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マリナーズ大勝 ローリーは3試合連発の31号アーチでトップ独走
【カブス6-14マリナーズ】@シカゴ/リグレー・フィールド
カル・ローリー(マリナーズ)の勢いが止まらない。マリナーズの正捕手は14-6で大勝した日本時間6月23日のカブス戦で、またも大きな一発を放った。初回の第1打席、カブス先発のコリン・レイが投じた初球のやや甘く入ってきた直球をとらえ、センターへの31号先制2ラン。これで3試合連続の一発となった。
今季31本目の本塁打は、数々の本塁打記録を樹立してから24時間も経たないうちに、3時間超のロングゲームに敗れた翌日に飛び出した。「3番・DH」でスタメン出場したローリーは、カブス先発の右腕レイから左打席で一発を放った。
ローリーは前日の試合で捕手として史上初めて、前半戦のうちに30本塁打に到達。スイッチヒッターが前半戦だけで30本塁打を放ったのも史上初めてのことだった。しかし、ローリーは「捕手」や「スイッチヒッター」といった限られたテリトリーだけでなく、MLBの歴史上においても大記録に近づきつつある。
前半戦の最多本塁打記録は、2001年にバリー・ボンズ(ジャイアンツ)がマークした39本塁打。現在31本塁打のローリーはまだ20試合を残している。ボンズはこの年、史上最多となるシーズン73本塁打を記録したが、ローリーも現在66本塁打ペースで量産中だ。
ボンズが73本塁打を記録する3年前(1998年)には、マーク・マグワイア(カージナルス)が史上初のシーズン70本塁打を達成した。この年はマグワイアとサミー・ソーサ(カブス)が激しい本塁打王争いを繰り広げ、ソーサも66本塁打を記録。二人そろって1961年にロジャー・マリス(ヤンキース)がマークした61本塁打のメジャー記録を更新したのだった。その年、日本時間6月23日の時点ではマグワイアが33本塁打、ソーサも30本塁打を記録していた。ローリーはこの二人に近いペースでアーチを量産していることになる。
マリナーズの前半戦最多本塁打記録も1998年に達成されている。この年、ケン・グリフィーJr.がオールスター・ブレイクまでに35本塁打を放った。
ローリーは今回のカブス3連戦で4本塁打を量産。右打席と左打席でそれぞれ2本ずつ放った。直近5試合で5本塁打を記録し、MLB全体2位のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と4本差。本塁打王争いにおいて独走態勢に突入しつつある。ジャッジは昨季のアメリカン・リーグMVPだが、今季はジャッジとローリーのMVP争いも注目されるだろう。
なお、ローリーは現在、左打席だけで21本塁打を放っているが、この本数を上回るのはジャッジ(27本塁打)のほかに、ドジャースの大谷翔平(25本塁打)、ダイヤモンドバックスのエウヘニオ・スアレス(25本塁打)、フィリーズのカイル・シュワーバー(23本塁打)しかいない。ローリーはこのほかに右打席でも10本塁打を放っている。驚異的なアーチ量産はどこまで続いていくだろうか。
2025.6.23 06:53 Monday
ヤンキースがオリオールズに逆転勝ち チザムJr.が逆転2点打放つ
【ヤンキース4-2オリオールズ】@ニューヨーク/ヤンキー・スタジアム
日本時間6月23日、ジャズ・チザムJr.(ヤンキース)は本拠地で行われたオリオールズ戦、二回に片方のスパイクが脱げながらもDJ・ラメイヒューのタイムリーでホームイン。そして、八回の打席ではスパイクをしっかりと履いたまま、チームを勝利に導く一打を放った。
1点ビハインドの八回、チザムJr.はオリオールズ4番手のブライアン・ベイカーから右中間を深々と破る逆転の2点タイムリー二塁打を放ち、チームを逆転勝利に導いた。ヤンキースはチザムJr.の一打で逆転したあと、相手のミスでさらに1点を追加。4-2でオリオールズを破り、同地区対決3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終えた。
ヤンキース打線は七回までほとんど得点を奪えず、得点圏でのヒットはラメイヒューが放った1本だけ。その1本は二回に飛び出したタイムリーだった。
オリオールズの左翼コルトン・カウザーによる本塁へのスローイングが三塁側に逸れ、捕手マベリック・ハンドリーと二塁走者のチザムJr.が激突。チザムJr.はダッシュ中に片足のスパイクが脱げていたが、ボールがダグアウトの方向に逸れていくあいだに生還した。
このプレーにより、ハンドリーは負傷退場。チザムJr.は出場を続け、八回の打席で逆転打を放った。
ヤンキースがオリオールズ先発のディーン・クレーマーから奪った得点は1点だけだったが、六回にはアーロン・ジャッジがタッチアップを躊躇したことで得点を逃したシーンもあった。三塁走者のジャッジはコディ・ベリンジャーが放ったライトフライでタッチアップしなかったのだ。そのイニングが終わったあと、ベリンジャーとジャッジがダグアウト内で会話を交わすシーンもみられた。
ヤンキース先発のウィル・ウォーレンは初回にライアン・オハーンとカウザーのタイムリーで2点を失ったが、二回以降は立ち直り、最終的には6回1/3を6安打2失点に抑える力投。2番手のティム・ヒル、3番手のフェルナンド・クルーズとつなぎ、逆転したあとの九回はデビン・ウィリアムスが締めくくった。
2025.6.23 06:00 Monday
ドジャース敗れる 正捕手ウィル・スミスはナ・リーグ首位打者に浮上
【ドジャース3-7ナショナルズ】@ロサンゼルス/ドジャー・スタジアム
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、カル・ローリー(マリナーズ)が驚異的なシーズンを送っていることを知っている。マリナーズの正捕手であるローリーは今季、両リーグ一番乗りでシーズン30本塁打に到達。殿堂入りの名捕手ジョニー・ベンチを抜き、捕手による前半戦の最多本塁打記録をすでに更新した。
しかし、ロバーツ監督は自分自身が「中立な評価者」ではないことを認めつつ、ローリーのことを球界最高の捕手であるとは考えていない。ロバーツ監督にとって、「球界最高の捕手」の称号はウィル・スミスのものなのだ。
ロバーツ監督は「私の個人的な意見としては、ウィル・スミスがナンバーワンだ。彼は重要な場面でヒットを打つことができるし、スローイングも素晴らしい。投手陣との連携にも長けている。だから、私にとってはウィル・スミスがナンバーワンだ」と語る。
そして、長きにわたる安定性も見逃せない。スミスは数年間にわたり、球界でもトップクラスの捕手として活躍を続けてきた。今季の前半戦はキャリアのなかでも最高クラスのパフォーマンスを見せており、自身初のオールスター先発出場に向けて、着実に歩みを進めている。日本時間6月22日、ドジャースはナショナルズに3-7で敗れたが、スミスは本塁打と二塁打を1本ずつ放ち、4打数2安打1打点の活躍を見せた。
今季のスミスはナショナル・リーグに限らず、メジャーリーグ全体でも屈指のオールラウンドな打者の一人だ。今日の試合が終わった時点で打率.328をマークし、同僚のフレディ・フリーマン(.322)を抜いてナ・リーグの首位打者に浮上。また、OPS.969は大谷翔平(.996)に次いでナ・リーグ2位の数字である。有望株ドルトン・ラッシングへの期待も大きいが、スミスは頼れる正捕手として、常勝軍団を牽引し続けている。
なお、ドジャースの大谷は「1番・DH」でスタメン出場して4打数ノーヒット2三振。3試合ぶりのノーヒットに終わり、今季の打撃成績は打率.288、出塁率.387、OPS.996となった。あす日本時間6月23日に行われるナショナルズ3連戦の最終戦で今季2度目の登板が予定されている。
2025.6.22 14:06 Sunday
レッズの有望株チェイス・バーンズがメジャー昇格へ ヤンキース戦に先発
レッズは球界最高のプロスペクト(有望株)の一人がメジャーリーグの舞台でどのような活躍を見せてくれるか、確かめることにしたようだ。
昨年のドラフトで全体2位指名を受けた右腕チェイス・バーンズは、日本時間6月25日に行われるヤンキース戦でデビューすることが決定。まだ球団からの公式発表は行われていないものの、ある情報筋がMLB.comのジョナサン・メヨに明かした。
22歳のバーンズは、ドラフト指名を受けた昨季はプレーせず、今季プロデビュー。マイナーA+級で3試合、AA級で8試合、AAA級で2試合と合計13試合に先発し、7勝3敗、防御率1.77、被打率.167、奪三振率12.14、与四球率1.77と素晴らしい成績を残している。マイナー最上位のAAA級の2試合でも防御率2.19と好投した。
「MLB Pipeline」によるプロスペクト・ランキングでは、レッズの球団1位、MLB全体でも11位という高い評価を受けているバーンズ。直近の登板(日本時間6月19日)では自己最長タイの7イニングを投げ、3安打、7三振、無四球、1失点という好投を見せた。
デビュー戦の相手は強力打線を誇るヤンキース。アーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントン、ポール・ゴールドシュミット、コディ・ベリンジャーといったスター軍団を相手にどんな投球を見せるか注目だ。
2025.6.22 12:57 Sunday
メッツが連敗を7でストップ リンドーアの「不敗神話」は今日も継続
【フィリーズ4-11メッツ】@ニューヨーク/シティ・フィールド
今季ワーストの7連敗を喫していたメッツ。スター遊撃手のフランシスコ・リンドーアはその責任を背負い込むかのように「僕たちはもっといいプレーをしないといけない。特に僕はね。チームを助けるために、自分がもっといいプレーをしないといけない」と話していた。
自分が再びコンスタントに貢献できるようになれば、チームメイトが成功を収める可能性を上げることができる。そのことをリンドーアは理解していた。しかし、これほどまでに直接的な効果があるとは、リンドーア自身も想像していなかっただろう。日本時間6月22日、リンドーアは三回に18打数ノーヒットの不振を打ち破る15号ソロを放ったが、それがチーム全体の攻撃に活力を与えることになった。
三回のメッツは、リンドーアの一発を皮切りに、ブランドン・ニモの15号ソロ、フアン・ソトの15号ソロと三者連続アーチが飛び出した。メッツ打線はチーム合計7本塁打の一発攻勢を見せ、ニモとソトはそれぞれマルチ本塁打を記録。敵地シチズンズバンク・パークで行われた一戦でフィリーズを11-4で破り、今季ワーストの連敗を7で止めた。
メッツの1試合7本塁打は球団史上5度目。1試合に7本のソロ本塁打を放つのはメジャーリーグの最多タイ記録となった。また、メッツの三者連続アーチは2022年以来3年ぶり。7本塁打の合計飛距離は2911フィート(約887メートル)に達した。
メッツは途中出場のタイロン・テイラーを含む8選手がヒットを放ち、7選手が得点を記録。7本塁打を含む15安打11得点の猛攻でフィリーズを破り、ソトは2本塁打を含む5打数4安打4打点の大暴れを見せた。
なお、メッツはリンドーアが本塁打を放った試合でレギュラーシーズン28連勝を継続中。歴代最長の29連勝(1951~53年ドジャースのカール・フリーロ)まであと1となった。リンドーアの「不敗神話」がどこまで続くか注目だ。
2025.6.22 12:06 Sunday
パドレス・タティスJr.が22試合ぶりの一発 試合を決める3ラン
【パドレス5-1ロイヤルズ】@サンディエゴ/ペトコ・パーク
フェルナンド・タティスJr.(パドレス)のバットから放たれたバレルの打球は、本拠地ペトコ・パークの左翼席の奥深くに着弾した。
日本時間6月22日にパドレスがロイヤルズを5-1で破った一戦。試合終盤の重要な場面で飛び出した一発だったにもかかわらず、パドレスのスター右翼手はバットフリップを行わなかった。タティスJr.は一塁ベースに向かって駆け出し、打球の行方を見守っていた。そして、打球がフェンスを越えたのを確認すると、両腕を天に向かって高く伸ばし、空を見つめた。
タティスJr.にはよくあることだが、彼のボディランゲージから心情を読み取ることは簡単だった。ついに出た。そんな感情がにじみ出た、タティスJr.の振る舞いだった。
久しぶりの一発だった。タティスJr.が最後に本塁打を放ったのは、日本時間5月28日のマーリンズ戦。それ以来、21試合(98打席)にわたって本塁打が出ない状態で今日の試合を迎えていた。これはタティスJr.にとってキャリア最長のノーアーチ期間である。シーズン開幕からの1カ月間は絶好調だったが、それ以降は深刻な打撃不振に陥っていた。
だからこそ、彼には久しぶりの本塁打が必要だった。そして、パドレスもタティスJr.の一発を必要としていた。
七回に飛び出したタティスJr.の14号3ランは、パドレスの勝利を決定づける一発となった。パドレス先発のディラン・シースは6回2/3を投げて3安打1失点の好投を披露。打撃好調のザンダー・ボガーツは今日も2安打を放った。しかし、勝利を決定づけたのはタティスJr.の一発だった。
なお、パドレスの松井裕樹は試合終盤にブルペンで投球練習を行うシーンがあったものの、登板機会はなかった。
2025.6.22 11:33 Sunday
剛腕ミジオロウスキー デビューから11イニング無安打の新記録樹立
【ツインズ6-17ブリュワーズ】@ミネアポリス/ターゲット・フィールド
剛腕ジェイコブ・ミジオロウスキー(ブリュワーズ)はデビュー戦で5イニングを無安打に抑える好投を見せ、大きな話題を呼んだ。しかし、日本時間6月21日の「アンコール・パフォーマンス」はさらに記憶に残るものとなった。
ミジオロウスキーは敵地ターゲット・フィールドで行われたツインズ戦に先発。六回までパーフェクトに抑える快投を披露した。七回先頭のバイロン・バクストンに四球を与え、次打者マット・ウォルナーに6号2ランを浴びて初安打・初失点を喫したが、デビューから2戦2勝。チームも19安打17得点の猛攻を見せ、ツインズに大勝した。
23歳のミジオロウスキーはブリュワーズの球団4位の有望株として大きな期待を背負っている右腕。日本時間6月13日のカージナルス戦でデビューし、5イニングを無安打に抑える好投を見せた。2度目の登板は悪天候で中止となってしまったが、余分に与えられた休養がミジオロウスキーを動揺させることはなかった。
ミジオロウスキーはツインズを相手に七回途中まで6三振、1四球と安定したピッチング。先発投手がデビューから11イニング連続で無安打に抑えたのはMLB史上初めてのことである(1900年以降)。
試合前、ブリュワーズのパット・マーフィー監督はデビュー戦でミジオロウスキーが降板する原因となった右足首の捻挫とけいれんについて心配していないかどうかを尋ねられた。しかし、指揮官は全く心配していなかったようだ。
マーフィー監督は「彼の反応のほうが心配だよ。何カ月も大きな期待を浴び、デビュー戦の相手は素晴らしいチームだった。5イニングを無安打に抑えてチームが勝つ。信じられないくらい素晴らしいことだからね」と語った。
ミジオロウスキーの反応について、欠点を見つけるのは難しいだろう。今日の試合では、すべての球種を駆使しながらツインズ打線を翻弄。初回だけを見ても、ウォルナーを88マイルのカーブで空振り三振に仕留め、ウィリー・カストロに対しては95.5マイルのスライダーを投げ込み、二者連続の空振り三振を奪った。
その後の3つの三振は最速102.1マイルを計測した直球で奪ったものだった。そして、この試合最後の三振は94.4マイルのチェンジアップに対し、コディ・クレメンスのバットが止まらなかった。
三振を奪えなかったときも、ミジオロウスキーは強い打球を打たせなかった。六回までにツインズ打線が放った初速90マイル以上の打球は4本だけ。アウト18個の内訳は、ゴロ6つ、フライ6つ、そして三振6つだった。
身長201センチの新人に対し、六回までにツインズ打線はヒット性の打球をほとんど打てなかった。最もいい当たりは、五回にライアン・ジェファーズが放った初速102.8マイルのライナー。しかし、ブリュワーズのアイザック・コリンズがこれを好捕し、ミジオロウスキーのパーフェクト投球を守った。
もう一つ、ちょっとした脅威となったのは六回の最後の投球。ツインズのクリスチャン・バスケスがフルカウントからのスライダーを打ち返し、左中間のウォーニングトラックまで運んだが、コリンズがフェンスの手前で捕球した。
ブリュワーズは3点リードで迎えた七回に5点を追加してリードを拡大。ミジオロウスキーは七回の先頭打者に四球を与え、次打者に2ラン本塁打を浴びて降板したが、デビュー戦に続いて見事な投球を見せ、チームを勝利に導いた。なお、デビューからの2先発で被安打(1)よりも多くの勝利(2)を挙げた投手は、1900年以降でミジオロウスキーが初めてである。
2025.6.21 13:55 Saturday
フィリーズがメッツを撃破 ナ・リーグ東地区の単独首位に浮上
【フィリーズ10-2メッツ】@フィラデルフィア/シチズンズバンク・パーク
まだレギュラーシーズンは半分以上残っており、フィリーズは今回のメッツとのシリーズでナショナル・リーグ東地区の優勝争いが決着するわけではないことをわかっている。
それでも、フィリーズは本拠地シチズンズバンク・パークで行われたメッツ3連戦の初戦に快勝したことに満足しているに違いない。首位攻防3連戦の初戦を制し、単独首位に浮上したからだ。
フィリーズは先発のザック・ウィーラーが5回4安打無失点ながら決して本調子ではなく、ブルペンも2点のリードを守り切れなかった。しかし、ブランドン・マーシュら打線の活躍により、メッツに1ゲーム差をつけて単独首位に浮上。マーシュは4打数3安打1打点の活躍を見せ、特に7回には一挙6得点のビッグイニングの口火を切る二塁打を放った。
日本時間5月4日に負傷者リストから戻ってきたマーシュは、それ以降39試合(うちスタメン28試合)に出場して打率.337(101打数34安打)、出塁率.409の好成績をマーク。その期間中のOPS.884はアレック・ボームに次ぐチーム2位の数字である。
同点で迎えた7回、先頭打者のマーシュはレフト線への二塁打を放ってチャンスメイク。次打者トレイ・ターナーのタイムリー二塁打で勝ち越しのホームを踏んだ。フィリーズ打線はそこからつながり、ボームとニック・カステヤノスの連続タイムリーでリードを広げると、さらに1死満塁からブライソン・ストットが走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、一挙6得点のビッグイニングに。カステヤノスとJ・T・リアルミュートがほぼ同時にホームインするという珍場面もあった。
首位攻防3連戦の初戦を制したフィリーズは直近9試合で8勝1敗と好調。一方、敗れたメッツは今季ワーストの7連敗を喫している。
2025.6.21 12:55 Saturday
37歳のデグロムが6回5安打2失点の好投 今季7勝目をマーク
【パイレーツ2-6レンジャーズ】@ピッツバーグ/PNCパーク
ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)は現地時間6月19日に37歳の誕生日を迎えた。「誰もが老い、死を迎える」ということわざがあるが、デグロムはそれほど高齢ではないとはいえ、40歳が近づくにつれて、アスリートに何らかの衰えが訪れるのは当然のこと。しかし、レンジャーズのエース右腕は、これまで通りの好調を維持している。
日本時間6月21日、デグロムは37歳になってから初めての先発登板で6回2失点の好投を披露。再びクオリティスタートを達成し、チームの勝利に貢献した。これで12先発連続の「5イニング以上&2失点以下」となり、レンジャーズ(前身のワシントン・セネタース時代も含む)の球団史上最長記録であるとともに、今季のMLBにおける最長記録となっている。
ブルース・ボウチー監督は「(彼のピッチングを見るのは)最高だった。いつも言っているけれど、私は彼の才能に感謝しているし、彼のファンなんだ。彼のピッチングを見るのが大好きだし、彼が健康を取り戻して元気にプレーしているのを見られるのは最高だ。彼は手術前に大変な苦労をしていたから、彼が痛みもなく投げられるようになったのは素晴らしいこと。史上屈指の投手の一人である彼が健康にプレーしているのを見られるのは本当に嬉しい」と語った。
「今季のデグロムの活躍に驚いているか」と尋ねられたボウチー監督は笑みを浮かべただけだった。健康なときのデグロムは、いつも今季のような活躍をしていた。確かに、様々な故障で多くの試合を欠場してきたが、健康な状態でマウンドに立ったデグロムの支配力は変わらない。
「ジェイコブがキャリアを通してやってきたことを今季もやってくれると思っていたから、期待以上とは言えない」とボウチー監督は言う。「今、彼がやっていることは、私が敵軍の監督として見てきたものだ。彼は健康であれば、これだけのピッチングができるんだ。その安定感は素晴らしい。彼はボールを狙ったところに投げる才能に恵まれている。私は多くの選手たちの才能に感謝しているが、特に彼のファンであり、彼の才能と能力には本当に感謝している」とデグロムが自軍にいることのありがたみを強く感じているようだ。
デグロムはレンジャーズ3年目の今季、ここまで15試合に先発して88回1/3を投げ、7勝2敗、防御率2.24、87奪三振、被打率.199の好成績をマーク。防御率はアメリカン・リーグの6位にランクインしている。
2025.6.21 12:08 Saturday
アスレチックス・カーツがまたもサヨナラ弾 ウィルソンは安打トップに
【アストロズ4-6xアスレチックス】@サクラメント/サターヘルス・パーク
またしてもニック・カーツ(アスレチックス)が試合に終止符を打った。
日本時間6月17日から始まったアスレチックスとアストロズの4連戦。その初戦で九回裏にサヨナラ弾を放ったカーツだったが、4連戦の最終戦となった日本時間6月20日の試合でも十回裏に9号サヨナラ2ラン。アストロズの守護神ジョシュ・ヘイダーが外角高めに投じた96.5マイルのシンカーをとらえ、この4連戦で2本目となるサヨナラ本塁打を放った。
3日前と同様に、試合終盤のチャンスを見事にモノにしたカーツ。飛距離416フィート(約126.8メートル)の一打はカーツにとって今季9本目の一発となり、直近5試合で4本塁打と量産態勢に入りつつある。
また、この試合ではカーツ以外に「2人のジェイコブ」が素晴らしい活躍を見せた。
先発のジェイコブ・ロペスはここ数試合の好調を維持。地区首位のアストロズに対して6イニングをわずか1失点に抑え、9個の三振を奪った。直近3先発では合計16イニングで23奪三振、わずか2失点(自責点1)と好投を続けている。
一方、アメリカン・リーグの新人王争いの先頭を走るジェイコブ・ウィルソンは、ついにアーロン・ジャッジ(ヤンキース)を捉えた。ウィルソンは七回裏の9号ソロを含む2安打を放ち、今季101安打に。これはジャッジと並んでMLBトップタイの数字である。打率は.359となり、トップのジャッジと七厘差。また、マルチ安打は今季32度目となり、ジャッジの31度を上回っている。
2025.6.20 14:41 Friday