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2025年の「オール・ルーキー・チーム」にカーツ、ホートンらが選出
今季は新人選手の話題が盛りだくさんのシーズンだった。
2024年のドラフト指名選手から8人がメジャー昇格を果たし、そのうちの1人であるニック・カーツ(アスレチックス)は球界屈指の左の強打者としての地位を確立した。また、カーツの同僚であるジェイコブ・ウィルソンは高いコンタクト能力を存分に発揮。メジャー最高勝率をマークしたブルワーズでもアイザック・コリンズ、ケイレブ・ダービン、ジェイコブ・ミジオロウスキー、チャド・パトリックといった新人選手の活躍が光った。
ポストシーズンでもメジャー1年目の選手たちが主役となり、キャム・シュリットラー(ヤンキース)やトレイ・イェサベージ(ブルージェイズ)はまだメジャー経験が浅いにもかかわらず、マウンド上で歴史的なパフォーマンスを披露した。
今季トップクラスの活躍を見せた新人選手たちを称えるために、MLB Pipelineが選出した「オール・ルーキー・チーム」のファーストチームとセカンドチームの顔ぶれを見ていこう。
◆ファーストチーム
捕手:ドレイク・ボールドウィン(ブレーブス)
チームが低迷する中、ボールドウィンは捕手として大きな希望の光となり、124試合で打率.274、19本塁打、出塁率.341、長打率.469を記録。FanGraphsが算出する総合指標WARは新人3位の3.1をマークした。パワーとコンタクトを兼ね備えた左打席からの強打を武器に、オープン戦で正捕手の座を手中に収め、チームを牽引した。
一塁手:ニック・カーツ(アスレチックス)
昨年のドラフト全体4位で指名された強打者は、4月23日にメジャーデビューを果たすと、117試合に出場し、いずれも新人トップとなる長打率.619、OPS1.002、36本塁打、86打点、63四球、長打64本、260塁打を記録。一塁手の中でカーツ(4.6)より高いfWARを記録した選手はブレーブスのマット・オルソン(4.7)しかおらず、打撃貢献度を表すwRC+も400打席以上出場した選手の中ではヤンキースのアーロン・ジャッジ(204)、ドジャースの大谷翔平(172)に次いでメジャー3位となる170をマークした。
二塁手:ルーク・キーシャル(ツインズ)
4月18日にメジャーデビューしたキーシャルだが、右前腕を骨折して3カ月の長期欠場。しかし、フィールドに戻ってくると、与えられた出場機会を最大限に活用した。49試合のみの出場ながら打率.302、4本塁打、14盗塁、出塁率.382、長打率.445の好成績をマーク。200打席以上の新人二塁手の中で唯一、平均(100)以上のwRC+を記録した(キーシャルのwRC+は134)。
三塁手:ケイレブ・ダービン(ブルワーズ)
守護神デビン・ウィリアムスとのトレードでヤンキースから加入したダービンは、メジャー1年目から驚異的なコンタクト能力、堅実な守備、平均以上のスピードを発揮し、存在感を示した。言い換えれば、今季のブルワーズに完璧にフィットしたと言える。136試合に出場し、打率.256、11本塁打、18盗塁、出塁率.334、長打率.387を記録した。
遊撃手:ジェイコブ・ウィルソン(アスレチックス)
2023年ドラフト全体6位指名のウィルソンは、前評判通りの驚異的なコンタクト能力を発揮し、メジャー3位の打率.311をマーク。三振率はわずか7.5%で、パドレスのルイス・アライズ(3.1%)に次いでメジャー2位の数字だった。予想通り、強い打球を打つ打者ではなかったが、それでも13本塁打を記録。新人遊撃手の中で2番目に多かった。
外野手:ロマン・アンソニー(レッドソックス)
アンソニーは6月9日にメジャーデビューしてから9月上旬に左脇腹を痛めてシーズンを終えるまで、特に後半戦の戦いではチームで最も信頼できる打者となった。71試合で打率.292、8本塁打、出塁率.396、長打率.463をマーク。300打席以上の新人選手で140以上のwRC+を記録したのは、カーツとアンソニーの2人だけだった。また、外野の守備でもOAA(Outs Above Average=平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)+6を記録。攻守にわたってチームに貢献した。
外野手:アイザック・コリンズ(ブルワーズ)
2022年オフにマイナーのルール5ドラフトで指名されたコリンズは、ブルワーズ傘下のマイナー球団でユーティリティプレーヤーとして活躍していたが、今季はメジャー屈指の守備力を誇る左翼手となり、OAA+5を記録(ガーディアンズのスティーブン・クワンの+6に次いで左翼手2位)。一方、攻撃面での強みはストライクゾーン外のボールに手を出さないことで、四球率12.9%はアンソニー(13.2%)に次いで新人2位だった。130試合で打率.263、9本塁打、16盗塁、出塁率.368、長打率.411をマークし、総合指標WARはFanGraphs版が2.6、Baseball-Reference版でも2.1を記録した。
外野手:ジェイコブ・マーシー(マーリンズ)
マーシーは8月1日にメジャーデビューし、8月は30試合に出場して打率.352、長打18本、9盗塁、出塁率.430、長打率.629の大活躍。最終的には55試合に出場して打率.292、5本塁打、14盗塁、出塁率.363、長打率.478という成績を残し、センターの守備では守備範囲の広さと強肩が高く評価された。攻守にわたる活躍により、ファーストチームの外野の最後の1枠に滑り込んだ。
指名打者:コルソン・モンゴメリー(ホワイトソックス)
モンゴメリーは今季序盤、マイナー3Aシャーロットで苦戦し、シーズン中の「リセット」のためにアリゾナのキャンプ施設へ送り返された時期があったが、これは見事に功を奏した。メジャーではわずか71試合の出場で21本塁打を量産。新人2位タイにランクインし、メジャーデビューした7月4日以降ではメジャー全体でも10位タイの本数だった。長打率.529はカーツに次いで新人2位。今回は指名打者での選出となったが、遊撃手として守備範囲の広さをアピールし、OAA+6をマークしたことも記しておこう。
先発投手:ケイド・ホートン(カブス)
ホートンは7月20日以降、12度の先発登板でいずれも自責点2以下に抑え、61回1/3を投げて防御率1.03をマークした。シーズントータルでは118イニングを投げ、100イニング以上の新人投手の中でベストの防御率2.67を記録。WHIP1.08と安定した投球を見せ、97三振を奪った一方、与えた四球は33個だけだった。右胸郭の骨折でポストシーズンは投げられなかったが、今後のカブスの先発ローテーションにおいて重要な戦力となりそうだ。
先発投手:ノア・キャメロン(ロイヤルズ)
キャメロンは今季の新人投手の中で最も頑丈かつ安定したパフォーマンスを続けた。新人5位の138回1/3を投げただけでなく、防御率2.99は100イニング以上を投げた投手の中でチーム2位(トップはクリス・ブービッチの2.55)。5つの球種をバランスよく投げ分け、すべての球種を14%から26%の割合で使用していた。
救援投手:マット・スバンソン(カージナルス)
カージナルスのブルペンで複数のイニングを投げるリリーバーとして活躍したスバンソンは、60イニング以上の新人投手の中でベストの防御率1.94、WHIP0.88、被打率.160を記録。シンカー、スイーパー、カットボールを織り交ぜた投球で、60回1/3を投げ、68三振を奪った。
◆セカンドチーム
捕手:カルロス・ナルバエス(レッドソックス) 一塁手:トロイ・ジョンストン(マーリンズ) 二塁手:キム・ヘソン(ドジャース) 三塁手:マット・ショウ(カブス) 遊撃手:チェイス・マイドロス(ホワイトソックス) 外野手:デイレン・ライル(ナショナルズ) 外野手:ジェイク・マンガム(レイズ) 外野手:デンゼル・クラーク(アスレチックス) 指名打者:カイル・ティール(ホワイトソックス) 先発投手:チャド・パトリック(ブルワーズ) 先発投手:シェーン・スミス(ホワイトソックス) 救援投手:マイク・バシル(ホワイトソックス)
2025.11.10 11:02 Monday
メッツがベリンジャー獲得を狙う可能性 再びヤンキースとの争奪戦か
昨オフ、若き天才打者フアン・ソトをめぐって熾烈な争奪戦を繰り広げたニューヨークの2球団が、今オフも強打の外野手をめぐる争奪戦を展開するかもしれない。Sports Illustratedのパット・ラガーゾは「メッツが今オフ、本格的にコディ・ベリンジャーの獲得を狙ったとしても驚きではない」と報じている。
30歳のベリンジャーは今季、ヤンキースで152試合に出場して打率.272、29本塁打、98打点、13盗塁、OPS.814をマーク。29本塁打と98打点はともに、ナ・リーグMVPに輝いた2019年以降では最多の数字だった。ベリンジャーはオプトアウトの権利を行使して来季の年俸2500万ドル(約37億5000万円)を破棄し、フリーエージェント(FA)となった。
メッツはセンターが弱点だ。今季はタイロン・テイラー、ジェフ・マクニール、セドリック・マリンズが主に起用されたものの、マリンズはFAとなり、ラガーゾによると、マクニールはトレード要員になる可能性があるという。テイラーは来季も保有権が残っているが、今季の打撃成績(OPS.598)を考えると、コンテンダー(優勝候補)のレギュラーとしては物足りない。
また、メッツは主砲ピート・アロンソがオプトアウトの権利を行使してFAとなり、アロンソが他球団に移籍した場合は一塁手の補強も必要となる。こうした状況の中、一塁と外野3ポジションを守れるベリンジャーはメッツのチーム事情に極めてフィットする存在と言える。
ヤンキースもベリンジャーとの再契約を目指すとみられており、昨オフのソトに続き、今オフもニューヨーク2球団による争奪戦が繰り広げられることになるかもしれない。ヤンキースに移籍した今季、大都市ニューヨークでも活躍できることを証明したベリンジャーは、同じニューヨークを本拠地とするメッツにとっても魅力的な補強ターゲットだ。
2025.11.10 09:25 Monday
今季38本塁打の強打者ピート・アロンソがメッツに残留する可能性は?
昨オフ、メッツからフリーエージェント(FA)となったピート・アロンソは長期大型契約を目指したものの、希望通りのオファーを得られず、最終的にはオプトアウト付きの2年契約でメッツに残留した。
2024年シーズンの不振から脱却し、今季は全162試合に出場して打率.272、38本塁打、126打点、OPS.871をマーク。自身初のシルバースラッガー賞に輝くなど、納得のシーズンを過ごした上で、オプトアウトの権利を行使して再びFAとなった。
FA市場で長期大型契約を狙うアロンソだが、メッツは今オフもアロンソの引き留めに動くのだろうか。
Sports Illustratedのパット・ラガーゾは、アロンソの去就について「アロンソがチームフレンドリー(球団側に有利)な契約に応じない限り、メッツはFA市場のアロンソ争奪戦から手を引くことになるだろう」と予想している。
「アロンソはFA市場で高額年俸を得る可能性が高い。来月31歳になる一塁手に対し、メッツが長期契約をオファーすることを良しとするかどうかは、もう少し様子を見る必要がありそうだ」とラガーゾは付け加えた。
そして、ラガーゾによると、メッツはアロンソが残留しない場合、ヤンキースからFAとなったコディ・ベリンジャーの獲得に動く可能性があるという。ベリンジャーは大都市ニューヨークで活躍できることを今季証明しただけでなく、一塁以外に外野3ポジションを守れるため、アロンソより起用の幅も広がる。
アロンソがチームフレンドリーな契約に応じる姿勢を見せない場合、メッツはアロンソ争奪戦から撤退し、ベリンジャー争奪戦に注力していくことになるのかもしれない。
2025.11.10 08:55 Monday












