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Dバックス5割復帰 スアレスが2試合連続マルチ本塁打で打線を牽引
【ダイヤモンドバックス5-3カージナルス】フェニックス/チェイス・フィールド、7月20日(日本時間21日)
トレード・デッドラインに向け、買い手に回るか売り手に回るかを決めかねているダイヤモンドバックス。引き続きポストシーズン進出を目指すために、選手たちにできることは勝ち続けることだけであり、後半戦最初のカードであるカージナルス3連戦をスイープするという最高の結果を出した。
ダイヤモンドバックスはトレード市場で大きな注目を集めているエウヘニオ・スアレスが2試合連続のマルチ本塁打を記録するなど、カージナルスに5-3で勝利。本拠地での3連戦を見事にスイープし、5割復帰を果たした。
初回、ダイヤモンドバックスはカージナルス先発のマイルズ・マイコラスの立ち上がりを攻め、スアレスの34号3ランなどで一挙4点を先制。1点を返された直後の三回にはスアレスが2打席連発の35号ソロを放ち、5-1とリードを広げた。スアレスの35本塁打はリーグ最多。打点も85まで伸ばし、カル・ローリー(マリナーズ)やアーロン・ジャッジ(ヤンキース)を抜いてメジャートップに浮上している。
その後、五回と九回に1点ずつを返されたが、5-3で勝利し、カージナルス3連戦のスイープを達成。メリル・ケリーは6回97球を投げて3安打、5三振、4四球、2失点と先発の役割を果たし、2番手のアンソニー・ディスクラファニが七回以降の3イニングを1失点に抑えて試合を締めくくった。
2025.7.21 08:26 Monday
レッドソックスが後半戦初勝利 終盤の一発攻勢でカブスに逆転勝ち
【カブス1-6レッドソックス】シカゴ/リグレー・フィールド、7月20日(日本時間21日)
オールスター・ブレイク明けの2試合で1点しか取れず、カブス3連戦の3戦目も六回まで無得点に抑えられていたレッドソックスだが、終盤の一発攻勢で逆転勝ち。6-1で勝利し、3連戦のスイープ負けを回避した。レッドソックスの吉田正尚は「4番・左翼」でスタメン出場したが、3打数ノーヒットに終わり、代打を送られて途中交代。カブスの鈴木誠也も「3番・DH」で3打数ノーヒット1四球に終わった。
レッドソックス先発のギャレット・クローシェは二回1死二塁からイアン・ハップにタイムリーを浴び、先制点を献上。しかし、五回2死満塁のピンチを無失点で切り抜けるなど、毎回のように走者を出しながらもカブスに追加点を与えず、6回100球を投げて8安打、5三振、2四球、1失点と粘りの投球で先発の役割を果たした。
七回、レッドソックスは先頭のトレバー・ストーリーが四球を選んで出塁。次打者ウィルヤー・アブレイユは初球でバントを試みたが、空振りとなった。しかし、次の1球、やや甘く入ってきた94.8マイル(約152.6キロ)のフォーシームをとらえ、右中間への19号逆転2ラン。普段それほど感情を表に出さないアブレイユだが、打球がスタンドインしたのを見届けると、ダグアウトに向かって叫びながら豪快なバットフリップを見せた。
八回には1死一、二塁のチャンスで吉田に打席が回り、左腕ドリュー・ポメランツがマウンドに立っていたため、アレックス・コーラ監督はアレックス・ブレグマンを代打に起用。ここでブレグマンが期待に応えて12号3ランを放ち、5-1とリードを広げた。
2死後、アブレイユが2打席連発となる20号ソロを放ち、さらに1点を追加。後半戦の初戦で10連勝が止まり、カブスに連敗していたレッドソックスだが、終盤の一発攻勢で逆転勝利を収め、後半戦初勝利を挙げるとともに、カブス3連戦のスイープ負けを回避した。
2025.7.21 07:37 Monday
ブルワーズが破竹の9連勝 対ドジャース今季全勝 大谷は33号放つ
【ドジャース7-8ブルワーズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、7月19日(日本時間20日)
ナ・リーグ西地区首位のドジャースは、中地区2位のブルワーズに7-8で競り負け、後半戦は連敗スタートとなった。9連勝中のブルワーズ打線の勢いは止まらず、ドジャース投手陣に13安打・8得点を浴びせる猛攻。ドジャースも大谷翔平(31)のリーグトップに並ぶ33号弾などで粘ったものの、1点差であえなく敗れている。
ブルワーズは三回、ドジャース先発のエメット・シーアンから4点を先制。ドジャースはすぐに大谷の33号2ランなどで追いついたが、ブルワーズは四回にアイザック・コリンズの6号ソロ、六回にケイレブ・ダービンのタイムリーで2点を勝ち越した。
六回、ドジャースは再び大谷のタイムリーで1点差に詰め寄る。しかし、七回に移籍後好調のアンドリュー・ボーンにタイムリー、八回にはジョーイ・オルティズに7号ソロが飛び出し、ブルワーズは8-5と突き放した。それでもドジャースは食い下がり、八回にトミー・エドマンとミゲル・ロハスに2本のソロが飛び出し、1点差まで反撃。しかし、ブルワーズの守護神トレバー・メギルが九回を締めくくり、ブルワーズは8-7で逃げ切った。
中地区2位のブルワーズの勢いが止まらない。オールスター・ブレイク前から続く連勝は9に伸び、さらに今季の対ドジャース戦はここまで5戦全勝。仮に20日(日本時間21日)の3戦目にも勝利すれば、2006年のカージナルス以来初めて、レギュラーシーズンのドジャースと6戦以上戦って全勝したチームとなる。
この試合では、ブルワーズの粘り強さが光った。強力打線を擁するドジャースはブルワーズが得点する度に追撃したが、その度にブルワーズが突き放した。パット・マーフィー監督は「個性が表れるね。キツツキの群れみたいに。試合終了と言われるまで、ずっとつつき続けるんだ」と語る。
先発したエースのフレディ・ペラルタは決して好調ではなかったが、「3回を投げ終えた瞬間、気持ちが楽になった。あと少なくとも2イニング投げ続けることだけに集中した。これまでの試合の展開で打線がしっかりと仕事をこなしてきたことを知っていたので、彼らが私を支えてくれると確信していた」と、粘りの投球を貫いた。ペラルタはその言葉通りに5回を投げ抜き、ハーラートップの12勝目を手繰り寄せた。
今季のブルワーズは、チーム最大のスターだった正ショートのウィリー・アダメスと守護神デビン・ウィリアムズが抜け、25勝28敗と苦しいスタートを切っていた。しかし、今やスター軍団・ドジャースを抜き去り、ナ・リーグ2位の勝率をマークしている。マーフィー監督は「ビッグネームは多くないけれど、ハングリー精神を持った選手がたくさんいる。しかも、今もハングリー精神は衰えていない」と語る。
2打点を挙げた一塁手ボーンは、6月にホワイトソックスからトレードで加入した。移籍前は打率.189、OPS.532と苦しみ、ア・リーグで勝率が最も低いホワイトソックスでもマイナー暮らしを強いられていたが、ブルワーズ加入後に変貌。7月の昇格後は7試合でOPS1.190、12打点と爆発している。1本塁打2得点の活躍を見せたコリンズも、ブルワーズに“発掘”された選手。2022年はロッキーズのAAでもOPS.684(111試合)と目立った選手ではなかった。しかし、ルール5ドラフトでブルワーズに加入後に急成長し、レギュラーを掴み取った。
ブルワーズはドジャース3連戦のスイープ、そして10連勝をかけ、20日(21日)の試合にはベテラン左腕のホセ・キンタナを送り込む。一方のドジャースは後半戦の初勝利を目指し、レジェンド左腕クレイトン・カーショウを立てる。
なお、大谷は「1番・DH」の指定席でスタメン出場し、5打数2安打3打点の活躍を見せた。シーズン打率は.274に、OPSは.983に回復している。
2025.7.20 16:52 Sunday
マリナーズがアストロズにサヨナラ勝ち 首位攻防戦に連勝で3G差に
【マリナーズ7×-6アストロズ】シアトル/T-モバイル・パーク、7月19日(日本時間20日)
ア・リーグ西地区首位のアストロズと2位のマリナーズによる首位攻防3連戦の2戦目は、マリナーズが延長11回にもつれた熱戦を制した。マリナーズは1点ビハインドの十回、打者のグリップエンドに投球が当たるラッキーヒットで同点に追いつくと、続く十一回には新人のコール・ヤングがサヨナラヒットを放ってアストロズを破った。アストロズは連敗が3に伸びた一方、マリナーズの連勝は5に伸び、両者の差は3ゲームに縮まっている。
二回、マリナーズはアストロズ先発のランス・マッカラーズJr.の乱調に漬け込み、満塁のチャンスを作る。そして、8番ウィリアムソンの内野ゴロの間に1点を先制した。しかし三回、アストロズも1死一、三塁と好機を作り、キャム・スミスのタイムリーで同点に。
ただ、マリナーズも三回に反撃し、ルーク・レイリーとドミニク・ケンゾーンのタイムリーで3点の勝ち越しに成功する。3点のリードをもらったマリナーズ先発のローガン・エバンスだったが、五回に先頭に二塁打、四球を与えたところで降板。しかし、2番手カルロス・バルガスは引き継いだ走者を還して1点を失い、さらに続投した六回にも3本のタイムリーを浴び、4-5と逆転を許してしまった。
1点を追いかけるマリナーズは八回、アストロズの剛腕セットアッパー・アブレイユに対し、先頭のランディ・アロザレーナが二塁打で出塁。その後、1死二、三塁にチャンスを広げ、暴投で同点に追いついた。
試合はそのまま5-5のまま延長戦に突入し、十回にアストロズは犠牲フライで1点を勝ち越し。アストロズは守護神ジョシュ・ヘイダーがイニングを跨ぎ、逃げ切りを図った。しかし、四球と犠打で1死二、三塁のピンチを招き、続くディラン・ムーアに対する投球はバットのグリップエンドに命中。跳ね返りを捕球したヘイダーはこれをファンブルし、その間に三塁走者が還って試合は振り出しに戻ってしまった。
十一回、マリナーズは守備を無失点でしのぎ、攻撃では新人のコール・ヤングがサヨナラヒットを放ち、アストロズに6-5で勝利。後半戦最初のシリーズとなるアストロズ3連戦は、マリナーズが最初の2戦を取って勝ち越しを決めた。直接対決に連勝したマリナーズは、首位アストロズとの差を3ゲームに縮めた。20日(日本時間21日)に控える3戦目は、アストロズがハンター・ブラウン、マリナーズがブライアン・ウーと、共に今季のオールスターに選出された好投手が対戦する。
2025.7.20 15:03 Sunday
リーグ最高勝率のタイガースが6連敗 打線停滞で今季ワーストの連敗
【レンジャーズ4-1タイガース】テキサス/グローブライフフィールド、7月19日(日本時間20日)
ア・リーグ最高勝率のタイガースはレンジャーズに敗れ、連敗が今季ワーストの6に伸びた。オールスター・ブレイクを挟んで過去11日間で1勝も挙げられず、過去20イニングで挙げた得点はわずか1点。しかし、タイガースの選手たちはこの大型連敗にもかかわらず、まだパニックに陥っていない。
レンジャーズ先発のクマー・ロッカーは、タイガース打線に対して素晴らしいパフォーマンスを見せた。ロッカーは六回途中までタイガース打線をノーヒットノーランに抑え、リーグ有数の強力打線を寄せ付けず。6回1/3で降板し、わずか1安打、5三振の快投だった。
打線もロッカーをよく援護した。7月にマイナー契約で加入したラウディ・テレズが二回に先制の12号3ランを放ち、五回にはコリー・シーガーのタイムリーで4点目を追加。試合を通して4安打にとどまったが、その全てを得点に結びつけた。タイガースは九回にライリー・グリーンの25号ソロで一矢報い、連続無失点を19イニングで止めたが、反撃はそこまでだった。
レンジャーズは5月20日以来となる貯金生活に復帰し、ポストシーズン進出圏内まで2.5ゲーム差に迫った。一方、タイガースは今季ワーストの6連敗を喫し、メジャー最高勝率の座を7月4日以来、久しぶりに明け渡すことになった。
ただ、今季ワーストの大型連敗に喘いでもなお、タイガースナインに焦りの色は見られない。一塁手のスペンサー・トーケルソンは、「野球だからね。あと一振りで状況を好転させ、攻撃のリズムをもっと取り戻せる気がする。最初の90試合は、毎試合重要なヒットが打てていたような気がした。だから、数試合打てなかったからといって、世界が終わるわけじゃないんだ」と、この連敗と打線の不振を分析した。
タイガースがパニックに陥っていないのは、地区2位に大差を付けて独走していることはもちろん、あすの3連戦の3戦目にはタリック・スクーバルが登板することも関係しているだろう。「彼のバックでプレーするのは大好きだ。間違いなく勝利のチャンスが広がると感じるよ」とトーケルソンが語るように、連敗脱出を絶対的エースに託すつもりだ。
2025.7.20 14:21 Sunday
ヤンキースが5点差をひっくり返す逆転勝利 ボルピーがマルチ本塁打
【ブレーブス9-12ヤンキース】アトランタ/トゥルーイストパーク、7月19日(日本時間20日)
ア・リーグ東地区2位のヤンキースは、最大5点のビハインドをひっくり返し、ナ・リーグ東地区4位のブレーブスに逆転勝利。不振に苦しんでいたアンソニー・ボルピーにマルチ本塁打が飛び出し、同点の九回にはトレント・グリシャムがグランドスラムを放ち、勝負を決めた。
ヤンキースは先発のウィル・ウォーレンが5失点と打ち込まれ、五回終了時で2-7と劣勢に立たされた。しかし、3安打に四球、敵失を絡めて4点を返す。七回にコディ・ベリンジャー、八回にはボルピーがその日2本目となるソロを放ち、ついに8-8の同点に追いついた。そして九回、2死満塁のチャンスでグリシャムが17号グランドスラムを放ち、12-8と一気に勝ち越し。結局、ブレーブスを12-9で下し、鮮やかな逆転勝利を見せた。
勝利の立役者となったのは、五回に追い上げの11号2ラン、八回に同点12号ソロを放ったボルピー。名門球団の正遊撃手として3年目を迎える24歳は、6月15日以降の99打数でわずか9安打(打率.121)と不振に喘いでいた。この日、ボルピーが試合前に集まったファンに対してサイン会を行っていると、ファンからは「元気を出せ。いいことが起こるぞ」が励ましの声がかかった。そしてその言葉は現実のものとなり、ボルピーは劣勢を変える2ラン、そして同点ソロを放ち、チームを逆転勝利に導いた。
ヤンキースは後半戦の初勝利を挙げ、今季の戦績を54勝44敗とした。地区首位のブルージェイズは後半戦の出だしを連勝で飾っており、ヤンキースは差を3ゲームから縮められていない。ブレーブスとの3連戦が終われば、次は21日(日本時間22日)からは敵地トロントに乗り込み、ブルージェイズとの3連戦が始まる。5点差をひっくり返す逆転勝利で、ヤンキースは天王山に向けて勢いを作れるだろうか。
2025.7.20 13:25 Sunday
スアレスのマルチ本塁打でDバックスが大勝 スアレスはリーグ二冠に
【ダイヤモンドバックス10-1カージナルス】アリゾナ/チェイスフィールド、7月19日(日本時間20日)
ダイヤモンドバックスはエウヘニオ・スアレスの今季5度目のマルチ本塁打により、カージナルスに10-1で大勝。後半戦最初の2試合に勝利して借金完済にリーチをかけ、プレーオフ圏内まで4.5ゲーム差に迫っている。トレードデッドラインまで2週間を切ったが、ナ・リーグ西地区4位のダイヤモンドバックスが買い手に回るのか、売り手に回るのかは不透明なままだ。
ダイヤモンドバックスは初回からカージナルス先発のソニー・グレイを打ち込んだ。ヘラルド・ペルドモのタイムリーで1点を先制すると、5番スアレスが2死一塁から逆方向へ32号2ランを放ち、3点を先行。二回にも2本のタイムリーで2点を加え、三回には再びスアレスが33号ソロを放って6点目を入れた。
投げても、先発のライン・ネルソンが6回1失点の好投を見せ、6勝目をマーク。打線はその後も攻勢の手を緩めず、カージナルス投手陣から2桁得点を奪った。スアレスが3打数2安打(2本塁打)3打点の大爆発で強力打線を牽引し、ナ・リーグ本塁打ランキングで大谷翔平(ドジャース)と並ぶ1位タイに、打点ランキングでも鈴木誠也(カブス)を上回る81打点目で1位に立った。
ダイヤモンドバックスはシーズンを諦めて売り手に回るのか、それともポストシーズン進出の可能性を信じて買い手に回るのか。そのジレンマはチームが息を吹き返したことで、より深刻になっている。
マイク・ヘイゼンGMは「前にも言ったけど、もう一度言う。もっと良いプレーをする必要がある。トレードデッドラインが迫る今、チャンスは減っている。でも、もっと良いプレーをする必要がある」と語り、チームの再浮上を決して諦めたわけではないようだ。しかし、ここから急激に調子を上げない限り、ダイヤモンドバックスは売り手に回る可能性が高いかもしれない。
ヘイゼンGMはまた「リーグ内での私たちの立ち位置、そしてブルペンの負傷者数、そしてそこから立ち直るための現実的な可能性について(オーナーと)話し合ってきた」ともコメント。ダイヤモンドバックスは強力打線こそ相変わらずだが、投手陣に負傷者が続出している。特にリリーフ投手陣の深刻な駒不足は変わっておらず、それが買い手に回ることを断念させるかもしれない。
ヘイゼンは、チームの様々な選手に興味を持つチームがいくつかあると見当はついているものの、見返りがどれほどになるかは詳しく話し合っていないという。ダイヤモンドバックスにはナ・リーグの二冠王であるスアレスをはじめ、一塁手のジョシュ・ネイラー、先発投手のザック・ギャレンやメリル・ケリーなど、トレード市場に出れば引く手数多の選手が揃っている。ダイヤモンドバックスのここ数試合の勝敗には、球界の注目が集まるだろう。
2025.7.20 12:51 Sunday
マリナーズが首位攻防3連戦の初戦を制す 好調のアロザレーナが先制弾
【マリナーズ6-1アストロズ】シアトル/T-モバイル・パーク、7月18日(日本時間19日)
アメリカン・リーグ西地区で2位につけているマリナーズは、後半戦最初のカードで首位アストロズと直接対決。その初戦に6-1で勝利し、アストロズとのゲーム差を4に縮めることに成功した。
マリナーズ先発のルイス・カスティーヨは三回、先頭からの連打で無死一、二塁のピンチを背負ったが、後続3人を抑えて無失点。すると、マリナーズは四回に打撃好調のランディ・アロザレーナが18号ソロを放ち、先制点を叩き出した。アロザレーナは直近14試合で10本塁打。今季「14戦10発」を記録したのは、メジャー全体でアロザレーナのほかにカル・ローリー(マリナーズ)だけである。
援護をもらったカスティーヨは、七回に2死一、二塁のピンチを招いて降板したものの、6回2/3を3安打、7三振、2四球、無失点に抑える好投。2番手のゲーブ・スパイアーはマウリシオ・デュボンをライトフライに打ち取り、1点のリードを守った。
追加点がほしいマリナーズは、七回にミッチ・ガーバーが6号ソロを放ち、待望の2点目。八回にイサーク・パレイデスのタイムリー二塁打で1点差に詰め寄られたが、その直後にJ・P・クロフォードとローリーのタイムリーなどで一挙4点を追加し、勝利を決定づけた。
オールスター・ブレイク前にはアストロズに最大7ゲーム差をつけられたマリナーズだが、首位攻防3連戦の初戦を制し、4ゲーム差に接近。2001年以来24年ぶりの地区優勝を成し遂げるチャンスはまだまだありそうだ。
2025.7.19 13:58 Saturday
パドレスが九回一挙5得点で勝利 マチャド今季チーム初の満塁アーチ
【ナショナルズ2-7パドレス】ワシントンD.C./ナショナルズ・パーク、7月18日(日本時間19日)
パドレスは後半戦の初戦でナショナルズと対戦。2点リードの八回に追いつかれたものの、九回にマニー・マチャドが今季チーム初の満塁本塁打を放つなど一挙5点を勝ち越し、7-2で勝利した。なお、パドレスの松井裕樹には登板機会がなかった。
開幕97試合目にして、ついにパドレスに今季初のグランドスラムが飛び出した。八回にCJ・エイブラムスの13号2ランで追いつかれた直後、九回無死一、三塁からエリアス・ディアスの2打席連続となるスクイズで勝ち越しに成功したパドレスは、さらに1死満塁のチャンスに。ここでマチャドが高めに浮いたフォーシームを仕留め、レフトに18号グランドスラムを叩き込んだ。
パドレス先発のディラン・シースは六回途中まで94球を投げ、4安打、10三振、無四球、無失点の好投を披露。2ケタ三振を奪ったのは今季3度目、2ケタ三振&無四球のピッチングはキャリア通算で5度目だった。
パドレスは二回にジェイク・クロネンワースの犠飛で先制し、シースを援護。その後、なかなか追加点を奪えなかったが、七回1死一、三塁のチャンスでディアスが見事にスクイズを成功させた。
八回に登板した4番手のジェイソン・アダムが同点弾を浴び、リードを守れなかったものの、九回に一挙5点を勝ち越し。マチャドのキャリア通算13本目となる満塁弾がチームの勝利を決定づけた。
2025.7.19 11:50 Saturday
エンゼルスが両軍合計6本塁打の空中戦を制す ウォード22号決勝弾
【フィリーズ5-6エンゼルス】フィラデルフィア/シチズンズバンク・パーク、7月18日(日本時間19日)
エンゼルスは後半戦の初戦をブルペンゲームで戦い、「先発投手を5人しか起用しない」という記録が96試合でストップ。しかし、打線が3本のアーチなどで投手陣を援護し、後半戦の初戦を勝利で飾った。
オープナーを務めたライアン・ゼファージャンを含め、7人のリリーバーを起用したエンゼルスは、ホルヘ・ソレアとジョー・アデルが本塁打を放ち、五回にはマイク・トラウトのタイムリーで同点に。そして、七回に飛び出したテイラー・ウォードの22号2ランが決勝打となり、強豪フィリーズを6-5で破った。トレード・デッドラインが迫る中、今季48勝49敗で5割復帰にリーチをかけている。
エンゼルスが放った3本塁打の中で最も大きかったのは、やはり七回のウォードの一発だ。同点の場面で打席に入ったウォードは、フィリーズの左腕タナー・バンクスが投じたスイーパーを捉え、左中間スタンドに勝ち越しの22号2ランを叩き込んだ。今季22本塁打はチーム最多、アメリカン・リーグ全体でも5位にランクインする好成績である。
エンゼルスは初回にカイル・シュワーバーの31号ソロで先制されたあと、二回にソレアの11号ソロで追いついたが、三回にブライス・ハーパーの11号3ランで勝ち越された。しかし、四回にアデルの20号2ランで1点差とし、五回にはトラウトが同点タイムリー。トラウトはこの一打で通算996打点とし、マイルストーン達成にまた一歩前進した。
七回にウォードの一発で勝ち越したあと、八回にハーパーの12号ソロで1点差に詰め寄られたが、最後は守護神ケンリー・ジャンセンが締めくくり、6-5で試合終了。ジャック・コハノウィッツがマイナー降格となり、開幕ローテの5人以外の投手が今季初めて先発した試合だったが、合計7人の投手が粘り強く投げ、後半戦は白星スタートとなった。
なお、フィリーズ3連戦の2戦目には菊池雄星が先発予定。チームを5割復帰に導く好投が期待される。
2025.7.19 11:04 Saturday