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カブスが有望株ケイシーらとのトレードで右腕カブレラを獲得
カブスは今オフ、先発ローテーションにインパクトのある投手を加える方法を模索してきた。昨夏のトレードデッドラインの頃から先発投手の補強を目指していたカブスにとって、トレード市場でマーリンズの剛腕エドワード・カブレラに狙いを定めることは、常に魅力的な選択肢の1つだった。
7日(日本時間8日)、カブスはフリーエージェント(FA)までの保有可能期間があと3年残っているカブレラをマーリンズから獲得するトレードを成立させた。交換要員として球団ナンバーワン有望株の外野手オーウェン・ケイシー(メジャー全体47位の有望株)のほか、クリスチャン・ヘルナンデス(球団11位の有望株)とエドガルド・デレオンの両内野手をマーリンズへ放出した。
トレードの詳細 カブス獲得:右腕エドワード・カブレラ マーリンズ獲得:外野手オーウェン・ケイシー、内野手クリスチャン・ヘルナンデス、内野手エドガルド・デレオン
カブレラは自己最高のシーズンを終えたばかりで、2025年は先発登板(26)、投球イニング(137回2/3)、奪三振(150)などでキャリアハイを更新し、防御率3.53をマークした。これまでのキャリアではケガをはじめとして様々な不安を抱え、昨夏も例外ではなかったが、ボールには威力があり、大ブレイクの可能性を秘めているのは明らかだ。
ディラン・シース(ブルージェイズと7年契約)、マイケル・キング(パドレスと3年契約)、今井達也(アストロズと3年契約)ら補強ターゲットが続々とFA市場から姿を消したため、先発投手の補強を目指すカブスにとって、代替案をトレード市場で模索することは重要だった。
2025年、カブスはワイルドカードでポストシーズンに出場し、地区シリーズに進出したものの、終盤にケガ人が出たことにより先発陣は手薄になっていた。カブレラは2026年の戦力アップに貢献するのはもちろん、2028年まで球団に保有権があるため、複数年にわたる戦力として期待できる。
8日(日本時間9日)は各球団が年俸調停権を持つ選手に条件提示を行う期限だ。カブスは年俸調停権を持つハビアー・アサッド、ジャスティン・スティールの両先発投手とまだ契約を済ませておらず、2025年の年俸が195万ドル(約2億9250万円)だったカブレラもそのグループに加わることになる。
カブレラはFA市場の有力な先発投手と比べて年俸が安いため、カブスが引き続きインパクトのある打者の獲得を目指す上で有利に働く可能性がある。カブスはオフシーズンを通して、FAのスター三塁手アレックス・ブレグマンの獲得を狙っているとの噂があり、ここ最近の報道では強打の内野手ボー・ビシェットも補強ターゲットに挙げられている。
カブスは今オフ、実績のある先発投手を2人獲得することが目標だったが、今永昇太がクオリファイングオファー(年俸2202万5000ドル=約33億円)を受諾して残留を決めたことで状況は一変した。スイングマン(=先発とロングリリーフを兼任する投手)のコリン・レイとも再契約を結び、実力のある先発投手がもう1人必要となっていたが、そこにカブレラが加わった。
現状では、カブスの先発ローテーションにはカブレラのほか、昨年の新人王投票で2位となったケイド・ホートン、マシュー・ボイド、ジェイムソン・タイオン、今永が入る見込みだ。スティールは左肘の手術からの復帰を目指しており、前半戦のうちには復帰できる予定。レイ、アサッド、ベン・ブラウン、ジョーダン・ウィックスらも先発候補として控えている。また、有望株ジャクソン・ウィギンスも夏頃にはメジャー昇格を果たす可能性がある。
カブレラは2025年、平均94.2マイル(約152キロ)のチェンジアップの使用率(25.8%)が最も高く、カーブ(23.6%)、平均96.8マイル(約156キロ)のシンカーと続いていた。ほかにスライダーとフォーシームも投げ、制球力も向上している。2025年の与四球率は8.3%だったが、これはキャリア通算の11.7%よりはるかに優れた数字だ。
昨年は5月4日から8月8日までの好調時にリーグ3位の防御率2.22を記録。この期間中、カブレラを上回る防御率を記録したのはパイレーツのポール・スキーンズ(1.60)とフィリーズのクリストファー・サンチェス(2.06)だけで、この2人はサイ・ヤング賞投票で1位と2位だった。
しかし、カブレラは好調なシーズンの中で何度もケガに悩まされた。7月には右肘の違和感を訴えたが、オールスターブレイクのタイミングと重なったため、負傷者リスト入りは免れた。8月30日には右肘を痛めて途中降板。その後、9月下旬に復帰し、28日のシーズン最終戦では5イニングを無失点に抑えてメッツのポストシーズン進出を阻止した。
23歳のケイシーは2020年オフにダルビッシュ有とのトレードでパドレスから加入した選手の1人で、2026年はカブス外野陣のレギュラー争いに加わるとみられていた。マイナーでのキャリアを通して印象的なパワーを発揮してきた強打の有望株で、昨年メジャーデビューを果たしたが、脳震盪の影響によりシーズンを終えた。
ケイシーは昨オフにカブスが左腕ヘスス・ルザードの獲得を目指していた際にもトレード候補に挙げられていた。最終的にルザードはマーリンズからフィリーズへ移籍し、カブスとのトレード交渉は破談となったものの、マーリンズはこの将来有望な左打者に注目し続けた。なお、マーリンズはヘルナンデス、デレオンの両内野手も獲得。18歳のデレオンはドミニカ共和国のサマーリーグで好成績を残している選手だ。
2026.1.8 09:01 Thursday
レイズが外野手マロイを獲得 左腕に強い25歳の元有望株
6日(日本時間7日)、レイズはタイガースから金銭トレードでジャスティン=ヘンリー・マロイを獲得し、外野手のポジション争いに新たな候補を加えた。
マロイは12月20日に救援右腕カイル・フィネガンの獲得に伴い、タイガースからDFA(40人枠を外れる措置)されていた。レイズは左打者偏重だった外野陣に、右打者のマロイを獲得した。
なお、レイズは40人枠に2つの空き枠があったため、マロイ獲得に伴う関連する動きはない。
マロイは、2021年ドラフトでジョージア工科大学から6巡目でプロ入りし、2022年12月にトレードでブレーブスからタイガースへ移籍。2024-25年は3AとMLBを行き来し、MLBでは123試合で打率.209、出塁率.311、長打率.346、9本塁打、38打点をマーク。3Aで過ごした過去4シーズンでは、271試合で打率.286、出塁率.424、長打率.478、40本塁打の好成績を収めている。
「彼はマイナーで実績を残してきた。出塁する能力も、長打力もある。MLBではまだその実力が発揮できていない。彼が通用しないと言うわけではないが、特にわれわれのチームでは、その実力を結実させるための時間と枠がなかった」と、タイガースのジェフ・グリーンバーグGMは先月語っていた。
マロイは左腕に強く、タイガース在籍時はケリー・カーペンターのプラトーン相手を務めた。マロイは、左腕に対して131打席で打率.250、出塁率.390、長打率.423、23四球に対してわずか36三振と、相性の良さを発揮していた。
多くの外野手を抱えながら、右打ちが少ないレイズにとって、マロイは願ってもない存在だ。センターのセドリック・マリンズ、両翼のチャンドラー・シンプソン、ジョシュ・ロウ、ジェイク・フレイリーは全員が左打ちであり、最近獲得した有望株ジェイコブ・メルトンも左打ちだ。マロイは同じく右打者のジョニー・デルーカ、ライアン・ビレイドとともにチームにバランスをもたらす存在となる。
マロイはサードとしてプロ生活をスタートさせ、ファーストを守った経験もある。しかし、今は外野の両翼が適任とみなされている。さらに2つのマイナーリーグオプションが残っており、開幕ロースター(出場選手登録)に残れなかった場合は3Aに降格させることもできる。同じ右打ちの両翼の外野手(内野経験もある)で、ライバルとなるビレイドは、マイナーリーグオプションが切れている。
2026.1.7 12:16 Wednesday
オリオールズがビッグ・クリスマスを獲得 外野手ノエルをクレーム
クリスマスシーズンはもう終わったものの、オリオールズは“ビッグ・クリスマス”をチームに加えた。
オリオールズはガーディアンズから外野手ジョンケンジー・ノエルをウエーバー経由で獲得(クレーム)。12月17日(日本時間18日)にガーディアンズからDFA(40人枠から外す措置)されていた24歳の元有望株は、失意のまま終わった2025年から新天地で再起を図る。
フランス語で「クリスマス」の意味を持つ苗字から名付けられた球界最高のニックネームの持ち主は、ガーディアンズで2024年に華々しくデビュー。くしくも新天地となるボルティモアのカムデンヤーズにて、メジャー初打席でグレイソン・ロドリゲス(現エンゼルス)から本塁打を放った。
2024年のレギュラーシーズンは67試合で打率.218、OPS.774、13本塁打、28打点を記録。そして、その年のア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦で、九回2死から起死回生の同点2ランを放ったことで、一躍人気選手となった。
しかし、ノエルは昨季、ルーキーイヤーの活躍を継続できなかった。69試合で打率.162、OPS.480、6本塁打、13打点と不振に陥り、夏場には3Aへ2度降格した。ノエルは3Aで61試合に出場し、打率.273、OPS.831、12本塁打、39打点を記録した。
オリオールズでは、ノエルは新監督クレイグ・アルバーナズと再会する。アルバーナズはガーディアンズではスティーブン・ボート監督の右腕として仕え、2024年にはベンチコーチ、2025年には助監督を歴任した。
オリオールズは今オフ、右打者の補強を進めている。一塁手ピート・アロンソと5年1億5500万ドル(約242億円)で契約し、外野手テイラー・ウォードをエンゼルスからトレードで獲得した。
ノエルを獲得する前から、オリオールズの外野陣は既に人材が集中していた。新加入のウォード、ベテランのタイラー・オニール、そして2年目のディラン・ビーバーズが出場機会の大半を得ると予想されている。それに加え、40人枠にはユーティリティのジェレマイア・ジャクソン、かつての超有望株ヘストン・キースタッドがいる。
しかし、オリオールズがノエルにチャンスを与えるのは理に適っている。特に旧知の間柄であるアルバーナズ新監督が、“ビッグ・クリスマス”の複調を助けられるならばなおさらだ。ノエルは2月中旬から始まるスプリングトレーニングでチーム定着のチャンスを得るだろう。また、オリオールズはノエル獲得に伴い、右腕ジョージ・ソリアーノをDFAしている。
2026.1.6 10:09 Tuesday
ブルージェイズが岡本獲得を正式発表 4年総額6000万ドル
4日(日本時間5日)、ブルージェイズは日本人三塁手の岡本和真と4年契約を結んだことを正式に発表した。あと一歩で逃したワールドシリーズ制覇を実現するために、今オフは積極的な補強を続けている。
契約総額は6000万ドル(約90億円)で、契約ボーナスの500万ドル(約7億5000万円)が含まれる。オプトアウト(契約破棄)条項は盛り込まれていない。
村上宗隆、今井達也とともに今オフ獲得可能な日本人スター選手として注目されていた岡本は現在29歳。読売ジャイアンツの主砲として長年活躍し、ブルージェイズでも即座に攻撃力アップに貢献することが期待されている。
今オフのブルージェイズの補強は、11月にディラン・シースと7年2億1000万ドル(約315億円)の大型契約を結んで華々しくスタート。その後、コディ・ポンセと3年3000万ドル(約45億円)、タイラー・ロジャースと3年3700万ドル(約55億5000万円)で契約した。また、オフシーズン序盤にはシェーン・ビーバーがフリーエージェント(FA)市場に出るのではなく、選手オプションを行使して残留することを選択したことも忘れてはならない。こうして充実したオフシーズンを過ごしていたブルージェイズだが、岡本の加入により、新たなレベルに到達した。
岡本は、ブルージェイズが長年切望してきた「日本市場への本格的な進出」を象徴する存在となるだろう。2年前には大谷翔平の獲得を目指し、世界中に大きな話題をもたらしたが、それ以降もブルージェイズはアジア市場における存在感を着実に高め、今回のような好機を逃さないために、市場開拓に取り組んできた。
2025年、岡本は一塁を守っていた際に打者走者と交錯し、左肘を負傷したため、69試合の出場にとどまった。しかし、その69試合で打率.327、15本塁打、49打点、出塁率.416、長打率.598、OPS1.014をマークし、自慢の強打を見せつけた。
2023年のワールドベースボールクラシックでは日本代表の一員として活躍。打率.333、2本塁打、7打点、出塁率.556、長打率.722、OPS1.278の好成績を残し、決勝のアメリカ戦ではカイル・フリーランドから本塁打を放った。今年3月に行われる第6回大会でも活躍する姿を見られるはずだ。
岡本は10年近くにわたって巨人打線の中軸として安定した活躍を続け、2023年の41本塁打を筆頭に、6年連続でシーズン30本塁打を記録した。そのパワーはブルージェイズ打線でも歓迎されるが、岡本はコンタクト能力も高く、「ブルージェイズらしい」選手と言える。ブルージェイズ打線は投手に球数を投げさせ、カウントを有利にし、決定打を浴びせるような攻撃を得意としており、岡本もチームの特性にフィットするだろう。
岡本のような巨人の主力打者がメジャーへ移籍するのは、ワールドシリーズで伝説的な活躍を見せた松井秀喜が2002年オフにヤンキースと契約して以来のことだ。
では、岡本の加入はブルージェイズが獲得を目指す3人の大物選手、ボー・ビシェット、カイル・タッカー、アレックス・ブレグマンにどのような影響を与えるのだろうか。
岡本は三塁手として最もチームにフィットするため、ブレグマン獲得の可能性は低下し、アディソン・バージャーは右翼、アーニー・クレメントは二塁での出場機会が増えるだろう。もちろん、ビシェットと再契約を結んだ場合はさらに状況が変わり、岡本自身も外野での出場が増える可能性がある。各球団はFAの大物選手が希望条件を引き下げ、短期契約に応じるのを待っているため、こうしたFAの大物選手をめぐる市場はゆっくりと展開している。
外野手のタッカーは、依然としてブルージェイズにフィットする選手だ。ブルージェイズはタッカー獲得の有力候補と目されているが、チーム状況や資金力を考えれば、それも当然と言えるだろう。ビシェットが打線から抜けるのは間違いなく大きな痛手であり、アンソニー・サンタンデールらの復調で多少は穴埋めできる可能性があるものの、ブルージェイズ打線には改善の余地がある。ワールドシリーズでの痛恨の敗戦から立ち直るために、かつてないほどの資金的な余裕を生かし、今後もアクセルを踏み続けるはずだ。
岡本の獲得はブルージェイズにとって、正しい方向(打線強化)への第一歩と言える。「元の状態に戻す」だけでは満足せず、より優れたチームになることを目指し、ロースターの再構築と再編成を進めていくことになりそうだ。
2026.1.5 12:39 Monday











