MLBのライブ配信観るなら《SPOTV NOW》
TRENDING NOW

ブルージェイズが世界一に王手 新人イェサベージが歴史的快投
【ドジャース1-6ブルージェイズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、10月29日(日本時間30日)
勝った方が世界一に王手をかけるワールドシリーズ第6戦は、ブルージェイズが勝利。先発の22歳トレイ・イェサベージが7回1失点、12三振、無四球の記録的好投でチームを牽引し、打線も6点を奪って援護した。ブルージェイズは3勝2敗とリードし、世界一に王手をかけた。
初回、ブルージェイズは先頭のデービス・シュナイダーが初球をとらえて先制ソロ。さらに続くブラディミール・ゲレーロJr.も2球目をとらえてソロを放ち、ドジャース先発のブレイク・スネルに対してわずか3球で2点を奪った。ゲレーロJr.は今ポストシーズンで8本目の本塁打で大谷翔平と並び、ポストシーズン本塁打記録の10本に迫った。
しかし三回、ブルージェイズ先発のトレイ・イェサベージに対し、ドジャースも反撃。1人の走者も許さず、5者連続三振を奪っていた22歳右腕から、キケ・ヘルナンデスが本塁打を放ち、1点差に迫った。一方のブルージェイズもすぐに反撃し、四回にドールトン・バーショの三塁打から犠牲フライで1点を追加し、再びリードを広げた。
ブルージェイズが3-1とリードしたまま中盤を迎え、試合は両先発の好投で均衡状態に陥った。
しかし七回、ついにブルージェイズがスネルをとらえた。先頭のアディソン・バージャーが安打を放ち、暴投で二塁へ進塁。1死後に四球でチャンスを広げ、再び暴投で1死一、三塁となった。
スネルがシュナイダーを三振に仕留めて2死二、三塁となり、ゲレーロJr.を迎える場面で、ドジャースは2番手エドガード・エンリケスに継投。エンリケスは暴投で三塁走者をかえし(ゲレーロJr.は四球)、さらに続くボー・ビシェットにタイムリーを浴びた。ドジャースの継投策が失敗し、ブルージェイズは貴重な追加点を入れた。
援護点をもらったイェサベージはなおも快投を続けた。自己最長の7回(104球)を投げ、1失点、12三振、無四球、3安打と、ドジャース打線を圧倒。1つのポストシーズンで複数回の2桁三振を記録した新人はイェサベージが史上初、ワールドシリーズにおいて最初の5イニングで2桁三振を奪ったのは1963年のサンディ・コーファックス(ドジャース)以来2人目、さらに12三振でワールドシリーズの1試合における新人奪三振記録を更新するなど、まさに歴史的なパフォーマンスだった。
ブルージェイズは八回にも安打と暴投を絡めて追加点を入れ、6-1とリードを広げ、そのまま逃げ切り。第5戦に勝利し、3勝2敗で世界一に王手をかけた。移動日を挟んで31日(日本時間11月1日)に行われる第6戦では、第2戦で投手戦を演じたケビン・ゴーズマンと山本由伸が再び投げ合う予定だ。
2025.10.30 12:53 Thursday
ドジャースがWS第3戦に勝利 延長18回の死闘を制す
【ドジャース6×-5ブルージェイズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、10月27日(日本時間28日)
ドジャース、ブルージェイズともに1勝1敗で迎えたワールドシリーズ第3戦は、延長13回に及ぶ熱戦をドジャースが制した。ドジャースは大谷翔平(31)の4長打の活躍で5-5の同点に追いつき、さらに佐々木朗希(23)の好リリーフもあって試合は延長に突入。両チームともに決死の継投でピンチをしのぎ続け、延長18回についにフレディー・フリーマンがサヨナラ本塁打で試合を決めた。
二回、テオスカー・ヘルナンデスがブルージェイズ先発のマックス・シャーザーをとらえ、先制ソロを放った。そして三回には大谷翔平も今ポストシーズン7号のソロで続き、ドジャースが序盤で2-0とリードした。
しかし、四回にブルージェイズ打線が反撃。ドジャース先発のタイラー・グラスナウに対して、四球と失策で走者を出し、アレハンドロ・カークが逆転3ランを放った。なおもブルージェイズは連打でチャンスを作り、犠牲フライで4点目を加えた。
五回からは両軍ともに途中で先発を見切り、ブルペン勝負へと以降。ブルージェイズはシャーザーが1死一塁で大谷を迎える場面で、左腕のフルハーティを投入した。得意のスイーパーで攻めるフルハーティに対し、大谷はフルカウントからの6球目を詰まりながら左中間に飛ばし、タイムリー二塁打。さらに後続のフリーマンのタイムリーで大谷が生還し、ドジャースは4-4の同点に追いついた。
その後も一進一退の攻防が続いた。七回にブルージェイズは、ビシェットのタイムリーでゲレーロJr.が激走し、一塁から生還して勝ち越し。しかし直後のドジャースの攻撃では、大谷が今ポストシーズン8号の本塁打を放ち、ドジャースがすかさず同点に追いついた。
5-5で迎えた八回、ドジャースは1死一、二塁のピンチを背負い、ここで佐々木朗希を投入。佐々木は2本の内野ゴロでピンチを切り抜け、九回も走者を出しながら無失点に抑えた。
直後の九回の攻撃では、ドジャースは1死走者なしで大谷が打席に入った。しかし、ブルージェイズは申告敬遠を選択。ワールドシリーズにおいて走者なしの場面で敬遠された打者は、敬遠が公式記録となった1955年以降ではアルバート・プホルス(2011年)についで2人目となった。大谷はすかさず盗塁を試みたが、捕手カークの好送球と二塁手カイナー=ファレファの執念のタッチでアウトとなった。ドジャースは九回も無得点に終わり、試合は延長戦へと突入する。
延長11回、ブルージェイズは2死走者なしから再び大谷を申告敬遠。続くベッツが安打でつないだが、フリーマンが外野フライに倒れて無得点に終わった。
続く12回のブルージェイズの攻撃では、ブルージェイズは控え野手全員を使い切る執念の攻撃で満塁のチャンスを演出する。そして、ドジャースはこの2死満塁のピンチでクレイトン・カーショウを投入。カーショウはネイサン・ルークスとの8球に及ぶ打席を制し、二塁ゴロで満塁のピンチを脱した。
ドジャースは延長15回から登板したブルペン最後の投手ウィル・クラインが奮闘。キャリア通して初めて4イニングを投げ、ブルージェイズ打線をわずか1安打に封じ込め、18回は2死二、三塁のピンチを三振で脱した。
そして直後の18回の攻撃で、先頭のフリーマンがバックスクリーンへサヨナラ本塁打。6時間超に及び、両軍合わせて19人の投手、25人の野手を注ぎ込んだ死闘はドジャースに軍配が上がった。ドジャースは2勝1敗でブルージェイズをリードし、あすの第4戦を迎える。
大谷はまたしても歴史的パフォーマンスを披露。第1打席は二塁打、第2打席はポストシーズン7号ソロ、第3打席はタイムリー二塁打、第4打席はポストシーズン8号ソロ、第5、6、7、8打席は申告敬遠で、4打数4安打3打点だった。ワールドシリーズで1試合4長打は1906年のフランク・イズベル以来、史上2人目の快挙。1度のポストシーズンで3度のマルチ本塁打は史上初。さらに1度のポストシーズンで12塁打以上を複数回記録したのはベーブ・ルース以来。そして、ドジャースのポストシーズン本塁打記録の8本(コリー・シーガー)に並び、MLB記録である10本にも迫った。
2025.10.28 17:09 Tuesday
パドレスの今オフの優先事項5選 最重要は「適切な監督」を見つけること
サンディエゴでは忙しいオフシーズンが始まっている。主力選手の多くは2026年シーズンも契約が残っており、引き続き充実した戦力で戦える見込みだが、オフシーズンに取り組まなければならないエリアも複数ある。ここでは今オフのパドレスにとって最も重要だと思われる点を、5位から1位まで主観的なランキングで紹介していこう。
5位:ベンチの選手層
フレディ・ファーミンは正捕手の座を固めた。ラモン・ローレアーノの球団オプション(=球団側が選択権を持つ契約オプション)は球団側に有利な内容となっており、正左翼手として来季もチームに残る可能性が高い。ギャビン・シーツは少なくとも強力なプラトーン要員として、チーム内で居場所を得た。パドレスは過去10カ月間の動きによって、来季のオフェンス面のニーズをある程度、満たしてきた。
しかし、こうした選手たちに続く「ベンチ」の枠は空いている。エリアス・ディアスとホセ・イグレシアスはフリーエージェント(FA)になる。つまり、捕手と内野手の控えが必要になるということだ。パドレスは夏のトレードでブルージェイズからウィル・ワグナーを獲得したが、それでも控え内野手の補強は必要だろう。
ブライス・ジョンソンは来季も控え外野手としてロースターに入る可能性がある。しかし、パドレスはそれ以上に強力な控え野手が必要だ。言い換えれば、パドレスは「2026年版のギャビン・シーツ」を見つける必要があるのだ。
4位:先発投手の選手層
ローテーションについては、のちほど改めて言及するが、まずはローテーションの後ろの部分から見ていこう。ランディ・バスケスは自分のポジションを勝ち取った。夏の間、素晴らしい活躍を見せたが、各種の指標は今一つだった。通常、各種の指標が悪ければ、成績は悪化していくものだが、バスケスに関しては逆のことが起こった。空振りを奪えるようになり、与四球も減少。主力投手になれる可能性を秘めていることを示した。
しかし、バスケス以外の層は薄い。ダルビッシュ有の今後は不透明で、ジョー・マスグローブもトミー・ジョン手術明けであり、先発ローテーションの中心部分に不安を残していることを考えると、今まで以上に先発投手の層を厚くしておくことが必要になるだろう。
問題は、夏場のトレードでメジャーレベルの投手を大量にトレードで放出した一方、メイソン・ミラーとともにアスレチックスから移ってきたJP・シアーズが移籍後、苦戦を強いられたことだ。先発投手の層に厚みを加える戦力として、複数の投手を獲得することが必要になりそうだ。
3位:長打力
パドレスは2026年シーズンに本塁打数でトップに立つ必要はない。しかし、2025年シーズンと同じようにメジャー28位で終わることは許されない。最も重要なのは、フェルナンド・タティスJr.やジャクソン・メリルといった現有戦力のパワーポテンシャルを最大限に引き出すことだろう。しかし、外部からの補強に動くのも悪くない。
言い換えれば、ルイス・アライズはパドレスが追いかける必要のないFA選手だ。一塁もしくは指名打者(DH)の枠が空くものの、ここにはアライズのようなアベレージヒッターではなく、パワーヒッターを補強するのが適切だろう。
A・J・プレラー編成本部長は「得点力を上げる方法はたくさんある。本塁打を増やすのは、もちろん素晴らしいことだ。我々はそれができると思うし、本塁打を増やせるようにしていきたいと考えている」と語る一方、「しかし、重要なのは、粘り強い打席と本塁打を打つ打席のバランス、つまり一貫して攻撃的なプレッシャーを与え続けることだと思う。これは我々が常に話していることだ。今オフは、その点をもう少し改善する方法を見つけなければならない」と本塁打の増加だけに注力することに関して慎重な姿勢を見せた。
2位:エース級の先発投手
過去2シーズンで合計110試合に先発したディラン・シースとマイケル・キングがFAになる。ニック・ピベッタは先発の柱として来季も残り、マスグローブも手術から戻ってくるが、シースとキングが担っていた多くのイニングをカバーしなければならない。
ピベッタと交わした契約に重要性は、いくら強調してもしすぎることはない。今年2月、スプリングトレーニング初日に契約し、2025年シーズン全体を通して先発ローテーションを安定させた。しかも、その契約内容は扱いやすいものだった。
端的に言えば、もしパドレスがシースやキングを引き留められないなら、「次のニック・ピベッタ」を見つける必要がある。そして、シースとキングがチームを去る可能性は高いと思われる。
1位:適切な監督
ロースターに関する様々な疑問はさておき、現有戦力は依然として大きな可能性を秘めている。適切な補強を行うことができれば、ポストシーズン進出を狙えるチームになるだろう。そして、適切な人物が指揮を取れば、ワールドシリーズ進出に相応しいチームになるかもしれない。
マイク・シルト監督の退任により、パドレスは新たな監督探しを強いられている。関係者によると、新監督決定に向けたプロセスは順調に進んでいるようだ。シルト政権下のパドレスは、球団史上初となる2年連続90勝を達成した。
新監督は、シルト監督が築いた土台に新たな戦力を築き上げ、10月の戦いで次のステップを踏み出す必要がある。今オフのパドレスにとって、適切な監督を見つけ出すことは、おそらく最も重要な動きとなるだろう。
2025.10.27 10:55 Monday
メッツのオフシーズンの計画は? 番記者がファンからの質問に回答
あと1週間もすれば、ワールドシリーズが終了する。オフシーズンのスタートが迫っており、フリーエージェント(FA)やトレードといったオフシーズンの話題に大きな注目が集まることになるだろう。
実際にオフシーズンが始まるのを待つ間、ソーシャルメディアで寄せられたメッツに関する質問に回答していこう。なお、一部の質問は長さや分かりやすさを考慮して編集されている。
【Q】来季メッツに残る可能性が高いのはピート・アロンソとエドウィン・ディアスのどちらか?
【A】どちらの選手についても残留の可能性は否定しない。両者とも傑出した才能を持っており、それに匹敵する選手はFA市場にほとんどいないからだ。たとえば、もしメッツがアロンソを引き留めない場合、アロンソの代わりを見つけるのは難しく、よりよいチームを作ることも困難になる。同じことがディアスにも言える。
質問に答えるとすれば、アロンソのほうが残留の可能性は高いと思う。アロンソは今オフ、クオリファイングオファーの対象とならないため、FA市場で好条件のオファーを得られる可能性もあるが、ほかのどのチームよりもメッツのほうが相性がいいと断言できる。もちろん、デービッド・スターンズ編成本部長は、避けられるのであれば、アロンソに5~7年の長期契約を与えることは回避したいと考えるだろう。しかし、アロンソの能力、メッツのロースターの穴、そして球団におけるアロンソの重要性といったすべての要素を考慮すると、メッツとアロンソが互恵的な合意に至らないとは考えにくい。
同じ状況にあるディアスと比較してみよう。ディアスを引き留めず、別のクローザーを獲得した場合、メッツが弱体化するのは事実だろう。しかし、アロンソと比べると、ディアスはトレード市場にもFA市場にも代役の選択肢は多い。また、リリーフ投手を必要としているチームは多く、アロンソと同様に、ディアスを欲しがるチームも多いはずだ。さらに、スターンズ編成本部長はリリーフ投手に大金を投じたことがなく、来季で32歳になるディアスが過去5年間で大活躍したのは2シーズンだけという現実もある。1億ドル近い資金を複数の選手に分散させるのではなく、1人のリリーフ投手に投入するのは、スターンズ編成本部長らしくないやり方だ。
とはいえ、ディアスは「ただのリリーフ投手」ではない。ディアスの残留があり得ないと言うつもりもない。ロースターにおける重要性を考えれば、ディアスが残留する可能性も十分にあるだろう。しかし、アロンソのほうが残留の可能性は高いと思う。
【Q】タイガースのタリック・スクーバルをトレードで獲得する可能性は?
【A】これはメッツのファーム組織がいかに進化したかを示すという点だけでも興味深い。昨オフ、メッツはギャレット・クローシェをトレードで獲得するだけの対価を用意できないと考えられており、実際にクローシェはレッドソックスへ移籍した。しかし、今オフのメッツは、スクーバル獲得に意欲的であるだけでなく、まもなく2度目のサイ・ヤング賞を受賞する左腕を獲得できるだけの対価を用意できる数少ないチームの1つであると考えられているのだ。
もちろん、スクーバル獲得に向けては多くの障害が立ちはだかる。素晴らしい有望株を持っているのはメッツだけではない。また、トレード市場での競争の場合、メッツの資金力は大きな武器とはならない。さらに、タイガースがスクーバル放出に動くという保証もない。ただし、もしタイガースがスクーバルを放出するのであれば、メッツが獲得できる可能性があるのは事実だ。
今夏のトレード期限の時点では、メッツは先発投手の補強のために有望株を放出することにほとんど興味を示さなかった。しかし、結果的には先発投手の駒不足により、ポストシーズン進出を逃すことになった。スターンズ編成本部長はそのことを自覚している。「何か違うこと」をしなければならないと分かっている。「何か違うこと」とは、有望株のカーソン・ベンジやジェット・ウィリアムスを使って1年後にFAとなるスクーバルを獲得することを意味するのだろうか。そうかもしれないし、そうではないかもしれない。重要なのは、メッツがスクーバル獲得を望むのであれば、それが実現する可能性があるということだ。
【Q】ブレット・ベイティは今季、必要不可欠な戦力であることを証明したのか。それとも、まだ何かを証明しなければならない段階なのか。
【A】今季のベイティの成長を否定するのは難しい。7月上旬の時点では打率.219、OPS.664と低迷していたが、7月4日からレギュラーシーズン終了まで、213打席で打率.292、出塁率.357、長打率.479、OPS.836の好成績をマークした。さらに、弱点とみられていた三塁守備を、シーズンを通して強みへと変えていった。メッツは三塁以外の部分に弱点を抱えており、三塁にはベイティ以外にも期待の若手選手が揃っているため、三塁手の補強に動く可能性は低いと思う。
2025.10.27 09:33 Monday
フィリーズ・ウィーラーが順調に回復中 「痛みは全くない」
フィリーズは、先月に胸郭出口症候群の手術を受けたザック・ウィーラーの回復状況について、明るいニュースを伝えた。
デーブ・ドンブロウスキー編成本部長は、23日(日本時間24日)にポッドキャスト番組「ファウルテリトリー」に出演した際、その週にシチズンズバンクパークでウィーラーに会ったことを明かした。ウィーラーは術後のリハビリを行うため、今オフはフィラデルフィアで過ごす予定になっているという。
ドンブロウスキー編成本部長は「彼は全く痛みを感じていない」と番組内でコメント。「状態はとてもいいと話していたよ。これで状況は明らかになったはずだ。後遺症もないみたいだし、再発する心配もなさそうだ。よって、彼は今、いい状態にあると言っていいだろう。復帰時期についてだが、我々は彼の準備が整うまでに6~8カ月かかると予想している。ただし、彼は非常に才能豊かなアスリートだ。才能と遺伝子において、まさに一流だ。その点ではブライス・ハーパーに似ている。予想よりも早く回復し、来季の開幕に間に合うことを期待しているよ。ひとまず現時点では、彼は非常にいい状態だ」と早期復帰にも期待を寄せた。
もしウィーラーが来季の開幕に間に合わない場合、フィリーズの開幕ローテーションはクリストファー・サンチェス、ヘスス・ルザード、アーロン・ノラ、タイワン・ウォーカー、そして有望株のアンドリュー・ペインターによって構成される可能性がある。
レンジャー・スアレスはフリーエージェント(FA)になる。フィリーズはスアレスとの再契約を望んでいるが、カイル・シュワーバー、J・T・リアルミュート、スアレスの全員と再契約するのは難しいだろう。
ほかの先発投手では、今季途中に加入したウォーカー・ビューラーもワールドシリーズ終了後にFAとなる。
2025.10.27 08:37 Monday
「脱帽だ」 完投の山本にブルージェイズが敬意を示す
【ブルージェイズ1-5ドジャース】トロント/ロジャースセンター、10月25日(日本時間26日)
ブルージェイズ打線の大きな特徴は、打席での粘りだ。相手投手を疲労困憊させて早めの降板に追い込み、投手時を苦しめてきた。
しかし、ワールドシリーズ第2戦では、ポストシーズンでほぼ敵無しだったブルージェイズ打線は、ついに彼らを完全に封じ込める投手に遭遇した。山本由伸はブルージェイズ打線を1失点完投で圧倒し、第2戦でドジャースに勝利をもたらした。シリーズは1勝1敗のタイに持ち込まれた。
山本は2001年にカート・シリングが3試合連続で完投して以来、ポストシーズンで2試合連続完投を達成した初の投手となった。効果的な6球種を織り交ぜ、ブルージェイズ打線を幻惑した。
高い攻撃力を誇った2025年のブルージェイズに対して、完投した投手はこれまでいなかった。レッドソックスのギャレット・クローシェとロイヤルズのマイケル・ワカがそれぞれ8回を投げ抜いたが、今季はそれが最長だった。
「ポストシーズンで2試合連続の完投。本当に素晴らしかった。山本はわれわれの打線を苦しめていた。ゾーンに投げ込めていたし、スプリットもゾーン内外に出し入れされていた。本当に素晴らしいパフォーマンスだった」と、ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は山本を称賛した。
第1戦でブレイク・スネルを消耗させたのと同様、ブルージェイズは初回に山本からチャンスを作った。しかし、山本は無死一、三塁のピンチを23球かけて無失点で切り抜けた。三回にはアレハンドロ・カークの犠牲フライで同点に追いつき、逆転のチャンスをつかむかと思われた。しかし、この犠牲フライが最後のチャンスだった。山本はここから20打者を連続で凡退させ、105球(ストライク73球)で試合を締めくくった。
「山本はただ、自分の投げたいところに球を投げられていた。1回のピンチを良い形で切り抜けた。とにかく自分の投球をしっかりこなしていた。自分の仕事をやり遂げたんだ」と、ブルージェイズのネイサン・ルークスと脱帽した。
山本が際立っていたのは、レギュラーシーズンとなんら変わらないパフォーマンスを見せた点だ。独特の奇抜な投球フォーム、レッグキックと短いテイクバックで、ブルージェイズの打者はタイミングを取るのに苦しんだ。
「みんなと同じように、この試合に向けて相当な準備をしてきた。(われわれは)準備万端だった。山本を称賛するしかない。彼はすべての球種をピッチトンネルに通し、球速もキープし、直球を本当に良く制球した。準備不足が原因だったとは思わない。彼の打者を騙す技術がすごかった。投球フォームにも間違いなく騙しの要素があった。彼は最高の状態だった」と、シュナイダー監督は山本を手放しで称賛した。
8三振のうち、4三振を奪ったカーブ、17度の空振りのうち6度を奪ったスプリットなど、球種構成も完ぺきだった。
ブルージェイズ打線は好調であれば、四球を稼ぐこともできる。しかし、山本は四球による反撃の隙も見せなかった。1死球こそ与えたが、四球はゼロ。ブルージェイズ打線が四球を選べなかったのはレギュラーシーズン中はわずか7試合で、これはMLBでも4番目に少ない。
「山本はただ座ってミスを待っていられるような投手ではない。今夜はほとんどミスをしなかった。改めて脱帽だ。2試合連続完投は特別なことだ」と、ブルージェイズ打線を牽引してきたジョージ・スプリンガーは語った。
ブルージェイズの良かった点を見つけるとすれば、山本に対してボールを前に飛ばせたということだろう。ゴロアウトは11度、フライアウトも3度。ボールを前に飛ばし続ける限り、それは良い結果に結びつくかもしれない。それがコンタクト力に長けるブルージェイズの考え方だ。
「打球が上手いこと抜けなかった。山本に対してできることがそれで制限されてしまったね。脱帽だよ。次の試合に切り替えるよ」と、ルークスは語る。ブルージェイズの選手たちは山本に対して敬意を示し、既に次へと目を向けた。
2025.10.26 15:51 Sunday








