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ブルワーズがNLCSのロースター発表 2年目右腕マイヤーズを登録
ブルワーズはナショナル・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)開幕に向けて、救援右腕ニック・ミアーズをロースターから外し、2年目右腕のトバイアス・マイヤーズを新たに登録した。NLCSは13日(日本時間14日)、ブルワーズの本拠地アメリカンファミリーフィールドで開幕。マイヤーズはロングリリーフで起用される見込みだ。
強打のドジャース打線を相手に投手力が試されるNLCSを前に、ブルワーズがロースターを1人しか入れ替えなかったのは、ある意味驚きだった。また、カブスとのナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)で3試合に登板し、無失点に抑えていたミアーズがロースターから外されたことも驚きだった。ミアーズはNLDS第2戦でオープナーのアーロン・アシュビーのあとを受けて2番手として登板。二回2死一、二塁のピンチを切り抜け、「火消し役」としての役割を果たした。
ブルワーズはNLCS第1戦でもオープナーにアシュビーを起用する。よって、NLDSでミアーズが担っていた役割(ピンチになったときの火消し役)をカバーする投手が必要となる可能性もある。
ロースターが発表された時点では、ミアーズがロースターを外れた理由が編成上の都合によるものなのか、負傷によるものなのか、ハッキリしなかった。ミアーズは9月上旬に背中の張りで負傷者リスト入りしたことがあったからだ。
これについて尋ねられたマット・アーノルドGMは「(イニングの)長さの問題だ」と答えた。
パット・マーフィー監督は「ミアーズは今季、チームにとって素晴らしい働きを見せてくれた。まさに『ピンチを切り抜ける男』だ。しかし、彼が本領を発揮するのは、短いイニングで起用したときだ。これから7試合制のシリーズを戦うが、投げられる先発投手は1人半、せいぜい2人くらいしかいない。そのため、長いイニングを投げられる投手を探す必要があった。たいていの場合、野手を1人外して投手を入れる。しかし、我々はある事情により、その方法を取らなかった」と説明した。
そうした状況の中、複数のイニングを投げられる投手をマイヤーズしか登録しなかったのも驚きだった。NLDSでは5試合制のシリーズであることや、第1戦と第2戦の間にオフがあったことなどにより、ブルペンをリセットすることができた。今回は7試合制のシリーズであり、オフは第2戦の翌日と第5戦の翌日しかない。ロングリリーフ候補としては、マイヤーズのほかにローガン・ヘンダーソン、DL・ホール、エリック・フェディらもいたが、マーフィー監督はこれらの投手よりもロバート・ガッサーのほうがより多くの球数を投げられると判断したようだ。
なお、シリーズの途中でロースターを変更できるのは負傷者が発生した場合のみ。シリーズの途中で離脱した選手は、次のラウンドに出場することができなくなるため、NLCSの途中でロースターを外れた場合、その時点でシーズン終了となる(ワールドシリーズに出場できないため)。
予想されていた通り、右腕ブランドン・ウッドラフと一塁手リース・ホスキンスはロースターを外れた。ウッドラフは9月後半に右広背筋を痛め、まだ投球を再開できていない。ホスキンスはアンドリュー・ボーンとジェイク・バウアーズに押し出されてNLDSの登録メンバーから外れた。ボーンとバウアーズがNLDSでそれぞれ本塁打を放つ活躍を見せ、ホスキンスはNLCSでも引き続きメンバー外となった。
ロースターの内訳は投手12人、野手14人で変更なし。マーフィー監督によると、投手を上限の13人まで増やさなかったのは、ドジャースの投手陣に対して可能な限りプラトーン起用(右腕に左打者、左腕に右打者をぶつける起用法)をするためだという。また、右ハムストリングの不安を抱えているジャクソン・チューリオがプレーできなくなる場合に備え、外野手を厚くしておきたいという狙いもあるはずだ。
ブルワーズのロースター26人は以下の通り。
内野手(6人):ジェイク・バウアーズ、ケイレブ・ダービン、アンドリュー・モナステリオ、ジョーイ・オーティズ、ブライス・トゥラング、アンドリュー・ボーン
外野手(6人):ジャクソン・チューリオ、アイザック・コリンズ、サル・フリーリック、ブランドン・ロックリッジ、ブレイク・パーキンス、クリスチャン・イェリッチ
捕手(2人):ウィリアム・コントレラス、ダニー・ジャンセン
投手(12人):グラント・アンダーソン、アーロン・アシュビー、ロバート・ガッサー、ジャレッド・ケイニッグ、トレバー・メギル、ジェイコブ・ミジオロウスキー、トバイアス・マイヤーズ、チャド・パトリック、フレディ・ペラルタ、クイン・プリースター、ホセ・キンタナ、アブナー・ウリーベ
2025.10.14 07:34 Tuesday
ドジャースがNLCSのロースター発表 ラッシングを外してカスパリアスを登録
ドジャースは13日(日本時間14日)のブルワーズとのナショナル・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第1戦に向けて、控え捕手のドルトン・ラッシングを外し、右腕ベン・カスパリアスを新たに登録して26人のロースターを確定させた。フィリーズとのナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)第3戦でリリーフ登板して苦戦したクレイトン・カーショウも引き続きロースターに登録されている。
短いシリーズだったこともあり、ドジャースは最初の2ラウンドでは投手を11人しか登録していなかった(二刀流登録の大谷翔平は除く)。NLCSでも上限の13人まで増やすことはしなかったが、カスパリアスを登録することでフレッシュな投手を増やし、左腕偏重だったブルペンにバランスをもたらした。
今季のカスパリアスは9月にマイナー3Aのオクラホマシティに降格するまで、メジャーのロースターの一員としてプレーした。シーズン最初の39イニングでは防御率2.54と好投し、6月には一時的に先発ローテーションにも抜擢されたが、それ以降は失速。ドジャースがカスパリアスをマイナーに降格させたのは、好調時のピッチングを取り戻してもらうという狙いがあった。
一方、NLDSの期間中にウィル・スミスがスタメン復帰を果たしたため、ドジャースはロースターに捕手3人を登録しておく必要がなくなった。ラッシングはベン・ロートベットとの争いに敗れ、ロースターから外れることに。ラッシングは自身初のポストシーズンで1打席のみの出場にとどまり、その打席では三振を喫した。
ドジャースのロースター26人は以下の通り。
捕手(2人):ベン・ロートベット、ウィル・スミス
一塁手(1人):フレディ・フリーマン
二塁手(1人):ミゲル・ロハス
遊撃手(1人):ムーキー・ベッツ
三塁手(1人):マックス・マンシー
外野手(4人):アレックス・コール、ジャスティン・ディーン、テオスカー・ヘルナンデス、アンディ・パヘス
ユーティリティ(3人):トミー・エドマン、キケ・ヘルナンデス、キム・ヘソン
二刀流選手(1人):大谷翔平
先発投手(3人):タイラー・グラスナウ、ブレイク・スネル、山本由伸
救援投手(9人):アンソニー・バンダ、ベン・カスパリアス、ジャック・ドライヤー、クレイトン・カーショウ、佐々木朗希、エメット・シーアン、ブレイク・トライネン、アレックス・ベシア、ジャスティン・ロブレスキー
2025.10.14 06:41 Tuesday
マリナーズがALCS第1戦に勝利 悲願のWS進出へ気負いはなし
【ブルージェイズ1-3マリナーズ】トロント/ロジャースセンター、10月12日(日本時間13日)
タイガースとの地区シリーズ(ALDS)第5戦で延長15回の死闘を戦ってからわずか2日、マリナーズはまたしても終盤に粘りを見せた。カル・ローリーの同点弾とホルへ・ポランコの2本のタイムリーで起こした逆転劇、そして先発ブライス・ミラーの好投によって、マリナーズはア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS=7回戦制)の第1戦に理想的な勝利を挙げ、激戦のALDSと国をまたぐ長時間のフライトの疲れを癒した。
「皆んなリラックスして、ただ一緒に楽しんでいた。きょうは手一杯だったのは分かっていた。プレーオフの野球はそういうものだ」、と主砲のローリー。疲労が溜まる中、値千金の勝利を挙げた。
2022年のワイルドカードシリーズで鮮やかな逆転勝利を挙げたのと同じ球場で、再びブルージェイズを破り、マリナーズの史上初のワールドシリーズ進出はより現実的になった。
大一番で今季最高の投球を見せたミラーは、「最高の気分だ。今年は個人的には思ったようにいかなかったし、期待していたとおりにもいかなかったけど、ALCSに出られた。先発してチームの雰囲気をもってくることができた。これ以上望むことはない」と手応えを語った。
当初、ダン・ウィルソン監督はミラーに4回を投げ抜いてほしいと述べていた。「これまでのキャリアで最大の先発」と意気込みを語っていたミラーはこのプランを知らされていなかったが、期待を上回るパフォーマンスを発揮した。
初回、1番スプリンガーに先頭打者本塁打を浴び、さらに2番ルークスには12球粘られ、27球を要した。しかし、そこから立ち直り、ブルージェイズ先発のエース右腕・ゴーズマンとわたり合う投手戦を繰り広げた。
27歳右腕の踏ん張りに打線が応えた。六回、ついにゴーズマンをとらえ、ローリーが同点弾。 「硬くなって、あまり力が入らなかった。とにかくバットに当てて、インプレーにしようと思っていた。良いところに当たったね。ゴーズマンは本当に難しいピッチャーなんだ」と、追い込まれてから決め球のスプリットに食らいついた。
打たれたゴーズマンは両手を頭に当てて、悲鳴を上げた。「本当に1球で仕留められた。ローリーは本当に良い打者。前の打席ではスプリットで打ち取っていた。あの場面は、良いボール過ぎたのだと思う。ワンバウンドになるような球を投げようとしていたから」と、絶対的な自信を持つ決め球のコントロールミスを嘆いた。
ローリーが同点弾の後、マリナーズはポランコのタイムリーで勝ち越し。さらにポランコは八回にもタイムリーを放って貴重な追加点をもたらした。ALDS第5戦ではサヨナラヒットで勝負を決めたポランコは「とにかくシンプルにしたい。今は大げさに考えすぎないようにしたい」と、チャンスで結果を残す心構えについて語った。
打線が鮮やかな逆転劇を演じ、投手陣は完ぺきな継投リレーで強力ブルージェイズ打線を抑え込んだ。ミラーが初めて6回1失点(76球)でブルペン陣にバトンをわたすと、スパイアー、ブラッシュ、ムニョスのトリオは合計わずか24球で無失点リレー。わずか100球で、ここまでのプレーオフで1試合平均8.5得点を挙げてきたブルージェイズ打線を料理した。
「ミラーは自分が何者かを知っている。本当にリラックスして、自信を持っているときに最高のパフォーマンスを発揮するんだ」と、第2戦の先発ローガン・ギルバートはミラーを称賛。
ウィルソン監督も「第1戦を制したのは、われわれにとって流れを変える大きな出来事だ。ブライス・ミラーの投球は驚異的だった。短い登板間隔(中3日)で登板し、初回に先制され、ルークス(2番打者)に粘られた。それ以降、ギアを上げ、球種を全て駆使して、打者を上回った。特に直球は素晴らしかった」と、賛辞を惜しまなかった。
史上初のワールドシリーズ進出という大きな期待を背負っているが、気負いはない。「この時期はどの投球も重要だと分かっている。プレーオフでは、ここだけでなく、他のどの試合でも、皆んな少しだけ特別なエネルギーを蓄えていると思う。それだけ試合が楽しくなるんだ」と、ローリーは語る。歴史を変えるリーグ優勝まで、あと3勝に迫った。
2025.10.13 14:58 Monday
マリナーズがALCS第1戦に逆転勝利 先発ミラーが6回1失点と好投
【ブルージェイズ1-3マリナーズ】トロント/ロジャースセンター、10月12日(日本時間13日)
第1シード・ブルージェイズと第2シード・マリナーズによるア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS=7回戦制)が開幕。第1戦は先発ブライス・ミラーの好投に助けられ、マリナーズが逆転勝利を挙げた。
初回、ブルージェイズは1番ジョージ・スプリンガーの先頭打者本塁打で先制。スプリンガーはポストシーズン通算21本目のアーチでデレク・ジーターを抜き、ポストシーズン通算本塁打ランキングで歴代5位に躍り出た。
マリナーズ先発のミラーは先制弾を浴びた後も2四球でピンチを招いたが、後続を抑えて1失点にとどめた。二回以降は立ち直り、1安打1四球しか許さない好投。地区シリーズ(ALDS)第5戦で延長15回を戦い、疲弊した投手陣を救うパフォーマンスを見せた。
一方のブルージェイズ先発ケビン・ゴーズマンも五回までわずか2安打と好投。六回も2死までこぎ着けたが、カル・ローリーに決め球スプリットをとらえられ、同点弾を浴びた。
ローリーの同点弾でマリナーズは勢いづき、続くフリオ・ロドリゲスが四球を選び、ここでゴーズマンを降板させる。暴投で2死二塁のチャンスを作ると、続くホルヘ・ポランコが2番手リトルからタイムリーを放って勝ち越しに成功した。
2-1とリードしたマリナーズは、六回までミラーが投げ抜き、継投に以降。ALDSでも4登板をこなしたゲーブ・スパイアー、マット・ブラッシュ、アンドレス・ムニョスが無失点リレーでつなぎ、ブルージェイズを振り切った。
3年目の27歳ミラーの好投が光った。マリナーズはタイガースとのALDS第5戦で延長15回を戦い、ALCS第1戦の先発候補だったローガン・ギルバートとルイス・カスティーヨの両右腕もリリーフとして登板した。ブルペン陣も疲弊する中、レギュラーシーズンでは5番手のミラーがALDS第4戦から中3日で先発を任された。
中3日での先発はレギュラーシーズンを通してキャリア初めてだったが、ミラーは疲労を感じさせるどころか、この大一番でギアを上げた。直球の平均球速はレギュラーシーズンの平均より1.4マイル速い96.2マイル(約154.8キロ)で、今季最速をマーク。地区シリーズで出場チーム中ダントツの攻撃力(チームOPS.974)を記録したブルージェイズ打線を沈黙させた。
打ってはALDS第5戦でサヨナラヒットを放ったポランコが再び勝負強い活躍。六回の決勝点を生むタイムリーに加え、八回にもタイムリーで貴重な追加点をもたらした。
ブルージェイズのエース右腕・ゴーズマンと5番手ミラーの不利なマッチアップを制し、マリナーズは第1戦に勝利。
2025.10.13 11:55 Monday
剛速球を封印 裏をかく配球で怪物ミジオロウスキーが好投
【ブルワーズ3-1カブス】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、10月11日(日本時間12日)
ジェイコブ・ミジオロウスキーは100マイルを超える剛速球でルーキーながら大注目を浴びた。カブスとの地区シリーズ(NLDS)第2戦でも、その剛速球を武器に好投。チームに勝利をもたらした。
しかし、「勝てばシリーズ突破、負ければシーズン終了」のNLDs第5戦では、ミジオロウスキーは変化球主体の投球でカブス打線を手玉に取った。レギュラーシーズンを通しても最も多く変化球を投じ、4回1失点。投手戦を制してナ・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めたチームの原動力となった。
ブルワーズは第5戦にブルペンデーで挑み、先発にはなんと守護神のトレバー・メギルを送り込んだ。初回を無失点に抑えたメギルの後を受けたのが、ミジオロウスキーだった。ミジオロウスキーは2回に鈴木誠也(31)に101.4マイル(約163.1キロ)の直球を弾き返され、同点弾を被弾。しかし、その後は変化球主体に切り替えた。
代名詞の剛速球は17球に制限した一方で、スライダーは23球、カーブは14球を投げ込んだ。レギュラーシーズンでは46.2%の割合で直球に頼ったが、この試合ではわずか31.5%。ただ、直球を封印したわけではなく、この日奪った9度の空振りのうち5度、3三振のうち2三振を直球で奪った。17球のうち、10球が100マイルを超えるなど球速も健在。カブス打線の裏をかく配球が見事にハマった。
2025.10.12 12:41 Sunday