームを率いてきたマイク・リゾーGMが電撃解任されたことで、ナショナルズの方向性を予想するのは非常に難しくなっている。

 そして、ナショナルズの決断に左右されそうなのが、全体2位指名権を持つエンゼルス、全体3位指名権を持つマリナーズだ。両者は共にアンダーソンを第1候補と考えているようで、仮にアンダーソンが全体1位指名された場合、他の選択肢を取らざるを得なくなる。その場合、エンゼルスは大学生左腕のリアム・ドイル、マリナーズは高校生右腕で大きな才能を秘めるヘルナンデスを選ぶかもしれない。

 予想が難しいドラフトにおいて、既定路線と言えそうなのがイーサン・ホリデイがスリップした場合、ロッキーズが彼を指名するシナリオだ。イーサンの父マット・ホリデイもロッキーズでプレーした経験がある。仮にホリデイが全体1位指名を受けた場合、ロッキーズは大学生左腕(アンダーソン、ドイル、ジェイミー・アーノルドのいずれか)か、大学生No. 1内野手のアイバ・アーケットの指名が予想される。

 加えて、上位のラウンドでワイルドカードとなりそうなのが、イーライ・ウィリッツだ。複数の球団の情報筋によれば、ウィリッツはトップ指名かトップに近い順位で指名されるため、比較的安い契約金のオファーを受け入れる用意があるとのこと。ウィリッツはパワーではホリデイに劣るものの、総合力では今ドラフト随一との評価を受けるオールラウンドな高校生ショート。アンダーソン、ホリデイと比べ、才能に遜色はなく、かつ契約金を安く抑えられる(後のラウンドで有望選手を獲得できる)ウィリッツを取る球団が現れれば、ドラフトの様相は一変しそうだ。

2025.7.13 18:58 Sunday

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