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パドレスが大勝でドジャースに1ゲーム差 タティスが神業披露
【パドレス8-1ジャイアンツ】サンディエゴ/ペトコパーク、8月20日(日本時間21日)
ペトコパークにやってきて本塁打を打とうとするなら、ライトフェンスからは少なくとも何メートルか遠くへ飛ばしたほうがいい。そうでなければ、フェルナンド・タティスJr.がそれを捕ってしまうだろう。
プラチナグラブ賞に輝いたこともあるタティスJr.はジャイアンツ戦の初回、ラファエル・デバースの大飛球に完ぺきな跳躍を見せ、見事にホームランキャッチ。このスーパープレーはパドレスのこの日の圧勝をお膳立てした。
ギャビン・シーツが2本塁打、マニー・マチャドとライアン・オハーンも本塁打を放ち、打線は8得点と爆発。投げてはトレードデッドラインで新加入のJP・シアーズが6回1失点と好投し、8勝目をマークした。首位ドジャースが敗れたため、2位パドレスはゲーム差を再び1に縮め、今週末に控えるペトコパークでのドジャースとの直接対決に向け、調子を上げている。
タティスJr.がホームランキャッチに成功したのは直近2ヵ月で3度目。前回メッツ戦でマーク・ビエントスからフェンスをよじ登るように本塁打を奪ったのとは異なり、今回はデバースの打球がスタンドに飛び込もうかという完ぺきなタイミングで空中へ舞い上がり、捕球した。タティスJr.は捕球するとフェンス手前に倒れ込み、しばらくの間、グラブの中にボールを握ったまま、気取らない様子で座っていた。彼がボールをグラブに収め、内野へ送球した瞬間、ペトコパークは大歓声に包まれた。デバースはただ笑うしかなかった。
打撃面では浮き沈みはあるものの、タティスJr.は素晴らしい守備を続けている。守備指標「OAA」では+10を稼ぎ、メジャーのライトの中でトップに立っている。2023年、外野手として初のフルシーズンを終えた彼は、右翼手としてプラチナグラブ賞を受賞した。今季もプラチナグラブ賞を獲得できるかは分からないが、少なくとも2度目のゴールドグラブ賞は間違いない。
この日は守備でチームを勢い付けただけではなく、打撃でもリードオフとして切り込み隊長の役目を果たした。初回に先頭打者として二塁打を放つと、その後のオハーンのタイムリーで先制のホームを踏んだ。これで勢いづいたパドレスは4本塁打の猛攻でジャイアンツを寄せ付けなかった。
2025.8.21 14:14 Thursday
カブスがブルワーズに3連勝で6G差 タイブレーカーの保持が確定
【カブス4-3ブルワーズ】シカゴ/リグレーフィールド、8月20日(日本時間21日)
カブスが4-3でブルワーズを下し、3連勝。直接対決5連戦に3勝1敗で勝ち越しを確定させた。カブス打線はブルワーズ先発のジェイコブ・ミジオロウスキーのわずかな隙を逃さず、三回に3点を奪って逆転。先発のコリン・レイ以下、投手陣も奮闘し、1点差の接戦を制した。鈴木誠也は4打数1安打だった。
カブス先発のレイは二回に制球を乱し、内野ゴロの間に1点を失った。カブス打線も三回、7-9番の下位打線が怪物新人ミジオロウスキーから3四球を選び、1番のマイケル・ブッシュに満塁のチャンスをお膳立て。ブッシュはミジオロウスキーの快速球を左中間へのタイムリー二塁打とし、その間に3人の走者が全て生還し、3-1と一振りで試合をひっくり返した。
リードをもらったレイは走者を背負いながらも粘り強い投球を展開。しかし、六回2死二塁のピンチを招き、左打者のトゥラングを迎えるところで左腕シールバーに交代した。トゥラングは初球を捉え、あっさりとライト前へタイムリー安打を放ち、試合は1点差となる。
カブスは1点リードのまま迎えた八回、マット・ショウが11号ソロを放ち、大きな追加点をもたらした。ショウは三回にミジオロウスキーから11球を擁したバトルを制して四球を選んで得点、六回にはバント処理で好守を見せ、そして本塁打と八面六臂の活躍だった。
カブスは最終回に2死満塁のピンチを招きながら、なんとか4-3でブルワーズを振り切って勝利。これでカブスは3連勝を挙げ、首位ブルワーズとの差を6に縮めた。
さらにこの日の勝利で、カブスはブルワーズに対するタイブレーカーを持つことが確定。カブスはブルワーズに対して直接対決で7勝5敗と勝ち越しており、今季の直接対決における勝ち越しが決まった。これにより、両チームが同勝率で並んだ場合、タイブレーカーを持つカブスが上回ることになる。
鈴木は「3番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打。今季の打撃成績は打率.247、OPS.808となっている。
2025.8.21 14:12 Thursday
大谷が今季ワーストの5失点で敗戦投手に 打球直撃のアクシデントも
【ロッキーズ8-3ドジャース】デンバー/クアーズフィールド、8月20日(日本時間21日)
ドジャースの大谷翔平(31)がロッキーズ戦に「1番・投手」でスタメン出場。4回で9安打、5失点と苦戦し、今季初めて敗戦投手となった。ドジャースはロッキーズとの4連戦を1勝2敗で折り返し、シリーズ勝ち越しの可能性が消滅。地区2位パドレスとの差を広げられなかった。
打者有利で知られる敵地クアーズフィールドで初登板となった大谷は、まず打者として登場。試合の初球を捉え、ライト線へ二塁打を放った。ドジャースは死球でチャンスを拡大させたが、ロッキーズ先発のタナー・ゴードンが併殺に打ち取って無失点でしのいだ。
「投手・大谷」は初回、スイーパーで見逃し三振を奪うなど三者凡退の立ち上がりを見せた。しかし二回、2安打で1死一、二塁のピンチを招き、ブレントン・ドイルにタイムリー二塁打を浴びる。そして犠牲フライも打たれ、2点を先制された。
三回は三者凡退に抑えたが、四回に乱調。無死1塁からレフト線へ二塁打を浴びると、守備の乱れもあって3点目を失った。そして続く打者の打球は右足の付け根に直撃し、打球が転々とする間に4点目が入った。大谷は続投したが、5点目のタイムリーも浴び、四回だけで6安打3失点と苦戦した。
一方のロッキーズは先発のゴードンが6回1失点と試合を作り、ドジャース打線の反撃を防いだ。八回にもハンター・グッドマンのタイムリー二塁打で追加点を入れ、8-3で完勝を挙げた。
「投手・大谷」は今季ワーストの4回9安打5失点と苦戦。クアーズフィールドは打球が飛びやすく、投手が投げるボールの変化が鈍ることで知られており、その洗礼を浴びた。今季の防御率は4.61に悪化している。
一方の「打者・大谷」は2打数1安打1四球だった。5点差がついた8回には代打を送られて退いた。今季の打撃成績は打率.285、OPS1.018となっている。
2位パドレスとの天王山をスイープ(3連勝)して勢いに乗りたいドジャースだったが、ロッキーズに対して1勝2敗と足踏み。シリーズ負け越しを避けたい第4戦は、大谷の休養日と公言されており、打線の大黒柱抜きで挑まなければならない。先発にはクレイトン・カーショウが予定されている。
2025.8.21 14:08 Thursday
新人シュリットラーが六回までパーフェクト投球 ヤンキースが5連勝
【レイズ4-6ヤンキース】タンパ/ジョージ・スタインブレナーフィールド、8月20日(日本時間21日)
ヤンキースは新人キャム・シュリットラー(24)が六回までパーフェクトの快投を見せたが、ブルペン陣がレイズ打線に捕まり、試合は3-3のまま延長戦に突入。延長十回にジャンカルロ・スタントンが代打決勝2ランを放ち、ヤンキースが6-4で勝利した。連勝は5に伸び、ア・リーグのワイルドカード1位を堅持。東地区首位のブルージェイズとのゲーム差も4に縮まった。
シュリットラーはストライク先行の投球で凡打の山を築いた。2m近い長身から平均97.7マイル(約157.2キロ)のフォーシームを投げ下ろし、9度のゴロアウトを量産。六回まで投げて1人の走者も許さない快投を見せた。
しかし七回、先頭のチャンドラー・シンプソンに安打を浴び、パーフェクトが途切れた。さらに2四球も与えてピンチを招いたが、2三振で2死までこぎ着け、その後をブルペン陣に託した。
ヤンキースの2番手ルーク・ウィーバーは7回2死満塁のピンチを三振で切り抜けたものの、続投した八回にソロ本塁打を被弾。さらに続く九回を任されたデービッド・ベドナーは2死一、二塁から同点タイムリー二塁打を浴び、試合を3-3の振り出しに戻してしまった。
快投していたシュリットラーの勝ちを消してしまったヤンキースだが、今度は前日に9本塁打を放った打線が本領を発揮。この日もトレント・グリシャムがマルチ本塁打、オースティン・ウェルズが16号ソロを放ち、本塁打攻勢を見せた。そして同点に追いつかれた延長十回には、代打ジャンカルロ・スタントンの15号2ランで勝ち越し、ウェルズも連日のマルチ本塁打となる17号ソロでダメ押しした。
2025.8.21 14:05 Thursday
ロイヤルズが5連勝でプレーオフ争いに急浮上 PO圏内まで2.5差
【ロイヤルズ5-2レンジャーズ】カンザスシティ/カウフマンスタジアム、8月19日(日本時間20日)
ア・リーグ中地区3位、ワイルドカード5位のロイヤルズが5連勝を挙げ、ア・リーグのワイルドカード争いに急浮上した。先発のセス・ルーゴが七回途中2失点の好投でチームを牽引し、打ってはボビー・ウィットJr.の通算100号弾などで5点を援護。ワイルドカード6位のレンジャーズを5-2で下し、ガーディアンズを抜いて同4位に浮上し、同3位のマリナーズまで2.5ゲーム差に迫った。
先発のルーゴは8月のこれまでの3先発では防御率10.66と低迷。この日も初回にコリー・シーガーに先制弾を浴びる幸先の悪い立ち上がりだったが、それ以降は本来の姿を取り戻した。持ち前のコマンドを発揮し、打たれた安打はシーガーへの先制弾、そして四回にジョク・ピーダーソンに浴びたソロ本塁打を含む3本のみ。七回の先頭打者を12球かかった打席で三振に抑えたところで降板した。6回1/3を2失点に抑え、登板過多になっていたブルペン陣を助ける好投だった。
ルーゴの好投に応えるべく、打線も奮起。レンジャーズ先発の好投手メリル・ケリーに対し、ビニー・パスカンティーノとマイク・ヤストレムスキーがそれぞれ2戦連続の本塁打を放ち、2-2の同点で食らいついた。そして七回、レンジャーズのブルペン陣を攻め、無死満塁からジョナサン・インディアが押し出し死球で勝ち越し。八回にはウィットJr.が特大の18号2ランを放ち、リードを5-2に広げた。
25歳のウィットJr.はこの本塁打で、ロイヤルズ史上最年少で通算100本塁打に到達。さらにMLBでも史上4人しかいない最初の4シーズンで通算100本塁打、通算100盗塁を両方達成するという快挙を成し遂げた。ウィットJr.以前の達成者はバリー・ボンズ、ダリル・ストロベリー、フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)といずれもスター選手揃いだ。
ロイヤルズはそのまま5-2でレンジャーズから逃げ切り。連勝前は借金を抱えていたにもかかわらず、5連勝で一気に貯金4、ポストシーズン進出圏内まで手が届く位置に急浮上した。ワイルドカード2位のレッドソックスは3連敗、ワイルドカード3位のマリナーズは4連敗、そしてそのマリナーズと西地区の首位を1.5ゲーム差で争うアストロズも3連敗と、ポストシーズン進出圏内にいる球団は軒並み息切れしかけている。その隙を逃さずロイヤルズは一気に肉薄しており、昨季のような逆転でのポストシーズン進出劇の再現を目指す。
2025.8.20 14:02 Wednesday
スクーバルとブラウンが圧巻の投手戦 試合はタイガースがサヨナラ勝利
【タイガース1×-0アストロズ】デトロイト/コメリカパーク、8月19日(日本時間20日)
タイガースのタリック・スクーバル、アストロズのハンター・ブラウンによるエース同士のマッチアップが実現した。両投手とも期待を裏切らない好投を見せ、相手打線を零封。両投手の降板後も試合は無得点のまま進み、延長10回にタイガースが押し出し四球で唯一の得点を入れ、1-0で接戦を制した。
ア・リーグを代表する2人の好投手の投げ合いが実現した。昨季サイ・ヤング賞を受賞した28歳のスクーバルは今季11勝3敗、防御率2.42をマーク。一方の26歳のブラウンも、10勝5敗、防御率2.45と素晴らしい成績を残していた。共に選出されたオールスター・ゲームでは2人は隣のロッカーを使用し、互いに実力を認め合う好敵手だ。
スクーバルは二回まで打者6人で抑えたが、三回に2死一、二塁のピンチを招く。しかし、ここは内角ギリギリのシンカーで見逃し三振に打ち取って無失点。続く四回には2死一塁からライト線に二塁打を浴びたものの、ライトからセカンドのカットプレーで本塁に突入した一塁走者を刺し、無失点で切り抜けた。
しかし、ピンチを招いた中盤以降、スクーバルはアストロズ打線を全く寄せ付けず。五回から七回までは打者9人をパーフェクト、五回の三者連続を含む6三振で打ち取った。7回無失点、3安打、10三振、2四球の快投を見せ、防御率は2.32で依然リーグ1位。三振数でも2位を上回り、今季のMLBで初めて200三振に到達した。
一方のブラウンも劣らない好投を披露。地元デトロイト出身のブラウンは、5安打3四球を与えて度々ピンチを背負ったが、6三振で要所を締めた。終わってみれば6回無失点の好投で降板し、防御率はスクーバルに次いでリーグ2位の2.36に改善させた。
至高の投げ合いは両者無失点のまま決着が付かず、試合はブルペン勝負に。それでも両軍のブルペン陣は失点を与えず、延長戦に突入した。タイガースが九回から登板していたウィル・ベストが十回のアストロズの攻撃を3人で終わらせると、直後の攻撃で満塁のチャンスを演出。グレイバー・トーレスが辛抱強く四球を勝ち取り、押し出しでサヨナラ勝利を挙げた。
2025.8.20 13:59 Wednesday
菅野が5回自責点ゼロの好投 吉田を2三振に打ち取る
【レッドソックス3-4オリオールズ】ボストン/フェンウェイパーク、8月19日(日本時間20日)
オリオールズの菅野智之(35)がレッドソックス戦に先発。5回1失点(自責点無し)の好投を披露し、勝利投手の権利を持って降板したが、九回に味方が同点に追いつかれたことで11勝目は逃した。試合は延長11回に注目の新人サミュエル・バサヨが決勝点となる打点を挙げ、オリオールズが4-3で勝利した。
菅野は初回、2安打で2死一、二塁のピンチを背負ったが、吉田正尚をスプリットで空振り三振に打ち取って無失点。二回も先頭に安打を許したが、この日の捕手アレックス・ジャクソンの盗塁阻止もあって3人で攻撃を終了させた。
三回も安打と失策、そして進塁打で2死一、三塁のピンチが訪れた。菅野は大きくリードを取る三塁走者に対して3回プレートを外すと、これがボークとなって先制点を許してしまった。2023年に導入されたピッチクロック関連の新ルールでは、投手は2度まで自由に牽制できるものの、3度目の牽制では走者をアウトにできなければボークが宣告される。プレッシャーをかけた三塁走者の巧みな走塁によって、レッドソックスは1-0と先制した。
菅野は続く回からは立ち直り、四回と五回は無失点に。5回85球限りで降板し、1失点(自責点無し)、3三振、5安打の好投を見せた。今季の防御率は6月以降初めて3点台に回復し、3.97となっている。
味方打線は五回に3得点を奪って逆転に成功。菅野からボールを受け継いだブルペン陣も無失点リレーでつないだが、九回を託されたヤラミル・ヒラルドが誤算だった。レッドソックスに加入して2試合目のナサニエル・ロウの移籍後初アーチを浴び、3-3の同点に追いつかれてしまった。
オリオールズは同点の十回の守備も満塁のピンチをしのぎ、11回は1死三塁と勝ち越しのチャンスを作った。この場面でデビュー3戦目の有望株バサヨが代打で登場。バサヨはボテボテのキャッチャーゴロに打ち取られたが、その間に三塁走者が生還して4-3と勝ち越し。これが決勝点となり、オリオールズはレッドソックスから逃げ切って勝利を挙げた。
菅野は直近7先発で負けなしの4勝、防御率2.84と絶好調。試合後の地元メディアの取材に対し、この成績改善の理由を「上手くいかない原因を追求し、その課題と向き合って、色々な人の力を借りて克服できた」と語った。さらに菅野のみならず、チームも6月以降は大きく調子を上げている。その要因を問われ、「生え抜くのガナー(・ヘンダーソン)であったり、ジャッキー(ジャクソン・ホリデイ)、そしてアドリー(・ラッチマン)のような選手が自覚を持って、プレー以外の面でもリーダーシップを取ろうとしているように見える。それが良い結果につながっていると思う」とコメントした。
2025.8.20 13:57 Wednesday
ドジャース痛恨のサヨナラ負け 山本由伸7回4安打3失点の力投も実らず
【ロッキーズ4-3ドジャース】デンバー/クアーズフィールド、8月18日(日本時間19日)
パドレスとの首位攻防3連戦をスイープしたドジャースは、敵地クアーズフィールドに移動してロッキーズとの4連戦がスタート。その初戦は先発の山本由伸が7回4安打3失点の力投を見せたものの、3-4で痛恨のサヨナラ負けを喫した。ドジャースがロッキーズに敗れるのは今季7度目の対戦で初めて。大谷翔平は「1番・DH」でスタメン出場して4打数2安打1打点だった。
試合序盤はドジャースのペースだった。山本が初回を三者凡退に抑え、二回にチャンスを作ってドルトン・ラッシングの犠牲フライと大谷のタイムリーで2点を先制。山本は二回も三者凡退で終え、打者6人をパーフェクトに抑える最高の立ち上がりとなった。
しかし、三回先頭のカイル・キャロスに四球を与えると、次打者ブレントン・ドイルにはライトへのヒットを浴び、無死二、三塁のピンチに。ここでライアン・リッターにタイムリーを許し、2-2の同点に追いつかれた。
試合が動いたのは六回。ドジャースは四球を選んで出塁したフレディ・フリーマンが今季4個目の盗塁を決めてチャンスを作り、2死からアレックス・フリーランドのタイムリー二塁打で勝ち越しに成功。山本は六回まで2安打2失点に抑える好投を見せ、勝利投手の権利を手にした。
ところが、七回に落とし穴が待っていた。この回も続投した山本は、先頭のジョーダン・ベックから6つ目の三振を奪ったものの、次打者エゼキエル・トーバーにカウント0-1から投じた2球目のフォーシームが真ん中付近に甘く入り、7号同点ソロを被弾。7回103球を投げて4安打3失点、6三振、2四球と決して悪い内容ではなかったが、悔いが残る1球となった。
ドジャースは八回1死二塁の勝ち越し機を生かせず、試合は3-3の同点のまま九回へ。3番手のジャスティン・ロブレスキーが1死からトーバーに二塁打を許すと、次打者ウォーミング・バーナベルにセンターへのタイムリーを浴び、3-4でサヨナラ負けを喫した。
パドレス3連戦をスイープした勢いのままに、ロッキーズ4連戦でも勝利を重ねたいドジャースだったが、まさかの敗戦。連勝は3でストップした。なお、今回の4連戦を勝ち越しで終えるために、絶対に負けられない2戦目には若手右腕エメット・シーアンの先発が予定されている。
2025.8.19 12:29 Tuesday
パイレーツがブルージェイズを撃破 スキーンズ6回8三振2失点の好投
【パイレーツ5-2ブルージェイズ】ピッツバーグ/PNCパーク、8月18日(日本時間19日)
パイレーツはアメリカン・リーグ東地区の首位を走るブルージェイズとの3連戦がスタートし、試合終盤の相手のミスにも助けられて5-2で勝利。先発のポール・スキーンズは6回8三振2失点の好投を見せ、防御率2.16でメジャートップの座をキープしている。
スキーンズが唯一失点したのは三回だった。ブラディミール・ゲレーロJr.の内野ゴロの間に1-1の同点に追いつかれ、ボー・ビシェットに勝ち越しタイムリーを献上。しかし、それ以外のイニングは無失点に抑え、チームに勝利のチャンスを残し続けた。パイレーツのエース右腕はフォーシームを多用(96球中51球)。奪った三振8つのうち4つはフォーシームで奪ったものだった。
スキーンズはこの試合が今季26度目の先発。3失点以上の登板は5度しかなく、26試合中21試合が2失点以下と安定感が光っている。
パイレーツは逆転された直後の三回に追いつき、試合は2-2の同点のまま終盤へ。七回にブルージェイズ3番手のブレンドン・リトルの暴投で勝ち越しに成功した。さらに八回にも相手のミスがあり、貴重な2点を追加。リリーフ陣がリードを守り、5-2で勝利した。
七回に2番手として登板し、打者3人をパーフェクトに抑えたエバン・シスクは記念すべきメジャー初勝利をマーク。最終回を締めくくったデニス・サンタナに8セーブ目が記録された。
カード勝ち越しがかかる2戦目、パイレーツは右腕ミッチ・ケラー(5勝11敗、防御率4.13)が先発予定。大ベテランのマックス・シャーザー(3勝2敗、防御率3.83)との投げ合いが予定されている。
2025.8.19 11:40 Tuesday