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ヤンキースのポストシーズン進出が決定 九回2得点で逆転サヨナラ勝ち

【ヤンキース3-2ホワイトソックス】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、9月23日(日本時間24日)

 ヤンキースはホワイトソックスとの接戦を制し、九回にホセ・カバイェロのタイムリーでサヨナラ勝ち。劇的な勝利でポストシーズン進出を決めた。ヤンキースにとって、直近9年間で8度目のポストシーズン進出となる。

 また、首位ブルージェイズがレッドソックスに敗れたため、ヤンキースはアメリカン・リーグ東地区の首位まで1ゲーム差に接近。逆転優勝の可能性も出てきた。

 ヤンキースは二回にオースティン・ウェルズが先制のタイムリー二塁打を放ち、先発のルイス・ヒルを援護。ヒルは五回までホワイトソックス打線を無得点に抑えていたが、六回に新人コルソン・モンゴメリーの19号2ランで逆転を許した。

 モンゴメリーの逆転弾は、中堅トレント・グリシャムと右翼アーロン・ジャッジの連係ミスの直後に飛び出した。カイル・ティールが放った打球は、スタットキャストによると、ヒットになる確率がわずか6%しかなかった。

 ヤンキースは九回に反撃するまで、なかなかチャンスを生かせなかった。五回にはベン・ライスが右翼線へのヒットを放ったものの、二塁打を狙って外野からの好返球でアウトになる場面もあった。

 六回にはジャズ・チザムJr.が牽制死。二回に今季31個目となる盗塁を決めていたチザムJr.だが、逆転された直後の走塁ミスで試合の流れを引き寄せることができなかった。

 八回2死二、三塁の逆転機も生かせなかったヤンキースだが、九回2死から相手投手の暴投で追いつき、最後はカバイェロがセンターへのタイムリーを放って歓喜の瞬間を迎えた。

2025.9.24 11:41 Wednesday

ブレーブス10連勝 ハリス2世が2本塁打の活躍、アクーニャJr.にも一発

【ブレーブス3-2ナショナルズ】アトランタ/トゥルイストパーク、9月23日(日本時間24日)

 ブレーブスは本拠地でのナショナルズ戦に3-2で勝利し、10連勝を達成。最も印象的な本塁打を放ったのはロナルド・アクーニャJr.だったが、マイケル・ハリス2世も2本のアーチを放つ見事な活躍を見せた。

 ハリス2世の信じられないほど奇妙なシーズンは、8月27日の最終打席までさかのぼる94打数連続ノーアーチの記録をストップしたことで、再び好転しそうだ。ブレーブスの正中堅手は、五回にナショナルズ先発のブラッド・ロードから18号同点ソロを放つと、七回には2打席連発となる19号ソロ。2本目のアーチはナショナルズ2番手の左腕コナー・ピルキントンから放ったものだった。

 ハリス2世の1試合2本塁打は昨年9月19日以来、キャリア通算6度目。ハリス2世の活躍もあり、ブレーブスは2022年6月の14連勝以来となる10連勝を達成した。開幕7連敗でスタートしたチームにとって、シーズン終盤で異例の快進撃となっている。

 今季のブレーブスが低迷した要因の1つは、ハリス2世の不振だった。前半戦終了時点のOPS.551は規定打席以上でメジャーワーストの数字。しかし、2022年のナショナル・リーグ新人王は見事な復調を見せ、7月18日から8月19日にかけての約1カ月間ではOPS1.139をマークした。

 ところが、8月20日以降の31試合ではOPS.452と再び低迷。そうした状況で、この試合を迎えていた。

 アクーニャJr.は六回にロードから飛距離433フィート(約132.0メートル)の20号ソロを右中間へ叩き込んだ。今季の逆方向への本塁打としては、6月8日のレッドソックス戦でアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が放った436フィート(約132.9メートル)の一発に次ぐ2番目の飛距離である。

2025.9.24 11:16 Wednesday

ガーディアンズが同率首位に浮上 7月上旬の15.5ゲーム差を追いつく

【ガーディアンズ5-2タイガース】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月23日(日本時間24日)

 ポストシーズン開幕まで1週間。クリーブランドのプログレッシブフィールドで行われたガーディアンズとタイガースによる首位攻防3連戦の初戦は、ポストシーズンさながらの緊迫した雰囲気が漂っていた。

 2万9571人の熱狂的な観客が集まり、アメリカン・リーグ中地区の優勝の行方を決定づける3連戦がスタート。ガーディアンズが5-2で初戦を制し、同率首位に浮上した。

 ガーディアンズは今季のタイガース戦が7勝4敗となり、2試合を残して直接対決の勝ち越しが決定。つまり、今週末に162試合のレギュラーシーズンを終えた時点でタイガースと同率だった場合、ガーディアンズが地区優勝となる。7月9日の試合開始時点でタイガースに15.5ゲーム差をつけられていたガーディアンズだが、9月16~18日に敵地コメリカパークで行われたタイガース3連戦をスイープするなど、怒涛の快進撃で一気に追いついた。

 タイガースはエース左腕のタリック・スクーバルが五回まで無失点に抑える好スタート。六回にはライリー・グリーンがガーディアンズ先発のギャビン・ウィリアムスから35号ソロを放ち、2-0とリードを広げた。

 しかし、直後にガーディアンズが「自分たちの野球」とも言えるスモールベースボールを展開。難敵スクーバルから外野に打球を飛ばすことなく3点を奪い、試合をひっくり返した。

 先頭のスティーブン・クワンがバント安打で出塁し、アンヘル・マルティネスのバントにスクーバルの悪送球が絡んで無死二、三塁。ホセ・ラミレスのタイムリー内野安打で1点を返すと、スクーバルの暴投でマルティネスが生還して同点となり、1死三塁からガブリエル・アリアスの内野ゴロの間にラミレスが勝ち越しのホームを踏んだ。

 七回にはタイガースのリリーフ陣を攻め、2死二、三塁からダニエル・シュニーマンのタイムリーで貴重な2点を追加。先発のウィリアムスは6回4安打2失点、12三振の力投を見せ、3人のリリーフ陣が合計7三振を奪ってリードを守り抜いた。

 なお、ガーディアンズのデービッド・フライは六回にバントを試みた際、ファウルボールが顔面を直撃。スクーバルのフォーシームは99.1マイル(約159.5キロ)を計測していた。フライは担架で運ばれ、代打を送られて交代。病院で精密検査を受けている。

2025.9.24 10:52 Wednesday

パドレス・ボガーツが戦列復帰 PS開幕が迫る中、打線はベストメンバーに

 ザンダー・ボガーツが復帰し、パドレス打線はほぼベストメンバーが揃った。打線が健康を取り戻すには最高のタイミングと言えるだろう。

 23日(日本時間24日)、パドレスは左足の骨折で4週間の離脱を強いられたボガーツを10日間の負傷者リストから復帰させた。本拠地ペトコパークで行われるブルワーズ戦に「2番・遊撃」でスタメン出場する予定だ。

 ボガーツは「予定よりも少し早く復帰して、メジャーリーグの試合に出場できるのは嬉しい。ポストシーズンを迎える前に数試合だけでもプレーできるのは本当にナイスだ」と話している。

 23日(同24日)の時点でパドレスの攻撃陣が「完全体」になったわけではない。延長11回の末にサヨナラ勝ちでポストシーズン進出を決めた翌日ということもあり、複数のレギュラー選手が休養を与えられた。また、フェルナンド・タティスJr.は体調不良で欠場しており、24日(同25日)も出場を見送る可能性がある。

 しかし、肝心なのは、不測の事態がない限り、パドレスは30日(日本時間10月1日)にナショナル・リーグのワイルドカード・シリーズが開幕するときには、攻撃陣が万全の状態になっている可能性が高いということだ。ちなみに、パドレスはワイルドカード・シリーズでは、敵地リグレーフィールドでカブスとの対戦が濃厚となっている。

 ボガーツの復帰は、打線に関して「いい疑問」を投げかける。まずはポジションの問題だ。マイク・シルト監督は、ボガーツをフルタイムの遊撃手として起用する方針を明言しており、ジェイク・クロネンワースは遊撃から二塁、ルイス・アライズは二塁から一塁(もしくはDH)に戻ることになるだろう。

 これにより、パドレスはスタメンの1枠にギャビン・シーツとライアン・オハーンのどちらを入れるかを選択することになる。つまり、シーツとオハーンのどちらかは重要な局面で起用できる代打要員となる。これもパドレスにとっては嬉しい悩みと言えそうだ。

 打順については、パドレス打線のベストメンバーが揃った場合、ボガーツは7番に入る可能性が高いとみられる。なお、ボガーツは負傷の影響を軽減するために、シューズにはインソールを挿入し、打席ではフットガードも装着する。ボガーツが8月下旬に負傷者リスト入りしたのは、敵地T-モバイルパークでのマリナーズ戦で左足に自打球を当てたことが原因だった。

 ボガーツは今季ここまで、打率.262、10本塁打、49打点、20盗塁、出塁率.330、OPS.717を記録。キャリア平均を下回る数字だが、非常に低調なスタートを切ったあと、6月以降は調子を上げていた。また、守備面ではシーズンを通して素晴らしい活躍を見せており、守備指標のOAAでは+7を記録している。

 今後のボガーツの出場スケジュールは未定だ。ボガーツの状態次第ということになるかもしれない。しかし、ボガーツ自身はレギュラーシーズン残り5試合の時点で復帰することで、ポストシーズンに向けて十分な準備期間が得られると確信している。

「最も重要なのは、体調がいい状態を維持することだ。そして、チームとしても勢いをキープしていきたいね」とボガーツは語った。

2025.9.24 09:00 Wednesday

パドレス延長11回サヨナラ勝ち 直近6年間で4度目のポストシーズン進出

【パドレス5-4ブルワーズ】サンディエゴ/ペトコパーク、9月22日(日本時間23日)

 パドレスが劇的なサヨナラ勝ちでポストシーズン進出を決めた。10月の大舞台に進むのは直近6年間で4度目。球団史上初のワールドシリーズ制覇を目指し、再びポストシーズンの戦いに臨む。

 パドレスは本拠地ペトコパークで強豪ブルワーズを相手に、延長11回の熱戦の末に5-4でサヨナラ勝ち。2年連続のポストシーズン進出が決定した。これは決して小さな偉業ではない。パドレスが2年連続でポストシーズンに進出するのは2005~06年に続いて球団史上2度目だ。

「パドレスの歴史における最高の時代が始まったばかりだと思う」とマイク・シルト監督は語った。

 その監督の言葉には説得力がある。パドレスは直近6年間で4度目となるポストシーズン進出。つまり、5年以上にわたってナショナル・リーグの優勝候補として君臨し、リーグを代表する強豪チームとしての地位を固めてきたのだ。そして、パドレスは次のステップを目指している。もちろんそれは球団史上初となるワールドシリーズ制覇である。

 パドレスは初回に先制したあと、1-3とリードを許したものの、五回にホセ・イグレシアスの2号ソロで1点差とし、七回にはルイス・アライズが同点タイムリー。10回に1点ずつを取り合ったあと、11回のブルワーズの攻撃を無得点に抑え、最後は1死三塁からフレディ・フェルミンのタイムリーで歓喜の瞬間を迎えた。

 これにより、ナ・リーグはポストシーズン出場6チーム中5チームが決定。最後の1枠をレッズ、メッツ、ダイヤモンドバックスなどが激しく争っている。

2025.9.23 14:29 Tuesday

ナショナルズ大敗で93敗目 小笠原は2回1/3を無失点に抑える好リリーフ

【ブレーブス11-5ナショナルズ】アトランタ/トゥルイストパーク、9月22日(日本時間23日)

 ナショナルズの小笠原慎之介は敵地でのブレーブス戦に6点ビハインドの六回途中から6番手として登板。2死一、二塁のピンチを切り抜けると、試合の最後まで投げ抜き、2回1/3を1安打無失点に抑える好投を見せた(防御率6.94)。小笠原の好リリーフもむなしく、チームは5-11で大敗。すでに過去2年の91敗を上回っており、今季93敗目となった。

 大敗を喫したナショナルズは、先発のマッケンジー・ゴアが誤算だった。ナシム・ヌニェスの4号先頭打者アーチで先制してもらったにもかかわらず、初回にロナルド・アクーニャJr.に19号同点ソロを被弾。二回にマイケル・ハリス2世のタイムリー二塁打で勝ち越しを許すると、三回には四球とヒットで無死一、二塁のピンチを招き、わずか2回0/3で降板した。

 2番手のジャクソン・ラトレッジはブレーブス打線の勢いを止められず、無死満塁からの3連打で4失点。3番手のコナー・ピルキントンも2死満塁からアクーニャJr.に押し出し四球を与え、この回は一挙5失点となった。

 四回にディラン・クルーズが10号ソロを放ち、五回にはアンドレス・チャパロの満塁走者一掃の一打で3点差まで追い上げたナショナルズだったが、5番手のPJ・ポーリンが六回に3失点。5-11と6点ビハインドになり、6番手の小笠原がマウンドに上がった。

 小笠原は83.8マイル(約134.9キロ)のシンカーでキム・ハソンをショートへのファウルフライに打ち取り、2死一、二塁のピンチを脱出。七回は先頭のドレイク・ボールドウィンから低めのシンカーで空振り三振を奪い、続くマーセル・オズナにはヒットを許したものの、後続を打ち取って無失点で切り抜けた。

 八回も続投し、ブレーブスの上位打線、1番ジュリクソン・プロファー、2番マット・オルソン、3番アクーニャJr.を11球で三者凡退に抑える好投。最終的には2回1/3(29球)を投げ、1安打無失点、1三振、無四球という内容だった。

 前回登板、17日(同18日)のブレーブス戦では1回5安打3失点と打ち込まれたが、見事にリベンジ成功。レギュラーシーズンは残り5試合。メジャー1年目をいい形で終えることができるか、残り試合のピッチングにも注目だ。

2025.9.23 11:52 Tuesday

FAを控えるヤンキース・ウィーバー 先発に再転向する可能性も

 ルーク・ウィーバーはこの2年間、ヤンキースの試合終盤のリリーフ投手として頭角を現し、今オフのFA市場で獲得できる最高のリリーフ投手の1人と目されている。

 あるいは、もう1度先発投手としてプレーする可能性もあるかもしれない。

 ウィーバーは先週、MLBネットワークのインサイダーであるジョエル・シャーマンとジョン・ヘイマンによるポットキャスト番組に出演した際、適切な機会があれば、先発に復帰する可能性があるということに言及した。

「ドアは開かれていると言いたいね。『絶対にない』とは決して言わないよ。『そのときが来たら話し合おう。どんな感じになるかな?』と言うつもりだ」とウィーバーは語っている。

 ウィーバーはカージナルスとダイヤモンドバックスでプレーした最初の6シーズンのほか、ヤンキースに加入した2023年9月も含め、メジャー生活のほとんどの期間を先発投手として過ごしてきた。本格的にリリーフに回ったのは2024年になってからだ。

 しかし、現在32歳のウィーバーは、2024年のブルペン転向以降、より大きな成功を収めてきた。ヤンキースがアメリカン・リーグ優勝を成し遂げた昨年のポストシーズンではクローザーも任された。

 ウィーバーはポッドキャスト番組の中で「長年、先発投手としてプレーしてきたから、リリーフ投手になるなんて想像もしていなかったんだ」とコメント。「正直に言って、先発投手はメジャーリーグで最高の仕事だと思う。特に調子がいいときはね。でも、僕はこのニッチな仕事の素晴らしさに気づいたんだ。少し違うこともできるということに気づいたし、先発投手としての経験を今の僕のピッチングにも生かすことができている」と先発とは違う、リリーフの魅力について語った。

 とはいえ、ウィーバーは最終的にどのチームと契約するにせよ、FA市場では2026年シーズンに再び先発投手としてプレーすることを検討するはずだ。

 これは、ヤンキースのブルペン仲間だったクレイ・ホームズが今季メッツで歩んだ道だ。ホームズも現在32歳で、昨年オフにFAとなったときには試合終盤を担うリリーフ投手だった。しかし、メッツは先発投手としてホームズを獲得。ホームズは今季158回2/3を投げ、11勝8敗、防御率3.69、127奪三振と上々の成績を残している。

 近年はリリーフ投手が先発投手に転向して成功を収めるケースが増えており、ホームズのほかにもギャレット・クローシェ(レッドソックス)、セス・ルーゴ(ロイヤルズ)、元ヤンキースのマイケル・キング(パドレス)などが代表例として挙げられる。

 ウィーバーは「可能性があるというのは素晴らしいことだ」とコメント。「ときどきそういうことが起こっているのを僕たちは目撃している。各チームが戦略的になっているからだろう。そしてもちろん、僕も(先発転向に)前向きだ。でも『あれをやりたい』『これをやりたい』とわがままを言うつもりはない。交渉の席につき、しっかりと話し合いをして、自分が活躍するために最適なポジションが何かを考えたい。もし複数の選択肢があるなら、しっかり検討していきたいね」と今オフのFA交渉について、自身のスタンスを語った。

2025.9.23 10:41 Tuesday

41歳のチャーリー・モートンが古巣ブレーブスに復帰して現役引退へ

 ブライアン・マッキャンやジェフ・フランコーアと同じ2002年のドラフトで指名されてから19年後、チャーリー・モートンは2021年のブレーブスのワールドシリーズ制覇に貢献した。41歳になった右腕は、再びブレーブスに復帰し、自身を育ててくれた球団の一員として引退することになった。

 22日(日本時間23日)、タイガースを解雇されたばかりのモートンが古巣ブレーブスとメジャー契約を結んだことが発表された。2025年のレギュラーシーズンは残り1週間。モートンが「いつ」「どのように」起用されるかについては、モートンが23日(同24日)にチームに合流し、ブライアン・スニッカー監督との話し合いを終えたあとに決定される予定だ。

 スニッカー監督は「彼が戻ってくることが決まったばかりだから、今後のプランがどうなるかは分からない。(ブレーブスとタイガースが対戦した)土曜日の午後、打撃練習が始まる前に彼と話したけど、こんなことになるなんて全く考えていなかったよ」と語った。

 スニッカー監督のモートンへの愛は、敵地コメリカパークでブレーブスがタイガースと対戦した20日(同21日)の試合が始まる数時間前、指揮官がモートンを強く抱きしめたことで改めて証明された。その12時間前、ブレーブスはモートンを二回途中6失点でノックアウトし、10-1で大勝を収めていた。

 モートンは2008年にブレーブスで始まった18年間のメジャー生活をその悲惨な試合で締めくくるのではなく、より満足のいく結末を迎えられる可能性が出てきた。リリーフで起用される可能性もあり、あるいは先発で1~2イニングだけ投げる可能性もあるだろう。

 ブレーブスは今季の最終カードでパイレーツと対戦する。ブレーブスがそのパイレーツ3連戦でモートンを起用するならば、モートンは本当に感傷的になるはずだ。2008年にブレーブスでデビューしたモートンは、翌年にネイト・マクラウスとのトレードでパイレーツへ移籍し、2015年までの7シーズンをパイレーツで過ごしたからだ。

 スニッカー監督によると、22日(同23日)の朝まで、モートンがブレーブスに復帰する可能性について何も知らされていなかったという。

 モートンは今季、オリオールズとタイガースで合計32試合(うち26先発)に登板して防御率5.89を記録。2021~24年にブレーブスで124試合に先発して防御率3.87をマークしたが、その頃の安定した成績からは程遠いパフォーマンスに終始した。

 モートンはブレーブスの一員としてプレーしていたとき、球団について熱く語っていた。2002年ドラフト3巡目指名でプロ入りしたモートンは、マイナーのルーキーリーグと1Aで各2年間を過ごし、2006年にハイAへ昇格したあと、2007年には2Aのミシシッピ・ブレーブスでリリーフ転向。この時点では、モートンのキャリアがこれほど長く続くとは想像できなかった。しかし、翌2008年にメジャーデビューを果たし、粘り強い精神力で生き残ってきた。

 モートン、マッキャン、フランコーアの3人は、2003年にフロリダ州レイクブエナビスタにあったブレーブスの旧施設で初めてのスプリングトレーニングを経験した。フランコーアが2016年に12年間のメジャー生活を終えたとき、モートンはまだメジャーでの安定した成功を味わい始めてすらいなかった。

 大器晩成型のモートンの活躍が始まったのは、アストロズでマッキャンと再会した2017年のことだ。この年、モートンはアストロズのワールドシリーズ制覇に貢献し、翌年には34歳で初めてのオールスター選出。レイズへ移籍した2019年にはサイ・ヤング賞投票で3位に入る活躍を見せた。

 ブレーブスのファンは、2021年のワールドシリーズ第1戦で二回に打球を受けて右脚を骨折したにもかかわらず、そこから3つのアウトを積み重ねたモートンの姿を永遠に覚えているだろう。

 そして今、ブレーブスのファンは、モートンへの感謝の気持ちを示す最後の機会を与えられることになったのだ。

2025.9.23 10:06 Tuesday

ドジャース4連勝でマジック3 大谷はシュワーバーに並ぶ53号アーチ

【ドジャース7-5ジャイアンツ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、9月20日(日本時間21日)

 ドジャースの関係者に話を聞いてみると、そこに議論の余地はない。大谷翔平こそが今季のナショナル・リーグMVPに相応しい。

 今週前半にロサンゼルスへやってきたカイル・シュワーバー(フィリーズ)に対して失礼なことを言うつもりはない。彼は打撃面で素晴らしいシーズンを過ごしている。しかし、打撃と投球の両方でチームに与える影響力を考えれば、大谷に匹敵する選手は1人もいない。

 数日前、デーブ・ロバーツ監督は語った。「彼がバットで成し遂げたこと、そして今、彼がマウンドでやっていることを考えると、彼の圧勝だ。考える余地すらない。(MVPを)選ぶのが簡単すぎるからといって、彼に票を入れることをつまらないと思う人がいないことを願うばかりだ。彼こそが正しい選択肢なのだから」。

 大谷とシュワーバーは「本塁打を打つ」という点において、互角の戦いを繰り広げている。ジャイアンツ4連戦の3戦目、ドジャースが7-5で勝利した試合で大谷は逆方向への53号ソロを放ち、ナ・リーグ本塁打王争いでトップのシュワーバーに並んだ。

 ドジャースは連勝を4に伸ばしてパドレスとの4ゲーム差をキープし、地区優勝に向けて、また一歩前進した(マジック3)。レギュラーシーズン残り7試合となった今、個人成績はさほど重要視されていない。ドジャースが目指しているのは、最高の野球をすること。大谷が本塁打を打てば、それはチームにとって最高の結果である。

 ドジャースは初回の攻撃を迎えた時点で4点のビハインドを背負っていた。しかし、四回までに同点とし、五回にトミー・エドマンの13号ソロで勝ち越しに成功。そして六回、大谷はカウント2-2からジャイアンツの右腕ジョエル・ペゲーロが投じた99.9マイル(約160.8キロ)の剛速球を左中間へ運んだ。大谷が本塁打を打ったボールとしては、キャリアで3番目に速いボールだった。

 二刀流のスーパースターは、本塁打を打つたびに新たな記録を打ち立てている。大谷は今季ドジャースタジアムで29本塁打を放ち、昨季自身が樹立した最多記録(28本)を更新。また、シーズン141得点もすでにロサンゼルス移転後の球団記録を塗り替えている。

 シーズン140得点は直近20シーズンで3人目の快挙。大谷のほかには、2007年にアレックス・ロドリゲス(143得点)、2023年にロナルド・アクーニャJr.(149得点)が達成している。

2025.9.21 13:40 Sunday

ヤンキース打線が菅野を撃破 ジャッジ&スタントンが57度目のアベック弾

【オリオールズ1-6ヤンキース】ボルティモア/オリオールパークアットカムデンヤーズ、9月20日(日本時間21日)

 ヤンキースは敵地でのオリオールズ戦に6-1で勝利。ジャンカルロ・スタントンが通算450本塁打を達成し、アーロン・ジャッジは自身3度目となるアメリカン・リーグMVP獲得に向けて49号アーチを含む2安打1打点の活躍を見せた。

 首位ブルージェイズがロイヤルズに敗れたため、ヤンキースは首位まで2ゲーム差に接近。ブルージェイズとの直接対決に負け越しているため、実質的には3ゲーム差という状況だが、レギュラーシーズン残り7試合で逆転優勝を狙う。

 オリオールズ先発の菅野智之に対し、ヤンキースは初回のチャンスでスタントンが逆方向への21号3ランを放って3点を先制。スタントンは通算450本塁打を達成し、ブラディミール・ゲレーロとジェフ・バグウェル(ともに通算449本塁打)を抜いて歴代41位に浮上した。次のターゲットは通算452本塁打のカール・ヤストレムスキーだ。

 2022年と2024年にMVPを受賞したジャッジは、三回に菅野から左翼フェンスを越えていく49号ソロ。ヤンキースは4-0とリードを広げ、菅野は3回6安打4失点、3三振、1四球という内容でマウンドを降りた。

 ヤンキースは五回にジャズ・チザムJr.のタイムリー、六回にもトレント・グリシャムのタイムリーで追加点を奪い、6点をリード。7回4安打1失点、8三振、1四球という好投を見せた先発のカルロス・ロドンを援護し、ロドンは17勝目を手にした。

 ジャッジとスタントンが同じ試合で本塁打を放つのは、ポストシーズンを含めて通算57度目。ヨギ・ベラとミッキー・マントルを抜き、球団史上2位となった。ちなみに、球団記録はルー・ゲーリッグとベーブ・ルースの75度だ。

 また、57度のアベックアーチはメジャー全体で見ても歴代8位タイの大記録。ゲーリッグ&ルースの75度は歴代2位で、ブレーブスのエディ・マシューズとハンク・アーロンが史上最多の76度を誇る。

 スタントンはオリオールズの本拠地オリオールパークアットカムデンヤーズを得意としており、この試合が始まる前の時点で通算41試合に出場し、161打数49安打、打率.304、7本塁打、22打点をマークしている。

 なお、通算1719試合目での通算450本塁打達成は史上5番目のスピード記録だ。スタントンを上回るのは、マーク・マグワイア(1524試合)、ベーブ・ルース(1585試合)、アレックス・ロドリゲス(1684試合)、ハーモン・キルブリュー(1713試合)の4人だけである。

2025.9.21 12:17 Sunday

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