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タッカーとビシェットの短期契約はベリンジャーの市場に影響を与えるのか

 フリーエージェント(FA)市場の目玉だったカイル・タッカーが4年2億4000万ドル(約360億円)でドジャースと合意し、ボー・ビシェットも3年1億2600万ドル(約189億円)でメッツと合意したことが明らかになっている。この流れを受け、FA市場に残っている大物、コディ・ベリンジャーもオプトアウト(契約破棄)の権利が付属した短期高額契約を結ぶことになるのだろうか。

 ジ・アスレチックのブレンダン・カティ記者は、タッカーとビシェットの契約がどのような影響を与えるかという点も含め、ベリンジャーをめぐる市場について分析している。カティ記者によると、「年平均3000万ドル(約45億円)を超える7年契約」というベリンジャー陣営の要求は変わっていないようだ。

 各チームの補強が進む中、ヤンキースがベリンジャーと再契約を結ぶ可能性は高いとみられているが、ヤンキースの提示条件は5年1億6000万ドル(約240億円)と言われており、ベリンジャー陣営の希望条件とは大きな乖離がある。ただし、ヤンキースは2年目と3年目のシーズン終了後にオプトアウトの権利を設けるなど、譲歩する姿勢も見せているという。

 タッカーは2年目と3年目のシーズン終了後、ビシェットも1年目と2年目のシーズン終了後にオプトアウトの権利を与えられており、短期間で好成績を残したあと、再びFA市場に出て、長期契約を狙うことが可能になっている。ベリンジャーも希望通りの7年契約が得られないのであれば、オプトアウト付きの短期契約にシフトしていく可能性もゼロではないだろう。ただし、まだ20代のタッカー、ビシェットとは異なり、ベリンジャーはすでに30歳のため、残りのキャリアをカバーするような長期契約を早めに結んでおきたいという思惑も理解できる。

 ベリンジャー獲得を狙っているチームがヤンキースだけではないという点にも注意が必要だ。ジ・アスレチックのウィル・サモン記者によると、ビシェットを獲得したメッツは引き続きベリンジャーに関心を示しているという。また、タッカーやビシェットの争奪戦に加わっていたブルージェイズとフィリーズも打線強化の代替案としてベリンジャー獲得に乗り出す可能性がある。

 ヤンキースが今オフの最重要事項に掲げているベリンジャーとの再契約は実現するのか。どれくらいの契約規模になるのかという点も含め、今後の動向が注目される。

2026.1.19 11:30 Monday

レンジャーズがブルペン補強 右腕ジュニスと1年契約で合意

 レンジャーズのブルペン再建が続いている。

 18日(日本時間19日)、MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レンジャーズは右腕ジェイコブ・ジュニスと1年400万ドル(約6億円)の契約を結ぶことで合意に至ったようだ。なお、球団からの正式発表はまだ行われていない。

 昨季ガーディアンズでプレーしたジュニスは今オフ、自身4度目のフリーエージェント(FA)となっていたが、1度も先発しなかったシーズンのあとにFAとなったのは今回が初めてだった。シーズンが進むにつれて、ガーディアンズがジュニスに寄せる信頼は高まっていき、ジュニスは66回2/3を投げて防御率2.97という好成績でチームからの信頼に応えた。2023年シーズン終了時点での通算防御率は4.64に過ぎなかったが、過去2年間は失点阻止の部分で優れた成績を収めており、合計133回2/3を投げて防御率2.83をマークしている。

 ジュニスのベストピッチはスライダーで、投球割合は2024年が45.2%、昨季が44.5%と全投球の半分近くを占めている。昨季、ジュニスのスライダーは被打率.238、空振り率31.4%を記録。グラブ方向への変化量が12.4インチ(約31.5センチ)あり、平均より7.8インチ(約19.8センチ)も大きく、スイーパーのような役割を果たしている。

 昨季、ジュニスの投球レパートリーは大きく変化し、チェンジアップの投球割合は2024年の8.7%から20%まで上昇した。カール・ウィリス投手コーチを中心に、ガーディアンズのスタッフ陣がジュニスにチェンジアップを多く投げさせるという戦略は、最終的に正しかったことが証明された。33歳のジュニスはチェンジアップで終わった60打数で15個の三振を奪い、打たれた長打はわずか3本、本塁打は1本も許さなかった。

 一方、速球系のボールはあまりいい結果ではなかった。シンカーは被打率.353と打ち込まれ、フォーシームも被長打率.625と痛打を浴びた。しかし、スタンドまで運ばれるケースは少なく、どちらの球種も被本塁打は1本だけにとどめた。

 キャリアが進む中で、注目すべきはジュニスの球速が落ちていることだろう。フォーシームの平均球速は2024年の92.5マイル(約149キロ)から91.2マイル(約147キロ)に低下。シンカーも91.9マイル(約148キロ)から91.1マイル(約147キロ)に落ちた。2023年には9イニングあたり10個の三振を奪っていたが、過去2年間は7.1個にとどまっている。

 レンジャーズは2年連続でブルペンのほぼ全面的な再構築を余儀なくされており、今オフはクリス・マーティンと再契約を結んだほか、タイラー・アレクサンダー、アレクシス・ディアス、カーター・バウムラーが加入。そこにジュニスも加わった。しかし、誰が勝ちパターンの継投を担うことになるかはまだわからない。昨季、レンジャーズのブルペンは66度のセーブ機会中37度しか成功しなかったが、チーム全体の救援防御率は3.62とまずまずの数字を残していた。

2026.1.19 10:03 Monday

キム・ハソンが右手中指の腱を断裂 回復に4~5カ月かかる見込み

 キム・ハソンと1年2000万ドル(約30億円)で再契約を結んでから1カ月、ブレーブスは18日(日本時間19日)、韓国人遊撃手が2年連続で負傷者リスト入りしてシーズン開幕を迎える予定であることを発表しなければならなくなった。

 ブレーブスの発表によると、キムは右手中指の腱断裂を修復する手術を受け、回復に4~5カ月を要すると見込まれている。この手術はゲーリー・ラウリー医師によって行われた。

 つまり、ブレーブスは少なくとも5月中旬まで、場合によっては6月中旬まで、正遊撃手のキムを欠いた状態での戦いを強いられることになる。これにより、ユーティリティプレーヤーのマウリシオ・デュボンが正遊撃手としてシーズン開幕を迎える可能性が出てきた。

 キムは先週、韓国滞在中に氷の上で滑って右手中指を負傷したようだ。30歳の遊撃手は昨季、右肩手術の影響でシーズン開幕からの3カ月を欠場。戦列復帰後、腰の炎症で再び負傷者リスト入りした時期もあった。

 昨年9月にウエーバーでレイズからブレーブスへ移籍し、ブレーブスでは24試合に出場してOPS.684を記録。コンディション面の不安があったにもかかわらず、今オフのフリーエージェント(FA)の遊撃手市場は人材不足だったため、キムは市場でトップクラスの遊撃手という位置づけだった。

 キムが再び負傷したため、ブレーブスはキムが2023年の状態に戻れるかどうかを知るために、あと数カ月待たねばならない。2023年、キムはパドレスで17本塁打、OPS.749をマークし、ユーティリティ部門のゴールドグラブ賞も受賞した。

 アストロズから移籍してきたデュボンは、2023年と2025年にユーティリティ部門でゴールドグラブ賞を受賞。内外野すべてのポジションを守れる汎用性が最大の魅力だ。しかし、ブレーブスのウォルト・ワイス監督は以前から「デュボンには正遊撃手を務められるだけの能力がある」と語っており、キムの離脱中はデュボンに正遊撃手を任せる可能性が高そうだ。

2026.1.19 09:20 Monday

ドジャースのムーキー・ベッツが2032年シーズン終了後に現役引退へ

 ドジャースのスター選手、ムーキー・ベッツは現行の契約が満了した時点で現役を引退するつもりのようだ。

 Rokuの『What Drives You with John Cena』に出演した際、ベッツは現行の契約が満了する2032年シーズン限りで引退する意向を明言した。2032年にベッツは40歳になる。

「僕は40歳になる。そのとき、娘は14歳、息子は10歳だ。両親はいつも僕を支えてくれた。僕も子供たちに同じことをしてあげたいんだ」とベッツはジョン・シナに語った。

 ワールドシリーズ制覇を4度(うち3度はドジャース)経験し、レッドソックス時代の2018年にMVPを受賞しているベッツは、ドジャースと12年3億6500万ドル(約547億5000万円)の大型契約を結んでいる。この契約が成立したのは2020年7月。この年、ドジャースはスプリングトレーニング開始前にレッドソックスとの大型トレードを成立させ、スター選手の獲得に成功した。

 ベッツはドジャース移籍後の6年間でOPS.867を記録。オールスターに4度選出され、2020年、2024年、2025年のワールドシリーズ制覇にも大きく貢献した。

「終わりが近づくにつれて、おそらく辛い気持ちになっていくだろう。長い間、野球こそが僕を定義づけてきたものだからね。20年から30年もの間、ロッカールームに入り、飛行機に乗り、たくさんの人々と関係を築いてきた。その経験に代わるものなど、僕には存在しないんだ」とベッツは語る。

 33歳のベッツは、今季がメジャー13年目のシーズンとなる。さらに戦力を強化し、3連覇を目指すドジャースにとって、ベッツは今季も重要な一員であり続けるはずだ。

2026.1.19 08:54 Monday

ブルワーズのエース右腕ペラルタに「非常に多くのチーム」が興味

 アレックス・ブレグマンのカブス移籍からフリーエージェント(FA)市場の「ドミノ倒し」が始まり、ここ数日でカイル・タッカー、ボー・ビシェット、J・T・リアルミュートの契約が次々に決まった。大物野手がFA市場から姿を消す中、トレード市場では昨季のナ・リーグ最多勝投手に注目が集まっている。

 MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者によると、ブルワーズは引き続きエース右腕フレディ・ペラルタのトレードを検討しており、他球団からのオファーを吟味しているようだ。29歳のペラルタは昨季33試合に先発して176回2/3を投げ、17勝6敗、防御率2.70、204三振の好成績をマーク。1年後にFAとなるが、今季の年俸が800万ドル(約12億円)と安価なため、トレード市場で大人気となっている。

 ヘイマン記者は、ペラルタをめぐるトレード市場の状況について「非常に多くのチームが興味を示している」とリポート。その中にはヤンキース、メッツ、ドジャース、ジャイアンツ、ブレーブスなどが含まれているという。

 3年連続でシーズン200三振を達成し、昨季はサイ・ヤング賞投票で5位にランクインするなど、ペラルタはエース級の実力を持つ投手だ。上記5球団の中では、メッツが最もエース補強を必要としており、ジョナ・トン、ブランドン・スプロート、クリスチャン・スコットらメジャーレベルの若手先発投手も豊富なため、ペラルタ獲得の最有力候補に挙げる声もある。

 ペラルタ放出を検討中のブルワーズは今季のポストシーズン進出を諦めているわけではなく、トレードの対価として即戦力の若手投手を求める可能性が高いとみられる。その点では、エメット・シーアン、リバー・ライアン、ジャスティン・ロブレスキー、ギャビン・ストーンら20代の若手投手を豊富に揃えるドジャースも有力候補と言えるかもしれない。

 過去にもジョシュ・ヘイダー、コービン・バーンズ、デビン・ウィリアムスらオールスター級の主力投手を次々に放出し、トレードで得た対価を戦力化してチームの総合力をキープしてきた実績のあるブルワーズ。FAまで残り1年となったペラルタの放出も濃厚だが、トレードの相手としてどのチームを選ぶのか、そして対価として誰を得るのか、今後の動向が注目される。

2026.1.18 11:13 Sunday

大ベテランのバーランダーにオリオールズなど複数球団が興味を示す

 ジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者によると、ジャイアンツからフリーエージェント(FA)となった大ベテランのジャスティン・バーランダーに対して複数のチームが興味を示しているようだ。ローゼンタール記者は具体的なチーム名として、先発ローテーションの強化を目指すオリオールズの名前を挙げている。

 来月43歳の誕生日を迎えるバーランダーはジャイアンツでプレーした昨季、29試合に先発して防御率3.85を記録。開幕8連敗スタートだったものの、尻上がりに調子を上げていき、最終13先発では防御率2.60と年齢を感じさせないパフォーマンスを見せた。一時は限界説も囁かれたが、メジャー21年目のシーズンに向けて、まだ十分にやれることを証明した1年だった。

 オリオールズは今オフ、トレードでシェーン・バズを獲得し、FAのザック・エフリンと再契約。現在のローテーションの顔ぶれは、トレバー・ロジャース、カイル・ブラディッシュ、バズ、エフリン、ディーン・クレーマーとなっている。

 先発ローテーションのさらなる強化を目指し、FA市場ではフランバー・バルデス、トレード市場ではフレディ・ペラルタ(ブルワーズ)らの獲得に興味を示している模様。地区最下位からの再浮上に向けて、エース級の先発投手を必要としており、もしタリック・スクーバル(タイガース)がトレード市場に出てきた場合は、複数のトップ・プロスペクトを犠牲にしてでも獲得に乗り出す可能性がある。

 ローゼンタール記者は「バーランダーはオリオールズにとって、予備の補強プランだろう」と指摘。バルデス、ペラルタ、スクーバルといったエース級の先発投手の獲得が実現しなかった場合、先発投手の層を厚くするために、バーランダー獲得を狙う可能性があるとみられる。

2026.1.18 09:50 Sunday

プレスリーが現役引退を表明 ポストシーズン通算14セーブの右腕

 アストロズ時代に2度オールスターに選出され、歴代5位となるポストシーズン通算14セーブを記録したライアン・プレスリーは17日(日本時間18日)、現役引退を表明し、13年間のキャリアに終止符を打った。

 37歳のプレスリーは2013年にツインズでメジャーデビューし、2018年途中にアストロズへ移籍。このトレードがプレスリーのキャリアを大きく変えることになった。チームの主力リリーバーとなり、2019年、2021年、2022年のワールドシリーズ進出に貢献。2022年、フィリーズと対戦したワールドシリーズでは優勝が決まった瞬間にマウンドに立っていた。

 2020年からクローザーに定着したプレスリーは、アストロズ時代に通算111セーブを挙げ、2019年と2021年にオールスター選出。ポストシーズンでは通算47試合に登板し、防御率2.78、WHIP1.08を記録した。

 2022年のポストシーズンでは、ワールドシリーズ優勝を決めた第6戦も含め、6度のセーブ機会で6セーブを記録。2024年、タイガースとの地区シリーズ第2戦でセーブに失敗するまで、ポストシーズンでの14度のセーブ機会をすべて成功させた。しかし、アストロズでの登板は、ポストシーズンで初めてセーブに失敗したこの試合が最後となった。

 2023年オフにアストロズが5年9500万ドル(約142億5000万円)の大型契約でフリーエージェント(FA)のクローザー、ジョシュ・ヘイダーを獲得した際、プレスリーは4年間務めてきたクローザーの座を追われた。公の場ではクローザーの座を失ったことを冷静に受け止めていたが、これをきっかけにデイナ・ブラウンGMとの関係が悪化。翌2024年オフ、プレスリーはトレード拒否権を破棄し、カブスへ移籍することになった。

 メジャー通算667試合に登板し、防御率3.33、117セーブを記録。アストロズで342試合、ツインズで281試合、カブスで44試合に登板したが、昨季途中にカブスを解雇され、それ以降は無所属の状態が続いていた。

 2012年オフのルール5ドラフトでツインズから指名を受ける前は、レッドソックスのマイナー組織で主に先発投手として5年間プレー。2013~18年はツインズのブルペンの一角を担い、281試合で317イニングを投げて防御率3.75(と1セーブ)を記録したが、2018年7月にブルペン強化を目指していたアストロズへのトレードが決まった。

2026.1.18 09:10 Sunday

レッズ・デラクルーズが球団史上最高額の契約延長オファーを拒否

 エリー・デラクルーズは球界で最も輝かしい若手スターの1人であり、まだ24歳にもかかわらず、すでにかなりの知名度を誇っている。よって、レッズが長期契約を結びたいと考えるのも不思議なことではない。

 昨春、レッズは5ツールを兼ね備えた天才遊撃手に球団史上最高額となる契約延長オファーを提示していた。しかし、デラクルーズはそのオファーを拒否し、年俸調停権の取得が2027年に迫る中、さらに実績を積み上げていくことを選択した。

 ニック・クロール編成本部長は16日(日本時間17日)、MLB.comの取材に対して「2025年のスプリングトレーニング中に契約延長を目指し、オファーを提示しました。そのオファーは球団史上最高額となるはずでした。そのオファーに関して、それ以上の話し合いはしていません」と語った。

 現在、レッズ史上最高額の契約は、ジョーイ・ボットーが2012年に結んだ10年2億2500万ドル(約337億5000万円)だ。

 2024年、デラクルーズは25本塁打&67盗塁を記録し、シーズン20本塁打&60盗塁を達成した史上5人目の選手となった(デラクルーズが最年少)。身長196センチ、体重90キロと大柄ながら抜群の身体能力を誇り、2023年のメジャーデビュー以来、レッズの正遊撃手に定着。球界屈指の強肩を持ち、オールスターに2度選出されている。

 昨季、デラクルーズは攻守両面(特にパワー面)で成績を落としたが、後半戦は左大腿四頭筋の負傷を抱えながらプレーしていたことが明らかになっている。

 ※この記事には、MLB.comのマーク・フェインサンド記者(全国担当)が協力している。

2026.1.18 08:42 Sunday

ビシェットの契約が市場に与える影響は? エキスパートが分析

 ボー・ビシェットがメッツと契約合意したとの驚きのニュースを受け、われわれはMLBインサイダーのマーク・ファインサンド記者にこれが残りのフリーエージェントとトレード市場にどのような影響を与えるか分析するよう依頼した。

ブルージェイズはこれからどこへ向かうのか?もしカイル・タッカー獲得に動いていたなら、ベリンジャーに注目するかもしれない。それともベリンジャーはヤンキースに行くのだろうか?

 ヤンキースとブルージェイズはベリンジャー獲得に最も積極的な2球団と見られるが、メッツもこの外野手の移籍先として可能性を否定できない。ヤンキースは昨季好調だったベリンジャーの復帰を望んでいるが、ヤンキースは5年契約を希望しているのに対し、ベリンジャーは7年契約を希望していると言われている。メッツはブランドン・ニモとジェフ・マクニールをトレードした後も外野の補強を模索しており、過去の例からもわかるように、スティーブ・コーエンオーナーは適切と判断した時に資金を投じるだろう。

 一方、ブルージェイズは近年、外野手の育成に苦戦しており、外野手の補強を望んでいる。ドジャースとの契約前からカイル・タッカーに強い関心を示していたのもそのためだ。ドールトン・バーショは来シーズン終了後にフリーエージェントとなり、ジョージ・スプリンガーもレギュラー外野手として最盛期を過ぎた。そのため、今シーズン終了後も支配下にいる外野手は、デービス・シュナイダー、ネイサン・ルークス、マイルズ・ストロー、ジョーイ・ロパーフィドの4人のみとなり、ベリンジャー獲得争いに加わる可能性が高まっている。

フィリーズはビシェットとの契約に近づいたと報じられており、その後すぐにJT・リアルミュートに転換した。これでフィリーズは終わりなのか、それとも新たな大きな動きが控えているのか。

 フィラデルフィアがビシェット獲得争いに加わったことは、ある意味驚きだった。カイル・シュワーバーとの5年契約が、今冬フィリーズが提示する唯一の9桁規模の契約になると見られていたからだ。リアルミュートが復帰したことで、フィリーズはオフシーズンの重労働を終えたとみられるが、ロースターの微調整を行う可能性はまだ残っている。ビシェットのメッツ移籍は、アレック・ボームを巡るトレードの憶測に終止符を打つことになるだろう。ボームはフリーエージェント前の最後のシーズンをフィリーズの正三塁手として迎えることになる。

これはメッツのターゲットと目されるフランバー・バルデスにとって何を意味するのだろうか。バルデスの市場は今どうなっているのだろうか

 前述の通り、ビシェットとの契約でメッツのオフシーズンの支出が必ずしも終わるわけではない。外野陣と同様に、先発ローテーションも依然として必要不可欠であり、バルデスとザック・ギャレンはフリーエージェント市場に残っている最高の投手だ。メッツのデービッド・スターンズ編成部長とオリオールズのマイク・イライアス編成部長は、ともにヒューストン時代からのバルデスとの繋がりがあるため、オリオールズはバルデスの移籍先として引き続き有力視されている。バルデスは実績のある働き者だが、32歳という年齢を考えると、球団はバルデスが求める長期契約に躊躇するかもしれない。

これはメッツにとって「大きな動き」となるだろうか?それとも、バルデスかベリンジャーの獲得にまだ執着しているのだろうか?それとも、次の大きな動きはトレードになる可能性が高いのだろうか?

 メッツはタッカー獲得を逃した後、ビシェットを急遽獲得したが、これで終わりと考えるのは早計かもしれない。ピート・アロンソをフリーエージェントで失い、ニモとマクニールをトレードで放出したため、ビシェット、マーカス・セミエン、ホルヘ・ポランコを獲得したにもかかわらず、打線は昨年よりも弱体化していると言えるだろう。先発ローテーションの不足も顕著で、たとえ外野や先発ローテーションで「大きな動き」がなかったとしても、今後さらなる動きが見られるのは間違いないだろう。

2026.1.17 14:33 Saturday

タッカー、ビシェットの契約後、市場最大の大物ベリンジャーはどこへ?

 過去24時間でフリーエージェント(FA)市場は大きく変化し、状況次第では今後24時間でさらに変わるかもしれない。メッツが獲得を狙っていたカイル・タッカーはドジャースに移籍し、ボー・ビシェットはメッツに移籍した。そして、コディ・ベリンジャーはニューヨークの両球団にとって依然としてプランBかもしれない。

 メッツには、打てる外野手がもう一人必要だ。ヤンキースには、アーロン・ジャッジをプロテクトしてくれるベリンジャーのような打者が必要だ。

 言い換えれば、メッツはビシェットを遊撃から三塁へコンバートする大胆な賭け(メッツのデービッド・スターンズ編成部長は守備力強化を今オフの課題に掲げていた)に出てもなお、ベリンジャーを必要とするかもしれない。ピート・アロンソとブランドン・ニモの打力を失った今、ベリンジャーの存在はメッツにとって依然として大きな意味を持つ。

 しかし、ヤンキースの状況は変わっていない。ベリンジャーの代理人スコット・ボラス氏が7年契約を求めていると報じられ、ヤンキースは5年以上をオファーするつもりがないという情報もあるにもかかわらず、ヤンキースはベリンジャーをこれまで以上に必要としている。メッツがベリンジャーの獲得に動けば、ヤンキースの考えは変わるかもしれない。もしかしたら、エドウィン・ディアスが既にそうだったように、タッカーがロサンゼルスへ移籍したあと、メッツがビシェットに転換したのと同じくらい早く、ヤンキースの考えは変わるかもしれない。

 タッカーとビシェットがFA市場から去った今、確かなことは、ベリンジャーが最大の大物であるということだけだ。そして少なくとも、メッツとヤンキースがソトをめぐって争ったときのような、加熱した入札合戦が再び起こる可能性はまだ残っている。ヤンキースとメッツの間でも、スターの争奪戦がこのような状況になったことはかつてなかった。

 皮肉なことに、メッツがソト獲得で昨冬ヤンキースにやったのと同じことを、タッカー獲得でメッツにやったのはドジャースだった。ヤンキースはソト獲得に過去最大級のオファーを出し、それで十分だと考えていた。メッツはタッカー獲得に報じられた平均年俸5500万ドル(約87億円)のオファーで他球団を圧倒するだろうと考えていたが、ドジャースが平均年俸6000万ドル(約94億円)のオファーで勝利を収めた。

 ベリンジャーは依然として素晴らしい万能な選手であり、ソトでさえ成し遂げられなかった実績もある。それはMVPだ。最近はあらゆることがロサンゼルスで行われているように見えるが、ベリンジャーがまだドジャースに在籍していた頃(2019年)にMVPを獲得したことは特筆に値する。

 ヤンキースはシーズン終了後から、打者として、野手として、チームメートとして、ベリンジャーをどれほど引き留めたいかを明確にしてきた。ベリンジャーは2025年のヤンキースでジャッジに次ぐ2番目のMVPだった。ベリンジャーは152試合で29本塁打、98打点を記録し、ソトほどではないにせよ、ジャッジをプロテクトした。ヤンキースが呼び戻したいと考えるには十分すぎるほどの貢献だった。

 ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、ベリンジャーがチームにとって「まさにうってつけ」であり、これからもそうなる可能性を秘めていると繰り返し語ってきた。しかし、キャッシュマンはその後にしばしばこうも付け加えてきた。「彼は誰にとっても素晴らしい選手だ」

 繰り返しになるが、キャッシュマンGMはベリンジャーに再びピンストライプのユニフォームを着てほしいと強く願っていることを隠そうとはしていない。そしてタッカーの例がそうだったように、単に欲しいだけではなく、チームに必要な選手が相手ならば、支払う意思のある金額も時には変えなければならない。

 ドジャースは才能豊かな選手を蓄え、資金を投じ続けている。それはドジャースがどれほど才能豊かであろうと、球界のマージンがどんなものか知っているからだ。2024年のプレーオフでは、パドレスにあと1歩まで追い詰められた。2025年のワールドシリーズ第7戦でも、ブルージェイズにあと1歩まで追い詰められた。しかし、結局は勝利した。だからこそ、ドジャースは今もなお勢いを維持している。

 メッツはタッカーを失った後、何か手を打つ必要があった。ビシェットの獲得には成功したものの、昨シーズンの終わり方を考えると、まだ何か手を打つ必要がある。もしかしたら、次の一手はヤンキースにあるのかもしれない。なぜか分かるだろう。彼らにとってプランAとプランBは、依然としてコディ・ベリンジャーだからだ。

2026.1.17 14:06 Saturday

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