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パドレスがカージナルスに逆転負け 松井は2失点

【パドレス5-8カージナルス】サンディエゴ/ペトコパーク、8月2日(日本時間3日)

 パドレスの松井裕樹(29)がカージナルス戦の九回にリリーフ登板。松井は1回2失点3安打1四球の内容で、カージナルスに大きな追加点を与えてしまった。カージナルスは8-5で逃げ切り、パドレスとの3連戦の戦績を1勝1敗とした。

 試合は序盤、パドレスのペースで進んだ。初回にマニー・マチャドのタイムリー、二回に新加入ラモン・ローレアーノのタイムリー三塁打、そして同じ新加入のフレディー・ファーミンが内野ゴロで打点を挙げ、3点を先行。さらに三回にはジャクソン・メリルが8号ソロを放ち、4-0と完全にペースを握った。

 しかし、パドレス先発のランディ・バスケスが四回に崩れた。1死一、三塁としてノーラン・ゴーマンにタイムリーを浴びると、続くペドロ・パヘスに7号3ランを被弾。同点を許したバスケスは五回の先頭打者を出したところで降板。2番手ジェレマイア・エストラーダは、その後四球を与え、メイソン・ウィンにタイムリー二塁打を浴び、カージナルスに4-6と勝ち越しを許した。

 カージナルス先発のマイケル・マグリービーは序盤の4失点から立ち直り、四回から六回まで無失点。6回4失点と試合を壊さず、ブルペンへ繋いだ。守護神ライアン・ヘルスリーをトレードで放出したばかりのカージナルスは、カイル・レイヒーとジョジョ・ロメロが2人で9アウトを奪う力投を披露。九回には松井から追加点を奪い、8-5でパドレスから逃げ切った。

 2点ビハインドの九回に登場した松井は1死から連打を浴び、死球で満塁のピンチを招いた。そしてアレック・バーレソンのタイムリー、犠牲フライを打たれ、リードを8-4に拡大されてしまった。松井の今季の防御率は5点台に突入し、5.09に悪化した。

2025.8.3 14:05 Sunday

スピードウェイ・クラシックはサスペンデッドゲームに 4日に再開

 2日(日本時間3日)、ブレーブスとレッズによる「スピードウェイ・クラシック」は雨天の影響で2時間17分遅れで開始したものの、一回裏1死の時点でサスペンデッドゲームとなった。試合は3日(同4日)の日本時間午前3時に再開される。

 この日、テネシー州にある「ブリストル・モーター・スピードウェイ」のサーキット内に球場を作り、そこで試合を行う「スピードウェイ・クラシック」という初の試みが予定されていた。しかし、レッズとブレーブスの一戦は、雨天の影響でサスペンデッドゲームとなった。

 ブレーブスのブライアン・スニッカー監督は「こちら側としては仕方がないが、何よりもファンの皆さんのことが残念だ。信じられないほどの観客で、試合前の雰囲気も最高だった。明日もたくさんのファンが残ってくれるといいな」と語った。

 「スピードウェイ・クラシック」というコンセプトにふさわしく、この試合はリーグ屈指の剛腕同士のマッチアップが組まれていた。しかし、ブレーブス先発のスペンサー・ストライダーは急遽先発を回避することとなった。

 一方、レッズ先発のチェイス・バーンズは雨の中先発し、初回を無失点2三振に抑えた。バーンズは、この2リーグ制となってから初のテネシー州での公式戦にふさわしい経歴の持ち主で、テネシー州ブリストルから100マイル(約160キロ)ほどの高校に通い、その後テネシー大学に進学した。バーンズは100マイルの直球を連発し、短い試合の中で見せ場を作った。

 試合は一回のみで中断されてしまったが、試合前には華やかな演出が執り行われた。カントリー界のスーパースター、ティム・マグロウ、ポップアーティストのピットブル、カントリーミュージックのスター、ジェイク・オーウェンらによる音楽パフォーマンスをフィーチャーしたコンサートが開催。殿堂入り選手のジョニー・ベンチとチッパー・ジョーンズ、そしてレーシングドライバーのチェイス・エリオットとカイル・ブッシュの4名による始球式も行われた。選手たちもレーシングスーツをかたどった私服、防具、スパイクに身を包み、MLBの歴史に残るイベントを楽しんだ。

2025.8.3 14:03 Sunday

新星ラミレスの2HRでマーリンズ4連勝 ついに借金は1に

【マーリンズ2-0ヤンキース】マイアミ/ローンデポパーク、8月2日(日本時間3日)

 1年前、マーリンズはオールスター選手のジャズ・チザムJr.をヤンキースに3人の有望株と引き換えにトレードした。その対価の目玉は、当時トリプルAでプレーしていた捕手アグスティン・ラミレスだった。球団がスター選手をトレードに出す際、その見返りとして未発見のスター選手を獲得することが目標となる。マーリンズにとって、ラミレスはまさにそのスター選手となるかもしれない。ラミレスは古巣ヤンキースとの一戦で2本の本塁打を放ち、2-0の完封勝利に貢献。マーリンズは6月13日以来、MLBトップの29勝を挙げる快進撃を続け、ついに借金完済にリーチをかけた。

 「それが僕の望みだ。僕はスターになりたいし、MLBで長く活躍したい」と通訳を介してラミレスは語った。前日のヤンキース戦では当たり損ねの打球がサヨナラ打となり、その翌日は今季早くも3度目のマルチ本塁打を記録し、連日ヒーローに。ラミレスは二塁打(24)、本塁打(17)、打点(50)、得点(48)でナ・リーグの新人トップに君臨している。

 この日のラミレスは、まず初回にヤンキース先発・シュリットラーの剛球を打ち返して左中間に16号ソロ、さらに四回にはゾーン外に逃げるスライダーを捉えてセンターオーバーの17号ソロを放った。両軍通して得点はラミレスのソロ本塁打のみと、まさに勝負強い活躍だった。

 「ガス(ラミレスの愛称)は打席にいると、常に脅威になる」と新人の活躍に目を細めるのは、クレイトン・マカラー監督。マカラー監督はまた「ある夜は6フィートの打球を打ってヒーローになって、その次の夜はさらに遠くに2本飛ばして得点を入れるなんて、クレイジーなスポーツだね」とも語った。

 そしてこの日は打のヒーローがラミレスならば、投のヒーローは先発のユーリー・ペレスだった。22歳のペレスもまた、ラミレスと並ぶマーリンズのライジングスターだ。

 ペレスは6回を無失点、5三振、2四球で、わずか2安打しか許さない好投を見せた。バックもペレスをもり立て、好プレーを連発。初回2死一、二塁からレフト前ヒットが飛び出した場面では、レフトのカイル・スタワーズが本塁に突入した走者をストライク送球で刺し、先制点を防いだ。そして二回1死一塁ではセカンドフライを捕球したゼイビアー・エドワーズが、一塁走者チザムJr.の隙を見逃さず、一塁に転送してダブルプレーを成立させた。

 デビューした2023年には球界屈指の有望株と期待されたものの、ペレスはその年にトミー・ジョン手術を受け、翌年を全休。「本当に忘れられたのかどうかは分からないけど、また私のことを覚えてもらえるよう、一生懸命頑張っているよ」とペレスは語るが、今季の活躍はその才能を再び知らしめるには十分すぎるほどだ。今季は10先発で防御率2.70を記録し、7月に入ってからの防御率1.29はナ・リーグ2位(28イニング以上)、そしてWHIP0.64はMLBでトップだ。

 ペレスの好投後もマーリンズのブルペンは完封リレーを見せ、そのままヤンキースに2-0で勝利。連勝を4に伸ばし、直近16試合では12勝を挙げている。3日(同4日)の最終戦を残して、ヤンキース3連戦の勝ち越しを決め、球団初のワールドシリーズ優勝を果たした1997年以来初めて、6シリーズ連続の勝ち越しに成功した。

 6月13日には16あった借金は、今やわずか1に。その日からMLBトップの29勝を挙げたマーリンズは、トレードデッドラインでもエースのサンディ・アルカンタラらをキープし、ワイルドカード争いに顔を出す位置に来ている(6.5ゲーム差)。

 普段は閑古鳥が鳴くことも多いローンデポパークには、満員御礼となる34645人の観客が詰めかけた。マカラー監督は「球場に来るたびに、勝利への期待が高まっているように感じる。負けたときの痛みはより増すけれど、それは良いことだ」と、チームが再建を脱し、次のステップに移ったことを感じている。そして、「我々はアクセルを踏み続けながら前進し続けなければならないが、選手たちは間違いなく明日も力を発揮するだろう。彼らがスイープを目指して挑むことを期待している」と、ヤンキース3連戦のスイープに期待を寄せた。

2025.8.3 11:31 Sunday

菅野が5回3失点 鈴木とMLBで初対戦し、2打数無安打1四球

【カブス3-4オリオールズ】シカゴ/リグレーフィールド、8月2日(日本時間3日)

 オリオールズ・菅野智之(35)がカブス戦に先発し、鈴木誠也(31)とMLBで初めて対戦。2人の直接対決の結果は2打数無安打1四球だった。試合は菅野が5回3失点と試合を作り、終盤の逆転劇を呼び込み、オリオールズが4-3で勝利した。

 初回2死走者なしで、菅野と鈴木は1回目の対戦を迎えた。菅野が投じた初球のカッターに鈴木は手を出したが、打球は伸びずセンターフライ。菅野は鈴木を打ち取り、初回を三者凡退で終わらせた。

 続く二回、菅野は1死から3連打を浴びて先制を許し、さらに犠牲フライで2点目を失った。

 そして三回2死、鈴木と菅野は3回目の対戦。フォーシームとスイーパーでコーナーを攻めた菅野だったが、際どい判定もあり、ここは四球を与えてしまった。しかし、後続のピート・クロウ=アームストロング(PCA)を三振に打ち取り、無失点で切り抜けた。

 菅野はカブスの強力な上位打線を沈黙させ続けたが、下位打線に足をすくわれた。四回、トレードデッドラインで新加入のウィリ・カストロに三塁打を浴び、続くニコ・ホーナーにこの日2本目のタイムリーを浴びて3失点目。菅野は五回、鈴木を3回目の対戦でもセカンドゴロに打ち取った。ただ、五回終了時で球数が95球(58ストライク)に達し、この回限りで降板した。

 しかし、0-3の劣勢からオリオールズは意地を見せた。カブス先発のマシュー・ボイドには7回無失点8三振と抑え込まれたが、降板後の八回に反撃。2死一、三塁からジョーダン・ウエストバーグがタイムリーを放って1点を返すと、続くガナー・ヘンダーソンが13号3ランを放ち、試合をひっくり返した。結局、ヘンダーソンの3ランが決勝点となり、オリオールズは4-3で逃げ切った。

 5回3失点5三振1四球で降板した菅野は「最低限の仕事はできたと思う」と、地元メディアに対し、強豪カブスとの対戦を振り返った。また、トレード候補として名前が浮上しながら残留したことについて「僕はこのチームに愛着がありますし、難しい状況というのは理解していますけど、こういう試合を若い子たちと一緒になって1試合でも多くできるように頑張っていきたい」と語った。

2025.8.3 11:12 Sunday

ドジャースが完封負け ILから復帰のスネルが好投も、援護できず

【レイズ4-0ドジャース】タンパ/ジョージ・M・スタインブレナーフィールド、8月2日(日本時間3日)

 ドジャースのブレイク・スネルが負傷者リストから復帰し、4ヵ月ぶりに先発。スネルは5回、3失点、8三振、無四球と好投を見せたが、打線の援護がなくドジャースは0-4でレイズに敗戦した。大谷翔平は「2番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打3三振だった。

 デーブ・ロバーツ監督は「正直に言って、彼はこの球場の犠牲者だと思った。ライトスタンドに入った打球が何個かあった。両チームとも同じ球場で戦っている。それでも、彼は投げるべきところに投げていたと思うが、残念ながら少し運が悪かったと思う」と復帰戦のスネルをかばった。

 スネルが喫した3失点は、いずれもヤンディ・ディアスの本塁打によるものだった。ディアスの初回のソロはジョージ・M・スタインブレナーフィールドでしか本塁打になっていない当たりで、三回の2ランもジョージ・M・スタインブレナーフィールドとヤンキースタジアム、ダイキンパークの3球場でしか本塁打になっていない当たりだった。

 スネルは五回2死でディアスとの3回目の打席を迎え、ここでもヒットを許した。しかし、後続のキム・ハソンを打ち取り、終わってみれば5回を投げ5安打3失点、86球(57ストライク)を投げ、8三振、無四球の好投だった。

 スネルはほとんどハードヒットを許さなかった上、19度の空振りを奪った。本人はチェンジアップとスライダーには満足しているものの、代名詞のカーブと直球はまだ理想のレベルに達していないようだ。

 「思った以上にゾーンに投げ込めたのは良かった。今は感覚をつかもうとしているだけなので、そこは良かった。良い先発だった。一番悪かったのは負けたこと。勝つためにプレーしている。だから、もっと良くなって、勝つ方法を見つけなければならない」とスネルは語った。

 ドジャースは、まだ選手たちも認めるように最高のパフォーマンスを出せていない。投手陣は怪我に悩まされ、野手陣も不安定なパフォーマンスを見せている。それでも、この日の時点でナ・リーグ3位の成績を収めており、地区2位のパドレスに3ゲーム差をつけている。しかも、エースとして期待されていたスネルが4ヵ月間離脱していた中で、この成績で踏みとどまっている。

 8月になってようやく、ドジャースの先発ローテーションは開幕前に構想していた通りの布陣となった。開幕からローテーションの要として活躍している山本由伸、クレイトン・カーショウ、タイラー・グラスナウ、スネル、そして大谷翔平。

 「投手、守備、そして状況に応じた打撃で勝てると今でも信じている。試合でアウトを多く奪える選手を揃えるには、彼らが健康であることが全てだ。昨年は、それができないという状況だった。しかし、先発投手が健康で、本来の力を発揮できれば、チーム全員がより良くなるだろう」とロバーツ監督は語った。

2025.8.3 10:07 Sunday

マーリンズが逆転サヨナラ勝ち ヤンキースの新加入リリーフ陣を攻略

【マーリンズ13-12ヤンキース】マイアミ/ローンデポパーク、8月1日(日本時間2日)

 トレード期限にブルペンを補強したヤンキースだが、期待の新戦力が揃うヤンキース救援陣をマーリンズ打線が見事に攻略。乱打戦の末に13-12で逆転サヨナラ勝ちを収めた。最後まで諦めない執念が現在のマーリンズの勢いを支えており、6月13日以降は28勝14敗の好成績。最大16あった借金は2まで減り、5割復帰が見えてきた。

 試合途中までは完全にヤンキースのペースだった。四回にジャンカルロ・スタントンの9号3ランで先制し、五回にはジェイソン・ドミンゲスとコディ・ベリンジャーの連続タイムリーで3点を追加。マーリンズはこの時点で6点のビハインドを背負った。

 しかし、五回にハビアー・サノーハの2号2ランなどで4点を返して2点差に。七回にトレント・グリシャムの19号3ランでリードを広げられ、試合は決まったかに思われたが、ヤンキース4番手のジェイク・バードを攻め、カイル・スタワーズの24号グランドスラムで一気に1点差に詰め寄った。

 七回のマーリンズの攻撃はさらに続き、ヤンキース5番手のデービッド・ベッドナーからサノーハが3号ソロを放って同点に。2死一、三塁からアグスティン・ラミレスにタイムリーが飛び出し、10-9と試合をひっくり返した。

 八回にアンソニー・ボルピーの17号ソロで追いつかれ、九回にはライアン・マクマーンとボルピーの連続タイムリーで2点を返されたが、ここでもマーリンズは諦めなかった。

 ヤンキース6番手のカミロ・ドバルから1死一、二塁のチャンスを作り、ゼイビアー・エドワーズのタイムリーを右翼ホセ・カバイェロが後逸して12-12の同点に。そして1死三塁からラミレスがボテボテの打球を放つ間にエドワーズが生還し、サヨナラ勝ちとなった。

 トレード期限にサンディ・アルカンタラやエドワード・カブレラを放出せず、戦力をキープすることを選択したマーリンズ。現在の勢いを維持することができれば、ナショナル・リーグのワイルドカード争いにおいて「台風の目」となる可能性もありそうだ。

2025.8.2 13:04 Saturday

ブルワーズが25安打16得点の猛攻 2位カブスとの1ゲーム差をキープ

【ナショナルズ9-16ブルワーズ】ワシントンD.C./ナショナルズパーク、8月1日(日本時間2日)

 メジャー最高勝率でナショナル・リーグ中地区の首位に立っているブルワーズは、敵地でのナショナルズ3連戦がスタート。その初戦はウィリアム・コントレラスが5安打、アンドリュー・モナステリオが4安打を放ち、ブレイク・パーキンスは初の1試合2本塁打をマークするなど、打線が今季最多の25安打と爆発し、16-9で勝利した。

 ブルワーズは1点ビハインドの二回にパーキンスの1号ソロで追いつくと、三回には3本のタイムリーなどで一挙5点を勝ち越し。4点リードで迎えた五回にはパーキンスの2号2ランなどで3点を追加し、9-2とリードを広げた。

 5点差に迫られた直後の七回はコントレラスの9号2ランなどで再び5得点。八回にはアンドリュー・ボーンがダメ押しの11号2ランを放ち、九回に5点を返されたものの、16-9で逃げ切った。

 ブルワーズの先発全員安打は今季8度目。ダニー・ジャンセン以外の8人がマルチヒットを記録し、1試合25安打は今季最多となった。打線の援護を受けた先発のホセ・キンタナは5回6安打2失点。8勝目を挙げ、2年連続6度目となる2ケタ勝利にまた一歩前進した。

 ブルワーズがメジャー最高勝率で8月を迎えるのは球団史上初めてのこと。ナショナルズ3連戦の初戦を制して今季最多タイの貯金21とし、メジャー最高勝率&単独地区首位の座をキープしている。

2025.8.2 12:18 Saturday

投打噛み合いドジャース快勝 大谷翔平は4試合ぶりのマルチヒット

【レイズ0-5ドジャース】タンパ/ジョージ・M・スタインブレナーフィールド、8月1日(日本時間2日)

 ドジャースの大谷翔平は敵地でのレイズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。三回にバットを折りながらセカンドへの内野安打、四回にもライトへのヒットを放ち、4試合ぶりのマルチヒットを記録した。4打数2安打(1四球)で今季の打撃成績は打率.271、出塁率.376、OPS.980となっている。チームは投打が噛み合い5-0で快勝。6回無失点のクレイトン・カーショウが5勝目を挙げた。

 トレード・デッドラインでそれほど大きな動きを見せなかったドジャースだが、毎年調子を上げる8月は5-0の快勝で白星スタートを切った。

 初回1死から大谷の四球とウィル・スミスの二塁打でチャンスを作り、フレディ・フリーマンがライトへのタイムリー二塁打を放って2点を先制。先発のカーショウが無失点ピッチングを続ける中、四回にはアレックス・フリーランドのタイムリーとムーキー・ベッツの犠牲フライで2点を追加した。キャリア2試合目の出場となったフリーランドは記念すべきメジャー初打点をマークしている。

 五回、先頭のフリーマンがライトへの12号ソロを放って5点目。フリーマンはレッズ3連戦の最終戦に続き、2試合連続の一発となった。カーショウは六回に2死一、三塁のピンチを招いたものの、ジョニー・デルーカをセンターフライに打ち取って無失点。6回88球を投げて5安打、3三振、無四球、無失点と安定したピッチングを見せ、ブルペンにバトンタッチした。

 七回以降、ドジャースは追加点を奪えなかったものの、2番手のジャスティン・ロブレスキーが3回40球を投げて1安打、5三振、無四球、無失点と見事なピッチングを披露。最後まで投げ抜き、今季初セーブを挙げた。

 上位から下位まで打線が機能し、投手陣はわずか2人で無失点リレーという理想的な展開。7月は7連敗もあり、月間10勝14敗と思わぬ苦戦を強いられたものの、今季も「8月に強いドジャース」を見ることができそうだ。

2025.8.2 11:40 Saturday

レッドソックスの有望株ロマン・アンソニーが初のサヨナラヒット

【レッドソックス2-1アストロズ】ボストン/フェンウェイパーク、8月1日(日本時間2日)

 レッドソックスの吉田正尚は本拠地でのアストロズ戦に「6番・DH」でスタメン出場したが、2打数ノーヒット(1死球)。九回のサヨナラ機で回ってきた第4打席は左腕ジョシュ・ヘイダーとの対戦となったため、代打を送られて交代した。3試合ぶりのノーヒットに終わり、今季の打撃成績は打率.229、出塁率.260、OPS.614となっている。チームは延長戦の末、十回に有望株ロマン・アンソニーのキャリア初のサヨナラ打が飛び出し、2-1で勝利した。

 トレード・デッドライン明けの初戦、レッドソックスは強豪アストロズとの接戦を制した。二回にクリスチャン・ウォーカーの14号ソロで先制されたものの、先発のクーパー・クリスウェルは7回7安打1失点の力投。しかし、アストロズ先発のハンター・ブラウンを攻略できず、六回まで無得点に抑えられた。

 七回、レッドソックスはトレバー・ストーリーの四球と盗塁、吉田の死球で無死一、二塁の好機を作り、カルロス・ナルバエスが送りバントを決めてチャンス拡大。ここでウィルヤー・アブレイユがレフトへの犠牲フライを放ち、ようやく同点に追いついた。

 九回は1死からストーリーが二塁打を放ち、一打サヨナラのチャンスに。吉田の代打で登場したロブ・レフスナイダーが四球を選び、1死一、二塁となったが、ナルバエスがセカンドフライ、アブレイユが空振り三振に倒れ、好機を生かせなかった。

 しかし、タイブレークに突入した十回、4番手のグレッグ・ワイサートがアストロズの攻撃を無失点に抑える好リリーフを見せると、直後に無死二、三塁のチャンスが到来し、有望株アンソニーがセンター越えのサヨナラタイムリー。アストロズ3連戦の初戦を制し、今季60勝に到達した。

 トレード期限にダスティン・メイとスティーブン・マッツを獲得し、投手陣を強化したレッドソックス。アレックス・コーラ監督が「いいチームになった」と手応えを語っていた通り、ロースコアの接戦をモノにして8月は白星スタートとなった。

2025.8.2 11:12 Saturday

ナショナルズ・小笠原慎之介が2度目の昇格 当面はリリーフでの起用か

 1日(日本時間2日)、ナショナルズはライアン・ルートス、オーランド・リバルタ、小笠原慎之介の3投手と外野手のロバート・ハッセル3世をメジャーに昇格させたことを発表した。トレード期限にクローザーのカイル・フィネガンら複数の主力選手を放出しており、その穴を埋めるための措置となる。

 小笠原に2度目のチャンスが巡ってきた。2年契約でナショナルズに加入した今季は3月21日にマイナー3Aに降格となり、4月17日には右脇腹を痛めて負傷者リスト入り。その後、ルーキーリーグやマイナー1A+でのリハビリ登板を経て3A復帰を果たし、7月6日にメジャー初昇格を果たしたが、2度の先発で0勝1敗、防御率9.45と打ち込まれた。

 メジャーで2度目の登板を終えた翌日に3A降格が決定。それ以降は2度の先発登板で合計10イニングを投げ、1勝0敗、防御率1.80と好投していた。フィネガンやマイケル・ソロカの放出でアクティブ・ロースターの投手枠に空きができたため、2度目のメジャー昇格の機会を得ることになった。

 ナショナルズは1日に始まったブルワーズ3連戦にミッチェル・パーカー、ジェイク・アービン、ブラッド・ロードの順で先発予定。オフを1日挟み、5日から始まるアスレチックス3連戦の初戦にはマッケンジー・ゴア(中5日)の先発が濃厚で、その後の3試合はパーカー、アービン、ロードがそれぞれ中4日で先発できるため、9日のジャイアンツ戦まで5人目の先発投手が不要なスケジュールとなっている。

 よって、小笠原は今後1週間ほどはブルペン待機となる可能性が高い。「MASNスポーツ」のマーク・ザッカーマン記者も「来週まで(追加の)先発投手が必要ではないため、小笠原は当面の間、ブルペンでの起用になるだろう」と伝えている。小笠原が2度目のチャンスを生かせるか注目だ。

2025.8.2 09:28 Saturday

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