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ジャイアンツの有望株エルドリッジが昇格 PS進出へ切り札投入
ドミニク・スミスが右ハムストリングを痛めてレギュラーシーズンの残り試合を欠場する見込みのため、ジャイアンツは逆転でのポストシーズン進出に向け、球団ナンバーワン有望株である左打ちの一塁手のメジャー昇格を決めた。
15日(日本時間16日)、ジャイアンツは有望株ブライス・エルドリッジのメジャー昇格を発表。ダイヤモンドバックス戦に「5番・DH」でスタメン起用されている。なお、エルドリッジのメジャー昇格については、地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者が第一報を伝えた。
スミスが欠場中のため、エルドリッジは一塁手またはDHで起用するオプションの1つとなる。20歳でのメジャーデビューは、ジャイアンツの野手では1981年のジェフ・ランサム以来の年少記録だ。投手も含めると、2010年にマディソン・バムガーナーが同じく20歳でメジャーデビューを果たしている。
身長201センチのスラッガーは、今季マイナー2Aのリッチモンドでスタートし、6月上旬には3Aのサクラメントに昇格。3Aでは66試合に出場し、打率.249、18本塁打、63打点、OPS.836をマークした。2Aでの34試合でも7本塁打を放っており、今季マイナー合計で25本塁打を記録している。
エルドリッジは2023年のドラフト全体16位指名を受けてプロ入りしたあと、二刀流選手として育成されることを希望していたが、最終的には昨季、野手(一塁手)に専念することを決めた。守備の評価は打撃ほど高くないものの、ジャイアンツは球団のインストラクターを務めるウィル・クラークやJ・T・スノーによる指導を受け、エルドリッジが守備面でも大きな進歩を遂げたと考えている。
エルドリッジはすさまじいパワーで知られる一方、試合では空振りの多さが目立っており、3Aでの286打席で88三振を喫している(三振率30.7%)。なお、ジャイアンツはエルドリッジのメジャー昇格に伴い、外野手のルイス・マトスを3Aに降格させ、ユーティリティ・プレーヤーのブレット・ワイズリーをDFAとした。
ジャイアンツ(75勝74敗)は現在、ナショナル・リーグのワイルドカード争いにおいて、3位のメッツに1.5ゲーム差をつけられている。レギュラーシーズンは残り13試合。ただし、ジャイアンツはメッツとの直接対決に負け越しているため、実質的には2.5ゲーム差がついている状況だ。球団ナンバーワン有望株という「切り札」の投入は、ジャイアンツの逆転劇を後押しすることになるだろうか。
2025.9.16 08:41 Tuesday
クローシェの奪三振ショーでレッドソックスがスイープ阻止 吉田2安打
【レッドソックス6-4ヤンキース】ボストン/フェンウェイパーク、9月14日(日本時間15日)
エースのギャレット・クローシェの好投でレッドソックスがヤンキースに勝利。同地区ライバルとの3連戦のスイープ(3連敗)を阻止し、ポストシーズン進出へ前進した。吉田正尚は3打数2安打1打点の活躍だった。
レッドソックスは初回、先頭のジャレン・デュランの三塁打を皮切りに5連打で一挙に3点を先制。その後も攻勢は止まらず、さらに6番の吉田正尚の犠牲フライやカルロス・ナルバエスの14号ソロで追加点を加え、初回から6点を奪った。
レッドソックス先発のエース、ギャレット・クローシェはこの日も奪三振ショーを展開。初回からアーロン・ジャッジを含む2打者から三振を奪い、二回も2三振。三回も2巡目を迎えたジャッジを含む3打者から三振奪った。
しかし四回、5番のアメッド・ロサリオに6号2ランを被弾。さらに五回にはジャッジに48号ソロを浴び、3失点目を喫した。それでも本塁打以外では得点の糸口を与えず、6回3失点、12三振、1四球と圧巻の好投だった。
レッドソックスはブルペン陣がヤンキース打線の反撃をかわし、6-4で逃げ切り。同地区ライバル・ヤンキースとの3連戦のスイープ(3連敗)を阻止し、地区2位・ワイルドカード1位のヤンキースとの差を1.5ゲーム差に広げ、さらにワイルドカード3位のアストロズとの差を1ゲーム差に広げた。
クローシェは圧巻の奪三振ショーで16勝目(5敗)をマーク。3自責点を喫して防御率は2.63に悪化したが、両リーグトップの240三振目を記録した。ア・リーグのサイ・ヤング賞を争うライバルだったタリック・スクーバルが脇腹の負傷で途中交代した影響もあり、シーズン残り2先発の結果次第では自身初のサイ・ヤング賞もあり得るだろう。
吉田正尚は「6番・DH」でスタメン出場。3打数2安打1打点をマークし、今季の打撃成績は打率.236、OPS.618となっている。
2025.9.15 11:14 Monday
ロキオが同点防ぐ圧巻の好守で3連勝を締めくくる ガーディアンズ猛追
【ガーディアンズ3-2ホワイトソックス】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月14日(日本時間15日)
ブライアン・ロキオが好守で同点のピンチを救い、ガーディアンズはホワイトソックスを下してスイープ(3連勝)を決めた。ア・リーグワイルドカード争いで猛追するガーディアンズは、4カ月ぶりに貯金を7に増やし、ワイルドカードまで2.5ゲーム差に迫った。
ガーディアンズは7月下旬にロキオのポジションをショートからセカンドへ移した。ロキオにはメジャーでセカンドを守った経験がなかったが、「彼はゴールドグラブ賞級のディフェンダーだ。ポジションを変えるのは簡単ではないが、もしそれができる人がいるとすれば、それは彼だ」とスティーブン・ボート監督は二塁への適応に太鼓判を押した。
そしてコンバートの決断が報われる瞬間が、14日のホワイトソックス戦で訪れた。ボー・ネイラーの勝ち越し弾で1点リードを手にしたガーディアンズは、最終回に守護神ケイド・スミスを投入。しかし、スミスは2死一、三塁のピンチを招き、アンドリュー・ベニンテンディに対してセンター方向へのヒット性の打球を浴びた。その打球をセカンドのロキオは横っ飛びで捕球し、素早い転送で打者走者を間一髪アウトに。あわや同点のピンチを防ぎ、ガーディアンズに勝利をもたらした。
「あのプレー中は何も考えていなかった。ただ一塁でアウトを取ることだけを考えていた。それがその瞬間の一番の考えだったからね」とロキオは振り返った。「あれは今まで見た中で最高のディフェンスプレーの一つだ。特に、あの重大さ、状況、そしてロッキがあれを捉えた速さを考えると。ここに来る前にリプレイを見たばかりだった。見ざるを得なかった。あの瞬間の最高のプレーの一つだった」とボート監督も絶賛した。
ロキオはガーディアンズの先発ショートとして開幕を迎えたが、打撃不振で5月にマイナーへ降格。7月に正ショートに定着したガブリエル・アリアスが負傷離脱した際に昇格し、アリアスの復帰後にセカンドへ回った。
セカンドとしての経験が浅いわけではなく、マイナーでは通算101試合に出場している。それでも、この日のようなスーパープレーに備えることはできない。「あれは本能だ。あんなプレーは練習ではできない」
ロキオの目覚ましい活躍は守備だけにとどまらない。打撃不振に陥っていた降格前は打率.165、OPS.433だったが、昇格後は打率.262、OPS.707と持ち直した。その復調の要因は、今週行ったというフィジカルの微調整以上に、メンタルの調整にあるだろう。「1打数5安打を放ち、すべてをコントロールし、あらゆるプレーを成功させ、スーパースター並みのプレーをしたいと思っていた。でも、そのプレッシャーを少し抑え、フィールドでやりたいことをシンプルに、調整する必要があると気づいた」と、自分本来のプレーを取り戻した。
17連戦を12勝で終え、ガーディアンズは8月28日以来の休養日を15日に得る。「明日は休養日として、この数週間の努力を振り返ることができるなんて、最高だよ。本当に休む価値があると思う。でも、僕たちの心の中では、仕事はまだ終わっていないのは明らかだ」とは決勝弾を放ったネイラー。シーズン残りの4カードは地区首位タイガースと2度の3連戦、ツインズとの4連戦、そして最後はワイルドカードを争うレンジャーズとの3連戦が控えている。
2025.9.15 10:19 Monday
レッズがアスレチックスに痛恨の3連敗 WC争いで後退
【アスレチックス8-3レッズ】ウエストサクラメント/サターヘルスパーク、9月14日(日本時間15日)
レッズは8月末のドジャースとの3連戦まで、シーズンを通してスイープされてこなかった。ナ・リーグのワイルドカードを争うレッズに今季2度目のスイープをお見舞いしたのが、ア・リーグ西地区4位に沈むアスレチックスとは夢にも思わなかったことだろう。レッズは74勝75敗と借金生活に転落し、ポストシーズン圏内への差は2.5ゲームに広がった。
新進気鋭のアスレチックス打線に対し、レッズは過去2試合で6本塁打を浴び、一発攻勢に苦しんだ。スイープ(3連敗)を回避すべく臨んだ3戦目も、またしても投手陣が捕まり、逆転負けを喫した。
レッズは初回にノエルビ・マルテ、二回にウィル・ベンソンが本塁打を放って3点を先取。しかし四回、無死三塁の好機を相手の好守に阻まれて無得点に終わると、アスレチックスに流れを与えてしまった。
四回、アスレチックスはジェイコブ・ウィルソンとコルビー・トーマスがソロ本塁打を放って1点差に。さらに五回にはニック・カーツが連日の32号2ランを放って逆転。レッズ先発のニック・ロドロに対して、3人の新人が本塁打を浴びせ、4-3と逆転に成功した。
アスレチックスはその後もブレント・ルーカーの29号2ランなどで追加点。後半戦リーグトップの防御率3.10をマークしているブルペン陣がリードを守り抜き、7-4でレッズを破った。
レッズが逆転負けを喫するのは、これはMLBで5番目に多い39度目。8月20日以降では10度の逆転負けを数え、その期間は7勝15敗と大きく負け越している。
この日の敗戦はレッズのプレーオフ進出の望みに大きな打撃を与えた。メッツ(77勝73敗)はレンジャーズに勝利して、連敗を8で止め、ワイルドカード最後の1枠を争うレッズ(74勝75敗)とのゲーム差を2.5広げた。レッズの低迷により、メッツとレッズの間に2チームが割って入ってきた。ワイルドカード4位につけるジャイアンツ(75勝74敗)に加え、ダイヤモンドバックス(75勝75敗)もツインズに勝利して上位に浮上してきた。
2025.9.15 08:29 Monday
アストロズが痛恨の敗戦 来週は同地区ライバルとの天王山へ
【ブレーブス8-3アストロズ】アトランタ/トゥルーイストパーク、9月14日(日本時間15日)
アストロズはブレーブスとの3連戦の最終戦に敗れ、スイープ(3連勝)を逃した。エンゼルスと対戦中のマリナーズが勝利すれば、6月2日以来初めて首位から陥落することとなる。ワイルドカード、ア・リーグ西地区優勝を争うマリナーズ、レンジャーズとの対戦が立て続けに控える来週は、アストロズにとって近年ないプレッシャーを持って迎えられる。
先発フランバー・バルデスが苦戦した。2-2で迎えた五回、先頭から3者連続四球を与え、オジー・オルビーズとキム・ハソンに連続タイムリーを浴びて降板。4回5失点、4四球、2三振とエースの仕事を果たせなかった。
バルデスは前半戦まで10勝4敗、防御率2.75と会心の投球だった。しかし、後半戦では2勝6敗、防御率5.31と暗転。フラストレーションが溜まる投球が続いている。
バルデスを攻略したブレーブス打線は、その後もオルビーズに再びタイムリーが飛び出して追加点。先発のジョーイ・ウエンツが4回2失点と試合を作り、ブルペン陣が5回1失点でアストロズ打線を封じた。3-8でブレーブスに敗れ、アストロズは3連戦を2勝1敗で締めくくった。
アストロズは7月23日時点で6ゲームのリードを保って地区首位に立っていたが、シーズン後半の低迷により、2016年以降初めてフルシーズンでの地区優勝を逃す危機に瀕している。また、2016年以降初めてプレーオフ進出も逃す危機に瀕している。
西地区の絶対王者にとって重要なシーズン最後の2週間は、3位レンジャーズとの3連戦から始まる。アストロズと2ゲーム差につけるレンジャーズは、今季アストロズ相手に10戦中6勝を挙げている。アストロズはレンジャーズに対してタイブレーカーを保持するには、スウィープ(3連勝)しなければならない。
そして19日からはマリナーズとの3連戦が始まる。アストロズとマリナーズは今季10試合対戦し、5勝5敗。最後の天王山に勝ち越したチームがタイブレーカーを保持することとなり、そして地区優勝を手繰り寄せる可能性が高い。
2025.9.15 07:32 Monday
先発ウーの快投でマリナーズ8連勝 アストロズとの同率首位をキープ
【マリナーズ5-3エンゼルス】シアトル/T-モバイルパーク、9月13日(日本時間14日)
マリナーズは現在、本拠地T-モバイルパークでプレーしているため、アメリカン・リーグ西地区の優勝争いのライバルであるアストロズとレンジャーズの結果を把握してから試合に臨んでいる。
本拠地でのエンゼルス4連戦を戦っているマリナーズは、2日連続でアストロズとレンジャーズがともに勝利したことを知った状態でプレーすることになった。マリナーズには2つの道があり、1つは勝利を重ねて熾烈な優勝争いを続けること。もう1つは試合に敗れ、レギュラーシーズン残り15日間という状況の中で優勝争いから脱落していくことだ。
もちろん、本拠地T-モバイルパークに集まった大観衆は、マリナーズが優勝争いを続けることを望んでいる。先発のブライアン・ウーは6イニングを投げて自己最多の13三振を奪い、ファンの願いを現実のものとした。マリナーズは5-3でエンゼルスに勝利し、今季2度目となる8連勝。アストロズとの同率首位をキープした。また、地区3位のレンジャーズとの2ゲーム差も維持しており、ワイルドカード争いでは2位のレッドソックスに追いついた。
好投したウーは今季のホームゲームでの成績が10勝2敗となった。マリナーズの投手が本拠地で2ケタの白星を記録したのは、2015年に11勝を挙げたフェリックス・ヘルナンデス以来10年ぶりである。
初回を三者凡退に抑えたウーは、二回に苦戦を強いられ、ジョー・アデルに36号ソロを被弾。クリスチャン・ムーアには10球粘られた末に四球を与え、2死一塁から連打を浴びて同点に追いつかれた。この時点で球数は44球。しかし、それ以降は立ち直り、最後の打者13人を合計56球でパーフェクトに抑え、ちょうど100球で6イニングを投げ抜いた。
二回に崩れかけたウーだったが、それ以降は崩れる気配すらなかった。J・P・クロフォードの10号ソロで勝ち越してもらった直後の五回はわずか9球で三者凡退。ジョシュ・ネイラーの2点タイムリーでリードを広げてもらった直後の六回は3者三振の快投を見せた。最後はアデルをスイーパーで空振り三振に仕留め、マウンドからダグアウトへ戻る際にはスタンディングオベーションを浴びた。
ウーはスイーパーを非常に効果的に使った。エンゼルスの打者はスイーパーに対して12度スイングしたものの、そのうち10度は空振り。ウーは1試合にスイーパーで8度以上の空振りを奪ったことがなく、6度以上の空振りを奪ったのも2023年が最後だった。そのスイーパーが大きな武器となり、6回13三振とエンゼルス打線を翻弄した。
2025.9.14 13:44 Sunday
主力打者の活躍でパドレス快勝 松井は最終回を三者凡退で締めくくる
【パドレス11-3ロッキーズ】サンディエゴ/ペトコパーク、9月13日(日本時間14日)
現在のパドレスにはこのような試合が必要だった。
得意のホームに戻ってきてからの5試合でわずか11得点に終わっていたパドレス。この期間中、チーム全体で打率.168、出塁率.225、長打率.284と全く打てず、得点圏打率は.088と悲惨な数字になっていた。
しかし、ロッキーズ4連戦の3戦目で状況は一変した。フェルナンド・タティスJr.、ルイス・アライズ、マニー・マチャド、ジャクソン・メリルという主力打者たちが活躍し、4人合計で15打数7安打、3本塁打、6打点の大暴れ。地元ファンの前で11-3の快勝を収めた。
先発のディラン・シースもしっかり役割を果たし、6回5安打1失点、6三振の好投。メジャー通算1000投球回を突破しただけでなく、5年連続5度目となるシーズン200三振も達成した。
8点リードの最終回には4番手として松井裕樹が登板。オーランド・アルシアから空振り三振を奪うなど、ロッキーズの8・9・1番を三者凡退に抑え、試合を締めくくった。9月に入ってからの3登板はいずれも無失点。シーズン通算の防御率は4.24となっている。
2025.9.14 12:51 Sunday
ロイヤルズのサルバドール・ペレスが300本塁打と1000打点を同時に達成
【フィリーズ8-6ロイヤルズ】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク、9月13日(日本時間14日)
敵地でのフィリーズ3連戦の2戦目、ロイヤルズのサルバドール・ペレスは初回に26号2ランを放ち、2つのマイルストーン達成に近づいた。そして、次の打席で放った27号ソロでその両方を同時に達成した。
チームは6-8で逆転負けを喫したものの、ペレスは三回に放った一発で通算300本塁打を達成。また、同時に通算1000打点のマイルストーンにも到達した。
主に捕手を務めた選手(出場試合数の75%以上)が通算300本塁打を達成するのは、ペレスが史上8人目。マイク・ピアッツァ、ジョニー・ベンチ、カールトン・フィスク、ヨギ・ベラ、ゲーリー・カーター、イバン・ロドリゲスの6人はアメリカ野球殿堂入りを果たしており、ほかには8度のオールスター出場を誇るランス・パリッシュも達成している。
初回の26号2ランは、フィリーズ先発のタイワン・ウォーカーが投じたカットボールを左中間に運んだ。次の打席では真ん中に入ったスプリットをとらえ、再び左中間への一発。ペレスにとって今季26号と27号のアーチは、通算299本目と300本目のホームランとなった。
通算300本塁打達成は現役選手では13人目。また、通算1000打点は同10人目である。今季はブライス・ハーパー(フィリーズ)とマイク・トラウト(エンゼルス)が通算1000打点のマイルストーンに到達しており、ペレスは今季3人目の達成者となった。
ロイヤルズの球団記録はジョージ・ブレットの通算317本塁打であり、ペレスはあと17本に迫っている。ロイヤルズの歴史上、300本塁打どころか、200本塁打を記録した選手もこの2人しかいない。
さらに、通算1000打点は球団史上3人目の快挙。球団2位のハル・マクレー(1012打点)まであと12打点に迫っており、球団記録はブレットの1596打点となっている。
2025.9.14 11:25 Sunday
フィリーズ逆転勝利で地区優勝へマジック1 シュワーバーは51号アーチ
【フィリーズ8-6ロイヤルズ】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク、9月13日(日本時間14日)
フィリーズはロイヤルズ3連戦の2戦目の開始前、選手全員のロッカーの椅子の背もたれに新しいTシャツが置かれていた。
パウダーブルーのTシャツで、ハリソン・ベイダーの決め台詞である「What a gift」(なんてすばらしい贈り物だ)が書かれていた。
ベイダーを否定するわけではないが、フィリーズは3連戦の最終戦のクラブハウスでそのTシャツよりも素晴らしいプレゼントが待っていることを期待している。
フィリーズはロイヤルズ3連戦の2戦目に8-6で逆転勝利。2位メッツがレンジャーズに敗れたため、地区2連覇に向けたマジックナンバーは再び2つ減り、ついに「1」となった。14日(同15日)にフィリーズが勝利する、もしくはメッツが敗北した場合、フィリーズの選手たちは試合後にクラブハウスに戻り、防水シートが張られたロッカールームでシャンパンの準備が整うのを待つことになるだろう。
フィリーズはメッツ4連戦のスイープを含めて6連勝。メッツは泥沼の8連敗を喫しており、両チームのゲーム差は今季最大となる13まで広がった。もし14日(同15日)に地区優勝を決められなかったとしても、フィリーズの地区2連覇はほぼ確実だ。
フィリーズの最新の勝利は、これまでと同じような筋書きを辿ったものだった。ベイダーはまたしてもマルチ安打を記録し、カイル・シュワーバーは五回に同点の51号ソロを放つなど3打数2安打2打点(2四球)の活躍。打線全体が機能し、12安打8得点でロイヤルズ投手陣を攻略した。
ベイダーは5打数3安打で2得点を記録。マルチ安打は6試合連続となり、フィリーズでは2022年のアレック・ボーム以来の快挙だ。
一方のシュワーバーは51号ソロを含む4出塁。2006年にライアン・ハワードがマークしたシーズン58本塁打の球団記録への挑戦が続いている。
フィリーズは6連勝中に合計61安打43得点を記録。過去40年間で6連勝中にこれだけの数字を記録したのは2007年だけだ。
フィリーズは本拠地でのロイヤルズ3連戦を終えると、6試合の遠征(ドジャース3連戦とダイヤモンドバックス3連戦)がスタートする。今週初めには、本拠地での地区優勝決定は不可能だと思われていたが、自軍の連勝とメッツの連敗で一気にマジックナンバーが減り、地元ファンの前で地区優勝を決めるチャンスが生まれた。
2025.9.14 10:56 Sunday
ソトが「40-30」達成もメッツ逆転負け 8連敗で自力PSが消滅
【メッツ2-3レンジャーズ】ニューヨーク/シティフィールド、9月13日(日本時間14日)
メッツは今季初めて、ポストシーズン進出の運命を自らコントロールできなくなった。つまり、自力でのポストシーズン進出が消滅した。
メッツが陥っている負のスパイラルは、まだ底に達していないようだ。レンジャーズ3連戦の2戦目、メッツは守護神エドウィン・ディアスが九回に勝ち越しタイムリーを浴び、2-3で逆転負け。試合終了時点でジャイアンツにわずかな勝率差で抜かれ、ワイルドカード争いの4位に転落した。5位レッズとのゲーム差も試合終了時点で1に縮まっている。
新人ブランドン・スプロートはわずか70球で6イニングを投げ抜き、6安打無失点、3三振、無四球と見事なピッチングを披露。カルロス・メンドーサ監督は球数が少なかったスプロートを降板させ、最後の9アウトをブルペン陣に任せることを選択した。
ところが、ブルペン陣がリードを守れなかった。七回は2番手のブルックス・レイリーが無失点に抑えたものの、八回に3番手のタイラー・ロジャースが無死二、三塁からジョク・ピーダーソンに犠牲フライを許し、1点差に。2死二塁の場面で守護神ディアスがマウンドに上がったが、暴投と四球で一、三塁となり、代打ラウディ・テレズに同点タイムリーを浴びた。
さらにディアスは九回にも1死二塁のピンチを招き、ジョシュ・スミスは見逃し三振に仕留めたものの、ワイアット・ラングフォードにタイムリーを浴びて勝ち越し点を献上。その裏、2死一、三塁の同点機でブランドン・ニモが空振り三振に倒れ、今季ワーストの8連敗となった。
メッツの唯一のハイライトは、七回に飛び出したフアン・ソトの40号ソロ。ソトはすでに今季32盗塁を決めており、史上14人目となるシーズン40本塁打&30盗塁を達成した。
2025.9.14 09:26 Sunday